ぃぇーぃ

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66饂飩
メッセージ

元気かい?

短い文でどうにか伝えなくては
繋いでいくと段段それは重くなって飛ばなくなってしまう
誰に当てるでもない言葉 屋上から落とす紙飛行機

この街にある最も高いところは地面であって
一般人である僕は屋上に登れる建造物を二つしか知らない
僕が紙飛行機を投げて 地上の誰かに当たる
その誰かは自分の名前を呼ばれたわけでもないのに
辺りをキョロキョロ見回して 振り向いたのを雑踏のせいにして 捨てる
67饂飩:2005/10/17(月) 11:42:13 ID:FFD3oSv3
ひどく当たり前なことを言うけど
この国で僕のことを知ってる人なんて全体から見ると居ないに等しい
でもこの文章を書いている存在は確かにいる 居ないかも知れない
しかし僕に限らず他の人達もそれには入る しかし大人は名刺を上空でばら撒く
だからまだ大人にもなっていない 僕らだけに限っての話

言いたいとか 教えたいとか そういう外壁は僕の中には無い
あくまでも主観で 相手にされたい ストリートミュージシャンや暴走族のような
あからさまに注目を浴びたい訳でもない なのに僕は
何故今日もメッセージを折ってしまうのだろう
言うなれば確信犯 他人の認識からは悪戯に最も近い距離
これって世間に取って罪な事なのだろうか
68饂飩:2005/10/17(月) 11:56:05 ID:FFD3oSv3
僕の書く文章は 小説でもなく 新聞の記事でもなく コラムでもない
その僕の内面はとても臆病で じっと黙っているだけの塊なんだ
時に運悪く 僕の紙飛行機に当たってしまった人の反応だけが気になる
そのためには人を呆然とさせたり 怒らせたり出来るだけ
出来るだけ注意をそらして 目測りのランダム性で書いていく

昨日は素敵なことがあっただろう
そう 君は目にも留めない出来事だったろうけど
僕には見えたんだ

これを今飛ばす 叙情的過ぎるかな
普段こんなことを書いている人が居たらきっと僕と同じ存在だ
気が付かないかはその人次第 別にそっぽを向いていたって構わない
僕が地上 この街で最も高い位置から紙飛行機を滑らせるときっと
僕のことを変な奴だと思う人がいるだろうから

だから僕はとある屋上から 誰に当たるか判らないこのメッセージを落とすんだ
69饂飩:2005/10/17(月) 20:34:08 ID:FFD3oSv3
蚊に刺された人目掛けておしっこかけたら 殴られました
どうしてなんでしょう 涙が出るよ 良心真っ二つ

外人が僕に話し掛けてきた 勿論僕には通じない
だから僕は適当にくっちゃべっていたら 殴られました
「ふぁっきん!ぶちころすぞ」 確かに外人はそう言った
70饂飩:2005/10/17(月) 20:49:47 ID:FFD3oSv3
大人が書いた児童詩

「簡単なこと」を地図に表すと きっと僕はそこに辿り着けずに 遭難する

美味しい大福が目の前にあるけど 虫歯が痛いから食べたくない
だから僕はきっと糖尿病にはならない だけどきっと癌で死ぬだろう

おばあちゃんに電話をしたら おばあちゃんが笑ってた

車を運転しているときの僕は 飛行機のパイロットになったみたい

タバコを吸っていると だんだんだんだん短くなっていく
まるで僕の命が短くなっていっているみたいだ

携帯電話を使っている人は 映画に出てくるスパイみたいでカッコイイ

粘土をこねて何作ろう 僕は神様だ
はじめにお日様を作ろう そして仲の良い犬と猫を作る
二匹の為にのんびり出来る家を建てて 暖かい暖炉を設ける
そして仲良く暮らす二匹を空から眺めて 僕はほっとして 幸せをもらうんだ
71向日人:2005/10/17(月) 20:53:36 ID:FFD3oSv3
脱皮っていうか 今の生活に飽きたというか
時の過ぎるまま張り付いた垢を 今引き剥がしてみよう
多分何も変わらないつもりだけど 変わっていたら嬉しいかも
72向日人:2005/10/17(月) 21:23:43 ID:FFD3oSv3
プロローグinエピローグ

すっぴんべいべー 君は元気でいるかい?
僕は瓦礫の山に咲く 白い花に恋をしている最中さ
再起動もなんたって ダンボールの中に鮫がいたって
そんなのさりげない幻さ ホントは何もないナッシング
魔法辞典を破いて捨てて 本当の明日を見つけるんだ
滑走路に落ちているビフテキをリパックして並べる作業は
自給にして480円 乙姫だって干からびる そんなのやめてヘイヘイホー
さりげないフラクタルは香水の匂い アナグラムとダイヤグラムの隙間に
チーズを詰めて 落ちてゆく それは夕暮れ時のデ。パ。チ。カ・
珍獣動物園は閉園に追い込まれ 飼われてた標本は日常へ
そう内臓を表にして走り去った もう彼らは遺伝子組み替え大豆だ
僕はゴミ箱の中からSOSを掲げる そしてラジオ体操をする人ごみへ
トイレットペーパーはもう下水の彼方に溶け出して みんなそれを飲んでいる
蜻蛉と蛾の漫才をお茶の間で眺めながら
僕は塩入コーヒーとホワイトティーを交互に啜る
すこし背中に光ファイバーが当たる感覚を大事にしながら今立ち上がった

両手を伸ばすとデッドホールや料理店や宇宙空間から
忘れる為に忘れてきた言葉達が僕を中心に渦巻いた
僕が忘れないように書き留めていたものは 悪い意味で僕を縛っていたことに
気が付いて 白くうそ臭く塗りたくった壁の部屋の猫が次元を超えてやってきて
僕の体に飛び込んできた 僕の年齢はその瞬間19を超えたのだ

そして

何をする訳でもなく僕はこの言葉を口に出さずに呟く
僕が切り捨てた時間よ 今共に歩き出そう 目指すはフロンティアだ