穴は1つでいい
黒い影
糸で吊られた大きな天板が
ユラユラと影を落とす床の上
煙草を点けて なにわともあれ ありついて
溜まったナイフ 粘土の胸に刻み付けて
日は延びて 毛は伸びて
時々流れた赤い筋
蒸し暑い ベランダで
干からびていた 蝶の羽
大きなものが とても大きなものが降って来る
降って来る
笑っちゃうくらい 大きなものがやってくる
降って来る
そんじょそこらの事件じゃないぜ
個人的でも 政治的でも
親と子供が背を向けて
互いに撃ち合う 世の中です
指先で地図を辿る 想像と妄想の蜃気楼
歩き続けた先の売店で
気の良いおじさんに出会う
ちょっとじゃ買えない優しさに出会う
降って来る 降って来る 降って来る
空の上
黒い影
痛かったり 切なかったり
チクチクしたり 萎縮したり
とても強い衝撃を感じた時の
あの一瞬で消えていってしまう感情は何だ
それは一眼レフに収まっているのか
それはカードスリープに入ってるのか
それは財布に畳み込んであったり
でもそれは廃屋のポストの中で
ビショビショになっているかも
読まれもしない手紙でもないが
机にしまいこんである三日坊主の日記のように
最初から存在を忘却された未来のような
そんな
What's Next?
誰かがあなたの思い出を汚したとして
あなたはその時誰のために悲しむの?
忘れていきたい憎悪と
笑っておきたい未来のために
あなたの思い出を汚した誰かを許せますか
他人の心は何処吹く風 誰もあなたを見ていない
あなたが喚いて騒ごうが 水に落ちた蟻のよう
さぁ どちらへ行かれますか?
誰かのせいでなく
誰かのおかげで生きている
汚水
冷え切った外の夜は
電灯も頭を垂れていて
曇ったガラス窓からは
湿った手の平だけが見える
その建物の入り口
すぐの渡り階段を登り終えると
大きなポストが置いてある
その口は葉書も入らない小ささで
その横にはゴム栓が付いている
思わずその栓を抜いてみたけど
その穴からは音も文字も出てこない
灰色の雫と鼻が壊れそうな異臭
ポスト中の
あなたの感覚が浮遊した玄関で
胸の奥まで沈みたい
>電灯も頭を垂れていて
その発想はなかったわ。
キスをすれば時が止まるって 本当は思いたかった
別れておきたいのは山々だけど 私にはそんな強さはないの
絆はどれだけ隔てるものがあっても 無くなることはないの
腐れ縁はどちらかが死んでしまえば 無かったようなもの
私ね 考えたの
あなたの正直そうに見える 私への愛それは
私じゃなくてもいいんじゃないかなって
他の誰かでも 箸を持ち替えるみたいにね
あなたは 私と同じように 誰かを愛せるんだと思うの
それって勝手な思い込みかな
別れていいのよ 私からは別れることは出来ないの
お別れを言ってよ あなたから
僕「さよなら、僕の愛しい100円ライター。次はもっとターボの効いた娘を探すよ」
けしけし
言葉と記号にセックスさせて
まるで足の立たない意味を信じよう
合わない靴を履き続け
右と左の区別をなくそう
耳のないテレビを犬にして
いつも来るけどいつ来るか分からない餌を与えよう
力一杯ドアを蹴って
試験の来ない授業を続けよう
住所不明無職の
日本の人格よ
こんにちは
政治に 営業に 警備に 生産に
教育に 育児に 犯罪に
勤む我らが親戚の皆さん
今日もなんだかご立腹ですね
嘘と 正義と 情熱と 落胆とが混ざりあった
生温く生臭いミルクコーヒーを召し上がれ
我々が向かっているのはパンゲアでもなく邪馬台国でもない
ただ今そこにある場所です
目を見開いたり悟りを開いたりする必要なんて皆無です
ごらんください
それは昨日の記憶の中
それは雑誌の中
それはふくらはぎの中
それは募金箱の中
人が色々なものを流し
様々なことを見取ってく中で
それらは全てすでに終っているんです
始まりなんてないんです
そうつまり
終わったものから芽が出るように
過去が未来とかを育てていくもので
明日に残す事を考えるのは賢くありません
日本の皆さん
もう一度目の前を見てください
自分に出来る事なんて
自分自身の事だけなんです
誰かのためにとか地球の為にとか
そんな神の亡き今考えてるようじゃ
どこにも到達しません
舌打ちをしてじたんだを踏んで作業を続けましょう
日本の皆さん
作業を続けてください
銀河鉄道の夜
ホッチキスの針をハサミで切り刻み
脱脂綿で出来た鳥の羽根にまぶしながら
あの呪文を唱えよう銅線の絡み付いたかんざしを
刺した君はナイーブに
暗がりの自動販売機の下を何度も調べる
空にケンタルスが燃える白昼夜
コンビニで買った炎に胸をなぞられながら
いつ来てもいいように手荷物を片手にバス停で待つ自分
口実としてゆっくり過ぎ去って行く車に
どうでもいい罵声を浴びせ
一人でも股間のチャックを何度も上下させる
足が臭い
銀河鉄道の夜
いつになったら来るんだろう
わりかと簡単な覚えてもない歌を適当に
歌いながら今耐えてる
時計を見るふりをして
爪の中のゴミをもう一つの爪先で
銀河鉄道の夜
君はまだ自販機の下を探してる
疑夕
明かりや明かりや黄昏の
四度 鏡を磨いても
表を見せぬわ 酉の刻
硬い砂利道 童は跳ねる
虫の音黙る 影の中
戯画を映す 終り無き世
玉手箱 たまてばこ
何故寝る今日の 一夜かな
冬の猫
霞んだ左目からいつも涙を流している猫が居た
彼が頭を振ると首に付いた小さなメダルが細かく光る
降り始めの雨のような彼の回りに飛び散った涙には
思い出したい思い出なんかこれっぽっちも入ってない
尻尾に付いた汚れはあの時のまま
彼は無口だったがたまに冗談を言ってそうな目を人に見せる
「いましがた日影にあった残骸が溶けて地面に沈んで行ったよ」
左目が辛いのかよく両目を瞑り首を激しく振ると
涙が彼の周りを濡らした
そして小さな鼻を上に突きあげ同時にクシャミをする
それから彼は子猫のようにか弱く鳴いた
廃街
灰色の煉瓦
独り街を歩く
味のないガムを膨らませて
枯れた花壇が路肩を埋め尽くす
穴の開いた冷たい足を止めると
埃の被った麦わら帽子
ショーウィンドウに落ちている
やってない洋服店
さじを投げたような通り
猫背で再び歩く
やってないアイス屋
空っぽのクーラーボックス
手を入れると少し暖かい
破けた手袋
あかぎれの指が覗く
やってないレストラン
割れたガラスとひっくり返った蝋細工
汚れたのれんが入口に捨ててある
伸び切った髪を無意味に触る
おんぼろ道路の裂け目から
新世界へと飛び降りる
相談したいことがあるんだ
今度は何時になるか分からないけど
それまでに相談したいことを作っておくよ
僕は安全に かつ性格にあった死を求めている
ここまで読んだ
水蒸気
どこから来たのか知らないけれど
どこの誰かか知っている
君の友達は確かこの前
公園の茂みで寝ていたよ
紫陽花の花を懐中ルーペでしげしげと
覗き込んでいたけど
やがて雨がポツポツ落ちて来て
友達は塩酸がかかったみたいに雨に濡れて
溶けていったよ
白く細い煙を上げながら
空に居座る雨雲の化身とならんばかりに浮かんで行った
彼の懐中ルーペを拾い上げた僕は思わず
情けない声をあげた
それがぬるぬるしてたものだから
で、とっさに地面に落としてしまったんだ
それがまた奇妙にも
ふやけたビスケットのように
音もなくボロボロと朽ちていったことは
彼が溶けていくよりも何だか怖かったことを覚えている
若葉色した公園の木々はいつの間にか
つやつやとした深い緑に色を変えていた
夏を控え静かに雨に打たれ黙り込んでいる
木の下の蝉の幼虫も黙って雨音を聞いているだろうか
聞きたくもないって今頃布団で寝返りをうってるのかな
そんな君はどこから来たのかな
雨に溶けながら君は誰の話を聞きたかったのかな
シュリンク
いつになっても戻ってこないのです
彼をどうにかして下さい
帰る道を忘れたか
かき氷でも食べてゆっくり買い物してるのかしら
でしたら彼の荷物を救って下さい
外には大きな大きな黒雲がこの家目掛け
稲妻を落とすつもりです
彼の部屋に挿さってる電動カナリアの尻尾を
掴んでやって下さいな
彼の大切なものと
貴方の命と引き換えよ
たとえドアチャイムがなっても
私の犬のレノンが吠え散らしても
彼は戻ってこないの
部屋には居ないわ
トイレにもバスルームにも
下駄箱の隅に隠れても卑しい蜘蛛に食べられてしまうから
ああ、きっと彼が貴方の後ろを通っても気がつかないでしょう
レノンの泣き声変わったの気がついて?
あ帰ってああでも
雷が落ちて来るわ
彼はまたすぐに帰ってこないかった
ああ落ちてカナリアの尻尾を早くしろ
素晴らしきこの世界
開け 宙に浮かびし金剛の箱よ
太陽が地中に伏している間に
我らは多くの犠牲と
偽善的な人類愛をもって
待ちわびているのだ 一度も瞬きもせずに
子供達に「HELP」と記されたプラカードを首に掛け
老人には「HELL」と記された扇を仰がせ
膨らんでいく気球 天然質の森から その頭を擡げている
そして浮かぶ
鳥達が反応で 本能で わぁっと発射される
無本能に気球が我らの夢を乗せて今 昇っていく
カノンが流れる 人々の歓声
最初で最後の 全人類の賛歌
気球は使い古しの雑巾で出来ていた
金剛の箱がゆっくりと けたたましい音を立てながら開く
それは シェーンソーと ガムランと 胎内の音を混ぜた
そんな適当で複雑な表現が似合う
その音に反応するかのように
人々は胸を肌蹴て刻まれた「KILL」を始めた
カノンはいつの間にか 壊れたレコードのから流れているようで
不可思議で恐怖的な まるで人類に向けたレクイレムに変わっていた
気球は落ちてきた箱の蓋に当った
まるで火傷の水脹れが潰れたような格好で
そのまま森に落ちていった
また鳥達が反応だけで発射された
らんらららんらら らららららららら らんらららんらら らららららららら
らんらららんらららららららららららんらららんらららららららららら
ららららんららららららららららんらららんららららららららら
ららんらららららららららんらららんらららららららら
らららんらららららららんらららんらららららら
らららん
ら
明日も昼にレイプされ
夜に愛される
411 :
もうきん:2009/07/30(木) 17:49:15 ID:JakQatqV
ぴょえーい(ФvФ)ここまで読んだ。
読んで下さってる方々お疲れ様です。
未成年の方にこの言葉を捧げます。
快楽と退屈に溺れる日々が無駄だと思ってませんか
無駄だと感じること それがあなたの心を急かすのであれば
今すぐにでも 何かを残すことを考えてください
それは少しでも感情が移りさえすればなんでもいいのです
あなたが後悔しないためにも 日常がつまらないと思わないように
ずっと残るものなんてあるわけありません
大切なのはあなたがその時何をしていたか
捨ててしまっても 忘れてしまっても
残し続けるとしても それは自由です
あなたが納得のいく時間を過ごして下さい
後で後悔しないためにも
自分の中に流れる時間はあなただけのものですから
はなお
「ちょっとへその緒を触ってくる」
といって君は滝壺から出て行った
その先は深い深い森でそのまた先は電器屋だ
へその緒からは300kmくらい離れている
君は日ごろから失敗を負ぶっている
口内からはさっき飲んだウイスキーのモルトの香りがする
君は少し斜めに横とびのような格好でスキップをしながら
カタツムリの殻をフミフミしながら進んでいった
幸せな我主は 顔にピンバッチを付けながらこう言った
「いかにしてペンギンの嘴にマーライオンのたてがみを飾ろうか」
我はじっと考えるふりをしてこう返す
「材木店の隣の空き地にマーライノンとペソギンの専門家が居ます
彼に色々と聞いてみてはいかがですかな」
幸せな我主はやや頬を固めてこう言った バッチの付け根から血が滴っている
「むぅしかし専門化がいくら知識を披露しても我輩の村はそんじょそこらの輩に治せるものか」
我は「ほんまに」と関西人でもないのにどうでもよく相槌を打ってしまったが
幸せな我主は幸運なことに聞いてくれてはいなかった
もしこれが耳に届いたらシンプルな味は何故高いのかとはまた質問されるだろう
我は答えても支障はないが それは我の首が飛んだ後であろう
幸せな我主は己の感情を処理した後に 統領の顔に戻るわけである
へその緒を求め旅に出た君は 腰にヘヤバンドを無理に巻いて
夏祭り会場である断崖から飛び去った
test
やっぱ俺いたほうがいい?
うん。絶対いたほうがいい。
ひそひそ
誰だって分かりたくないことはある
分かりたくないことがあることを
知っているのは無知と言えるだろうか
それは罪か 近所にある
路上に転がる犬の死骸のように
放置し続けるのが
それを役所の人間が片付けるのを待ってるのか
分からないことが多すぎる
俺は総てのものに対しての対処法を知りたい
神という人物はきっとそれが出来る
もし生きていたら是非話がしたいものだ
誰がなんて思ったって構わない
僕は僕が思ったものになれるのだから
でもなりたくてなるのではない
こうして僕は黒ずんでいく
光る
玄関先に放たれた
大きくて硬い合板が
日陰をつくっているせいで
洗濯物がよく乾いてない
庭先の花壇で複数のアリが
倒れたキュウリの苗の周りに集まっている
明日はゴミの日だからあの合板を
清掃車にぶち込んでやる
明日は燃えないゴミの日だから
あの合板を清掃車にぶち込んでやる
冗談半分で汗をかいたら
お気に入りのTシャツが洗濯物になった
缶ジュースの代わりに釣り餌臭い川の水を
あの合板にぶちまけてやりたい
洗濯物は乾かない
二等兵のヘルメットにしてやるぞ
太陽
家の屋根のソーラーパネルが光る
洗濯物は生乾き
もっと人と居たい気持ちのせいで
自分と話すことが減ってきた
もうおしまいか 幕を下ろすにも
私は腕一本すら満足に上げられない
422 :
饂飩:2010/03/23(火) 22:44:00 ID:YgTbZmPr
たまには布団出さないと
カビます
ベランダに出て
深呼吸をして
名前を呼ぶ
自分の名前 忘れていた名前
でもそれは既に役目は果たしていて
今更出てくるのは迷惑だったりする
単なる気まぐれで
何年間も空けていない引き出しを整理してて
自分のネタ帳が出てきたときのアレみたいなね
そんなのはビール片手に酒の肴にしてやればいい
過去の自分がこしらえたビンテージものさ
電柱
誰にも聞かないような事を電柱に書くのは
誰も見ていないからだ
中途半端に空へ伸びるあれを
誰も見ていないからだ
見上げると電線しか見ていないから
僕は電柱の脇にある公衆電話を使わない
明日のいらない火曜日
電話をかけるとFAXの信号が耳を刺した
あるコーチ
あるこーよ
あるこーえい
あるこーり
ある0−り
あるこーる
あるーコール
アルコール
やっと変換できた
叩き潰すぞ
誰もいないのか
いないぞ
風呂に入って
しゃがんで
マウスを握って
裁判官!だんだん!
47745884777337
数えては下す
みんながやってる事を今日も続ける
続ける
今日も俺ではない誰かが死んでくれる
明日も たった今も 次は俺の番だ
何かの手違いで道理が崩れる事もあるが
時間には順番が無いんだ
とりあえずありがとう
思い出すな
あの日見ていた息も出来ない光景が
こんなにも近くにあったなら
何をあの時覚悟出来ていたであろうか
間違いない
確かにここなんだ
僕が今あの時と同じ場所に
ゼロ距離で立っている
覚悟が出来れば死んでもいい
しかしそこまで辛い事を考えるほど
あの頃の僕の心は強くなかった
天国でも地獄でもいいから
着いたら早速自殺させてくれないか
きれいな景色は見たくないんだ
だだだだたたただだだだだだだだだだ
打ちのめせ 躊躇いもなく
打ちのめせ 躊躇なく
邁進するのだ だだだだだだだだだだだ
上を殺せ 下を殺せ
人を殺せ 人を殺せ
だだだだだだだぁぁだだつだぢだだだ
犬を殺せ 猫を殺せ
誰でもいい やるならやれ
だだだだだだだだだだだだだだだだぁあ
握りつぶせ 踏み潰せ
鳥を殺せ 生き物は殺せ
全て動かなくなるまで
形を無くすまで
殺される だただだただただぢだだちだだ
殺される ただだだだだだたぁぁだだだった!!
かわいいよ
かわいいよ
だからなんだ
私は死ぬことを妥協しない
誰が思っても私の思考を変えることは不可能だ
私は私を肯定し 私は私の存在を許可する限り
決して私は私を軽はずみに生かそうなどと
決断しない 答える権利は私が持っているのだ
私は気分屋の私に絶望し続け 愛し続けたが
もう私も若くないし これ以上生きていても苦痛しか生まれない
集団から逃げ 顧客から逃げ 自分を防衛する私には
どうやらロープがお似合いらしい
コンビニで最後のタバコと首吊り用のロープを買い
レシートに自分の印鑑を押印して
車のバックミラーに貼り付けておこうか
これが私の最後の皮肉
責任など誰かが逃れるための無一致の結束に過ぎない
時間を超えて誰かの顔に穴を開ける兵器だ
私は責任のないところに行きたい
私は生きてさえいなければ幸せだったと思う
生きてしまってるだけで自分は色んなものを失った
得たものは多いが それも生きていないことを考えれば
とても効率の悪い結果だった
私が私を肯定するに当たってはそもそも死んでいることを
前提としているまでで 親を殺せと誰かに命じることが出来ていれば
私はそんなことを考えても きっと人間として生まれてしまっているであろう
泥肉の化け物だって 産まれ出でた瞬間に殺された奇形児でも
他の生き物にせよ 私は私という存在のないものに縛られて暮らしている
出向されている 生きることが労働なのだ
こんなことを説明するのは無駄なことだったが
産まれてきた事を後悔している
私は生産的な存在でなくてはならない
それは他の存在も同じことだがしかし
それを教育しない存在しないものが最近増えてきている
早くどうか気が付いてはくれないだろうか
この宇宙がもともとなかったということを
無かったものは無いものなのである
それを在るものと思ってしまったのが
何よりの始まりである
人間である私も日々思うことがある
想像というものが総ての始まりである
生きるとか 絆とか 環境とか
そんなことを日本語で話す者がいるが
まったくその先のことに触れていないのはなぜか
その先にある真実とは想像なのである
誰かが 私の知らない誰かがこの宇宙というか
宇宙なんてないまったくの無の場所に存在してしまった
それは天文学的偶然 存在する必要のない存在
しかしその存在は創造してしまったのだ
ここは無ではないと
そこから無は有になり 宇宙になった
勘が良い人 或いは私と似た思考の人は
理解できたかもしれないが
もう既に そこから間違っていたのだ
どの会社でもそういう構図はあるが
上の連中が間違えを犯し
その尻拭いをするのが結局下で働く連中だとという
この構図はどうやらここから始まって
天文学的因縁として受け継がれているようだ
私が一体何が言いたいのかというと
生きるために必要なことなど一切ないということ
今までの長ったらしい話を踏まえたうえで
元々無かった存在が結果 要らない存在を創り
そんな存在が 自分らだけの価値観で 自分自身の存在を肯定し
現在も存在し続けている
それは勝手だ
残念ながら 今を生きる存在は
思考の自由というものを手にしてしまっている
しかし
私は原理主義者だ
私は最後に言いたい
しかしそれは叶わぬ思考だ
何も在りえなかった元のままに
存在は確認できない 確認など存在しない
車から降りる
これ以上存在するのは存在のないものを存在させる存在を生み出すことになる
感情など もともと生きることの誤りの原因となった記号の一つであった
ロープ感触は良い 最後に生き物らしいことを思っただけだ
自己責任転嫁
震度は3
この鼓動が兵隊の行進のように耳に響く
豆鉄砲をまともに受けて
コンクリートに頭を打ち付ける
電柱は2、3本折った
愛していられるのは今のうちさ
僕が君を嫌いになるから
愛しているのは今のうちさ
君が泣いて出て行くのは
今日一緒に射的をしよう
僕が飲んだ缶ビールを
こついでくれ
落ちていけ落ちて池
僕の膝元で血を流している人々
疲れてるんだろ?僕もさ
可愛そうな人たち
僕に拳を
僕に拳を
さぁ!
歯ブラシ食べる?
俺って嫌な奴
向こうのビルの28階から
北から来る風で
この綱がゆらゆら揺らめき
額から滲む油汗が
一瞬俺の嗅覚を惑わせた
魚を焼いた匂い
脂ののった白身魚
そして静かに囁く無機質な音
それは魚を焼いている網が少し傾いた時の
そんなことはどうでもよかったな
ぐるぐる巻の両手
爪はもうない
朝からずっと ちんたらやってる
監督も店長もいない
パチパチパチパチパチパチ
あぁ まただ
綱を離せない
地獄が遠い
地獄が俺の足の裏にある
あー
ヘソから下が焼け爛れたままだ
早くしろ 早くしろ
てっぺんの風見鶏が100億円スった