一言名言集PART4

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402白鑞金 ◆XQOqpD8gDY
>>396
経歴で「詩人・作家」等が決定あるいは認知されるものだと、お考えですか。
それは非常によくない意味での「常識論」、愚にもつかない「自惚れ」という
ものでしょう。>>396氏の文面から正確に読み取れることは、「自分はそれなり
の文化的「履歴」を有している者の立場からの発言である、その明確ぶりであ
ると思います。
たとえば、この度、絲山秋子氏が川端賞を受賞されました。
いうまでもなく、川端康成、大江健三郎の両氏は、ノーベル文学賞受賞者です。
またパール・バック、イェイツ、ベケット、ソルジェニーツィン、ガルシア・
マルケスをはじめ、たいへん困難な状況のまっただなかにおいて、おのれ自身
の立場から慎重に言葉を択び、さまざまに異なる立場からの質問に答えてきて
いますね。
とりわけ川端の場合、「日本=言霊のさきわう国」と宣揚している国からの受賞
者でした。1968年。世界的に社会が混乱していた時代です。発言するとい
う行為そのものに、はかりしれないプレッシャーがのしかかっていたのではな
かろうかと考えます。
そこで川端康成の存在がいま、かつてとはまったく違った形で問われる状況が
日本をとりまいています。世界が日本に注目しています。文化的にはあくまで
も「言霊のさきわう国」を宣揚する国家として。
マルケスは勿論、ソルジェニーツィン、ヘミングウェイらはその作品をもって
それらに答えてきたものといえるでしょう。川端もしかり。さらにこの時局に
あって「受賞歴」などというものが有効かどうか、少なくとも辞退したサルト
ル並みの発言および影響力はもとめられてくるでしょう。
簡略に過ぎようとは思いますが、以上のような意味で、返答にかえさせていた
だきます。蛇足ですが、返事が遅くなったのは、いまやっと陶器の仕上げを済
ませたばかりのところだからです。作業のほうが大事ですので。  敬具
 ───
書物から得た情報の多くは利用価値がなかったが、ところどころに散らばって
いる、性格的な特徴をあらわす章句は、丹念にノートに記録した。
                          F.フォーサイス
403白鑞金 ◆XQOqpD8gDY :04/04/22 03:02 ID:bduYUp2u
>>396
>白鑞金の名前の由来は?
「納音(なっちん)」です。が、一月生まれですので、正式な「なっちん」は
「楊柳木」のはずです。それをあえて「白鑞金」にしたのは、漱石の「猫」の
中の「余る所は皓々冽々」という庭の月影の表現から得た印象、芭蕉が敬愛す
る白楽天の「白」、愛用ギターのオフ・ホワイト、「はんだ」のように変幻自
在な金属であるとともに「錫」を意味する「鑞」。「金」は別に「銀」でも何
でもよく、「真鍮」でも「石」でもよかったわけです。特に深い意味をもたせ
る意図はぜんぜんありません。

ところで、それがどうかしましたか。そんなことより「言霊のさきわう国」=
「ももしきの道」。上手いとか下手だとかはさておいて、此の国の歌道にかか
わる事態であるということのほうが遥かに重大事ではないかと考えるものです。
 ───
遂に社交上の一員として相当の分け前を取る事が出来なかった。
                             夏目漱石