( ´,_ゝ`)<ヘイ!ボクはロビンソンってんだ!

このエントリーをはてなブックマークに追加
67名前はいらない:2006/11/07(火) 01:41:43 ID:u7YE/gPN
『 マントル。』

ドドランドクグロンヲンバヴァリオ
アラブリアララゲアラブレローローロ

ごおぉうごふっふっふごぅぐぅおう
ナナナギュグールモンモン

ヴぅふぉヴァるヴォりちぇエロァヴァ

ばばばばばつーーーん ん、ん、どろろ

クラクラリューウム ウンモ パラッぱら

みろりご きゅ〜〜ん


68名前はいらない:2006/11/08(水) 23:59:21 ID:/t+EBAvD
『 トラフィック 』

車線に すっ と剃刀を入れて
通行止めにしてしまう
渋滞はじめた環状線 閉塞する管制

衣紋掛の調和に沿って 迂回する窓へと射し込む錆色が 軽い眩暈と安息をくれた

僕は密かに信じている
安全カミソリの絶対を
ヴェネツィアが水没するように

だから今は DVDでも観ていよう
ヴェネツィアが 沈む速度で



69名前はいらない:2006/11/09(木) 00:28:27 ID:FyACI43F
『 蜘蛛猫 』

ナナ目ってるねー! お嬢さん 無い眉毛逆立てて
跳んだり撥ねたり
プラスチックな おむずがり

苛立ちは つむじ曲がりに絶好調
ベッドの上を リングに変えて
明後日の髭先から ゆうべの尻尾駆け巡る
バーストでビーストなプラズマなんだ

ドップラーレーダーじゃ測れないさ

70名前はいらない:2006/11/10(金) 01:14:56 ID:7c/Z860s
『 牧童 』

フランティックな接吻をして
柔く僕のくちびる甘噛みする
あなたの、、
ちいさな吐息が冬に零れ
いそぎ足の季節からビバーク
シェトランドの羊を見たかい?
蜜色に輝く毛並みの先に窄まる肌に据えた
不を知らない瞳の下を流れる皺の神聖を
あなたの唇 刻む深い皺を見るたび僕は
あの祭壇の羊を思い出してしまう


71名前はいらない:2007/01/01(月) 01:16:36 ID:iFkldGKf
『 ポートレート :EDyuCSoQ 』

描きかけの自画像が日に日にかわってゆくのよ
ドリアン・グレイみたいだね
俯くしかないじゃないか そんな俺を
チロチロト反射光 悪戯ラッコのまなざしがくすぐっているのは
生え際あたりで感じてるけど許してやらない
サヨナラ 俺はもう来ない
温室にブランコ揺れて おまえは膝に乗せた果物籠を放り上げた
くるくるとリネン畑を浮遊するオレンジや赤や黄色の惑星にまじり薄緑の地球から 濃厚なメロンの芳香が回転する午後
臭いを辿る獣のように ほとほと皹割れた網目を往けば
霞む視界のさきに ぼんやり見慣れた男が居た
どうやら俺は あまえの網膜の裏に這入りこんでしまったようだ
左を見れば海がある
くすぶるような空の下 おだやかに波打つ肢体は
忘れ去ったつもりの鉛の記憶を呼び覚ます
じゃあ わたし そろそろ いくね
波のうえをカモメが一羽 はためいて
バ イ バ イ
おまえの声が聞こえた気がして振り向けば 俺ひとり
空っぽのベットと微かなぬくもり
描きかけの絵の替わりに おまえが架けたアンティークの鏡は まるで額縁のようで
映った肖像はパジャマを着た 見知らぬ男

カモメが啼いている

****************
新年あけましておめでとうございます。
詩板の皆様にとって より良い年になりますように。。。 送信ミスで全消去.年内間に合わずーー初だめぽ。
じゃ また♪

72名前はいらない:2007/01/01(月) 01:30:53 ID:iFkldGKf
さっそく訂正
×あまえの網膜
○おまえの網膜
にだめ。。

73新・五味巣発見伝!:2007/01/01(月) 04:36:38 ID:iFkldGKf
『 ポートレート :EDyuCSoQ 』

描きかけの自画像が日に日にかわってゆくのよ
ドリアン・グレイみたいだね
余命三月のおまえが笑う
俯くしかないじゃないか そんな俺を
チロチロト反射光 悪戯ラッコのまなざしがくすぐっているのは
生え際あたりで感じてるけど許してやらない
サヨナラ 俺はもう来ない
温室にブランコ揺れて おまえは膝に乗せた果物籠を放り上げた
くるくるとリネン畑を浮遊するオレンジや赤や黄色の惑星にまじり薄緑の地球から 濃厚なメロンの芳香が回転する午後
臭いを辿る獣のように ほとほと皹割れた網目を往けば
霞む視界のさきに ぼんやり見慣れた男が居た
どうやら俺は おまえの網膜の裏側に這入りこんでしまったらしい
左を見れば海がある
くすぶるような空の下 おだやかに波打つ肢体は
忘れ去ったつもりの鉛の記憶を呼び覚ます
じゃあ わたし そろそろ いくね
波のうえをカモメが一羽 はためいて
バ イ バ イ
おまえの声が聞こえた気がして振り向けば 唯ひとり
空っぽのベットと微かなぬくもり
描きかけの絵の替わりに おまえが架けたアンティークの鏡は まるで額縁のようで
映った肖像は パジャマを着た見知らぬ男

カモメが啼いている

****************またもやハケーン 一行抜かしのタイプミスorz.雑煮の餅はみっつに決定
74名前はいらない:2007/01/03(水) 02:09:10 ID:nZMmC0r7
『 あれからすべてがはじまった :前 』

天の川のハロー
癇癪持ちの太陽ナナメ
どっから来たのか覚えちゃあないし
どこへ行くのか知ったことかと
ひゅんひゅんぐゆぅん
僕らがゴムまりみたいに弾んでた時代

群青波打って あああ赤ん坊がないている
乳の甘ったいにおいの重さ
有無を言わせぬ泣き声の凶暴に
ひっ捕まった僕ら ずぃずぃずずずい投網んなかの魚になってさ
ギラつく鱗に尾鰭が燃える うさんむさんの蒸気に爛れ こそげるからだ
ひゅんひゅんぐゆぅん 墜ちてゆく
僕らは出会った
おぼろになった芯のところで 幼い頬に むずがる額に
あやす間もなく泣き叫ぶ黎明にぶつかったんだ


75名前はいらない:2007/01/03(水) 02:22:03 ID:nZMmC0r7
『 あれからすべてがはじまった :後 』

メリコム( 僕ら ) ドクンドクン
熔ケル( 僕ら ) ドクンドクン
鼓動ニ ( うずうずする ) 鼓動二二 ( 僕ら僕ら僕ら )
赤ん坊になった

育ち盛りの貪欲な触手をのばせ
降り注ぐ星どもを喰らおう
あおくさい息まき散らして
ぐにゃんぐにゃんで
かちんかちんで
沈んで昇る ぽんぽこぴぃ
宇宙の瞬き 1.2.3 で
子供はおおきくなってゆく
さっきから聞こえるざわめきは 流れ込む粒子の摩擦
ひりつく喉で待っている
雷鳴とどろけ、 ちめんを濡らせ、雨、雨、雨よ
やがて生まれ出る
ちいさきものたちの気配に
ぶるぶる震えが止まらない


76名前はいらない:2007/01/16(火) 22:06:01 ID:ed+Jpx3g
『 あおむしくんのこと @』


「 牛乳は 噛んで飲むといいんだよ 」 って
保健委員の あおむしくんが教えてくれた
小学生なのに右の口角チョイアゲで微笑む姿は
梅雨の晴れまのうそくささと颯爽と乾いた響きが 忌々しいほどカルフォルニアだなぁ。。
大人となった今じゃ生きて行くには関係なくて リアルどうでもいいことで
だけど僕は あいかわらず上手く牛乳を飲めずにいる


あおむしくんが得意だった 赤と白のPタイルはチェス盤みたいで
チェスを知らない僕は ゲップをこらえ切きれずに
三日に一度、乳白色の駒を置いては涙するんだ

それは噎せたせいもあるけれどそれだけじゃない気もして
やがて乾いちまうよ 悔しいから片付けないさベッドに身投げさ 小学生みたいに


77名前はいらない:2007/01/16(火) 22:13:47 ID:ed+Jpx3g
『 あおむしくんのこと A』


そうあの日、運動場で級友たちの競り合う声やホィッスルなんかが
たかぁぁーく蹴り上げたボールのように間延びして 横臥たわる僕の耳元に届いたのはきっと
学校の医務室が 薄くて丈夫な羊膜につつまれていたからなんだ
ぼんやりだけど確実に気付いたその時 「 スチャッ 」がきこえた


そうか 僕に足りないのは スチャッだった
しろい水溜りの淵を囲んで何やらニョロニョロ生えてきて 赤いタイルのうえ愉しげにそよいでいるけれど 今はスチャッだ跨いでゆくよ
冷蔵庫から取り出した牛乳びんを授乳力三点方式で構える
ここでスチャッだ 中空のむこう突き破る!
スチャッでもって飲み干して スチャッでもって消化する
僕の食道はあらかたいっぱいだ
空っぽのびんも朝の光でいっぱいになって
カルフォルニアの満面にスチャッとチェック・メイト
やぁ、あおむしくん
「 牛乳びんの底から こんにちは 」

78名前はいらない:2007/01/22(月) 05:56:50 ID:8TrBRGqS
『 十三夜 』

深夜のスイミング・プールに
浮かんでいるのは くらげです
くらげもどきの子供等です
銀の手摺に触れぬよう 息を密めた昼の檻 すり抜け遊ぼ とくんとくんと光るは声よ
水面に映る満月の金のやわらに届くよに
とるまりんの
とるまりんの天幕ぴんと張りつめ十三夜
やるせない月のため息に星が流れてゆきました
花火のけれんは羽根のいろ あかしょうびんが水柱
舌の蝋燭とってくだしゃんせ
星がしるした墓碑銘は くらげもどきの子になって とくんとくんと光ります
79名前はいらない:2007/04/08(日) 12:23:15 ID:HvXYrHwu
『 パ レ ー ド 』

凍てつく地表を練り歩く

あざらしブーツは母さんが手縫い

うちわ太鼓と骨笛鳴らし 祭りだ祭りだ どんどこどん

イヌイトの子らの行列はカウラカウ二の唄をうたいます

いっぱいいっぱい あざらしが捕れますように

どんどこどん

父さんの一番銛が 一角を仕止めますように

どんどこどんどん

ふりふりまわす松明 願いは空高く 

はじける火の子ら連なって 黒ヒルガエリ橙シュルル 

イヌイトの星の方角へ 

行進するよ  どんどこどん


80名前はいらない:2007/04/08(日) 12:34:38 ID:HvXYrHwu
『 イ ク ラ 』

Иркутскの人形芝居
こどもおとな おとなこども 教会前の石畳
人垣の耳と耳 縫いあげて ヴァイオリンの伴奏は空たち昇る

 名は祝福なり〜  名は呪なりり〜〜
       イゴォォル    影を踏むは誰じゃ    

人形遣いの口髭の狂言まわしの節まわし 
タップ・タップ・タップ ぴかぴかの靴 泥んこな靴 いろんな靴  
行き交うひとびとを乗せて 異国の骨がうずまるこの道に 本日の重さを刻んで進む 
しょっぱかろうか ほのりとあまかろうか 足跡は?
明日の雨にさらわれて湖に注がれる塩梅のそれは 
ぴらぴら無脊椎の様相で舞いおちるうち溶けほぐれて透明な山をこさえ 
腹這うチョウザメのちうちうぷくりと隠された生命の膜になりり〜〜 

窓から這入りこむヴァイオリンの音色とともに 
主教は分厚い手の平にのせたパンケーキの上に漆黒の小山を築く 
そして本日最後の一粒を指の腹で厳かにイコンのベエルに擦り付けるという儀式は
彼だけの秘密  
それにどんな意味があるのか不明だが 何故かイコンに深みが増してゆくから
摩可不思議 

さて店仕舞い、今日のあがりは幾らだろうか 
口髭の人形遣いとヴァイオリン弾く女房が荷車牽いて 本日の重さを刻みながら家路につく 
しょっぱかろうか ほのりとあまかろうか    やがてイコンの深みになって




81名前はいらない:2007/04/08(日) 12:36:12 ID:HvXYrHwu
『 ボーダー 』


しまうまだから ゆるしてね


     と
サラダたいらげ

  走り去った君  夏日陰

僕は 

信号が変わるまで  赤道にデッキブラシかけています

82名前はいらない:2007/04/13(金) 08:03:00 ID:oKJiRE80
『 ひねもす野 』

春がのびーる 日差しがのびーーる
名前も知らない草木ものびて
僕の鼻づらくすぐりながら たてやらよこやらななめやら
はるのせんいがほどけてゆくよ
時間の軸があくびでのびた 今日は春の特別日
眩くひかる牧草地
ゆらゆら鯨が泳いでる うわむけば飛行船の雲たゆたう
ここら一帯うたたの呪文ひねもすのたりの海のなか
ひろげた寝藁にのびているのはチワワ犬
厩では六蔵とっつぁん台車の上で
フゴォフゴオォとのびている
尻や背中に ひなたを乗せて
馬の珍宝もグングンのびる
うつらうっすら目を細めトントンタタタ
腹の太鼓を叩いているよ

脳の天気がムズムズしてさ
こんな日は僕だって のびたくなって仕方ない
さしあたり右腕なんかのばしてみるか
のびろのびーろ僕の右腕 おっぱいみたいな丘を越え
しゅるしゅるしゅしゅしゅっロープは右巻き?左巻き?
麓の町の薬屋さん 髪の綺麗な看板娘
いとしいあの娘をさらって来いよ
途中で盗んだ薔薇を差し出し
ぐるり巻取り「 帰還セヨ……
全速力デ帰還セヨ。」
今日は春の特別日
あの娘と僕と干し草で たてやらよこやらななめやら
ひねもすのびてはのたりたい

83名前はいらない:2007/05/04(金) 01:15:11 ID:w9xxYwPO
( ´,_ゝ`)<ヘイ!君がロビンソンなら私はフライデーってんだ!

ねえフライデー
爪に白い点が現われたよ
今度こそ僕等は助かるかもしれない
幸運の白い点だ
知ってるだろう?
僕等は助かるんだ

おまじないを信じる君はしわくちゃに笑った
爪どころか君の体中に過剰に点在する白いものは
多分栄養失調によるものだと思うけれど
私は君が笑っているからどうでもいいよ

はるかかなたの陸地から
きっと白い船がやってくるよ
船上から僕等に手を振って
スーイスーイとやってくるんだ

そうだねフフフ
スーイスーイだ
ちょっと待っててねロビンソン
私トイレに行ってきますから
帰ってくるまで生きててね
84名前はいらない:2007/05/04(金) 01:47:05 ID:w9xxYwPO
ヘイ、ロビンソン 昨日君の夢を見たのさ
二人して二人きりでいつかの修学旅行に出かけるのさ
貧乏臭いネイビーの横っちょシルバーラインの
胴体の短いバスに乗って揺られてさ
君は私の隣に座りずっとずっとくっちゃべってた
なぜか業界用語の口調で「ダーウメーでミーノーで」って
全然似合わないしやめてほしかったんだけど、ほっといたよ
人は変わっていくんだねって、寂しく君の顔を覗きこむと
変わらず透明な瞳がぶるぶると震えていたんだ
それからニヤリと笑って目を瞑りそのままグースカ眠った
むかついて私も眠ると夢が覚めてしまったんだ

ヘイ、ロビンソン 君は踊るように歩くんだね
走ると転ぶから生傷みせびらかして痛いって泣いたね
無人島には砂浜があって高い空に泳ぐ雲とトンビ追うカラス
ミックスした情景を眉間あたりにいつも持ってる私は
なんにも忘れる事が出来ないから苦しい
なんていうか思い出はとてつもなく優しい

ずいぶん年をとった気がする

ヘイ、ロビンソン 夢の扉を閉めるよ
ヘイ、ロビンソン 誰も中に入れないよ
85名前はいらない:2007/05/04(金) 01:51:11 ID:w9xxYwPO
( ´,_ゝ`)<ヘイ!君はロビンソン?
86名前はいらない:2007/06/20(水) 17:41:05 ID:2zdKxjI5
「 Thank You! 」

ヘイ、フライデー! 彼を訪ねて来たのかい?
残念だけど僕はロビンソンじゃない 彼は冒険家だからね
クルー達と今も何処かで航海を続けているだろう
僕は散歩のついで茶飲みがてらこの屋敷に風を入れているだけさ
いつかひょっこり彼に出くわすかも知れない
その時はドーナツをつまみに土産話でも聞こうと思う
この屋敷もだいぶ傷みがきてるから朽ち果てるのが先か微妙なとこだけどね
ヘイ、フライデー!先日、ここで翅を拾った 最初はシロアリかなって思ったけれど
にしちゃあ大きすぎるし、やけに綺羅綺羅してるんだ
初めて知ったよ 妖精の翅も生え替わるんだね
また立ち寄ってくれたら嬉しいよ
ヘイ、ウェンディー!! 翅は御守りに戴いておくよ

87名前はいらない:2007/06/20(水) 18:07:37 ID:2zdKxjI5
[ aRPTxDcx ]

あすふぁると おおきく伸びして ふあわごおぉぁぅ

路面から朝がゆむむと立ち上がる

ぷっくりと腕( かいな)突き出しずんずんずん

とばりの紺碧もちあげちゃ 八卦よい のこったのこった

交差点の酔っぱらいは行司 かばんの軍配ふらふらかかげ いまろくよんのそらの陣

土俵のきわは徳俵 はざまの闇は溶けが前 ソーダアイスの儚さでまた明日

ちゃんちゃんすずめや明けがらす 鉄塔にからまった よるの迷子を送っておあげ

神社の鳥居の朱も目覚め 玉砂利たちも身繕い

繰り返しちゃあでもあたらしい朝の重力 ずんと背負って酔っぱらい 四股を踏んでは歩道を往く

88名前はいらない:2007/06/22(金) 22:07:59 ID:kHKKItyv
[ KHKXltyv ×3 ]

カマキリが いっぱい
ひきだしのなか 放っぽりこんだまんま忘れてた 飴色たまご
カマキリのかたちした小さな小さなカマキリでいっぱい
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
いっちょまえに カマ振りかざして ゾロゾロ行進しよる
たまらんね たまらんよ たまらんなあ うわっなんじゃ、こっちに来寄る
ヤレヤレ ひきだしごと縁側で虫干しじや
ばかみてえに陽気がいいから 隣りでうつらうつらと日向ぼっこ きらきら風がさらっていったんかのう
  目ぇ覚めたら みんな蒸発しとった いいか、戻ってくるなよーっ
 
カナシミが いっぱい
ひきだしのなか 放っぽりこんだまんま忘れてた 涙のたまご
カナシミのかたちした小さな小さなカナシミでいっぱい
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
いっちょまえに 涙振りかざして めそめそ行進しよる
たまらんね たまらんよ たまらんなあ うわっなんじゃ、こっちに来寄る
ヤレヤレ ひきだしごと縁側で虫干しじや
ばかみてえに陽気がいいから 隣りでうつらうつらと日向ぼっこ カンカンお日さんが連れていったんかのう
  目ぇ覚めたら みんな蒸発しとった いいか、戻ってくるなよーっ
 
カンシャクが いっぱい
ひきだしのなか 放っぽりこんだまんま忘れてた カンシャク玉
トゲトゲのかたちした小さな小さなカンシャクでいっぱい
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
いっちょまえに ヒスドス振りかざして ぎぃきぃ侵攻しよる
たまらんね たまらんよ たまらんなあ うわっなんじゃ、こっちに来やる
ヤレヤレ ひきだしごと縁側で虫干しじや
ばかみてえに陽気がいいから 隣りでうつらうつらと日向ぼっこ なんでこんどは蒸発せんかのう
  目ぇ覚めたら みんな爆発しとった 全治、三ヵ月の重症だった

89『 ア マ リ リ ス / 』:2007/06/26(火) 06:10:44 ID:cxf4UJ9H

ああ、名前を云う海馬が居るのは知っているよ
四角い小さな食卓をはさみ 雑誌片手に僕は珈琲を飲んで
彼女は妙に生真面目な顔をして苺をつぶしている
緋の果肉 白の内胞 めまいと動機 ひと粒ころして次の粒
ひしゃげた午後はヒポコンデリイをしきりと泡立てて難破するカーヴ
硝子の器の内側でハガネの匙の背裏で液状化してゆく反発に舌を舐め
尖った瞬烈にまといつく至高と尾篭のにおいが
湿原に築かれた階段を足音高らかに駆け抜けてゆく
ふたつの器は上気して情事の入り江に満ち満ちかすれ
対する女王様の不満気に食卓はざわめき
 ゼンブコロシタカ? コロシタコロシタ つぶした苺のあとかた点呼するハガネ軍曹!
 ゼンブコロシタカ? コロシタコロシタ つぶした苺のあとかた点呼するハガネ軍曹!

かすかに伝わる肉の残滓と雑ぜ返された斑の汁がキッチンにおおきく渦を巻いて
イエス・サーッ! 呑みこみ回転、壁も天井も日常も昇天、かきまぜる彼女 腰掛ける僕、回天、みんなみんなみんな苺の中で浮いたり沈んだり くるうくるぐるうぐるる)))))))))))))))))))
いえっさーいゃっさーーやっさい もっさいーー踊りながらGの呪縛から脱出した僕
彼女のから凶器を奪い左目にあてれば頬に苺の汁が滴るから
まるで片目を射抜かれたアイルランドの領民みたい
それとも赤い涙を流す熱帯の動物だろうか
左目のクロムの無機質に反射する世界
映し出された君に君はなにをみるだろう 僕には見えない
90『 ア マ リ リ ス // 』:2007/06/26(火) 06:12:59 ID:cxf4UJ9H

ただ残された右目の焦点を懸命に結ぶ
こんなにも延びきった彼方の極にゆらぐ小さな人影を上から下へ
視力検査をするように 震える指とざらつく聲で欠け落ちた部位を告げる間
手持ち無沙汰に弛緩した  彼女は 海亀 覆った双の目の子から卵を産み落とす
ひたすらに ぽろぽろ産んだ  享け留める端からぐちゃりと赫い卵 てのひらで爆ぜた 
それは あふれて流れて体液の川を生み  紅い鰭をもつ魚が夕方を遡上する
涼しいかぜが吹いて 西のそらが焼けて ら り ら
近所の子供が奏でるリコーダー  向こう岸の温度が頬杖の肘にたどり着いて触れた
タリラ リ ラリ ラ  たどたどしい 調べはアマリリス 町は蛇腹に縮んでたり ラ
埋めても塞いでも足りない指 あらたな孔は穿たれて常にどこかで虎落の音は鳴り止まず
また、つっかえた子供   いつだっけ  いつだって
タリマセン ガ コワクッテ  タリテイマスハ ナオサラ コワクテ  イキヲ ハク
僕たちも、つっかえた  
  タ リ ラ リ ラ リ ラ   彼女の口唇がまあるい音をつくる
そ れ か ら 、 ぎこちなく  笑った
半テンポ遅れて 僕も すこし笑った  さあ、苺を食べてしまおう でもね
    喋る馬が欲しいだなんて 君、 ヘンなこと云うね

91名前はいらない:2007/06/27(水) 19:59:59 ID:4aB2FmVS
ハロー私はフライデー
確かに君は私の探すロビンソンじゃないね
というか
最近気付いたんだけど
いなくなったロビンソン自体
私の探すべきロビンソンじゃなかったらしい
気付いたけどそれでも探そうと思う
訪ね人の掲示板コーナーに週末通い続けようと思う
「2005年10月のロビンソンへ」から始まる
私フライデーのメッセージは
月曜朝から土曜の夜まで色を変えながら
掲示板にてうずくまっている
日曜朝に消されるまで
日曜朝から月曜朝までは私フライデー自身が
掲示板前にてうずくまっている
帰る時に掲示板にロビンソンへ手紙を書く
「2005年10月のロビンソンへ」から始まる
私フライデーのメッセージは

92名前はいらない:2007/06/29(金) 02:20:38 ID:p8LdHkiC
書き込めるかの?
>>89 タイプミス大杉だがや 訂正ぬるぽ

×めまいと動機 ○めまいと動悸
×満ち満ちかすれ ○満ち足りて
×食卓はざわめき ○食卓の岸はざわめき
×彼女のから凶器 ○彼女から凶器

93名前はいらない:2007/06/29(金) 02:59:43 ID:p8LdHkiC
[ orz2ch:cx4fUJ9H ]
シリアー日本ーベネゼエラ C-サイドバングメタラ
断絶の矢鱈混入 板子一枚嘆きの漁師
鱶が鯖を深追いし彼の海不具合なまぐ合いの果てがっくし懐剣
予測変換は羅刹ヶ羅列奉る予定調和のべっかんこ祈念
牛肥え馬肥え天の米 牛肥え馬肥え股に掟
時代は箱から片手落ち親指ダンスに明けくれるエリオット
蜘蛛が尻から吐く糸に数珠を通して家禽奉納不動明王
豊年万作 左脳も豊作 ちゃんちきおけさで鯖街道


94名前はいらない:2007/06/29(金) 03:27:29 ID:p8LdHkiC
やっ!フライデー 来てくれてたんだ
こんばんは いま気付きましたよ
へぇそんなコーナーあるんなんて知らなかったな。
「訪ね人の時間」という小説を思い出しました。
詩作上でも会えるといいね。 というか、訪ねる―時間―が いとおしい希ガス。
じゃね!

95名前はいらない:2007/07/04(水) 23:55:03 ID:agqviHcW
ハロー金曜日でーす
君は何曜日?
イメージ的には水曜日
理由は透明感があるから
それだけ
つい最近の話なんだけど
私ついに輪郭がなくなったよ
素敵でしょ
ついつい遠出しちゃった
歩く度絡み付く余計なもの
くるくる回ってふりほどいた
ダンサーなる自由この上無き事かな
輪郭無きわが身は誇りたかきふわふわさんよ
何でも欲しいものあげちゃうよ
なんて野良猫になった君に言いながら
三歩歩いて淋しくなった

猫君、わたしは輪郭が無いのだ
気持ちがわかるか・わからないか
暗闇部屋に隔離された黒猫のようなんだ
真昼につながる扉探して
こもった空気に爪研ぎしている
わたしは黒猫のようなんだ

96名前はいらない:2007/07/05(木) 00:03:07 ID:anu99KMv
>>94
コーナーはね、いたるとこにあるね
探すと無いけど

じゃーね
ネムネム


97水曜ドーデショウ?:2007/07/05(木) 16:52:27 ID:N9IBUEQI
[ P8LdHkic ]
( 〜加速するエンジン音は波に呑まれ汐風が胸像に膜をかける 伸繞 だけ遺して〜 )
 
プロペラの島
8の字の海岸線を回游する僕は車体とおなじ銀鱗をもつ
連絡船が着く週末のみ束の間にぎわう港をたゆたう漂泊の木切れには 水曜・正午の晴天を
出迎えるのは耳の遠い燈台守と広場のやぐらにへばりつく数人の子供らだけで
梯子段を競うように子供らはのぼり 天っぺんから残酷な無邪気をほうっている
かさぶたを剥いではこさえる季節をプロペラにして空たかく放てば 輪になり点になり彼方へ消えゆ
いっときの滞空は、あはれ磁気風に運ばれやがて落下してくるその破片を
中芯でうけとめる頑強な躯体をこさえる猶予なのだよ、
鳶は告げたが ぴぃぃぴる風が鳴るばかり
 
たかくたかく
     放 て
        こどもらよ
 
無意識を反転し象るよりも
初めてそらから降る鱗
逃げる背中に刺さるがさきだ
幾枚か僕の肩甲骨あたりに生えている
それからも
ときどき鱗は降ってきたが
錆びつく膝でうえを向く
わんわあーおんをおん るふうるふう
臆するこころ絞りこんだ胸に おぼつかない悼みで
よろよろ鱗を捕らへてかき擁き
愛惜の音色が滲む破片を僕は慰む
幽かに電気を帯びた微塵を食む
銀の腐蝕と藻塩のあじと渇いた泥のにほひ
はく、ぱくぱくぱく、はく、はく、 えらで季節を漉しながら
生臭さ晒して日干しになってゆく
僕は魚人であるから

98水曜ドーデショー?:2007/07/05(木) 16:59:46 ID:N9IBUEQI
[ N9IBUEQI ]ハロー♪フライディ
 
「何曜日だっけ?」って 背中ごしに聞いたら
 
「クロアチア曜日」って きみがこたえた
 
「愛してる?」って聞かれたから 「うーん、東ウイグル自治区」って ぼくはこたえた
 
ぼくら目隠し鬼ごっこ たがいにみえない( なんとなく )の輪郭てさぐりで確かめている
 
うげげな感触 ほわふな温度 がるるの滴りだったり あぴこな凸凹の毎日だけど
 
いつかきょむの地雷に触れてしまうかもしれない でも手をのばすことをぼくらは止めない
 
『クイズです。
 
いたるところにある癖に、探すとナイもん なあ〜に?』

99名前はいらない:2007/07/05(木) 17:37:26 ID:N9IBUEQI
>98 タイプミス orz メンドハリ
  [ N9IBUEQI ]
 
「何曜日だっけ?」って 背中ごしに聞いたら
 
「クロアチア曜日」って きみがこたえた
 
「愛してる?」って聞かれたから 「うーん、東ウイグル自治区」って ぼくはこたえた
 
ぼくら目隠し鬼ごっこ たがいにみえない( なんとなく )の輪郭てさぐりで確かめている
 
うげげな感触 ほわふな温度 がるるの滴りだったり あぴこな凸凹の毎日だけれど
 
いつかきょむの地雷に触れてしまうかもしれないけれど 手をのばすことをぼくらは止めない
 
『クイズです。
 
いたるところにある癖に、探すとナイもん なあ〜に?』


100名前はいらない:2007/07/10(火) 03:17:37 ID:f2hxNydm
……
それからといふもの
あさはふかき井戸の水に眠り
丑三つの刻きかば どろりあらはれ
くらやむを千切ってねって叩いてひっぱる情念坊
厠に起きた小僧の良吉 寝ぼけまなこで戸を開ければそこにも良吉
主人の弥源太になったり 女房のおまさにばけたりで変幻自在
湯殿に隠れて居たとおもへば油のなかを跳ねまわり
小豆や砂糖壺ひっかきまわすは夜毎
得体の知れないぬらりひょんの灰白い塊
ヤレ店(タナ)の者一同、襷掛けで 鉈や突棒、刺叉、大槌はては鋸まで持ち構え捕らまえやうと引っ掴んだ掌中しっとりとのびて化け物ぬるりと逃げやる
逆に饅頭の餡子よろしく包まれて気絶した挙句、寝込むはで奉公人も逃げ出す始末、ぶった切っても直ぐ繋がって刃物も呑み込み役立たず、ほとほと困り果て
たうたう西の御山から高僧を招いて 井戸を囲み護摩を焚き薬草で燻す加持祈祷
 くわんくわんくわん ごぼうごぼぼぼう  三日三晩もあける頃
台処の流しのあなから心太のように突き出たぬらりひょん 縄束によじれ唸りをあげながら
土間の梁から鼠が騒ぐ天井破って旋風みたいにひゅるんと消えたそうな
  
不気味な騒動はおさまって 商いも暮らしも元通り そんな静けさにも慣れた或る晩
寝間の天井から ぽとり ぽとり 気付けば蒲団にびっしり 虫 虫 虫 ゝゝゝゝゝゝゝゝゝ
身中潜り込む穴の在り処を嗅ぐやうに目のない頭をもたげ四方八方つんつん這い寄っ 
………………
…………。
ぐてーーん ぬるんぺとむ
いまも五条の河原で逢魔ヶ刻
百化けの虫を養ってゐるそうな
  
  
さてはみなさまこれにて仕舞い
こよい最後の蝋燭を……
  
……。 ふ っ 。
 
 
   「( 百 外 道 図 砂 〜 )」
101名前はいらない:2007/07/10(火) 03:57:46 ID:f2hxNydm
[ ぬるぽ/N9IBUEQI ] 
 
ヌルポ・ランドにいらっしゃい 生唾のんでいらっしゃい
九番目の憂鬱とんでった 九番目の扉のむこう側
一億の光の束をねじりあげヌルポ衝き立て滑り下りたら
ブリキ細工の太陽ギコギコまわす火車親爺の食堂だ
牛おんなが給仕するヌルポは いつだって搾りたての情熱さ
いやになるほど磯臭いまちず藻詰めたヌルポが焼けるにおいが目玉
きゅるきゅるへそのぜんまいほどけてよだれも佳境
幾千も脱力の裾野をゆする腹の虫、すかんぴん袋のくちをぅーぬっぴろげてえ
くらわんか サァくらわんか 赤ぬるぽ青ぬるぽ黄ぬるぽ
早口太陽ぶんぶんつっこみゃぁ高速タービン 圧圧圧、しゅっしゅっ
身体じゅうの毛がたった 耳のあなからエナメルの蜻蛉が飛翅んでゆく
ヌルぽっぽっーーー!!!鼻から蒸気噴き出して猛烈に発車したいミライ
もうヌルぽってなぞ居られない 光かがやく車輪をまわせ
床にちらばる骨のレールを通せんぼ ヌルポの国のお約束
ガッガッガッ 機械仕掛けの回転ハンマー 火車親爺の食道だ
ぱりんぱりんとかわらけや かわらけとばして運試し 十番目の扉のむこう側


102名前はいらない:2007/07/10(火) 14:03:46 ID:f2hxNydm
 [ f2hxNydm ]
  
 ふたをあけたら
 
  ふ ぐ り が
 
   ひ と つ
 
欠けた なべに 浮かんでた
 
なかなか気持ちよさそうに
 
やわらかな つめたさで
 
 黙って ひとつ
 
  水 の 中 
 
 
103フライ出井:2007/07/10(火) 19:35:43 ID:JicHMigM
いけない
ふたをあけてはいけない
あけちゃ駄目だからふたをしている事
また新たなるふたをみつければ
あけるに決まっている君は
早く気付くべきだと私は思うけど
言わない
104フライ出井:2007/07/10(火) 19:41:58 ID:JicHMigM
>>97
涼やかな感じがして良いと思う。
>>99
クイズは難しいなぁ。
ほんならねー。
105名前はいらない:2007/07/12(木) 18:36:32 ID:cH7vTkiX
>>104 どうもす!
>>103 よくごぞんじで、、
まなこの奥がさみしくなったら
日暮れどき西のそらをみてみそれ 金の目ん玉浮かんでるから
ほんとは今日が最大光度なんだが梅雨空だからね。まあしばらくはよく光ってるだろうから晴れた日暮れもあるでしょう。じゃね!
106名前はいらない:2007/07/14(土) 22:51:04 ID:Q6+/vSSZ
 [ U/m6zHa9:bS ]
 
うみうねる かぜうねる やまうねる
 
斜にうねる 水平にうねる 波打ってうねる
 
みどりが爆ぜて あかが爆ぜて くろも爆ぜた 
 
緑青のわだつみ 白金のうらぶれ ざばらららんと盛り上がって産声あげた
 
ぜんぶぜんぶ てらのはらから なんで生まれたなんて知らね、んでが暴れてえんだよーどどっどどっど
 
這いつくばつた坑道の涎にぬれたあぎとかきわけ吐き散らす腸詰めが地をなめくるよーどどっどどっど
 
あびえんと赤児つむじ曲がりに泣きまわる おっぺし山ァ、もちあげ川ァ、かきまぜ田畑ァァ、
 
草木わし掴むてのひら蒼に輝き神官のようだ 泥にからまる足首は美味そうな紅芋のようだ
 
にいちゃとごいぐどー、あねさとごいぐどー、おめさとごいぐどー、めっけたどめっけたど、遊んでけろや
 
ざんざか 泣きながらころがってくるよ だあだあだあ 笑いながらころがってゆくよ
 
ふうふうはあはあ 縮んでは膨らむ頬は そらにうすくはがれて最後のあくび
 
田んぼでは草臥れた稲穂がため息ついて 起ち上がろうか侭でいようか思案した
 
107名前はいらない:2007/07/15(日) 13:35:42 ID:y5/mxhlm
 「( 作文 ) ジャングルジム 」
 
おにごっこしたよ
ジャングルジムで まっちゃんとふたり
タッチしたらばいちばんうえの四角までのぼったほうが勝ちなんだけど
すぐ終わっちゃうのはつまんないから
つかまえるふりして逃がした つかまるふりしてするり逃げた わくわくしたよー
むこうのはじからこっちのはじ 上からきたり下からきたり どきどきしたよー
ぐっと鉄棒つかんで寄せて 上はんぶんおもいきりのびして ちぢめてためる下はんぶん
からだからだ 跳ねる蛙のバネのあしこし いきおいつけすぎて パイプに頭ごちんこしたね
汗で滑るとおしりでふいた おしりも汗でいっぱいなのにへんなの
ずんずんずんリズム繋いでのぼっておりて きもちくるしい、ああなんだかつらくなってきた 
だから もういいかいとあわすせた目と目 からだ近づけつかまった、つかまえた、
いいよいいよ気持ちがいいよー 四角のいちばんうえの風かぎたくって
ひなたと汗と鉄のにおい  おにごっこしたね なんどもしたね
でもさ、まっちゃん 
いちばんうえにいく途中 すべっておちた打ちつけた 涙と鼻水
あのときは痛かった、、なあ  またのぼろうぜ、まっちゃん
 
108名前はいらない:2007/07/20(金) 06:23:30 ID:x4iAJ/jc
[ y5/mxhlm ]

弓張月に夜(ゃ)は のびて 沸沸よるが沸いてゐる
 
五里五里々、、、おんな達が焙煎豆を挽いてゐる、、
 
傾けたうなじの筋をたどりつ背骨の窪地に蝉のかたちでとまる雨だれ
 
まんでりんの香蛾ゆふらんとまる灯りに翅を焼き深い闇をただよひ
 
架けた雨橋の欄干にぶらさがっては 弦輝を引っ掛けやうと釣竿を垂らす
 
ほとほと路地を歩くわたしは 靴ずれの踵よりも米櫃の湿度を心配し
 
リウマチの治療法を懐手に 蝶番の首をふればカサカサといふ
耳のなかでゾウムシが ひそやかな音をたて うすらはがした垢を食べてゐる
 
まったくもって虫たちは ひどく完成されたふぉるむで無駄を食ふ
 
109名前はいらない:2007/07/20(金) 06:26:20 ID:x4iAJ/jc
[ y5/mxhlm ]

重い大気にむらさきの突起 濃ゆいみどりの霞がおどる
いにしえのめがねうら飛び交ふそらよりもっと、ずっとまえからさうなのだ
ややも、ややも、、ややも、、、霧中の夜更け 
にんげんどもは不全のからだで 朝な夕なに無駄を生み捨てポストに入れる
銀のくちがねは忙しい 無駄にぴかぴか反射して四六時中、ゆれっ放しだ
回収人は胸に eco と縫い取りをした白衣を着たアルミニウムの看護士だ
ゴム手袋とマスクと青銅の大机は支給 燃える燃えない再利用でまはすレコード
腑分けされた音符記号は 五線のベルトにのせられ各地へ配達されてゆく
どうしようもない無駄は べに花のwreathを首に飾りつけたロバの荷車にゆられて
土と砂と瓦礫の境界に棄てられて 臓の墓山をこさえるのだ
東のそらの黄金から飛んできた甲虫が一匹 その斜面にとまった
太陽ころがすスカラべは 化石も風も水も火も軌道のなかで
すべからく太陽に焼かれる惑星の契りは明るく
無駄も益も絶も希も団子にまるめて
スカラべが ころがしてゆく地平線
にんげんどもは歩きながら無駄を落とし 牛馬はぽろぽろ糞を落とし
今日もポストはからからなって
わたしは米櫃の湿度を心配しては首をふり
他生のいとおしさをもって ゾウムシの営みを確かめるだらう
 
110↑〇「回収人は胸に ego 」修正タイプミス:2007/07/24(火) 10:55:26 ID:cyC/yuGM
[ バーベQ:x4iAj/jc]
 
X―1oooを およぐ烏賊 しろ透けの胴からはしゃぐ泡 青い閃光ぱちんっと焚いた
  辺りにあざやかを焼付けるともう居ない 花火は宙にシュウと溶け
静けさはシリンダーの回転で海綿気泡をくぐり 源流に音をひろいに旅に出た
  おおきな渦に一頭の龍が横臥わり 鱗をビカビカさせる場所
いっとう賞だ、ヤレ、いっとう賞だ がやがやわあわあ、くちから火を吐き
  赤や黄色の帽子をかぶり釘林を さっき駆け抜けていったのは
あまのがわの真ん中で水遊びする子供らです
  しきりに光るしぶきをあげて じりじりぱきぱきあかくなる背中をかがめ
重力はひろげた足と脚のあいだにグイと据え 石をひっくり返す子供らは
シャッシャッシャッはさみ自慢のでっかいザリガニや蟹や宝物を探す
じえりいびいんず不可思議億千万!発光瓦斯の河原じやあ
  いつも何処かがタギッテル 中洲の闇はグツグツと 谷地の紅蓮はゴオゴオと
  ぼくらはバリバリたべる宝物もゴツゴツするけどたべる
小さなからだになんでも詰める 好き嫌いはありません
鉄だってマグネシウムだって炭素だって
ぷにゅっとケイ素で歯磨きしたらヘリウムガスでうがいして
河原の水素をたっぷり吸った ぎゅうぎゅうの星のかんづめ
ぼくら爆発するのをまっている
じえりいびいんず不可思議億千万!猛々しいんです!!

111111回:2007/07/24(火) 11:10:14 ID:cyC/yuGM
[ 闇夜:Cyc/yuGM ]
 
 
死んだ猫のやうな
闇夜です
死んだ猫のやうな
しゃらんしゃりん  たよりなひ
ゆふべの鈴音は  インク壺
うち捨てた かなしび 真暗にむすぶ
じぃ──っと  じぃ──っと
みひらひてゐる  みひらひてゐる
 

112名前はいらない:2007/07/31(火) 09:33:36 ID:VThgulJl
[ 夏の巡礼:B4mQHzkx ]
 
 
麦酒工場の煙突に ぼっこぼっこあわの吹流し
しらくもがぴんとつのだてば 夏が看板を出します
日輪のあぶりだす影だけが息づくジオラマの街を
9足跳びに ぴょんぴょん弾んで昼下りを僕はいそぐ
ひらびらーん体中の静脈がほどけてしまってしかたないけれど
  素麺みたいに棚引くなりに隣町の坂をのぼって扉を開けるんだ
 
 
ジンバブエのスープをください
  ジンバブエのスープと麦酒をください
    ジンバブエの夕陽をぽこんと落としたスープを僕にください
 
 
風が赤道を越えてムーサの面影が案内する食卓で
駆けつけて来たココロが どん、と合流する
いつかの母のため息と あの日の父の落胆、僕の涙、あいつの笑顔が目蓋をかすめ
投げつけた礫と投げつけられた礫が頬をかすめて
右手で掴んだものと左手で放したもの 転んだ土のにおい風のおと
百頭の駱駝にのってやって来た
金粒のかわりに僕は種を蒔こう 名前のない祈りの種だ
駱駝の荷駄のうえに蒔く 無事に育てよと少しだけ泣いた
鼻水がひいた頃ちょうど赤い土がしみて
ザンジバルドアの精霊たちが笑い声をたてる

113名前はいらない:2007/07/31(火) 09:45:48 ID:VThgulJl
>>112早速タイプミス訂正

○礫がガリッと頬をかすめて
×礫が頬をかすめて
114fly:2007/07/31(火) 12:26:12 ID:uLz655js
やぁやぁ。
ロビンちゃんは朔ちゃんが好きなのかな。
私はちょっと好き。
頬をガリッとか。
そのくだりだけ星への旅だっけ、吉村昭だっけ。
岩へ直撃するラストシーン思い出したよ。
もの悲しい。ワールドワイドな昭和初期の香みたい。

詩書くの、おもしろい?



115名前はいらない:2007/08/03(金) 01:26:11 ID:NLFb7wc4
やあ、フライデー いらっしゃい
んー、詩について尋ねられても返答のしようがないな〜 恥ずかしいほど無知なんだゴメン
詩に触れたのはθに来てからだから詩集の一冊も持っていないんだ
朔ちゃんは青空文庫で最近読み始めたばかりだけれど何篇か好きな作品はあるよ
志村さんは名前だけはθで覚えたけれど作品は読んだことないなぁー
面白そうだね青空にあったら読んでみたいなぁ 教えてくれてサンキュー!
>詩を書くのおもしろい?
板に居てなんだけど、詩を書いているつもりはなくて出鱈目の雑文です
ただ >102 の[ ふぐり ]は書いてて面白かったな 文字がふーっと浮かんできて、、無理に捏ね繰り回さない
爽快感はθにカキコ始めた頃のただ単純に楽しいって感覚に、ちょっと似てたかな?
詩人のひとは言葉と精神の山を造ってから感性で削いでゆくのだろうけれど
とても無理っす だから詩人にはなれません。。んじゃ!
116懐かしついでに虫干し

      『 自慰宣言!』

    わずかばかりの単語組み換え
    ゴミ吐き出してる快感 shake
    混じりあう音 カチリ空間 fake

    意味ない羅列 薄っぺらい オナヌ

    ロープの仕切の中でだけコソーリ試したい
    くるくるオナヌかきまわして遊びたい!

    メッセージは皆無 誰にも向かわない

    自己満足垂れ流して 自己完結で果てる オナヌ

    アンテナは不要  カンショウは無用

   ◆ なまあたたか〜く 見限ってください ◆



>>50