素人だけど批評してみたいスレ

このエントリーをはてなブックマークに追加
18呑気くん:04/07/01 23:58 ID:As597c85
がんがれ!
19モスラ対ギョウチュウ ◆1d0bCMiYz. :04/07/02 00:10 ID:5QuMX9Dx
>>14
通俗化した男女の像を、
女性の視点から、これも通俗的な文体で描いているのだが、
その女が「象と付き合っている女」であることにより非日常的位相を獲得しすることにより、
陳腐化し、死物化してしまった詩想がユーモアという生命を得ている。

「ユーモア」が、陳腐化を回避した「悲しさ」と「美しさ」を取り込むことにより生まれた力学が、
さらに新たなポエジーを生んでいる。私の感覚から言えば、それはある種の「気品」である。

ただ、それも目新しいものではない。
そして作者がそれを自覚しているのかどうか、私にはわからない。
わからないまま、その不安の中で真剣に
論じている私とこの詩の間に、この評論に、またあらたなポエジーが生まれているとは言えないか。
20モスラ対ギョウチュウ ◆1d0bCMiYz. :04/07/02 00:15 ID:5QuMX9Dx
>>18
すいません、今から書きます
けっこう難しいです(;・∀・)

>>13の辛口コメンテーターさんの詩と
>>14のロンロンさんの詩について書いてて、
よくわからなくなってきました
21きら。:04/07/02 00:15 ID:4N4sDepm
評価お願いします。詩はいいですね〜。

扉を閉めて
鍵はどこかに無くしてしまったよ
どうか
この扉の鍵を掛けて
私を消してください
その鍵で
私を殺してください
あなたの
その手で
扉の・・・
鍵を閉じてください
22モスラ対ギョウチュウ ◆1d0bCMiYz. :04/07/02 02:19 ID:5QuMX9Dx
とりあえず途中まで書いてみましたのでうpしてみます

>>9
夢を追いながらも現状を打開することが出来ない、あるいは夢への努力が中々形にならない男が
自分を置き去りにしていく世間との関係の中での「ある種の思索」により夢へ向かう力を回復するという内容の詩だと見受けました

まず、内容がよく読み取れなかった。

ニ連目

>一千年も前から探している宝石はみつかったか?
>人は誰もが呑気 それもいい
>時間なんてあってないようなもので
>屋根裏で戯れる野良猫のような日々を過ごしてる
>焦れどDoorは開かれるわけじゃない
>未来永劫 諸行無常 あの日のときめきを今一度

これを意味のまとまりで分けると

>一千年も前から探している宝石はみつかったか?

>人は誰もが呑気 それもいい
>時間なんてあってないようなもので
>屋根裏で戯れる野良猫のような日々を過ごしてる
>焦れどDoorは開かれるわけじゃない

>未来永劫 諸行無常 あの日のときめきを今一度

(続く)
23モスラ対ギョウチュウ ◆1d0bCMiYz. :04/07/02 02:23 ID:5QuMX9Dx
こうなるが、このように空白を空けない場合、一行目で意味のまとまりが区切れると言うのは、
二行目まで読んでみなければわからない。
「一千年も前から探している宝石はみつかったか?」とくればそれが冒頭にきているのだから、
二行目に文脈はニ行目に直接つづくと自然に思う。
だが二行目からは別の話が始まっており、
一行目がそこで完結していたことを理解するのに時間がかかり、詩のリズムとのずれが生じる。
五行めから六行目への展開の脈絡もわからない。
二-四行目の内容「あせっちゃだめ」がなぜ六行目の
「未来永劫 諸行無常 あの日のときめきを今一度」につながるのか分からない。
二つの四字熟語は永遠を表現しているのかもしれない。だとすればつながるかもしれない。
しかし今度は二つの四字熟語がなぜ「あの日のときめきを今一度」につながるのかがわからない。
多分、「未来永劫 諸行無常」の韻によってそれまでの内容を凝縮させ、
「あの日のときめきをもう一度」を三連目以下への展開の予感を担う言葉としたかったのだと思うがわかりにくい。

どうしてこのようなことになるのかというと、
詩の場合は構成の力は文と文の間ではなく連と連の間に働くからで、
連としてまとまっているものは、どうしても逐行的に?因果関係を追い、
ある文が連全体の関係の中で、
初めて他の文に対する意味を持つ(ニ連の一行目はニ連全体に対し導入として意味を持ち、
直接二行目対し意味を持つことはない)
という構造は詩では難しい。

(続く)
24モスラ対ギョウチュウ ◆1d0bCMiYz. :04/07/02 02:24 ID:5QuMX9Dx


俺は呑気だ 雨に打たれ風に吹かれ
それでも夢を追い掛ける事は止めない

一千年も前から探している宝石はみつかったか?

人は誰もが呑気 それもいい
時間なんてあってないようなもので
屋根裏で戯れる野良猫のような日々を過ごしてる
焦れどDoorは開かれるわけじゃない

未来永劫 諸行無常 あの日のときめきを今一度

俺は齢28、人は俺を呑気者だと笑う
夢を追い掛けもしない奴に笑われる



このように、連の中にではなく、連と連の関係の中に初めて構成の意識が表れる。
25モスラ対ギョウチュウ ◆1d0bCMiYz. :04/07/02 02:31 ID:5QuMX9Dx
ここまで来ましたが、全体の構造、文脈がはっきり見えてこない気がします
これはやはり連の分け方はオリジナルが正しく、上手く読み取れなかったのは
単に行間の展開が論理的につながってないということなのだろうか?
よくわからなくなってきました。ここではとりあえず>>9の作品は、
筋の展開が論理的に把握しにくいという批判にとどめて、先へ進みたいと思います。

こういう領域は殆ど考えたことがなかったので、間違いだらけかもしれません。
批評への批判の方よろしくお願いします。
26モスラ対ギョウチュウ ◆1d0bCMiYz. :04/07/02 02:34 ID:5QuMX9Dx
>>25
>筋の展開が論理的に把握しにくいという批判にとどめて、先へ進みたいと思います。

筋の展開、というのはまずいかもしれません。なんだろう、詩想の展開?わからない。
27呑気くん:04/07/02 02:49 ID:jv+IjWec
連というんですか、僕は適当に改行しただけなんですが
それが>1さんを混乱させてしまい申し訳ありません。
もともと自由詩を意図して作ってみました。
思いつくまま、韻も関係なくやろうと。
でも連の捉え方、大変参考になりました。
ありがとうございました。
28モスラ対ギョウチュウ ◆1d0bCMiYz. :04/07/02 04:39 ID:5QuMX9Dx
三連

>俺は齢28、人は俺を呑気者だと笑う
>夢を追い掛けもしない奴に笑われる
>それもいい 人生観は人それぞれだから
>自分の生き方に正直になるだけさ
>全ての人は心の奥で夢を見てる
>途方もないほどの情熱を・・・
>それをあぶり出すのが俺の役目なら
>さあ歌おう宇宙一呑気モノのスペシャルな歌を

夢を追って生きてきた自分が、
なぜかここで唐突に他人の情熱を引き出すという使命に目覚め、
さらにそれは歌によって実現されるということも表明される。
なぜ目覚めたのか、なぜ歌なのか、説明はない。

展開に論理性が欠落しているわけだが、それによる矛盾点などは随時解釈していくとして読み解いていきたい。
この詩はまず、志や希望としての「夢」を巡るこの男の生き様を、
満月が照らす晩に酒を呑む彼の姿を描くことから始めている。
夢(=満月)と夢を追う人間の美しさ(「満月が照らす俺」)、そしてその人生に対する構え(呑気)が
ここで端的に示されるわけだが、ニ連では「一千年も前から探している宝石はみつかったか?」
という句が現れ、「宝石」、すなわち「夢」を追う自分とは、時を超えた存在であることが示される。
さらに一連では「室町時代から続いてる風習なのか性なのか」という句で、
個人に制限された「夢を追う意思」と個人を超えたそれとの存在が示され、
さらに、「満月が照らす俺は酒を呑む」という表現から、その超越的な主体と個人という限定的主体の同化が表現されている。
(これにより、「性」とは「風習」の個人に於ける現われということになるが、風習という形式の方にむしろ意思が存在し、
「性」とはその意思をなぞる形式的な運動にすぎなくなる)
つまり「一千年も前から探している宝石はみつかったか?」とは満月という主体である「夢」が
男に語りかけたものであり、それは「夢」に憑依された男自身の声であることになる。

「呑気」は「夢にとりつかれてしまった男」の詩なのである
ただし語り手の男にそのような意識はない。 
29モスラ対ギョウチュウ ◆1d0bCMiYz. :04/07/02 04:46 ID:5QuMX9Dx
まだつづきます。
でもかなり長くなりそうなんで、2,3日懸ってしまうかもしれません。
すいません。
30モスラ対ギョウチュウ ◆1d0bCMiYz. :04/07/02 05:03 ID:5QuMX9Dx
>>9 「呑気」 呑気くん
>>22 >>23 >>24 >>28 評 モスラ対ギョウチュウ

>>13 「イタ飯食ったら鼻からぎょうちゅうみたいなの出たよ」 辛口コメンテーター@天才ポエマー
>>17 評 モスラ対ギョウチュウ ◆1d0bCMiYz.

>>14 「エレファント」 ロンロン
>>19 評 モスラ対ギョウチュウ

わかりにくくなったんでまとめました。
>>16さん、きら。さん、まだ時間がかかりそうです。気長に待ってください・・・すいません。
僕以外の評価してくれる人がきてくれればいいんですが。
31エイチドット@喫煙中:04/07/02 10:25 ID:g2gOXhb1
夏の夜。
生暖かい風が吹いている。
月は半月。
おれはそれを見ながらぶらぶらと住宅街の中を歩いている。
深夜、なんの目的もなく道を歩くのが、おれの長年の趣味なのである。
夜道を歩きたくなるときは、例外なく、自分のことを考えてみたくなったときだ。
深夜まで起きているということは、まともな人間であることを、少しの間だけやめるということだ。
そして、まともでなくなったものの視点から、自分を眺めることである。

頭の中に、様々な過去が、現在が、未来が、そのなかの人々が、ものごとが、声が、感情が、ゆっくりと、泡のように現れては消える。
自分がそれらのことを思い出すことも、考えることもなかったと、気付く。
いや、気付いていたのだろう。
だからこそ、おれはこんな時間まで、起きて、待っているのだ。
それらは、彼らは、少しずつ、おれに追いついてくる。
頭の中に、様々な過去が、現在が、未来が、そのなかの人々が、ものごとが、声が、感情が、ゆっくりと、泡のように現れては消える。なにげない色彩が、音が、声が、風景が、胸に去来する。
たまらなく哀しくなる。
いたたまれなくなる。
32エイチドット@喫煙中:04/07/02 10:26 ID:g2gOXhb1
おれはずっと歩き続けてきたことに気付く。
歩き続けるのをやめるわけにはいかないことに、気付く。
そんなときに、おれは玄関の扉を開き、外にでて、歩くのである。

おれはそれらなしには、彼らなしには生きることはできない。
でも、おれはそれらに、彼らに追いつかれるわけにもいかないのだ。
自分を思い出の中に放り込み、浸りきることなんて、できはしない。
そして、そんなことはできるはずもない。
気が狂うか、老いるか、死ぬ間際までは。
けれどもおれは、彼らを引き離すこともできはしない。

だから、ゆっくりと、歩いていこう。
33ロンロン:04/07/02 10:45 ID:CpC0CjrP
>>19
そこまで読み取ってもらえるとは
感無量でごわす。
ありがとうございました。
34モスラ対ギョウチュウ ◆1d0bCMiYz. :04/07/02 12:02 ID:Xp1KEgEP
いま読み返してみてとても反省しています(´・ω・`)
僕の書いたものは論理的にむちゃくちゃで、文章も下手で、わけがわからない文章になっています。
特に>>9の作品に対する>>22 >>23 >>24 >>28 あたり。。
詩の構成だとかも完全に知ったかぶりになってますしね。あれはあの場で考えながら書いてます。
もっと勉強してからでないとだめですね。>>28のあたりは下手な文章だし、論理的に整理されてないですね。

これ以上続けてもあれなんで、僕は自分への批判を待つとして、

>>16
>>21 
>>31 32>>

の作品からはどなたか論じてもらいたいです・・・ 呑気さんの死への論評はまだ途中なんで、最後まで続けますが。

最大の反省点は回りくどく論じてるうちに、自分の本来論じたいところに全然踏み込めなかったと点です。
35モスラ対ギョウチュウ ◆1d0bCMiYz. :04/07/02 12:17 ID:Xp1KEgEP
「解釈」の方に傾きすぎた気がします
批評する側の視点や切り口というものをもっと出した方がよかったのかも
36モスラ対ギョウチュウ ◆1d0bCMiYz. :04/07/02 13:03 ID:Xp1KEgEP
男は状況に置いていかれる自分を「呑気もの」と肯定し、
そんな自分を肯定していくことにより、男は再び夢を追う力を獲得していくわけだが、
最後の結びはなぜか他人の情熱を引き出すことを、そしてそれが歌によって行われることが示される。

たぶん夢を追う男と、他人を歌により鼓舞し夢へ向かわせる男を描きたかったと思うのだが、
男のその二つの性質が、上手く説明さないために支離滅裂に見えてしまう。
まずはっきりと夢を追う男の姿を描き、今度は他人ののそれを「あぶりだす」
存在への覚醒してい様子を描かないと、男が何をしたいのか分からなくなり、支離滅裂になる。
しかも男は呑気に時間が過ぎていくのをただ観ている様子と、周りを気にする様子しか描かれないため
下手をするとなにも出来ない男の言い訳のように聞こえてしまう。

ただ、男が夢みているうちに、他人の夢を引き出す存在に変わっていく様子は、
満月と、満月に照らされる自分との狭間にゆれていたこの男の自我が
満月の側に完全に移行してしまい、満月そのものになっていく様子として捉えられる点は非常におもしろい。

世間が寝静まった夜に満月を眺める男はとうとう満月になってしまう、
平凡な日常を拒絶し夢を追い続ける男はとうとう夢という魔物に食われてとうとう夢そのものになり、
今度は自分が夢見る人間達を食う立場になってしまう。「宇宙一呑気モノのスペシャルな歌を」
歌い、人を夢へと誘うのだ。

そんな構造が明確な形で描かれれば凄い詩になったかもしれない。


37モスラ対ギョウチュウ ◆1d0bCMiYz. :04/07/02 13:05 ID:Xp1KEgEP
いじょうで「呑気」の論評はおわりです。

>>9 「呑気」 呑気くん
>>22 >>23 >>24 >>28 >>36 評 モスラ対ギョウチュウ

>>13 「イタ飯食ったら鼻からぎょうちゅうみたいなの出たよ」 辛口コメンテーター@天才ポエマー
>>17 評 モスラ対ギョウチュウ ◆1d0bCMiYz.

>>14 「エレファント」 ロンロン
>>19 評 モスラ対ギョウチュウ
38しんしん:04/07/02 13:55 ID:QYUFOnGz
>>14
一見ナンセンス詩にみえるけど
実に計算されてると思う

別れる時にさえ尊大な態度だった彼
管理された動物園(それが会社なのか人生なのか読み取れないが)
を辞める時(本当は辞めさせられるのかも)に弱音一ついいたくなったんだろう
その時に今ままで象のように立派で雄々しかった彼が
小さく弱い鼠の様に感じたって事ね
今になってスケッチブック(過去)を見たら
彼女は気付いたのさ
彼はもともと灰色によどんで弱い奴だったんだ

もう少し自分の気持ちを入れても良かったかも
でもかなり表現的に素晴らしいと思う

俺もこれくらいかんがえてる詩けっこうあるのになぁ
なんて愚痴一つ言いたくなりました






39ダルガリ ◆/lYwYYKdw6 :04/07/02 19:54 ID:LefbNEVD
「コイントス」

そうかと頷いた人の顔は
理解に苦しんでいた

だよねと笑顔を振るう彼の拳が
きつく握られていた

それは違うと言った彼女は
引きつった顔で笑っていた

どうして僕は人を勘ぐるのだろう

人々がそう言うのだから
そのままに受け取っておけば
何も問題は無いはずなのに

あの人はきっとこう思ったに違いないから
僕はなんてことを言ってしまったのだと

いつも悩んでしまう
健やかな眠りの中で
40凛菓:04/07/02 20:07 ID:Mdo8PbSm
彼の前を通ると鳴る
胸の奥の音 トクン・・・

振り返るともういない
どこへ行ったと目で探す

見つけたとたんまた
トクン・・・高鳴る音は
あたしをきつく絞める

苦しい 助けて 逃れることのできない
胸の痛み 焦らせるあなたは
あたしの思いに気付いたかしら

1人あなたを見つめてるんだ 
大好きだよ 苦しいんだ

ねぇ 気付いたかしら
41おおお:04/07/03 12:28 ID:J1igQxuA
まだいけるのかそうでもないのか
バス停であった夢を見た
低い声で
そりゃあ結論はシンプルなほうがいいんだろうけど
難しいから寝ていてもいいか
売れない
それでもいい
わけない
食おう
そしてやろう
来るし
やればいい
42名前はいらない:04/07/03 13:10 ID:+wAsnA0m
したいよ
したいよ
僕だってしたいよ
素人としたいよ
43名前はいらない:04/07/03 15:52 ID:oXeSsilC
干からびたカエルのような死体
ゆっくりと臭気を発しながら
溶けゆく融けゆく
人間の終わりの第二幕は
いつもこんな感じ
隠されたベールを引っぺがすと
誰も恐れおののく
きれいな死体なぞ存在しない
生だけがただ光り輝くだけ
44モスラ対ギョウチュウ ◆1d0bCMiYz. :04/07/03 16:07 ID:LCDjcTke
自分の思想や想いを比喩という形で表現した詩が多いと思います
でもそれって一体どういうことなんだろうという疑問を持っています

比喩で語らなくても説明的に語ればいいんではないだろうか?
それによって詩でくなるのであれば詩とは比喩のことなのだろうか?
詩とは、詩の言葉とはいったいなんなんだろう?
そう思います
45崩壊気味のウマシカさん:04/07/03 16:23 ID:cTMLu2br
>>44
誰もが完全に意思疎通をこなせるわけではありません。
ボトルメールの瓶にいれてあげなければ、伝わらない言葉もあるんじゃないでしょうか。
46名前はいらない:04/07/03 16:54 ID:+Mj86A07
>>44
詩というよりは小説で言われてることなんだが、
日常の異化作用というのがある。
つまり話を伝える際に、普段使う言葉を比喩や誇張表現なんかで
置き換えてやることによって、その話自体も変容する。
例えばありきたりでつまらないものから驚くべきもの、はっとさせられるものへと。
47寝起き:04/07/03 23:17 ID:MAtdRm7i
「墜ちる」

明ける街に取り残されて
ひとり高架下、思い出せない
立ち眩まないよう帰ろうか?
三杯のコーヒーで朝を見てる

喧騒の面影を追い、
街灯を消し忘れた
別に気にならない
気にならないよ

視界のほらすぐ外側
待っている眺めてる
滲んでく朝に僕は僕は
ああ、もう帰るんだ
48モスラ対ギョウチュウ ◆1d0bCMiYz. :04/07/04 08:39 ID:xqJ3n009
>>38
象とねずみの意味には全くきづきませんでした

>>45
そうですね。「言葉以前の想い」が言葉に結晶化するのを回避するための
言葉、というものはあるでしょうね。
しかしそれはやはり言葉によってなされるその不可能性への抵抗、
がそのような詩的言語の魅力なのかもしれませんね。

>>46
異化作用っていうのは結局死物化した言葉の力を更新していくことが目的ということですね。

崩壊気味のウマシカさんの考えで思ったのは、
そもそもなぜ明示的な日常的言語を、比喩的な言語に置き換えることが出来るのか?
ということです。そしてなぜそのような詩的な言語、表現を人は、美しいと感じるのか?
それは>>46さんの言う異化作用、ということだけでは説明できないなにかかがあると思います。

詩的な言葉に於いては、日常言語とはちがって、言葉自体にある種の生命力や自律性があるような気がします。
つまり作者によって隠された比喩的な意味、を超えた言葉自体の美しさですね。
それがないと詩は美しくないでしょうし、それは当たり前のことなんでしょが、はっきりわかりません。
その言葉の力、美しさと作者の「想い」とはどんな関係にあるのか?作者の想いにも色々あって、具体的他者へのメッセージや
ある対象への感動だとか、思想の表現なんかになるんでしょう。
このうちの「感動の表現」に関して言えば、その感動という不定形な想いに、詩的言語という姿を与える。
その言葉が本来持つ力が作者の感動に、言ってみれば「変換」されるのだと思います。
このような詩に於いては、言葉は比喩などの作者の意図から解放され、言葉は詩的言語そのものとして純粋な
自律的な存在になるといえるのではないでしょうか。
もちろん比喩によってある考えやメッセージを伝える詩を否定するわけではなく、そのような詩を書くときも、
言葉の純粋性というようなものを考えにいれるともっと良くなるかもしれません。

抽象的になってしまったんで、投稿してくださった詩ってる詩で具体的に考えてもみたいと思います。
49モスラ対ギョウチュウ ◆1d0bCMiYz. :04/07/04 09:47 ID:xqJ3n009
>>16さんの詩では社会的存在として、そしてもっと広く
この世界における一個の存在の存在不安とでも言うべき想いが、
まさに比喩によって語られていますね。そして一個の小さな存在が全体へ想いをめぐらすことによって、
主観的世界を越えて、宇宙的なひろがりを獲得していきます。それは直接的、明示的ことばによっては不可能な表現なんでしょう。
具体的にみていくと、

>クラゲが大切か
>それを生かすための 
>海が大切か 
>僕は知らないけど

どちらが大切か、という問いを通してして、主体が自分と全体との間に揺らぐことにより、
主観的な自我が客観性へと融けていき、さらに「クラゲ」という「比喩」により、
この詩が人間とその社会という枠組みを逃れ、もっと広いなにかの暗示になっていくのだと思います。つぎの行では

>腐らないように生きて生きたい

という、社会的存在としての人間の、人生に対する態度を表現していると思わせる文があることから、この詩は
まず人間とその社会の物語を描くことが意図としてあるのだが、それに比喩を媒介させることによって、
宇宙的な広がりを獲得させた詩なのだと考えられます。

これは>>46さんの言う異化作用にあたるのかもしれません。人間の存在をクラゲに置き換えることにより
その存在の不安をよりくっきりと描いてるということですね。
そして僕が>>48で言った、「作者の意図から解放された、自律性を持った純粋な詩的言語」というのは、
そのような比喩としての機能を持たない言葉であり、クラゲ=人間というような、○○=○○という「解釈」
のありえないそんな言葉のことなんです。

この詩のように、ただクラゲと言うだけでは、クラゲになってしまうだけなんですが、
例えばランボーのイリュミナシオンなどに於いて(僕は小林秀雄訳を読んだだけですが)は、
「海の絹」や「北極の花」という「存在しないもの」をそう発語することによって、言葉として存在させてしまっている。
ランボーは「錯乱によって到来したビジョンを言葉の幻覚で説明した」と言ってますが、それはそういうことなのでは?と思っています
50名前はいらない:04/07/05 21:04 ID:3C2GuRgN
自分がイメージしたのは脳漿の中で
豆腐のようにゆらゆらうごめく脳みそくらげ
51馬鹿垂れ流し:04/07/06 00:38 ID:JI2rN3dt
みんなあれを見ろよ
今世紀最初の超馬鹿騒ぎ
俺たちはとっちらかって
どうしようもないけど
向こう岸では美しいご婦人
知ってか知らずかウインクしてるぜ
あっちについたら俺は膝まづき
彼女の手の甲にキスしてやるんだ
そしたら辺り一面真っ赤な薔薇が咲き乱れ
その中で俺たちは一日中愛し合う
彼女の口からは信じられないぐらいの甘い言葉
俺のとっちらかった頭はすぐにパンクしちゃうよ
時間の汽車は待っちゃくれない
きれいな花はすぐ枯れちまう
だから続けるんだこの馬鹿騒ぎを
命の炎を燃やし続けろ
いつの時代も人間って奴はクレイジー
クレイジーになった奴が勝ち組なのさ
笑う角には福来たる
俺たちは永遠に生きることができる
この馬鹿騒ぎの中にいる限りは
美しい花をめでることができる限りは
52馬鹿垂れ流し:04/07/06 01:16 ID:JI2rN3dt
「バッテリーの充電が完了しました。」
素敵な乙女が携帯電話の中から囁いた
明日も平和でありますように
53わに ◆Wani6uvhK. :04/07/06 02:30 ID:MlwMH+PW
モスラ対ギョウチュウさん
いつの真摯な批評ごくろうさまです。
私も書いてみました。

「視線」
月は今夜も追ってくる
あたしの足の爪の紅を責めるみたいに
夜道の街灯が
あたしの後ろに長い影を作る
隠そうとしてまた嘘をついて
あたしは逃げ切れなくなる
後ろに大きな満月がある
振り返るといつもそこで
あたしを見ている
54ベロア ◆1d0bCMiYz. :04/07/09 02:51 ID:HDCp6reC
最近あまりここに来れてませんが、新しく投稿して下さってる人もいるので
また少しづつ、素人だけど批評してみたいと思います
評価するひとが自分一人なのでのんびりとしたペースになると思いますが・・・
あ、それとコテハン替えました。洋服の生地の名前からとりました。よろしくお願いします
55ベロア ◆1d0bCMiYz. :04/07/09 02:56 ID:HDCp6reC
詩を読むとき、無意識のうちに作品から作者の意図を読み取ろうとしてる自分がいることに気づきました
もっと言葉自身の力や色を読み取ることが大事な気がしていたところなのに
それと逆のことをやっていることに気づいてなかったようです
56名前はいらない:04/07/10 02:31 ID:EJsIT4Qs
浮く

体が宙に浮くだなんて
そんなことがあるのかな?
たとえば、プール
でも、歩行したヤツはいない

でも、無重力なら浮くことだってある
それは地球上ではまず無理だ
忍者は水の上を歩くことができる
忍法水団の術だったか?

人間には不可能だけど
○○や○○には可能かもしれない
ヘリコプターや
鳥のホバリング

浮遊といい、浮揚という
マグリットの絵でも紳士が浮く
プールの背泳ぎ
死海の塩の浮力!
57新人っす ◆kO9jHKLPKY :04/07/13 03:10 ID:tBXhV47i
>>40
トクン)がすごくかわいかった!!
あれ?いやだ恋に恋しちゃったようってかんじ
この前半よかった
(逃れることのできない胸の痛み)(焦らせるあなた)
ここはちょっとヨゴレ感がにじんでるな
実体験ないままでワクワクさせて見せてくれ!
58新人っす ◆kO9jHKLPKY :04/07/13 03:57 ID:tBXhV47i
「金色の歌」

歌うたうのは 歌うたいのあなた
歌すてたのか うつろげに
黙し見つめる その先が
たとえば僕では だめですか?

おとななあなたは 目をそらす ああ
そらした先が 吟遊詩人のふるさとならば
びわもてゆきます そにゆきます

風ふく金砂に ひざうづくませ
あなたの視界で かなでましょう       

歌うたうのは 歌うたいのあなた
肩 髪すべらせて 目をそらす
みみにかなしく 金鈴を
僕は見つめて 何言えず
       



59名前はいらない:04/07/13 04:45 ID:cMrrZfr1
      ,,r::::::::::::〈:::::::::)    ィ::::::ヽ
      〃::::::::::::;r‐''´:::::::::::::::::::::ヽ::ノ
    ,'::;'::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::
     l::::::::::::::::::l::::::::::●::::::::::::::●:::::ji
    |::::::::::::::::::、::::::::::::::( _●_)::::::,j:l  クマー!
    }::::::::::::::::::::ゝ、::::::::::|∪|_ノ::;!
.    {::::::::::::::::::::::::::::`='=::ヽノ:::::/     
    ';::::::::::::ト、::::::::::::::i^i::::::::::::/
      `ー--' ヽ:::::::::::l l;;;;::::ノ
【ラッキーレス】
このレスを見た人はコピペでもいいので
10分以内に3つのスレへ貼り付けてください。
そうすれば14日後好きな人から告白されるわ宝くじは当たるわ
出世しまくるわ体の悪い所全部治るわでえらい事です
60ベロア ◆1d0bCMiYz. :04/07/15 06:14 ID:h3b+LzEL
>>21
闇に落とされる女という象徴はよく知られているが、
この詩はそれをモチーフとして取り入れるのでなくそれのみで勝負しようとしている。
そこには好感を持ちました。
この詩の成功は、ではその知られたイメージがいかに作者にとって切実であるのか、
言い換えれば、普遍的な経験が、いかに個別的に経験されたのかを表現できるか否かに懸っていたのではないでしょうか。
「鍵」「扉」という言葉は少しありきたりな気がします。
それでは普遍的なイメージを普遍的に語っているだけと言われてしまうのではないでしょうか。
人間の根本的な部分で起きるドラマを語ろうとしているのだから、
自分だけの、オリジナルな言葉で組み立てられれば、いい詩になったと思います。

この詩を少し細かくみていくと、鍵をかけるという行為は、

扉を閉めて→この扉の鍵を掛けて私を消してください→私を殺してください

と段階を追ってその象徴的意味を明らかにしていき、その象徴的意味とは
一言で言えば、殺してくれということになりますが、

「鍵はどこかに無くしてしまった」
「その鍵で私を殺してください」
「あなたのその手で扉の・・・鍵を閉じてください」

という展開によってわたしを殺せるのはあなただけだということが表現されます。
そしてこの詩はそこで終わります。主人公が女なのか、「あなた」は男なのか、だとすれば死とは愛の完結なのか・・・
おそらくそういうことを作者の方はいいたいんだと思いますが、この詩がそのようにある種の愛をうたった詩であると言える根拠はこの詩にはないのです。
ということはこの詩は、愛や死に限定されないなにかそれ以上のものを表現しているのでないか?
と読み手に思わせるかもしれません。しかし「かもしれません」を取り除くには、なにか足りない気がします。
そのなにかとは、やはり言葉にのせられた想いの切実さであり、それを実現するための言葉の使い方や言葉自体のオリジナリティなのでないでしょうか。
61ベロア ◆1d0bCMiYz. :04/07/15 07:03 ID:h3b+LzEL
>>31-32
夜とは日常、もっと言えばこの世を離れたあの世のことなのであり、
心に去来する想い出の像は、現実的肉体を時の流れの中に失った、出来事たちの幽霊だ―
夜に死を投影し、胸には死者を描く。この自然と人間の心の協力が言葉になるとき、
詩が生まれる。

>頭の中に、様々な過去が、現在が、未来が、そのなかの人々が、ものごとが、声が、感情が、ゆっくりと、泡のように現れては消える。
           :
           :
>頭の中に、様々な過去が、現在が、未来が、そのなかの人々が、ものごとが、声が、感情が、ゆっくりと、泡のように現れては消える。なにげない色彩が、
>音が、声が、風景が、胸に去来する。

男の心でひとしきり踊り、ゆっくりと泡のように消える想い出という表象群、今は肉体を失った幽霊たち。
その幽霊達に与えられた新しい肉体、それが詩的言語ではないのか。この詩のこの箇所はまさに詩の誕生を描いている。

散文の中に閉じ込められた詩の萌芽。夜道での詩との邂逅。そんな美しいものがこの作品にはある。
62ベロア ◆1d0bCMiYz. :04/07/15 07:03 ID:h3b+LzEL
自分も夜、散歩したりドライブしたりするのが好きなんで、この想い出に浸る感覚とそれを愛惜とともに振り払う哀しみは
よく分かります、分かりますなんて安直には使いたくない言葉ですが・・・
で、この詩では彼らとともに歩いていくという、つまり失われたものたちを決して忘れないという思いで締めくくられています。
それで、とてもいい作品だとおもうんですが、改行が美しくないという点は気になります。そこさえなければ・・・。
あと、>>31>>32の間の展開が少し違和感ありました。それはこの詩の出だし、

>おれはそれを見ながらぶらぶらと住宅街の中を歩いている。

ではじまり、読者は描かれる光景を主人公とともにリアルタイムで経験していくのに

>おれはずっと歩き続けてきたことに気付く。
>歩き続けるのをやめるわけにはいかないことに、気付く。
>そんなときに、おれは玄関の扉を開き、外にでて、歩くのである。

と、主人公の方でいきなりなんの説明もないのに歩こうという行為の総括に入ってしまうんですね。
ここの移り変わりが描かれていればなんの文句もない詩でした。
ちなみに作者の方はもしかして呑気くんですか?作風が似ているのでもしかしたらと思いました。
63ベロア ◆1d0bCMiYz. :04/07/15 07:06 ID:h3b+LzEL
>>62
訂正
>と、主人公の方でいきなりなんの説明もないのに歩こうという行為の総括に入ってしまうんですね。

歩くという行為の総括、です
64新人っす ◆kO9jHKLPKY :04/07/17 04:13 ID:m4F1ZtKj
>>51
あはは
(笑う角には福来る)
これおかしいよ。
ごめんベロアさん勝手に感想書き込んでるね 俺
批評でなきゃやっぱり だめ?
65名前はいらない:04/07/19 00:34 ID:229O1C7t
もっかい、好きって言って。お願い。
もっかい、抱きしめて。お願い。
最後のワガママにするから。
66名前はいらない:04/07/20 20:49 ID:BmgB5O6C
天魔戦記

生まれ故郷を離れて
足場を必要ともせずに
どこでも生まれ故郷にすることができる
そこが、郷里となる

武器を変えて、武器を生産して
一流のスナイパーを雇用する
軍需産業の元締めは
○○、というらしい

異文化に生きる住人は
絶対零度の環境を必要とする
different culture
ドイツ語圏も、そのひとつだろうか?

ニューガラスの中で誕生した
逃避、回避、遁走、亡命・・・
殺されかけたことも、幾度もある
赤ん坊から少年から青年へ・・・

エリート中のエリートの軍隊が迎撃する
防衛学校で育成された
敵と味方を識別して記憶し
しるし、旗がなければ攻撃する−−

予選で惨敗した野球チームが
甲子園の優勝校と勝負する
警察とのゲームはこれからも続くだろう
逃亡しつづけることができるだろうか?
67名前はいらない
郷里

ふるさとは遠きにありて思ふもの
ああ、遠き都に帰らばや
ふるさと、三宅島の被災も
記憶に新しい

転居届けが受理されず
転居、転入が拒否をされる
どこでも生まれ故郷にすることが
できるなら・・・

家族とは、身内のことである
自分の家族でなくても、()を行うもの
他者とはなにものなのか
家族でない、よそ者、のことである

国家に生まれて、国家に受け入れられず
転々と引っ越しながら
一人が国家のために死ぬことによって
国民全体は永劫に滅びることはない