〜〜詩で遊ぼう! 投稿梁山泊 11th edition 〜〜

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543さなぎ
どんけつを走る駄目な奴が
今まさにゴールする寸前
それまでピーチクパーチクやっていた女どもが
頑張れだのあと少しだの
声援を送るのは多分
偽善からくるものだと思っていたから
ゴールしていた僕はふてくされて
ひと足先に給食に帰った

人は最も優れたものを好み
人は最も劣ったものを好み
そうして中途半端な僕たちは
所詮引き立て役に過ぎないのかもしれない
朝日は赤くて夕日は赤い
そうして真昼の太陽は
明るく照らせども見られない

ベストタイムが出たね
僕は認める
例え誰も気付かなくても

蛹を見ている
今蛹を見ている
サングラス越しに

この世は最初と最後だけじゃないから
だからこそ時は流れるように進んでいく