62 :
名前はいらない:
「 理不尽 」
単純で とても素朴で純情な精神を
しなくてもよいと思われる苦労をかけ
複雑化し、バラバラに分解しし
謎を解明しようというが如くまでのことをして
総体としてこそ意味を持つモノの
本来の意味や価値を損ねてしまうことに
どんな意義があるというのだろう
詩を生み出す者にとっては
それを解体分析されること 不本意な付加価値付けされること
そうしたことは そもそもの目的ではないはずであろうに…
けれど詩人は 諦観している
自分の手を離れた途端 それを手放した途端に
それはもはや 自分の意図とは無関係に
受け取られる側の所有物と化してしまうということを
そう諦観せねばならないと 自覚しながら
花は 花であるがゆえに美しい
その花弁を一枚一枚剥がし
その雌しべ雄しべを抜き取り
額から切り離し 茎からは葉の全てをむかれ
それを ひとつひとつ並べられたところで
花を愛でることができるというのだろうか
それを花だと 言い得るのだろうか
できるまい……
63 :
名前はいらない:2005/09/04(日) 06:49:47 ID:bu0k3jqL
m(__)m
今日の飛躍的教訓 : 目的は手段を正当化しない。