+ + + 真空花火 + + +

このエントリーをはてなブックマークに追加
1ウノ ◆mdm4jQk4Iw
花火畑

バケツをもって

あぜ道こえて
2名前はいらない:04/06/13 00:06 ID:vO5Cuezs
3抑揚 ◆RockDTA.do :04/06/13 00:07 ID:RXtYIhAR
あぜ道こえて

バケツをもって

花火畑をまたいで

2get

ってゴルァ>>2
4蛹谷 ◆OkWT4AXAtc :04/06/13 00:21 ID:4ukJI6jN
「線香花火」

指先につまむ彼岸花
ぽとりと落ちて
水面が燃える
夏が終わる

5抑揚 ◆RockDTA.do :04/06/13 00:51 ID:RXtYIhAR
「衣替え」

半袖に
 少し早く
  羽織る薄手のシャツの色
 夏を待ち侘びる
海の色
6ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/06/13 00:53 ID:3ggbA8ZF
「クイックサンド」

星の砂と
貝殻と
黄色い落ち葉と
花びらと
かぼちゃの種と
水晶と
小さいねじと
小麦粒

光をつれて
舞うほこり

真空をうがったのはなんだったか
奔流は静かに息吹をたえて
部屋に夜空を運びつづける


7蛹谷 ◆OkWT4AXAtc :04/06/13 01:21 ID:YiPpcWYq
「室内花火」

ラミネートの中で
ふたりは恋をした
つけいる隙もない
完璧な火花

やけどする指さえないほど
ぴったり寄り添って
大空などいらないと

ラミネートのように
ふたりきりのふりをした
それなのに煙が
涙をよこぎる

8抑揚 ◆RockDTA.do :04/06/13 01:38 ID:RXtYIhAR
「体温加速」

暑いねって言う君の頬が
 煌いた

暑すぎっと肌蹴た胸元が
 チラついて

眠れない熱帯夜
9ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/06/13 02:27 ID:3ggbA8ZF
「いいわけがましい愛の定義」

友よ
僕はお前が嫌いだ
なぜこんなにずっと
ずっとお前の近くにいるのか
僕にもまったく不思議だよ
その腫瘍をまえにして
どうしてそんなにアホなのか
クソッタレ
「愛してるぞ」
消去法で言葉を選ぶ癖が抜けない僕は
お前に言葉が
本当にそれしか見つからなかった
「こんど花火しよう」
「絶対な」
10ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/06/15 02:06 ID:OpaiEouh
「モーションピクチャー」

あいつはディスプレイの住人
あいつの頭にはディスプレイがあって
あいつは自分のあらゆる動きを逐一チェックする
いまも青白い光があいつの頬に影をつくってる
ほこりひとつないあいつの画面にはファックしてるあいつ自身が映ってて
科学者みたいなまなざしで見つめてる

あいつはディスプレイの住人
意味は立体感を失って
ハードディスクに閉じ込められた
11ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/06/15 03:50 ID:OpaiEouh
「あこがれ」


タールの水面
夜の池
落ちた星達は
沈みゆく
携帯の電源
きれるよに

あこがれは
しろい石となり
ざりがに達の
洞くつとなる
12北 ◆Ui8SfUmIUc :04/06/15 04:03 ID:Wr9TcC1b
ぜんぜんこんなスレがあったとは・・・・知らなかった!許せウノ!すまん。


ちょっと驚きでまだ詩的空気が浮かばない。

とりあえずあいさつ。こんばんわ。

それと今日家で録音したんだ。下スレにも貼ったんだけど使いまわしでごめん。
くだらんもんだけどもらってください。
http://www.yonosuke.net/clip/2004/7392.mp3  (カト茶ルンバ)


またあらためて参上します。
13北 ◆Ui8SfUmIUc :04/06/15 04:08 ID:Wr9TcC1b
いちおう歌詞もつけておきます。


濡れて石畳 傘を投げ出して

ツカツカと泣きたくなったら

コンビニのまちあかり 暖めますかこの想い

お箸を付けても割れない小指の切なさよ!

痛み悲しみ恋にやぶれたルンバ

裸 偽り かたくなる乳房

少女のままで濡れていたい いつまでも

泪ふいても雨はやまないわたしカト茶ルンバ
泪ふいても雨はやまないわたしカト茶ルンバ
泪ふいても雨はやまないわたしカト茶ルンバ

14ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/06/15 04:16 ID:OpaiEouh
「蜃気楼」

君が
見えないのは
なんで

届きそうで
届かないで
なんで
遠ざかるの

こうも
雲のない空じゃあ
ゆがんじまう
ゆがんじまう
15ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/06/15 04:25 ID:OpaiEouh
おお!北!
こんばんわ!
録音!?なんだろう。とにかく、さんきュウ。

はじまてスレたててなぜか緊張してるよ…
蛹谷に抑揚、ろくに感想もかけんで申し訳ない…
16ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/06/15 04:33 ID:OpaiEouh
聞いた!
うまい!!
ばびった!
なんか歌詞によくあってるね。
情感がイイと思った
17北 ◆Ui8SfUmIUc :04/06/15 04:40 ID:Wr9TcC1b
>>16
さんきゅーw
こーひールンバのまねっこだよ。
喜んでくれた、
もしそうならここのスレのBGMも作らせて!ウノさえがよかったらだけどw
18ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/06/15 04:47 ID:OpaiEouh
スレのBGM…
テーマソングみたいなもんか??
もちろん、ぜんぜんいーよ!
というか、ぜひ作ってほしい!
19北 ◆Ui8SfUmIUc :04/06/15 04:50 ID:Wr9TcC1b
了解、そのうち間みて作るね。出来は期待しないでね。

おやすみー^^
20ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/06/15 05:03 ID:OpaiEouh
いいな〜。楽器自由に弾けて。
俺もまたはじめようかなー
BGMまじで愉しみにしてるよ^^

おやすみ
21蛹谷 ◆OkWT4AXAtc :04/06/18 06:18 ID:YkuC+3eZ
「はなび畑で 会いましょう」

はなび畑で 会いましょう
ふせたバケツに 腰かけて
段々畑は はなびざかり
導火線を じょうずによけて
もぐらも 顔をだすでしょう

うちあげはなびは はすの花
ねずみはなびは スイートピー
せんこうはなびは まんじゅしゃげ

ランチボックスの かやくごはん
はなび玉みたいな ゆでたまご
小鳥も あそびにくるでしょう

はなび畑で 会いましょう
とおくにひかる 海のいろ
太陽のふねが みえたなら
おおきな花火を さかせましょう
おおきな花火と うたいましょう

22北 ◆Ui8SfUmIUc :04/06/18 16:07 ID:jwqcZrr2
作ってやるなんて偉そうに言うんじゃなっかたよー。
こんなんしかできんかった。
なんかこう詩的に詩的にって欲にやられたよ。

コソコソ  ドウゾ・・・  コソコソ

http://www.yonosuke.net/clip/2004/7464.mp3
23ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/06/19 23:30 ID:AMeYYtqy
>>21 蛹谷

あなたのファンになったよ。
しかし、無理に起承転結を意識しなくてもよかったんでは?
一連めが特に好きだ。
24ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/06/19 23:52 ID:AMeYYtqy
>>22 北

サンキュー!
いーねいーね
確かに詩的だ。
いや、詩的の意味はよくわからんが
情念っつーか
表現は違ってもねっこはおなじだとつくづく思ったよ。
こりゃ北にしか作れんわー
25ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/06/20 00:13 ID:VclxJofy
「線香花火」

指に挟んだ茎のさき

火花が

風に流れて

流れて

流れて


落ちた種から

芽吹くものがあることを

僕たちは知っている


26?E?m ◆mdm4jQk4Iw :04/06/20 03:48 ID:VclxJofy
「法と義務」

円と変化

螺旋
27蛹谷 ◆OkWT4AXAtc :04/06/21 08:26 ID:M+4XzI2B
>23 ウノさん
ありがとう。
(たしかに後半あまくなりすぎたかも)


「小犬のワルツ」

永劫の円環
同心円
ふと
歩きだせることに気づく

28北 ◆Ui8SfUmIUc :04/06/21 21:46 ID:YpPjHPkD
この前のではあまりに心残りだったので、
新たに持ってきました。

テーマはエロです。

題名 ちょっと待ってい

http://www.yonosuke.net/clip/2004/7551.mp3
29ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/06/25 02:36 ID:FtThCI0y
>>27
どーも
ありがとう。
自分の語彙力のなさにいちいち腹がたつんだけど、
すごく好きです。
いいなー
すごいなー
言葉と言葉が共鳴しあってリズムをつくってる。
それが隠れた意味の旋律を浮かび上がらせて
絶妙なアンサンブルになってる。
美しい!

…しかしなんかコレ褒め過ぎでひくよな
気にしないでくれ
30ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/06/25 02:54 ID:FtThCI0y
>>28
・聞いてて照れくさくなった
・題名みてだまされたとおもった
・マイウェイに似てるとおもった
31蛹谷 ◆OkWT4AXAtc :04/06/29 00:50 ID:wxy4O5YM
>29
うれしいです、ありがとう。
わたしのほうこそウノさんのファンです。
ちょっと理系なことば選びと、
雑貨な感じが好きで、
(う、うまく言えない…「真空」と「花火」のとりあわせとか…)
その感じに近づけたらなあと思って
連想ゲームで書きました。

ありがとうです。
32Mana魔名:04/07/10 01:33 ID:oMIkLv5P
真っ青な空、真っ白な雲、真っ赤な太陽
空を彩る偉大な自然に火花を散らす
花ならば空にも咲き、儚く散るものさ
火傷しそうに熱い光、瞬時に消える夢
33ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/07/25 04:11 ID:pfnRHwsW
>>31
理系か…
僕は高校の物理で0点を取った事がありますが、
ありがとう。
1ヶ月以上もほったらかしといて言うのもほんとに恐縮ですが、
よかったらまた詩かいてってください。
34ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/07/25 04:20 ID:pfnRHwsW
ごめん
ごめん
ごめん
いたらなくて
ごめんなさい

ごめん
ごめん
ごめん
君は弱いから
僕は反抗することもできず
あやまることしかできない

ごめん
ごめん
ごめん
君はかけがえのない人だけど
僕は君が死んでしまったらいいと思っている

僕は君が死んでしまったらいいと思っている

ごめん
ごめん
ごめん
君の振り撒く罪に
僕はただただ当てられちまう
35uno:04/09/12 19:46:17 ID:9Dy7qoOT
接点

接点はふいにあらわれて
ふいにどこかへいってしまう
36ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/09/30 04:24:57 ID:oOPnogwq
「すべてがあるばしょ」


このばしょには なにもないと おもっていました

でも

かなしみも しつぼうも いかりも ゆううつも

このばしょに あるのです

ここにすべてが あるのです

たしかなもののすべては いま ここに あるのです
37ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/10/01 04:06:42 ID:mQvQpqQQ
「ニャンニャン」

ニャンニャン

ぼくがはいているのは自由

けんかだって ごうかんだって こころひとつ

やるか やらないか きめるのは ぼく

あいつら ぼくが自由をはきちがえてるっていうけど

はきちがえているのは

あいつらのほうだよ

あいつらずっとくいにつながれて

そとであるくのは ごしゅじんさまのきめたみちだけ

くうきをよんで おて おかわり って

あいつらのどこに自由があるのか ぼくにはわからないよ

かってにやってりゃいいよ

それをきめるのはあいつらの自由だからね

ぼくは自由をはいているっていう それだけだよ

ニャンニャン  ニャンニャン
38ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/10/20 17:37:38 ID:YeXdybAY
台風にさらわれた しっぽの切れた まだら猫

たばこの吸い殻 ナイロン袋

そんなものには 興味がない

好奇心はパンの耳

だけど

「風の強い日に外を出歩いてはいけませんな」

屋上で突風につきあげられて

ぼんやりとそんなことをかんがえた

くるくる くるくる

まわりながら 体のバランスをとるけれど

まきあげられて また くるくる くるくる

「僕には 羽が生えていないけど 生えていることにしよう」

くるくる くるくる

くるくる くるくる

厚い 灰色の 雲の下

猫は それからずっと 落ち続けている
39ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/10/23 02:20:56 ID:6H3IjMaU
「真空」

好きだという気持ち と

嫌いだという気持ち は

密着して 境目がないから

無理矢理引き離そうとすると

真空がうまれて

窒息してうんこがでます
40ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/10/23 03:01:29 ID:6H3IjMaU
[+希望+]


友達に なにも 望まない

裏切られても 笑って許してやれるよう


彼女に なにも 望まない

時が過ぎても ずっと愛がさめないよう


自分に なにも 望まない

失敗しても めげずに前へすすめるよう


なにも望まない

なにも持たない 欲張りな 希望
41ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/10/23 03:09:37 ID:6H3IjMaU
     「囚われたときのために」









      この文字に意味はない



          いま
          すぐに




         目を閉じろ






42ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/10/23 18:52:50 ID:LJ06risS
[+I MIGHT BE WRONG+]


何度でも  さいころを振る

何度でも  振り出しに戻る


真っ赤な剥製の視線を感じる

大輪の花のように突き出した角の切っ先は

真直ぐに僕を刺している


「僕は間違っているかもしれない」


さいころを振る

振り出しに戻る
43ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/10/23 19:31:04 ID:LJ06risS
[+stop+]


なめらかな黄色いグラウンド

青い空の向こうには貯水タンク

木のつくる影は相対的ではなく絶対的である

人々は歩く

白いラインで仕切られた自分のコースを

黙って 日が沈むまで

観覧席で歩いている僕を眺めていた僕は

どうすれば彼らを止められるか考えていた
44ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/10/23 21:20:38 ID:LJ06risS
[+ゴールドラッシュ+]


岩を砕き
土を掘り
泥を漱ぎ
砂を掬い

掘りあてた「不安」の原石を
丁寧に磨き 鋭くカットして
餓えたブルジョワに売り飛ばす

金脈がそこにあるんだ くだらない事は言いっこなしだ
45ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/11/11 20:21:10 ID:QBruPIbe
[+毛細血管+]

聞いているか
隙間の人よ
骨でできた住処に在って
冷たい火花に焼かれる人よ
僕は閉じ込められない
僕は流れ
垂れ
滲み
拡がる
ダムは決壊しなければならない
去りたい者は去ればいい
出口が開くというなら
僕はあなたから失われよう
僕は固まる運命にある
それが死というものだとしても
僕は閉じ込められない
僕は弛緩を選ぼう
46ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/11/18 22:14:12 ID:P+C/wQse
re:


花が

閉じて

閉じて

閉じ続けて

閉じて

閉じて

閉じて

こわれながら

閉じて

裏返って

 咲いた
47ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/11/22 01:46:45 ID:QeSGSN2L
re:


彼女は
緑の目をした
黒い犬
少し
変な
声で
安らぎを
運んでくれる
彼女の
涙と
赤い
舌に
溶かせない
ものは
なにも
ない
48ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/12/18 21:52:11 ID:XrwzPwJN
「 」

とろとろ かちかち
その間の グラデーション
変死体
大輪の雑草
49uno ◆mdm4jQk4Iw :04/12/18 21:54:04 ID:XrwzPwJN
「 」

緑のかお
紫のかお
黒いかお
ピンクのかお
クリーム色のかお

緑のかお
50uno ◆mdm4jQk4Iw :04/12/18 21:58:52 ID:XrwzPwJN
「 」

0001.jpg
少し濁り過ぎだ

0002.jpg
少し長過ぎだ

0009.jpg
まあまあだが、もう少し

0013.jpg
ここらへんでいっとくか


昨日、浮気する夢を見た
51uno ◆mdm4jQk4Iw :04/12/18 22:11:36 ID:XrwzPwJN
「 」

その言葉を発する前
僕はその言動が「やさしさ」というものだと、
認識して口にした

壊さないように
とても繊細なものを受け渡しするように
最大限の注意をはらって、口にした

嘘をついた

僕はやつらと同類だ
52ウノ ◆mdm4jQk4Iw :04/12/18 22:36:50 ID:XrwzPwJN
[チタニウム]

おおきな空に
ジェッソの容器を
ぶちまけて
ナイフで 殺人的に厚く 
塗り込める
「星に願いを…」
53名前はいらない:05/02/18 03:57:13 ID:1QonSX7H
54名前はいらない:05/02/27 12:39:37 ID:JzaCGlWT
燃えねーだろバカ!
55ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/03/21(月) 19:44:22 ID:PeF8TAsi
[チタニウム]

おおきな空に
ジェッソの容器を
ぶちまけて
ナイフで 厚く 
厚く塗り込めて 
呼吸を止めてしまったなら

俺は窒息した星達に願いをたくして
「幸せ」をつかむことができるだろうか


56ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/06/07(火) 18:19:50 ID:QE0+oT4l
[アンアイデンティファイの試みa]


ベルトを通す
しっかりと
しっかりと
タイトに
皮膚の
そしてその内側で脈打った
波打った
渦巻き
凪ぎうつもの
まで
しっかりと
細い
線で
つつむ
57ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/06/07(火) 19:16:30 ID:QE0+oT4l
[アンアイデンティファイの試みb]


「ファッションとはまた違った帽子の効用」

13個目の帽子は
彼女に選ばれた
彼女が俺に対して持っているイメージで
彼女の
イメージで
理想的なフォルムと
あこがれが染まった色
架空の俺のために
見つけ出された
帽子を
また
かぶる
10000通りの無意味は
頭をすっぽりとつつんで
部屋のなかから飛びだしていく
58ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/06/07(火) 19:34:35 ID:QE0+oT4l
[c]



「言いきった!!! ヘヘン」


本当の本当に世界を構成しているものは

人でも
自然でもなく

愛でも
戦争でもなく

時間でも
重力でもなく

意味でも
無意味でもなく

ねえ

  なあ

うん

  なんだろーね

なんでもいいやね
59ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/06/07(火) 20:23:59 ID:QE0+oT4l
[d]


「非現実的ではないけどまったくの現実というわけでもないこと」

過去の日
UFOを見た気がした
とても幼かったし
記憶もとても曖昧なのだが
とにかく
夜の空にふらつく光を見たというのだ
車の窓越しに
やたらめったらはしゃいだっけ
いま
もちろん全くUFOなんて信じちゃいません
リアリスチックに
「甚大な可能性の海に漂う一匹の微生物のうんこ」程度にしかおもっちゃいない
そのくせ
絵や詩に非現実的極まりないことをぶちまけている
そして将来設計をするわけでもなく
パンツの色を気にしてたりする
60ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/06/09(木) 01:28:23 ID:SWLJf62D
[e]



    「狼はどこにいる」


          真っ白けの言葉をはいて彼は笑う
          真っ白けの笑顔を返す
          目のはしっこに波打つ皺が
          とても正直だったから
          眉の間にさあっと集まる
          まったく正直な塊に
          彼は気付きはしないだろう

61ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/06/11(土) 02:42:57 ID:u2Hxm3Ii
[f]



        「羊は海を泳ぐ」


  僕が眠っている間に
  羊は海へいった

  星の下の長い眠り
  その間に 羊は海へいった

  夢のなかの夢からの目覚め
  かれの姿は思い出せないが

  砂浜にひづめをたてて
  豊かな体毛を塩水に浸して

  ずっと一緒だった羊は
  いま海を泳いでいる
62ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/06/11(土) 04:45:22 ID:u2Hxm3Ii
[g]



                                                 「異和」


一歩足を踏み出すたび
また一歩足を踏み出すたび
こぼれおちるものがある
白いベッドに寝っ転がって
眠りおちるまでの数時間
こぼれつづけるものがある
タバコを1本吸い終わるまでに
ぽと 
   ぽと
      ぽと
         ぽとり  と こぼれつづけているのは おれ



回収しなければならない
でも
どうやって?
63ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/06/17(金) 15:43:36 ID:NEcsMKl7
[h]



うれしいようでかなしい
ようでうれしい
ようでかなしいようで
うれしい
のかないやかなしい
うれしいのかもしれない
けどやっぱりかなしいのかも
ちがう
そうじゃないうれしいのだ
うん
だけど
いや
ああ
もういいや
かなしくなってきた
あはは
64ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/06/17(金) 16:42:37 ID:NEcsMKl7
[i]

「AGCTAAC濃度」

またあいつの息が僕をとりまいている
僕は胸が詰まって
メガネが少しずれ落ちる
なにかが抜け落ちる

夢で会う
夢で何かをしている
何か僕はしてはいけないことをしている
たちこめる息
僕はかなり遠くにいく

上の名前も
下の名前も
そのまた下の名前も
消失点へ向かって
小さく消えた

してはいけないことをしている
してはいけないことをしている
してはいけないことをしている
してはいけないことをしている

僕を呼んでくれ
大きな声で
僕を呼んでくれ
声が届かないところへ行く前に
大きな声で
僕を強く呼んでくれ
65名前はいらない:2005/06/28(火) 17:32:57 ID:wbugdgof
66ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/06/28(火) 17:36:11 ID:wbugdgof
あ… アク規制おわったのか
67ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/06/28(火) 18:06:57 ID:wbugdgof
[j]

まっ暗な空から
すごい速さで降ってきたやや大きめの隕石を
彼女は優しく口で受け止めた
優しく優しくほおばった
踊るミッキーマウスは真っ白けの笑顔に消え
黄色い帽子はバク転をはじめた
押し付けた煙草にスイーツ
テレビの中は煮えくり返り
コップの水はいつのまにか無くなっている
かわいた音で割れた石
セメントの海で溺れて
死ね!!!
68ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/06/28(火) 18:10:49 ID:wbugdgof
[k]


「墜落」

精液を
乳に
混ぜて
吸え

親父が言う
だからあなたは天国に行くんだよ
声は墜落し
不満が酔っぱらって狂喜する
69ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/06/28(火) 18:19:26 ID:wbugdgof
[l]


「遺跡」

沖に出た羊は
水を掻く
澄み切った海は
海底の砂を緑にみせる
波の形に
ひどくとがった反射光
塩水が
豊かな体毛一本一本に
まとわりつき 
重い
小魚の群れがひずめをかすめ
ゆったりと遊回する海亀の姿がみえた
そして羊は自分が沈んでいる事にきづく
水圧がやわらかくつつむ
真っ青な世界に
ゆらゆらと沈む
くぐもった音楽
ひんやりと薄暗い場所
珊瑚の向こうに
羊は遺跡をみつけた
70ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/06/28(火) 19:38:01 ID:wbugdgof
[m]

「a reminder」

君の聞いていた音楽を聴こう
耳を澄ませてみたり
何気なく聴いてみたり
色んな聴き方を試してみよう
君の描いた絵をみよう
近くから
遠くから
色んな角度に首を傾げて
ちゃんと見れるようにやってみよう
君がいま何をしてるか想像しよう
心にひろがるものを想像しよう
君の眠りを想像しよう
君の夢を想像しよう
君の部屋を思い出そう
細かいところまで思い出そう
君を思い出そう
思い出じゃあなく
今の君を思い出そう
警告が聞こえるんだ
君をまだ忘れてはいけないと
真空の中にひとつぶ
かすかに、でも確かな光を感じるうちは
君の言葉の意味を考える
君の涙を考える
71ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/06/28(火) 19:45:47 ID:wbugdgof
[n]


台所で食器に埋もれて
割れた陶器で肉を切り
思う存分産まれろ
芸術家!
叫んで
そして糞を片付けろ!!
72ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/06/30(木) 23:06:42 ID:4KE9yvH+
[m]

「孤児院」

妹たち

弟たち

父親のいない兄弟たち

夢物語

兄ちゃん

俺にも語ってくれ
73ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/06/30(木) 23:26:06 ID:4KE9yvH+
[o]

水没したアスファルト

蒸発の夜

靴が

ない

74ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/06/30(木) 23:40:26 ID:4KE9yvH+
[p]

「何万回目かの夏」

何万回目かの夏の日
夏が冬の回数を逆転した日
短いと思っていたものは長く
長いと思っていたものは短かい
額からゆっくりと角が生え
ちんぽは俺の束縛から解放された
静かにたたずむちんぽと語り合う
俺は愚痴をいい ちんぽはうなずいた
ちんぽは愚痴をいい 俺はささやかなアドバイスをおくる
ソフトクリームはいつのまにか溶けきり
肘までべとべとの手で自分に向けてメールを打つ
ベッドのシーツはぱりぱりにかわいてて
君はそれをみてかすかにわらった
75ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/07/05(火) 14:21:05 ID:UUmBgJwb
ヒトも歩けば棒にあたる
76ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/07/09(土) 01:59:09 ID:CkWelLA4
[q]

「誕生日」

それは 
頭蓋骨の中にあるのか
心臓をつつみこむ柔らかい膜のようなものなのか
それとも神経伝達物質のはなつ電気信号なのか
何億個って想像もつかない増殖を続ける細胞たちの中にひっそりと隠れているのかもしれない

もしも心というものがあるとすれば

なあ
見つかるまで探して
メスでものこぎりでもいいんだ
表面の裏側も
内部の内部も

でっかい機械や
ゴムのポンプや
何かのメーターや
青白い部屋や
見たことのない人達や
いろいろ 想像したよ

もしも心というものがあるとすれば
もしもそれがとりだせるとすれば
残らず
全部君にプレゼントするよ
77ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/07/24(日) 03:32:59 ID:AziTbD2e
[r]

声になる前の声
言葉になる前の言葉
想いになる前の想い
イメージになる前のイメージ

現在進行形の遺伝子



直感が衝突する
78ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/07/24(日) 23:30:52 ID:AziTbD2e
[s]

君の瞼の曲線、
汗で少し額にはりついた髪、
あくまで自然に白い肌、
首筋の化粧の味、
胸の裏の汗、
やわらかい脇腹、
あたたかい場所

とりかえしのつかないこと
決めなければいけない覚悟
決める必要のない覚悟
とにかく僕はこうして
眩しさに瞬きしている

彼等はそんなに簡単には笑わない
空を覆い尽くし
昼を夜に変えてしまうような
巨大な謎が降ってくる
79ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/07/26(火) 21:42:40 ID:tLIFe1Bl
[t]

「雨花火」2/2



そびえたつ鉄塔はピラミッドみたいだ
遊具は少し草に埋まっている
露をうかべた雑草はこれからまだまだ生長するだろう
国道を走るトラックの音がかすかに聞こえる
見おろすとパチンコ店や飲食店の光が騒がしく寂しげに溢れている
だけど街を見おろすこの場所はまっ暗闇だ
濡れたベンチにこしかけて
ろうそくに灯をともす


さあ花火をしよう
やわらかい光が揺らめきながら君の顔をうつす
踊る君を焼きつけよう
煙のなかの君を焼きつけよう
けっきょく君をもっと解りたいんだ
いまからでも

線香花火の途中で雨が降った
それでも君は自分の上着を傘にして全部に火をつけた
線香花火の光はかすかで君の表情はわからなかった
80ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/07/26(火) 21:44:47 ID:tLIFe1Bl
[t]

「雨花火」1/2


雨が降る前に
花火をしよう
ほら、今にも降り出しそうな顔をしている
暗い雲が僕たちを覆い尽くしているね
無表情な彼等に監視されてるみたい

雨が降る前に
花火をしよう
内緒でコンビニにいったんだ
君が煙草を買いにいってる間に
こういうのもアリだと思ったんだ

81ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/07/31(日) 09:26:20 ID:1vst5Dj9
[u]



眠りが訪れるまでにはまだまだ時間があるから

世界中の黒板がひっかかれる音が君に聞こえるなら

答えてくれ

どうか心からの言葉で答えてくれ

坂道でゴムボールは簡単になくなってしまうけど

ちゃんと聞くから
82ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/07/31(日) 10:15:37 ID:1vst5Dj9
[v]

「翼のないイカロス」

俺のパラシュートをやるよ

どうしようもない時は

地上めがけて飛びおりてしまえばいい

俺は雲の上の地図をつくりたい

君は線をひいて色をおいて

空にむかって絵葉書をかいてくれ
83名前はいらない:2005/07/31(日) 15:23:04 ID:fc1/9UbD
ホラホラ、これが僕の骨だ。
生きてきた時の苦労にみちた
あのけがわらしい肉を破って、
しらじらと雨に洗われ、
ヌクッとでた、骨の先。

それは光沢もない、
ただいたづらにしらじらと、
雨を吸収する、
風に吹かれる、
幾分空を反映する。

生きていた時に、
これが食堂の雑路の中に、
座っていたこともある、
みつばののおしたしを食ったこともある、
と思えばなんとおかしい。

ホラホラ、これが僕の骨・・・・・
84ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/02(火) 00:29:26 ID:0YtMWgtG
>>83 名無し君
自分の骨を思わず透かしてみてしまったよ。
ぐろい内容だけどグロさを感じなかった。
ただのグロさの向こうにある生とか死とか表現しようとしたんだと想像。
なんとなく切なさを感じたよ。
語彙力ないのでこんな感想で勘弁。
85ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/05(金) 13:30:15 ID:h9QmXftY
紫の妖精を
蚊と間違えて潰しちまった
86名前はいらない:2005/08/08(月) 21:46:26 ID:x6Nv4fgy
ストーカー

ひとつの想いは無限の追跡者
今夢を追う追跡者
87ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/11(木) 08:54:25 ID:e24B41sn
>>86
そうだよなー追跡して、追い詰めて、追い詰めて
逃げられたり、諦めたり、時に捕まえたり、ショットガンでぶっ壊したり…
狩りをして、それを糧にしてる
なんかびびっときました。
88ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/11(木) 08:57:48 ID:e24B41sn
「愛する者達へ」


僕を食べてください
89ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/11(木) 09:12:31 ID:e24B41sn
[w]


[citizen erased]

真っ暗だ
ここは夜
夜みたいだ
すねのあたりに
まとわりつく感触
そこに
水面があるのだろう

ここでの空は
ソフトクリームみたいに
うねりながら落ちてくる

たらたらと
空の塔が溶けて
夜ができるんだなー
僕は漠然と考える

時間がきになって
携帯電話をとりだす
白い液晶の光を呼び出した瞬間
ひらひらと滑り落ち
底をしばらく朧に照らして消えた
90ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/11(木) 09:14:50 ID:e24B41sn
[x]


「電圧」

僕は科学的思考を持った獣だ
獣は檻の中ひとり考える
その黄色い牙の意味を
鉄の隙間から挿しだされる灰色の肉を砕き咀嚼することにのみ有用な凶器を
獣は考える

彼等人間は球形の遊具で闘争する
僕ら害獣は
直径5ミリの錠剤でたやすく筋肉が弛緩する
91ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/11(木) 09:16:39 ID:e24B41sn
…何故あがってるんだろう
92名前はいらない:2005/08/12(金) 19:36:13 ID:ZQPwgPRF
沼の暗がり
セミの鳴き声
どっちをとっても同じこと
夜は暗くないんだな
ふと感じ取り枕にはさむ
ペットボトルのシールをはがして
ほっとため息 夏の夜
93ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/13(土) 11:19:18 ID:NKmIi5sZ
>>92
wakaran…
いや別に分かる必要はないのかもしれないけどね
ほとんど全部魅力のある言葉で構成されてるんだけど
僕のなかではつながりませんでした。
でもある雰囲気というか世界というかを閉じ込めている気がします。
小学生の初恋のように気になる詩です
94名前はいらない:2005/08/13(土) 17:04:52 ID:ViPR1nhJ
「怖い夜」

恐怖におびえて目を覚ました
喜びに満ちたりずカーテンを開けた
そして歓声を上げようとした
次の瞬間に肩がすくんだ
そこにあったのはもうひとつの夜だった・・・
95ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/15(月) 20:00:18 ID:cnkEJir9
>>94
好きです。
感想をいろいろ言えばいいんだろうけど
イメージはうまく言葉になってくれません
イメージを言葉にするのではなく
言葉がイメージを呼び起こすものなのではないかと最近おもいます。
96ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/15(月) 20:32:59 ID:cnkEJir9
犬がひっくりかえって寝ている
僕は走りはじめ荒く空気を飲み膝を痛める
時おり公園のベンチで寝っころがり流れ星を待つ
97ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/15(月) 20:38:42 ID:cnkEJir9
誤爆ぽい
98猛禽:2005/08/15(月) 21:15:15 ID:7WrajUD8
うん
3つの事実ぽい
99ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/15(月) 21:42:22 ID:cnkEJir9
おお〜猛禽じゃないか久しぶり!
この板の詩を見てて名無しでときめく詩を見かけたら
コレ猛禽かもっていちいち邪推してしまう俺がいるよ。
もしかして3つの事実のスレたてたの猛禽?みたいにね
100ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/15(月) 21:44:00 ID:cnkEJir9
100ゲッツ
101猛禽:2005/08/15(月) 21:58:03 ID:QmK4iN4I
すごく遅くなったけど、入学おめでとう
北のスレで芸大に受かったのは知ってたw
ぽつりぽつりと現れるウノの言葉はわかってるから
zまでひりひりしながら待っています
(グライドのときや、問題になった梁山泊のときみたいにねw)

ウノ、このごろ色っぽいよね
恋してるなw
102ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/15(月) 22:16:21 ID:cnkEJir9
ありがとーーーー
zまでいったとき、何が変わって、何が変わらないか自分でも想像つかないけど
たぶんオチはないよ。
そうかー猛禽見ててくれたんだ。誰にみせるわけでもなくぶちまけてたつもりだったんだけど嬉しいよ。

うへへ、色っぽいってか。
あいしてるぞー
103名前はいらない:2005/08/17(水) 18:30:20 ID:RRZvoF4l
坂を上ったら
坂ノ下が見えた
坂を下ったら
シンプルなあなたが見えた
遠くに見えた
でもあなたは近くにいた
104名前はいらない:2005/08/17(水) 18:30:48 ID:RRZvoF4l
変なこと逝ってスマソ
105ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/18(木) 20:02:02 ID:FpqyDmA/
[y]

「愛の定義」

初めて遊園地にいったら
カップル達や親子連れが大勢アトラクションの前で並んでいた
切なくなった僕は
頭の芯に台風がうまれたように
一瞬僕は何も見えなくなり 聞こえなくなった

彼女が僕をつついて
それが何かのスイッチだったように
小さい時の僕があらわれて
弾けるような笑顔でジェットコースターに乗ってた

関係のない人達みんなが笑う
一番近くで彼女が笑顔をつくる
赤ちゃんがないている
僕は彼女の眼をまっすぐ見ようと試みる
疑い深くのぞきこむ
そして小さい声でつぶやく
「愛してるよ」

なあ僕は愛なんて特別な言葉じゃないと想うんだ
僕には真実の愛なんて必要無いとおもう 
僕は「愛の定義」について考えるのをやめるよ
106通りすがり:2005/08/20(土) 11:13:56 ID:SDPK4G3c
ウノさん。
107ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/20(土) 12:51:52 ID:xSBFFPvi
>>97

なに?
108通りすがり:2005/08/20(土) 16:16:10 ID:SDPK4G3c
こんなに立派な詩が並んでいるんですから
曲をつけてみたらどうでしょうか。
というかどうやったらこんなにいい詩がかけるんですか?

以上誤爆でした
109ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/20(土) 18:18:31 ID:xSBFFPvi
>>通りすがり

誤爆ということはその言葉は俺宛じゃないってことみたいだね。ちと寂しい
でも自分ではちっともいい詩を書いてるなんて思ってないな〜 と、これは独り言です
110通りすがり:2005/08/20(土) 18:45:59 ID:SDPK4G3c
誤爆というのは冗談です。
俺は評論家でもなんでもないが
ウノサンの詩はみていてとてもいいと思いますけん。
111ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/20(土) 19:09:35 ID:xSBFFPvi
俺は釣られたみたいだな…
こんな過疎スレでどこからみても明らかに2ちゃん慣れしてない俺を釣るなんてとんでもないやつだ!
でも、ありがとう。

絵でも音楽でも詩でも、言葉にできないものをどうにかして形にしているような作品に俺はとても惹かれます。
詩で言うとよするにイメージをなんとか文字にできんかなーって。
そんな感じでつくってるよ。
112ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/20(土) 19:13:23 ID:xSBFFPvi
俺はホストとしては失格だけど
ここは基本なんでもありだから「通りすがり」も詩とか書いていいし
ものすごいうっとうしい事にかまけてもいいよ。
113ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/20(土) 19:39:07 ID:xSBFFPvi
[z]

「すっきりと澄んだ異物たち」

一歩、
大地から右足が浮いた時
大切な何かが
気化して空に溶けた気がした
一息、
停めていた胸が膨らんだ時
排気ガスと一緒に
何かの部品を飲み込んでしまう

産まれたままの姿で
僕はそれを見た
間違いを犯していると
薄くつぶやいて
自分の身体が
どこか変わっていないか心配になった

この街にあるたくさんの鏡ごしに僕はそれを見た
すっきりと澄んだ異物たちが
高い空に吸い込まれていく
あの空の向こう側の雲のうえには
僕の居場所がある気がする

そして
僕はゆっくりと一歩歩を進め
大きく息を吐き息を吸う
114ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/21(日) 10:45:49 ID:zgKC18Ur
とりあえず[a]から[z]まできりがつきました
アンアイデンティファイの試みはおおまかにいって自己否定の試みでした
肯定するにはまず否定しなければならないとなんとなく思ったからです
いや、そんなに深刻に考えて作ったわけではないですが
僕自身の状態も影響してこのようになりました
今度はそれを否定してみようと思います

猛禽や通りすがり、ありがとう。
数える程しかいなくても見てくれている人がいると思うと詩が救われる気がします。
115ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/21(日) 11:02:23 ID:zgKC18Ur
[星灯りの受けとりかた a]


彼がギターをひけば
窓のそとの星たちが
だまって聞きいり
見まもっている
チューニングが合ってなくても
なんど失敗しても
かまわない
厚い雲がかくしてしまうまで
弾くのを止めないでと
しずかに瞬いている
116ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/21(日) 11:20:54 ID:zgKC18Ur
[b]


「あるひとについて」

彼女は不細工だと人は言う
彼女のいないところで
大笑いしながら
彼女はめったにしゃべらないけど
しゃべらなくてはならない時には
とても小さな声でしゃべる
服装はとても地味だけど
僕は彼女の目はとても綺麗だと思う
彼女のこころのこもった絵を見て
僕は涙が出そうになるんだ
たぶん、彼女は星灯りの受けとりかたを知っているんだとおもう
彼女としゃべりたい
小さな声でもかまわない
できることなら
僕の知らない色んなことをおしえてほしい
117ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/21(日) 11:33:22 ID:zgKC18Ur
[c]

「停電」

停電したときのために
準備をしよう
懐中電灯と
それから雨がっぱ
街の灯りがぜんぶきえたら
世界は違ってみえるかな
たぶんとても綺麗だとおもう
丘の上にたって
真暗な風を感じたい
星がみえるといいのになぁ
118ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/24(水) 10:55:00 ID:mk2FFNC/
「アムニージア」


僕は何度も死んで
ふりだしに戻る
今度こそは
生き返ったぞって
大きく
息を 吸って
もう決して
忘れることのないように
ふりだしの地図を描く
119ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/24(水) 17:48:29 ID:mk2FFNC/
[d]

「カップルA」

君はスローテンポで踊るように歩く
しっかりと手をつないで
空で星が動いているのも気づかずに
そこらじゅうに張り巡らされた罠をかろやかにかわして

僕はタバコの煙が彼女の方へいかないように注意する
ぶんぶんとつないだ手を振る彼女に笑顔をかくして
不満なんてないさ そんなこと今は考える必要がないんだ
僕はタバコを彼女にみえないように道に捨てて
ふいをついてキスをする

そして僕はただ
彼女の心の平穏を
あふれるような幸せと それから健康を
悲しみの涙が降らないように
星に祈るんだ
120ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/25(木) 18:24:42 ID:gYcvgF/6
キャスターワンを途中で潰してハイライトを買って吸う
赤い雲が内側から発光する
天上の明日を見据えて煙を吐く
121ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/25(木) 18:25:38 ID:gYcvgF/6
また誤爆ぽい
122ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/25(木) 21:50:31 ID:gYcvgF/6
[e]


「夢の中の日々」

明日目が覚めて
この夢が終わってしまっていたら
ベッドに座ったまま
タバコを吸い尽くして
俺はまたねむりにつくだろう

標識はまっぷたつに割れた空

夢の中の日々を
アラームを止めて
君に背を向けて

123ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/08/26(金) 19:45:36 ID:ZucCQrDZ
[f]


「ガンジス」

誰であれ
何であれ
理解するには
一生かかっても
たりない

僕等の宇宙はたぶん
そんなふうにできている

愛も欲も大差ないさ
その水を全部飲みこんでやる

僕は大河の源流だ
124通りすがり:2005/09/18(日) 20:20:30 ID:LJZjq2Xu
「めんでぽん」

先生、あなたはなにを伝えたいのですか?
なにを話しているのですか?
僕には、僕たちには、理解することができません!!

近くに住んでる少年たちは
いつもあなたの遠吠えに悩んでいます
やめてください!!僕らのために!!あなたのために!!

めんでぽん!!めんでぽん!!めんでぽんだ〜よ!!(怒)

めんでぽん!!めんでぽん!!めんでぽんだ〜よ!!(怒)

めんでぽん!!めんでぽん!!めんでぽんだ〜よ!!(怒)

口癖は誰にでもありますね。でもその声を聞くと
ビニール袋の中にもぐりこんだ気がするんです。
東京タワーのてっぺんに立っているようなのです。
ストーブにむかっておならしたようなんです。
とてもくるしいです。おねがいです。やめてください。先生!!


めんでぽん!!めんでぽん!!めんでぽんだ〜よ!!(怒)

めんでぽん!!めんでぽん!!めんでぽんだ〜よ!!(怒)

めんでぽん!!めんでぽん!!めんでぽんだ〜よ!!(怒)
125通りすがり:2005/09/18(日) 20:30:14 ID:LJZjq2Xu
>>124
ただの作文ですた。
126通りすがり:2005/10/17(月) 18:58:50 ID:ZQdvtSXT
このスレの評価は後ほどになるか。。。
ウノさん!!夢と希望をありがとう!!
127ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/12/18(日) 10:16:46 ID:AGUm2v3N
>>124

レスが遅くなったことをおわびします。
詩をかくのをやめようと思ったけど結局やめられそうにない。
通りすがり
せっかく書いてくれた詩をほったらかしにしてほんとすまない…。なんか、こうヒト的にはずい部類のことだな

素晴らしい詩をありがとう。
ぐっさりきたよ。
128オレも通りすがるぞぉ:2006/03/02(木) 21:29:59 ID:SkhrkU62
     どこまでも暗く、
 吸いこまれそうな透明な闇に

     雫のように
 今にも、落ちてきそうな上弦の月

  風に揺らめく月のかけらが
   地からほそく伸びた
   緑の葉へ降り注ぎ

  涙がすべてをにじませる


   私も星たちと、
  風と、ともにささやき
この広い、青い星を駆け巡りたい

 でも、風はただ私の周りを
      過ぎ去り
   星たちをさらって行く

     私には、
それを見つめることしかできない

何もかもが繰り返していくこの場所で
   ただ見つめることしか…。
129青の羊 ◆pNGtbbWniA :2006/03/15(水) 02:15:07 ID:dpNDzFkx

「真空花火」

結構前からこの言葉が引っかかって
「真空花火」という詩を書こうとしたけれど真空で花火ができるんか と
つまらない常識がいつも頭をよぎって何も書けなかった

輝くべき、酸素を失った空間で火花を散らす
それは太陽?ロケット?再突入に失敗して散っていく命?
そしてようやく思い起こす
あの夜 独りで見上げた流星群
思ったよりも全然降り注ぐことのない瞬き
打ち上げ花火の準備を待つ間のような
僕は震えていた
バカらしくなってきて歩きだした 
小さな団地の隅々でクスクスと囁きあって抱き合っている子達がいて
ますます僕はバカらしく思えてきた
僕は震えながら いつかの夏を想い
真空で瞬く花火は 結局あの大輪にはやはり敵わないのだ



130ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2006/03/27(月) 03:08:58 ID:Qo0NLZAY
「 」


新しい彼女と
相性占いをした
結果はやんわり最悪だった

占いなんて信じてないけど
解りきったことでした

だけど
彼女はトイレにいって
しばらく戻ってこなかった

その顔を見ない振りをするのは簡単だけど
見なかったことには
できない
131ウノ:2006/04/06(木) 04:01:25 ID:JtKxEhcf
[?嘘?]


何も言いたいことなんてないんだ
何も
いいたい
     こと なんてないんだ

世界は  すてきだ
           世界は  くるってる

だから 僕は
            恋人だって  嫌いで

 殺人者だって愛してる





       嘘をついて嘘をついて嘘をついて嘘をついて
                              嘘をつく
 ってな具合に嘘をつく そして嘘をついて嘘をつく だから
                               これは全部 嘘



まずいメロンパンを食べた
何も言いたいことはない
言葉を並べている
何も
言いたいことはない
132万華鏡倉庫 ◆8zHol6NAOo :2006/05/20(土) 02:03:28 ID:I+thdvwC
銀色の時計の婚約者は銀色の魚の作曲家
歯車を夢想しながら這い上がったんだ底辺から
歯車が噛む音はいつも
時計工場の出荷口から見える
海の音の後をつけて
作曲家の側線をノックするのだ
波のように幾度もプロポーズが群れなし
時計の耐用年数ぶんの
曲想に到達するまで
魚の才能をこき使うのだが
望むところなのだ銀色なので
133万華鏡倉庫 ◆8zHol6NAOo :2006/05/20(土) 10:12:29 ID:0qh+/Gwo
私は誰の前世でしょうか
134ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2006/05/22(月) 03:14:28 ID:/wqY5f5g
「歌うように」

下塗り済みのカンバスや
携帯電話の画面みたいに
ぼんやり白くひかる髪

よく聴こえなくなるから
何も言わないで

色や言葉と
待ち合わせはしないだろ?

もうすこしだけ
目をぜんぶ、
閉じてていいかい?
135万華鏡倉庫 ◆8zHol6NAOo :2006/05/29(月) 01:59:34 ID:u0i/t80c
背筋にたてがみのある穀物を
天敵と設定される
136名前はいらない:2006/06/03(土) 09:34:24 ID:n+/HwSM7
137万華鏡倉庫 ◆8zHol6NAOo :2006/07/07(金) 16:04:08 ID:yW93WYep
浅い麒麟の綱領
あでやかなあしかびの経典
水から身をもたげ
伸縮する蛇腹の草稿
斜行して
滑り込むまでの保証書
煙の記憶
文字だけが北西に逃げ去り
138uno ◆VqIzdr0gsM :2006/07/20(木) 04:14:48 ID:BxCxh88v
ねむり


なんで
こんなに くらいんだろう
0,1222
タバコに火をつけてしまったら
キスは甘くなってしまった
139uno ◆VqIzdr0gsM :2006/07/20(木) 04:32:39 ID:BxCxh88v
まくら


枕の中まで
知ってる 音 と しらない 匂い が におう 
リモコン が
邪魔 だけど どけない

ポテトチップスの半分は悲しさでできています」

布は やわらかで 髪は のびた 部屋はいつまでも パイプベッドばかり おおきくて かれは 施設で 幸せに暮らしている
140uno ◆mdm4jQk4Iw :2006/07/20(木) 05:07:59 ID:BxCxh88v
くるま


遠くに行く 小さな車で遠くに行く
遠くに行く 知らないところに走っていく
ラジオをたくさん聞いて
窓から雲を見ながら寝る
遠くに行く 遠くに行って ぼくはもう 帰ってこない

僕は ここにいる
ずっと ここにいるよ
僕はずっと ここにいて
ぼくはどこまでも遠くに行く

遠くの景色はちいさくなる
小さな車は 見えなくなる
141uno ◆mdm4jQk4Iw :2006/07/24(月) 01:23:10 ID:N2/4Anqs
実はアレルギー


るるーるるーるる なんて正しい日曜日
パックされてパントマイム
火ようび、緑色だったボーダーシャツかよれよれになったそれは同じくよれよれのナイロン性薄緑女
細い糸編んで網にする すっぽり
気持ち悪い金属
いっそつまらないって口に出して一日一万回言え。
万歳三唱!!
142uno ◆mdm4jQk4Iw :2006/07/28(金) 13:27:23 ID:K4hCQ8GY
「鴨川」

川の流れがみているだけで
飲み込まれそうに速かった日
みんな花火をしていた
とても眠かったから
耳も口も目もひとりになった
ダンサーが炎を口にいれた
12回いれたけど
お金はあまり集まらなかったみたいだ
カップル達は川べりにはてしなく
本当に幸せそうだった
忘れたって消えないこと
鴨川で
みんな花火をしていた
みんなで花火をしていた

143万華鏡倉庫 ◆8zHol6NAOo :2006/08/03(木) 18:02:24 ID:dtrC+px8
意外に性格のよい天文学が転校してくる
144万華鏡倉庫 ◆8zHol6NAOo :2006/08/16(水) 19:10:26 ID:TR6CI2/i
帝国に輸血するためのパイプラインが脈動している海の底で鼻歌を歌う
145万華鏡倉庫 ◆8zHol6NAOo :2006/08/26(土) 02:25:20 ID:2AHdDoC3
晴れ渡った空の下、窓の群れが海を渡ってゆく
146沮喪:2006/08/28(月) 18:46:33 ID:AwzWTHqw
豚の霧が立ち籠める
147万華鏡倉庫 ◆8zHol6NAOo :2006/08/29(火) 19:43:33 ID:X4tyKRpf
忍び声の輪郭
薄闇の肌に捺され
ただけはいだけのかげろう
なびきかえす約束のいくつか
天空で引き止められ
歪み延ばされてゆく月の
軋む音に託され
昨日に届くちいさな
汗ばんだ掌の懇願
148万華鏡倉庫 ◆8zHol6NAOo :2006/09/04(月) 23:33:42 ID:1uBTQIv9
単身赴任の雨がひとすじだけ降り続く
149ルルアンタ ◆Gv599Z9CwU :2006/09/08(金) 10:57:10 ID:7LOXQTyX
アステロイドベルトを縫うように
定義をかわしつづけて
150名前はいらない:2006/09/23(土) 23:48:40 ID:OZ4g4bV2
このスレッドは、GL5 掲示板・スレッドの趣旨とは違う投稿の
スレッド 「掲示板の趣旨に無関係なもの」 に該当すると判断します。

削除依頼を望まないのであれば、自治スレ
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/poem/1155999946/
にて、一週間以内にスレッドの方針を説明し、存続に対する詩板住人の合意を得て下さい。

期限 2006/09/30 23:00 まで。
151放牧用紙48 ◆5jmHQb3UhA :2006/10/19(木) 15:37:28 ID:imuZetDd
乾燥剤だらけの海で耳鳴り
152ウノ:2007/03/31(土) 21:09:05 ID:qI9K55Ld
「だから」


チョコレートの夢。
ナッツをひとかけら。だから。
153ウノ:2007/03/31(土) 21:12:01 ID:qI9K55Ld
「つちのなか」


暗いので
数を数えた。
動けないので
夢をみた。
154ウノ:2007/03/31(土) 21:23:39 ID:qI9K55Ld
「ちいさな」


だれかの涙で頬がぬれる(笑)
155ウノ:2007/04/02(月) 01:09:40 ID:MXQbHEHM
「花火を」


火はどこからやってくるの?
ねじれた 足どりで アスファルトの坂道下って
直角の壁1°だけ傾け
唇の月満ち欠け
月だ
帰り道には欠けていく
ガスの少ないライターだ
炎のように青い月
線香花火は実験動物みたいに弾けて落ちた
笑ったのは凍えそうだったから
夏は去って
炎上したような町は去った

火よ
つちの中へ
僕の土へ
もっと深く
種だ
きみは火
あのときやってきた種だ
きみをみてる
暗闇で脈うつ君を近くでみてる
156名前はいらない:2007/08/21(火) 22:46:53 ID:xP4u7OtW
157ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2007/11/16(金) 18:46:22 ID:XhGnplVd
「モニュメント」


ありがとう
自由なあなた

不自由なあなた をふりきって
わたしに触らせてくれた
あたたかい
あたたかい


いつだって
どこだって
あなた は
わたしの大切なモニュメント
です
158ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2007/11/16(金) 19:03:46 ID:XhGnplVd
「さ・よ・な・○」


さよな○
甘い鼻
まゆげ
プリン頭
のど

産毛
ぶしゅぶしゅ
土踏まず
足の小指





さよな○
159ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2008/01/07(月) 22:49:38 ID:8qbwRxsL
フォックス


瓦屋根見渡す庭で
土は硬く
草は蒼く
金魚ははらを空かせている

惨めな目をした犬が
ホースの隙間を縫って
闊歩する
紫陽花の裏側

小屋には
藁が敷き詰めてあって
彼の似顔絵は
子どもが描いた

笑い声が聞こえる
笑い声は子どもの もの
犬は
低く唸る
160ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2008/01/07(月) 23:33:24 ID:8qbwRxsL
モニュメント


指を 這わせる
道筋を 追って
輝きを 追って
耳を 澄ませて

明るい 暗闇に
視線を 凝らせて
すでに 運ばれている
指を 辿って

発掘されて 引き上げられる
女神の 魂
溢れるほど 温かいほど
解け合うほど 想い込むほど

想いを 辿って
指を 這わせて
視線を 凝らせて
耳を 澄ませて
161名前はいらない:2008/04/22(火) 02:10:46 ID:r0v+P5k0
すごい 詩
162名前はいらない:2009/01/07(水) 01:34:24 ID:FEwtZTOO
うn
163うの:2009/05/09(土) 20:49:43 ID:RGHYrk8S
こんにちは。
164うの:2009/05/09(土) 20:53:17 ID:RGHYrk8S
>>161
どうも(..)
165名前はいらない:2009/11/02(月) 01:46:00 ID:P4Zavrh7
何一つ無い部屋の中瞬いている蛍に似た単色の灯り
隅の方でチリチリと燻る蟠りがソレをただ見つめている
遠い遠い昔にも似たような明かりを何処かで見た事が在る様な
そんなボンヤリとした思考も固まる前に周りに溶け出し
定まらない視界の中にいつから現れたかもわからない一点の焦点を見つめている
静かな部屋の中は何処までも広く感じるが地面すら無く立ち上がる事も出来ず
そもそも立ち上がることすら忘れてしまってからも時間は遠くまで歩き去ってしまっていた
光は弱くなっては強くなり強くなっては弱くなりと点滅しながらそこに在り
ソレを見つめる蟠りは思い出しかけては忘れ忘れては思い出しかけながらそこに在る
点滅する真空花火の光は前のそれと今のそれが同じなのかも判らないように
思い出しかけるナニカも前のそれと今のそれが同じなのかが判らない
それでも瞬いているし固まりかけるそれは確かに今そこに在り
その二点だけが何一つ無い部屋の中でカタチを保っている
166ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2009/12/03(木) 01:02:14 ID:oogSB5VF
クジラ

川は深くなり
足下がぬかるんだ湿地になっているので
じゃぶじゃぶと
蓮の花を掻き分けて
すとんと
何度も頭を掻き消しながら
遡っている
川底には
いつも光が溜まっていて朝には
蟹や田螺や山椒魚が這い出
耳には
例の蠢く水中の
何か流れのゴボゴボという音が延々と鳴り止まないでいる
私は沈黙しようとしてかなわない
沈黙しようとしてかなわず
かなわぬ沈黙が歩き
沈黙が私を歩かせる
沈黙が歩いた後を
じゃぶじゃぶとついていく私は
川のクジラの前足に
触れようとしてまたかなわない
167ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2009/12/03(木) 01:08:04 ID:oogSB5VF
ありがとう。
168名前はいらない:2009/12/03(木) 17:42:31 ID:jbhdOnqh
いつもステキな詩をありがとう。

夜には花火祭  夜明けを祝って
夜を追いかけ  世界中で花火祭
一日中つづく   夜明けを祝って
花びら降らせ  沈黙から歓声へ
歌と踊りつづく  真空の夢の中へ
169ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2009/12/03(木) 23:48:25 ID:oogSB5VF
うう ありがとう。とんでもないです。
170名前はいらない:2010/01/27(水) 18:37:09 ID:JBdlI+8u
171ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2010/04/06(火) 00:12:00 ID:smfKNcZO
「石を打つ」

石を打つ

火花の残像と
すりつぶされた残響



何本も手
河原じゅうの石を打つ手

名前もわからない惑星どうしが
ゆっくりと近づいて
衝突する
ゆっくりと巨大な
エネルギーはひしゃげ
反対の方向へ波が通り過ぎていく
大きな塵
小さな塵
宇宙塵は宇宙を飲み込んだかに見えたが
僕は何ともない
何も何ともない
ただ何かが砕けた
「砕けた」だけがあった

石を打つ

火花の残像
つぶれた残響



何本も手

宇宙に手

どこにでも手

何も何ともない


石を打つ
172ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2010/04/06(火) 21:29:12 ID:smfKNcZO
「からだ」

以前より身体を
近づけて あなたのことを見ているよ
いつのまに
あなたはあなたになっていたの
あなたの においが変わったのか
声が変わったのか
あなたは
変わったのか…

以前より身体を
近づけて あなたに触れようとする
ずっと
ずっと
ずっと
ずっと
ずっと
ずっと
ずっと

ずっととけない謎は
ずっととけている
なんて
戯れ言は
いつまでもおいておいて もっと

近づくよ
あなたのほうへ
近づくよ
173名前はいらない:2010/05/31(月) 14:46:20 ID:ONHQHl8p
ほっしゅ
174名前はいらない:2010/06/02(水) 04:29:44 ID:xp9qlulb
「真空花火」


彼方の水平線に双眼鏡を向けると

視界は陽炎でゆらめいていた



目を凝らすと

時折かき消されてしまう

塵のように小さい人影がひとつ

全身で何かを訴えている

休むことなく訴えている




受け止めたい



そう思った瞬間

倒れた



視界は陽炎でゆらめいていた
175ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2010/06/11(金) 03:05:54 ID:AS7ml3ZX
「しんじれる」

ずっと
ずっと
ずっと
ずっと
ずっと
ずっと
ずっと
ずっと

ずっとってなんだ
意味が分からない
でも
ずっとだ
176名前はいらない
   ■□■ お百度コピペ(吹き出しに願いを込めて100コピペすれば願いがかなう) ■□■


般 波 羯 即 実 呪 多 三 般 倒 掛 般 無 無 明 法 眼 是 不 亦 色 厄 多 観  摩
若 羅 諦 説 不 是 是 藐 若 夢 礙 若 得 老 亦 無 耳 故 生 復 即 舎 時 自  訶
心 僧 羯 呪 虚 無 大 三 波 想 故 波 以 死 無 眼 鼻 空 不 如 是 利 照 在  般
経 羯 諦 曰 故 等 神 菩 羅 究 無 羅 無 盡 無 界 舌 中 滅 是 空 子 見 菩  若
   諦      説 等 呪 提 蜜 竟 有 蜜 所 無 明 乃 身 無 不 舎 空 色 五 薩  波
      波   般 呪 是 故 多 涅 恐 多 得 苦 盡 至 意 色 垢 利 即 不 蘊 行  羅
   菩 羅   若 能 大 知 故 槃 怖 故 故 集 乃 無 無 無 不 子 是 異 皆 深  蜜
   提 羯   波 除 明 般 得 三 遠 心 菩 滅 至 意 色 受 浄 是 色 空 空 般  多
   薩 提   羅 一 呪 若 阿 世 離 無 提 道 無 識 聲 想 不 諸 受 空 度 若  心
   婆     蜜 切 是 波 耨 諸 一 掛 薩 無 老 界 香 行 増 法 想 不 一 波  経
   訶     多 苦 無 羅 多 佛 切 礙 陀 智 死 無 味 識 不 空 行 異 切 羅
          呪 真 上 蜜 羅 依 顛 無 依 亦 亦 無 觸 無 減 相 識 色 苦 蜜


             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ,__     | ロト6かBIGが当たり、高級ソープで総揚げできますように…ナムナム
    /  ./\    \______________
  /  ./( ・ ).\       o〇..      ヾ!;;l;::lilii|//"
/_____/ (´ー`) ,\    ∧∧         |;;l;;::|liii|/゙
 ̄|| || || ||. |っ¢..|| ̄   (,,  ) ナモナモ    |;;l;;::||iii|
  || || || ||./,,, |ゝ iii~    ⊂  ヾ..        |;;|;l;::i|ii|
  | ̄ ̄ ̄|~~凸( ̄)凸 .(゙  ,,,)〜 wjwjjrj从jwwjwjjrj从jr