〜〜詩で遊ぼう! 投稿梁山泊 11th edition 〜〜

このエントリーをはてなブックマークに追加
205毎晩のシュー
僕は毎晩シュークリームを買いに出かける
君はカスタードが嫌いなので
生クリームを使ったやつじゃなきゃだめだ
しかも皮がサクサクしていて
ボロボロとカスが落ちるようなやつ

買ってきたシュークリームは12個
ホントは15個必要だけど売りきれちゃってた
家に着くと君は座椅子に寄っかかってテレビを見ていた

僕は君のファスナーを開けて
シュークリームを渡した
お皿とフォークも忘れない
すると君はいつもの通りでクタリとなった
サクサクサクサクとシュー皮をかじる音が聞こえる

すこしするとサクサクは止まり
またビッと元のに戻る
「三つ足りないけどどうしたの?」
「売りきれてた。ごめんね」
「これは食事なのよ。おやつじゃないのよ」
「わかってるけど三つぐらいで変わらないだろ」


君は僕を吐き出した
あいかわらず君はカスタードが嫌いだけど
僕はあいかわらずカスタードが好きなんだ