1 :
愛美:
ただ書きたい。だから思いつきで書きます。
良かったら読んでください!!
君を失った後 僕には何が残るのだろう?
君の笑顔だろうか? 君の泣き顔だろうか?
僕を幸せにしてくれた君は
もう 僕のもとには戻らない
なんでだろう? 何がいけなかったのだろうか?
君と僕の歯車がずれあったのはいつからなのだろうか?
君と僕の心が通い合わなくなったのは・・・・
君はとうに 僕のことなんて忘れているのに
僕だけがいつまでも やりきれない思いを抱えて
君と言う名の呪縛に 縛り付けられているんだ
2 :
愛美:04/03/30 14:54 ID:D3un9jWa
─天使─
それは 神の使い
そして人々に幸せをもたらす存在
でも
天使は普通 いつでも見えるわけじゃない
だからこそ 見てみたい
3 :
愛美:04/03/30 14:54 ID:D3un9jWa
天使はね
目に見えないけど
いるかんじがする時にはいるんだよ
目のはしのほうをささっと横切る者もいる
大急ぎで振り返ってみても
もう居なくなってることがあるけど─
でもね
天使はいつでも あなたの側にいるよ
4 :
愛美:04/03/30 14:56 ID:D3un9jWa
ボクが飼っている小鳥は
片方の羽を 無くしてしまったんだ。
でも、元気に鳴くことができるよ。
歌うことができるよ。
羽がなくても、気持ちを伝えることができるよ。
たくさん できることがあるんだよ。
ボクは風邪をひいて 声があまり出ないんだ。
でも、こうして字を書くことができるよ。
詩を書いて みんなに伝えることができるよ。
笑うことだって できるよ。
こんな風に 何かが欠けていても
できることは たくさんあるんだよ。
君にもできること たくさんあるんだよ。
あきらめちゃダメ。やってみないと 結果なんて分からないでしょ?
顔あげて 一歩前進。コレが はじめの一歩。
未来に つながっていく、はじめの第一歩。
↑のゎ、初挑戦した時の詩だょ☆☆
@年前くらい!!
5 :
愛美:04/03/30 14:57 ID:D3un9jWa
2と3はつながってるよ!!
6 :
愛美:04/03/30 14:57 ID:D3un9jWa
蒼い 悲しみの絵の具を 涙で薄めて
キレイな空のような 水色を 作りました。
できた 水色の絵の具を そっと
真っ白な「壁」に 塗りました。
壁に 塗るだけじゃ 何も変わらないかもしれないケド
でも 何か変わる気がしたから 塗ってみました。
すると ボクの「心の中」が 壁に 表れました。
「キレイな 空のような水色」で塗ったハズなのに
「曇り空のような 灰色」が表れました。
これがボクのキモチだったみたいです。
「自分で 自分のコト よくわかってるハズなのにね。」
「自分に素直にならなきゃ。」
・・・そう思った瞬間 目の前の「壁」が 壊れていきました。
目を擦って 顔をあげたら 輝く「扉」が 現れました。
ボクは迷わず その扉を 開けました。
「迷っていたら 先は見えないから。」
扉の先に見えるものは 扉を開けた者にしか わからない。
ボクには 笑顔で微笑む 「アナタ」が見えました。
「アナタには 何が見えましたか?」
↑きのう書きました。
7 :
愛美:04/03/30 15:00 ID:D3un9jWa
題名紹介☆
@=ボクに出来る事
A.B=天使の見つけ方
C=believe
E=扉
今からまた書くね!!
8 :
Akila:04/03/30 20:18 ID:hsE2gS3I
お前が好き勝手詩を書きたいがためにまたスレが出来たのか・・・
さて、自分はこのスレで一番目のスレ主じゃない人間なわけだが・・・
9 :
ポインセチア1本:04/03/30 21:00 ID:idbieCO6
自己顕示欲の街
喧噪と静寂の噴水の前で
僕は待っていた
赤い大きな胸の美しい女性を
ただ抱きしめるために
そしてサンタクロースのような白いヒゲの男性が
また今日も捕まるってわけさ
10 :
愛美:04/03/31 11:34 ID:MCL0p879
そうですが何か??
ここは、詩板なので問題ないかと思われ―w
>8
木は、水を得て育つ。
水がなければ育たない。
木は、土に根を張り、栄養を得て育つ。
土もなければ育たない。
あんな大きな木でも、一人では育たないんだ。
ちっぽけな人間一人も、一人では育てない。
一人で生きてないでさ、みんなで生きようよ。
みんながいなくちゃ、育たないよ
11 :
愛美:04/03/31 11:35 ID:MCL0p879
10の詩名ゎ
【育ちの木】
12 :
愛美:04/03/31 11:36 ID:MCL0p879
悲しみを乗り越えて
君の翼は強くなる
喜びを味わって
君の翼は輝きを増す
2人で一緒にいて
着陸の足が
強くなる
そして一休みをしたら
また飛び立つんだ
この大きな空へ
違うパートナーと
そして
いつかは永遠の
パートナーと
詩名ゎ⇒【パートナー】
13 :
ぁゲ((愛美:04/03/31 11:37 ID:MCL0p879
14 :
愛美:04/03/31 11:39 ID:MCL0p879
虹を見上げて今を感じる
七色に光る光りの筋を
見ているだけじゃ物足りないから
掴んでみようと夢を一つ増やす
君は今ごろ何を考えてるのかな
僕はいつでも夢を考えています
虹という光を掴むために時を過ごす
君にも夢はなにかあるだろう?
それを叶えるために一緒に生きよう
だから負けないで
君には僕がいつでもそばにいて肩を支える
見上げればホラ虹が浮かんで
僕らを時々見守ってくれてる
いつもは見れなくても
いつもは逢えなくても
永遠の別れじゃないから
夢を捨てないで
今を夢と共に駆け抜けろ
15 :
モラ人間:04/03/31 11:46 ID:2pKnuJvR
≫4
なんとなく読んでなんとなくいいです。
≫6
お返しします
扉
深い青色の絵の具で
あのコの頬を染めてみた
真っ青になったあのコの顔
あのコは無表情のまま
地べたに座ったまま
遠くを見てる
何を見てるの 何が見えるの
教えてよ ねえ教えてよ
あのコが見てる方に目をやったら
一枚の扉があった
どうしてそこに扉があるのかわからない
そしたらあのコがすっとそれを指差した
開けろってことなの?
開けてみたら
そこには真っ青な顔の自分がいた
あのコと同じ
あのコは私だったんだ
16 :
愛美:04/03/31 12:05 ID:MCL0p879
お返しされた【扉】
見ました!!
上手いです☆☆
17 :
愛美:04/03/31 12:06 ID:MCL0p879
“くだらない”
思えてしまう日がある
何もかもが面倒で
生きてる意味など感じない
18 :
モラ人間:04/03/31 12:08 ID:2pKnuJvR
間違えた、、
≫4じゃなくて
≫1だった
≫4 私なりのお返し
翼を失った鳥はもう飛べない
いくら嘆いても変わらない
事実だ そこに嘘はない
空を飛べた時を思い
音のない鳴き声を出す
あるのは失望だけだ
いっそ両翼を失えば
片方で無理矢理飛ぼうとせずに済むのに
だんだん羽根が無くなってきた
冷たい風が痛い
痛い 痛い 痛い
痛いのは体 それとも
飛べない鳥の私の心
飛べない 鳴けない 泣けない
翼を失ったと同時に
色んな物を失ってしまったようだ
これからはどうしよう
もがくことはしないで
流れにまかせよう
19 :
モラ人間:04/03/31 12:11 ID:2pKnuJvR
≫16
どうもありがとう。
また今度
ふらっと来たらどうぞよろしく★
20 :
ポインセチア1本堂:04/03/31 20:00 ID:isyZxI/x
夢ですか
そうですね たとえば疫病をなくす事とか
世界平和に貢献するとか
まさかね
嘘ですか
そうですね たとえば親戚の法事だとか
急用ができたとか
まさかね
まさかね
まさかね
21 :
Akila:04/03/31 20:11 ID:/YZ82rJr
>>10 別スレに置けば良いのかと思われたのですが何か?
22 :
名前はいらない:04/03/31 20:24 ID:BaOzGg3G
忘れられない記憶に
心を閉ざして唯一
与えられたものは
終わりなき悲しみだった
それでも前に進もうと
立ち続ける姿を
いつの日か僕は
目で追っていた
君が笑ってくれるなら
僕はその全てをしよう
君がそれで満たされるなら
孤独という悲しみを
ひとりで背負いながら
そこで感じた痛みは
どんなものだったのだろう
それでも変わらない
笑顔がそこにはある
いつの日も僕に
与えてくれた
君が求めてくれるなら
僕はその全てを叶えよう
君が求める全てを叶えよう
こんな日々を幸せに思える自分がいた
まるでそれ以上のものがないかの様に...
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
詩と呼べるか分からないが・・・
>>8>>10>>21 えとね。Akilaさんが言いたいのは、個人スレを立てるなって事かな。と。
詩を書きたいのなら、他のスレに書くなり、評価を求めるなら評価スレや詩サイト行くなり、自分の作品に注目して欲しいならHPを作るなり、そういう事だと思います。
ただ、他の人も書きこみを始めているから、「ただ書きたい。」スレにすれば良いのかな。。類似スレはあるけど、重複でなきゃOKかな?
sage進行にする事をお勧めしますよ☆dat落ちしないように定期ageで。。
携帯では確認できないのですが、確か詩板にも相談所はありましたよね?スレを立てる前にまず相談しましょうね☆
削除依頼は、スレ主さんの判断で。。
以上!偉そうでごめんなさい;気ぃ小さいんですぅ;人様に意見なんてできないんですぅ;
24 :
愛美:04/04/01 08:12 ID:9qderBBv
すいませんせした。
sageでよろしく
25 :
愛美:04/04/01 08:19 ID:9qderBBv
「デビルマンばんざい」
なんかばんざい
気分気分
「俺の詩を読。書け」
なんか書きたい
べつに書くことない
ただ書きたい
ごめん
ただなんか書きたかっただけでした
28 :
名前はいらない:04/04/01 11:36 ID:nSKUY8Nv
別に自スレ位で
詩版の皆は気にしねぇよ
書きたいだけ書いて載せたいたけ載せろ
餓鬼が理屈に従ってどうする
やりたいようにやれ
そうしたら同士も増えるさ
「いまは作者の時代だから」
君の詩を伝えるために
ひとつでは足りない
ひとつひとつはよくあるカケラ
まとめて束ねて君になる
ぼくの天才を伝えるためには
ひとつで充分だけどね
ふぅ。なんか。削除依頼がどうのまで言っちゃって。。ごめんなさいです。
確かに
>>28さんの言うとおりっすわぁ。でもsageのがいい☆良リピーターだけになるし、
個人スレに荒らしはきついでしょう?
メール欄に半角でsageって入れてください。そうすればsageになりますよ♪
「かわいい海産物」
ないだろ
お前はどう?
「これでこそ自スレ」
ここは今から俺個人のためだけの俺のスレだ。
他の奴は書き込むな。書き込んだら殺す。
>>30 まずはお前、管理人に訴えてやる。
33 :
ポインセチア1本堂:04/04/06 20:38 ID:fdaW95Pf
「フェイ 008」
焦げ茶色の野良犬の視線を気にしながら
それを大きく迂回して歩くフェイ
ぎこちなく何気ない素振り
だけど視界の端で犬の動きを感じている
フェイは野良犬が好きではない
たまらなくなったから、この部屋をペンキで塗り潰すんだ
だからここから出て行ってくれ 僕が5つ数えるうちに
書き込まれた情報の糸は、3バイトの脳内で絡まり詰まり
きれいな結び目は善悪の透過を可能にした 間違いない
たのしい遊びに耽っていたいから、僕は終わりを拒絶した
いい気味さ どうせ君達には到底理解できあしないのです
なるほど
36 :
満帆:04/06/16 00:44 ID:SHQkm6V5
雪のてっぽう
そらには穴があいていて
そこから雪がてっぽうのように、ぴゅんぴゅん、とんでくる
色とりどりのカラスが
そらをそめるようにひろがっていくが
カラスにはあたらないようだ
そらにはおよそチョッケイ2センチほどの穴があいていて
そこから雪がだんがんのようにとんでくる
いっけんやわらかそうに見える雪は
顔にあたったとたん、小石のような硬さをハッキリとわからせる
色とりどりのカラスが
そらをそめるようにひろがっているが
依然としてカラスにはあたらないようだ
最終更新が随分前だな……。覚えておこう。
捕手
ヾ>;;::;;;'ァ、
∠Y"´゙フ ゙;‘/ ’))::';
;' ゝ‘,,ェ) (エ_,ノ:::;;;;;::';
; '( ゚Д゚) :::;:;::;'
゙;(ノ ';) とヾ:;::;:;υ;::;'
ヾ,;' '; ゙、::i:::''';'
''∪''∪ U" U
ヾ>;;::;;;'ァ、
゙;‘/ ’))::';
(エ_,ノ:::;;;;;::';
:::;:;::;'""""""
とヾ:;::;:;υ;::;'
゙、::i:::''';'
U" U
ズレてますがなアンタ
42 :
名前はいらない:04/12/22 23:35:45 ID:6VnmwjUS
浜の匂いが染み付いたシューズで
ハイエナの丘に駆け上る
黄金の切り抜きは遠く
灰色に薄汚れた重い雲に霞んだ
少年の日を置き去りに
僕らは今を生きていた
ただ染み付いて離れない刹那を愛し
消え入ることを望んでいたんだ
耳を澄ませば
蝉の鳴き声も聞こえるようで
空が優しく淡ければ淡いほど
あの夏は香った
日焼け止め鼻の下の汗の粒
焼けた砂浜干からびた海の何か
ただ切ないだけに
気の利いたフレーズすら浮かばず
季節を外した童話を歌った
うーみーはひろいーなおおきいなー(冬
43 :
名前はいらない:05/01/19 04:37:03 ID:EPTlMKRM
ところで詩板ってキモイね
あと俺最近ちょっと人生落ち目って言うか
仕事なくなっちゃった 独りぼっちになっちゃった
どうでもいいよ もう
幸せだもう
今が一番幸せだ最高だ
いやだいやだいやだいやだいやだ
まぁあんたからしてみれば気持ち悪い男が言うのもあれだが 程良くがんばれよ
45 :
名前はいらない:05/01/31 22:07:38 ID:H6JMyScU
ふぁっく×10
46 :
名前はいらない:05/02/06 11:05:06 ID:zlF+e1P/
みんなが幸せになりますように
47 :
名前はいらない:05/02/06 13:00:26 ID:hH65YgxL
⊆⊇
(´・ω・`)ノ
ケーキ焼けたで
48 :
アキラ:2005/06/10(金) 18:21:38 ID:rZBJZxBg
仲間
「また一緒に旅をしよ」
僕は君達とまた一緒に旅をしていいの?
僕は君達を裏切ったのに・・・
僕は君達に大切な人を奪ったんだよ?
それを君達は許してくれるの?
僕の犯してしまった罪を君達は許してくれるの?
僕は君達と一緒にまた旅をしてもいいんだね?
皆の優しさが嬉しかった・・・
僕は君達の仲間としてまた一緒に旅をしてもいいんだ・・・
裏切った僕をゆるしてくれるんだね?
皆ありがとう・・・
49 :
アキラ:2005/06/10(金) 18:23:13 ID:rZBJZxBg
仲間
「また一緒に旅をしよ」
僕は君達とまた一緒に旅をしていいの?
僕は君達を裏切ったのに・・・
僕は君達に大切な人を奪ったんだよ?
それを君達は許してくれるの?
僕の犯してしまった罪を君達は許してくれるの?
僕は君達と一緒にまた旅をしてもいいんだね?
皆の優しさが嬉しかった・・・
僕は君達の仲間としてまた一緒に旅をしてもいいんだ・・・
裏切った僕をゆるしてくれるんだね?
皆ありがとう・・・
50 :
M:2005/06/12(日) 04:33:10 ID:F2KhqmHV
瞳を見つめるたび
溢れ落ちる光が
足元を黒く染める
抱き締める腕が滑稽で
そして寒くて体温を
下げさせる
言葉がほしいの
嘘で塗り固められた
その無数の針を
もう一度突き刺して
傷が消えないように
落ちて落ちて
死なせて…死なせてください
[ハリ]
51 :
名前はいらない:2005/10/09(日) 04:36:22 ID:6GiBcQvW
同じように、同じように進んでゆこう。
春はもうちょっと先。日向はあと少し。午後には太陽が差してくるから。
52 :
名前はいらない:2005/10/25(火) 03:07:25 ID:z9OuzDS9
僕はかつて無防備で純真だった
今はそうでもない
もう大人になったからな
明日特に何もしない
毎日自ら命を絶つ人がいると言うが
実感はない
何故僕は今だに生きてるんだろう
未来に希望は無いというのに
元気よく生きてる人が妬ましいんだ
何故か
許せないんだ 殺してやりたいんだ
人生を、返せ
53 :
名前はいらない:2005/10/26(水) 13:21:15 ID:OPnu+7mA
僕は歌う
この身がくち果てようとも
君の為に歌い続けよう
汚い打算に満ちた金で腐った金をさらに買えばいい
君達の人生をおうかする間苦しむ人間の為に
君の仲良い友達を一度でも連れて来たことがあるのか?
この僕を戦場に送るなら戦場から君に向けて拳銃を構えるだろう
人は人を決して信じられないと
同じ過ち繰り返す連中に一体誰が付いて行く?
君の恋人が愛人なら純愛を歌ったかつての君は
昨日の事は嘘でしたと舌を出して笑えばいい
この僕がおかしいか?
そうか、かつて僕達は友人だった
偉そうな人々の恩恵を受け安のんと将来を夢見、金の上にあぐらをかいていた
今君は人生の甘い汁を舐め成功を盾にどんな矢をもかわすだろう
そして君の策略は今でも人を殺し続けているだろう
君も相変わらずか
僕は僕のままだ
正しいと思うことを
叫ぶ!
54 :
名前はいらない:2005/10/30(日) 17:58:53 ID:qs/H9yjz
世界を変えたい
眠る時いつも呟いてるんだ
眠れやしない
55 :
名前はいらない:2005/11/01(火) 20:02:01 ID:sxyeWbXo
嘘吐きめ
どいつもこいつも仮面を被りやがって
本当のお前はウンコだ!!
誰もかれも変わりはしない
上手く世間を誤魔化して生きたかどうかだけだ
この小人の国が!
死ね!
踏んづけてやる!
56 :
名前はいらない:2005/11/22(火) 23:31:41 ID:bjQxq480
皆が皆が幸せな何かになったり
出会ったり触ったり出来るように
どうにもこうにも行き詰まりとか
にっちもさっちもどうにもという状況等に
どうか私のように人を咎めたり
傷つけたり泣いたり叩いたりしないよう
重いならおろしたり捨てたり預けたり
思いつめぬ余裕のある種になりたいと
難しいよね
でもできないことはないかもね
57 :
名前はいらない:2005/11/23(水) 19:57:50 ID:aGqm2zUk
画面越しの聞いたことのない声
ふと聞こえる気がして
あほだな、だめだな
ぐらぐらの土台に座り
揺れることもできずに
時を見ているよう
58 :
名前はいらない:2005/11/23(水) 22:10:20 ID:I3Fe7r0T
何言ってんだか、、およしなさいな
あーらよっと
59 :
名前はいらない:2005/12/05(月) 19:01:51 ID:pDBsvew0
そう
私は周りから見たら 単なる堅物で融通の利かない人間
もっと上手く立ち回れば良いのに
人は本音と建前を使い分けるのが当然なんだよって忠告ばかり
それはきっとこの世界で生きて行く為の正論でしょう
だけどそんな生き方をしても私は虚しさが募るばかり
そんな虚しさを他人は感じないのだろうか?
そうやって誰かを踏みつけながらも平然と笑って生きていける秘密をどうか教えて欲しい
そうしたら私も皆と同じようにせせら笑いながら平然と生きていけるのに
私もみんなの仲間になれるのに
60 :
名前はいらない:2005/12/05(月) 19:06:40 ID:pDBsvew0
そう
私が誰かを犠牲にして平然と笑っていられれば
何もかも
あの人の愛さえも手に入れられたのかもしれないのに…
何故誰も私にその秘密を教えてはくれないの?
61 :
名前はいらない:2005/12/05(月) 23:29:20 ID:pDBsvew0
愛が欲しい 愛が欲しい
完全な愛が 真実の愛が
そう
私は誰よりも我侭な人間なんだ
だから夢の中ではいつでもあの人と一緒
62 :
名前はいらない:2005/12/21(水) 00:50:13 ID:rLcFBeGC
何が清原だ
何が中村俊介だ
何が中村ノリだ
(街行く人の声)
「がんばってほしいと思います」
ふざけんじゃねえ!!!!!
何が日本代表だ
何がイチローだ
お前らは一体誰を救ったと言うんだ!!!!!
頑張れ日本代表!
皆の声援背に受けて私服を肥やせばいいだろ!
お前らスーパースターなんかより今隣にいてくれる一人の人間を大切にするね!
そして何の成功も納めない代わり誰も傷付けずゴミのように死んでいった街角のホームレスにありったけの拍手と賛辞を送るよ!
63 :
名前はいらない:2005/12/25(日) 05:50:31 ID:GUYaX4ny
んー、一体僕は何を興奮していたんだろう
でも
何か原因がある
原因があるから怒ったんだ
黙認される暴かれることのない何か
それを偽善だと叫ばずに一体何をすると言うんだ 戦争の、いや、アメリカの縮図だと言って差し支えないだろう
人間は完璧ではない
だからと言って間違った人間を肯定する気は無い
社会は変わることがないから社会なんだ
それでいいのだろうか
大体において上手い事行きました
そういう人間が過半数に至ればいいと言うのだろうか
いつか変えてやる
64 :
雨森 通:2006/03/17(金) 20:01:25 ID:qXO7Gj3d
ただ書きたい
65 :
雨森 通:2006/03/19(日) 05:34:26 ID:ifYFez9q
「かなしい影を踏んでゆく」
翌日へと続く街路の上で
僕たちの影は街灯の下で深まってゆく
君が僕たちの共有する友情と
同じ質量の孤独に飢餓を抱く時
僕は暗澹とした歌をくぐって酒を舐める
君が決して孤独を口にしないように
僕も体の内側で孤独を押し止めている
僕たちはこの世界に生まれ出た瞬間に自分以外を喪った
僕たちに襲い掛かってくるものは
止め処ない幻肢痛に他ならない
皆同質の痛みを抱えながら
それは予感の域を出ない
それゆえに僕たちは恐る恐る一人だ
僕たちの影は重ならない
だが夜という差し掛かる大きな影が
巨大な子宮のなか僕たちを兄弟にする
今夜僕たちはそれぞれ
冷たい舗道を歩みだす
孤独を血の暖かみにして
かなしい影を踏んでゆく
66 :
雨森 通:2006/03/20(月) 03:27:44 ID:pCRXJ4Cx
ローズマリーの
健康な憧れのなかで
忘却へと続く街路が築かれる
それを穿つ青信号の輝きに
鋼鉄の山羊が夢を見ている
女の穏やかなうめきの後でいい
私は優しく縊られたい
67 :
雨森 通:2006/03/20(月) 03:46:55 ID:pCRXJ4Cx
野球のルールを知らない少年が
河川敷を嘘だらけにして
そこにいた11人の仲間と
そしてその夥しい子供たちで
大人たちを皆殺しにする
口々に自分の名を唱えながら
殺された大人たちの血で
少年たちは海を作った
そして各々対になる
少女たちの身体を浮かべ
新たな大陸をつくった
少年たちはそこで数年を過ごし
悉く成長を拒んで死んでいった
ただ一人残った
野球のルールを知らない少年は
古ぼけたグローブを海に投げ捨て
涙する
少女たちは皆女になり
少年は永遠に少年のまま
長い時代を生き続けた
68 :
雨森 通:2006/03/20(月) 04:26:18 ID:pCRXJ4Cx
ループループループ
酸性の誓いを済ませた後で
銀色の猫はたそがれの歌を謡いたい
春がきて若草はまだ歯痛
泥だらけの靴底に細い月を挟んで
そぞろ歩く片腕の青年
蛙は青い地面をたたく
雨はSFのなか科学的に降り注ぐ
ループループ
四つ眼の兎は狩られてしまう
皮を剥がされ剥製に
ループ
月がいつまでも昇らないから
赤子は夜通し泣きやまぬ
ゆっくり漂う溺死体
韻律は紙巻煙草の煙に撒かれ
ループループ
ほらね
ループ
69 :
雨森 通:2006/03/20(月) 04:40:58 ID:pCRXJ4Cx
海の余命の中に精神はない
全体を見る眼は既に焼かれ
夥しい詩人たちの発語は
嵐のなか生き残れない
ただ柔和な殺意のみが
波打ち際で明滅している
70 :
雨森 通:2006/03/20(月) 05:22:33 ID:pCRXJ4Cx
今日に垂直な祈りの翳で
胎の大きな猫が欠伸する
ぼうふらのように
突沸する不幸の傍らで
病んだ老人は過去を自嘲する
全てが死に向かっているので
生は簡素に世界へと収斂する
幸福という僅かな屈折率が
今日に垂直な祈りの上に明るい
71 :
雨森 通:2006/03/20(月) 08:33:47 ID:pCRXJ4Cx
あの巻雲の中に隠した
酸化し尽くした肯定を
新たなる風景を燃やす為
喪わなければならない
そして私の諦念が
饐えたる日々に浪費されたら
燕よ あの白濁の空を落とせ
72 :
雨森 通:2006/03/21(火) 02:07:41 ID:D0Rvy310
追放された欲望が
あの暗い冬木立のなか
昔の女と一緒に埋められている
それは余りに私の住処に近いので
夜毎そこで絡まる蛆たちの子守唄に
鼓膜を破られる
私は僧形に身を包み行脚しながら
新しい女と古い願望を捜しにゆく
73 :
雨森 通:2006/03/21(火) 06:04:35 ID:D0Rvy310
荒い沈黙を砥石で磨き
煩いスーツの男たちを
恨みを込めて切り倒せば
私の背中にうっすらと
にがい敗北が浮かんでくる
私は自分以外に
逃げる場所を持たぬので
若い空想の炬燵のなかで
女の股に顔を埋める
74 :
雨森 通:2006/03/21(火) 06:18:27 ID:D0Rvy310
不理解の後で
僕は自らの愚かさを
質問攻めにして
想定した遣り取りを
黒ずませてしまう
鋼を冷やす時間に
焦燥を打ち当てて
小さな電燈の下
孤立の影が不具になる
75 :
雨森 通:2006/03/23(木) 02:38:28 ID:8aCL7tbG
健康に死んでいこう
世人への密かな阿りの上に
均衡を測る私の晩年
財布に貧困を隠し
敗北を身に纏い
中庸への分離へと
私の精神は復讐されている
ただ健やかに
去勢された部屋飼いの犬を
屠殺する権利を購え
亦は未だ寒い外界へ引き摺り出し
獰猛な雌犬と交接させよ
均衡の上に石は積まれてゆく
76 :
雨森 通:2006/03/24(金) 00:06:47 ID:6RUha+EJ
黙れ!!
化粧の色に嘲弄を隠して
寒風に飛びかう砂糖漬けのドグマ
終わった祭を繰り返す小鬼ども
てめえ妄言の口は拳で塞げ
俺は殴る殴る殴る!!
ぶちのめす蹴る唾を吐く!
そして数千年の油層から引き上げた
壊れた月にセムテックスを仕掛けて
(暗い時の幕間に
(伸ばされる褐色の手
(陰茎は灰となり海面へ撒かれ
7
6
5
BOMB!!!
77 :
雨森 通:2006/03/24(金) 00:53:59 ID:6RUha+EJ
海は売られてゆく
その神性は言葉に
母性は夥しい死者となって
僕は心に海をあがなう
そして海を通して夢を見る
78 :
雨森 通:2006/03/24(金) 01:26:39 ID:6RUha+EJ
76を自己解析
黙れ!! (ねえねえ
化粧の色に嘲弄を隠して (かわいさをうりにぼくをだまくらかして
寒風に飛びかう砂糖漬けのドグマ (さむぞらにながれるあまあいれんあいか
終わった祭を繰り返す小鬼ども (そういったりゅうこうをもとめるむすめさんたち
てめえ妄言の口は拳で塞げ (おにいさんがきみたちをらぶまし〜んにしてあげるよ
俺は殴る殴る殴る!! (あたまなでなでしてあげるね
ぶちのめす蹴る唾を吐く! (よかったらめーるあどれすもこうかんしようよ
そして数千年の油層から引き上げた (かみよのじだいからこいのうたはあるわけで
壊れた月にセムテックスを仕掛けて (おにいさんはもうめろめろさ こうさんだよ
(暗い時の幕間に (わあみんなそんなおしよせちゃだめだよ
(伸ばされる褐色の手 (おにいさんのぴーはひとつだけだぞうえへへ
(陰茎は灰となり海面へ撒かれ (あ おにいさんぱいぷかっとされてたよまいったなあ
7 (ぼんさんが
6 (へを
5 (こいた
BOMB!!! (ぷー
79 :
リーフレイン:2006/03/24(金) 18:50:52 ID:Qpx+yVun
おもしろすぎ。。。ww
80 :
雨森 通:2006/03/25(土) 05:05:57 ID:IvkWEcKi
79 あれまー
瞠目の墓荒らしが
不可視の闇の中を発掘する
それ以上開かぬ眼に
願望と推測を混交させて
灰色の視野を創造してゆくと
そこから輝く真珠が掘り起される
付着した泥を落とそうと執拗に洗ってゆくと
不思議と血が止まらないので
真珠をよくよく観察すると
それは一人の赤子だった
目も開かぬような赤子は
墓荒らしの指を強く握り締める
墓荒らしは涙を流して
白日の下に赤子を掲げた
これこそが我が至宝であったのだ
天使たちの妙なるラッパの音が
男の聾した耳には聴こえていた
81 :
雨森 通:2006/03/25(土) 05:42:40 ID:IvkWEcKi
乱れているフリージアの後背
懈怠の指向性は過ちを認めない
明らかな酸化は潜行しない
ただ冷静な熱をもって日々を燃やしてゆく
私は自らを戒めない
私は自ら荒廃に向かって平行だ
じわりとセルロイドの人形が変異する
忌まわしい舞踊のように伸ばされる手が
空の病理を問い質す
フリージアの黄色その奥の木立の緑
それぞれの燃焼を私は見つめ続ける
私は密やかに操られている
私は一定の範囲の振幅の内に
私を設置しようとする
日々が燃えている
私の前で人々が生きる
そのことをかなしみながら
いつか燃え尽きる
そのとき私は空にのぼり
病の侵攻の手助けをする
82 :
雨森 通:2006/03/25(土) 06:24:34 ID:IvkWEcKi
麗しい魔法少女の心のなか
その汚らわしい澄明のなかへ
私は出かけた
酒のように滑稽な呪文で私をもてなし
ゼリービーンズのソファや
ピンクの水晶玉を煙とともに出現させながら
魔法少女はその観念をモザイクで分離させた状態で
私を恋愛に変態させようとした
が不幸なことに彼女は栄光の八十年代が定めた
魔法少女は処女でいないと駄目ニョロ
という掟に操られ私へ
ピクマクピクマクドリリンパ
トリップトリップラリリンパ!
と叫ぶと私を一匹のバター犬に変えてしまった
私は犬の分際で存分に有り余った性欲を
魔法少女に注ぎ込んだ
そして熱狂の一時は過ぎ
息を弾ませながら魔法少女は
まだ使用してないはちきれんばかりの私の一物(犬)を
恨めしそうに眺めながら小さく呪文を唱えた
( ゚Д゚)イッテヨシ
私は現実に帰ってきた
色々あったが魔法少女は可愛かったし
まあ良しとするかと寝台の上で人心地つけると
私は夜の街の猥褻へと繰り出した
一夜の恋の相手となる雌犬を捜すために
83 :
雨森 通:2006/03/25(土) 07:48:53 ID:IvkWEcKi
不眠の隠された構造を解析するために
夜を徹して脳細胞の泡沫を体験するという
怪しげな自家撞着を脳裏で弄びながら
私はナイトスタンドに点る仄かな明かりを元に
まるで気違いのように奔放な私の思念に打ち跨って
私のくらい驚きを少しずつ消滅させていった
私の観念は風が吹かず 至極平静のうちに
過去の人物または現在へゆかりをもつ者たちの
言葉の数々がオープンチャンネルのラジオのように
芳醇に溢れ始めた
私はそれに抗う事もなく我から飲み込まれながら
新たな驚きを流線型にスタイルされた意識でかわし
手に持っていることも忘れたアメリカ文学の文庫本を
床へ落とす
そして朝は暗い洞穴となって私を飲み込んだ
84 :
雨森 通:2006/03/25(土) 08:32:07 ID:IvkWEcKi
デルタの所在を風に訊く
既に私に触れているあらゆるものたちが私を盲いにして
まるで異星に吹いている風を思うように甘く
私は夢を保ちながらただ彼女を待ち続ける
彼女は時間を守らないし
待ち時間を決めると今度は
まるで見当違いの場所に現われる
デルタが気まぐれなのは彼女がデルタだからで
これは量子力学の問題じゃない
だから猫を箱に入れたりはしない
デルタは猫好きだから
私はデルタの行方を風に訊く
いつか口ずさんだ恋歌を抱えてね
85 :
雨森 通:2006/03/26(日) 01:30:38 ID:s0J6jdXm
人間の内の毒を集めたら街になった
僕は街への疲れの中で
細い細い想念を静かに焦がしながら
僕は意識するしないに関わらず
街に向かって直角の位置に立ち続けている
夜 街の陰部が妖しい艶を出すとき
僕は心に用意された望郷の風景
蓮の花が咲く池や休耕畑の草焼きを
どんなにか愛ししかし結局
街に留まることを選択する
僕は街の毒に中り街への鋭角へ
緩やかに傾斜しながらも
それを克服する術を密かに知っている
街とは人そのものの有りようだ
その上澄みに毒を潜ませて僕は街を飲んでいた
僕は心の中で街を分極精製する
そしてその中の一番美しい街へと胸を反らす
昼 街は忙しく流血している
そこに僕は手をかざす
86 :
雨森 通:2006/03/26(日) 03:00:07 ID:s0J6jdXm
フレディが夢に現われるので
俺は俺の無駄毛のなさに居たたまれない
フレディが歌うバイシクルバイシクルが
バイセクシャルバイセクシャルに聞こえるので
俺は夢の中でフレディに抱かれたい
夢からさめると俺は妖怪ムダゲモジジャーになっていた
おおサンキューフレディ
俺はついにセクシーな男ってやつになったのか
俺は喜びいさんでミチコの家まで出かけた
ミチコは玄関の前で俺を一目見て悲鳴を上げた
そこにはベロウシファカのように毛むくじゃら
いやセクシーな男になった俺が立っていた
ミチコはトオルちゃんキモイよキモイよ!
とキモイよを南無三のように連呼するので
俺は激昂するままミチコを殴った
すると家の奥から若い男が飛び出してきて
ミチコになにしやがるこのケダモノ野郎!
とわめきながら俺をボコボコにしてしまった
87 :
雨森 通:2006/03/26(日) 03:01:00 ID:s0J6jdXm
ボディにアゴにコメカミに乱打を受けながら
純然たるカオスとなった俺の脳内では
フレディの豊かな声量でI WAS BORN TO LOVE YOUが
まるで静かなチャペルの鐘の音のように響いていた
俺は君を愛するために生まれた
そうさミチコ 俺はセクシーな男となって
お前をお姫様だっこして星屑のステージまで
連れて行きたかっただけなんだ
ミチコ・・
俺は間違っていたのかい?フレディ
薄れゆく意識のなか
ボヘミアンラプソディが俺を静かに押し流していった
ところであの男は一体誰なんだ
それもどうでもいいことのように今は思えた
88 :
雨森 通:2006/03/26(日) 04:01:01 ID:s0J6jdXm
気が付けば俺の嘘は自由自在
紙巻煙草のなかにうねうね入ってゆくよ
インド人のターバンの迷宮の中で香油の臭いにゲロ吐いて
今度は大陸弾道弾の速さで北の某国まで飛んでって
某将軍様のモサモサの頭に小鳥の卵を置いてくる
俺の嘘は自由自在 今度は突然狂ってみようか
あべっべkgkhごfjどぐjふじこskふぉえ
蟲む 蟲無m氏sむししむしみゅしぃいいぃぃぃぃぃx!!!!
(*´д`*)ハァハァイタイノ? いや月曜日は俺の子だ!風呂入って来い税務署め!
まあこんなかんじで
えっと俺がなにが言いたいかっていうとね
言葉って自由だな 言葉って素敵だなと
昔こち亀の中でちょっとやってたと思うけど
D51が1000台並んでるってひと言は
絵にしても写真にしても視覚に変換させるとすごい労力いるんだよね
言葉だと一言ですむもんな しかも虚実関係なくだぜ
キーボードちょっと叩くだけ 神にすらっと書くだけだ
ポエムという領域の中ならどんな嘘だって付いて良いし
もちろん誹謗中傷のたぐいはダメよ
あー
今なんか続けるつもりだったけど忘れた・
もう飽きたし
そんじゃばいばい
89 :
雨森 通:2006/03/26(日) 04:02:04 ID:s0J6jdXm
なんて終わらせる事も
やろうと思えば出来るんだよねえ
詩における外や内の規制との戦いを
念頭から除外して考えれば
これほど素敵なことはないよね
まあこの規制ってのが曲者で
なかなか思う通りに自由には行かないし
自分なりのスタイルってものもあるだろうしね
でもほんと今更だけど俺は気づいたわけよ
俺は立派な嘘つき詩人になりたいってね
こういう考えが素晴らしい作品に結びつくとは限らないし
逆に足かせになる事もあるかもしれない
でも良い詩良い作品を書こうと書こうって
ガチガチになって苦しくなった時は
自分の目の前に無数のシチュエーション
無数の自由があるんだって考えてみないか
なんだかとっても楽ぅな気持ちになってくるからさ
未整理ですまんけど
まあ見てる人少ないし良いよね
じゃ本当に終わり
90 :
雨:2006/03/26(日) 04:11:58 ID:ybxiLwRJ
…残念だなぁ。楽しみにしてたのに。
91 :
雨森 通:2006/03/26(日) 04:14:25 ID:s0J6jdXm
ここでの詩書きは続けるよ いい遊び場だからね
てわけで今後ともよろしく!
92 :
雨:2006/03/26(日) 04:27:32 ID:ybxiLwRJ
☂
(,, ・∀・)ノ<ヨロシクー
93 :
雨森 通:2006/03/26(日) 06:59:18 ID:s0J6jdXm
大した詩書きでもないくせに
結構やったもうた感がありますが まあ良し
街の絶えない血の循環のなかで
私が外へ弾き飛ばされたのは
いかなる遠心力の作用なのか
痩せ衰える夜の懐で
隠しようのない帰心を露わに
低く 泣いている
その時同族の親しみのまま
私を慰めるのだろうか
野良犬
94 :
雨森 通:2006/03/26(日) 07:55:34 ID:s0J6jdXm
三人の浪人者たちが酒を舐めている
朽ちた酒屋の中 幽かに言葉を交じらせると
浪人者達はほくそ笑んだ
半刻ののち 浪人者たちの姿は古寺の脇の林道にあった
そのころ本所でも名を知らぬ小間物問屋
若松屋太兵衛は丁稚を従えて夜の静まり返った
林道を店に向かって帰っる途上にあった
ふう今日は風がじめじめして嫌な夜だね
丁稚に漏らすこともなくこぼしたその時
突然野太い男の声が辺りに響いた
貴様 若松屋太兵衛だな?
小間物問屋は血相を変えた 丁稚が主人の背中に隠れる
うむこの顔 若松屋太兵衛に相違ない
ちと済まぬが暫く我らに付き合ってもらう
私に何の御用です!?私は唯の小間物屋 一体何をしようと・・
なに 貴様をかどわかし店の者からたんまりと
金子を頂こうと思ってな うふふ・・ 観念するんだな
そう言って浪人者の一人が太兵衛の紋付の袖を掴もうとした
その時
ビシッ
どこからか飛んで来た石のつぶてが浪人者の手をしたたかに打った
うっ
浪人者の顔が歪む
何者だ!!?
95 :
雨森 通:2006/03/26(日) 07:56:44 ID:s0J6jdXm
なに 怪しからん悪党の仕ざまを見過ごせぬただの物好きよ
暗い林道の影から細い影がすっと音もなく現われた
痩身 白地に藍の桔梗を散らした小袖に無造作に総髪を纏めた
その武士は静かに
さあ 今のうちに逃げるんだな この無頼どもは俺に任せるといい
と太兵衛を促した
どなたか知りませぬがこの恩はかならず かならず!
太兵衛は丁稚の腕を引っ張ると林道の闇に消えていった
貴様!よくも我らの企みを台無しにしてくれおったな!!
うぬ 生かしてはおけぬ
構わぬ! 斬り捨ててしまえい!
浪人者はそれぞれに喚くと痩身の武士に向け斬撃を送った
えい!
おう!
だが浪人者の剣閃は武士の脇をするりするりとすり抜け
掠ることすらできない
おのれ!
浪人者は歯噛みした
まだ名を名乗ってなかったな 俺は求馬 奥平求馬だ 貧乏御家人さ
そんな事など聞いてはおらぬ!
死ねい!!
浪人者たちは三方に分れこの御家人・奥平求馬を囲んだ
よし!なますにしちまえ!
おう!
三人の刀が求馬の姿を捉えたかに見えた
96 :
雨森 通:2006/03/26(日) 07:59:02 ID:s0J6jdXm
その時 求馬の佩刀がきらめいた それは刹那のうちのことであった
ぎゃあっ
ううっ
むうん・・
胴をざっくりと払われ浪人者はそれぞれ呻きながら倒れこんだ
おいおい峰打ちよ 大仰に痛がるねえ
求馬は笑った 浪人者たちは悉く気絶している
さてさてあの商人 無事に帰りついたかな
恩は忘れぬといったが さて金子でもたんまりもらえるのやら
久しぶりに吉原でいつづけできるのといいがねえ
いつの間にか雲間がきれ 月が出ている
あっ
と声を上げると求馬は頭をはたいた
しまらねえ話じゃねえか
名を言うの忘れてちゃご恩も何もないやな
竹林ががさがさと鳴いていた 風が出ていた
97 :
雨森 通:2006/03/26(日) 08:02:33 ID:s0J6jdXm
時代劇ポエム書くつもりが・・
池波+柴錬の出来損ないになっちまった
98 :
雨森 通:2006/03/26(日) 16:37:54 ID:s0J6jdXm
アーキタイプという一つの絆が
僕たちをいつまでも他人にしない
神話は奔放に僕たちを語った
哲学がひとりの神を窒息させた後も
僕たちの思想は個別化されながら
それぞれのベッドでは同じ夢を見続けた
僕等は電子のように忙殺される
それぞれの働きのなかで
帰属性をひとつひとつ限定させてゆく
しかし僕たちは一本の幹から伸びた枝葉
そして付ける実は同じ色
地球は大きすぎる?
太陽系は大きすぎる?
じゃ宇宙は?
宇宙から新しい風が吹いたとき
僕等はきっと笑いあいながら
元の属性へと帰ってゆく
HELLO!
99 :
雨森 通:2006/03/26(日) 19:38:55 ID:s0J6jdXm
ジェニーがねじを巻いている
ちきちきちき
西に沈む空に重い鳥たちが渡っていくね
ジェニー ラブリーという君の国で
一緒にグラムロック聴こうよ
T−REXとか70年代のベーシックなやつをさ
ジェニーが笑うと 僕はしあわせさ
みんなもしあわせに帰っていくといいね
ハートの気球を頭に浮かべてさ
僕たちも僕たちのラブが新しいうちに
ヴィジュアライズされた
ジェニーの理想の未来へ飛び込んじまおうよ
そこはきっとパラダイスなんだ
僕にはそうでなくてもきっとパラダイスさ
決まってるさ 僕はジェニーのものなんだから
ジェニーが呼ぶから僕は今日も眠れない
でも僕の両目はカートゥンのアニメみたいに
おっきなおっきんなハート型さ
試しに口笛をふいてみてよジェニー
きっとありえない速さで飛んで来るよ
舌をべろんと垂らしてね
一緒にペパロニのピザを食べたら僕は帰るよ
僕はきっとくたびれはててシャワーも浴びずに眠るよ
そしたら夢で叩き起こして 熱いKISSでさ
100 :
雨森 通:2006/03/26(日) 19:56:35 ID:s0J6jdXm
100get
モニターに映る少女の少女性
それは食虫花のように不潔な美しさを備えて
僕はメンソールを煙を暗闇に放逐させながら
ひとさし指で少女の来歴をなぞってゆく
15歳 両親は健在 兄弟はなし 非処女
ファーストキスではいきなり舌を入れられた
僕は指向に嗜好を混ぜ思考を試行させながら
逸り気な血流をペニスへと集めていく
モニターの仄かな発光だけで照らされた部屋に
僕の人物を類推する情報は何一つ見出せない
ただモニターに向かう顔
そしてモニターのなかの不機嫌な少女がいるだけだ
少女の静止画のなかに溢れる情報は
僕の頭脳のなかでひとつの奔放な少女へと像を結ぶ
遊ぼうか 僕と
モニターの発光が止むと
僕は暗闇のなかへ静かに溶けていった
101 :
紫の空:2006/03/26(日) 21:35:02 ID:MrpZ0e5+
「月と寂しがり屋のバイクドンキホーテ」
夜がくれば
少しだけつっぱったなりして空に浮かぶアイツと勝負する
生意気だと、吠えてもスカしたアイツはそっぽを向いたまま
全力疾走しても奴は悠々と雲に寝転びシカト
せめて翼があればと、風を纏うコウモリを睨みつけた
俺にできるのはせいぜい風を切り裂くだけと声を落とす
102 :
紫の空:2006/03/26(日) 21:36:58 ID:MrpZ0e5+
次の日なってアイツは調子が悪そうに真っ赤になっていた
「どうしたんだ?」と叫んでもいつものシカト
少しだけ心配な俺は、ほんの少しだけいつもより必死になって追いかけた
カラカラになった俺は倒れ、こんな時もアイツに追いつけないと翼のある者を羨ましく思う
次の日もアイツは雲のベットに寝て赤いまま
赤茶色の空にうっすら、姿は消えりそうだった
もどかしくて翼のない俺はアイツに向かって滑走路を作り全力で飛んだ
あと一歩の所でとどかない着地に失敗して足が壊れたよ
それでも叫んぶ
アイツは沈黙したまま沈んでいった
103 :
紫の空:2006/03/26(日) 21:38:31 ID:MrpZ0e5+
夜、入院した俺は空を見上げた
真っ暗な空にアイツは居ない
どうやら俺はもう駄目らしい
いつかアイツの側に行きたかったと元気なく息をはいた
何日後かに見捨てられた俺はゴミの山から空を眺めた。
久しぶりに見たアイツは少し丸くなって元気そうだった
もう叫べない俺はアイツに声もかけられず涙を流した
皮肉にもこんな身体になって初めてアイツは俺を見つめた
もう、こたえられない
錆びついた俺はコウモリに生まれ変わりたいと目を閉じ、眠りについた
104 :
紫の空:2006/03/26(日) 21:43:31 ID:MrpZ0e5+
105 :
雨森 通:2006/03/27(月) 01:30:14 ID:51lHyGJT
104 こんちわ!
ほんとうのことを言おう
おれはこの国の王子だプリンスだ プリンセスじゃなく
おれはこの国の国王キングだ ストリーではない
おれは一家の大黒柱だお父さんだ おヒョイさんじゃない
おれは偉いんだ
ほんとうは
だからうやまえ
だから
お茶碗一杯でいいからご飯おかわりさせろ
俺の枕元にタウンワークスをこっそり置くな
風邪ひいたときは桃缶を食う権利をくれ
エロいDVDを映画のそれの間に挟むことなく
堂々とレジに出してほくそ笑ませろ
宗教の勧誘は冷徹な一瞥で断らせろ
電車ではお年よりに席をゆずらないふてぶてしさをくれ
おれはえらいんだ おれをうやまえ
彼女がうちの実家で一緒に住もうっていってくれたら
そのお父さんと仲良くなれなくても飛んでゆく勇気をくれ
そこで若くてきれいなおかあさんとも仲良くなってテーブルのしたで
三人で足をつつきあうスリリングなひとときをくれ
その対価に おれはスーツをひっぱりだすぞ
おれはがむしゃらにはたらいて彼女とおかあさんをやしなう
だからおれをうやまえ おれはえらいんだ
月に一万の小づかいをくれ それでおれは玉座をつくるから
106 :
雨森 通:2006/03/28(火) 09:25:00 ID:fHC3bGrw
まあるい月が とろうりとろりと溶けだして
夜空を流れてゆくものだから
ああ もったいない と思った少女は
夜空に寄りそって流れた月を やさしくなめとった
あれ ずっと月って冷たいもんて思ってたのに
けっこう熱いんやね 舌やけどしそうやわ
少女は流れる月をぺろりぺろりとなめとりながら
すこしづつ すこしづつ飲みくだす
お月はん すっかりのうなってしもた
なんかまっくろうなあなぽこみたいや
月のぬけたまっくらな穴のなかから
時おり 小さな何かがぼうっと光るのを少女はみつけた
あれ いったいなんなんやろ
ようわからんけど きれいなあ
きがつくとからだの中がぽかぽかとあたたかくなって
少女のからだは うすぼんやりと光りはじめた
するりするり 少女は自分のからだがはがれてゆくのを感じた
ゆっくりと何重にも何重にも少女のからだは脱皮してゆくのだ
107 :
雨森 通:2006/03/28(火) 09:26:35 ID:fHC3bGrw
月の穴のなかの光も 少女のからだが脱ぎおとされてゆくのにあわせ
ぼんやりぼんやりと光りながら 少女であったものに近づいていった
それは鳥のようにもみえたし 虫のようにもみえた
ぼんやりと でもうつくしく光りながら少女ははっきりと思った
ああ あれはかげろう
あれは宇宙かげろうや
少女であったものは濡れた翅をゆっくりとひろげると
夜空のふかすつめたい風にさらす
ゆらりゆらり 優雅に翅をはためかすと宇宙かげろうは飛びたった
ふわふわと舞い ゆらりゆらりと風にのって
もういっぴきの宇宙かげろうはよろこぶようにくるりとまわる
月のむこうのかげろうの国 そこは今ごろきっと恋の季節だ
108 :
雨森 通:2006/03/28(火) 09:47:29 ID:fHC3bGrw
見てるかもしれない人への補足
86-87
88-89
94-96
105-106
はそれぞれ一つの作品ね
109 :
紫の空:2006/03/29(水) 00:17:45 ID:l9hswAlF
「悲しい夢・現実」
さっき見ていた夢は
君が眠りにつくところだった
透明になっていく君
消えていく
目が覚めて頭痛がする僕は、隣に居たはずの君は居ない
カーテンから日が射して
君の幻を見せた
まだ、あの頃のまま夢は続いている
居るはずのない君
幻覚さえ嬉しい
眠気感じはじめ、また君に囚われる
目が覚めても夢の記憶に囚われた
いっそ君の所にいってしまえば、いいのだろうか・・・
110 :
紫の空:2006/03/29(水) 00:45:04 ID:l9hswAlF
よろしければ少し感想を聞きたいのですが、、、
スレ違いでしょうか?
ダメでしたらスルーしてください。f^_^;
111 :
雨森 通:2006/03/31(金) 05:16:14 ID:9B7LRyPH
110 まあ1はこないし、多分ここは感想とか書くスレじゃないと思うけど
感想程度なら俺にも書けるからちょっとやってみようかね
まあ正直読む目はないんで期待しないようにね
101-103 ドンキホーテってのは時代錯誤な精神と妄想を持った存在だけど
この詩から感じられるのは風車やライオンに挑むような滑稽な姿ではなくて
むしろ片思いのようなせつなさだ。まあ恋歌としての性格が濃厚だね。
地を這うバイクと優雅に夜空に浮かぶ月ってのは対比として鮮明だし分りやすい。
身分違いの恋とかまあそこらへんの難儀な事情ってのを簡素に想起するな。
ただ地を必死に行くバイクの懸命さはよく伝わるんだけど月の表情が
いまいち彫られてないように感じる。なんでバイクがそこまで月に躍起になるのか
月のどこにどう惹かれたのか、そこをもっと書き込む必要があるように思う。
109 まあ恋人をなくした悲しみだね。「いっそ君の〜」で君は死んだ存在だということがわかる。
その悲嘆による夢や幻覚。簡素で分りやすくこの「僕」の世界に入ることができる。
ただ気になるのが幻覚さえ嬉しいと思っている「僕」が、ラストで君の所にいけばいいのか
で〆ている所だ。ここで、決して幻覚では満足する事はないのだという課程を飛ばしていることが
飛躍を感じる。それと「君」のいない冷たい現実からの逃避である夢や幻覚が「僕」にとって
救いであり喜ばしいものであるのなら悲しい現実とは異質となる幻想の世界に思いっきりのめりこむ
のじゃないか。その世界で「君」と再会し異質の世界の住人として幸福、あるいは不幸に暮らす
そういう描写があればなあと俺は思うんだよね。
はい、以上。
112 :
紫の空:2006/03/31(金) 21:37:12 ID:+lg28WAi
>>111 雨森さん感想ありがとうございます。
あああああっ!o(><)o
今考えると恥ずかしいかぎりですよ〜
自分の幼稚な詩などを評価してもらおうなんて〜
でも、本当にありがとうございます。
次回はもっと広がるような作品を目指したいと思います。
次回作への意欲もわいたし!
また近いうちにカキコします!(^O^)/
113 :
雨森 通:2006/03/32(土) 05:54:36 ID:NvHzmSRy
112 疑問なのは批評系のスレとか表にいっぱい出てるのに
なんでわざわざ俺に感想聞くのかって事なんだけどw
まあ地下だしひっそりと書きたいならいい場所だと思うけどね
ここは別に俺だけの占拠スレって訳でもないから
これからも気楽に書いてけば良いと思うよ
114 :
雨森 通:2006/03/32(土) 06:21:07 ID:NvHzmSRy
開かれた懈怠の上に陽が昇る
一日の始まりにして既にある疲れ
この生活の象徴を暗い布団の中にまさぐれば
はげしく滑る鯰の尾鰭が掌を打つ
日陰の食卓にそれをかかげ
貴族のように品良く小さく頬張れば
毒のようにゆっくりと臓腑を巡る敗北の旅団
それゆえ日々に無益を着込んで自慰に隠れ
日陰のなかに撒かれた虫たちの墓をたて
日陰のなかにより濃い世界の影が静かに濡れてゆく
115 :
雨森 通:2006/03/32(土) 06:42:42 ID:NvHzmSRy
君が僕の墓になるのなら
骨を咥えた痩せ犬は追い出していい
君が僕の墓になるのなら
天使の腕につかまって僕は高く飛んでゆく
そんな夢の下で迷いが積まれ
僕の妄想の輪郭はおぼろげな容貌を満たす
それは誰の顔なのか
喪貌症は転がり君の体躯の上で止まる
恐ろしい夢の後で君は笑ってくれ
そして君は僕の墓に
僕は君のなかで眠る
116 :
紫の空:2006/03/32(土) 19:01:55 ID:19EfEKFF
>>113 それは貴方に注目をしていたからですよ。
117 :
雨森 通:2006/04/02(日) 01:04:23 ID:JZqrlaps
あれまー
118 :
雨森 通:2006/04/02(日) 01:29:53 ID:JZqrlaps
一杯のミルクティーという奔流が
私の奥の遥かな平原にあふれ出す
快活な香気がそこに涼やかな風をよぶ
私は内へ内へと吸い込まれ
平原のその柔らかな肉体を足裏にきざむ
空は光彩を増してくる
雲が波涛のように去ってゆく
野うさぎが私を見張る 怖れを顕わにして
私は微笑みつつ彼との友誼の構築を思案する
果ては低い太陽が私たちを放つのか 飲み込むのかと
この一瞬の風景は
銀色のティースプーンのひと掻きで終わりを告げる
その一瞬のあいだに
暖かな草原で私はぶあつい歴史を積み上げる
幸福な人生を模擬する
119 :
雨森 通:2006/04/02(日) 04:40:32 ID:JZqrlaps
恐怖は後背からやってくる
それは千の蟲の姿で私を捕食する
鼠の死骸に集るように少しずつ私へ侵食し
恐怖は私の血管の急流に乗り
やがて私の全体を巡る
狭まってゆく視野
私は光の方へ
明るい方へと視線を逸らす
しかしそれは急激に細まってゆき
やがて息絶える
しかし恐怖は猛獣のように
一息に止めをささない
あくまで集る蟲のやり方で
ゆっくりと私を啄ばんでゆく
私の叫喚は妙なる音曲
私の涙は類稀な美酒
恐怖は宴を張る なんと楽しきか
私は狂乱の陰で恐怖
恐怖そのものへ変異しようとする
私は叫ぶ 私は哄笑する
私は嵐のように荒れ狂う
辺りを片端からぶち壊す
その事大を嘲笑う声を聴きながら
私は狂うのをやめない
120 :
雨森 通:2006/04/02(日) 08:25:58 ID:JZqrlaps
隠匿との暗い共存の日に
音楽の重い持続へと
しなだれかかる我が逃走
昼の内壁を暗く飾る羞恥を遠巻きに
非存在の予期の外側で人々が環視している
何時の間にか性器を顕わに
開かれた街路を全裸で歩かされる
空想の礫が投げられる
思いのほか激しい痛みに顔を歪め
それを見て笑われ
その苦悶を糧として
再び歩み始めようとする私の決意
隠匿との暗い共存の日に
かくして私は再び生を得る
121 :
雨森 通:2006/04/05(水) 05:10:34 ID:e7mYPP+n
「鏡のなか」
君は僕の似姿なのか
僕が君の似姿なのか
少女という鏡面のなかで
僕の感覚できない肉体を備え
憂いを湛えて君は僕を見つめる
僕が鏡にふれると
君も鏡にふれる
この鏡の存在が
黒髪の少女という 君を
又はその前に立つ僕を
くらい亡霊にする
夜の長い腐乱のなか
鏡の前に僕は立ち続ける
そして戒められた発語を
心へと流し込み
二人の会話を密かに予感する
遠く離れた音叉のように
122 :
雨森 通:2006/04/05(水) 05:11:37 ID:e7mYPP+n
(続き)
夜が暴かれると君は消えてゆく
残された僕の鏡像に
僕は自愛の影を怯えつつさがす
そして夜に疑惑は燃され
僕は君と見つめあう
君の声や君の感覚への欲求が
時折鏡を砕くことを選択させる
しかしその後に想起される虚しい空洞が
僕を大きく恐れさせる
そしてまた夜が来て
僕と君はみつめあう
遥かな時のあとで
君と邂逅できる瞬間を夢み
ただ見つめあう
見つめあう
123 :
雨森 通:2006/04/07(金) 22:17:45 ID:tkbHOeRn
逆らいがたい無為の引力の前に
私の飢餓は真綿の弾性のまま沈んでゆく
陳腐なセンテンスの後の空白に
繋げる怒りとその修飾のむなしさ
全てが崩壊の色に染まる時
か細い生存だけが饒舌に明日を語るのか
もはやその明日さえ明確な輪郭を持たず
まるで絵空事のように
現実からかけ離れた色合いで
今日の暗がりを回遊する
124 :
雨森 通:2006/04/07(金) 22:44:27 ID:tkbHOeRn
犬の先導する
その先の街路の先
暗い横断歩道の黒白
かすかな怯えを歯の奥へ押し込め
犬の陰茎の下
私の自尊は糞尿と共に流れる
この牽引の構図は
そのまま私の精神の在方となり
いつしか私も
四つ這の獣の処方を真似
そこかしこの暗闇に咆哮する
その木魂に僅かに動く犬の耳
犬の光る涎
痩せた肋に留まる夜の食指
私を牽引する犬の歩みは
細々と
しかし狂気への急変を潜ませ
夜気をゆるり切り開く
来歴は道から来
ほそく道へと繋がる
私の一歩一歩は
犬の歩いた道へと
少しずつ重なり
二匹の上へ
雨の降り出す
125 :
雨森 通:2006/04/08(土) 02:50:45 ID:Mu7fm5tK
存在の表層
そこにたゆたう
非存在という霊感
存在の外殻に
夥しい羽毛が立ち
無の触覚を促す
そこには乾いた傷跡
静かな狂気 そして
遥かな崩落の予期がある
この静止の中にも埃は乱れ
一つの終結へ 破局へと
果実は熟れてゆく
野放図な時の舌
それを謀る迫真の演技の最中
ものの弾ける音のする
126 :
雨森 通:2006/04/11(火) 02:52:24 ID:aUeB8UCP
寒風の死が低い路上に撒かれ
かえって蘇生してしまう春の生存
私は草臥れた服を売って食を繋ぐ
日に焼けた本を売って住処を保つ
僅かな労働によって社会への去勢を免れ
消費することで現代へと辛く交接する
生存の持続の為に生存はか細く
より失うことによって鮮やかに欲望を得てゆく
かつて満ちている事で満たされなかった
痛手の観念はこの日々の鋭角へとぴったりと当て嵌まり
私はやがて暗灰の隠者の 果ては乞食の境涯へと
自らを悦楽のうちに押し込める
そしてひとつひとつ
私の痩せた骨を季節の巡回の上に置き去ってゆく
127 :
雨森 通:2006/04/11(火) 03:45:02 ID:aUeB8UCP
朝の濡れた重力に軋む建築
汚れた硝子の向こうの
表層を埃に削り取られた町並み
私は洟をかむ
紙に付着する粘液のぎらつき
生きたいと散々願いながら
この生の恩着せがましい誇張が
私の歩みを怯ませる
月の引力の感知まで
そこまで私を死へと近づけよう
粗末な食事にコップ一杯の水
生命を保ちつつ損なう六錠の薬
秘匿された現実が太陽の上昇と共に拓かれる
その僅か上を浮遊する私の存在
私は生を願いながら私を生き過ぎない
私は建築のように陽光と相対せず
盲いた深海魚のように陰の胎内を滑らかに巡る
限られた夜の一隅に
すてがたいものたちを並べ憩う時
そこから除外された鬼たちが
遠い寺の鐘の中ではげしく哄笑する
かつて陽の下に捨てられた展望
そこまでの距離の目算が私に反抗する
128 :
雨森 通:2006/04/11(火) 04:30:19 ID:aUeB8UCP
発光の予感を
青いくちづけのまま
水辺の色彩に流す
やがて幸福の記憶が
泡沫のかたちで新しい
形而上の犬が
脱ぎ捨てた服のなかで
熱を出す
129 :
雨森 通:2006/04/11(火) 04:46:41 ID:aUeB8UCP
ぶっこわれろ ぶっこわれちまえ みんな
おれの のうてんの しらこを はしで つつけ
ぽんずで くうな しお かけて くえ
かわらに おちてる えろほんを ごじゅうえんで かって
しごいて しごいて しごいて ちがでて
うっ とか あっ とか いって しぼりだした
おまえらの せいえき ためて せいりなぷきん あらえ
ぶっこわれろ ぶっこわれちまえ みんな
ななまんの すずきあるで こうそくを ぎゃくそう
あさごはんは まだかい とか いいながら
ふくびきけんを もやして あのよへ いこうよ
おれは ふりちんで わきげ はみだして いはいを かう
おまえらも おれも みんな せいえき にもどって
どぴゅっ とか ちんこ とびだして
おとうさん さようなら おかあさん こんにちわ
とか おもいもいに さけんだ あとで
まんこの なかで さんに やかれて しのうよ
130 :
雨森 通:2006/04/11(火) 05:02:58 ID:aUeB8UCP
心臓の行方を
果実の終焉に尋ねる
縊られた貴族の首に
腐乱した血が悩ましい
暗い維持の果て
共犯同士の生涯が
鉄の肉情の上に
閉じ込められ
131 :
雨森 通:2006/04/11(火) 18:24:36 ID:aUeB8UCP
硝子の嬰児の
未完成の体内へ
自縛の日々は
累々と死んでいる
132 :
雨森 通:2006/04/23(日) 05:00:46 ID:k2dIFmH3
|д゚)
133 :
名前はいらない:2006/05/07(日) 16:47:26 ID:EiBRyzPC
あげ
雨森さん絵文字なんてどしたん?
もしかしてだけど「さきミル」って漫画知ってる?
135 :
雨森 通:2006/05/08(月) 19:35:48 ID:paRi4ahZ
スレ落ちたと思ったら上げられてたのか
134
書くことないんで顔文字で存在をアッピール まあ地下なんだけど
さきミル知らないからググっちゃったよ
ゆびさきミルクティーのことね 面白いタイトルだ
136 :
雨森 通:2006/05/12(金) 02:21:53 ID:mY/QMk/E
石の季節の中で地平線を涙ぐませ
その振幅の間に僕はシャツを脱いだ
風邪をひく可能性程の期待を折り畳んで
人と分かり合う展望を過ぎ去った砂の季節に埋めて
宿命の揺れている蜃気楼を簡素なコップに注ぎ
飲み下そうか迷っている
風にはねられながら飛ばされてゆくどの方向にも
同極の反撥が横たわって僕は落ち着けない
小さな電燈の下で切れたフィラメントを嗅いでいる
暗い昼間に遠くの新しい磁界の気配をさがす
そのなかで僕は時の摩擦をおぼえない
137 :
雨森 通:2006/05/13(土) 04:21:24 ID:4B2qqFip
おまえは誰なのかと
問わなければいけない晩春の突端に
羽のように降りてくる硬い覚醒
季節の立体の内容に沈殿しきれないノイズ
耳を塞がなければそこから溢れてしまう
おまえは誰なのかと
問わずに済む未来を震える指先で引き摺って
希望のみで満たした具象的な夏を甘く予期する
自分から零さずに運べ この揺れる季節に
138 :
雨森 通:2006/05/13(土) 04:26:19 ID:4B2qqFip
不安で一杯なのは未来と向き合っているからだ
あらゆる可能性が人を後ろへ向かせない
139 :
雨森 通:2006/05/13(土) 05:49:17 ID:4B2qqFip
記憶の大広間の
中央の台座に厳かに静置された
あなたの名前
動かせば大掛かりな仕掛けを呼ぶ
あなたの名前
満ち足りない未孵化の文字列のまま
記憶の中央に鎮座する
あなたの名前
140 :
雨森 通:2006/05/16(火) 05:33:17 ID:5X3IwaTO
詩の書き方教えてください
141 :
雨森 通:2006/05/17(水) 04:18:09 ID:ur/XGq85
まるで具象的でない世界の広がりの前では
いつまでも僕は不能だ
142 :
雨森 通:2006/05/19(金) 21:50:12 ID:NoDAK2bt
無駄なものばかりを寄せ集めて
つくられた自分の似姿に失望し 打ち壊す
過去に凭れながら
変異の季節をむなしく希望する
語れない心は凝固してゆく
そしてその意味を考えることもしないうち
光る石は暗い季節に飲み込まれて
143 :
雨森 通:2006/05/22(月) 04:01:46 ID:eQHOeQqa
吠え声にもならない嗚咽しか
出せる音はない
医学で余命を測ると余白に凍え
隠喩で運命を計ると甚だ不安だ
全ての事柄は深刻な意味を携えて僕へ迫ってくる
ひとつの選択が濡れた紙のようにいつまでも付きまとう
埋葬しきれない巨人の手足が
だしぬけに冷たい土から食み出してくる
切断されない運命の立体の中で僕は永遠をほどいていた
144 :
雨森 通:2006/05/22(月) 04:21:53 ID:eQHOeQqa
ああもうなにがなんだか
145 :
雨森 通:2006/05/30(火) 10:42:35 ID:Wc+XZK+l
こどもたち
こどもたちの正しいリズムが
伸びきったぼくの影を透過してゆく
ぼくは決して認めてはならないひとつの敗北を
裏山にかくしたままにして
それからつながるひもを足首に結んだまま
悪い夢にうなされている
こどもたちが反射するかがやきは
まるで酸のようにぼくを焼く
ぼくは悪い夢のなかでぼくの幼年時代が
すこしも色彩を落とさないことをかなしむ
ぼくは確かにそこから生長してきたのに
146 :
雨森 通:2006/06/02(金) 20:29:11 ID:+33tconQ
笑いの飛沫のあと
訪れるながい波濤
火に集まる虫のように
僕の心は呼ばれ 焼かれて
147 :
雨森 通:2006/06/03(土) 02:42:38 ID:fyeB2IZe
錆びた引き戸のように
壊れた音階を引き摺って
夜の風景が僕を運ぶ
自発的運動を忘れた状態で
運命のシステムに確かに組み込まれて
僕は魂の転換の地点へと
ゆっくり動かされているのを感じた
通り抜ける冷ややかな夜の風はまるで
地平線まで続くレールのように
僕の望む行き先へ導き 頼もしい
今あるのは揺るぎない確信だ
それが長い逼塞の破裂を予期している
僕の眼前は希望の予感に澄み渡る
風景は何も変わりはしない
街灯は遠くまで並び雫のように夜を穿つ
どこかでクラクションが鳴り
犬が吠える
変わるのは僕の自発的運動だ
足取りは速く
歩幅は広く
形而上のものであった転換が
僕になお生きる力を注いでいる
僕は到達を感じた
克服を感じた
何かが弾ける音が響いた
それは苦悶の終わりを
高らかに告げていた
148 :
雨森 通:2006/06/03(土) 03:13:18 ID:fyeB2IZe
それぞれの陰を持ち寄ったら夜になった
過去と未来が混濁のかたちでうずくまっている
それでもなお意識は細い持続の中を泳いでいる
手摩れで黒光りした回想や予感を
答えのないパズルのよう組み替えては繰り返す
その運動で細切れの時を少しずつ濾してゆく
目が覚めると口の周りの食べかすが片付いている
149 :
雨森 通:2006/06/04(日) 00:48:43 ID:fkQN6ol4
彼女の残した本を売る
漫画や地図帳や新書なんかと一緒にして
まるで咎められるのを恐がるみたいに
いっぱいの本に混ぜて彼女の本を売る
150 :
雨森 通:2006/06/04(日) 02:14:30 ID:fkQN6ol4
使命は液状化された砂漠に突き刺さっている
その切っ先の深度を測ろうとすると溺れてしまうから
ただその状況のみを偶像のように崇拝し
狂信者の恍惚をもって脳髄を休ませなければならない
そうやって濡れた砂漠を渡り水を所在を忘れれば
あやふやな足場の上を浮き上がって私は天使になれるのか
151 :
雨森 通:2006/06/04(日) 02:41:43 ID:fkQN6ol4
希望のない呼吸が繰り返され
思想の立体は平穏を保つ
瓦礫の愛が私を打つが私は流血しない
私は完全な静謐を求め不要の物を購わない
私のながい腕は自由を掻く
私の足は衆目へ繋がらない
動機なき孤独が時に波紋を約束する
しかし金属の痛みのなかでさえ
私の靴は音を立てることはない
152 :
雨森 通:2006/06/04(日) 04:29:16 ID:fkQN6ol4
私は傍観者の位置から魂を溢さない
肉切包丁は埃と親しみ
私の腕は久しく骨を知らない
私の位置の不変性は
傍観する行為のみによって約束されている
人目に明るい前哨に棲み
風景や具象の変化を切り取っては
それに埋もれてゆく暮らしに
拒みようもなく私の背景は燃えてゆく
私は能動性を求め跳躍するが
自由落下の法則に基づいて
この前哨という低地に落ち着く
私は具象の変化を目の当たりにし
相対的な自らの不変に苦しむ
そして骨のない腕で
肉切包丁の時を空しさと共に懐かしむ
153 :
雨森 通:2006/06/04(日) 07:04:30 ID:fkQN6ol4
ひとり
ひとりひとり ひとり
154 :
雨森 通:2006/06/06(火) 06:00:47 ID:99uNMsHs
僕は肉体を喪ってこの世界に繋がれている
あらゆる痛みとは無縁の亡霊の境涯が背中に軽い
僕を打つ言葉や視線は肉の時代骨の時代を透り抜け地を跳ねる
僕は無謬に近い林中の像の孤独を得ながらなお人との関わりを捨て切れない
僕は人間に対する建築の不溶性に親しみを覚えながら街を歩く
155 :
雨森 通:2006/06/06(火) 06:12:50 ID:99uNMsHs
僕は肉体を喪ったままやがてある少女の人生に傾斜してゆく
僕は少女の感覚の外側で彼女の若い苦悩を知り再びの痛みを知る
僕は肉体を喪っているので少女の膣の住人になれない悲しみを知る
僕は少女の感覚の外側で少女を思いながら自涜に耽る
156 :
雨森 通:2006/06/09(金) 03:01:41 ID:rWzSXxhu
僕は肉体を喪ってなおこの世界に繋がれている
すべての具象は僕を透かして背中から徐々に亡んでゆく
僕の視線はカメラアイの均整を持ち人々の肉の時代骨の時代を通り抜け石塊の正しさを見つめる
僕の心はもはや誰とも親しまずシステマティックに亡霊の年代を通過してゆく
僕は目覚めない夢を見ている 目覚めない夢を見ている
157 :
雨森 通:2006/06/09(金) 03:19:30 ID:rWzSXxhu
僕は肉体を喪ったままさびしい街路を歩いている
僕は交差点に出ると僕と同じ肉体を喪った人の群れがいることにふと気付く
彼等ひとりひとりの視線もまた僕と同じカメラアイの均整を保ち人々を物理の背景に塗り込めていた
同じ年代を過ごす僕にさえ彼等は少しの親しみを見せない そして僕も同じように彼らを背景に塗り込める
僕はどの類似にも加わらない 街路が暗く染まり僕は他の亡霊と同じ顔をしている
158 :
雨森 通:2006/06/16(金) 01:21:23 ID:3LG0mbpT
仄暗い生存の道が続いている
病み衰えた深海魚が私の臓腑を回遊する
その鈍痛を宿命の不在が掻回し私は嗚咽する
単一色で広がる視界が粘膜の自愛を追い越して
遠巻で艶やかに光る拷問具
私の子供たちは亡者の重さとなって
煤けた背中の上をいつまでも泣き止まない
私の後背の世界は揃って腐食する
留まれぬ歩を進めると幾つかの扉が迫ってくる
私はその内のひとつを迷う腕で開く
そして私は忘却へと帰還した 全ての忘却へと
私の小さな家で賑わう全ての未知とその期待
そのなかである既視感が死児の泣き声と共に
私の背中へ淫らに接着する
159 :
雨森 通:2006/06/17(土) 09:00:17 ID:xDCla0hV
|-`)
|゚゚)
161 :
雨森 通:2006/06/21(水) 04:49:43 ID:sZEqcDkA
孵らない一個の卵へと
僕らの生活は行き着く
僕らが外と呼ぶあらゆる場所は
空きの壜へと内包され
そこを流れる雫のひとつひとつに
晩秋の空へ窓は開かれ
僕らは思い思いに手を振って
それぞれの部屋を声で満たす
僕らの生活の色調が変わる
捩れた陰茎を跨ぎながら
僕らの孵らない一個の卵が
ときに誰かの手で揺れる
162 :
雨森 通:2006/06/23(金) 03:15:06 ID:Ugxm5EfQ
雨
僕たちは恋人だから
街と共に極限まで分解され
油彩画のりんごの
消失する輪郭まで逃げてゆく
不安なアスファルトの上を
剃り落とした僕たちの欲情が
円を描いて消えてゆく
163 :
雨森 通:2006/06/26(月) 03:59:42 ID:tkG5muHp
とことん迷走しよう。
164 :
雨森 通:2006/06/26(月) 04:31:25 ID:tkG5muHp
僕の意図は光の下で繋がれる
静かに静かに
外は冷えながら煮え立ち
夥しい歯によって建築は咀嚼されている
舗道に排泄物を残して犬が逃げてゆく
ずぶ濡れになりながら痩せていく犬が
僕はそこへ駆け出し気狂いになる事を憧れる
服を脱ぎ捨てずぶ濡れになって吠え声をあげる事を憧れる
動かない今の構図を光の下に繋ぎながら
僕は正気に括られて身動きの取れない窮屈さに気付く
静かに静かに 僕を継続する
外は冷えながら煮え立っている
僕は光の下で外を取りはずし
雨に打たれ咆哮する僕と静かに決別する
静かに静かに
光の下で僕は継続する
ふと見た短い夢の中で犬が鳴いている
あれは僕の不在の星が軋む音だ
165 :
雨森 通:2006/07/03(月) 18:32:33 ID:LE87SrRW
心臓は腐乱の闇に試され続け
私は知覚されない孤独を霧のなかへ干しに行く
裏切られても
疑われても
人を信じたい
何度でも信じたい
傷ついてもいい
自分が愛する人を信じられる人間でいたい
流れる星が引き摺る鼻汁
あなたが行ったことのないあらゆる場所が
あなたに行ったことがない
169 :
夜間閲覧室:2006/08/28(月) 04:56:08 ID:3ltYSvY3
心のなかでだけ曲がれる曲がり角
170 :
雨森 通:2006/08/29(火) 04:37:06 ID:TL4Qz5w0
季節の流行が燃焼 または輝きを誘うが
僕はそれらに背を向けて手のひらのうちに冬を吹き込む
>170 オカエリー!
( ´∀`)つt[]~
172 :
雨森 通:2006/08/29(火) 23:19:31 ID:TL4Qz5w0
t[]⊂(゚∀゚ )タダイマセンキュゥー♪
>>106-107 久しぶりに感想などを。
全体の印象としては童話のような柔らかさが感じられる。
この柔らかさは、内容にあわせて方言と平仮名をうまく使った事で更に引き立っている。
内容を読み下すといろいろな意味が含まれている気がしてならない。
前半の童話の体から一転して後半、少女の孵化する描写などはエロティックですらある。
少女の中に変化の要因として内包される月は、その世界の境界線として隔てるものでもあった。
すべからく少女とは変身するものである。
そして全体の童話としての形を〆でほくそえむかのように「恋の季節」と言い放ち
読者に2重3重の隠喩を感じさせる生々しさがある。
個人的に惜しい表現だったのは「宇宙」。
出切ればそこはもう一つの世界であって欲しかった。少女が脱皮し恋をするのは
境界線を乗り越えたはずの同じ世界であれば、違う生き物となった少女の存在が
更に引き立つのでは。
>>121-122 全体的に大変惜しい作品である。
1連で提示した「似姿」はどこを指しているのだろうか。全体から読み取れる
「僕」と「君」は内面を同じくするとまでは感じられない気がする。
鏡=似姿ではなく、もっと別の表現を期待してしまう。
しかし2連から6連の流れは映像を感じさせる力がある。
特に6連は最終行の「遠く離れた音叉のように」と言う一文は素晴らしい余韻と
想像の余地を残し、「君」と「僕」の密やかな感情の響き合いを感じさせる。
もうここで終わって貰いたいくらいである。
後半は残念ながら前半ほどの緊張感が感じられない。蛇足になってしまってはいまいか。
雨森氏の持つ独特の揺らぎと透明感を是非凝縮して欲しい。
175 :
雨森 通:2006/08/30(水) 04:40:57 ID:pWVkr5FH
>MORGEN氏
まずは大変丁寧な感想を頂いた事に感謝を。
>173
これはまあ分かりきった事ですが少女の転換を描いたものです。
何の変身かといえば熱い月を舐め取り少女が変身するという点を見れば
ベタですが生理・月経を向かえたと見ることも出来ますし、
今とは別のものに変身して別の世界に旅立つという点では
初恋や処女喪失などを連想することが出来ると思いますが
自分では深く意味づけを考えて書いた訳ではないので
そこらへんはご自由に解釈頂きたいと思います。
指摘された「宇宙」ですが、確かにその言葉の内包する巨大さに
かえって平板な印象を与えて世界を断ち切ってしまったようにも思えます。
しかしまあここらへんが自分の限界でして、
そこから先の世界のことには筆が達しないという証しであるかもしれません。
>174
これはあるスレッドに投稿した詩を書きなおしたものですが、
自分でも不満の残る出来上がりでMORGEN氏のご指摘は一々尤もと考えます。
本来は鏡に映る互いの姿に見ほれ邂逅を望みながら果たせず永遠に見つめあう少年少女という
モチーフを描いたものだったのですが説明を省き少女側の描写を削除したことで
かなりスケールダウンしてしまい、自分が考えるとおりのものが表現できず終いでした。
書き直しを考えていますのでもしよければその時はもう一度感想を頂きたいと思います。
176 :
雨森 通:2006/08/30(水) 09:22:55 ID:pWVkr5FH
僕はいつの間にか膨らんでしまって
お腹が冷えて仕方がない
下痢をすると股を濡らすのは世界の切れ端だ
177 :
雨森 通:2006/09/04(月) 02:06:04 ID:rpYPHzki
みずみずしい焦点を狂わせて
僕は直せない斜視のまま
微細な観念を寄せ集めて名付けする
庇に注がれる景色や繋がりを
粉々に砕いてゆく手順を怠った僕は
飲み込みようのない巨大な夕食を前に
窒息か飢えかを選びかねている
僕の掌に付着する微細な観念
輪郭したそれを
もう一度両手を合わせ磨り潰すと
僕の手は真っ黒に汚れてしまった
178 :
雨森 通:2006/09/08(金) 04:35:04 ID:WmMaIiTC
やたらと明るい嘘ばかりが俺の身体を啄ばみにくる
しかしもはや食われる肉もなく
かちかちとむなしく骨を鳴らして嘘たちは失望する
羞じのなかで流す血はもう凝固して
俺は自惚れた鏡を破壊して相貌をうしなったのだ
愛する少女は俺が誰かわからない
だから長い夜に目覚めるけだものと間違えて
少女は便箋へ 電話線へ 発した言葉のなかへ
隠れてしまってもう二度と出てこない
179 :
雨森 通:2006/09/09(土) 02:36:41 ID:scIzr+DC
僕が動かないと世界は速い
僕が走り出すと世界は止まる
開いた両目は世界へ像を結ばない
だからあえて盲目であろうとすると
今度は氷のように世界が
背中から滲みてきて僕を叫ばせた
この孤立の中身を知ろうとすると
相対する僕以外のものに穴が開いてしまう
それを引き摺ってゆくのか引き摺られてゆくのか
轍だけが紙の上に残る
180 :
雨森 通:2006/09/11(月) 02:23:49 ID:wbhycKXP
俺は蛆のジョニー
賞味期限のきれた心臓に住んでいる
仲間たちはここの肉の味に飽きちまって
早々に他所の肉へと移住してしまったが
この俺だけは白い心臓のなかで穴を掘り続けている
俺は蛆のジョニー 甘い肉が大好きだ
俺は右心房から上大静脈への穴倉を棲みかに
今日は右心室の三尖弁をひたすら齧る
この心臓の元の持ち主は(今は当然俺の持ち家だが)
腐敗しながらも時々動くというからなかなか油断できない
昨日はこじゃれた燕尾服を身に纏って
表通りを20ヤード闊歩して倒れたらしい
その20ヤードの足取りは
まごうなき紳士のものだったそうだ
俺は蛆のジョニー
最近俺はこの心臓の持ち主が気にかかる
この少し甘くて辛い心臓が
かつてはどんな鼓動を刻んでいたのか
そしてこの心臓の持ち主は
燕尾服なんか着てどこへ行こうってのか
だが俺は一匹の蛆のジョニー
そのうちに一匹のニクバエとなって
この心臓からもおさらばさらばさ
その時にゃこの旨い心臓の持ち主の
頭のまわりのぶんぶんぶんと飛び回って
その面が幸せに歪んでるのかどうなのか
しかと見届けるとしようか
それまでは俺はこの心臓で肉を食う
俺は蛆のジョニー 仲間は俺をグルメと言うぜ
181 :
雨森 通:2006/09/11(月) 16:45:59 ID:wbhycKXP
整理された悲劇たちが
どこまでも到着しない僕の夢を測りに来る
その無闇に正しい物差しが
狂った僕の遠目を突き破りにやって来る
僕は逃げ出す
僕の観念に効率的な速さで
182 :
雨森 通:2006/09/11(月) 17:05:45 ID:wbhycKXP
石を投げる
セメントの窓に
石を投げる
肉の空に
石を投げる
心の壁に
石を投げて
音を聞いて
石を投げて
時に血を流させ
それを嘗めては
不味い献立を考える
石を投げる
ぶらさがる我執に
石を投げる
遠すぎる明日に
183 :
雨森 通:2006/09/12(火) 10:17:52 ID:MoLmiFnC
湯気の立つ過酷に剃刀をあてて
皮を剥ぐ肉刑のように
激しい痛みと共に心を窮めてゆく
美しく飾られた欺瞞のオブジェを
脂ぎった商人の手から奪い返し
正しい値をつけ路上に晒す
なんら特別でない
値付けされない自分 そして過去
白く輝く陶磁の骨が見えてくる
もう暖衣は要るまい
俺は開け放たれた骨の
その隙間という隙間に冬の風を呼び込むのだ
184 :
雨森 通:2006/09/13(水) 05:55:41 ID:vfvfLgOX
勘違いだけで生きている
勘違いのままで詩人になりたいとおもう
それが勘違いだとわかったら
悪びれずにまた違う夢をみようよ
185 :
雨森 通:2006/09/15(金) 04:54:28 ID:EiZFuv0K
今の俺は表現者ですらない
186 :
雨森 通:2006/09/15(金) 05:17:31 ID:EiZFuv0K
破れたパジャマで夜道を歩くと
不思議となにも怖くないという気がしてくる
コンビニまでのほんの数分のあいだで
俺は惰弱なかつての自分を
嘲笑するまでに強くなってしまった
破れたパジャマに秋風が吹きぬける
下着が覗こうが何のことはない
俺はコンビニにある酎ハイの銘柄と
ビーフジャーキーの産地を頭に浮かべながら
この果てしなく爽やかな秋風を
所々血の滲んだ破れたパジャマに通していた
なんのことはないさ 人生
こうやって堂々と登っていけばいい
この天国の階段を
187 :
雨森 通:2006/09/16(土) 03:19:51 ID:RAhGVip2
世界とは予感でしかない
自らの外と見立てた檻の隙間から
煙のように漂ってくる
僕はその色を見 においを嗅ぎ
時にそれにむせながら
その煙のもとで今も燻っているものを
知ることが出来ない
世界が予感を越え大きな火となって
僕を囲うこの檻を燃え上がらせるとき
大きな熱傷を以って
僕は世界という熱さを知るだろう
188 :
雨森 通:2006/09/16(土) 05:11:40 ID:RAhGVip2
具象的な他者はみな死んだ
重い稲穂が揺れる田圃に林立するは
どれもみな濡れた影 また影
僕と話そう 僕と交わろう
自愛の手をまた自愛に伸ばし影と踊る
僕は揺れながらほつれ また束になる
人としての痛手は夢に置き
恋した少女は女になってみな死んだ
揺らめく影たちは優しく また遠い
具象的な他者はみな死んだ
僕はやわらかな肉をたもちながら
ただひとり流血しない
具象的な他者はみな死んだ
目覚めてはいけない夢のなかで
ゆらゆらと稲穂が揺れる 影とともに
189 :
雨森 通:2006/09/16(土) 05:48:39 ID:RAhGVip2
結局の所俺は独我論的偏狭な世界から抜け出せないでいる。
自分以外に発すべき言葉もまた自らを見立てた影へと跳ね返る。
このスレッド自体が温い羊膜の中にありそして
発された言葉は何にも形成されずに徒らにたゆたっているに過ぎない。
世界とは一生の間に知りえる全ての事だ、この世界を変えるために
俺は一生をかけてこの問題に取り組まなければならない。
俺は詩人になりたい。
190 :
雨森 通:2006/09/16(土) 06:23:05 ID:RAhGVip2
これは創作だけでなく俺の人生の課題でもある。
突き詰めれば、いかに前向きに心豊かに生きるかってことだ。
191 :
雨森 通:2006/09/16(土) 07:19:30 ID:RAhGVip2
夜はずっと病気なので
僕は看病しきれず眠ってしまって
目覚めてみると
朝が暢気に読経している
葬られた夜たちは
病気のままで過去の行列に並ぶ
僕がそれを数えている間に
また一日の始まりだ
僕はかつて捨てすぎた
幸せに 不幸せ
一度も口ずさむことなく
そして今拾おうとすると
行列が邪魔をする
夜たちが居並ぶ病者の行列に
192 :
雨森 通:2006/09/17(日) 05:39:27 ID:gIODhQIN
一生過渡期
193 :
雨森 通:2006/09/17(日) 05:50:23 ID:gIODhQIN
目覚めを諦めながら
それでいて人間で居過ぎると
恐れ気だけがやけに生気に満ちている
セピアの舗道をいつものように歩くと
まるで巨大な機械の末端で
一個の反復運動として
機関を助けているような気になる
それは社会などではなく
自らが拠って立つ世界そのものだろう
僕は歩いていた
自らの法に則しながら
歩かされていた
194 :
雨森 通:2006/09/19(火) 03:18:25 ID:v5VQohrk
僕は考えるのをやめて歩いている
秋の空がまるく呼吸してその周囲の僕たちを歪めている
痩せた感性や煤けた詩想を放し飼いにして
僕はこの灰色の街を浅く呼吸しながら
それを小さく区割りし そこから新たな断面を探す
僕を容れる隙間さえない密接した建築たち
秋の色彩に濡れながらその本質は硬い
この街を逆さに振っても人々は落っこちない
空の波打ち際で溺れるのは僕ひとりだ
咳をすると街がこぼれてくる
呼吸しきれないひとかけらに疲れた僕の希望が入ってゆく
この街にしがみつく手がかりを探しに
ひずんだ怨嗟と交じり合い暗い色を沈ませながら
195 :
雨森 通:2006/09/19(火) 03:33:15 ID:v5VQohrk
逃げて逃げて
また逃げて
逃げたさきから
また逃げて
逃げて逃げて
逃げて逃げて
逃げながら
もう逃げるのが
やんなっちゃって
逃げるのをやめよう
逃げないでたたかおうって
そんなかんがえが
にょろっとでてきて
でもやっぱりこわくて
また逃げだして
逃げて逃げて
また逃げて
逃げたさきから
また逃げて
そうやって逃げのびたさき
そこはいったい
どこですか?
196 :
雨森 通:2006/09/19(火) 20:19:44 ID:v5VQohrk
ぼくにんげんじゃないですから〜
しんしゅのるいじんえんですから〜
にんげんのやることなんて〜
ぼくにはぜんぜんわかりませんから〜
ぜいきんとかねんきんとかふみたおし〜
もちはたらかないでむだめしくう〜
しかもわるびれることなくさ〜
おれをけんぶつしにきたにんげんには〜
ひっつかんだうんこをくれてやるぜ〜
ふぁ**くとかきすまい*すとか
きたないことばをまきちらすんだぜ〜
でもおれにはかいぬしがいない〜
だからかわいいかいぬしをさがしに〜
まちをはいかいさ〜(もちぜんらで)
ぽっぷなあしっどじゃずのりずむで〜
おったったちんこふりふり〜(みぎひだり)
おんなのこににじにじにじりよって〜
じさくのきゅうあいのだんす〜(はげしく)
ぱっしょねいとにおどってちんこしごいて〜
ほけんしょにつれてかれる〜・・
197 :
雨森 通:2006/09/19(火) 20:23:22 ID:v5VQohrk
ほけんしょはさむいぜ〜・・
きゃんきゃん・・ きゅんきゅん・・
いぬやねこの
かなしいかなしいなきごえ〜
おれにはかいぬしがいない〜
ひきとってくれるさきなんてない〜
まつのは あ ん ら く し〜〜
すばらしいじゆう〜
おお〜 たとうべきじゆう〜
それはしととなりあわせの〜
オーオーオー
エフ・アール・イー・イー・ディー・オー・エム!!!
ふりーーだーーーーむ!
イェイイェイイェイ ふりーーだーーーーむ!
おどりあかそうさいごのときまで!
ざっしゅのこいぬをだきしめーながら!
かみしめろこのじゆう!
いきてるってこうゆうことなんだ!
おりのなかで〜 うたっていた〜
おれはじゆうのうたを〜
むげんではないじゆうのうた〜を〜!!
198 :
雨森 通:2006/09/21(木) 05:31:45 ID:+OKjFsOr
鋭角の祈りが
今日も空を切り裂いて
嘘ばかりが降ってくる
199 :
雨森 通:2006/09/23(土) 05:52:35 ID:OF8A/a7h
僕が希求するのは
小数点以下の揺らぎ
0と1のあいだの原っぱで
一休みしていいよっていう
ひとつの許しだ
200 :
雨森 通:2006/09/23(土) 06:29:42 ID:OF8A/a7h
語られてしまった記憶の礫が
時間と僕を不仲にする
全てに拘束されながら
僕は煙草を買いに行ける
朝がすべって
鳥たちをいっせいに飛ばす
201 :
雨森 通:2006/09/27(水) 03:32:21 ID:/1Y0ZLOq
ウボァー
202 :
雨森 通:2006/09/29(金) 05:21:46 ID:qrnK+oC5
「朝の重力1」
ひとつの牽引される空間
そこへ群青の朝は重く沈殿する
建築の棟々は低く不協和音を呻く
茶色い窓硝子の向こう
無頼の鴉の群れが
表情筋を麻痺させた街並みを
次々と破いてゆく
その傷跡から
冷ややかな街の色彩が
ゆっくり滲み出す
203 :
雨森 通:2006/09/29(金) 05:22:38 ID:qrnK+oC5
「朝の重力2」
不完全な落下が終わり
錆色の一日が脈を打ちだす
楕円形の渋い覚醒が
破廉恥な夢を搾り取った脱け殻へ
粗暴に注ぎ込まれ
それは仰臥する私を形成する
そしてまず困惑がよみがえるだろう
不慣れな今日の始まりに対する
204 :
雨森 通:2006/09/29(金) 05:23:49 ID:qrnK+oC5
「朝の重力3」
薄明かりがまどろむ部屋で
脳裏に蜘蛛を這わせながら
私は洟をかみ
そのぎらついた
誇らしげで卑猥な生を凝視する
私の小さな主張を
粘液の主張は塗り潰し
今日の突端に私は接着される
205 :
雨森 通:2006/09/29(金) 05:24:46 ID:qrnK+oC5
「朝の重力4」
揺らいでいる陽の下
自らの一日の順回転に従い
その運動の中心へ人は乗り込んでゆく
正しい朝の法則は
しかしこの部屋で切断される
茶色い窓硝子に貼り付いた
その鮮やか過ぎる切り口に私は驚く
206 :
雨森 通:2006/09/29(金) 05:25:30 ID:qrnK+oC5
「朝の重力5」
私は朝という言葉の持つ
一般的な意義から切離した
私自身の為に模擬された
朝という
そのいびつな仕組みのなかで
その重力からは
いつまでも自由になれないでいる
207 :
雨森 通:2006/09/29(金) 09:39:02 ID:qrnK+oC5
「朝の重力6」
傷なき痛手に背を屈ませ
飛び立たない影のうちに沈む
一人だけの食卓で
僅かな朝食を食べ残し
何錠かの薬を
幽かな信仰に混ぜ飲み下す
この幾千の繰り返しに
ゆっくりと磨耗してゆく
私の健康な楽観
208 :
雨森 通:2006/09/29(金) 09:45:41 ID:qrnK+oC5
「朝の重力7」
突如太陽が覚醒すると
秘匿された現実が破裂して溢れ出す
驚愕と共に羽ばたき去ってゆく影たち
荒れ狂う海の姿でやってくる空間や時間の禁忌された間隙
そのなかへ私は様々な姿勢で飛び込んでは押し流される
そして余りに広すぎる余白のなかを
孤児のようにさ迷う
209 :
雨森 通:2006/09/29(金) 09:49:24 ID:qrnK+oC5
「朝の重力8」
徐々に圧迫されてゆく自愛の観念
清潔な時間が酸のように私を焼き
意識の切れ端で否応なく
歳月と生の接地面積を計算してしまう
そしてその答に自らうちのめされる
210 :
雨森 通:2006/09/29(金) 09:54:16 ID:qrnK+oC5
「朝の重力9」
朝は姿勢を正してゆく
私はうなだれてゆく
211 :
雨森 通:2006/09/29(金) 09:55:59 ID:qrnK+oC5
「朝の重力10」
茶色い窓硝子の向こう
自らの課題に無邪気に
白鷺が軽やかに渡ってゆく
どこかで学校の予鈴が響く
その明るいエコーのなかに
注意して私は嘲笑をさがす
212 :
雨森 通:2006/09/29(金) 12:10:55 ID:qrnK+oC5
「朝の重力11」
茶色い窓硝子の向こう
不確かすぎる空に
私の分離した魂がある
裸のままの希望がある
重たい鳥のように
飛び立つ真似を繰り返しながら
私は止まり木が軋む音を聴いている
213 :
雨森 通:2006/09/29(金) 12:11:48 ID:qrnK+oC5
「朝の重力12」
私は定点観測するカメラのように
この上なく真摯に朝を見つめ続ける
視界のなかに私自身も静置しながら
それをただひとつの使命のように
そして天体は運行する
朝が人知れず去り
昼がやって来ている
私はふたたび身を伏せる
重さを失わない背中には
未孵化の朝が既に産み付けられている
214 :
雨森 通:2006/10/01(日) 23:16:54 ID:UAprBV8v
いつまでも悪酔いが醒めないので
所かまわず反吐をぶちまけると
少しだけ詩人になったような気になる
吐寫のやりようにも多少のエレガントさや
または気の利いたエスプリなんかを求めれば
居酒屋のトイレや電柱の影では物足りないので
俺はカビの生えかけたスーツをまとい
ボサボサの髪を少しは整えて
何の関係もない賑わった立食パーティや
華美な結婚披露宴なんかに現われて
せっつく胸のむかつきの奔放さや
不整合な一瞬の静けさまたは
ありきたりな喉の酸っぱさのままに
紳士や淑女の衣裳へ反吐をぶちまける
あたりをびちょびちょに汚して
お高い床材やカーペットも胃酸で焼いて
そこでごめんなさいと土下座して謝って
何万か何十万かの弁償や賠償金を払うくらいなら
俺はそこで反吐で喉をつっかえて死んでいい
俺は悪びれずに反吐を吐き続けて
場の空気なんか読まずに反吐を吐き続けて
紳士淑女からリンチに遭うべきだ
ゲロ跳ねて服が汚れようが俺しらね
胃の中がからっぽになるまで
所かまわず反吐を吐き続ける
悪酔いが醒めないんだ
215 :
雨森 通:2006/10/02(月) 04:33:44 ID:OKIlxxR6
もうどこへもつながらない駅のホームで
半透明の君と出会う
216 :
雨森 通:2006/10/02(月) 06:37:20 ID:OKIlxxR6
時間の速さに百歩遅れて
思い出は後をついてくる
立ち止まったりしながらゆっくりと
奇麗にパッケージングされても
彼女が窒息してしまわないのは
真新しい僕の吸気が彼女を生かすから
そしてまた僕は考える
彼女や僕の昨日を 昨日の朝食の味を
すると思い出は霞みながら
しかしいつまでも新しい
僕のなかで彼女はもうどこへも旅をしない
しかし僕がどこかへ旅をすると
彼女はまた少し大人になって
還ってくる僕を驚かす
217 :
まや:2006/10/02(月) 08:48:57 ID:wcTWemss
218 :
雨森 通:2006/10/02(月) 19:34:06 ID:OKIlxxR6
217 絶対覗かない
219 :
名前はいらない:2006/10/02(月) 22:34:51 ID:vxXEoZPB
この気持ちをなくすには
一度全てをなくさないといけないのかもしれない
前の自分を取り戻すには
もう一度ゼロに戻らないといけないのかもしれない
君を忘れることが僕を救う唯一の方法
君を好きになって失ったものもある
そろそろ君から卒業しないといけないのかもしれない
好きで好きで どうしようもないけど
これ以上何も変わらない
僕はどんどん愚かになっていくだけだよ
220 :
名前はいらない:2006/10/02(月) 22:41:12 ID:vxXEoZPB
それでもこんな寒い夜は
どうしても君のことを考えてしまうよ
今頃どうしているんだろう
どんな顔しているのかな
寂しい曲なんかも聴きながら
君との思い出を思い出してる
一緒にいる時はとても楽しかったね
君が笑うと僕も嬉しかった
君を困らせた夜 僕は本当に後悔したよ
あんな表情されるのなら伝えない方がよかった
今とても苦しいよ
君への想いが高ぶりすぎて
221 :
雨森 通:2006/10/03(火) 01:42:15 ID:Vk8hIUr7
出所不明の敗北が
使い切れない銀行預金のように
僕の明日を保証する
その莫大な敗北を費やして
僕はその日の不味い食事を賄い 辛い酒を飲み
そしてくさい煙草に眩暈する
222 :
名前はいらない:2006/10/03(火) 06:33:26 ID:1cqWxM/5
いつしか明け方 目の覚めるブルー 予定時刻のアラーム 鳴る前に出よう 『サヨナラ』言い忘れた訳じゃない 『マタアオウ』きっとここから始まる んー思い浮かばない・・・
223 :
名前はいらない:2006/10/03(火) 15:52:23 ID:SDszoXTP
僕らだけのテリトリー
流れ弾のような声に躓いても
見えない糸で紡いだ
『「A子さんのお尻を触る」
「頬擦りをしたい」
「押しつぶされたい・・・あったかい。。あったかい。。。」』
流れ出す時間は言葉を天に召す
打ち上げ花火の余韻だけ捕まえた
むしろ捕らわれた
見上げれば言葉が降ってくる
私は体中にグリッドを引かれて
列の後ろの方についた
224 :
雨森 通:2006/10/04(水) 05:28:11 ID:719krOzc
心の砂礫を欺いて
行かなくてはいけない海があって
不自由な記憶はそこに繋がれたまま
波打ち際で転がっている
思えばどこへも行く当てなどなかった
僕が硬い水で肺腑を満たすとき
溺死するより先になぜか生きだしていた
海は計算している
僕の愛した不遇で僕を割り切ろうと
それが丁度恋人の乳房のように柔いので
つい僕は浜辺でくつろぎ過ぎてしまった
心の砂礫を欺いて
僕はようやく盲いになれたのだ
潮風が焼いた僕の目は暗い中空に瞬くだろう
僕は海へ泳ぎだす 自らを再び生かす為に
225 :
雨森 通:2006/10/04(水) 07:07:21 ID:719krOzc
ヘッドエイク帝国は長く戦時下にあるので街に殆ど男がいない
戦線の拡大により戦死者の数も増えるばかりなので
帝国では人口減少をによる国力衰退を避けるために
帝国臣民男女に対する子作り政策を強力に推し進めている
夫婦恋人など相手によらず男女は一日三回のセックスを義務付けられ
ゆえにヘッドエイク帝国の首都には晩昼開けず男女の喘ぎ声がこだまし
数少ない男子は日夜数多の女子の元へ飛び回っては血が出るまで精液をばらまき
女子は常に妊娠するかセックスするかのどちらかで過ごした
そんな中この政策に対する造反者も少なからずおり これに対して帝国は容赦しなかった
政策を批判する言動、または一人オナニーに耽るような輩は収監、または最前線に送られ
配偶者を傷つけたくないなどと嘯きセックス義務を果たさないおしどり夫婦は財産を根こそぎ没収された
一方帝国の首脳部は男子の減少を考慮して男女の産み分け術にも方策を練り
女子の強い快感が男子出生に関係する事が発見されるといかに女子の快感を高めるかに莫大な研究費がついやされた
帝国の指導により男子は雰囲気を盛り上げるベッドメイクから睦言 果ては古代中国に伝わる房中術にいたるまで教習を受け
首都に響く女子の喘ぎ声は更に高まりを上げた
結果この翌年帝国に誕生した新生児は莫大な数にのぼり
あ〜頭痛い もうやめやめ
ヘッドエイク帝国滅亡!
226 :
雨森 通:2006/10/05(木) 04:11:33 ID:hwW+XPSe
まるでかなたの惑星のように
遠心力と重力が釣り合ってしまう
留まろうと思えば無制限に許される
逃げようと思えば誰も追ってはこない
僕がここで惑い続けるのは誰の為でもなく
僕のふたつの薄弱な意志によってまさに釣り合ってしまったからだ
冷たい真空のなかで幸運にも僕は窒息しない
しかし窒息しないゆえに僕を引き寄せる力は均衡し続ける
僕は放逐されたい いいや僕は堕落したい
冷たい真空のなかをふたつの力にときに揺らぎながら
ともし火のようなおぼろげな太陽の とおく外周を
僕はまわる まわる まわる
227 :
雨森 通:2006/10/07(土) 03:56:10 ID:qANL+akA
明るい雲に夜空がかかって
とても奇麗な嘘でできた巨大な隙間へ
幸福のうちに僕は落っこちた
そこは人の気配はするけれど誰も居ない
童話にさも当前のように出てくるような家で
その大きすぎる郵便ポストには
かつて僕の書きすぎた手紙が
全部ちゃあんと届いていた
なんだこんな所に着いてたんだ
使い込まれた揺り椅子にもたれながら
僕は初めて自分が出した手紙を読み直すことにした
つたない文字でヘルプミー!だとか
ばかあほまぬけだとか書かれている
僕はこの手紙の山を
暖炉の火で盛大に燃やそうか
それとも鶏たちが歩いているあの裏庭に
埋めてしまおうかと考えたが
結局全部持って帰ることにした
僕のレターケースには
絶対に入りきらないように見えて
本当は意外と
きれいに収まるんじゃないかと思ったんだ
228 :
雨森 通:2006/10/07(土) 03:58:34 ID:qANL+akA
(続き)
まるで朝のように夜空は明るかった
そのあかりが照らす道を
山ほどの手紙をかかえて僕はかえる
予想外に軽い足どりで
この手紙のひとつひとつには
もうすでに返事が添えられていた
それは当時の僕が期待した通りのものではないけれど
今の僕ならなんとか納得がいく答えだった
僕はときどきそれを眺めては考えるんだ
何年か何十年かあとに
もう一度訪れるだろうあの童話の家の
大きな郵便ポスト
その中身について
229 :
雨森 通:2006/10/07(土) 12:26:29 ID:qANL+akA
意志のない肉がまた動き
僕らはまた冬の墓場から這い出てきては
方向をなくした朝を迎える
そしてモノトーンのコピーが
新たに一枚刷られる
230 :
雨森 通:2006/10/07(土) 15:18:43 ID:qANL+akA
僕達の希望は年老いた
僕達の明日は腐り掛けて異臭を放っている
僕達の昨日は語られながら死ぬほどに退屈だ
そしてひとつ残された今日
僕達は偶然見つけた昔の財布のように
何も出てこないことを半ば諦めながら
それでも何度も逆さに振っている
僕達の希望とはまさにそれだ
超能力番組を信じきった8歳の男の子のように
何一つ動かさず心に念じるだけで
なんとここまで来れてしまった
それゆえに僕達は復讐を受けて
ゆっくりと絶望に蝕まれてゆく
それは間違いなく僕達自身の企てによってだ
そして僕達の魂は安い宿命に落ち着こうとする
宗教や哲学がそれぞれの絶望に最適の形に僕達を精製する
社会が僕達を問題視しまたは糾弾するなかを
発光塗料を重ね塗りした死を雨傘にして
永遠に終わらないそれぞれの今日を歩いて行く
231 :
名前はいらない:2006/10/08(日) 13:34:16 ID:aJ8bOuE5
廃人にして二度とまともな人間には戻さない
233 :
雨森 通:2006/10/08(日) 19:02:31 ID:m2wjzsUR
もう既に廃人だけどな
234 :
雨森 通:2006/10/10(火) 02:17:40 ID:aUNtBhnD
人の生まれのいやしさのため
月が弾ける音色は常に正しい
街灯は星になれずにずっと項垂れている
舗道には大きく「止まれ」と書かれている
私は本当の止まり方を知らない
仕方なく歩き出すと誰かが私を小突く
十字路には秋の風が翩翻とはためいている
235 :
雨森 通:2006/10/12(木) 02:26:40 ID:vxTjRX5U
ひとつの忘却が僕を幸福にする
その一瞬のち記憶は浅い眠りから目覚めて
見晴らしの良い草原の構図の中心に
黒い瓦礫の塔を建設する
236 :
雨森 通:2006/10/12(木) 04:45:35 ID:vxTjRX5U
秋は蘇生しない
私達は未だなお死の子供
雪の来歴をたどりつつ
むごい故郷を遠くする
騙られるのもコテの勲章
つう訳で今度からトリつけますんでよろしく
少女の顔が吊るされている
それが僕の愛する人のものか僕は知らない
ただ幾つもの少女の顔が緑の蔓に吊るされ
皆一様にやさしく微笑みかける
僕は少女の顔を霧散する記憶から手繰りながら
そのうちそんな事はどうでもよくなった
僕の目の前に少女の顔が吊るされている
そんな花がある
その花をやはり僕は知らない
庇を降るように
ひずんだ回想が夢から夢へと伝ってゆく
それは暗い雲のように私を怯えさせた
一滴ずつしたたり落ちては私の夢をひどく滲ませる
私はそれぞれの手を両親に預けながら
遊園地の様々な色の花で飾られたゲートをくぐる
観覧車やジェットコースターを眺めながら
さあトモくん何に乗ろうかと笑顔のまま両親が私に聞く
私は異星人のUFOにさらわれた実父を忘れられず
この新しい父のことをお父さんとは呼べない
私は灰色驢馬で玉突き事故を起こし牢屋に入れられた母を忘れられず
この新しい母のことをお母さんとは呼べない
私は実際は誰かも知らないこの二人の男女に手を引かれてゆく
もう楽しげな遊園地は消えて寒々とした荒野が広がっている
男の手にはシャベル女の手にはロープがそれぞれ握られている
私は二人の手を振り解こうとするが思いの他強い力でそれができない
男と女は暴れる私に諭すようにこう言った
トモくん もうここから先はなにも怖がらなくてもいいんだよ いいんだよ
私は男が掘った暗く大きな穴のなかに自分から入っていった
女の手にはもうロープはない 私の視界にすこしずつ闇が被さった
書けない時も書きたい
そんな時は玉ねぎをむいていこう
小さくなって小さくなって
そしていつか玉ねぎが消えて無くなったら
その時は大きな大きなにんじんを探そう
頼もうとする明日に疲れたら
遠くまで開けっ放しのドアを
ひとつひとつ全部閉じて行って
そのなかの小さな一室に閉じこもり
鍵を掛けてロックをガンガンに鳴らす
目茶目茶に引っくり返された部屋の中で
窓を少しだけあけて風を魚みたいに循環させ
床の中央に横たわりながら
大好きなあの子のことを考えない
目に映るのは卑近なものたち
転がった正直なペットボトルや
かなしいごみ箱
溜息つく鏡
手でなぞった後に
ぷっつり引き抜く風切り羽
音の弾が飛び交って部屋が崩壊する
そのうちのひとつが心臓を狙う
そしたらにっこり微笑んで
ジャックポットと叫ぼう
リフが始まるから
夜毎の夢の
穴という穴に麦飯を詰め込んで
働け働けと耳元で吠えるハートマン先任軍曹
口から糞垂れる前と後ろにサーを付けろ!
返事しろ豚娘め!
サー!イエッサー!
人生の上に正否を乗っけて兄が走る
僕はバトンを背後に差し出しながら
別のトラックを走る兄を待っている
深まってゆく自らの影に
やり切れない重みを感じる頃
季節は予感に乗って思いがけず僕に届く
(予感
(影は他の影の色に寂しく染まろうとする
(ファッションやシンパシーに
(へつらいの笑みを隠し
(雪はそこに降り注ぐ
(埋めきれない影を埋めようと
246 :
名前はいらない:2006/11/02(木) 18:26:19 ID:8ajwuYs0
書き続けることが今は手段でしかなくとも
いつか
幸福と思えるように
心の突端に引っかかったまま
通り過ぎる事のない布切れのような白い空
感じられる全ての苦痛や快楽はそこに吸い取られ
湿った部屋の中へ枯死の時間を招き入れる
記憶は個別に芽吹いては咲き乱れ散っていった
鳥達はもう激しく飛ばない その振幅も徐々に眠ってゆく
大きな安らぎがある 怖ろしい懈怠がある
失いながら もう二度とは得ることがないのでほっとしている
夕暮れが起き 夜が訪れても空は明度を上げ続ける
語られすぎた過去も喉を競り上がる未来もそこにない
世界は加法混色されてただ一つの色に染め上げられる
そこには固化した時間と永遠に孵らない一個の幸福な卵がある
晴天が去って柔らかな嘘が残り
君の眼に映った様々な像は息を吹き返す
君の新しい赤ん坊の笑顔が
僕の小さな柴の子犬を殺すとき
手に握られた最後の氷塊は二度と融解しない
僕達が飲んだ最後のコーヒーは
黄色い食卓から流れ落ちてゆく
感覚の外へ外へ
無用の敗北が赤々と燃えて
高音響な心は幾つかの嘲けりで溢れ返る
所々でほつれた来歴は
乱れた繊維が絡まり結び目さえ見えない
思えば何一つ特別な事はない
ただ山は均されて谷は埋められて
裸にされた薄い地平線を
夕日のように赤々と敗北が照らすのだ
風も困憊して背中を押さない
枯野が赤々と燃えるのをじっと見ている
理想の少年期を夢想しながら
少年は綿羊の鳴く高原に生える草笛を高く鳴らした
その音色は多重層に分離しながら
それぞれの時代に長く差し込まれていった
一方少女は湿った季節を泳ぎ
その飛沫の中で少年は漸く清潔な有機を失った
しかし二人の過ごした季節は決して同じものではなく
鏡像の断絶を挟んで少年と少女は向かい合い続けた
僕が尋ねた季節は泥のように重くしかし澄明だった
そこに浸っている限り僕は少年であり続けたが
しかし既に少年の無機すら用意されてはいなかった
そして僕が草笛の音を懐かしみながら聴くと
突然音を立てて少年期が終わった
(/ω\)ハズカシーィ
落葉の中からこんにちは
約束覚えてくれててありがとう
借り物の風景に囲まれて
その中央に据えられた
凝固する冬の生存
明るい楽曲が街に浸食し
気温を逆行する他人の享楽が
散弾のように私を破壊する
私は私の困却や悲劇を
両手で大切に包み守ってきた
それが掻き消える瞬間を願いながら
この滑稽!
借り物の風景に繋がれながら
森のように揺れ動く街の建築と
同じ方向へ影を引くわが心
その色彩は
人や街と同じように見えて
それでいい
過去になればきっと
すべてが美しくなるだろう
しかし今は髭も髪も爪も伸び
空白を避けて日々堆積する地層
確かな記録として残される
体臭や血の滲んだ瘡蓋が
二次元の末端から流れ出で
今日も屍は墓穴に収まりきれぬ
不完全な季節を
ただ一つの希望を傍らにまどろんで
いつかすべてが美しくなる頃
あの緑に燃える丘へ走りだす
あなたの微かなほほえみに
平穏を見つけ出すとき
背中に連なる浮標はまだ見ぬ波に揺れ動く
暗い霧がやってくる
遠いところに孤影が滲んでいる
それがだれであるかはもう分からない
ふたたび平穏を得ようと
あなたを回想しようとする
あなたを回想しようとして
暗い霧に巻かれる
かつて創り上げた希望を
自閉の日々に模倣する
僕が冬になるとき
訪れた人がやがて去るとき
それでもなお
一掴みの熱を信じようとするとき
抗う事を決めたとき
宇宙は未定の方向へひずみだす
国道3号へ出たところで
いつもと同じに
どこへ行こうかでうだうだ迷い始めれば
遠く向こうで瞬いている北極星なんかは
安いアクセサリにして
どうでもいい女にくれてやれ
それを追いかけようとする
息の荒いチェリーボーイを殴り倒して
宛てもなく歩き出せば
その瞬間から
地球を遥か彼方にすっ飛ばす
第二宇宙速度を会得できるはずだ
歩き出せ
歩き出せ
そして宇宙のひずみに乗っちまえ!
ワープだ!
拾ってはいけない
幻影の破片を拾いあつめ
ひとつにつなぎ合わせようとして
一つ足りず
失った人々の肯定のなかに
仮想の時間を流しこんでは
幻影は不具のまま
私の前へ立ち現われる
そのために私は
幻影と相愛にはなれず
欠損した幻影の肉体の一部とした
癒着する私の生活が
時おり苦い覚醒を強制しては
屈めた私の背を正すのだ
伸ばされた視線の先には
切断の未来
あるいは許容されない影の地平があり
しかし私の肉体は
6時方向からやって来て
脇道に逸れることもなしに
0時方向の苦悶へと向かおうとする
肉体の向かう先に
崩落した希望は付いて来ない
私の精神はそれに縛られながら
肉体の周囲300億光年を揺動する
自虐の日々が空を紫色に染めて
その明るい方から
僕の一個の小さな賽が飛び
暗い方へと消えていった
地は硬く汗ばんで常に佇まない
賽の目はとうに潰れ
もうどの結果も意味を成さない
惜しむものなど何もない筈だ
それでも宿命は過去からやってきて
そのいびつな統計学で不吉な目を占った
だが僕はなお一個の小さな賽
地を転がる時は僕のものでなくていい
掌を離れた
その一瞬こそが永遠だ
なあんかズレが大きくなってきてるなー
それがわりかし気分良いもんだから困っちゃう
呼吸だけが正しい
残りの影はみな止めろ
少年の胸から背中へと世界が貫いて
大きすぎて重すぎて留めておけない部分を
思いきってみんなさようならと手放してみたら
残った部分ががちょうど蝶の翅のようなかたちになったので
少年はこのまま空へ羽ばたいてゆこうとおもった
僕らのピンクのマシュマロ工場は
新しいビルまた商業施設に建替えられて
利益効率を追い求めた秩序が
僕らの腕と舌を蝶々結びに縛ってしまった
しかし交尾の済んだ雄猫のように
僕らは脱力を許されなかった
眠らない老人達の子守唄を採取するため
僕らはあらゆる建築の不協和音に打ちのめされて
流血や青痣の色で五線譜を塗りつぶす
そして健康な背骨のような坂を登って
失業した消防士を尋ね
彼の歯並びの悪い口から酒臭さとともに
ビブラートの効いた思い出話を引き出したら
僕らは一仕事を終えて冷たいウォッカを呷る
それはとても苦いので僕らは一様に縛られた舌を垂らす
老人たちは石炭ストーブを囲みながら
赤いながぐつ工場で働いた昔話をする
僕らは手のひらから一個ずつマシュマロを取り出すと
老人たちやまたは僕らのために子守唄を唄う
歌詞のないメロディがおもむろに僕たちを
消す
喉は待っている
固化した空の溶けるとき
飛ばない影に茎を繋いで
午睡の夢を送り込む
名前のない液体を両手に満たし
かたちという容れ物を捜し歩く
足元から広がってゆく
幾万年の夜をあつめた大海を
サーカスは終わった
カーブを曲がれない子供達は
星を模写した屋根のうえで
ねむる
口を縛られた時間が
アクリルの床の上で狂乱して
旧石器時代がやってくる
満面の笑みと礼に適った応対で
花束の贈呈を終わらせたら
本を焼き捨てて さあ皆殺しだ
永遠に自縊しない彼女のまだ見ぬこども
やけどした手で新しいボール遊びを発明する
ルールの独自性にいつまでも帰れない僕の太陽
一枚の写真がふくらみ続け 破裂する
死児の年を数えるように
消費された熱量を想像する
燃焼を終えた灰の上を歩いている
そしてそこから白い足跡が発生して
死の季節へと続いてゆく
僕の誕生日だ
からだを包むぬるい膜に硬い盲目を宿して
こころに籍をもつ他人を静かの海に浮かべる
目を閉じるかぎり
乾いた海は果てしなく世界へ広がる
目を閉じるかぎり
揺らめく影とふたり静かの海に溺れつづける
ほどけていった僕の部屋から
無数に伸ばされた朝顔の蔓が
いつか見た夢のなかで
それぞれ小さく渦を巻いている
揺籃の時は過ぎ開花を待っていた
春の暖かい海に去られ
僕は縮こまる身体一杯に
その温もりと浮力を名残惜しんでいる
この部屋から伸びていた朝顔の蔓は
僕の無制限な意識を追って
仕掛け花火のように消えていった
ただ寒さが置かれている
拾い上げると白い息になった
朝顔の蔓は
どこの空からやってきた
どこで渦を巻いて
どこで開花を迎えるのか
僕は幸福になりたい
この無責任な夢のなかで
そして僕は
この退色した風景のどこかに
朝顔の根が凍えている事を
忘れてしまいたい
「ハニカム」
僕を嵌め込む風景は六つの均等な長さの辺に支えられ
しかしどの辺にも作用しようとして作用できず回転し摩擦し続ける
左下の暗く湿った辺からは陰惨な仕方で春が滲出してきている
風景は常に飢えを抱えて一つしかない方向に回転する
右上の暗い辺を明るい辺に変えるため回転を続ける
しかし染み出した春で潤滑して益々僕達は速度を上げ空転する
風景は与える熱量もなく少しずつ確実に痩せ細ってゆく
そして僕を嵌め込んだ風景がもう六つのどの辺にも触れなくなった時
僕は初めて叫喚を上げ 泣いた 世界をなくした日だ
(六つの辺は六角形を成し隣接する六つの六角形を構成する一辺である
(六つの辺の中心の人間が辺に回転を与える事で周囲の人間に正負に関わりなく影響する
(世界はその夥しい六角形がなすハニカムで構成されている
259加筆
拾うことを禁じられた
かつて砕かれた幻影を拾い集め
破片をひとつに繋ぎ合わせようとして
一つ足りない
私はそれを失った人々の肯定のなかに求め
あふれ出した仮想の時間に押し流されては
ついに幻影は不具のまま
私の前へ立ち現われる
そのために私は幻影との相愛を失い
欠損した肉体の一部として癒着させた
私の暗い生活が醜くうごめいては私を殴り
今日も苦い覚醒がやってくる
だらり伸ばされた視線の先には尖ってゆく未来
或いは私を縊るには短過ぎる影の地平があり
しかし私の肉体は6時方向の狂騒からやって来て
脇道に逸れることなく0時方向の苦悶へ向かおうとする
肉体に精神を引き摺られながら
崩落した希望の上を一歩一歩重い足取りで私は歩いてゆく
大切なな人形のように壊れた幻影を両手で抱いて
裸の足裏に砕けた明日をくっつけながら
悲しい気持ちのまま朝を目覚め 喉が渇く
枯死を予感する一本のライ麦が水を求めて根を伸ばす
僕から見えないところに君の耐え難い過酷がある
僕は想像したその直線的な輪郭を足継ぎにしてひとり頭上の林檎を捥ごうとした
君と僕は互いに不可視の悲劇に対して意図的に無邪気であろうとした
僕達は暖かい羊膜に包まれた未だ生まれることを知らない畸形の双子だった
君と僕の間には僕達が磨き上げた過酷が小さな火となって灯っており
その仄かな明かりの外側では逆に僕達へ働きかける正常な世界を暗くしていた
僕達は不幸を肺へ潜らせて浅い呼吸に喘ぎながらしかし奇妙にも幸福だった
その時君と僕は鏡に映ったように互いに良く似ていた
そして今僕の傍らに君はいない
君は目覚めの意味を知りいつまでも外であり続けた正常な世界の中へ誕生した
君の暖めた悲劇はその世界に沿ったかたちへと整えられていった
羊膜のなかに僕はひとり取り残された 君の顔はもう僕とは違う顔
朝を目覚め 奇麗なままの林檎の実を片手に僕は喉が渇いている
ライ麦が必死に根を伸ばしている 喉が渇いているんだ
指先で玩ぶ3万光年
両の手のひらに蝶を隠して
星に耳をそばだててみる
産声がきこえる
手は水平に伸びながら
この風景から受け取るのか
それとも預けるのか
もう糸が切れそうに伸びて
ぶらぶらと窓が風になびいている
時間がだまっている時間
一拍の呼吸が外れて
倒壊する幸福な夢また夢
身体の上を鳥の影が渡ってゆく
死が羽毛の軽さで見ている
目覚めると社会の浅い痙攣がある
それにうまく乗れない
少しづつ辺境へと外れていく
祈りのみを手にして
日々がそれに順じたとき
本当は夢など見なかったのだと
慰めの架空が熱を失って
初めての冬を迎える
それは待つための季節では
もうない
280 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/02/11(日) 19:27:34 ID:WApfwwu8
厚いガラスの瓶の中に萌芽した少女は
犬の舌から垂れる光る涎の海を揺られ平面に至る
水銀の満ちた硬い距離の外側から進入する私の存在は
予感以外に生き残る事が許されない
それだけに私が遭遇する少女とは姿や音や匂いではなく
少女というひとつの言葉からなる喜びの輪郭である
私はそこに竜胆の葉や若い川蝉や夕立
あるいは白いのままの紙片などを差し入れる
一方死者の記憶から陰裂をまさぐる二本の太い指が伸び
少女の二文字を巧みに裏返そうとした
破瓜の暗い雨が降り始め
崩れ去った字体から女だけが立ち上がる
女は豊かな乳房と濃い恥毛を露わにして
死んだ私の予感ごとガラス瓶を死者の国へと落下させた
女のもとへ水銀を渡って私がやって来る
その時私ももう少年ではなかった
「星座」
鏡の中の夕暮れに
幼い星が髪を切り落とし
幸福な似姿の笑窪へと
あらゆる昼が集まって
同心円を残し
闇がたかく跳躍する
指は天の肌をなぞり
おどろいて
父母が振り返る
282 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/03/04(日) 18:31:29 ID:wezGyNQU
世界の虹彩が
一斉に裏返るとき
すべてが美しくなって
宿命と脱力とが
あの光る雲に乗る
真夜中を絡み合う舌
開いた脚に詰め込む感情
傍観者の涙
絡まる蜜が塞いだ
傍観者の顔を朝陽に写し
無くした君の笑顔
284 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/03/06(火) 16:56:29 ID:2ZiQV4Nb
空と森のあいだ
鳥が折り込まれる
私以外のすべてが
私を測る物差しとなって
285 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/03/06(火) 17:11:20 ID:2ZiQV4Nb
既知のあなたを
未知のあなたが包みこみ
いつか幸福な予感となって
わたしのめくれた視野に気散する
わたしは忘却を名づけようとして
しかし
色褪せた写真
おっぱいもみたい
287 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/03/06(火) 22:09:29 ID:2ZiQV4Nb
オートマティスムへの
緩く冒険のない逃走経路
ただ自らの名を排泄する
尽きない性欲のみが鈍くかがやく
288 :
名前はいらない:2007/03/06(火) 23:36:48 ID:A1jpQWrg
かわき きった くちびる
口臭が ひどい
眠り ながら セット した 頭
くらやみで フクロウの 鳴声
いがいと 白い
289 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/03/08(木) 17:56:46 ID:EWcRtt0H
街の摩擦係数に残る
あつい指先の記憶
一切の従属を忘却する
粉々の空 呼吸
290 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/03/09(金) 15:30:13 ID:hEK2Cbxb
「コインロッカー」
空に架かる送電線が
二分化を図る演技をする
僕は僕の悲劇の重心を
慎重に探りながら送電線の上に置く
そして僅かに生まれた両手の自由で
虹色の貝殻を海へ探しに行く
291 :
名前はいらない:2007/03/09(金) 16:12:59 ID:E8quKGNq
彼と私は暗い部屋でソファに座っていた。
何も映っていないテレビを長い時間眺めていた。
ただ、後ろにある窓から見える夜景が少し映りこんでいる。
音も明かりもなかったがとてもいい香りがしていた。
タバコの煙だけではない
モカやシナモンほど甘くなくナツメグほど爽やかでもない。
何時間経っても夜が明ける気配はなかった。
ベッドのほうに移る気もしなければ、
お互い見つめ合う事もしない。話もしないが、幸せである。
少し手が触れていてただ座っているだけだ。
たまにタバコを吸い、灰皿をテーブルの手前の方に近づけて
煙を吐いている。何もしないのは何もする必要がないからだ。
292 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/03/11(日) 19:08:44 ID:bIhHtFTT
こんにちは!
さようなら!
こんにちはさようならこんにちはさようならこんにちはさようならこんにちはさようなら
こんにちはさようならこんにちはさようならこんにちはさようならこんにちはさようなら
うーん?
こんにちはさようならこんにちはさようならこんにちはさようならこんにちはさようなら
こんにちはさようならこんにちはさようならこんにちはさようならこんにちはさようなら
よっこらせ
こんにちはさようならこんにちはさようならこんにちはさようならこんにちはさようなら
こんにちはさようならこんにちはさようならこんにちはさようならこんにちはさようなら
こんにちはさようならこんにちはさようならこんにちはさようならこんにちはさようなら
ふぇふぇ
こんににわやようならこんににわやようなやこんににわやようなやおんににああようなや
おんににややようなやおんににややようなやおんににややようなやおんににややようなや
おりゃおりゃおりゃおりゃ
今日は左様なら今日は左様なら今日は左様なら今日は左様なら今日は左様なら今日は左様なら
今日は左様なら今日は左様なら今日は左様なら今日は左様なら今日は左様なら今日は左様なら
今日は左様なら今日は左様なら今日は左様なら今日は左様なら今日は左様なら今日は左様なら
今日は左様なら今日は左様なら今日は左様なら今日は左様なら今日は左様なら今日は左様なら
元気ですかーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
|・∀・` )ノ ィョゥ
293 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/03/12(月) 04:20:19 ID:U8ULhMX3
無言のなかで待ち続けているという 一つの世界風景の形態が
掠れた質問となって僕を訪れる
硬化した関係の殻のなかで 常に言葉は孵化しなかった
それが回答になってしまわぬように 僕は窓から亡霊を飛ばし続けた
否定と肯定が 希望と失望が
どれもまったく同じ色で 僕の白地図を塗りつぶしていった
わずかに小さく残り それも徐々に狭まってゆく真白い区画
僕はそこを住処として過ごした 饒舌に沈黙を保ちながら
世界は回り続けた
僕はその回転軸の傍らにいて ひどく他人事のように世界が回るのを見続けた
一旦迎え入れた時代は通り過ぎはしなかった
せわしない沈黙は 雑然としたこころを微速度撮影しながら
最後に虚無を纏おうとし しかし言葉の生存に敗れた
無言のなかで待ち続けているという 一つの世界風景の形態が
掠れた質問となって僕を訪れる
生身の言葉が殻を押しやぶろうとしていた
僕は 生きたかった
ベトナムゲリラとベトナム市民の見分けがつかないだって?
逃げる奴がべとこんだ
逃げない奴は良く訓練されたべとこんだ
ほんと、戦場は地獄だぜ
「よく女子供が撃てるな」
「簡単さ やつらは足が遅いからな」
ホント 戦場は地獄だぜ! フゥハハハーハァー
296 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/03/13(火) 04:50:13 ID:030Mg8Bq
「Aちゃん」(1/2)
友達にAちゃんと言う20歳の女の子がいた。
ちょっとだけ目元のきつい、でも笑うと可愛い女の子だった。
彼女にはちょっとしたトラウマがあって、
それは過去に付き合った男にもてあそばれた事が切欠で
セックスによる快感に強い自己嫌悪を感じるようになってしまったという事だった。
当時Aちゃんには付き合い始めて間もない彼氏がいたが、
セックスを拒否する事で彼に嫌われるのを
恐れた彼女は恋人の求めに応じ続けた。
「セックスはね、簡単なんだよ。
でもね、終わっちゃうと無性に死にたくなるんだ。」
遠くに視線を投げながら彼女は僕に語った。
本音を彼に打ち明けて理解してもらうしかない、僕はそのような事を言ったが
本人はなかなか踏ん切りがつかないようだった。
しかしある日Aちゃんはある発見をした。
彼氏と二人で過ごす夜、恋人の甘い空気が漂い始めたとき
彼女は咄嗟にその日経験した最高の笑い話を披露したのだ。
それは会心の出来というべきもので、
彼氏はまさに抱腹絶倒してベッドの上で笑い転げ悶絶した。
もはやテンションも甘い空気もあったものじゃなかった。
結果期せずして、彼女は恋人も二人の仲も傷つけることなく
セックスを回避に成功したのだった。
297 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/03/13(火) 04:54:42 ID:030Mg8Bq
(2/2)
後日それを聞いた僕は俄かに首を捻ったが、
彼女は効果を感じたようだった。
その日から彼女は恋人に会う日までに会心の笑い話、いわゆるネタを収集し始めた。
大学のエキセントリックな友人の話。通りがかった外国人から尋ねられた珍問。
そういった話に彼女なりのアレンジを加え推敲して一級のジョークに研ぎ澄ませ
恋人と会う日テンションの高まる時それを披露する。
もはや一種の芸人といったところだろうか。
傍から見たら滑稽極まりない光景だろうが、Aちゃんは真剣そのものだった。
僕はそこにAちゃんの恋人に対する真摯な思いを見て取り、胸が痛んだ。
しかし恋人の上がったテンションを会心の笑い話で落とすというこの作戦。
一時しのぎにはなっても、到底長続きするものではない。
間もなく恋人は笑い話の裏にあるAちゃんの意図に気付き、
それを突き詰められたAちゃんは彼に過去のトラウマを告白した。
彼は理解を示してくれたようだった。
僕はAちゃんの可愛い笑顔と再会した。
それから半年後、
風の便りで二人が別れたという話を耳にした。
原因は聞かなかった。
それから暫く経って僕は勇気を総動員してAちゃんに告白した
しかし敢え無く振られてしまった。
僕の事は好きだけど恋人とかにはなれない。それが彼女の答えだった。
Aちゃんは今は大学を出て社会人として働いている。
今でも、誰か知らない恋人のために会心の笑い話のネタ集めをしているのかもしれない・・
少しのあいだそう考えたが僕は笑って頭を振った。
>224加筆(06/10/18)
「一歩」
心の砂礫を欺いて
行かなくてはいけない海があって
不自由な記憶はそこに繋がれたまま
波打ち際で転がっている
思えばどこへも行く当てなどなかった
僕が硬い水で肺腑を満たすとき
溺死するより先になぜか生きだしていた
海は計算している
僕の愛した不遇で僕を割り切ろうと
それが丁度恋人の乳房のように柔いので
つい僕は浜辺でくつろぎ過ぎてしまった
心の砂礫を欺いて
僕はようやく盲いになれたのだ
潮風に焼かれた僕の目が暗い中空に瞬くとき
その幽かな光は
海原に漂う満ち足りた僕の死体を照らす
299 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/03/15(木) 17:06:29 ID:UT5RO+pv
もう おれは ちんこを だして
まちを あるき はじめて しまった
だから いまさら ちんこが
たんしょう だとか ほうけい だとか
くさいとか きに しだしても
まったく ておくれと いうものだ
おくればせ ながら いっておくが
おれは はじしらず なんだ
なんたって おれは ちんこを だして
まちを ねりあるいて いるんだから
いまさら だした ちんこを
あわてて ひっこめたって
あなた よく ちんこ ひっこめましたね
なんて だれも ほめちゃ くれない
あー よかった おれは はじしらず
だから おなにーも へいきだ
こうやって ちんこを だして
しこしこ しごいて きもちよく なってる
おれを じぶんで はげまして
おれは ちんこを だしたまんまの
おれを こうていして やるんだ
おれは おれの みかた だからな
300 :
名前はいらない:2007/03/15(木) 17:11:20 ID:MBbwhjY/
1
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55
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57
58
59
60
300とられた・・ (´・ω・`)
302 :
名前はいらない:2007/03/16(金) 02:41:00 ID:xBSAnEKK
人は哀しみを背負って生きる
かすれた印象は間違いなかったのです
不当な思想は泡のように沸き上がりましょう
水を注げばなおのこと
プライドに死するとは正しいことなのでしょうか
賭博場でも舞う後ろ姿は愛らしい
ただ不協和音が私を満たす
303 :
名前はいらない:2007/03/16(金) 02:55:52 ID:xBSAnEKK
書きたいをカキタイと言い替えるのです
昭和大正かしまし娘
ピンサロヘルスデリバリー
ソープにイメクラ
ギザピンク
世界は広いよ
USJ
遅れた話題は嫌味かも
ただカキタイ
304 :
名前はいらない:2007/03/16(金) 03:19:07 ID:xBSAnEKK
シガレットなフレーバーが赤みを射した頃
両手にかけられた上衣のせいで両手が冷たくて
現実では必ず見えない拘束が僕にかかる
問い詰められても腹の底から笑いが込み上げるのみ
笑いが不要物ならば霞んだ空は美しいでしょうか
コンクリートの地下室にコツコツと
ヒールのある靴と
絶対絶命の空気を纏う
305 :
名前はいらない:2007/03/16(金) 03:31:11 ID:xBSAnEKK
小さきことがこんなにも大きく感じられて
トイチで借金取りが毎日毎日ドアを叩く
キチガイみたいな野郎が勘違い
いちいちうっせーんだよ
警察呼ぶぞ
訳のわからない利害関係など成立しない夢みてる
お前がゴミだよ
話題提供ありがとう
騙されてるんだよ
すぐわかるだろ?
めちゃくちゃな夢みやがって
貘呼ぶぞ!
306 :
名前はいらない:2007/03/16(金) 03:47:24 ID:xBSAnEKK
てるてる坊主に針を縫う
雨で悲惨な程濡れた醜いティッシュ
オレンジの糸で縫う口は如何にも明日に向かう戦慄で
間違えて旋律って誤解されてもかまいやしねー
ゴカイでもいいぜ
あんまり釣りには興味ないんだ
じつは俺とっくに死んでんだ
307 :
名前はいらない:2007/03/16(金) 04:10:32 ID:xBSAnEKK
夜でも電車が走っている未来をみた
地下鉄ならいまでもかまいやしねー
雇用者増加だこのヤロー
国このやろー国
訳のわからない
関西に作ったキッザニアどうしてくれんだ?バカヤロー
夜は寝るもんだなんて誰が決めた?バンパイアの活動期間なんだよ
海が輝いて見えるんだよ
足下照らせよ
現実的には難しい未来なんて恒星は真上にしかみえねーけどな
308 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/03/17(土) 03:12:31 ID:Nh6iboPW
「回転周期」 (1/2)
クルクルと キリキリと 僕は回りつづける
回りつづけることに すっかり酔っぱらってしまって
僕はあおい顔して 吐くのをこらえながら
クルクルと キリキリと やっぱり回りつづけて
回りを見渡すと みんなも僕と同じように
クルクルと キリキリと 回りつづけている
なんでみんなは 僕みたいに酔っぱらわないのか
あおい顔して 吐くのをこらえてたりしないのか
僕はクルクル キリキリ 回りつづけながら
彼らをよく観察することにした 勢いよく回る視界に
入っては去ってゆく彼らを クルクル キリキリ回る彼らを
あおい顔して 吐くのをこらえながら 僕は見つめることにした
彼らは 僕みたいに目をうろうろさせることなく
クルクル キリキリ回りながら 彼らの真正面のある一点を見つめている
僕も彼らも回転してるから難しいけど 僕は彼らの視線を追ってみた
そこには世界があった なんと世界さえも回っていた
309 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/03/17(土) 03:13:01 ID:Nh6iboPW
(2/2)
僕らが回りつづけるように 世界も回っていた
地球が回るように 太陽系が回るように 銀河が回るように
世界は僕らのまわりをまわりつづけていた
みんなは回りつづけながら 世界を見つめていた
愛が回っていた 経済が回っていた 戦争と平和が回っていた
充実した日々が回っていた 正義が回っていた 堕落が回っていた
快楽が 自虐が 喜びと悲しみが 平穏な毎日が 夢が
嘲笑が 殺意が 希望と絶望が みんなみんな回っていた
彼らが回転することに酔ってしまわないのは
彼らがひとりひとり見つめる世界の回転周期が 彼らのそれと同じだからだ
こらえきれず僕はついに吐いてしまった
胃から吐き出された汚物でさえも 僕のまわりをグルグル回っていた
それから僕は見つめることにした クルクル キリキリ回りながら
あおい顔をして 僕をまわる世界を 世界がまわる僕を見つめることにした
世界というその一言にも 数え切れない程のものが内包されている
僕はそのそれぞれの回転周期が知りたい 僕の回転周期と合うひとつを知りたい
クルクルと キリキリと 僕は回りつづける
回りつづけることに すっかり酔っぱらってしまって
僕はあおい顔して 吐くのをこらえながら
クルクルと キリキリと やっぱり回りつづけている
310 :
名前はいらない:2007/03/17(土) 04:36:33 ID:ZbrS6p4M
悲しい雨が降ったら
あの歩道橋の上にいこう
あの人のやさしい声思い出してすこしはやすらぐだろう
やさしい雨が降ったら
あの歩道橋の上にいこう
あの人のやさしさを少しでも多く見つけられるだろう
六月に雨が降ったなら
あの歩道橋の上、カサもささずに出かけよう
そこから見下ろす色とりどりのカサたちが
いつかあの日の出来事を
今よりもっと、やさしくつつんでくれるだろう
311 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/03/17(土) 05:53:59 ID:Nh6iboPW
「ひぐらし」(1/2)
僕はかなしいを知らない
かなしみがどんなものなのか
僕は知らない
そんな僕がかなしいのか
僕は知らない
かなしい
かなしい
かなしい
かなしい
いくら唱えてみても
少しもかなしくはならない
僕を可愛がってくれた祖母が
ガンを患って死んだときも
僕はお葬式で
涙をいっぱいいっぱいこぼしたが
かなしくはなかった
恋人にひどい言葉をぶつけられて
必死に話し合いおうとして
すげなく振られたときも
僕はひどく傷ついたけど
かなしくはなかった
いま僕は無気力な日々を送っている
仕事は精を出すほど面白くなく
毎日遊びほうけるほどのお金はないし
心を預けられる恋人もいなければ
親しい友達もいない
312 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/03/17(土) 05:55:11 ID:Nh6iboPW
(2/2)
明け方に
まだ暗いままの部屋で
煙草をぷかりとふかしてみる
ふとこれがかなしみなのか
と思ったが
これはあわれみであって
かなしいとは違うようだ
僕は僕のこの人生が
ひどくかなしいものである
ということを知っている
でも
僕がかなしい訳じゃない
きっとどこかの誰かが
かなしいんだろう
かなしい
かなしい
かなしい
かなしい
かなしいを何度唱えてみても
僕はかなしくない
畳の上に転がった
ガラスの置物のようなこころのなかで
まだ早いひぐらしの声が響いている
かなしい
かなしい
かなしい
かなしい
でも僕はかなしくない
313 :
名前はいらない:2007/03/20(火) 17:18:32 ID:Y2zA4gcl
オナニスト
あなたはそうやって発狂してしまうのでしょう
あなたはそうやってやる気を無くしてしまうのでしょう
あらゆる遠回りの思考回路を辿り
何時から自分を癒せなくなってしまったのでしょう
空気感染する意識といないあなた
いつになったら救われるのでしょうか
314 :
名前はいらない:2007/03/20(火) 17:44:29 ID:Y2zA4gcl
オナニスト
体に悪魔を宿してしまうことは悪いことなのでしょうか
自意識とは悪いことでしょうか
本当のことが垣間見得るばっかりに不必要なものまで必要であるように見える
多くの意見を聞く耳があるばっかりに不必要な意見まで聞いてしまう
癒えない傷をリメンバー?
陽気に振る舞う姿がエコノミー?
オープンユアアイズ?
レンズを通して見る太陽は
視界さえも奪ってしまうから
315 :
名前はいらない:2007/03/20(火) 18:02:42 ID:Y2zA4gcl
いい加減な意見で存在が薄い
あなたは悪い人だ…
テーブルにナイフを突き立てることも面倒だ
誰もが近未来を欲する
強欲と
悪魔と
醜くあろうと
目立たない存在であろうと
いつも人間が付きまとう
些細なことで喧嘩別れしちゃったね。
貴方はまたかよ・・・・
位にしか捉えなかったでしょ?
317 :
名前はいらない:2007/03/22(木) 00:46:07 ID:Rl4EE1Qd
「頂点」
愛するなら盲目になれ
悲しむならひとりで泣け
苦しむならのたうちまわれ
酔ってはいけない
感情に付属されるものを見るな
ひとりなんだ
分かるだろう
共有するのも舐め合うのも結構だ
ただ、
強要と否定と演技はいけない
ひとりで味わえ
それが孤独だ
一途になれ
それが人間だ
あなたの嫌う
人間だ
「ダディ」
笑った
泣いた
それが怖かった
319 :
名前はいらない:2007/03/22(木) 15:32:25 ID:X+2hnW6R
クソな曲
クソな眠り
クソな目覚め
大切な毛布
無いって思うコトなくしたら、もう何もないのかい?
イヤな言葉
イヤな煙り
イヤな煙草にイヤなコトガラ
そんなもん無くしてしまえたらいい
こんなコトしか言えないから、あの娘には近づかない
320 :
名前はいらない:2007/03/23(金) 04:17:33 ID:FVp9+5YM
左からビッチども
右からムシケラが
こっちを向く度に私に血を流させる
後ろから時間が迫り
前に逃げるしかない
でも気づく
前って、どっちだ?
標識がない事を知った
最高に最低な他力本願でも始めようか
そいつが壊れるまで
やつあたりして
浪費する
ほっといてくれ
321 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/03/23(金) 07:26:00 ID:WLuLj2eo
夕暮れの風景がめくれ上がる
音もなくめくれ上がって
明日の朝が見え隠れする
でもいっぱいにめくれ上がっても
この夕暮れが剥がれることはない
僕の17歳が
ぱたぱたとはためいている
朝になり昼になって夜がきても
僕の人生の端っこに
彼はしがみついて離れない
夜も9時を回った予備校帰り
誰もいないバス営業所の待合室で
10分後のバスを待ちながら
僕はあの子の事を考えた
あの子のあそこの事を考えた
これから僕はコンビニで
1000円のホワイトホースと
ダイエットコーラ
ポテトチップスを抱えて友達の家に行く
そして友達の精液のにおいが染み付いた部屋で
キルル星やニリリ星の猥談を聞く
すべてが中途半端だった
子供でも大人でもなく
高校生でも大学生でもない
志望する大学は難しいと言われ
初めてのセックスでは
緊張のあまり射精できず
そんな中途半端さに身もだえしては
ちっとも片付かない頭の中に
タバコの煙を呼び込んでごまかした
フィルターを爪で格子状に傷をつけて
その中に囚われてみせた
風の強い日は17歳がぱたぱたする
夕暮れの風景はめくれ上がったまま
僕はおとな
低タールのバコに火をつけて
フィルターを爪で格子状に傷をつける
その中に囚われたままの17歳が
仏頂面でにらんでいる
僕はもうそろそろ
彼を愛そうと思っている
322 :
ミミコ:2007/03/23(金) 23:03:49 ID:6w33aNsB
あの子を助けたいとか、あの子の涙は見たいくないとか、
言葉に出来るだけましで、
僕には口に出すことも無理な話で。
どうしよう、どうしようと迷っている間にも
あの子の顔は悲しみで埋まっていってしまって。
なんだかそれが自分のせいのように思えてしまって。
結局何も出来ずに、あの子の涙を見ているだけで、一日が終わって。
いつか、悲しみも、痛みも、全部受け止めて、癒してあげようと、心に誓って。
それでも、僕なんか、用無しで。
じゃぁ、いるだけ無駄なんだって、勝手に思ったりして。
ごめんね、とか、力になりたかったんだ、とか
全て、全てただ自分の弱さを守りたいだけで。
あぁ、なんて悲しい。
僕も泣きそうだ。
323 :
名前はいらない:2007/03/23(金) 23:49:39 ID:ZcTS+lZo
↑HNと詩歌の内容が
微妙ーwwwwww
324 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/03/24(土) 05:34:37 ID:ewvcLU3j
夜が明けて
陽が手のひらを広げると
海が鋭くなってくる
切られて嬉しい場所なんてないから
差し伸ばそうとする僕の手は
切断の痛みに捉えられる
飛沫とはしゃぐ季節が終わって
僕は海を見つめ
海と語らう季節を迎えた
しかし海に投げかけるどんな言葉も
不機嫌な潮騒といっしょに
宛先不明で僕へと帰ってくる
二億年前 僕は海から旅立った
太い足鰭で砂を踏みしめ
生まれたての希望を肺に満たし
その時正しいと信じた方角へ
振り返りもせずに
その決断の正しさを
今僕は信じている
だがこうして
僕は時々海に帰ってきてしまう
置き去りようのない言葉を暖めて
僕は二億年後を想像する
黒く大きな瞳とひょろ長い手足で
海と語らう姿
その言葉の海の返信を
おかあさん
そう形作られた僕の口を
潮風がふさぐ
いいや
ちょっと確認したかっただけだ
ズボンの砂を叩き落して
僕は二億年前と同じ仕方で
海を出て行く
肺の中いっぱいに
潮のにおいを溜め込んで
きっと二億年前も
こうしたはずだ
325 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/03/24(土) 06:13:49 ID:ewvcLU3j
錯覚から醒めて
頭の上に落っこちて来る
僕を脅かすひとつの仮定
見上げたら突然の雨
326 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/03/24(土) 06:52:43 ID:ewvcLU3j
「兄の土」
兄は三十年
土を練り続けた
その三十年間
兄は何もしなかった
これは表現ではなく
まさに一切
何もしなかった
兄は三十年
一心不乱に
ただ土を練り続けた
私はその三十年
千変万化する兄の土を見て
大きくなった
三十年のあいだに
兄の土は醜くなり
稀にこの上なく美しくなった
そして三十年経って
兄はひとつの
いびつな水差しを作り上げた
父はそれを抱えて
方々へ売り歩いたが
どこに持っていっても
値がつく事はなかった
今その水差しは
我が家の食卓に据えられている
母は嬉々として
毎朝水差しの水を替えている
そして昨日
兄はまた土を練り始めた
やはり一切何もせず
兄を土を練っている
私は兄の土を見ている
次の三十年のあいだ
千変万化する
その土を
327 :
名前はいらない:2007/03/24(土) 16:22:36 ID:BtzOxqkD
死の温かい部分を見つめれば、
死の明るい部分を見つめれば、
きっと全ては希望に変わる
希望どおりに、ね
唯一確かなモノ
いつかは死ぬ
328 :
名前はいらない:2007/03/24(土) 18:42:16 ID:BtzOxqkD
ヒトリヨガリ
ヒトリヨガリは最高で
ヒトリヨガリはウットリします
ヒトリヨガリは恋人で
ヒトリヨガリは愛してくれます
ヒトリヨガリ
ヒトリヨガリ
ヒトリヨガリ
ヒトリヨガリ
ヒトリヨガリってなんだっけ?
329 :
名前はいらない:2007/03/24(土) 19:00:19 ID:BtzOxqkD
連投
ただ書きたい。
リズムもなくライムもない
思うコトもないし、言いたいコトなんてない
ただ書きたい。
口を無くしたビックマウス
ただ書きたい。
ただ書きたい。
なんにもないなんて信じない
ただ書きたい。
ただ書きたい。
クスクス笑いながら
ただ書きたい。
330 :
名前はいらない:2007/03/25(日) 02:32:46 ID:X4+XinTD
>>328 ヒトリヨガリ
きみが泣いている理由
ヒトリヨガリ
あの子が否定した感情
ヒトリヨガリ
夜中に吐いた汚物
ヒトリヨガリ
きみが遠くで笑った記憶
ヒトリヨガリ
僕がきみを思うただひとつのやり方
ヒトリヨガリ
で
僕らは生きる
331 :
名前はいらない:2007/03/25(日) 04:18:18 ID:EqP+r+ms
あきらめたらいい
望むものの価値を見極めて
手放したくないものだけ慈しめばいい
おまえの欲しいものは
わたしの欲しくないもの
夢に溺れて
わたしに囚われてしまえばいい
332 :
名前はいらない:2007/03/25(日) 11:06:58 ID:C1rpUaui
お前に俺を止められるなら、もしかすると巧く詩えるのかもな。
お前に俺がするコトの全て、もしかすると正しいのかもしれないから。
間違えてる
間違えてる
どっちにしろ誰にも価値は図れないから
お前に俺の血を洗い流してほしい、もしかすると現れた傷痕を愛してくれるかもしれないから
333 :
名前はいらない:2007/03/25(日) 11:08:03 ID:C1rpUaui
334 :
名前はいらない:2007/03/25(日) 12:47:22 ID:C1rpUaui
いつかのコトを思い出ししてるの。
私はバカだった。
貴方は居場所だった。
いつかのコトを思い出ししてるの。
私が蹲って、
貴方が抱きしめて。
もう終りにしなきゃね。
フルボトルの安ワインを呑みきったら、
終りにしなきゃね。
私、弱くなんかないのよ。
貴方の言葉なんて聴こえないんだから。
いつかのコトを思い出ししてるの。
私が夢を見て、
貴方が私を見守って。
いつかのコトを思い出ししてるの。
星達の煌めきの下で、
風が奏でて、
私は踊って、
貴方は歌ったわ。
もう終りにしなきゃね。
貴方が残していった、
フルボトルの安ワインと一緒に。
私が呑めないコトしってたのに、貴方は行ってしまったから、
もう終りにしなきゃね。
335 :
名前はいらない:2007/03/25(日) 12:56:53 ID:sNdITp83
頭がおかしいのか?
よく考えろ!俺に訴えるんじゃない!人を間違えている。
ほんで教育とか言っておきながら自己利益しか考えてない奴はしね
336 :
名前はいらない:2007/03/25(日) 18:38:30 ID:C1rpUaui
ただの幻想だったのね。
私の身勝手で、思い出の中にいるの。
笑っちゃうわよね。
なに一つ消せないの。
涙が溢れる。
人って、不思議よね。
身体が鏡のように心をうつす。
何一つ消せないの。
何一つ懐かしくないの。
温もりが散らばって、破片のように輝いてる。
私を助けだして。
本当はすごく、すごく弱いの。
そうゆう身勝手で、思い出の中にいるの。
答えが気に入らないの。
あの指輪のように気に入らないの。
虚しさで、全てが歪んで見えるの。
貴方のせいよ。
貴方の…貴方の…貴方を…
337 :
名前はいらない:2007/03/25(日) 19:26:18 ID:VIaXds1V
初めてみた君達の姿を
私はとても信じがたい
1つ1つの言葉には
果てしなく無限な世界がある
だからみんなはここにいる
外の世界とは違う場所で
外の世界とは違う考えで
一生ここで
消えるまで
338 :
名前はいらない:2007/03/25(日) 19:27:45 ID:3wL2Ub9A
きみはうんこ
ぼくもうんこ
毎日ちがって皆いい
339 :
330:2007/03/25(日) 22:51:43 ID:X4+XinTD
>>333 こちらこそありがとう
あなたの詩、好きです
340 :
名前はいらない:2007/03/26(月) 11:49:04 ID:9yZ5TiUV
なぁ、俺はいつだってお前のモノになってやれる
お前の愛らしいマリオネット
八つ裂きにされても構わない
明日だってお前が望めば、用意してやれるんだ
憎たらしいお前
俺の首を絞めてくれ
気持ちよくて堪らない
お前の顔と俺の顔、確かに笑ってる
このまま吐き気のする毎日から、射精と共に飛び出すぜ
お前の暴力の中でだけ超理性的
大好きなんだお前の暴力が
あぁ、神様はお前
お前の加護を今…
いくぜ?
さぁ、叫べよ?
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
(DIOじゃないでつからw)
「世の中について」
ところで一つ賭けをしないか?
戦争が地球を救うのか
人類が平和と言う名の破綻を手にいれるか
賭けをしないか?
色んなコトあるよな
涙と誕生と死と涙
今日、一人の子供が死んだ
もう何も食わない
何も飲まない
341 :
名前はいらない:2007/03/26(月) 12:28:26 ID:9yZ5TiUV
コピーキャット
消えちまったのさ
あぁ今こそ自慰行為の時
いつだってそうだったろ?
待てよ、コレ前にも言ったかな…
俺が行ける場所なんてありゃしないのさ
俺が行けるなんて思うのも終りだ
だって俺が行ける場所なんてありゃしないから
お前の可愛いおしりにキスするよ
そうしたいから
お前の可愛いおしりに
お前の可愛いおしりに
お前の可愛いおしりにな
待てよ、誰かが言った言葉だ…
342 :
名前はいらない:2007/03/26(月) 12:31:30 ID:9yZ5TiUV
自己満足よ、極まれ
全てが過ぎ去った後はどんな気分なんだろう
全てってなんだっけ?
クソみたいなモノはもうたくさんだ
クソみたいなモノがなきゃダメなんだ
でも
終わりを迎えるって
上がってんの?
下がってんの?
上がってんだろ?
下がってんだろ?
なんだっていいだろ?
糞が要る気がしてる
糞が要るはずだ
俺を見ないでくれ
俺はコンプレックス
吐き気がするアレ
お前がくわえるアレ
そんな神経、誰かファックしな
そして
その気分について説明してくれ
上がってんの?
下がってんの?
上がってんだろ?
下がってんだろ?
なんだっていいだろ?
なんだっていいはずだ
楽しんでる時は
都合よく言うんだ
なんだっていい
笑顔でな
343 :
名前はいらない:2007/03/26(月) 12:35:27 ID:9yZ5TiUV
カオスへの昇天(1/2)
一つ解って欲しいことがある
俺は何時だって難解な方向へいく
だからパニクるし
現実を感じられなくなる
だけどここ最近はそうでもない
長い長い白夜にさいなまれ続け
いつしか忘れてしまう気がするんだ
俺のスウィートブルーフルート
俺の運命がわからない
大切なモノがウソみたいに感じてくる
だから上手くうたえないよ神様許して
今はこれしか捧げられない
344 :
名前はいらない:2007/03/26(月) 12:37:27 ID:9yZ5TiUV
(2/2)
綺麗な夜空の下に居る
全てを覚えるには沢山すぎる星達
もっと早く階段を駆け上がらなきゃ
この階段は迷路になってるから、もっと早くしなきゃ
どこからか奴らの声がする
はっきりいうと俺は弱い
その声につられて
段を踏み外す
まっさかさまに退屈へと堕ちていく
ここは生理的嫌悪
ただ真っ暗で艶がない
だけど優しいのかもしれない
神様お願いだ
そんなの要らない
つまりなにも要らない
チョコレートがあんなに高く見えるよ
チョコレートがあんなに高く見えるよ
俺は泣き虫だ
怖い
恐い
なにもできないかも
自分のためにしてやれないかも
無理矢理忘れて
退化して
ある意味死んでいく
ウソつきめ
人は優しかった
凄く優しくて残酷で
憎い
欲しいのは三時間くらいの快楽
大好きな…
愛してる
心底戻りたい
戻りたい
戻りたい
戻りたい
戻りたい
戻れる場所なんかないのに、何故こんなに恋しい?
俺はなぜこんなに幸せなんだ?
しんじまったほうがマシだもう愛さない
もう求めない
恋しい
畜生
自分なんかどうでもいい
だから、なにかくれ
カオスったモノがまた手の平にのる
夢の中で
夢の続きを見させてくれ
どうしようもない叫び
誰にも届かない
素晴らしいナルシズムが、その叫びに美しさを与える
誰かがいった
死神だと
この街のとってもキュートでチャーミングな死神
待ってるよ
常に待ってる
君を
だけど死神に死神の首は狩れないみたいだ
絶望よ
糧となれ
毒された蝶の羽のように鮮やか過ぎる肢体
どうしたら絶望になれるか探してる
夢の中で
眠らせてくれ
いつ赦されたか、解ってない狂徒なんだ
汝、迷わずに選べるか?
状況によるだろ?
汝、父を崇め、天を信じるか?
男は暴力的だ
だから天には逝けないだろ?
破綻wwwww(・ω・)ノシ
水槽の中のばした手
鱗に触れ濡れ
ばらまく毒餌
浮き上がる身体
掴めない死の感覚
憎悪しか浮かんで来ない
犯れって、声が内側から聴こえる
そいつは泣いてるんだ
絶望で出来たココロ
絶望で出来た声帯
絶望で出来た腹筋
絶望で出来たマイク
そいつは泣いてるんだ
絶望で
絶望で
絶望で
絶望で
絶望で絶望してやがる
寄るな
憎悪しか浮かんで来ない
犯れって、声が内側から聴こえる
そいつは泣いてるんだ
次は世の中の話だ
ファミリーネームで管理された管理者達
民主主義の犠牲者達
クラウンに乗るクラウン達
お前の財産じゃ資本には成らないぜ
何処までも独裁に忠実で、共生という名の下で押し退ける
非常に臭う、紳士たち
諦めをくれた人へ
今でもまだ止まらないよ
止まらないんだよ
君に届けたいだけなのに
君の泣き言を
僕は救えたはずだ
僕の泣き言は
永遠に続くはずだ
泣いてるんだ
みなみへ向かう度に
君を思い出して
いつか巧く言える日が来るなら、君をころせる
スマソ、もう一発いくぜ
寂しいと文章で埋める癖があるんだ。
見てのとおり病気なんだ。どれだけ射精するよりいい。
チラシ裏は精液だらけ。
寄生虫を早く殺してくれ
誰か居たら、殺ってくれ
アヒャャ、あぁ…ホント…いい…。
だからお願い、もっと頂戴。
全部吐いた。
ゲロしながらオナるみたいな感覚。
おしりが一番感じる。
アナルを引き裂いて
大切なモノを詰め込む
口から挿れると全部吐いちゃうから
そうするんだよん
フフフ…なんて可愛らしいのかしら
俺かわいいよ俺
350 :
名前はいらない:2007/03/26(月) 20:50:25 ID:9yZ5TiUV
腐れマザーファッカーズ
偏執狂共よ
叫べぇぇえぇええええええ!!!!
Die.
Die.
Die you mother fucker!
351 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/03/27(火) 05:12:37 ID:reCankAY
もし柔らかな明日があるとしたら
それは明けては暮れる風景の破れ目
その傷口に伸ばされる僕の手だ
僕の来歴は有刺鉄線のように曲りくねって
僕を縛り また突き刺す
だが血は流されるべきだ
僕は僕の血を観察し解析して啜らねばならない
明けては暮れる風景を日々と名付けるのなら
僕は歓楽街の暗い隅で自棄酒に塗れる
そして自らの齢を指で折って自嘲に耽る
もし可能性という言葉があるならば
それは豊かに僕の外にある
だから 手を伸ばせ 手を伸ばせ
手を伸ばせよ馬鹿野郎
352 :
名前はいらない:2007/03/27(火) 06:02:27 ID:7eGz09J3
『意味テーション』
硝子をかざして水晶に見せよう。
光れ無色に。すべてを通せ。
ダイヤにはなれぬ、硝子をかざして。
虚しいことはみんな嘘になれ。
「これは水晶。皆、羨む物」
いつか地上に落として割れるときまで、硝子をかざして水晶に見せよう。
どうか割れないで。破片で傷つけないで。もう少し、もう少し待っていて。
道行く人々、石をひたすら磨き。道行く人々、石をひたすら砕き。
止まる人々、硝子に細工する。「これは美しいだろう?」と。
「あれはイミテーション。あれは綺麗だけど、真実ではないよ」と人は指差す。
僕は綺麗な硝子をかざす。月光を通して、輝きのこだまを見つめる。
魅せられて、魅せられて。夢は鬼になる。
魅せられて、魅せられて。僕は未だに気づかず。
人は言う、人は言う。けれど僕は信じる。
硝子をかざして水晶に見せよう。すべてを通せ。透明の先を写して、託してみよう。
353 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/03/27(火) 06:19:24 ID:reCankAY
僕の予感に届くことなく滅びた事象の影は
異臭を風にしまって僕から隠れてゆく
僕は世界と交接するために呼吸を深くするが
それは窒素と酸素と二酸化炭素の混合物でしかない
手ぶらのままで僕は舗道を歩いている
どこに向かう宛てもない煤けた意識を携えて
太陽は僕に落っこちない 続く道は眠り呆けて
可愛い子とは視線は合わず 友人は仕事に追われ
ただ腐乱した時間が舗道の上に充填される
その上を歩いてゆく僕の鼻は百合の花を嗅いでいる
この中毒性
展開を旋回させる吐息を吹きかければ
舵は自然へと帰る
あらゆるファックがお前を虜にする
クソッタレ達の凱旋帰国だ
門をくぐり
お前のココロへ帰っていく
モノマネの世界
全ては語られてしまい
それ以上を求めるには、世界は退屈すぎる
戦争でさえ
文章にしてしまえば、ただの戯曲
死は数字
残念だけど、この国の若いヤツは理解していない
戦地へ赴く、もう帰らない息子たちへ響くファンファーレを
誰もが神を否定した
いや、祈った
喪服をきた傍観者たち
理解して伝える術をもっと研け
民族性と国境の問題
破綻(・ω・)ノシ
季節は巡る
本当に今年も春が来た
遥か彼方から春が来た
さら、さら、さら、
白雪は薄紅色ルージュをひいて
少女が女になるように、血潮をふいて咲き誇る花になる
カムトゥギャザーみたいな文章てかパクり
あいつはアナーキーなホームレス
クラックばかりやってないで仕事しな
てかさぁ、金はどっから来てんの?
そいつは神経質な大学生
インテリ眼鏡が似合ってないぜ
てかさぁ、勉強なんかしてないで俺とファックしよう
今すぐに、
こいつはただのスケコマシ
女の尻が大好きな包茎やろう
てかさぁ、女の尻なんかほっといて、音楽を追いかけよう
今すぐに、
俺は現代が生んだ癌、ニートさ
常に引き込もって狂ってる
てかさぁ、狂ってないで、早くしんじまおうぜ
今すぐに、
今すぐに、
今すぐに、
君は約束をしてくれない
絶対に僕を近づけない
君の為に出来たコトはあった?
そろそろさよならだ
今日もとまらない。
ただ書き続ける。
公共のチラシ裏。
戦地へようこそだ。
叫び 叫び 叫び 叫び
爆音 爆音 爆音 爆音
ラウドな駆け引き。
クールなお前のライムを投下。
標的はビッチ共。
全然、韻を踏まない俺の銃撃。
踏みたいのは、淫。
お前のアナルに一発デカイのを。
お前のアナルに一発デカイのを。
イカしたギターソロで、カムフラージュして身を隠せ!
戦いは続く、
このスレで、
この手の中で、
このココロの中で、
世界中で…、
叫び 叫び 叫び 叫び
爆音 爆音 爆音 爆音
360 :
名前はいらない:2007/03/27(火) 13:28:18 ID:rkWHoO1M
いっとくが俺は可愛い乙女。
ファッキューオール。
お前を犯したい
つまりは好きってコト
こんな愛情表現はダメなの?
361 :
まゆ:2007/03/27(火) 14:22:07 ID:FkJOxlLZ BE:16099362-2BP(0)
私も書く
私の近くにいて
ただ私の隣にいてくれる
それだけで私はきっと
幸せだよ
あなたの隣に入れるなら
すべてを捨ててもいい
ただあなただけが欲しい
どうかあなたも私と同じこと
思っていて。
そして私を抱いて
感化されたので…
僕が知らなかった
君の想い
僕が知ろうともしなかった
想い
ずっと変わらないで欲しい
君の想い
何一つ、失わせたくない
理想は雲の上に浮いてる
うまくかけないやw
そして、やっと君を抱く
部屋を闇で包んで、二人で見てた
チョコレートでできた夜空にラメの星達
今日は満月、あれはナッツで出来てるんだよね
小さな窓を開けて、まだ小さなカマイタチの風を受けて、真っ赤になったほっぺた
かぼちゃの馬車に乗ったガイゴツが、なにかしらの絶望をばらまいていく
手を伸ばしたんだ
一緒に
その絶望を捕まえようとして
でもそれは早雪で、すっと指先から雫になって落ちていって、それで少し笑いあった
ピッタリくっついた二人のハート
まだまだ眠りたくないよね
あの時の二人
絶望を探してた
ハロウィンの夜に
パレードを尻目にして
あの時の二人
絶望を探してた
今、
二人は居ない
あの部屋も空もなにもかも消えた
二人は希望を見つけてしまったから
364 :
名前はいらない:2007/03/27(火) 18:03:31 ID:thYVk+Y0
夜王みたんだぁ
やっぱ好きな人って
雰囲気顔はぜんwんちゃうねんけど
きたむらこうき?さんに似てるなぁって
思ったーorz
みんながんばってるねえ
夜王…?
すいません
夜王て??
トオルさん
はじめまして(・ω・)
どもです(・ェ・)
夜王って漫画じゃなかったっけかな。ホストか何かが題材の。
370 :
名前はいらない:2007/03/27(火) 18:21:12 ID:thYVk+Y0
留め金が外れて随分たつ
社会を離れれば、時間は早く
あがくコトも忘れ
ただ横たわる
自然が語りかけてくれる
全ては一つだと
意味解る?
なんだって、いいや
還ろう
家に還ろう
還ろう
還ろう
還ろう
還ろう
還ろう
還ろう
還ろう
還ろう
還ろう
還ろう
還ろう
還ろう
還ろう
ある日のコトだ
天気もいいし、洗濯物でもほそうかなって思ったワケだ
でもその前に洗い物もしなきゃ、スポンジもって、さぁやるぜ
スポンジてぇのは、創作のジレンマの象徴
んなこた、どうでもいいぜ
皿もコップもそれ以外も、ちょー綺麗
でも、浮かれてると運は離れるモノで、全部割れちまったぜ
ガシャガシャガシャンだとよ
もういいぜ
ほかっとこう、洗濯も後回し
てなワケで、街にくりだした
可愛いギャル達、パンチラに期待してんだけど、風が吹かねぇ
なぜならいい天気だから
んなこた、どうでもいいぜ
俺の街、レコ屋、雑貨屋、それ以外も、ちょー最高
でも、浮かれてると運は離れるモノで、段差につまずいちまったぜ
ガッドカドカゴロゴロだとよ
もういいぜ
飯でも食おう、買いたいモノは後回し
―続き
飯屋だぜ
早速呑むぜ、吐くまでいくぜ
いい女と知り合ったぜ
この女、天をも突き上げそうな
立派なオッパイ
上手く触れていこうぜブラザー
んなこた、過去になった
何時間たっただろ…
会計だ
でも、今日は浮かれすぎたみたいだな
どうやら財布忘れたぜ
あぁ神様どうなってる
女がなにかした
バチンバチンバチンだとよ
ホホがいてぇよ…
金は明日持ってきます
もう限界、とりあえず吐かせて
おぅうえぇええだとよ
おやすみベイビー
アスファルトに言った俺
浮かれすぎには気をつけろ
浮かれすぎには気をつけろ
リアルで眠いぜ
おやすみ
374 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/03/27(火) 20:39:26 ID:reCankAY
春を形容しようとして
世界が苦悶する
可能の影を目覚めさせようとして
私は河に石を投げる
破れた風景の突端に引っかかった
なごやかさや かすかな温もり
振るい落とす風もないまま
匿いつづけた暗い予感
春 それは細分化し個別化しながら
私の生存を鈍く嚥下する
徒らな希望が佇んだ川辺に黄色い花が咲く頃
もう幻影はそこにない
今一枚の風が吹き過去の風景が落ちてくる
さあデジタルな痛みを投げ込もう
春という一語から甘やかな感覚が去ってゆく
むき出された骨格に私は私の肉を授ける
375 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/03/28(水) 04:50:50 ID:g24xfDVs
1という数字の断崖に爪先だけ出して
痛みはonとoffの切替でしかないという前提で
ぼくはいま立っている 跪かないというただ一つの理由をもって
朝 ぼくの戦いは静かに始まっている
それは始まっていたという過去形を認めることから始まる
ぼくは煙草を燻らせながら1と0の空隙を静かに目測する
運命の仕掛けやひとの去来 社会との齟齬が朝の陽に透かされる
分厚い麻袋の中にそれらを突っ込み ひもで口をきつく縛る
必要なのはひとつの詐術だ 凡百でも鳩を消す手品師にぼくはなりたい
1と0に神は住まない 今ぼくが居るのは夜でも昼でもなく朝だ
そこを越えると美しい街がある 見た事のない色の空と雲 豊かな森がある
ぼくはいま立っている 大きく助走をつけ 跳ぶ というただ一つの理由をもって
クソでも喰らえクソッタレ!
あぁ今日もまた逝くぜ
死ぬ勇気もないけどな
不埒な想いは殺せない
今日が幻なら昨日は幻
空が教えてくれる
白昼夢を見るには早すぎる時間帯も、幻の今日なら関係ないね
気だるい太陽さん
お早う
挨拶したら、眩しくて目をやられた
なにが欲しかった忘れたんだろうな
要るモノをポケットにとにかく詰め込んだ
どんくさいんだろうな
いつの間にか、ポケットは空だった
何を落としたんだろう
何か拾ってみても、それが何かもわからない
祈りを落としたシスター
正義を落としたアメリカ
信仰を落とした宗教に
思いやりを落とした市民達
大切なモノを落とした俺と
涙を落とした君
超現実的な超幻想をマザーファッカー共よ
もっとくれ
何度同じコト繰り返したら飽きるんだ?
その寂しさをファックしろ
その虚しさをファックしろ
その愛しさをファックしろ
その眩しさをファックしろ
その妖しさをファックしろ
その嬉しさをファックしろ
その哀しさをファックしろ
その正しさをファックしろ
瓦礫の丘
そこに続く死体の階段
そこにある羨望をファックしろ
ファックしろ
ファックしろ
ゲロ精液おしっこうんこ鼻水耳糞目糞フケ汗涙唾液リンパ液血液全ての体液
俺のお喋りな口をキスで塞いでくれ
ふしだらで、退廃的な愛の地獄
ほとんど病気だな
ゲインを上げて発情するのさ
お前のペダルが俺を狂人にかえる
後ろから響くバスドラムに犯されて
ドライブがかかった、ず太い弦が弾かれれば
そこはカオス
リヴァーヴとディレイがサイケを産み出す
なんてファッキンなんだ!
殺す気で光を放つ殺人照明
スモークで息が出来ない
ここは天国
もっとハイポジションで逝かせてくれ
解体されるようだ
これは治療
アンプに殴られる快感
全てを感じてぶっ飛べ!
野郎共!
エレクトリックファキン、ナーバス
お前のネガティブが食べたい
別の意味での、ビッグマウス
ネガティブNo.1は、この俺様
細分化はお断り
あえげよ蟲ケラ
身体に流れる電流がやつらを呼ぶ
幻虫に皮膚を埋めつくされて、なんていい気分
そう、なんていい気分
憎いと嘆くには日がたかすぎる
この夕焼けから感じるモノみたいに、単純で簡単なココロが詰まった言葉達
もう解放されてもいい頃だろ?
夢は途切れ
本に挟んだしおりは燃え尽きた
狭すぎる部屋、扉も窓もなく外気に晒されるコトのない素肌
全ての大地は掘り尽され、もう何も湧いてはこない
気にするな
それだけだ
愛に向き合えば憎いとわめく
お前に触れるモノ全てが憎い
お前の口元をニッコリさせる全てのモノが憎い
お前は俺のモノだ
俺は俺が憎い
お前を壊してしまうから
少しだけ、うつ向いたら…もう大丈夫!
だって景色は見るモノだから
見るって感じるってコトだから
キックで合図をだすよ
クラッチを握る
確かに握る
軽快なチェンジがリズムをつくり
アクセルが歌い、
香るオイルの心地良さ
煙を吐き出し
腫れてたココロは晴れていく
俺はベスパ乗り
イタリアの陽射し
俺はベスパ乗り
オンボロの車体
俺はベスパ乗り
387 :
名前はいらない:2007/03/28(水) 19:33:09 ID:JWBbfAzy
アタシの大切なアレ
ママとパパがしてたの
だからマネしてみたの
ひとりでできるんだもん
こっそりやるんだよ
ママとパパがしてたみたいに
ひとりでもできるんだって
ママとパパにおしえてあげるの
こりゃ今年中に1000行くな。俺もがんばろう。
毎日10作は書いてるから、すぐだね。www
すげー。俺はせいぜい一週間に10作だよ。
何度言おうが、ただのクソ
俺のミドルネームで、書く文章全てのタイトル
この醜い顔
悪魔も避けていく理由
誰が俺の性器から愛とともに醜悪を吸いとってくれないか?
吐き気のする臭いを放つ精液
結局同じだ
アメーバ並の単細胞
指と喉笛を引き裂かれなきゃ、
悪魔と契約して
指と喉を捧げてに幸せを手にするんだ
392 :
名前はいらない:2007/03/28(水) 22:03:57 ID:BowNwE9f
歩いてきた道に落としてきた。少しずつ。ありがとう。ありがとう。
恩恵への感謝は尽きない。
定めの春。困惑の夏。確信の秋。妨げの冬。
ありがとうが足りない。ポケットが小さな声で呟いた。
393 :
名前はいらない:2007/03/29(木) 00:21:04 ID:f67+MQGb
>>385 てめぇーーーかーーーーー!?
こんな目にあわすのはーーーー!?
出て来い!!
>>393 呼んだ?(´д`)寝るから、用件かいといてノシ
395 :
◆ZIIQIs.HCM :2007/03/29(木) 01:43:34 ID:6AAqyiqK
「春の嵐」
どこかへ行こうぜって
手を見つめて
歩いた
遠くへ跳ぼうぜって
目を反らして
走った
あのときのまま
変わらない
手は繋いだままで
置き去り
それが嬉しかったのだ
あの薄暗い部屋で
何を見たか
それだけ教えてくれ
きみに 会えたら
投げやりに抱きしめてやろう
396 :
名前はいらない:2007/03/29(木) 01:53:59 ID:f67+MQGb
陰でヒソヒソ差別されてた親族は
黙って死んでいった
両親は離婚していたのでかえるところも
相談する相手もなかった
死ぬほどの誰にもいえない差別と偏見
いつもにこにこ笑顔をたやすことはなかったが
最後の棺おけの扉を閉める寸前の顔は
悔しいとゆう言葉を発するほどの形相であった
自分は絶対黙ってなんかしぬものか!!
この無念を世界中に発信して
無念を晴らすって思った
自分が犬死する前にそう心で誓った
戻ってきた、あるいはまた来てしまった
目覚めにより切り替わる世界
闇からの生還なのか
地獄への復帰なのか
俺の世界
ここは君の世界だろ?
瞼の裏に映る世界
たどって行けば桃源郷?
真理は
黒にあるのか
白にあるのか
深みにはまりながら
母なる宇宙へ問いかける
398 :
名前はいらない:2007/03/29(木) 14:21:25 ID:RCb2j+Zn
『ペンギン』
人は枠から外れようとするのに。わたしは枠に入れてもらおうと手を曲げ、足を曲げ。
昔から言われたわ。お前は人と違うと。恵まれた知恵や恵まれたセンスがあるならそれもきっと誉め言葉だったのにね。
それは皮肉だった。
人は、真っ直ぐ歩けるのに。わたしは石に転び、空を悔しそうに見ている。
できそこないと言われたわ。ねぇ、好きで転ぶ人がいると思う?ねぇ、好きで水溜まりに飛び込む人がいると思う?
お前は変わっているねと人は笑う。わたしね、それを人が、わたしを受け止めてくれたんだと、舞い上がった。
後でわかったわ、軽蔑だったと。
わたしは枠に入れてもらおうとして、手を曲げ、足を曲げ。
不恰好と笑われて。骨折り損と罵られて。
それでも、わたしはきっと勘違いをする。喜んでもらったんじゃないかと。
気づくのはいつも、後の祭り。
399 :
名前はいらない:2007/03/29(木) 14:42:21 ID:Mo8cFlJw
頭を悩ます誰かの言葉
よく眠れない夜
君は知っているのだろうか?
言葉の威力を
君の想像を超えて恐ろしい力で飛んでいく
言葉の威力
たった一つの引き金で
取り返しの付かない銃弾は放たれる
君がその強力な銃口を向けている相手は
生身の人間だという事をどうか理解して
魂は柔らかい
傷付きやすい
君が持っているその強い力
どうか正しく使って
400 :
名前はいらない:2007/03/29(木) 14:51:01 ID:gdps1oH5
良く見ろ
愚民どもよ
吉凶のある行為が見えないのか
チャリではない
虫でもないから
憎いなら心底俺を恨むがいい
憎悪と絶望のフルコースだな
デスったお前等の脳天をかち割る
飛び散った理性を喰い千切る
破滅でもない惨めな乾いたチーズみたいにカリカリした神経
単純な死と難解な生の狭間で圧し潰された計画
お前が誰が知るかよ
俺に迫ってくるな
お前が誰が知るかよ
俺に迫ってくるな
名前を取り上げられた俺達にお前を押しつけるな
お前達には見えていないんだ。
俺達がそうする理由の根源が。
俺達が見ていたお前達はウソだったのか?
俺達は正しくなりたくて、間違う。
お前達のウソに散々振り回されて。
疲れきった雄叫びが響く。
耳を塞ぐんだろ?
お前達のパーティに水を差した罪で拘束された精神。
お前達のやり方を試したんだ。
解り合えないようだな。
戦争だ。
史上最悪の超人間的最終手段を選んだのは、誰の責任だ?
繰り返すのは、誰なんだ?
黙れもうたくさんだ。
お前達の声なんか掻き消してやる。
どいつもこいつも泣き言に殺られてしまえ。
ファッキューオール!
お前のおはようが欲しくて
ただ待ってる
待つことが今出来るただ一つのやり方
お前のおはようが聴こえたら
俺はおやすみを捧げる
そしてやっと安らかに眠れる
404 :
名前はいらない:2007/03/29(木) 18:01:03 ID:GCgZ1180
何を欲していらっしゃる?
微笑み。
快楽。
嫉妬。
安っぽい慰めの言葉かしら?
あたしの心は美しくは御座いません。
貴方が「好き」と仰るほど裏切りたくなるので御座います。
さあ、今すぐその首をお締め。
鮮血がほとばしるほどの力で、心の臓を握り潰せ。
あたしは貴方が目の前で息絶え、
貴方の愛を感じてから死ぬことにしませふ。
安っぽい愛の言葉は要りません。
もう偽りの愛の遊戯はお止めなさい。
愛するコトを捨てよう
ゴミ箱でも
トイレでも
道端でもいい
愛するコトを捨てよう
胸に張り付いてとれない
塗り潰しても意味がない
だからね、引き剥がす
記憶されてる
切なさ
痛み
嫉妬
憂鬱
淋しさ
愛しいお前
あと他にも色々…
それらと一緒に
もう、俺の中の何処にも
お前は居ない
お前って誰だ?
ほらな、居ないだろ?
お前
お前
お前
お前なんだ
全て
お前なんだよ
惨めすぎる
見ないでくれ
感じないでくれ
恥ずかしくて堪らない
確かに伝わる挙動
絶対に伝わらない想い
春のせいさ…、あたたかいモノが胸にくっつく
剥がしても、剥がしても
>>404 勝手な話だが、お前があいつにダブって泣けてくる。
素敵な死をありがとう。
絶望に成りたくて
それを理解出来ず
もがき苦しみ
血を流す
甘い死に誘われて
「さぁ、ごらんなさい。アナタの大切な絶望よ。」
振り返り
「また君は欲しいモノを見逃したね。」
クルクル廻る
廻るは真理
廻るは矛盾
廻るは絶望かしら?
クルクルクルクル繰り返す
もう一発ぶちこむぜ!
今度は中にだせるかな?
美しいモノはみんな弱い。
汚してしまう。
壊してしまう。
純粋な暴力(又は愛撫)。
盲目な暴力(又は愛撫)。
手加減なんて趣きに欠ける。
堕落のインクで苦悩で出来た紙に、愛を綴る快楽。
感覚が滑らかすぎて、すぐに終わってしまうのさ。
妄想狂は勃起しやすいんだぜ。
独りに成れた。
独りに慣れた。
早とちりはチョコレート味。
ヒトリヨガリはドクターペッパー味。
次はなにを食べようかな。
考えてるとまた今日も眠れないぜ!
410 :
名前はいらない:2007/03/29(木) 20:02:34 ID:GCgZ1180
孤独が辛かった。
人の体温にすがりたかった。
純粋な君を利用してたんだ。
誰かに必要とされる自分に酔いしれたかったんだ。
今は後悔の言葉しか思いつかない。
生きていく資格など俺には無い。
裏切られたくないのに、俺が君を裏切った。
軽率だ。
毎日愉しかった。
沢山の言葉を有り難う。
想いを、
愛を、
有り難う。
今思うことは、
「声を聞きたかった」と云う事だけ。
君は君だね?
お互いの醜態を覗きあう
未体験のプレイ
412 :
◆ZIIQIs.HCM :2007/03/29(木) 21:15:06 ID:6AAqyiqK
「溺愛のすすめ」
それが気持ちいいのさ
肌で触れ合って
撫でて
抱きしめて
泣いてみたりして
だってこんなにくだらない ことを
僕らは他に知らない
それがたまらないのさ
離せなくなっていくね
たぶんきみは
もう一度泣くだろう
僕はそれを見つめるだろう
それでいいのだと
いつか笑う
そうして 決して
理解出来ないように
なぁ、気持ちいいだろう?
愛しいからね
恐い
傷つけてしまう
触るモノ全てを
綺麗だったモノ達が懐かしい
絶望を振り撒く蛾
磔にされたのは僕だ
だけど構わない
傷つけてしまうから
今ほど死にたい気分になったコトはない
僕に出来るコトはもうない
傷口の細胞が死滅して
もう手遅れなんだ
蜘蛛の糸を針に通した
やっと唯一のコトを見つけられた
だから構わない
傷ついてもいい
今ほど生きたいと思ったコトはない
僕に出来るコトをするよ
傷口を縫い合わせて
流れ出る涙をとめるんだ
まだ恐い
傷つけてしまう
触るもの全てを
傷痕だらけの身体、僕も君と同じなんだよ
子豚の顔に
山羊の身体
馬の性器に
鳥の翼と
乙女の心を持ったアヒル
健やかな燃焼を喪った後 灰は灰をやめられない
既に火はゆきつくし
僕たちの虚無の懈怠には きわめて重い影がのしかかる
いたって定かではない風は 僕たちを僕たちから奪う
僅かに残った熱さえも奪う
しかしそれでも僕たちは縋ろうとする
ほそぼそとした旅の いたって定かではない空
塵芥となった僕たちを埋め尽くそうとする
僕たち以外で構成されたものを
「メカニズム」
僕はひとつのかなしい機関であるので
炉に卑怯未練を投げて燃やし紫煙を吐く
風が強く吹く日には炉の火が落ちる
そのとき燃え残ったもののむごさを
僕は正視できない
作為的に整えられない春の街路を歩き出す
僕の内の仕掛けとは一切関連しない
毛羽立った意識を手にたずさえて
「お説教」
アナタは伝わらないって言う。
軽くなんてないんだよ?
アナタは無い、無いって言う。
無くたっていいの。
アナタが寂しくならないように。
アナタが寄っかかれれるように。
ココロは一つだと信じて欲しいの。
幻想で終わっても、アナタが人を信じられたら、それでいいの。
使い捨てられるのは、アタシの方よ。
アナタが純粋に求められるように手を貸すわ。
破滅させられてもいい。
怖くないよ?
温かいんだよ?
拒絶したら涙だけ残るって知ってる賢いアナタ。
でも自分自身を傷つけないで。
血を流すアナタがアタシまで傷つけてしまう。
それって悲しいでしょ?
だからね。
素直に歓喜の涙を流しましょう。
酷たらしい姿。
裸体の細い肢体。
お前等に対しての脆さなんて剥げきってしまった。
冷静にやるんだろう。
だから破壊してやる。
憎しみがもう一つ。
制御出来ない炎が景色を灰にしていった。
お前等の試験で、俺は人間を失格した。
お前等の採点が、俺の手をナイフに変えた。
みんな俺が恐いんだ。
みんな俺が憎いんだ。
俺の名前なんて忘れ去られた神話のように遠い。
的確なライムが欲しいんだろ?
だからホウコウのヴァースを喰らわせる。
これは復讐だ。
俺は神か?
罰は憎しみに降り注ぐそうだ。
誰もかれも死ぬだろう。
一人残らず。
もう君を欲しくない
欲求とか愛を超越したんだ
晴れやかな気分だ
鼻唄を奏でる
可笑しいくらいの笑顔
君の意地悪が嬉しい
なんとも想われていないのが嬉しい
ありがとう
ありがとう
自分にキスしたよ
絶望と愛の契りを交した
なんの感情もなく
これから産まれる絶望に
君は居ない
だって
もう君を欲しくないから
「続・お説教」
気にしないで。
ただ楽しむのよ。
時が来たら、運命がアナタとアタシ、二人を正しい方向に導くの。
別々の方向かな。
一緒だったら、よろしくね。
どちらにしろ、不安なんかないでしょう?
真夜中に夢中で話して笑った時みたいに。
自分に幻滅しなきゃな
今までしてきたコトの
価値をリセットして
失望の世界は狭い
全て見た気になれるんだ
甘い味のする澱んだ空気
ファックミー
ファックミー
ファックミー
名前を登録しに天国へいく時が来た
エアロスミスのパクリ
とことん滑り降りて、気分爽快。
ダメな男はもてないらしい。
顔が醜いと人生が始まらないと嘆く。
女が欲しい。
神様、不細工でもいい。
女が欲しい。
神様、ビッチでもいい。
女が欲しい。
勃つ限り犯してたいのさ。
早漏で包茎で短小でも悦ぶ、女が欲しい。
可愛く甘えてくれる、女が欲しい。
神様、女が欲しいんだよ。
「ただのロケット」
そのロケットに掴まれよ!
世の中のしがらみ全部ぶっ飛ばして、早送りで天国まで連れてってやるから
俺はロケット
俺はロケット
俺はロケット
どう飛んでるなんか知らないぜ
仕組みなんかない速さ
なんにしろ、頭が飛んでっからさぁ
最高に楽しんでくれ!
だからロケットに掴まれよ!
嫌なコトなんて忘れ去るまでは
なんでも見せてやれるぜ、早送りで天国まで連れてってやるから
速さなら負けない
すぐいっちっまう
エロくないぜ
すぐいっちっまうんだ
俺はロケット
俺はロケット
俺はロケット
どう飛んでるなんか知らないぜ
仕組みなんかない速さ
なんにしろ、頭が飛んでっからさぁ
最高に楽しんでくれ!
値のはる女なんかクソッタレ!
最悪で最愛のお前は何処で俺を待ってんだ?
黒旗を掲げた俺達は、白旗を掲げるお前達を虐殺したはずだ。
父親に聞いてみな。
埃だらけの壮大で赤茶けた誇り高い彼等が住む大地に銃を持ち込んだ、俺達の話を。
処女を魔女として焼いた話を。
キノコ雲を作り出した話を。
緑色を焼いた炎の話を。
426 :
名前はいらない:2007/03/30(金) 18:39:48 ID:U7zog7/M
なにがなんだっけ?
なにかがなにかしてなにかがなにかになった。
きっと俺、ばかばかしいほど幸せなんだろうな。
大事なモノを壊してる最中。
壊すって難しい。
今までは壊した気でいただけだったみたいだ。
お前は簡単にやってのけるのに、
お前は簡単にやってのけるのに、
俺ときたら…。
俺に俺のモノを奪い去れればいいのに。
だから助けてくれないか?
必要なモノは揃えてあるよ。
暴力に恐怖に圧力。
忘れてる最中だ。
お前は簡単に追い越していく。
俺ときたら、笑えて書けないよ。
ちんこ!
まんこ!
サイコ!
ちんこ、まんこ、ちんこ、クレイジーまんこ!
ちんこ、まんこ、パイパイクレイジーチンコ!
ちんこ!
まんこ!
最高!!
蛇に犯されたい
お前の男性的な胸板に
可愛らしいチクビがつきでてる
逞しく艶めかしい腕
そのタトゥー
なんて描いてある?
山のような喉仏
もっと上に…
森があった
編み込まれ剃り揃えられた
その茂みの真ん中の蜜壷
なんて甘い
俺を溶かしていく舌
堅い髪で少し身体を擦ってくれ
もっと下…
また森がある
そこに棲む
凶暴で巨大な蛇
あぁ…なんていい…
俺は巻かれて
下から裂けていく…
灰皿にたまる言葉
ウソつきは寂しがり屋。
ウソじゃないよ。
ウソかもね。
なんにも欲しくない。
ウソじゃないよ。
ウソかもね。
なんでも間違ってる。
ウソじゃないよ。
ウソかもね。
俺はプロの言葉泥棒。
ウソじゃないよ。
でも…、もしかすると、
ウソかもね。
俺を亡くしたかもしれない。
絵の具で上塗りしていく。
消せないなら、せめてカラフルに。
色すら判別できないくせに、なにかのフリして遊ぶ。
影を見れば、それは歪なカタチ。
ついでに振り返ったんだ。
俺はなんだったか、記憶してるのは日記だけ。
独りなんだ。
世界がない世界で、独りなんだ。
誰も俺の名前を知らない。
俺の名前は今なんて言う?
こんな色した俺はなんて言う?
ぐっ、ぐっ、ぐっ…ガガ
昨日は寝たふりで乗り過ごして最終列車が来ない
この世で独りぼっちだと泣きながら、でも生かされてる事を知らない
あの女が笑っている
真っ赤な唇をつり上げて笑っている
線路は暗闇に吸い込まれた
「目をつむり耳を塞ぎ口を閉ざす
猿でも出来る行為を何故お前は出来ない」
真っ赤な唇はそう言ってまた笑った
ああ突き落とされたのか自分から落ちたのか
叩き付けられて
血液は沸騰し逆流し永久に老化していく
あの女は笑っている
真っ赤な唇をつり上げて笑っている
暗闇の先は何も無い
夕暮れは無音であり
公園は沈黙を保つ
憎悪に満ちた感情のまま
ブランコに腰掛け
記憶妄想残像を追い掛ける
お前の輪郭は溶けてしまったよ
悲しいかい
少し気温は上昇し、上着は着ていかないことにする
線香を炊き
手をあわせ
良い天気だよと呟いた
今年も桜が咲きました
17年前のあの朝も
桜が舞っていたのを思い出します
俺の人生の全て
暇との戦い
感覚は麻痺してしまった
退屈が優しく俺を包む
俺の人生の全てだ
妄想の世界へ向かう
宇宙船を開発中
コイツは心だけ乗せて飛ぶ
行こうぜ
退廃を突き破り
笑えるトコロへ
「居場所」
お前が羨ましい
そう思うほど身体中が腐っていくようだ
マスクと服で綺麗に着飾るよ
逃げ帰ろう
スピーカーの中に
あのロックスターみたいにレイプされたい気分だ
お前の燃えカスが俺達を死に導く
今一度フィードバックした絶望感
疲れたよ
ハウリングが痛ましい
今響いてるのは青春だ
彼が暑かったあの頃を思い出すコトはないんだろうな
だから俺達が繰り返すよ
彼とは別のやり方で
望んだ時間を手に入れた
なのになんか違う
結局、どうしようとお前の寄生虫なんだ
頼む、差し出す手を斬ってくれ
何時だってこうなんだ
独り芝居を踊る
『バス停』
バスは向こうへ走ってしまった。
追いかけても、追いかけても。バスは遠くへ、小さくなっていく。
駆けていくほど、若くはなかった。駆けていくほど、自分を当てにできなかった。
駆けていくほど、強くはなかった。
バスは時刻表通りに進んでいく。
ただ、お前を忘れられない。ただ、希望を捨てられない。
都合の良い夢想はバスと一緒に行ってしまった。
過ぎ去るバスを手を振って見送るほど大人になれなかった。ゆとりがなかった。
乗客がいい顔してるね。未来を見ているね。
見送りの人たち、家に帰るね。優しい顔をしてるね。
わたしは、バスが坂を越えるのを拳を握って見ているだけだった。
『蛍火の雑草』
煙よ昇れ。煙よ昇れ。
空しいことを空へ返せ。
お前が煙草をやめられないって笑いながら言うからさ。
オレもだいぶ楽になったんだ。
小さな光を息を吸うたびに、身体に満たしていく。灰が粉雪みたいに飛んでいく。
風に、風に、飛ばされていく。
白いフィルターはこの世の空気を吸っていくほど、汚れていく。
光れ、熱く。光れ、熱く。すべてを吐いて土に還せ。
お前が胸が痛むと「タバコのせいか」と笑いながら言うからさ。
オレも「そうだな」と言ってみせる。
小さな光は吸って吐くたびに、短くなっていく。
急ぐな、急ぐな。もう少し、味わっていたいんだ。
未来を味わっていたいんだ。
自分の吐いた煙が目に染みて涙が溢れる。
白いフィルターに噛みつけば歯形が残る、オレの光。
光れ、熱く。光れ、熱く。
煙よ、昇れ。煙よ、昇れ。
シケマクになるまで。
尻に火がついてしまってるのは予定調和さ。
言葉を無くしそうだ
誰かの泣き言を聴く度に死んでいく
そんな声で泣くなよ
耐えられない
楽しいコトいえよ
汚れたり、洗われたり
今どうなってる?
あぁ、いっちまう。
彼女は犠牲者だ。
俺は何度目かの絶望の真っ只中で、射精しちまいそうだ。彼女はソレを忘れる為の犠。
もっと可愛らしい声で泣いてくれ、どうにかしそうだ。
一体、いつ死ねる?
神の加護はイカレタ布教徒の戯言だったんだろ?
彼女の加護が救ってくれる。
彼女は俺に対して、大して感情がない。
俺は暇つぶしの道具で気まぐれを押しつける壁。
犠は俺の方みたいだな。
だからまた絶望する。
その気分ときたら…ははっ、またいっちまうよ。
誰かの為に流す涙がない。
誰かの為に流す液ならある。
どっちにしろ水分さ。
俺は犠牲者だ。
どこから被害妄想だ?
可哀想な俺は、今日もあらゆる自慰行為に邁進して、眠りに堕ちるコトも出来ず、彼女を壊して傷物にして、また絶望の真っ只中にアレを突っ込む。
446 :
名前はいらない:2007/03/31(土) 23:45:50 ID:6MqHKNI+
どうでもよかった。面倒くさかった。見てると吐き気がした。 ただ、放っておいたら消えてしまいそうだったから。
被害妄想にやられた。
判断力を吐き出した。
締め付けていた鎖が懐かしい。
このままじゃ腐る。
448 :
名前はいらない:2007/04/01(日) 00:39:59 ID:p/XtrYI/
本当にアタシを想ってくれる?
君と真夜中の電話、受話器から聞こえる「好き」と「溜め息」。
意地らしく、恥ずかしく、アタシを突き動かす。
その言葉を信じていいの?
受け止めてくれるの?
互いに時刻を忘れた6時間。
ずっと笑顔でぃられたわ。
君がアタシを「心から欲してる」のならば、早く隣に来て。その気持ちが気まぐれでなければ。
あの「愛してる」との台詞が虚構でなければ。
しばらくは席を開けておくからね。
傷つけてしまう。
自分だけが痛みを知ってる世界だったらいいのに。
どうしようもなく虚しい。大切なモノは秤にはかけれない。
俺が与えた痛みの分だけ君が幸せに近づけますように。
450 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/04/01(日) 02:13:12 ID:8F1KbI4C
人が住む街はデコボコしているので
空への摩擦係数が高くなる
空は街に擦られて幾万の風になった
その風に耐えるのは人だけだ
木々も花も鳥も自らの行く宛てを知っている
風に動くよろこびがそこにある
つねに人は路頭に迷っている
せめて世界につながるために人は肺をもっている
つよい風のなか
それに逆らわなければいけない街路の上
確かめたひとつの呼吸で人は空とつながる
自在ではないこころを空に放すように
451 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/04/01(日) 02:23:30 ID:8F1KbI4C
いずれ僕は全てに埋没する
肉も骨も魂さえも埋没する
それが幸せなのかそうではないのか
おそらくひとつも分からないうちに
人の言葉や行い 落葉や花や幾億の虫
おろかな話や喜ばしいニュースが
いずれ僕の恥じや醜い行い
眼を背けたくなる痴態を覆い尽くす
僕のちっぽけな良心や暖かな記憶もろともに
せめて花が咲けばいい
僕の名の一文字も冠さないちいさな花が
その遥かな下で砂にほどけていった僕の構造が
幾千の花粉になって飛んでいけばいい
452 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/04/01(日) 02:37:37 ID:8F1KbI4C
退屈だ退屈だ
毎日が退屈だ
おまえの笑いも退屈だ
テレビもネットも退屈だ
殺人も離婚も退屈だ
退屈だ退屈だ
朝も夜も退屈だ
太陽も月も退屈だ
詩も文学も退屈だ
俺の体躯も退屈だ
変わり映えしない
俺のこころも退屈だ
退屈だ退屈だ
退屈な退屈も退屈だ
退屈だったらどうすんだ
退屈だったらどうすんだよ
走れ走れ
爆発させちまえ
死んだっていいじゃねえか
夢を見るために、あと一錠。
ナンバーで管理される俺達、手錠が擦れてただれてべっとり付いた血。
痛みをとめる為に、もう一錠。
誰か俺を覚えてるか?いつも隅っこで何かしてたんだけど。
思い出を忘れる為に、もう一錠。
テレビが言ってた、老人が死んだと、子供が死んだと、みんな知ってるだろ?
虐待といじめ、虐殺と侵略となにが違う?
カーテンを閉じる。
なんにも見えないように。
俺はそうしたい。
そうしたいんだろ?
人生の幕を下げるのに、あと一錠。
「旅人」
蔑んだ眼で同情するなら、その手を離せ。「戻ってくるな」と追い出してくれ。
使い易いモノに溢れた世界じゃ、人も使い易くならなれば時代遅れと言われてしまうから。
蒔けてしまえ。蒔けてしまえ。嘲笑われても、汚れなけりゃ土を知ることはできないのだから。
石は、旅をするお前の足に絡みつく。転んでも、お前を支える意志を持て。抗えるように。
逆風が身体を押していく。昨日の話が風化していく。砂が舞っていく。先には何が待っているのだろう。
蒔けてしまえ。巻かれぬように。
お前は、旅人。故郷では春が来る。昨日が埋まれて、お前が産まれて。地上に花が咲く。
憂鬱の雨に濡れる
哀しい瞳
否定出来ない恥辱から救いだしてくれ
ファッキュー!
旅に出ようぜ
要らないモノ全部捨てて
今日の天気を見てみろよ
ニュースじゃないぜ
真上に広がる空だぜ
ほら、あのハート型の雲
あれを追いかけるんだ
早く乗り込め
オンボロのレモンに
お気に入りのカセットを取り出して
爆音で聴くんだ
ヘルタースケルターからキルロックンロール
この世の中みたいにメチャクチャな選曲
窓を開けて風を吸い込む
ここは田舎道
煙を巻き上げる
ガス欠したって大丈夫
情熱で走るレモン
溢れ返った灰皿
転がるウィスキーの瓶
飲んでないぜ
俺は調子外れのフォークブルース
標識のない道
泣かないぜ
「東京人のうた」
お前には見えないか。人が物のようだ。大きな機械の大きな箱の、小さな部品がお前には見えないか。
釘が一本、抜けても困らぬ。出る杭は打たれる。悔いは胸にしまう。
窓から見下ろす、景色は尊くない。地上では近すぎて人々の顔を見えてしまう、優しすぎるほど。
信号は操る。車も僕も。進め、止まれ。黄色では走れ。黄色では戸惑え。
流れ流れる人は。時代と共に。忘れた友は今も後ろで溺れる。追いかけた夢は今もお前を抜かす。
逆らえとは言わぬ。従えとも言わぬ。迷えば沈む。杭は打たれたまま。
高いところへ昇れば雲もそれは近いだろう。人々がさぞかし小さく見えるだろう。
雲は掴めぬ。大地に雨を降らす。
昨日、捨てられた子どもの歌がトンネルを潜ってアスファルトを抜けて。
大地に響く。お前にも聞こえないか。
459 :
◆ZIIQIs.HCM :2007/04/03(火) 00:10:52 ID:TF/CtSOj
「欲求」
食べてくれるかな
きみの背中を見る度に思う
私の骨は細い
すぐに折れてしまえる
それが利点だろう
きみの骨は太い
永遠を再現する
それに泣くのだ
私が泣く ので
きみは笑った
目を見ろと頬を撫でて
笑った
私の肉は柔らかくない
私の血は甘くない
かなしかった
どうしようもなく
いとしかった
理解出来るぐらい
今、私は
きみが死んだら泣くだろうと思う
だからね もう
何もかも忘れる薬が欲しい。
何にも無いんだ。
この言葉は俺のモノじゃない。
俺は何処にいる?
合図をくれ。
自決しろ。
死は選択出来るんだ。
確かなモノしか要らないなら決定すればいい。
ふたり全然違う生き物だけど
心臓と心臓くっつけあって
同じリズムが響いていたこと
こんなに満たされることってないよ
463 :
名前はいらない:2007/04/03(火) 02:31:51 ID:hO1eArLx
ageちゃった
ちゃった
退屈に焼かれてる
なんの痛みもなく
いつの間にか死んでる
もっと爆音でプレイしてくれ
俺の祈りをけし去るくらいに
聴きたいんだ
自慢の自慰行為でやってくれ
瞳を覗きこんでくれ
やめてくれ 見ないでくれ
思いっきり殴ってくれ
やめてくれ 暴力なんか嫌いだ
お前の笑顔の価値
俺には払えない
輝いていて温かい
お前を食べてしまいたい
そしたらお前みたいに笑えるかな
オレ達は苦悩するコトに飽きてたのさ
ココロが病気にかかるなんて、誰が言いやがった?
混沌に掴まれたヤツの言い訳か?
正しいコトなんてする必要はないさ
ある日振り返ったら、いいコトだらけで
オレ達は取り戻せた気がしたのさ
どれも違うから迷ってた
どれでも良かったんだろう
外側は内側のように整頓されてしまわれていく
何処にしまったなんて気にしない
無いモノねだりが好きなのさ
早く何処へでも行ってしまえばいい
オレ達は気にしない
しのにおいがする
ここはさいあくさ
なかまなんていない
こんなところじゃ
だれもきづかない
あぁでも
ちょっとでもきぼうをもっていいなら
ひかりを
ひかりをください
誰か助けて
474 :
名前はいらない:2007/04/03(火) 23:15:15 ID:f4jl7vop
何で解ってくれない?
君の前ではいつも笑顔で居たいのに。
君はいつも俺の涙を誘う。
アタシの持ってるモノはアナタの要らないモノなの。
巧いコト言えないわ。
アナタにアタシは要らないのよ、きっと。
何が言えるってんだ。
なぁ?天国のアンタ。
みんなゲイだ、と言ってくれ。
477 :
名前はいらない:2007/04/04(水) 01:00:46 ID:fIQjm8GI
ほら、そうやってまた君は俺の涙腺を刺激する。
必要じゃないのは俺の方。
他人から、痛いほど愛しさを感じたのは初めてだったんだ。
これは本当。
ほら、そうやってまた自分を卑下にする。
そんなとこをどうやったら変えてやれるか必死なんだ。
自分が最悪なのにお前のコトばかり、痛いほど愛しい。
本当に・・・。
てか、ロムってる人居たらスマン・・・。
俺達かなりチラシ裏にしてる。
480 :
名前はいらない:2007/04/04(水) 01:28:24 ID:fIQjm8GI
最悪だと云わないで。
脆くて弱い俺。
君をちゃんと守りたいのに。
強さが欲しい。
「タクシーボクシー」
「どちらまで?」と頭を下げる。近場じゃ待った甲斐はない。
遠くまで遠くまで、連れていけ。夜が終わらないように。朝が来ないように。
「お客さん、夜の終わらぬ地はない」
夜しか見えぬ夢がある。夜なら夢が許される。夜なら噂も人目も闇に紛れる。
「こんなご時世ですけど、どうか朝を迎えてください」
カーラジオから流れる、ざわついたノイズに穏やかなDJが時刻を告げる。
「お客さん。もうすぐ深夜は終わります、もうすぐ始発も出ます。どうか朝を一緒に待ちませんか」
明るい陽は照らさない。影を作り出す。
明るさを知って、失うことの悲しみも知っているの、牧師?
あたたかさは止められぬ。いずれ温もりは去っていく。
朝は人を選ぶ。夜は人を選ばない。眠るのはみんな一人でしょう?
メーターを引いて。深夜料金も上等。教会は鐘を鳴らし、人は金に生かされ、教会はただ祈る、マリアは冷たい像になる。
進み行け、タクシー。待つのは牧師。願いは夜が終わらぬように。マリアは動かない像になる。
罰と十字架を見間違う。
愛されていた、夜だった。味気ない話、聴きながしていた。溶け込んでいた、フリをしていた。
詭弁をふるっては、責めてる自分が本当は心地よくて笑っていたのさ。鏡を見る度に吐き気がして、見つめるボクの瞳は笑っていたのさ。
閉じ込めてしまえば、ちゃんと進めたのかな。わからないさ、いつでも。
今日はダメだった。昨日がダメだった。明日をダメにする、今日のダメさを一人でどうにかしようとして…。
虚言をふるっては、満足してる自分が、本当は大嫌いで泣いていたのさ。君を見る度に絶望し、見つめるボクの瞳は泣いていたのさ。
ボクは君の古い時計さ。忘れられた今でも、君が愛してくれた時間と想いを刻み続けてる。
疎外されていた、夜だった。味気ない会話、耳を傾けていた。離れてる、フリをしていた。
知らねば飛べず
知るほどに堕ちる
この翼をもぎ取ってしまおう
海に投げる
君に近づく
君から離れていくように
この文章を棄ててしまおう
今日も海に投げる
奏でるは愛
愛は盲目
盲目はココロ
ココロは奏でる
なにかをなんとなく繰り返す
君へ捧げられる
唯一のモノ
君が知らない
唯一のモノ
君を汚す
唯一のモノ
僕が空想する
唯一のモノ
偽りでしかない
唯一のモノ
君が嫌う
唯一のモノ
僕の麗しい
唯一のモノ
この唯一の恋文を海に流す
そう、唯一の偏執的な淫靡で堕落した文字たちを
君に気付かれないように
こっそりと
誰が絶望してくれないか。
それを絶対に約束してくれないか。
祭壇にのせられた犠牲。
それは孤独。
自由にしてくれないか。
祭司達がロウソク達をふき消す。
祈ってくれないか。
どうにか物語にまとめてくれないか。
描いてくれないか。
奏でてくれないか。
どうしようもなく、ただ分裂していく欲求。
ただ恥を掻きたいスレ
流す流す流す
消す消す消す
どっかいってしまえ
殺す殺す殺す
刺す刺す刺す
どっかいってしまえ
明日明日明日
超す超す超す
どっかいきたいんだ
未完成の絵
垂れ流す糞
浄化する炎
被害妄想を銃に詰める。
銃口はどこに向く?
お前か俺かお前か俺か。
笑え笑え笑え笑え笑え。
お前か俺かお前は笑え。
咎めてくれ=救ってくれ。
お前を撃ち抜く、やるんだ。
早くしろよ!クソヤロウ!
俺が吸い込む宇宙
俺が吐き出す宇宙
俺が恋する場所
俺が居る場所
春は来ないかもしれない
内側に何も感じない
すごく寒いんだ
コイツにすがりついて、必死に自分を保つ
血が凍っていくよ
仮死状態になったら
もうコイツには会えない
だから俺に何かくれよ
別の宇宙に溶け混んでいく
行きたくない行きたくない行きたくない行きたくない
俺、行きたくないんだ
神様、お願いだ
力をくれ
恐怖に勝ちたい
何故知ってしまった?
こんなもの痛いだけなのに
なんでもぴったりくっつけて、いつの間にか肌が見えなくなった
生まれ変わったマヌケ
憎悪から憎悪へ
絶望から絶望へ
虚無から虚無へ
クソッタレ
ガリガリガリガリ
キリキリキリキリ
ガリガリガリガリ
キリキリキリキリ
睡眠音がオカシイの
フィルター味の
湿ったタバコ
イカスルメ味の
湿った肉棒
耳を塞ぎたくなる夜
ただ静かで
静かすぎて
感覚を閉じた
でも怖くて
プレイボタンを押した
正直言うと淋しいんだ
だから糞を流す
消しさるために
同じコトばかり言う
飽きてしまいたい
繰り返すって退屈だ
率直に言えばそれが人生だ
だから絶望する
同じコトをする
また戻ってくる
静かな夜に
身を隠して
夢もない眠りにつく
表現が止まった
細胞が死滅するように
同じ作業を
破綻…
死界からこんにちは
メンヘラのインフラだ
ひゃはは、もう書けねぇ
メンヘラのデフレだたな…w
絶望を手に入れる為に今日も逝く
絶望になりたい
そのモノに
少しのズレもなく
絶望になりたい
でも絶望ってなんだ?
俺はマゾヒズムの中で考えてるようだ
視点をかえる為に今日も逝く
全ての自慰行為が救われますように
壊すのが好きだ
俺は目覚めるだけでその日を台無しにしちまう
最高だ
呪いたい気分だ
欲しくて堪らなかった何かを忘れちまった
まだまだ壊せる気がする
いけ、やれ
ココに流した全てのモノを洗いされ!
502 :
名前はいらない:2007/04/05(木) 20:06:02 ID:Xfutl9YZ
死ぬ 死ぬ 死ぬ
そういうやつほど、やりゃしない
死ねよ
死ぬって希望がこわいんだろ?
まだ手のひらにのってる
なんだかわからなくても
確かに、確かに感じてる
━━━━━━━━━━━
思い出はノートの中に
未来は心の中に
504 :
◆ZIIQIs.HCM :2007/04/06(金) 00:06:18 ID:GtSADkZX
「初潮」
引力だけが強い
懐かしい匂いが満ちて
にじんだ血を洗う
ドアにもたれて落とされた
(びしゃ り)
拾う気にはなれない
風呂場の白いタイル
散らばったシャワー
見ているだけの浴槽
静かに恐慌
頭を振った
また、流れ出す
(どろり)
変化を罪だと言うのなら
わたしはこの日を忘れない
変化を罰だと言うのなら
わたしはこの日に微笑んだ
ただの通過点でしたね
わたしは少し泣いて
すぐに忘れてしまった
血が溢れる
ただ静かに立ち尽くして
排出
505 :
名前はいらない:2007/04/06(金) 00:34:05 ID:3Kq0ZjhG
『うちの学校は点数教育はやりませんよー!』
はい!皆さ〜ん!
人を勝手に判断してはイケませんよ〜
自分の勝手なものさしで測っちゃダメですよ〜
人はそれぞれ特別なんですからね〜
テストの点数や成績表で優劣なんかつきませんよ〜
人は良い所をみんな持っているのですよ〜
立派な大人に成るのに勉強は要りません
人を数字で判断しない
外見で決め付けない
それが大切なんですよ〜、分かった人〜?
『はーい!!』
はい、みんなお利口さんね〜
じゃあ今挙手したみんなには道徳5をあげましょう…
こんなモノですよ、世の中なんて
罰ヲアタエル
カノ乙女
八ツ裂キニセン
牢獄デ
動カヌ肢体
新枕(ニイマクラ)外道ノヤカラ
累々ニ
亡キ都ヘト
オ連レセヨ
蓮華ノ乳房
我慢セズ
マタ欲シクナリ
モガイテル
瑠璃ノ真夜中
全テノ頭ヲ集メシ時、オマエヲ戒メル「呪イ」ト生ル
君がくれたモノが僕を突き刺して
血が流れるけれど楽になって
ありがとう
蟲ケラ喰らう葉っぱ
蟲ケラ喰らう葉っぱ
蟲ケラ喰らう葉っぱ
必然に恐怖して異なる成長をした
お前に食わされた恥辱
今こそ吐き出すとき
滴る蜜につられておいで
秘密はいつも遠くに見える雲だった
書けんw
どいつもこいつもクソッタレだった
いつの間にかひとりぼっち
俺の聖なる泣き言でもくらえ
みんなやられる
くそくらえ
大切なモノはなんですか?
僕には解りません
クソしかない気がするんだ
クソしか
クソしか
クソしか
クソしか
マンコ
ああ、悪かった
俺はクソだよ
雨が降ってきた
風邪ひく前に何処かに行かなきゃな
コレは間違いなのか?
本当の裁判官は何処にいるんだ?
今からいくよ
食事を用意しといてくれ
待てよ、風呂だ
まずは風呂だ
クソみたいな俺のクソみたいなケツのクソみたいな穴からクソみたいに出る、クソみたいなクソ
514 :
名前はいらない:2007/04/07(土) 21:29:56 ID:S2GLsQAf
l\ /l
i \ / |
!ヽ ,.i l ´゙" ' ー--/ !
i \ / ! / __ ,, __ 、
i ヽ-ー一-/ | / ´ / ` l
.i i、 l < i
/ ヽ i ,-─- 、 l
/ i .! ,-、  ̄ ̄´ i
i i /. { ./
i __ __ ! { i丶 /
ヽ ´ ` ./、 i^ 、| |__〉 {/
.´ ̄\,, ー-一' / 〈 ̄ ̄ ̄) , 、i i| i ヽ-、 ヽ
` ー-----一 ' ´ 〈 ̄ ̄ ̄)丶└ < ヽ i i / \,_
{ ̄ ̄ ̄) iヽi ト / ` ー- 、
〈 ̄ ̄ ̄) イ \ ヽ ,ー--- 、,,,
 ̄i ̄ / i /
{ /
トイ
視力の悪い視界
ぼやけて見える泣き顔
遠すぎて見えないあなた
近すぎて見えない君
正しくない視界
眼鏡から覗く誰かの陰口
過ぎ去ればすべてはクソ
俺の墓に花を添えてくれ
あぁこの世界のすべてのクソを愛しているよ
心底
ずっとずっと向日葵でいたい
ただ一つ愛しいモノを見つめて
神様お願いだ
すべて夢だ
こんなにも美しい絵
こんなにも美しい絵
疲れ果てた美しい絵
泣き言を棄てろ
このネットの中に
泣き言を棄てろ
誰もが知らない内に
誰もが気付かない内に消えてくから
アングラ通りを歩く
アングラ通りを歩く気分で夕暮れと共に闇に消えてく
消えてくから
消えてくから
消えてくから
消えてくから…
泣くんじゃない
そう、ファッキン!
努力しなくてもできる奴に、まだなれると思ってるんじゃないのか
お前ができてきたのは、たまに嫌々でも
まぁいいやと思わなかった、あのときがあったからじゃないのか
目前に迫ったタスクを簡単に、どうしようもないと諦める自分が可愛くても
本当に思ってくれてたのは、変な顔をした、あのときの自分のような
全然できなくて焦ってる自分に、もう少し気を使ってみようと思う
俺はよくぞ焦ってくれた、これだけ不安になれるなら、大丈夫
誰にも見せたくないようなみっともない姿でも、俺なら一緒にいられる
ガラガラガラ声が言う。
ガラガラ柄シャツ着たよ。
今、空を飛んでる。
そしてある意味とんでる頭。
だけど気にしない。
お前も俺も誰かさんも、みんなみんな、みんなみんな言ってる。
行ってるんだ。
確かに逝ってるんだ。
気持ち良くイッてんだ。
頼むよ、ベイビー。
気まぐれが、気まぐれに気まぐれな態度した。
すると気まぐれがいった。
いったんだ。
こんな喉じゃ、なにも届けられない
自分を不意にし過ぎた結果が出そうだ
整理された街並み
わかり安い路
行き先は産まれ日から決まってる
行かなきゃ
行かなきゃ
行かなきゃ
何言ってんだ?
オカシイか?
黙れ!静かにするな!
性癖なのか病気なのか運命なのか
SOSだわ
殴ってくれ
524 :
◆ZIIQIs.HCM :2007/04/10(火) 01:20:39 ID:0soh/g2d
「無気力」
ばからしい
くだらない
仕方がない
口癖だった
ただ
分からなくて
頭は悪く
心はおかしい
区別してください
どうか 分類を
そうやって片付けなくちゃ
歩けない
足の踏み場がないんだ
進めない
きみで溢れているんだ
くだらない
遠い昔の洗礼
生半可な洗脳
勝つのはどっちだ?
どっちだっていいかな
最後に一度
きみに傷つけられたい
525 :
名前はいらない:2007/04/10(火) 15:57:40 ID:zqsoVQM+
死にたくない
死にたくない
死にたくないんだ
お願い
お願い
お願いだから
もう少しだけでいいから
俺を、生かしてくれよ
奴は準備が出来てはいなかった
奴は準備が出来てはいなかった
奴は準備が出来てはいなかった
527 :
名前はいらない:2007/04/10(火) 16:46:24 ID:XpbXDtFe
好きな人へ
明日は遠くから守ってください
慣れないところへいくんで
如来さま菩薩さまたちと一緒にーwwwww
みんなクソ
あぁ、こんな感情要らない
アンタにはもう必要ない感情
みんなクソ
俺にまとわりついてくる
俺のワイフ
俺の人生
俺の愛
みんなクソ
みんなクソ
なにもかも全てクソ
俺には目がついてない
目を探すのはたいへん
またクソにぶつかる
ま、クソ本人に自分がクソだという自覚は出来ない罠
稀に出来る奴もいるんだよ。
彼女を悩ませていく
彼女を疲れさせていく
彼女を癌に侵させていく
今日の意味は
今日の価値は
逃げ腰がニュートラル
減速チェンジで車線をかえるコトも出来る
昨日の意味は
昨日の価値は
彼女は強くなっていく
彼女は優しくなっていく
彼女は癌を克服するだろう
明日の意味は
明日の価値は
大変にベタなコトに
神のみぞ知る
吐物 マルボロ チョコレート ノート ペン カルトスター 傷だらけのCD ガスライター 毛布 クソ 読めもしない本 映画 マニキュア 薬 アンタ
携帯忘れてた・・・orz
534 :
名前はいらない:2007/04/10(火) 19:34:29 ID:cS2VV/1q
『振り子時計』
冷めたメールを噛んで、知らない国のニュースをBGMにする。
「疲れた」は朝の挨拶にしかならぬ、解決を知らぬ。
歩いても歩いても、帰り着く場所は6畳のアパート。
愛が欲しい。金が欲しい。汚れたくない。ドラマなら悲劇もかまわないけど。
ズルいよね、何もないなんて。ズルいよね、せめてまともなものが欲しかった。
つまらない画家の拙い筆の、絵画が笑う。お前も絵にならないか。
欲しいのは、時を刻む機械だけ。その日の空色に戸惑う、日時計はあまりに、悲しすぎるじゃないか。
雨を眺めている間に人は歳をとるならば。
欲しいのは、時を刻む機械だけ。雨に無力な水時計では、涙も枯れる。
戻れぬ時を惜しむだけならば。
欲しいのは、時を刻む機械だけ。未来も過去も見せてしまう、砂時計ではあまりに酷いよね。
砂上の城は風にも弱く。跡形もなく崩れていく。
旅をするから。時を刻む機械だけ。わたしにください。
狂った時計では、明日も今日もわからず、路頭に立ちすくんでしまう。
人は旅人と言うならば。時を刻む機械だけでいいから、わたしにください。
「女の勘」
母親は許可する
女の匂いにいつにない
話したこともない
会ったこともない
間近にいる訳でもない
女に笑顔する
536 :
名前はいらない:2007/04/10(火) 22:50:47 ID:nRIeqEFl
死んでも生まれ変わる、苦しみは永遠につづく
永遠に生きろ、若く美しいままに、人間の限界を超えて
537 :
名前はいらない:2007/04/10(火) 23:32:43 ID:DKIwZo4e
君を思う
歩くたびに
眠るたびに
当たり前のように
君を思う
もし、そうなら
そうなんだろう
でも、間違ってんなら
それもきっとそうなんだろう
落とした果実
グシャっと潰れて
アスファルトに流れる血
クルクル廻って
狂ってく
クルクルクルクル逆廻転
あぁ最初から狂ってた
月の裏側
アタシの裏側
人はダイヤモンドのように多面的
アタシは球体、一面的
光さえなければ、ね
空気を抜いたら膨らむ風船みたいに何も矛盾していない
風船の中の空気を抜くんじゃなくて外気圧を下げるのがマジック
笑う月
嗤う僕
嘲う君
消える未来
閉じた過去
続く今
コトバヲウシナッタ
キゴウヲクウハクニウメテイク
ナミダデサビタハダ
シメッテカビタヒトミ
イミノナイモジタチ
カチヲアタエラレナクテ
ゴメンネ
ゴメンネ
ゴメンネ
ゴメンネ
ゴメンネ
ゴメンネ
ウツワノオクソコノハートガタガイウ
ゴメンネ
543 :
名前はいらない:2007/04/14(土) 01:18:40 ID:uS5gtOMT
少しだけ取り戻せた言葉。
神様、闇世に生きる私の闇夜に私になにを望んでおられる?
雨がひいて静かな今、未だに未来見えずさ迷い、うとうとして闇から闇の中へ流れ堕ちる。
島根県のみなさん、パチンコをするなら、
優良パチンコ店 エイトワン
に行こう! 遠隔(※1)を絶対やってないのは「エイトワン」だけ!
違法ロム(※2)を絶対使ってないのも「エイトワン」だけ!
エイトワンでは、遠隔等が可能な設備は入れていません。 ロムも、警察がチェックしやすいようにしています。
詳しい方はご存知の通り、どんなにパチンコの遊戯人口が変動しても、その市場規模は変わりません(※3)。
要するに、客が減っても、残った客から絞り盗る量を増やして調整しているのです。
しかし、何故それが可能なのか?…ご理解頂けると思いますが、ほとんどの店が遠隔等を行っているからです。
遠隔も違法ロムも、絶対やってないのは「エイトワン」だけです!
※1…遠隔とは
「お、あの客は新顔だな。勝たせて味を占めさせるか。遠隔操作で設定変更しよ」
「客が減ってきたな。ま、設定を絞めて(1人あたりから)搾る量を増やせばいいか」
「あのオヤジ負け続けてるからそろそろ辞めるかもな。今日は勝たせてやるか」
※2…違法ロムとは
「うちのアタリ確率は、もちろん他と同じ『○○○分の1』ですよ!(ロムいじってるからウソだけど)」
※3 市場規模 遊戯人口
平成06年 30兆4,780億円 2,930万人
平成08年 30兆0,630億円 2,760万人
平成10年 28兆0,570億円 1,980万人
平成12年 28兆6,970億円 2,020万人
平成14年 29兆2,250億円 2,170万人
平成16年 29兆4,860億円 1,790万人
545 :
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A :2007/04/14(土) 05:25:54 ID:FBLB3q4/
「煙草」
僕の今現在に遠近という概念は存在しない。
全てのものは僕と隔たって目の前にある。
六帖の部屋の隣に錆色の街と灰色の森があり
その隣に暗く焼けた太陽がある
太陽へ触れようとする僕の指先の可能性
それは天文学や気象学の範疇ではない
全世界は触れられない一枚の雑多な構図の絵だ
いま目の前に煙草がある
エル エー アール ケー
ひゃく アポストロフィ エス
それを認めると煙草が存在し始める
煙草の機能や中毒性 その弊害が脈を打ち始める
僕は煙草を手に取ろうとした
それを手に取ることで
僕の内で煙草の存在を獲得しようとした
届かない
煙草と僕を埋める空隙は全世界な隔たりだ
この空隙を思考が叶わぬ埋立を企てようとする
煙草とは僕の肉体ではない
僕の意志と直結した存在ではない
目の前の一箱の煙草はいま
毛髪や他人の手や石や靴や吐瀉物や海王星
それらと同じ額の中に描かれている
この雑多な構図の絵の中で煙草とは一体何なのか
孤独を確かめた 独立した僕の機能を確かめた
そして六帖の部屋の中で僕は煙草への疾走を始めた
助走をかけた意志の疾走は速い
僕は煙草を手に取った その瞬間僕は距離を獲得した
太陽への距離1億5千万km 森までの距離500m
煙草の自販機までの距離120m
煙草の箱はカラだったからその距離を僕は肉体で埋立てる
人と擦れ違う 3m 6m 10m 50m
僕を遠近を得た そしてその遠近を確かめる
しかし心の遠近が突如勃興してくる
僕の心はカリストの氷の下で眠っていた
君を引き裂いて君の中に逝きたい。
ただ、そうしたいだけなのに…。
君を引き裂くコトなんてしたくない。
ただ、したくないだけなのに…。
547 :
名前はいらない:2007/04/15(日) 22:31:35 ID:ocKwIqRR
『かわいいベイビー』独唱:中尾ミエ
かわいいベイビー あ〜は〜
と歌っていた時代は良かった
しかしながら情報だけが独り歩きする時代になるとさすがに疲れてきた
「芸が人を助ける」とはよく言ったものだ
一芸に泣き、女優として人間性を兼ね備えた泣き芸が私を助く
ああ、かわいいベイビー あはw
548 :
名前はいらない:2007/04/16(月) 14:43:17 ID:0VCfvVYI
正しい道のために死ぬほどまでもおいつめられて
戦った親族たちは正しかったのだろうか
549 :
◆CjTiwZXH9A :2007/04/16(月) 21:10:25 ID:VQGGMXIm
やりたいやりたいあ〜やりたい
550 :
名前はいらない:2007/04/16(月) 22:02:55 ID:Zt5CsBeA
人を殺したいなら
自分を殺せばいい
それは難しい事に見えて
実に簡単なことだ
551 :
名前はいらない:2007/04/16(月) 23:56:12 ID:EKdOxaYh
全てを幻想の中へ閉じ込めたい
わたしがそれを望むなら
世界がそれを許して欲しい
わたしはエゴイストだから
わたしは私自身の存在しか確認できないから
せめてわたしにだけは優しい世界であれ
552 :
名前はいらない:2007/04/17(火) 15:37:50 ID:l7LEKq7l
白鳥がゆき燕がくる、そんな季節
「雨」
雨のなかに時間を干している
少しも乾かないので
また彼女が泣き始めている
僕の意識から漏れだす言葉の端々から
つぎつぎと彼女が生まれてくるので
僕は殺すのに忙しい
彼女を眠らせるために僕は起きている
切れかけの蛍光灯が明滅する部屋で
僕は彼女のそれぞれの呻きを聞いている
突然部屋に産声が響いた
赤ん坊の彼女がいた
瞳の大きい 愛らしい赤ん坊だ
僕は彼女の首に手を掛ける
すると彼女がぱあっと笑いかける
何も知らないような顔で僕を見つめる
僕は彼女を両手に抱きかかえてみた
鼓動を聞いた 暖かい体温を感じた
蛍光灯が切れた
時間は乾かない
雨はいまも降り続けている
それは僕の涙を証しはしない
554 :
名前はいらない:2007/04/17(火) 20:52:16 ID:rWzJ/O5F
いつものように僕は朝起き、昼目覚め、夜こうしている。いつものようにふざけ
いつものように自打球を受ける。人間やめますか?タバコ吸いますか?
ああこんなに人生暗いのに無駄にハッピーだぜ。冗談なんていえなくなってしまえばいい
そう思ったとき確かに僕は僕だった。
555 :
名前はいらない:2007/04/17(火) 22:27:53 ID:n8eTvUIb
地球の重力は月に比べると重くて
月では雨が降らなくて
歩み続けると嵌まるか
クレーターに?
556 :
名前はいらない:2007/04/18(水) 02:42:24 ID:0e7JpFLo
砂糖を溢したように見える夜
「城の主」
今日も俺の城は堅固だ
だから今日も俺は退屈に天守から城を見下ろす
番兵どもは矛の手入れに余念がない
跳ね橋はきちんと上がり城壁は高く
堀は深く張り巡らされ何者も侵入できない
城は俺を守る為にある
だが俺は城の主はもう御免だ
飯を食い糞をして春画を眺めて皮つむり
だから俺は退屈だ もう御免だ
俺は番兵どもに酒を勧めにゆく
固辞する奴等に命令で無理矢理に酒を飲ませ
跳ね橋を下ろさせて鎖に小便をかけ
掘割に土砂をかけて埋め立てる
俺は天守に登って遠眼鏡で敵の城を観察する
敵が城から出陣だ
その夥しい軍勢が俺の城を取り囲む
番兵は眠りこけて役に立たない
跳ね橋は錆びて上がりはしない
堀はすっかり埋め立てられて
敵は易々と城に攻め入ってくる
良いぞ良いぞ
俺は天守に篭り敵が殺到するのを待ち受ける
そうして俺は一番乗りの敵と対面した
女だった
俺は一目でその女に恋慕した
だがそれは実りない恋である
躊躇いもなく女の剣は振り下ろされ
哀れ俺の首級は胴体とおさらばさらばよ
かくてこの城は女のものとなった
女はこの城を街に変貌させた
番兵は旅商となって各地の城へ旅立った
街では街娼が佇み男を誘っている
木が植えられ花が植えられ
女の城はすっかり華やいだ街になった
首だけの俺はこれで良しと思った
肩も無くなりすっかり荷も軽くなったので
俺はその軽さで天に昇っていった
女の街を見下ろしながら俺は幸福に成仏した
僕は僕から出てゆく
初春の風はまだ過酷で
体温を残らず奪ってゆくから
慎重に体を隠しながら僕は出てゆく
僕以外の者に握られるために
僕の家は手を晒している
だから短い書置きを細い指に挟んで
僕は僕を出てゆく
世界は考えもなく冷たい
そこに放り出され僕は僕の子を育てる
真向かいから暖かな日差しが
背中から過酷な風が
両極端の感情で僕と僕の子を濯ぐ
ちいさなゆめとそのやさしさよ
僕はもう疲れない
僕はもう還らない
繋がれる手と手を徒らに振幅させた
僕の無知蒙昧を世界はわらえ
けれども僕は君達に僕の体臭を移すのだ
君達の下に
または君達の上に
僕の無尽蔵な眠りを置きに
僕は僕をでてゆく
全てが自慰
アレもコレも成すコト
全てが自慰
カーペットにぶちまけられた精液のようなコトガラ
叫ぼうが泣こうが詩おうが、なんにも成りゃしない
お前のケツを犯そうが、それが妄想であろうが、クソを流す音と同じだ
誰もが感じる虚しさに向かって、突っ込め
性器をぶち壊して、解放されろ
早くしろ
イビツな栗の花
イビツな栗の花
俺は逃げたい
逃げて逃げて
逃げてきって
また逃げてさ
逃げのプロで
逃げが一番で
逃げて逃げて
逃げて逃げて
逃げて逃げて
素早く全てを
見えなくする
俺は逃げたい
それだけのコトさ
561 :
名前はいらない:2007/04/21(土) 22:37:21 ID:Y0Po4fWU
& MOTHERFUCKER
腐れた現象がまた起こったみたいだな
ハマらない性行為、止まらない夢列車
俺を逝かせてくれ
いや、停めてくれ
なんだコレ?
腐れた現象なんだろ?
お前誰だ?
鏡に云ってろよ
なんだコレ?
腐れた現象なんだろ?
お前誰だ?
鏡に云ってろよ
なんだコレ?
お前の言う、腐れた現象なんだろ?
誰だよ、お前は
鏡を見てくれ
なんだコレ?
繰り返すな
誰?
鏡だ
それはなんだ?
お前だ
今日もお前達は表門に鍵をかけ
裏口勝手口窓から出て行っては飯を食いに行く
俺はお前達の腹から
シャリアピンステーキの化石を発掘する
お前達が何を食おうがそれはお前達の自由だ
お前達が満腹した腹を何度揺すったって
俺の部屋に地震は来ない
だがお前達は俺のむくの子犬を殺せという
そして脳みそのちっぽけな空隙に流し込んだ
ニーチェを音読しては
俺に奴隷道徳からの脱出を語るのだ
俺は黙っている
黙っているわけは
黙っていることでしか言えないのに
お前達は俺に口を割らせようとする
俺が懐が包丁を呑んでいることを見透かし
それを使えと言う
お前達は俺を殴り蹴り唾を吐きかける
俺は黙っている
お前達は黙ったままの俺に失望して
また表門に鍵を掛けたまま
裏口から飯を食いに行く
俺はまたお前達の腹の中の堆積層を眺める
俺は黙っている
俺の沈黙は死なない
むくの子犬が鳴いているから
俺は今日の簡素な夕食を半分わけて食べさせる
煙たい時に限って救いは無い
要らない時には価値に気付けない
身に染みてるか?
失敗ばかりおかすお前の身に染みてるか?
565 :
名前はいらない:2007/04/22(日) 19:37:54 ID:JR8V07hu
566 :
◆ZIIQIs.HCM :2007/04/22(日) 23:17:40 ID:1+gG1on1
「呼ぶ」
何も ない
真っ白だった
ぼんやりにじむ同心円
弱く点滅する光
どこまでも続く地面
真っ白だった
ぬるい虚無は
いつもとなりに
あわい温度は
小さな脳の中に
いたむ傷口は
隠しておいてね
飢餓
同情
空白
慈悲
離散
そういうものが溶けて
どろどろに混ざって
この地面を踏んだ
白く染め上げた
なにも ないのだ
その中で見つめた光
笑って泣いて待ち続けた
裸足で
剥き出しの心で
滑り落ちる水で
待ち続けた
真っ白だった
思い出してるんだ
未来を
死なせてくれ
自分に赦しを乞う
もういいんだ
俺のやり方が不味かった
楽を目指して
3
2
1
そんな思いは幻で
1
2
3
間をさ迷って
3
2
2
2
2
2
「城代家老の叛逆」(>557のリライト)
本日も殿の城は堅固でござる
幾重にも取り囲む敵味方を寄せ付け申さぬ
この城はまっこと堅固でござる
この城を殿から任せられておるこの拙者
面はゆくもござるが
まっこと忠義者でござって
日夜城の防衛のために奔走してござる
だから本日も拙者
天守閣から城を見下ろし見回りでござる
番兵どもは槍・矛の手入れに余念がなく
門は太いかんぬきが差され堅く閉ざされ
城壁は絶壁の如く高うござって
堀は深く張り巡らされ
何ぴとたりとも侵入でき申さぬ
この城は殿を守る為にあり申す
拙者はこの城を守る為に生き申す
然れども拙者ちかごろ考えてござる
この城を守ることがまっこと
殿の御為になるのかと
殿は本日なにをなされてござるかと言えば
朝もそもそと飯を食い
雪隠にお隠れになり御居眠り
そして昼はなんと春画を眺めて皮つむり
夜にはごろりと横になられ
深更までぐうたらとされておられる
果たして拙者の守るこの城は
まっこと殿の御為になるのでござろうか
拙者は面はゆくも忠義者ゆえ
ここは敢えて叛臣の汚名を着ても
殿に実りある生を全うされて頂きとうござる
拙者は番兵どもに酒を勧めに行き申す
固辞する者等には城代命令で
無理矢理にでも酒を飲ませ
閉ざされた門はかんぬき抜き放ち
掘割には土砂をかけて埋め立ててござる
而して拙者は天守に登り
遠眼鏡で敵城を様子を観察し申す
敵が城から軍勢を率いて出陣でござる!
その夥しい軍勢が殿の城を取り囲んでござる!
拙者の狙いどおり
番兵は酔いつぶれて役に立ち申さぬ
門はかんぬきが抜かれて簡単に開き申す
堀はすっかり埋め立てられて
敵勢は易々と城に攻め入ってござる
拙者は殿の意に背いた事の自責に唸りながら
ひとり天守に篭り敵が殺到するのを待ち受け候
この叛臣、一命を賭してこの罰を受け申す
(つづき)
そうして拙者は一番乗りした一人の敵と対面し申した
なんて女性(にょしょう)でござった
拙者は一目でその女性に恋慕いたし候
だがそれは実りのない恋でござる
躊躇いもなくその女は刀を振り下ろし
拙者の首は胴体とおさらばさらばでござる
かくしてこの城はその女性のものとなり申した
殿は女性の虜となり申してござる
新しき城の主となった女性は
この城を破却させ
なんと街に整備してしまい申した
城を守っていた番兵どもは
旅商となって各地の城や街へ旅立ち申した
街では艶やかな遊郭が出来申して
日夜通りがかる男を誘ってござる
街の至るところには
木が植えられ花が植えられ
女性の城はすっかり華やいだ街になってござる
女性の虜になっておしまいになられた殿も
最初はおいたわしやと拙者も嘆き候えど
なんとその虜の暮らしに満足なされ
女性の元に赴いては
仲睦まじゅう暮らされてござる
首だけになった拙者は
これで良しと思ってござる
重い荷の乗った肩も無くなって
すっかり軽くもなったので
拙者ははその軽さのままで天まで昇り申す
遠ざかってゆく華やいだ
女性と殿の艶やかな街を見下ろしながら
拙者は満足に成仏してござる
天晴れでござる!
ファックイェーイ!
言葉しか信じない
伝わらなくても構わない
云えよ
早く
みんな
云え
僕の沈黙の時間を数えようとしたら
ビッグバンまで遡ってしまった
僕は足りない数のゆびを君に求め
ゆびをかしてよと声をかける
すると君は細菌から進化をはじめ
魚 両生類 哺乳類
そして人間へと変化していった
僕はビッグバンからの沈黙を
君と分かち合いたい
沈黙を解いて君と語り合いたい
空はこんなに深々と孤独なんだ
そこに声を詰めこむには
僕のだけじゃ足りないんだ
人生なんか要らない
ルールに沿ってやるよ
売るんだ
お前達みんなが大好きな金だ
だから何かくれよ神様
君は堕落を知っていた僕
僕は堕落を知らせたい君
君は堕落を知っていた僕
君は
僕は
堕落を知りたがる
僕
君
くそくらえ
ファックしたい
ファックしたい
なにかをなにかを
最悪のクソッタレは俺のモノ
578 :
名前はいらない:2007/05/01(火) 03:09:49 ID:eiJGYxBE
その感じたコトの無い温もりを忘れてしまうなんて出来ない
俺を追い出すんだろうか
俺は従うよ
君の為に君に拒絶されよう
結局、こんなコトしか言えないんだ
泣き虫は弱虫で逃げる為に羽を使う
簡潔に言うと完結出来ない
俺が産み出す全てのモノのようにね
分かんないか
そうだよね
でもいいんだ
君が笑うなら死ねる
君が泣くなら生きれる
だから―
嫌な目を見て俺は、卑屈になる
嫌な口を塞いでも、卑屈になる
また悪い糞を出してる
結局、俺はダメなんだ
置いてけぼりの数合わせ
こんな感情ウンザリだ
泣き言から救いだしたいが為に耳元でボムトラックを破裂させる愛しき自己愛者
ほかに誰を、何を責めればいい?
出来ないよ
自分が死んだほうがマシだ
>>579のラストを加筆w
こんなの言葉でも文字でもない
フランスの風に誘われる気分で死に向かう、腐蝕していく躯に入ったハート
582 :
◆ZIIQIs.HCM :2007/05/03(木) 13:46:07 ID:pmAKEjhO
「服従」
ぼくが感じられるのは
宇宙の大いなる意志だけなんだけど
きみはどうだい?
ねぇ
どうだい?
「雪を売る男」
ひとりの雪を売る男
雪山に登り
両天秤に下げた二つの桶に
雪を掻き入れる
ひとりの雪を売る男
両天秤にぶら下げた
大量の雪をかついで
南の町に向かう
道中雪は溶けてゆく
雪は水になって
桶をしたたり落ちる
男の通った跡には
小さな水たまり
喉を潤しに
雀がやってくる
ひとりの雪を売る男
南の町で雪を売る
桶のなかで
小さくなった雪を
人々は物珍しげに眺め
また触れ
そして通り過ぎてゆく
ひとりの雪を売る男
桶からぽつぽつと
したたり落ちる雫を見つめ
雪の冷気に触れては
通り過ぎる人々を見つめ
紙巻煙草に火をつける
(つづき)
ひとりの雪を売る男
ひとりの女に雪を売る
病気の妹に
雪をたべさせたいの
そういって
丼鉢を差し出す女に
男は雪をこんもりと盛り
その上に松の葉を飾る
幾許かの銭を受け取り
ひとりの雪を売る男
去ってゆく
女の後姿を見つめる
見つめてから
紙巻煙草を取り出す
桶のなかの雪はもう僅か
ひとりの雪を売る男
桶の抱えると
町行く人々に
溶けかけた雪を
盛大にぶちまける
ひゃっ
という声 また声に
哄笑を飛ばして
男は町を去る
ひとりの雪を売る男
雪山に帰る
あの山で
深々と降る雪は
桶のなかで
とろとろと溶ける
あの山の雪は
男の歳月
そのままなので
ひとりの雪を売る男
ひっひっひ
笑う
泣くこと以外には
笑うしか
なかったので
ひっひっひ
と
苦しい声を発てる
ひとりの
雪を売る男
「背中」
あなたの嘆きが見えない角度で
吹き付ける風があたりを暗くする
一本の細い糸で吊るされていた写実画は
風によって右へ左へ大きく揺れる
質素な額縁のなかの不変の真実
あなたを慰める一片の幻想もなしに
風はあなたの長い髪を千々に乱す
私の影へ招き入れたカケスの雛は
雨のなかをただ耐えている
私をあなたへ類似させるその黒い眼は
それぞれのかたちへ行き着いた
風を見ている
犬の目覚めのなかで
ゆめの跳躍はひくい
押し付けられた現実に
両眼が歯を立てて咀嚼する
その食事の時間
鯖模様の猫は人の死を眠っている
洟をかんだら遺言が出てきた
慌てて鼻のなかへしまうと
昼の鐘が鳴る
ごーんごーんごーん
「不眠」
白い錠剤に抗う精神を閉じ込め
律動する僕の抜け殻
さあ朝だ
甘く味付けされた希望が
抜け殻の舌に溶ける
彼は絶望を壜のコルク栓にして
その中身に波打つ現実を
食卓の上に静置する
皺だらけのデニムを穿き
コットンのシャツを羽織って
彼はその抜け殻の中身を補いにゆく
白い肌の恋人を忘れて
褐色の肌の愛人の声を求めにゆく
弛緩した手と足を振って抜け殻が歩く
オートマータへ伸ばされた糸に操られ
彼は自らの欲望に正直であろうと
みせかけの愛液の海で溺死する
そして一体誰が死ぬのか
白い錠剤の薄皮の下で
爪先立ちした僕の女が出産する
産声もなく僕の精神が目覚める
見渡す闇に向かって
僕は白いペンキをぶちまける
そしてやってきた 仮面を被ったそいつだ
僕はそいつに馬乗りになって
広大すぎる意識の平原を旅しながら
小麦の種籾を植える
さまざまな枷を受けて
足には鎖を巻かれて
それでも自由なままの左手で
女の尻を撫でる
丁寧に舐めとりましょう
チロチロ
ピチャピチャ
チロチロ
ピチャピチャ
舌の先を使って
舌の表面を使って
わたしの咽頭が全てを吸収していくわ
唾液まみれの冷たいモノ
どんどんトロトロになっていくわ
あらあら、もう駄目なの?
口から垂れてきちゃった
鎖骨まで流れてく一筋の白い濁液
暑かったもの、溶けちゃったのね
美味しかったわよ
わたしの甘くて可愛いいアイスクリームくん
589 :
◆ZIIQIs.HCM :2007/05/05(土) 00:26:01 ID:2CAAMAQQ
「食欲」
からっぽの胃
あたらしい皿
そんなんじゃないって
わたしは否定する
だれも信じない
みたされた胃
かけていく皿
これはまちがいだって
わたしは鳴咽する
だれも聞かない
これは本能なんだ
血と肉と皮膚
いちばんうつくしい骨
食らって糧にする
飽きる日は来ない
だって次々に忘れていく
うごかない君
とまらない手
どうしてもなんだって
わたしは笑ってみる
みんな見ていた
なんかIDきれいだな
嬉しい
瞼の中身を想像する
彼が居たり、
母が居たり、
昔の風景がチラチラと写っては消えたりもする
蝉の叫び声にクラクション
硬いコンクリート
10m先の道路に寄り添う彼
新しい中身に成る彼
昔の彼は輪郭を無くし今違うものに成った
蝉の叫び声がする
空が足元まで落ちてくる
同じ顔の人が口を開けてギシギシ笑い
なんだか酷く悲しく成った。
ファーック
593 :
詠み人知らず:2007/05/05(土) 05:11:26 ID:4R+OuLL7
南洋の孤島にて
静謐と静寂に閉ざされた
大海原の孤高の小島
世の毀誉褒貶や都の喧騒より脱した
この身の隠れ場
地よりいでたる麗しの熱帯樹林は
喜悦と悦楽を貪らせてくれる
寡聞にして仔細は知らねど
あまたある椰子の木々は
人を憩わせ癒す神秘な力を
僥倖として注いでくれた
こは至福の地なりし
僕のひとつの欠乏が
長い風のように僕の身体を梳いていった
重い余波(なごり)に僕は
直立する樹の姿で耐えている
僕のひとつの欠乏は
過去の方向からやってきて
くらい未知の風穴へと吹き込まれていった
感覚のみが生き残った回帰を
どこに据えればよいのか
直立する樹である僕は葉を散らす
舞い落ちる葉はすべて未知へと飲み込まれる
僕のひとつの欠乏が描く幅広な動線の途中
一本の樹が長い風に耐えている
誰か夢を見せてくれないか
何か夢を見せてくれないか
どっか行かなきゃ
何かをしてなきゃ
誰かに聞かなきゃ
なんてのは、どうでもいいだろ?
お前はただ、乾いていくアスファルトを走ってる
あの臭い
お前はただ、乾いていくアスファルトを走ってる
あの臭いは
お前はただ、乾いていくアスファルトを走ってる
あの臭いはこの気持ちに似てる
この気持ちは乾いていくアスファルト
そう記録したみたいだ
タバコの湿ったフィルターが
河の中洲にひっかかっている
暗い時代に白い布をかぶせ
空の絵を描いている
それは次第に若くして死んだ
少年のデスマスクとなった
捉えられない空が
少年の両瞳のなかで渦を巻いていた
絵描きは瞳のなかに鳥を見つけられない
雲を描けない
ただ深く寒くしかし青い空 空だ
少年の白い頬に陰が差す
絵描きにとって少年はとうに失われた
だから少年の瞳は
絵描きの姿を捉えることはなかった
河の中洲で暗い時代を過ぎた
絵描きは布を引き剥がした
水で描いた空を
その下にはしな垂れないひなげしがあった
絵描きは空を仰ぎ見た
やはりそこに鳥は飛ばなかった
しかし果てなく深く青い 空だった
そうだ
逃げたいんだ
シャワーを浴びて、お気に入りの服はクリーニングに、剥離した憤慨をセロハンテープで貼り治すのさ
壁にある、雑誌のポスターみたいにね
準備はそれだけ
早く、逃げたいんだ
肉体って面倒だから
遺伝子に託すよ
飛び出して、ティッシュでラッピングしたらゴミ箱に
リサイクルしないでくれ
慈悲も無く消費するだけのアンタ達のやり方を突き通してくれ
信じられないよ
何もかも
誰も教えてくれない
聞きたくないから意見は合致してる
波紋を見つめて更に波紋を見つけた
広がりきるには広大すぎるココロ
乙女の子宮並に難解だ
わけわかんないな
俺は
598 :
名前はいらない:2007/05/07(月) 06:26:46 ID:cF7M1bkg
やめて!
やめて!
やめて!
やめて!
やめて!
やめて!
やめて!
私を嫌うのをやめて!
私を愛するのをやめて!
私をやめて!
ちょーヤメテェ
599 :
◆ZIIQIs.HCM :2007/05/07(月) 06:58:25 ID:ux6GX9/a
「逃げたいんじゃないの?」
なんて口先で
「死にたいんじゃないの?」
なんて指先で
いくらでも言えた
私があのとき悲しかったものは
食い込む爪・張り付く皮膚・落ちる髪
そういうものだ
永遠には決して成り得ない
ただの肉体
可能性はゼロになった
隙間もゼロになった
くだらない・意味がない・理由がない
そうやって否定していようか
永遠は見えない
消滅も見えない
だから私は笑っている
遠くで蜂蜜の匂いがする
きみがすぐとなりにいる
否定しながら抱きしめようか
となりにいるならさ
あのフィルターに染み付いたあの味に悩まされる
永遠が築き上げていくモノで良かった
嫌なら放棄すればいい
地獄は極楽
この罪はフィルターを千切るコトで放棄出来る
こんな風に嘆いて居たい
幼い頃の遊びみたいに
円の中で
苦悩の天才達よ
吐き出せ
肢体を液体に沈ませれば、浮いてくる固体化した精神
602 :
晃:2007/05/07(月) 15:19:38 ID:hny1hatb
俺は無口
必要なことだけ話す
君はお喋り
必要なこと以外も話す
好きって感情も
甘えたいって願望も
俺は口にしない
本当は求めてるのに
寂しさに狂ってるのに
俺は口にしない
でも君が俺のかわりに
いつも気持ちをぶつけてくれたから満たされてた
俺はわざと鬱陶しくしてたけど
満たされてたんだ
今じゃ聞けなくなったな
俺が嫌いになったのか?
俺に飽きたのか?
君を愛するのが怖い
君から離れられるのが怖い
でもまたあの言葉を君から言ってほしい
俺は無口だけど
俺は無口じゃない
君が想っているほど以上に
俺は君を想っているんだよ
鳥を放つ
バイバイ、元気でね
空に消える羽根を見てるよ
腕をぐるぐる回して
私は深呼吸
604 :
晃:2007/05/08(火) 01:01:33 ID:M1LFL5fT
果実酒を口移しでくれ
罪の味を知りたいんだ
煙草を吸った後は止めてくれ
お前の味がわからなくなるからな
黄金色した成功者達
黄金無視した性交者達
二つを手にした野郎共をプレイする
逆らえる者は居ない
俺はマゾなんだ
その美的感覚に乏しい暴力は要らない
押し付けたいのかい?
解るよ、その気持ち
アンタのしてきた不思議が羨ましいさ
だが、糞は要らないから
貧相な俺から何を欲しがってんだ?
糞に憎悪を塗りたくる
お前の悩みを欠き消すように
壊してるつもりで絶望を作りあげてる
なにをしても一つのトコロに辿り着く
過程は家庭ほど重要らしい
花開けば、恥辱を知らずして枯れ果てる
されど開く以外道はなく、種を噴いては花開く
608 :
晃:2007/05/08(火) 08:39:30 ID:M1LFL5fT
スキ
キライ
スキ
キライ
スキ
キライ
スキ
キライ
一番左の文字を縦に読んでご覧。
ほらね。
好きと嫌いを混ぜ合わせたって、やっぱり根本的に「スキ」なんだよ。
>>608 素晴らしい発見だとオモタ。
キライキライも好きの内だねw
連投
スキの隣でキラキラしてるなw
611 :
名前はいらない:2007/05/09(水) 17:37:51 ID:V9vIiIhS
>>609 ええええーーーーーーー?でも
キライで始めたらキライでおわんじゃーーーーん?
好きではじめて嫌いでおわることもあるしー
↑ラキラキラキの場合あんじゃん?orz
612 :
晃:2007/05/09(水) 22:15:57 ID:4o9TBEB4
全ての細胞を手中に収めたい
髪も目も口も腕も胸も腰も脚も生殖器も愛おしい、狂おしい
俺はシーツの上で、自分を苛めて汚して潤して
瞼の裏に眠るお前の影に幸福を探し出している
俺に糞って言わせやがって
俺に糞以外何が云えるんだ
俺に糞って言わせやがって
俺に糞以外何が云えるんだ
俺に糞って言わせやがって
俺に糞以外何が云えるんだ
全て捧げてもいいよ
どんな苦痛も嬉しいだけだから
どんなに恥ずかしいコトも出来るから
もう欲しがらないよ
好きなだけ犠牲にしていいから
好きなだけメロドラマティクに浸っていいから
でも自由でもいいよ
616 :
名前はいらない:2007/05/11(金) 02:35:28 ID:hRnYebF1
ティックだたwww
617 :
名前はいらない:2007/05/11(金) 17:50:15 ID:rpy6OJUU
>>614 どーーーーーーかできいたこと
あるよーな言葉だぁ・・
好きな人に似てる人はいるもんだなぁ・・
他人の空似って人はゆーけれど
っってか先輩後輩と節操なく関係ある人
すきなれない!!TO好きな人
>>617 そりゃ世界は広いし、言葉で溢れてるんだからw
あと多分パクりだしwww
619 :
晃:2007/05/12(土) 19:03:25 ID:MqOhWh65
用意する材料(モノ)は、
・汚い言の葉
・欲まみれの肢体
・崩壊した精神
・引き剥がした蒼いネイル
・お前への愛
(隠し味に毒をひとつまみ)
これを混合させて、ぐちゃぐちゃにすれば「俺様」の出来上がり。醒めない内に早く召し上がって下さいな。
620 :
◆ZIIQIs.HCM :2007/05/12(土) 22:46:49 ID:kRfW8hqr
>>619 なんだかすごくときめきました
おいしく召し上がってもらえるといいですね
621 :
祐希:2007/05/13(日) 00:42:59 ID:CSSdN2vT
胸が押し潰されていく
叶わない恋を夢見て
馬鹿馬鹿しいほど
泣けてきた
叶わない恋物語
叶わないと決めつけ
諦めた恋物語
女々しい弱い自分が
心から憎い
ツマラナイ男だ
逃げる事しかできない
後ろを向いてる
ツマラナイ男だ
夢のまま終わらせる
前を見る勇気がない
ツマラナイ男だ
慌てなくていい
焦らなくていい
少しずつでいい
人は成長する生き物だ
ゆっくりでいいから
踏み出してみろよ
そこにはもう
ツマラナイ男はいないから
622 :
B:2007/05/13(日) 01:37:05 ID:1HcjQzS4
一人暮らしの部屋に
宛先違う手紙が迷いこんだ
差出人はしらぬ人
一週間後に今度は
変なハガキが舞い込んだ。
差出人は同じ人
あなたはどうして連絡をくれないの
もう一度だけ会ってください
私はあなたとやり直したい
一週間後の午後10時
橋の上であなたを待ってます。
もしあなたが来なければ
私は一人で天国へ旅立ちます
おいまてよ 冗談じゃない
俺にはまったく関係ない。
このアパートの元住人が
捨てた女などしらねえよ。
一週間後の午後9時
仕事がたまって大変だ
今日はどうやら終電だ
そういやふられた女は
ほんとに橋で待っているのかな・・
ああ、仕事がたまってる
まったく何故俺が
革靴フロアに響く音
アスファルト蹴飛ばして
橋の上までやってきた
623 :
◆gwnULb/9mw :2007/05/13(日) 02:02:59 ID:JFgou1aM
誰かあの屑どうにかしてくれ
今更遅いかと思うと力が出ない
いろいろ貢献させちゃってるみたいだし
どうしても気持ちが悪くて駄目だ
624 :
◆gwnULb/9mw :2007/05/13(日) 02:11:15 ID:JFgou1aM
流れ弾に気をつけて
屑(♂)です
対人攻撃に無類の執念と期待を賭けるキチガイでした
僕はこんな事を言うとキチガイみたいに扱われます
青に白い船が浮かぶ
キコキコ自転車で
なだらかな緑の丘を
家路に向かいこいでいく
赤いトタンの屋根がぼくんちだ
キコキコとこいでいく
626 :
北 ◆FUCKcjokcg :2007/05/13(日) 02:31:12 ID:CWrKCE6E
>>625 お借りします。
なだらかな緑の丘を コキコキ
家路に向かいこいでいく
赤いトタンの屋根がぼくんちだ
こいでいく
青に船が浮かぶ
コキコキ コキコキ コキコキ コキコキ
コキコキ コキコキ コキコキコキコキ
白い自転車
「テレビのアナウンサー」
朝っぱらからおはよーだって
なんだかごちゃごちゃうっせーな
>>626 ども
永遠のバストアップってやつですな〜
五月晴れといっても
ぼくは汗だくで
おかんの作る
冷やしちゅるちゅるを
麦茶と一緒にちゅるちゅるした
入道雲はもうすぐだね
>>626 このように文字を置く、置き換えるのも
詩作(ぼくのは落書き)のひとつではなかろうかと思っております
631 :
北 ◆FUCKcjokcg :2007/05/13(日) 02:54:04 ID:CWrKCE6E
起き抜けに紫煙をくゆらせ
天井の染みがぼやけてみえた
焦点が合うとともに
雑多な日常の音が鼓膜を震わせ
夢が覚めた
据えた敷き布団の匂いが鼻につく
>>631 ぼくはアンディ・ウォーホールらがやってた
ポップアートが好きなんだよね
アートは高尚で一部の人達のものではなく
日常に溢れているものがアートなんだっていう
陽炎の向こうに見える白いシャツ
ぼくはぼんやりと見とれていた
風鈴がちりん
と
ないて
麦茶をぐぐっと
ごちそうさま
635 :
北 ◆FUCKcjokcg :2007/05/13(日) 03:14:22 ID:CWrKCE6E
>>633 ウォーフォールのことは作品を何点かしか見たことないので、
語れるほど知りません。
ただとてつもないセンスをウォーフォールから感じます。
網戸に煙草の穴
日増しに拡がるブラックホール
左手首の包帯ホワイトホール
全てを曝したくて
ただ書きたい右手もホワイトホール
全てを晒したくて
ただ書きたい
空飛ぶペンギンを見たんだ
それは優雅で艶やかで
お、ヤプーさん北さんおはよう。
「ごしごし」
街のざらざらは
空をあらうために
ざらざらしている
雨がふって
ぬれた街と森は
ちょうど
たわしとスポンジ
街が
ごしごしと
空をあらう
人が
ごしごしと
何にもしらない
あわだった雲を
濡れた森が
きれいに拭きあげれば
ぴかぴかの空
つるつるの空
空はぐるりんと
地球をまわって
おっきな海まで
つるつるの
からだを見せにゆく
鳥をつれて
見せにゆく
639 :
晃:2007/05/13(日) 11:46:21 ID:jBX7Drn+
今すぐ俺を柩に押し込めろ
そうしたら
地中の奥深くに埋めこんで、深海の果てへ沈ませて、地獄の業火の肥やしにしてくれ
哀しみと一緒に俺を葬り去ってくれ
今すぐに
今すぐに
今すぐに
お前の手で
お前の手で
お前の手で
640 :
名前はいらない:2007/05/14(月) 01:20:40 ID:DWcNzqRN
きっとふたりして
うまく生きてゆけなかっただけだと思う
今は離れて生きる練習して
生まれ変わって一緒に生きて
大好きなシチュー忘れないでね
641 :
◆ZIIQIs.HCM :2007/05/14(月) 22:42:44 ID:8NATneaB
「ワルツ」
傷ついた怠惰
着込んだ傲慢
焦がれる嫉妬
芽生いた色欲
染み付く強欲
薄まった暴食
騙された憤怒
あなたが抱く全てさ
そして
となりの黒服の話さ
肯定しろなんて笑わない
否定しろなんて脅さない
ただね 僕らは
知らなければいけない
忘れてはいけない
のたうちまわる蛇が見えるだろ?
いずれ消える
だからさ あのときあなたは
僕を突き落とすべきだったんだ
泣けもしないで
罵りもしないで
あなたは愚者で
僕は罪人だ
手を繋いだ二人が見えるだろ?
すぐに消える
白い太陽が見える
最後の遊戯だ
「五木家の面々」
今日、弟の五郎が死んだ
突然の思いがけない死だった
一郎兄さんと三郎兄さんは
歯をくいしばって
きぃきぃと泣いている
四郎である僕は
末の弟の末吉から
五郎の死に様を聞き
やはり歯を食いしばって
きぃきぃと泣いた
五郎は突如噴霧された
毒ガスにやられ
よろよろになりながら
家へ帰ろうと必死に足をひきずり
しかし大きな網目の板につぶされ
息絶えたという
ああ!五郎よ!
聞かん坊で
目立ちたがり屋だった五郎!
兄たちにはちょっと反抗的だったが
弟たちにはご飯を分けてあげる
優しかった五郎!
四郎である僕は
五郎の弔い合戦に挑もうと決意した
お前が行って何になる
返り討ちにされるが落ちだ
五郎のことは返す返すも口惜しいが
ここは俺たち兄弟の行く末を考えよう
一郎にいさんが生真面目に言う
お前のちからじゃ到底無理だな
やつらには傷ひとつつけられはせん
二郎にいさんがクールに言う
やめてくれ四郎!
もしおまえまで死んだら
おれはどうすればいいんだ
きぃきぃ
三郎兄さんがすすり泣きながら言う
弟の六郎・七郎・八郎が
兄さんやめてくれ
やめてよ兄ちゃん
行かないでおにいちゃん
と僕をとめる
ただひとり
末の弟の末吉だけが
お兄ちゃんがんばって
あいつらを
ぜったおぶったおしてきてね!
ぼくおうえんするから!
と四郎である僕を励ます
僕は決意を固めた
おのれ弟の仇
おのれ
おぞましいけだものどもめ!
(つづき)
四郎である僕は
高いビルの上からやつらを眺めた
汚らわしいけだものどもは
汚らわしい姿でぐちゃぐちゃと
汚らわしく飯を食っている
僕は怒りに身を震わせた
この恨み
晴らさでおくべきか
僕は茶色にかがやく
自慢のうつくしい翼をふるい
けだものたちに襲いかかった
四郎ー!
シロウ!
兄ちゃん!
兄弟たちの声が聴こえる
みんな
僕は絶対に負けない
勝ってくるからな!
(ぎゃー!
(ちょっちょゴキブリでた!
(お母さん殺虫剤!!
(あー飛ぶなばかー!!
(うわっわっ!こっちくんな!!
(お母さんはやく!
(はやくって!
(ああはい これ
(よっしゃ!
( (プシュー)
しろおぉぉぉぉぉぉ!!
シロウ・・・
兄ちゃん!!
おにいちゃぁん!!
五木家は今日もお葬式
兄弟たちは
はるか遠くで朽ち果てた
兄弟・四郎の亡骸を思い
歯を食いしばって
きぃきぃと泣いた
おのれ
おのれけだものどもめ
この恨み
晴らさでおくべきか
きぃきぃ
きぃきぃ
君のなかで燃えた季節が灰になる
冷たい唇に一枚の感熱紙を押し当てて
僕は冬の街路に君の遺灰を撒く
奔放な風にうち跨って
君は君の望む場所に行く
雲ひとつない空へ飛んでゆく
焦げたルーズリーフの紙片を見送って
僕のなかで一つの季節が灰になる
そして遠く続く過酷な街路のうえで
僕は風を待っている
「犬」
夜の労働を終えて
茶色い疲労をともなって
帰っていった心のなかに
その犬が蹲っている
犬の瞳は白く濁っている
その瞳を覗くことなく
私が揺り椅子に凭れてれば
この喉に汚れた牙が侵入する
わが盟友 犬
私は君が何を望むか知っている
それを叶えに
私は果実の苦痛を捥いできた
枯れた観葉植物の葉に
乾いた精液の染み
酒瓶に満ちた君の澄んだ涎
君から教えてもらう事はない
なぜなら
君には何ひとつ秘匿がないからだ
君は幼児の描いた絵のように
明らかに犬だ
私は君を飼おうとは思わない
犬は犬の生き方でその命を存えよ
街路の中央で糞尿を垂れ
夏の公園で狂おしく交尾せよ
そして生きるだけ生きたら
死ね
私は君をともなわない
ただ君のその陰惨な生活の滲む瞳を見る
揺り椅子をゆらせ
僕が眠り甘えようとしたら
躊躇いなく襲え
犬よ
今日も君は
私のあらゆる帰還に蹲る
私は決して
君をともないはしない
今日も君は吠える
あらゆる抑制へ
異邦の掟へ
そして
今日も
私の子供の
死肉を食い千切る
君の舌から
僕の茶色い欲望が滴る
私はそのすべてに濡れそびてから
君を出てゆく
646 :
ネームレス:2007/05/18(金) 20:31:41 ID:tFf8KsM7
「僕は」
君を迎えにいく
君を想う
そして君を抱き締める
(それほどあいしてるということ)
常に時間は崩壊の途上にあって
心もとない街路をゆく
空洞を満たそうとして
風が苦しげに鳴っている
皆いつか死んでしまうのに
生まれてくる仲間がいるから
誰も安心できない
世界が呼吸する証のように
今日も心拍数を史書に刻む
その振り幅を眠らせようとして
あるいは留めようとして
誰かが銃を磨いている
夜の街路を流れ落ちる
ヘッドライトの雨垂れに
素朴な祈りが濡れてゆく
とりわけ夜は静かに
足音だけが建築のあいだに響いている
空洞に風を満たし
去ってゆく背中に
小さな悲鳴と産声が重なる
夜 昼には忙しく羽ばたく鳥も
どこかで眠っている
だが地べたに頬をつけて
眠りこける鳥は少ない
人は夜 眠りの平原に導かれながら
どこかで目覚めを握り締め
異聞のかなたで吹きすさぶ
苦しい風の声を聴いている
「異聞・僕の人生」
十六歳の僕は
生まれて初めてのデートに映画館を選んだ
生まれて初めての彼女の姫子ちゃんは
ちょっとした映画通だと言うので
少しドキドキしながら
二人で見る映画を選んだ
これにしようよ
姫子ちゃんが選んだ映画は
「僕の人生」
一度も聞いた事のないタイトルだったが
映画に詳しい彼女は
賛否両論あるみたいだけど
これを見た友達が言うには良い映画らしいよ
というので
二人でこの「僕の人生」を見に
映画館までやってきた
二人で学校での話をしながら
たどり着いたのは玉手映画館という
ちっぽけな映画館だった
なんだ今主流のシネコンじゃないのか
もしこの映画がつまんなかったら
すぐ他の映画に移ろうと思ってた僕は
ちょっと失望して
窓口の何歳か分からないくらい年をとったおじいさんに
「僕の人生」のチケットを二枚買い求めた
その館内は古ぼけていて
椅子もかなり年代もの
折り畳みでさえないベンチと変わらないような椅子に
姫子ちゃんと隣り合って座って
映画の始まりを待った
ちょっとドキドキするね
と彼女が言った
そうだね どんな映画だろう
もしロマンティックなシーンがあれば
彼女と手ぐらいつなげるかもしれない
僕はちょっとだけ期待を持って
僕は明かりが落とされ
白く浮き上がったスクリーンを見つめた
さあ映画の始まりだ
この映画の主人公は僕や彼女と同じ十六歳
多感な年頃の少年は
同い年の少女に熱烈な恋をして しかしそれに破れ
失意のうちに高校を卒業したが
大学入学を果たしてから少しづつ
カメラマンになる夢を育んでゆく
(つづき)
リアリティに溢れる描写に僕も彼女も釘付けだった
特に主人公の少年が失恋した時の
悲しみに打ちひしがれるシーンは
まるで僕の身を切られるように痛々しく悲しかった
彼女も目に涙を浮かべてスクリーンに食い入っている
主人公の少年は
念願のカメラマンの夢を掴み報道の道に入る
職場の厳しさ そしてカメラに収める痛々しい現実に
まだ少年の多感さを持ち合わせていた主人公は
少しずつ疲弊していった
そんな彼を助けたのは
思いがけず再会した
少年時代に彼が熱烈に恋した少女だった
主人公の男は彼女のひたむきな献身に胸を打たれ
少年時代の感情を再び燃え上がらせる
二人は再会して五年後に結婚し そして二児をもうけた
それから十数年が経ち
男の人生は順調だった
報道カメラマンとしての名声を獲得し
長男は高校を卒業、男と同じカメラマンを夢みて勉強中
次男は高校で好成績を上げ将来を嘱望されている
家庭も順風満帆 幸せな日々だった
しかしそこに思いがけない悲劇が舞い込む
妻の発病 そして死だった
男は悲しみ 一生の涙を流しつくすように泣き
悲しみに暮れていった
僕の隣の姫子ちゃんはもう声も枯れんばかりに泣いていた
僕も泣いていた こんな辛い現実に直面するなんて
しかし席を立つことができなかった
どうしてもこの男の行く末を見なければいけない
僕も彼女も同じ気持ちだった
いつのまにか僕と姫子ちゃんはかたく手を握りあっていた
男は歳を重ね
報道カメラマンを引退、故郷に小さな写真館を開いた
長男は男の跡を継いでカメラマンとして日夜世界各地を奔走している
次男は大学院を出て理学部の助教授になった
男の写真館には毎日客が訪れ
さまざまな写真を撮っていった
人々の悲喜こもごもの写真を撮り続け
男はカメラに生涯をささげたことにこの上ない喜びを見出す
しかし老齢を迎えた男に最期の時が訪れる
発病し 自分の死期を悟った男は
自分の人生に悔いがあることに気付く
それは男が先年亡くした妻の写真を一枚も撮っていなかったことだった
(つづき)
男は進行する病気に苦しみながら
今は亡き妻に詫び続ける
すまなかった たった一枚でも
おまえの写真を撮りたかったと
男は息子や孫たちに囲まれながら息をひきとった
その最期の時まで男は
妻のことをうわごとのように繰り返していた
館内に照明が点り
僕たちはやっと映画が終わったことに気付いた
館内は皆帰ったのか誰もいない
僕の隣の姫子ちゃんは涙を必死に拭っていた
良い映画だったよ ほんとうに
良い 映画でした
彼女はそう言って僕に笑いかけた
僕は突然たまらなく彼女が愛おしくなって抱きしめた
懐かしいようなひどく切ないような そんな気持ちだった
さいごにお願いがあるんだ
わたしの写真を撮って欲しいの
そういう彼女に僕はポラロイドを向けた
僕は写真が好きでいつでも目に入ったものを撮れるように
ポラロイドを携帯していた
はいチーズ
僕が泣きながら言うと
彼女は赤くした目で最高の笑顔を見せてくれた
ありがとう
ほんとうにありがとう、良い人生だったよ
彼女は僕の手をにぎって ひとり映画館を出て行った
ながい映画だったなあ
映画館の外に出ると孫娘が待ちくたびれた様子で立っていた
おじいちゃん長かったね
ああ ほんとに長い でも短い 良い映画だったよ
私は妻の姫子の写真を見つめた
彼女の最高の笑顔がそこにはあった
良かった ほんとうに良かった
おじいちゃん かえろ
私は孫娘に手を引かれて写真館へと帰ってゆく
私にもう悔いはない
姫子
良い人生をありがとう
私ももうすぐそっちに行くからな
また二人で映画を観よう
とびっきりの
このうえなく素敵な映画を
ラブレター
届かない
灰になったから
涙で滲んで
解読不能だから
さようなら甘い夢
652 :
ネームレス:2007/05/22(火) 16:21:23 ID:xZLF8iAp
それは
例えば笑う事だったり
泣く事だったり
怒る事だったり
ふてくされる事だったり
生きるってきっとそういうこと
653 :
晃:2007/05/23(水) 09:24:39 ID:o2++76Fi
貴方の声を拒絶する俺がいる
これ以上侵入しないでほしい
心をかき乱さないでほしい
貴方の声に反応する俺がいる
だって好きで仕方ないんだ
ずっと側にいたいんだ
まさに「作用反作用の原理」だね
これを恋と呼ぶかは…貴方次第。
ぬるいジンに漬けた脳髄が
ぶよぶよと紫色に膨らんで
ある日のビバップや
口紅のついた吸殻を取り戻そうとしている
もう酒はいいと一旦氷水で冷やすと
朝のハープがやってきて
ささやかに弾かれた指が
風に荒らされた街の往来へ意識を弾く
ここで待つこと幾星霜
交通整理にやられた肩に
星がとまって今は夜
持続は持続
テーブルをひっくり返しても
腹は減る
そんままはそんまま
夢も迷妄も
酒も街も
人もなにもかももああくそったれ
灯器を振って
灯器を振って
あちらはこちら
こちらはあちら
ここはここ
そこはここ
655 :
再放送:2007/05/25(金) 03:45:05 ID:QhAYl/pr
忘れた歌を 思い出したように 古ぼけたアルバムを 広げたように 終わらせた片想いが 心の隙間を潜っていく。
くだらないと 決めつけていた lovesongの浮かれっぷりが 耳を引っかける。
―そのピアスは何に突き刺さっているの?
―そのネックレスは誰を繋いでいるの?
古傷が ほどけた靴ひもみたいに 引き留める。
どうして また転ぶって 思っちゃうんだろう?
どうして うまく 結べないんだろう?
久しぶりに 会ったから 話すのは みんな昔の話だね?
どうでもいい話から 笑い合えるのは 昔と 変わらないね。
大切な話から くだらない話に なっちゃうのは 昔と 変わらないね。
でもね、期待するほど幼くない。あきらめるならもう一度会いたくなかった。
ふと 手が ぶつかったときに 何も なかったように お互い 振る舞うのは お互い 変わらないね。
でもね、そこから一歩進むには遠い気がして。一歩遠退けば二度と会えない気がして。
手にした アイス。
手にした アイス。
持っていれば 溶けてしまう。口に入れれば終わってしまう。
愛す人。解けない方程式。ロジックはわからないまま。
とりあえず 今は、とりてもない 話を テイクアウトして このまま 低空飛行。
とりあえず 今は 相づちだけして。
変わらない互いに、ただ相づちだけして。
ドラマの再放送みたいに。
ひらかれた窓のために
風はもう尋ねてこない
明日花咲く紫陽花や
空に捨てられる歓声について
季節は切れ目なくかがやきを纏い
遠い由来から口をつぐむ僕に
目覚めを呼びかけにくるのだが
瞥見する鳥は平らかな闇をあおって
わずかな波を起こし去ってゆく
午睡のおおきな夢が身じろぎする
僕は暗い川のほとりを歩く
黄色い花が仄かな明かりを吸って
ひととき光合成をしている
うしなわれた風景の骨を拾い集め
その太さと頑健さにおどろく
盲目のままで指が骨頭にふれる
はるかな幼年時代の肺腑が
いまも僕の呼吸をかぞえている
その呼気と吸気に意味を求めている
僕は目を閉ざし口をつぐんで
薄い膜のなかで緩やかに対流する海におぼれる
だが窓はひらかれている
魚類の開閉する鰓にあこがれながら
閉じた海のなかで僕の身体は弛緩する
だが窓は風を待っている
風はもう尋ねてこない
鳥はここではない空を飛んでいる
この部屋は夜のように暗い
だがまだ瞼を持ち上げるちからはある
手を振るちからはある
言葉はまた拾ってこれる
ひらかれた窓のために
その向こうにある未知の風景のために
まだ希望をやめないくらいのちからは
657 :
名前はいらない:2007/05/25(金) 22:17:46 ID:NCTQ3V1X
開放感
夏の夜
ナイターとビール
枝豆と蚊取り線香
スイカはいらない
種をとるのがタイトルに合わない
団扇か扇風機か
ここまで来ると蒸し暑い
嗚呼蒸し暑い
658 :
晃:2007/05/28(月) 03:51:39 ID:cD7FdyVm
嘘はつきたくなかった
でも隠し事もしたくなかった
俺は自分の利害を優先させた
俺はお前の利害を除外した
ごめん
「もう終わりだね」なんて言うな
ただ、ごめん
659 :
◆gwnULb/9mw :2007/05/29(火) 21:21:16 ID:sNyHxrUL
見るに忍びない
660 :
名前はいらない:2007/05/30(水) 00:56:29 ID:4hnfjkiN
オレが子供の頃。
音と映像だけの料理番組があった。
それは、わずか5分足らずの番組で、夜9時55分とか半端な時間帯だったとおもう。
ナレーションや解説は何一つなく、ただ、一品の料理をつくる音と映像だけの料理番組だった。
グツグツとだしをとるお湯やサッと茹でる具、ザクッと切る音やコツコツと包丁が俎板をたたく音。
音楽はなく静寂のなかで料理がつくられていく。
小学生だったオレは、あの番組を見たあとに親に寝かしつけられたものだった。
貧しかったオレの家は寝るとこも食べるとこも同じ部屋で、すぐ隣に小さい台所。
そして、朝ごはんをつくる音で目が覚めた。
わかめの味噌汁や卵焼きの香り。
いま思えば、そんな記憶がカウンター越しにつくる料理がたのしみで出歩く理由かもしれない。
661 :
名前はいらない:2007/05/30(水) 03:24:57 ID:aP0QGkl0
無題
消えかけた明かりがいつの間にかまた輝きを取り戻したりなんかして
飽きたり嫌になったりもあるんだけどいつの間にかまた好きになったりもして
見もふたもない淡白さなんていらない
そんなのは明瞭簡潔とは言わない
客観の客観のそのまた客観だなんて ただのせまいせまいそのまたせまい場所
笑え 笑え 汗と涙と 昨日 今日 明日
僕のあなたを あなたの僕を 僕の僕を あなたのあなたを
僕らの僕らを
662 :
hkjsdbx21:2007/05/30(水) 09:11:47 ID:GHlT4UHh
君が今、一人ぼっちで歩いているその道が
行き止まりになってしまって
嘲笑の渦中に存在しなければいけなくなったとしても
自分の歩んできた長い行路に幾粒もの涙をこぼしたとしても
瞳を静かに閉じて
心を晴天にすれば
これから行くべき道が輝き姿を現す
そして君に光を照らすだろう
その道を胸を張って歩いて行け
最後の一歩を踏みしめた時
おそらく気づくに違いない
君がこれまで信じてきた模範解答が
すべて誤りだったことに
663 :
ネームレス:2007/05/30(水) 19:35:56 ID:SlD2+IWV
あの日あの時きっと僕は君を一度でも良いから抱き締めていれば
今よりもっと幸せになれてたんだと思う
もう一度君に会いたい
また一緒に笑いあって何処かへ出掛けたい
あの日あの時の事を思い出して
空の色もあの路地裏に咲く花も今では無くなってしまったよ
ごめんね
664 :
名前はいらない:2007/05/31(木) 06:00:38 ID:zTj3p6Cz
言葉
心に刺さったトゲはなかなかどうして抜けないのだろう
覆いかぶさったカサブタがいかんとも目に付くのだろう
荒々しい原色の言葉が私の中に起こった時
たとえば私は何とかしてそれを丸く磨いてみせるのだろう
それをして嘘だと定めて その後で心はどんな顔をするのだろう
大広間に飾られた木造彫刻が 物言わぬからこそ良いのだと言った時
その前で放たれた言葉はどんな顔をしているのだろう
たわいなくともやはり私は明日もあなたに会いたいのだろう
そして私は出来れば明日もあなたに笑っていたりして欲しいのだろう
だからこそ日が差すように私は言葉を携えているのだろう
だからこそレトリックは私を包むのだろう
665 :
響◇:2007/05/31(木) 08:39:44 ID:Mu7IthWN
いっその事、殺してくれ
感情の無い本物の死体にしてくれ
感情を持った死体はただの人間だから
666 :
ただ書きたい ◆TJ9qoWuqvA :2007/05/31(木) 10:35:45 ID:prjLuW2L
667 :
名前はいらない:2007/05/31(木) 13:26:41 ID:oBolemf8
僕がさ君のことドバット血なんか噴出させちゃって
君はどうかな?有罪になると思う?
668 :
恵:2007/05/31(木) 22:24:05 ID:4ksWWj6P
嗚呼、私はやはり役立たず。
支えになれる価値もない人間だったのよ。
貴方から断ち切られた連絡先。
呆然。失墜。寂寥。
受話器からは電話局のアナウンスしか聞こえない。
もう私からはどうしようもない。
私が悪かったのね。
力不足だったのね。
貴方の苦しみに気づいてあげられなかったのね。
駄目な私で御免なさい。
貴方の心の闇を晴らしてあげたかった。
でも待ってる。
いつになってもいい、待っておくから。
声を聞かせて下さい。
669 :
名前はいらない:2007/06/01(金) 05:43:47 ID:SIi7Cot6
きしむドア
もう戻れないのはわかってる
今までのこと水に流して
今日からはサラサラのまっさらだなんて
そんな器用なことは出来ないから
向き合うのはホントつらいんだけど
それでも今はまだ忘れないでいるよ
どうしよもなくいたたまれなくなって
誰かにあたりたくなっても
それはやっぱり違うと思うから
今はなんでもない振りしてみせるよ
別にごまかしてるわけじゃないよ
出そうになった言葉を飲み込んだ時
心の中でそれを笑ってうなづく顔が見えたから
その笑顔だけは守り通してくんだって
自分に言い聞かせてるんだよ
だから今日もまた歩いていくよ
昔より多少ぎこちなくなったりすることもあるけど
また今日もきしむドアを開けるんだよ
670 :
名前はいらない:2007/06/01(金) 17:01:28 ID:qwd7uCn4
夕暮れに思い出す あの人
あの人は 今
私のことを思い出してくれているだろうか
ふとした再会に
懐かしみあう時間は
やってくるのだろうか
あの人は
あの人のままで
半透明の手の平が明日を透かす
雨に酔う砂漠が世界を溶かしてゆく
足の裏が真っ赤に染まってゆく
青を取っ払って色を変えてしまえと
真実が言う
672 :
名前はいらない:2007/06/03(日) 02:36:09 ID:kBEibvyd
おもいっきり口語で ただ書きたい
まだまだこれからも生きてるうちにもっともっと失敗するって
笑って結構 泣いて結構 悩んで結構 震えて結構
まだまだこれからも大小いろいろあるって
今回はそのうちのたったの一回だって
別にあえて失敗だけしていけ とか 失敗は全然悪くないって事ではないけど
そんなに悩みまくって落ち込み過ぎて何もしないってのもどうかと思うよ
もうそれだけが自分とか世界の全てと思ってないか
つまりは、真剣に悩んでるつもりが結果的に逆に人生をあなどってないか
自分で自分を小さくせまく堅苦しくしてないか
モナーさん達は今はちょっと置いとこう
別にわかりやすい夢とか希望とか愛する人とか
いつでもなきゃいけないって訳はないって
もちろんあるに越したこともないよ
だから、失敗とか悩みとか自分の中の世界観とか
無理に忘れる必要もないし、向き合う時もそりゃもちろんあるんだろうけど
それだけにとらわれ過ぎてリズム目茶苦茶で不能ってのだけはホントにどうかと思うよ
『イライラ止まらない』
イライラするから止めてくれ
止められないからイライラか?
こんな気持ちと関係なく
今日も お空は晴れている
674 :
名前はいらない:2007/06/04(月) 07:22:24 ID:3/elMZYX
君といる事
たわいない瞬間が妙に心地良くて 良くて
止められないんだ 君といること
なんであんなにもいがみ合っていられたんだろう
君がいなきゃ やってらんないっていうのに
もう世界の終わりだとか話したりするのはやめてみるよ
ここは途中なんだ そうだいつだって
頭をかいて君に謝ってみる
君の細い肩が笑ってゆれる
何気なく僕を軽くたたく手が
さりげなく僕の首の後ろで結ばれたなら
君のために出来ること
とめどなく浮かんでくる
汗をかいたり 涙を流したり
高い壁の前で立ちすくむこともあるけれど
君がいる事 君が横にいる事 それだけで少し景色が変わる
全てが繋がってるようなイメージさえ湧いてくるんだよ
そしてまた どこ向いてんのって君の言葉で
僕はまたちゃんと前を向ける
心は君を取り込んで明日を向く
それはもう 日が差すみたいに単純な 君といる事
675 :
名前はいらない:2007/06/04(月) 11:40:56 ID:oE5MtNlJ
何故、スペースを開けるのでしょうか?
個性を出したいのであればトリップをつけるべきだし
匿名掲示板なだけにイラっとくるのは僕だけじゃないはず
676 :
名前はいらない:2007/06/04(月) 21:59:21 ID:sCog5LzN
無題
別に今に始まった事なんかじゃないにしても
タネやしかけや恥じらいやらが特に最近目に付いて
気づけば予防薬しか飲んでないや
信じられない様な悲しいニュースが飛び込んできても
その度にまじめにどこまでも心を痛めてられないや かと言って
それじゃあいいんだなって沈黙の賛成票に加えられたりする事があるから
賛成はしてないよって 心がかきたくもない汗をかいて
何をするにも余計な力が入ってしょうがないや
そんな事口にしたくなんかない
そんな事考えたくも無い
良くわかんないけどミスユニバースの話はあんたにやるよ
678 :
名前はいらない:2007/06/05(火) 05:55:06 ID:icGzqt0h
>675 スペースあけてた者です。
ひとこと言っておきます。ごめん。
679 :
名前はいらない:2007/06/06(水) 00:27:47 ID:9181yYi9
パワーバランスが前とは確かに違う。
680 :
気持ちスペース ◆DmAzjQRFWU :2007/06/06(水) 05:50:24 ID:vRrcgkBK
「こんな歳」
それにしてもいつの間にかこんな歳だな
10年前に思い描いていた未来に
はたして今の僕は重なってんのかな
もしくは カスりもしてないのかな
少なくても今の心の一部始終なんて
まあ分かるはずもないんだろうな
だったらば 少なくとも僕は
人には変わっていく部分があるという事を
あるいは見事に体現してみせた事にもなるな
こんななんでもない事が盲点になってたな
そこから言えばリキんでるいつもの自分がなんか滑稽だな
この点はあの頃の僕も一緒になって笑ってくれる気がするな
そういう意味では繋がってる気もするな
よくよく歳なんて考えて取るもんでもないな
明日は久しぶりに 太陽に素っ裸にでもされてみようかな
681 :
気持ちスペース ◆DmAzjQRFWU :2007/06/07(木) 20:43:00 ID:jA7WYvNC
「verve」
ひやかすでもなく 真に受けるでもなく
決してお座なりにはせず 道は途ざさず
通りを歩く優しさに満ち
手には余らない重みを しかして湛え
時の上に根をおろす
私自身ではない言葉
682 :
無題A:2007/06/07(木) 22:28:10 ID:pW1tCPlo
声を落して囁くのはやめて
歩くうちに眼を失ってしまった
窓を滝のように流れる雨が
水に溶ける酒のように
縮れたレイヨンのドレスのように
歯型が残る腕のように
飼い馴らした鼠のように
大人しくない唇をあてがわれた首
焦ってベルトを外す姿が可愛い
撫で付けた髪を乱すのが楽しい
太もものグルーヴは止まらないの
正直だって言って褒めてよ
ベッドの足を持って激しく暴れて
綺麗だって絆創膏剥いでよ
体の真ん中に熱いものが流れ始め
ヒールは早いテンポで擦り減る
私を嫌な気持ちで満たして
押さえつけた胸の厚みを確かめて
昔から幻覚を観てるの
ママが部屋を調べに来た
塩ビの着せ替え人形
わざとらしく残された証拠が
何より真実を裏返している
スチールのマグに氷が当たる音で目を覚ます
チョコレート味のリップ
コードの切れたダイヤルフォン
海の水が消えるまで、月は追ってくる
683 :
名前はいらない:2007/06/09(土) 20:41:38 ID:jJNDCo7n
だるま落としかコレは
犯罪ありきかコレは
法律下で従うのかコレは
ソコの社員は立場が悪い
嫌だ嫌だ
僕は魚じゃないぞ
食われることが分かってて餌に食い付く魚じゃない
嫌だ嫌だ
何がしたいんだろうか
684 :
683:2007/06/09(土) 20:45:22 ID:jJNDCo7n
立場じゃなくてタチだった
もう何もしてあげられないよ
さよならも言わないとは先のことなんて考えてなかったよ
浮かばない
もう寂しくも会いたいともないよ
楽しくやってよ
近くの人が優しいといいね
もう抱えないよ
知らないよ
楽しくやってるね
心配もしたくないよ
自分で手いっぱい
それが今の本音だ
可哀想なんて思いたくないよ
次へ行くのに何かを抱えてる余裕なんてないし
ほんとうの身一つでいたいんだ
神様はあの子に味方して優しくして
私は私の味方だけしたいひとりで好きに戦いたいんだ
元気でね
神様あの子に味方して
686 :
名前はいらない:2007/06/09(土) 21:58:58 ID:jJNDCo7n
歌うことさえも自虐的に感じる
僕が小鳥の箱に入った僕を見ている
悪夢にも似ていて
人の欲望にも似ていて
耳元で囁く夢は
小さな僕に?
大きな僕に?
咀嚼しきったガムみたい
剥き出しの時間が長過ぎた林檎みたい
そんなスタンスで話そう
687 :
名前はいらない:2007/06/09(土) 22:28:57 ID:jJNDCo7n
祭りの後に
打ち上げ花火はずっと続くけど
夜は明けるわけで
祭りの後の朝
君が小銭を探しに来るのに合わせて
お金を落としておこうか
下世話な僕が祭りの後に思うこと
俺だよ俺チャップリンだよwww
僕なら君の万を補えるよぉwww
憎たらしいけど気にしないでwww
690 :
名前はいらない:2007/06/09(土) 22:57:17 ID:gUaDWB2z
だからさ、なんでこんなことなっちゃったのかなぁーってwww
池沼ってイケヌマとおもってたしwww
691 :
星月夜:2007/06/10(日) 05:06:44 ID:5HQtIf2k
枯れてなくなる華達を俺とお前で助けよう
肥料をやりつつ水をやりつつ愛をやりつつ
助け合っていこう
華には天敵が多いいけれど傷つきながら助けあって行こう
咲く事を忘れた華もきっと咲いてくれる
美しくなくても綺麗じゃなくても
二人で咲かせた華だから蝶ですらも近ずけない
そこに愛があるから、、、、。
692 :
星月夜:2007/06/10(日) 05:18:27 ID:5HQtIf2k
光輝く事夢にみて
死ぬ気で生きてきた24年間
苦しい事も楽しい事もあった24年間
自分以外は天敵と教えてくれた24年間
悩み事沢山あったけれど一人で答え見つけてきた
光輝く事忘れてた、、、
夢でもいい輝いてみせます、、、この星の元で、、、。
693 :
星月夜:2007/06/10(日) 05:34:41 ID:5HQtIf2k
↑本当は二つとも文長いのですが時間なかったので
短縮しましたすいません
694 :
気持ちスペース ◆DmAzjQRFWU :2007/06/10(日) 15:24:29 ID:Tu7F5shl
「一息」
つかの間の休息時間
特等席をこしらえて
私はHELP!を聞いていた
深く腰を下ろした私の前に
呼ばれて出てきた言葉や音符が
明日を見つめる何かに満ちて頭の上で輪をつくる
私は体中に届くように指でリズムをとってみた
♪街じゅうから一斉に音も匂いも消えたなら♪
♪きっとあなたはどうしたことかと飛び起きるだろう♪
♪そうなったらそれこそ大問題だ♪
演奏が鳴り止んでしばらくすると
要領を得たがるいたずらな天秤が
笑みを浮かべてやってきて続けてみせた
♪つかの間の休息時間♪
♪たった3分のステージが幕を下ろして♪
♪心地よく後をひく耳鳴りに包まれて♪
♪そして、そしてあなたは特等席をかたずける♪
だから私はそうだよとうなづいて
♪そしてもちろん私はまた今日と明日に取り掛かる♪
と続けて見せて わきをついて 笑わせてやった
695 :
名前はいらない:2007/06/11(月) 17:31:18 ID:raZsTYNk
隣のビルがそうだよっていうけど
僕にはジャックかマイケルかわかんなくて
とりあえず建築中の建物に入って見たのさ
そこではヒルトンとかゲイツが歓談していたけど
僕は隣の椅子に腰掛けていたよ
クラッカーは五月蝿い感じで鳴り続けていたけどインフレの影響でワインは飛ぶように売れたね
彼の懐では閑古鳥が泣いていたけど
そんなことお構い無しさ
合法だ法内だ
ぬかしながら優しい顔してるよ
「優しくないわけがない」
696 :
名前はいらない:2007/06/11(月) 20:54:21 ID:aH+Tw/Gq
16歳の思い出にフェラーリに乗ったんだ
ほんとはダメなんだけど
でも助手席だったからいいんだよ
って言ったら馬鹿にされる
建築の群の上に散ってゆく夏
昨日の不安や今日の健康を靴裏に隠し
温まりまた冷める血を
からだから除こうとして
果たせない
音楽を置き去りに車窓を叩く風
置き去りにしようとしながら
自分はいまだ自分
そこは此処
子供の騒ぎ声が森のざわめきを覆って
夏は所有できる
高山の夏 九重の夏 下京の夏
掌の内に熱い汗
記憶のなかで夏は時に夏でない
春になり秋になり冬にもなる
彼等と話をする
そしてまた置き去りに走る
「いつか僕は君を発明する」
一片の意志に依らない回想が
垂れ下がる電線と影と一緒に水溜りに揺れる
押し付けられた風景の下
その重さに喘いでいる兄弟の猫
何も見てはいない空に開かれた瞳に許されたまま
ズボンのポケットからはみ出した精神論を破く
わずかな約束のために
今日もともがらもなく余儀のない道を歩くのだが
口元に時折笑みが浮かぶのは
他ならないオートマティックな回想があるからだ
いつか僕は君を発明する
強暴な世界をひとり歩むために
常に一定の覚醒を僕に促しつづけるために
君の切断された原型や来歴を
遠い生家にしまい込んで厳重に鍵をかけ
朧にゆがむ君をともがらに
今日も垂れた電線や濡れたアスファルトを潜る
699 :
名前はいらない:2007/06/14(木) 00:20:52 ID:Hv1bdaVg
これほどまでにむなしいかと
社長の側近が女だったとしても
踊る
長者番付けがむなしい
きっと踊る大捜査線
パネルなんかがまたむなしくて
多分踊る
産まれた娘がまたむなしくて
慈善事業なんか聞くともっとむなしい
チンパンジーだったら良かったな
踊る踊るむなしい
「うらがえす」
声を裏返して叫んだ
意味のない叫喚をあげ女の子を驚かせて笑った
石を裏返して遊んだ
蟻の大群や団子虫を見つけて殺した
大人の常識を裏返して走った
ピンポンダッシュに探検爆竹 怒られてもめげなかった
季節を裏返して探した
隅から隅まで遊び場や楽しいものを探した 決して疲れなかった
大人になって力はついた 常識は身に付いた
でもおかしいな 裏返す力はもうないんだ
子供たち 裏返せ裏返せ 世界を裏返して遊べ
自分たちが大人に裏がえってしまう そのあいだ
701 :
Y:2007/06/15(金) 15:36:08 ID:fuoGIity
離れない 離さない 離れられない 離れたくない 離れないと 離したくない いったいどれを選べばいいんだろう 全部本音でどれかひとつなんて選べない気がする
702 :
気持ちスペース ◆DmAzjQRFWU :2007/06/15(金) 22:34:37 ID:qKt6K+Nl
「飛ぶ鳥のように」
涙は流せばずっしりと
私を重くする分銅ではなくて
しみ込んで私をうるおす空なのだろう
きっとそうやってあの鳥は
軽い翼を手に入れたのだろう
月曜日から日曜日へ
ぶつかって すり抜けて 混ざりあって
朝も昼も夜も
消え続け 生まれ続けて
詰まるところ明日にも
吹いてこそ風なのだろう
きっとそうやってあの鳥は
風をつかまえているのだろう
見上げれば あの鳥が停まった並木の
見慣れたその背のなんと高いことか
見渡せば あの鳥が飛び入った空の
見慣れたその懐のなんと広いことか
歩く私の心根の
あの飛ぶ鳥の様で あれますように
あの飛ぶ鳥の様で ありますように
ノックの音が二回ずつ響く
たぶん書留郵便だろう
私は昨夜のビールを反芻する
ビール
腹を出っ張らせ痛風を引き起こす、ろくでもないビール
のろのろとトイレのドアを開け、ろくでもない小便をする
ノックは続いている
トイレの小窓からスチール製の反響が入ってくる
小窓の向こうのリノリウムのはげた廊下を思う
そして無口な郵便配達夫の姿を思う
土曜日らしい土曜日
どうかされましたか?
いえ、なんでもありませんよ
ただビールを飲み過ぎましてね
それはいけない、ビールはいかんですよ
りゃあ体によくないです
焼酎にしなさい
二日酔いもしない
そうなんでしょうけど、やはり夏らしくなってきましたから
うんうん、確かにねぇ
おっと失礼、ハンコください
ノックは続いている
何をそんなに急いでいるんだ、と俺は思う
目覚まし時計を見て、目を閉じる
忘れる、何も考えない、シーツが湿っている
近くの高架を7分ごとに電車が通過する
ろくでもない頭痛
がんがん がんがん
ごー
「セル」
無の眠っている一日に
過去に糊付けされた真白い一ページのうえ
せめて青ざめた忘却の窓に向かって
僕は終焉を繰り返す
吹き込まれる風に
ページの端の僅かに持ち上がるのを
はかなく祈って
冷えてゆく部屋をあけ街路を歩む
輝きの無作為を信じながら
順番を待つ車列を過ぎ
つらなる建築の微かな母性に
自らあざむかれ
すべる指の摩擦に
あくまで無関心な僕の題名
誰もいない部屋でまた眠る
何の寄与もない歩みを街路に刻み
増えてゆく過去を本の下に送って
せめて新たな生誕の風を待つあいだ
僕は 終焉を 繰り返す
Ifーworst caseー
ユーア ライアー?
ユーア クレイジー?
詩人は正義感を持ち得ていた
詩人は責任感があった
詩人は自分の正当性を命と同じくらい大切なものだと考えていた
過ちを訂正するさいには同時に命も落とす予定だ
それが前後したのは詩人の無責任からくるものだったのかは知らない
詩人は完全な善悪基準を持ち得ていた
それがのちにわかったのは詩人の口下手からくるものだったのかは知らない
詩人はどうしても正しい方向には戻せないと知ると
自分の過ちを認め
当人にこの悪循環から抜け出す方法を与えた
じゃなかったら
ぱくり ぱくり ぱくり
706 :
もしも:2007/06/18(月) 14:48:53 ID:yrm2Q19l
age
707 :
名前はいらない:2007/06/18(月) 16:10:45 ID:5oLmRXt5
『今、見えない物を見ようとするあなたに』
今、見えない物を見ようとするあなたに、私はなんて声をかければいいかわからない。
ダメだとわかっているにもかかわらず、立ち向かうあなたの姿は頼もしいくもあり虚しくもある。
私があなたを止めようとしてもいい顔をするはずがない。
あなたはなぜ立ち向かうのですか?
もしかして、あなたには見えているのですか?
そんなあなたが好きです。
今、見えない物を見ようとするあなたに、
『私は見えていますか?』
708 :
名前はいらない:2007/06/18(月) 16:50:20 ID:dOnvKWoe
,、、、----‐‐‐‐‐--、,
/ :ヽ
/ :\
./ ,,,,;;::''''' ヽ
/ ,,,,;;::::::::::::::: __ ヽ
| . __ '<'●, |
|. '"-ゞ,●> .:: |
| ::: :⌒ 、 |
ヽ. ;ゝ( ,-、 ,:‐、) | へーすごいじゃん
l.. | | |
| __,-'ニ| |ヽ_ |
ヽ: ヾニ| |ン" /__
.ヽ: | l, へ ::::ヽ,
l.:`. / / , \ /ヽ ::\
`、::::: |  ̄ ̄\/ ノ :::ヽ
|:::::: | ー‐/ / ::::\
709 :
Y:2007/06/18(月) 16:54:52 ID:htmy3cXK
退屈 よどむ空気。クラクションがうるさい。どんよりとした曇り空。都会のビルもけだるそうに建っている。湿気のおおい午後は肩もこるし、無防備に守りに入る。あぁただ退屈。タイヤの焼ける匂いもアスフアルトのキリキリ音もなにも僕を捉えない。
710 :
どうせ:2007/06/18(月) 18:12:58 ID:Emi7FO6M
,、、、----‐‐‐‐‐--、,
/ :ヽ
/ :\
./ ,,,,;;::''''' ヽ
/ ,,,,;;::::::::::::::: __ ヽ
| . __ '<'●, |
|. '"-ゞ,●> .:: |
| ::: :⌒ 、 |
ヽ. ;ゝ( ,-、 ,:‐、) | へーやるじゃん
l.. | | |
| __,-'ニ| |ヽ_ |
ヽ: ヾニ| |ン" /__
.ヽ: | l, へ ::::ヽ,
l.:`. / / , \ /ヽ ::\
`、::::: |  ̄ ̄\/ ノ :::ヽ
|:::::: | ー‐/ / ::::\
711 :
由美子:2007/06/22(金) 15:15:47 ID:s/CSTV9D
「ありがとう」 長くうつろう長い時間にたしかにきみは存在していてときには支えにときには笑顔を運んでくれた。振り返るといい時間だったような気がする。ありがとうなんていったことなかったな「ありがとう」なんていうとすべて過去系になってしまう気がして‥
712 :
由美子:2007/06/22(金) 23:29:58 ID:s/CSTV9D
━━━(゜∀ ゜)━━━ キター
地が空を映す鏡のとき
あるいは空が地を映す鏡のとき
この不毛の反射対立のなかで
自己の最小約数はさながら永久に撥ね続ける
その永久のあいだに限定の欲望を地に刻み
生存の自由な呼吸を空に描けば
中空をセロファンのように定着する
費えない自己の領域を広げよう
甚だ収まりの悪い時間のなかで
焦燥こそがその一番の熱源であった
心の炉を落とす日を迎えたなら
あらゆる数列などの客観から離別する
それぞれのカーテンや花や本のページを揺らす風に
私達はようやく個別化された窓を開く
限定から無限定へと河が流れるとき
その水で私達は何を洗うのか
もはや空の下にも地の上にも
個別の私達がいるだけだ
全てを複雑性を合わせ鏡に加えながら
明日また私達は窓を開こう
714 :
気持ちスペース ◆DmAzjQRFWU :2007/06/25(月) 06:28:05 ID:a35Rd9TH
「ライド」
ドップラーが網の目に行き交う
タイムラグのエコーが聞こえる
その中の一つ
すすに塗れることを厭わないその一つ
心地の良い熱を放つその一つ
無限の鉱脈から今掘り出してきたばかりの
この心を払うから
僕も乗せてくれないか
715 :
名前はいらない:2007/06/25(月) 09:47:03 ID:1Ft3+pm5
「歯茎の思考」
このまどろみかけた頭の端っこで僕は思ふ
生きるってなんだ生きるってなんだ
生きるっていったいなんなんだ
この足で歩くこと
そのことによって誰かを傷つけること悲しませること
愛すること嫌われること落ち込むこと
生きるってなんだ生きるってなんだ生きるってなんなんだ
僕はいつものように空を見上げる
期待した星空はどこにもいない
生きるって空を見上げても
そこに星空はないことを
延々と繰り返すことなんじゃないかって
このまどろみかけた頭の端っこで僕は思ふ
ああ、今日も僕はこのまま歯茎に溜まった
悪の思考を取り除くことなく
こんこんと眠りにつくことになろうか
ああ、今日も僕はこのまま
不毛の眠りに落ちると言うのか
目が覚めたらまた一から考えよう
無限ループの思考
蓄積されない悪の思考
716 :
◆gwnULb/9mw :2007/06/25(月) 17:16:02 ID:QzYWKsNl
晒し上げ
>716 何を?
早くゴミ箱に入れてくれよ
俺をレイプして支配して怯えさせたいクセに
あぁ最高
血液にお前が流れるようだ
お前が俺を消してくれるんだろ
早く俺のロウソクに息をくれ
見ろよ、肌が内側を映す
荒れ果てた身体
憎悪に
憎悪に
憎悪に
憎悪に歯止めが効かない
早く打ちのめしてくれ
お前の差別が俺を解放してくれる
絶望的共存さ
血管に流れるようだ
だたwwww
晒し
情動に駆られて
つまらない言葉をつくる
クソの時間だ
自己を掘り下げて
事故した哀れなクソッタレ言っちゃダメさ
逝っちゃダメなのさ
イってもいいよ
破滅しな
その言葉、前にも使ったぜ
黙れよ
吐いたら食べるのが健康さ
悪いモノが入り込む
俺の意識しない所から
拒絶する
痒い
痒くて落ち込む
気分は最低さ
最低なのさ
俺の持ち物が
お前等のやるコトなすコト全てが
こんなコトばかり起きる
世の中がクソで出来てても不思議に思わなくなる
危険でも信号なんか見ない
危険でも信号なんか見ない
危険でも信号なんか見ない
すると体制に世論が例に沿っていく
愛してないモノはどうなったっていいんだろ
全体を見てくれ
金が無いんだ
>>720 お前は他人の気持ちを考えたほうがいい
俺は板とスレタイトルに忠実なだけだが?
建築のなかに影を繋いで
昨日と同じ彩色の夜に濡れないよう身を潜める
友人 君はより自らを存在させるために
影を引きちぎって薄紫の夜に溶解していった
蛍光灯の下で僕は僕の影の継続に安堵するのだが
過去からきた風は僕の街を縫合することはなかった
風にあおられた無秩序な関係性
そのどこに針を通すべきか僕はまだ迷っている
友人 君はこの夜を走り自らの過酷を眠らせる
君の前でかつての重たかった風景は飛ぶ
僕は昼 君が残した足跡を辿るだろう
そして幾枚かの鳥の羽根を拾い集める
いま僕の影は君を光源として長く引かれる
それを留めに夜また僕は建築に隠れるだろう
君の街は夜 豊かな過去を建材に伸張してゆく
君は暗い街路を走り続け決して眠らない
僕は夜 自らの影と風を手にする
それを縦糸に君が走った跡を横糸に僕だけの街を織る
「下街女神」
君の優しい言葉に 予想外に僕が折れてしまった時
頬を張ってくれてよかった 有難くて涙が出るよ
笑顔に負い目を感じるのはもうこりごり
よく気がつく君の性格をあだにさせたくない
認めようにも 僕が僕でいることに
しっかりしてなくちゃ困るって言いたいんだろう
わかってるよ 体の隅々まで響いてるよ
僕に懸けて僕をこなしたいと思ってるよ いつも
応えたい 応えていたい
まだまだ頼りないんだろうけれど
ライドオンタイム 臭くても真実だ
もう降りないよ 鼻は曲げない
ひきつっても タオルで汗を拭うよ
気後れしてられないな 一歩前に出るよ
今いいタイミングで風が体を包んだ
君が時々見せる気だるそうな横顔が浮かんだ
なんだか妙に愛しくて仕方がない
ルールやらその他やらで何でも無い様な振りしてばかりの
あまのじゃくの僕のこの思いが
出来ればこの風に乗って届いてくれないもんかな
あいさつと居眠りと運転免許と映画館とおじぎと
勘違いと昨日と空気と経験とこだまと
さじと四捨五入とスープと政治とソクラテスと
まだまだまだまだあるけれど
乱数の中からありったけを見せつけてみせるから
今度会うときも是非また 君が笑ってくれるといいな
あんたにファックされそうになる夢をみたわ
後から髪に触れられて
肩を抱かれて
手に手を重ねられて
身体の反応は受け入れる準備に入ってた
でも意識が全力でNOって言うから
そこで目が覚めたの
夢の中でくらい
好きにさせてあげられたらよかったのにね
夢の中でも
夢のまた夢
>>722 貴方にレス番を振った覚えは無い。
ちょうどこのレスのように。
727 :
名前はいらない:2007/06/28(木) 20:55:19 ID:9Sf08fNs
今日も静かに雨が降る
一枚の速い風景の裏側に
今日も挿し込まれる一枚の不安
その立体を信じているからこそ
時々それを深く傾けてみる
過去や未来に
重大な意味を持たせようと
あるいは僕達が
未だ若年期の途上にいる事を確認しようと
今日も所構わず僕達は死ぬ
死を共にしながら
僕達は限定のなかで自由を歌っている
日々を電子のように忙殺されながら
末端の硬化にかなしんでみせる
僕達が死を恐れまた死を避けるのは
獣の本能ではなく若さゆえの事だ
僕達は短いリミットの間から溢れ出る
その柔軟性を受け取る手を知らない
いつか僕達が不死を獲得するとき
僕達は長い長いパターンの中で孤立する
そのとき僕達は考えるのをやめる
死を克服した瞬間こそが
僕達が真実の意味で死ぬときだ
今日も静かに雨が降っている
一枚の速い風景の上を流れ落ちてゆく
その裏側に差し込まれた不安を
倒れない角度で傾けながら
僕達は冬の到来を待っている
「累積」
散乱した影を一所に集め
立体としたそれはもう僕でしかない
蛍光灯の下で影を暖めれば
充填された怨念が透けて見えるだろう
僕の記憶は幾度も乱反射を繰り返し
終にそこに至った
変転しない今日を光源に浮かび上がる君は
夜おおきく肥大して僕を呑みこむ
僕は君のぬるい体内で
建て損なった明日の夥しい建材を発見する
錆びた蝶番や折れ曲がった窓のフレームを動かしてみては
その耳障りな音に一々激昂してみせる
君の飲み込んだものはどこへもゆかない
夜 僕はどこへもゆかない
時々客が現われて僕は供応に勤しむ
皆くらい顔をして脚の欠けたテーブルで茶を啜る
日が昇ると蛍光灯が点滅しだす
陽の下に出れば影は平面の闇に帰ってゆく
僕は影の上に立つ 影は僕の下に潜る
莫迦な衝動に駆られて僕は全力で走り出す
勿論影はどこまでも着いてくるのだが
「ウーマン」
億の想いは言葉に乗って今日も世界を駆け巡りましょうが
彼女は彼女で立っている 凛として その年齢で
身体を弛ませぬ様に 心を絶やさぬ様に
例えばいつかの1ページを何度も思い出しながら
例えば誰かに胸躍らせたりしながら
例えば涙が出るほど馬鹿笑いしながら
例えば私になど思いもよらない答えを描きながら
その複雑で豊かな線の加減のなんと言っていいのやら
大それた私には足の震えが相応しい
私も心の火を絶やさない為に
心の一番深いところでこそ
おちを付けないでおこう
心から畏怖と礼を込めて
「離合」
古い驚きの残影が引力を持って
末端から剥離した一枚のフィルムを捲り上げる
それは徐々に痛みへと亀裂を深めて
それではないそれへと記憶を持ち逃げてゆく
ひとつの婉曲した暴力が呼ばれて来る
疲れた風の向こうから暗さを纏って
そのひびきに剥離を深めてゆく
もう忘却の旗は重く沈んで
さようなら 僕が僕に告げる頃
天蓋にぶら下がった拾い切れない過失が
次々に力尽きて落ちてくる
ドアを開けて出て行った彼を左目だけで記憶する
そして僕はガラスの半身を持つ
透き通ったその向こうの風景が俄かに歪み
それが僕の身体に吸い込まれ固着するとき
右だけになった影がうごきだす
生存に向かって懸垂する片腕のちからが眠るのは
希望の向こうから季節が歩んでくれるとき
爪先が安堵する十一月の街路の上に
なんとかして僕は意識を隠そうとするだろう
そしていつか僕はうしなった僕とすれ違う
その時おそらく彼は僕の姿をしていない
見たこともない男の右側を君は律動的に歩み去る
お互い振り向きもしないで仰角に滲む茜空を目指して
「乾いた季節」
あなたが 描いた道
幅が狭く ふたりは片脚あげる
わたしが隣を歩けるよう
あまり はやく
渡りきってしまわぬよう
重なる体温が
道をよごさぬように
どちらからともなく 少し不器用に笑った
「僕たちを眠らせろ」
季節は長い冬へと地球をひずませて
僕たちはこわれた窓枠から重たい空を見上げて
凝固したそのひとつひとつの仰角にとらわれ
足元の小石にたやすく躓く
いつからか傘をさせなくなって
僕たちは窓枠に硝子を挟むことなく曇天の下を歩く
恐れ気もなく
外からやってくる凶事を狭い咽喉に嚥下させ
しかし僕たちは麻痺することを許されない
希望の輪郭がうしなわれるとき
僕たちの影をどこに繋げばいい
死者たちの顔を覚えているかぎり
僕たちの風切羽は抜かれたままだ
現実の名の下に統合された過酷よ
僕たちを眠らせろ
夢遊病者の街角で時代を数える指よ止まれ
『疾風怒濤』
炭坑のカナリア。崩れゆく時代に鳴いている。それしかできぬ、己に泣いている。
正義はいつの時代も美しく、正義はいつの時代も悪になる。
森のカナリア。悟りを歌う。それが妬みと知って、なお歌う。
きらめく孔雀に羨望を覚えて、ひがみを覚え、聖書を開く。
カナリアは知っている。風景に馴染めぬ己の姿を。
カナリアは知っている。孔雀になれぬ己の羽を。
空に鷲が飛ぶ。鷹が飛ぶ。
強くなれればとカナリアが空を見る。
カラスが街に飛んでいく。カモメが港を漁る。
カナリアは大衆の愚かさと、大衆に慣れぬ自らを嘆いている。
翼は疾風怒濤。
爪はモラトリアム。
昼に孔雀の羽を着飾り世を憂う。
真夜中に痩せ細った己を憂う。
鳴けばどうにかなるわけでもなく、哭くばかり。
カナリアは知っている。己の終幕を。
それは疾風怒濤。
夢の欠片の疾風怒濤。
735 :
名前はいらない:2007/08/14(火) 02:47:18 ID:Id1HeV0G
「舞姫」
悲願にたゆたう、花びらの流星群。
散りゆくことは舞うことと、花火の一筋、頬につたる。
あわよくば匂いを伝えて天の川。絶えず生まれて、消えゆく前に。
舞うだけならば儚いけれども、堕ちた流星、星にはあらず。散った花びら、道行く人は目もくれず。それは花にもあらず。
悲願は叶わず。彼は遠く。ロシアの夏はあまりに短く。
彼岸に惑う花びらの、大和の海はあまりに深く、忘れながらもなお縛るのは、少女のときの躍る恋の舞姫だった、かの時代。
今も艶やかに帯だけが色めいていて。
古語体で統一すんならちゃんと統一しろ
737 :
名前はいらない:2007/08/14(火) 17:17:44 ID:IBlSlZod
「花火」
雲のない空に雷の音。
打ち上げられた幾多もの情熱。
人々が天を見上げ
つかのまの叫びに意識を向ける。
たった一瞬の連続が
流れ行く時間のなかに溶け込んで行き
やがて消えていく雑踏のなかに
人々の想いが火花を散らす。
満ち足りた月の微笑が
そんな物語の一つ一つを
鑑賞しているかのように
なにもかもが満ち足りぬ大地を
照らし出して
そんな光の微笑みに
愛をください!!
と大声で花火を打ち上げることができたなら。
たった一匹の狼でも安らぎに包まれて眠ることができるのかな。
「ただ書きたい」
馬と鹿がいたんだ
って言ってもここじゃ同じものを指すんだけど
空想で直情に触れたらしいよ
そしたら飼育員が出てきて
動物園が閉鎖になったよ
取り留めないの俺だけなんだよな〜
構図が似てたり
過去から未来に戻ったり
未来から過去に戻ったり
740 :
名前はいらない:2007/08/15(水) 03:31:17 ID:LEp7VotO
『クロスロードの誘惑』
クロスロードを曲がれば悪魔が話しかけ、お前も歌わないかと手招きをする。
契りを結べば、それまでと。
ビンのフタで弦を奏で、明日を笑い飛ばしたブルース握って。
傷ついたレコードのようにいつか夢が霞んでしまっても、クロスロードに感謝しよう。
旋律はいつも過ぎれば後の祭り。
鼻歌は忘れた歌ばかり。
教会は今日も讃美歌歌い、ゴスペルで祈り。
今を嘆くアル中は、酒場のソウルに手を合わせ、かつての仲間に思いを馳せて、クロスロードにグチを吐く。
悪魔は冷笑浮かべ歌を歌う。
クロスロードの誘惑。知ってしまえばハイになる。
やがて身を焦がし、燃え尽きて灰になるまで。
それでも、ビンのフタで今日を奏でて。
ガラス越しのギターに魅せられ、恋い焦がれ、拳を握りながら。
昨日を慈しみ、明日を笑い飛ばすブルース口ずさみながら。
クロスロードを渡る。
ヤツがせせら笑っても。
契りを結べばそれまでと知りながらも、ビンのフタで弦を奏で。
741 :
名前はいらない:2007/08/15(水) 16:46:09 ID:GACNnUXB
「詩」
きょうも何もなかったよ
空気中にけだるい甘いにおい
どうやってこれから生きたらいい
女の子男の子
それぞれが自分の華を探して
横目でペットボトルを見ながら
携帯を気にしながら
歩いている
ちいさい人おおきい人
ほんとうはおおきくなりたくない人なんかいないんだろう…
よわい人つよい人
よわい人のよわさをかわいいと思ってるの?
おとうさんおかあさん
炎天下のベビーカー
あなたのためなのよ、と
恩着せがましくならないで
何に力をこめればいい
何かに生きたというのは
自己満足や幻想?
きょうも何もなかったよ
空気中にけだるい甘いにおい
どうやってこれから生きたらいい…
無題
今私の目の前にあるのは他人が抱え過ぎる必要なんて無い壁
今私の肩の上に載るのは実のところ私が自分で捨てないことを選択してきた荷物
この壁を越えればどんな景色が待っているのか
それを見てこの心は何を描くのか
その時カバンの中はどうなっているのか
わくわくしつつ 不安がりつつ
照準を合わせて 積み立てて
今はただ心のやつにこの歩みを止めさせたりしない事が
まわりまわってこれまでの到達点
耳に入ってくる流行歌
作家自身でも神様でもなんでもない私は
感じ入るフレーズだけを私なりに紡ぎとろう
そして出来上がった鼻唄を気ままに何度もうたおう
暑い日には汗をかいて
陽にじりじりと肌を焼かれて
ビキニラインなんかには案の定やられて
寄せては返す波の様な
そんなまあるい繰り返しも
それもそれとして
この身に一石投じられておきたい
力足らずや言葉足らずもさることながら
それよりずっと心足らずでいたくない私が
必要な力を足に込めたなら
また一つ仲間入りする皴一つ
「ぬるま湯」
ぬるま湯に浸かる
手を広げて体を楽にする
唾を吐きたくなる一日にも
癒される時間はあって
今はただ
あたたかい南の島の海に漂っているようだ
コバンザメや鮫の餌食にでもなってしまえと
偽善的妄想を結局は許さない我の強さを
生きていくために噛みつぶして
ああまた奥歯が痛い
歯軋りの癖がやめらんないや
浸かったまんまの体や
頭から
悪い汗を絞り出し
浴槽に沈んでは
軽くなった空気 吐き出して
冷水で身を締める
暖まった体はタイルを流れ
排水溝の渦に すてる
745 :
晃:2007/09/01(土) 13:01:04 ID:NV5+Hkpe
感情ってこんなに不確かで、不安定な物なんだ。
あの時の気持ちは嘘じゃない。
だけど今は何にも感じない。
冷たい奴だと思ってくれていい、俺は気紛れだから。ごめん。
「永遠の愛」なんて俺は信じない。
でもさ。
「継続的な愛」は好きだよ。
俺は好きだから、愛し続けるよ。
道草、寄り道、廻り道
道草、寄り道、廻り道、嫌いじゃないけど、何処へ向かって居るのだろう?
目指した場所は遠すぎて、道草、寄り道、廻り道
いつか辿り着けたらいいな
道草、寄り道、廻り道、それでも、帰って笑って居られる場所があったらもっといい
道草、寄り道、廻り道、私の生き方
747 :
名前はいらない:2007/09/14(金) 09:11:03 ID:dh12HaqB
「時翔小学校」
理科実験室の匂い 白衣の染み
アルコールランプに点火命令下る 僕はアルミの容器で水を沸騰させる
白衣は引き出しから乾燥麺を取り出し昼の用意をする
薄い鉱石のプレパラートを透かして太陽を見ている白衣は僕と殆ど変わらない乗り
黒板に書かれた僕らへのメッセージには笑ったよ
あの頃の僕が今の僕だったら
白衣の為に花壇に並んだ葱坊主を解剖用のメスで刻んで差し入れしただろう
久しぶりに思い出した白衣におっはようごっざいまーーース!
どこに居たって如何したって生きていても消えても必ず届くんだろう?
白衣よぉ チョークの使い方が超上手いのな尊敬するわ のけぞる引力忘れんなよぉ
748 :
わら:2007/09/14(金) 19:13:41 ID:qb6GZyn5
かまって。かまって。かまって。一人にしないで。かまって。かまって。心がほんとにかまいたち。
とてもとても狂いそうになる
愛しているゆえの苦しみ。
貴方の全てが欲しくなる。
貴方のその体を引き裂いて
温かな血肉を飲み込めたらどんなに
貴方と共に語り合いたい
その心も私の本気なら
貴方をずたずたに引き裂きたいと
思う心もまた本気。
どちらも貴方を好きだから。
そして、貴方はどちらも知らない。
この心は永遠に伝わらない。
だって、貴方はすでにこの世にいないのだから。
750 :
もうきん:2007/10/04(木) 20:52:49 ID:uUPNLoJx
「夕焼け」
もうすぐ夕焼けが始まる時間に会えたら
しあわせ
急ぐことなんか何もないし
帰る部屋が消えるわけじゃない
あたたかな草をてのひらに感じながら
きょうの最後を見届けよう
だれもいない浜辺はまるでわたし専用のスクリーン
視界がまにあわないところだってきっちり心で見える
オレンジ? ちがう
こがねいろ? ちがう
燃えるような? ちがうちがう
もっともっとうわーーーって吠えてうしろにたおれるしかないような
それからたそがれ だれ? すぐとなりにいても顔が見えない
それからたそがれ だれ? いないはずでもだれかいるような
確かめなくていい いま 知らなくてもいい あした
それだけでじゅうぶんじゃないの
そうでしょ
もうすぐ夕焼けが始まる時間に会えたら
しあわせ
「深夜、自宅特急に乗って」
僕が小学校高学年になると父と母はもう同じ部屋では眠らなかった
それまでたびたび夜中に聴こえた両親のいさかいの声がなくなったことを
喜ぶべきなのか悲しむべきなのか僕にはわからなかった
二段ベッドの下で眠る兄がまた僕の寝台を蹴り上げてくる
いくら文句を言っても兄はそれをやめようとはしないので僕ももう諦めてしまって
ごすんごすんと僕を揺らす兄の足に一定のリズムを期待しながら
幼い僕には膨大な夜の時間をひとりもてあます
子供の頃の僕にとって深夜は内も外も等しく暗かった
だからその暗い空間にはまだ僕の空想を詰め込む余裕がたっぷりとあった
僕はこの4DKの築30年の家が音もなく動き出す空想に包まれて眠りにつく
モアイ像の立ち並ぶイースター島やペンギンのすむ南極に向かって
僕の家はゆっくりと見慣れた景色を離れて滑りだす
そしてスピードをぐんぐんと上げてゆく
真っ暗な窓の向こうに吹き飛んでゆく紺色の町を映し出しながら
僕はここではない見知らぬ場所へとベッドにからだを横たえながら進んでゆく
日焼けした父の逞しい両腕に抱きかかえられて眠った幸せな記憶を呼び起こして
この家は太平洋の大海原を飛んでゆく 眠につく父と母 兄を乗せて
目が覚めたらモアイ像やペンギンに囲まれて皆びっくりするだろうな
なんてひとりでにやついて次の日のことなんて全部わすれて
この家はすごいスピードで夜の闇を走ってゆく
(つづき)
現在兄は遠くで自分の生活を送っている 父と母はいささか年老いた
兄に毎夜蹴り上げられた二段ベッドは僕が中学生になった時壊して捨てた
あの住み慣れた4DKの築30年の家も今は駐車場になっている
深夜が暗闇をもてあました領域であった頃はもう遠く
僕は昼と地続きになった夜をひとり過ごす
子供の頃の意味においての未知の領域はもうない
イースター島も南極も夢と同時に現実の匂いが常に付きまとうようになった
それがかなしいことだとは思わない 僕は大人になったのだから
眠りにつく時 ふと幼いころ空想した自宅特急を思い出す
もう長い間思い出すことすらなかった小さな空想に身を任せてみる
向かう先はイースター島でも南極でもない
そこに向かってこの部屋は音もなく見慣れた風景を離れてゆく
ぐんぐんとスピードを上げて
紺色の現実を吹き飛ばして
物語の透過性が明らかになって
その上で四散してゆく時間の累積を
アパートの屋上の縁に座って君と眺めている
硝子の肺の中で育った揚羽蝶の幼虫は
蛹になることはないだろう
水面に映った花火のように天蓋から地平へと
波及しては消えてゆく時間の広がりは
僕と君を等しくかなしくさせるけれど
その微かな響きが僕たちを音叉のように動かすから
日が暮れて
僕たちは明日のためにおなかをすかせる
「距離」
見たくないなら
泣いて
聞きたくないなら
叫んで
触れたくないなら
捨てて
物事は単純なんだよ
きみが思っているよりも ずっと
彼女は傲り
きみは笑って
わたしは逃げた
机を叩き
列車に乗って
秘密を埋めよう
ここは不変だ
だからわたしたちは泣く
そして安堵している
ずっと動けないまま
757 :
晃:2007/10/10(水) 19:06:34 ID:xiyf2ib8
滞らない高速道路。
激しいライト。
騒々しい人並み。
俺は此処で生まれたんだ。
何も知らない、知りたくない。
何もわからない、わかりたくない。
白黒の瞳じゃ、総てが虚しいよ。
君と共に活けたなら、この籠を潰せると思ってたのに。
君は笑顔で鍵を締めていったね。
心は放置状態のままさ。
今日も雑踏にまぎれ、嘘を塗り固めていくよ。
俺の叫びが君の耳に届いてくれたらいいな。
>>755 全体としてはとりとめが無くまとまっていない気がします。
そのせいもあるのだろうが、
日が暮れて ・・・ 区切りとしての言葉が少し光ってる。
>>756 流れとしてはまとまっているとは思いますが、
だからどうなのだ?という気もきます。
状況はわかりますがそこまでで中断して着地してないように感じます。
>>757 俺は此処で生まれたんだ・・・という部分が上半分と下半分の繋ぎを弱くしているように感じました。
しかし、何回か読んだらわかるような気もしますし、敢えて必要な要素なのかもしれません。
最後の1行が宙にさまよう思いをつなぎ止めていますね。
よいと思います。
「視界良好」
ぼくたちはうつくしいんだそうです
だから
飛ばなくちゃならないんだそうです
そういうルールで
世界は回っているんだそうです
頬を撫でる風に目を細め
近づいても遠い青に酔い
隣で狂い始めた鳥と戯れ
遥か彼方の天空と
そばにある地上に
大きく手を振りながら墜ちていく
そういうビジョンが
何よりもうつくしいのでした
どこまでいっても視界は青い
ぼくの瞳には海と空と
きみしか映らない
きらきらかがやく海の前で
ふと
きみの髪の色を思い出しました
飲み込まれる5秒前
笑うのが正解でした
巧みですね。
感想として、
特攻隊的?に死ぬことを余儀なくされ、
それが当たり前の事となっている世界。
軽く淡々とした流れにSF的な別の世界を感じます。
ただ、
個人的には締めの 正解でした がしっくりしないように思いました。
761 :
晃:2007/10/14(日) 22:52:54 ID:EI820eu4
僅かに願う。
多量の嫉妬で
死にかけてる俺
を看ても、
ただ君は笑いながら
「便利な奴だった」と
手をふりほどいてね。
*ナイフとフォークを持って
「頭だけを」戴きましょう。*
762 :
M..N:2007/10/15(月) 16:38:29 ID:IVwNTCQC
例えばそれが
99の嘘と
たった1つの真実で
作られた話だとしたら
99回あなたが
私を騙したとしても
ただ一度から心から
愛してる囁けば
きっと私は
あなたに全てを捧げるでしょう
一途に‥
ただひたすらに‥
あなただけを愛して
763 :
M..N:2007/10/15(月) 16:47:14 ID:IVwNTCQC
忘れたい
忘れたい
でも
忘れられなくて
たった
一つの事
許せなくて
私は
突き放した
突き放さなきゃ
駄目だった
本当は大好きだって
叫びたい
愛してるよって
叫びたい
でも言えない
言ってしまえば
もう後戻りなんて
出来ない
壊れそうなくらい
不安になるだけ
誰かが
泣くのは
見たくなくて
それでも
私の我が侭が
散らばる
あなたと一緒に居る時間が
止まればいいのにって一瞬でもいい
揺るがない
愛が
ここに欲しいよ
764 :
M..N:2007/10/15(月) 16:53:59 ID:IVwNTCQC
いつの時代も
問題は山積み
パンク寸前の世界
傾く傾く世界
それでも私達に
宿題を
どんどん出してくる
欲を出せばきりがない
人間の欲は溢れるばかり
蛇口がぁったら
止めたい
ちっぽけな事で
始まる争い
転がる程の
人生のレシピ
途方にくれても
泣きわめいても
笑っても
愛し合っても
楽しんでても
宿題は終りそうにない
これは永遠の課題
死ぬ前に分かるかも
悩んで悩んで
辿り着くものかも
人生は難しい
生きてく程に
広がる迷路
今を壊して
逃げ出したくなる
アイデンティティの
その意味も霞む
世界は今
楽しく悲しく
響きあう。。
「林檎」
彼はそのことについてもう間違える権利はないので
折れかかった林檎の枝の先端に黙ってロープを繋いだ
夜目を覚ますと辺りがどこの暗闇かわからなくなってくる
彼はそこに最も美しい頃の少女の裸の死体を築き上げると
それに触れることもなく彼は自らの盲目をみがいた
少女の身体の丸みに合わせて彼の暗闇は潮の様に満ち引きする
少女の髪は半ばまで闇と融合し白い裸体のみが異様な輝きを放っている
彼の指や舌 陰茎は幾度となくあらゆる試行を経て少女に降ったが
それが少女の肉体に触れることはなかった
だから彼は眩しそうに少女を見つめながら盲目をみがいた
彼はそのことについてもう間違える権利はないので
折れかかった林檎の枝の先端に黙ってロープを繋いだ
落ちた
帰り道だけは間違えなかった
五感が敏感になってくる時間帯になっても
読んでいるはずの詩が理解できずに焦点をぼやかして
モニター
の重心の奥をみつめたりして言葉の起伏、山と谷とのゆがみをたのしむようになる
もはやここに詩の言葉は存在しない
私の言葉のどこにも みつかりはしない
空しい
「月に遠吠え」
今日の日を忘れずにいこう 昨日なんかももう少しぶらさげていこう
例えばそのせいで少しばかり 100mのタイムが遅くなっても構わない
誰かにそっとぬくもりを与えられる様な手でもって
時に空まで届くささやかな幸せの匂う様な足取りでもって
似かよる営みのこだまを「どうせ」と詩ってしまえる少し嫌な確信犯なんかも
いいよいいよと手招き出来る様な余裕でもって
意気込んで膨らませば浮かんできそうなそんな言葉たちの
角張らない程度のその原型の為にも
心に少しスペースを やはり明日も空けておくことにしよう
思わず吐いたため息で自分を全て塗り固めてしまう様な
そんな危うい過ちだけはおかしたくない
今夜のところは遠い遠いあの月に
遠く遠くそう吠えて留めるとしよう
もちろん負け犬のそれなどとは似つかないといった具合に
駅から帰る途中
ロータリーの脇で彼女の右足を拾う
鞄の中に詰め込むが足首だけがうまく収まりきらない
マーブルのペディキュアが塗られた爪が街灯の光に反射する
処理し損なったわずかな指の毛が微笑ましくて
このままで行こうと彼女の足首を鞄から突き出させたまま
快速のバスに乗り換える
仄かな明かりが灯るバスの車内は
街灯りで影が振り子のように揺れる
僕と彼女の足がバスの床の上をゆらゆらと
異形の怪物のように笑っている
結局家に帰り着くまでに彼女の他の身体は見つからなかった
鞄の中の彼女の右足は僕のものと付け替える訳にもいかないので
ベランダのプランターに挿して水をあげておいた
このところは天気も良いのでうまく根付くといい
月が高く上っている
彼女は今頃どこかで無くした右足を悲しんでいるだろうか
左足だけでけんけんぱをやりながら今日の月に影を揺らせているだろうか
僕の知らないどこかで
「九転び十起き」
不器用なくらい器用に時計の針がめぐるもんだから
足を伸ばし続けてると馬鹿者扱いで途端に置いてきぼりをくらう
誇らしくないものだらけなのに格好悪いのは嫌で嫌で
喧騒とインテリジェンスの前で相応の汗をかくばかり
気の遠くなる様な連続を思い知らされて
空しくて腹立たしくなっても
退屈だなんて思ってる余裕は
コストやら人波やらとシーソーさせられたり
たったのワンクリックでゴミ箱に捨てられたりする
別の理由なんかが出どころだったとしても
何でもかんでも厳しい目でばらばらに分けられたりすると
大切にしてたもんまで小さく馬鹿らしく見えてきたりする
子供みたいな事言ってるな
なんて上辺ではそう言いながら
それでも心では子供のそれに敵うぐらい
煮え切らなくとも愛ある明日を信じていたい
だって否定だけはしたくないもんな
自分が生きてるって事を この場所を
そんなに捨てたもんじゃないはずだから
誰かと分かち合えたり信じ合えたりした時なんかには
この上なく胸躍ったりもするわけだから
しつこいぐらいに何だかんだずっと
胸の中にあり続けてくれたこの心は
またどんな雨や風に晒されようが
何度でも思い返すに足るはずだから
手直しします。
「確かなもの」
不器用なくらい器用に時計の針がめぐるもんだから
足を伸ばし続けてると馬鹿者扱いで途端に置いてきぼりをくらう
全てが誇らしくなんていかないのに格好悪いのは嫌で嫌で
喧騒とインテリジェンスの前で相応の汗をかくばかり
気の遠くなる様な連続を思い知らされて
時に空しくて腹立たしくてどうしようもないけど
だからって退屈だなんて思ってる余裕も
コストやら人波やらとシーソーさせられたり
たったのワンクリックでゴミ箱に捨てられたりもする
別の理由なんかが出どころだったとしても
何でもかんでも厳しい目でばらばらに分けられたりすると
大切にしてたもんまで小さく馬鹿らしく見えてきたりする
子供みたいな事言ってるな なんて上辺ではそう言いながら
心の確かなどこかでは 子供のそれに敵うぐらい
それでも愛ある明日を信じていたい
だって否定だけはしたくないもんな
自分が生きてるって事を この場所自体を
そんなに捨てたもんじゃないはずだから
ユーモアやら知恵やらその他大勢が
僕らに呼ばれるのを待ってるわけだから
誰かと分かち合えたりした時なんかには
この上なく胸躍ったりもするわけだから
ねじの外れたような言葉や どうせなんて言葉の代わりに
笑っていこうよ何度でも
いつもは嫌ってたどこかの親父の頑固っぷりを
こんな時には拝借したりなんかして
空元気が多少混じってたって
そこからまた何か生まれていくはずだから
どんな雨風に晒されて形が変わっていこうが
しつこいぐらいに何だかんだずっと
胸の中にあり続けてくれたこの心は
これからだって何度でも 思い返すに足るはずだから
うおおおおおおおおおおおおおおお
勘弁してくれ
Ctl+Z、Ctrl+Z
時は戻らない。
あるはずのない大事なことなんてことから
毎日のように追われ続けて疲れた挙句の徹夜明け
気分も乗らずにサーフィンをこなすと
だんだんと安らぐのったり精神
けれど大半の文章はおなか一杯の言葉なもんだから。
思わず打とうとしたまた今度、の遠慮のため息、
想い。
なんだか拍子抜けさせられたような誤字に
思わずひょっとしたけれどすぐにほころんだ
ああ、これでまた真剣に考えられる、大事なこと。
「ゆれている」
ゆれている
ゆれている
世界がゆれている
空がゆれている
街がゆれている
樹が 草が
空が 雲が
人が 君が ゆれている
ゆれている
かなしんでいる
なみだぐんでいる
ゆれている 君の手
ゆれている きのうの日付
ゆれている 長くとおいみち
すべて
ゆれている
かなしんでいる
なみだぐんでいる
ゆれている
ゆれている
ゆらゆら
ゆらゆらと
足元がおぼつかない
波立っている
雨に洗われている
ゆれている
ゆれている
なにひとつ
確かじゃない
ゆれている
ゆれている
とめろ とめろってば
ゆれる
ゆれるすべて
ゆれている
ゆれている
ゆれている のは誰か
泣いている のは誰か
おまえは片足を上げているだけ
その一歩をおろせ
「クイナが見た空」
その鳩は僕の前で一度も空を羽ばたくことがなかった
十月の澄んだ水みたいな空を君は飛べなかった
君にとって空はただその丸い瞳に映る窓に区切られた青色
そこに君は何を感じていたのか僕にはわからない
1985年の秋 学校の帰りの僕は
父の仕事場の脇の側溝で蹲っている傷だらけの鳩を見つけた
僕が抱えてきた君を父は一目見るなり
猫にでもやられたのだろう
もう長くないぞと言った
僕はそんな父の言葉に目もくれず君を家に連れて帰った
家の縁側でバスタオルを広げその上に君を乗せ
なんとか元気になるように餌をあげつづけた
鳩が何を食べるのかもよく知らなかった
だからそこらの庭や公園で片端から
虫や木の実を取ってきては君の前に並べた
君はそれを何一つ食べようとしなかった
時間が経つごとに君は弱っていった
君は時々その羽をばたばたと羽ばたかせる
飛ぶ力はもうないのにばたばたと羽を動かす
飛びたいのに飛べない
そのことが恐怖するように更に羽をばたつかせる
何もできずに僕は君の前に水を置いた
次の日の朝にはもう君は冷たくなっていた
気落ちする僕に父は最後まで面倒みてやれと
君のお墓を作るよう言った
家の駐車場の脇にある柿の木の根元に僕は君を埋めた
そして僕の両手からこぼれる位の大きさの石を置いて
そのてっぺんに彫刻刀でクイナと彫った
君が元気になったら名付ける筈の名前だった
クイナ
今思えば僕は傷ついた君を助けてやろうなんて仏心で
君を側溝から拾ったのではなかった
ただ新しい家族が欲しかった それだけだったように思う
結局僕たちはただの一度も心を通わせられなかった
羽を必死にばたつかせ茫漠の瞳で空を見る君
その瞳に一度でも僕が映ることがあっただろうか
長く住み慣れた僕の家はもうない
だが君のお墓は今もあの柿の木の根元にひっそりと残っている
今僕の瞳に映る空はクイナが見た空と同じ
水のように澄んでいる
本当にいらないものがあるなら
この指輪にお願いしなさい
亡くなった母はそう言い残していた
いま私の手に
くすんで輝きを失った金の指輪がある
私は指輪にお願いした
私をいじめる学校のやつらを消してください
すると指輪がかがやきだして
その金の輪のなかに
クラスメートの何人かを吸い込んで消し去った
私は穏やかな学校生活を送れるようになった
私は指輪にお願いをし続けた
私の前から消し去ってください
汚れたもの 醜いもの
私を怒らせるもの
私を悲しませるもの
嫌な気持ちにさせるもの
指輪は何でも吸い込んだ
物 動物 人間
ひとつの街
ひとつの国
私は私の思う通りの世界を作っていった
いらない いらない
これも あれも それも
みんなみんないらない
(つづき)
気がつくと
私はひとりぼっちになっていた
私はなにもかも全部を消してしまった
そこは私がいるだけの
何にもない ただただ真っ白な世界
私はさみしかった
かなしかった
そしてやっと気付いた
ほんとうにいらないと
指輪にお願いするべきだったのは
私のかなしい心 弱い心だったのだと
私は指輪に
母さんに
心からのお願いをした
私のさみしい心を消し去ってください と
すると金の指輪は
今まで見たことが無いくらいに輝きだし
かつて私の捨てた世界が戻ってきた
いや そうではなかった
金の指輪はさみしい私を
いらないものの元へ消し去ったのだ
いらないものが集積された世界で
私はせいいっぱい生きた
嫌な思い 悲しい思い 辛い思いをしながら
そして私は
ひとりの男性と出会い結婚をした
母さん見ていますか
あなたのくれた指輪は
私の弱い心
さみしい心を消し去ってくれました
母さん見ていますか
今はいらないものなんてありません
私は幸せです
独裁スイッチのやうな。
>>778 ググってみたらほとんど同じだった。
やばいなあ、全然意識してなかったわ。
「冬の門」
冬の門は狭く重たい
立ちはだかる鉛の番兵どもは
そこを潜ってゆく巡礼者の列を検問し
そのうちの何人かの首をはねる
僕はその切断された頚椎から歩き出した
数える歳も知らないまま
過酷や沈殿が冬の一語に収められて
そこを歩く巡礼者たち
暖めあう同胞の背と背 手と手
それはあまりに薄いので慎重に身体をかさねる
僕は彼等がつくった海を泳いできた
溺れる術も知らないまま
張られる糸 ちぎれる糸
そこに理由などないので
巡礼者たちは疑念もなく歩みを乱さない
それぞれの疲れや諦念の背を次の者の手が押す
僕は手 僕は背
同胞の愛を奪って歩む
巡礼者たちの列はつづく
開かれた冬の門へ
あるいは閉ざされた冬の門へ
ひごろもの花が咲く冬の門へ
「鹿児島本線上り」
筑前新宮駅から北九州の小倉駅へ向け列車が発進する
九月のまだ青い田園風景を
包み込むように広がってゆく澄んだ空
僕は泣いていた
空があんまりに奇麗だからなのか
自分があんまりに情けないからなのか
少しも判断がつかなかった
僕は泣いていた
25歳 もう若さを許される歳ではなかった
アルバイトを転々としては定職にも就かず
親に心配ばかりかける親不孝な息子だった
五年ぶりに再発した脳腫瘍だった
その治療のために新宮町の病院に入院していた
放射線治療のために頭蓋骨をネジで固定された僕の姿に
母は必死で涙をこらえていた
空はどんな形容も及ばない蒼さで僕を許していた
または禁じていた 僕の甘さを
その時だけは生まれ変わりを信じられた
僕は泣いていた
あれから数年が過ぎた
空を見て泣くことはない
まるであの日のことは夢のなかの出来事のように
あの空の青さも僕の夢が作り出した幻想のように
人生において
生まれ変わりなんていう劇的な変化があるだろうか
結局僕は生まれ変わることはなかった
人生はあの日の列車のように
ゆっくりとカーブを描いて路線をかえてゆく
そして駅についたときに気付くのだ
あの青い空は僕の幻想が生んだ空
生まれ変わりを心から望んだ
僕の後悔が生んだ空だった
僕は今もどこかのカーブを走っている
駅はまだ見えない
「さよならチェーンリング」
青く危うい私は乾いた風に憧れて
無理からに拾ってきた鎖を半い手で必死に握り締めていた
はじめは心地良かったがそのうち重くて重くて耐え切れなくなった
左足には右手を出すなんて自分で自分に言い聞かせる始末
そしてとうとう掴んでいた鎖を離した
ジャラジャラと地に落ちるその音の大きい分だけ
自分の全てが風化しそうな気がして怖かった
それでも体に馴染んでる別の鎖は離れずにあった
しっかりとした重さが感じられた
心の全ては消えなかった
長く連なった一筋の白い光の様なものが胸に入り込んできた
希望に似た想いが見え隠れした
風など無くてもあるものだった
太陽はちゃっかり私を照らし続けていた
心が消えるはずなど無かった
この身体だけで生きてるなんて控えめすぎてずうずうしかった
さよならチェーンリング
さよならこんな言葉
「詩」
おぎゃあ と うまれた ぼく は
ひとこと の きたない さけびごえ
くそったれ てめえ ぶっころすぞ あほだら
うあああ おおお ぐああ あああ
それだけ しか のう が ない ぼく は
ただ ひたすら いらいら と
きのう きょう の うえ を
はち の じ を えがき ながら
ぐるぐる はしる
そのうち ぼく は ほそながく なって
ひとこと の はつおん じゃ
いき が つづかない
だから ぼくは いろけづいた かのじょ を みつけて
ずっこん ばっこん と こども を つくった
ぼくは にっきゅう はっせんえん の
ひやとい の しごと を
ひたい に あせして はたらいて
かのじょ には あたま を さげて
じきゅう ななひゃくえん の
ぱーと に でて もらって
うまれた こども を やしなった
きがつけば ぼくは ひとこと の さけび
なんて きまま な そんざい では なかった
つね に うんこ の におい が とれない
こども の あいて を しながら
ぼく は あらためて おもい かえす
いき が つづかなかった から
ぼく は かのじょ と おまえ を うんだ
おまえは いったい だれだ
こども が ぼく を みつめる
すると その じゅうえん の びーだま みたいな
ひとみ は ぼく も かのじょ も
ひやとい の しごと も ずっこん ばっこん も
ぼく の さけび も
ぜんぶ ぜんぶ のみこんで しまった
そして うまれた
おぎゃあ
784 :
臨月:2007/11/21(水) 05:27:58 ID:pa5MH6+9
氷砂糖の水晶は、どれもみんな甘かった。
昨日の夢はコンペイトウ。色鮮やかに、トゲは鋭く。だけどみんな溶けてしまった。
明日の楽しみはチョコレート。ビターはまだまだ苦いみたい。太陽の下、働く民の。
ソーダの海は、鳥たちが、羽を休めにやってくる。
酔っ払いが「あれは酒だ」と言うけれど、クリームのカモメは、ただただ鳴くだけ、笑うだけ。
クッキーの大地は死んでしまった。カラカラカラカラ泣いている。
あんこの山は潰された。ドロドロドロドロ嘆くだけ。
白玉の月に、あんみつ色のコウモリが、夜の味つけ、もうすぐ真夜中。
イチゴのにわとり、ハチミツ持って朝の味つけ、もうすぐ夜明け。
練乳の天の川に飛び込んで、まっすぐいけば桃の星。遠い昔に教わった。
入り口はお菓子のトンネル。出口はおかしなトンネル。どっちもおんなじトンネルだった。
向こうで誰かが僕を呼んでいる。
そうだ、明後日、僕は生まれるんだ。
785 :
名前はいらない:2007/11/21(水) 08:10:11 ID:RxOXV2Ee
おはよー。なんて綺麗な朝の始まり。きのうの雲は皆どこかに消えた。θ星は今日も輝いている。
憧れはもういらないと
鋼の空から撥ね返された
スニーカーの通り雨
こころは離れて住んでいる
手と足だけは忙しく働く
作り出したお金で税金を払って
冷えた実利が肺に積もる
不思議そうに咳をしている
はだしの子供
もうこころは離れて住んで
時々電話をかけている
もしもしそこに誰かいますか
「発酵」
二年間放置してきたものを
片付けなくちゃいけません
きっとおかしな匂いがして
どろどろ溶けて腐っていて
ああいやだ
逃げてしまいたい
向き合わなかったツケがこれか
あなたの愛は憎しみに
わたしの渇望は恐怖に
変わってしまいました
年月を理解しないまま
愚かなまま
暴いたらどんな顔をするんだい
ぶっつり途切れた無限ループ
どんな風に歪むだろう
知りたくなかったその形を
いまはどうしても知りたいのよ
ねばついたそれを両手で掬って
「ドライブ」
皮肉な晴天 ガソリンは燃えて
しかめっ面の僕の変わりにアクセルはブンと唸る
馬鹿野郎
この甘えん坊のろくでなし
お前はいったい何をしてこられた
中天に瞬く太陽に
全部見透かされてそうだ
想いだけでいい気になってた
向こう側のやつらが言ってたことも
それはそれで正しかった
離れていった奴らも責めることなんて出来ない
馬鹿野郎
鎖は姿を変えてお前に重心をもたらしたんじゃなかったのか
せっかく手に入れたもんをみすみす手放せないんじゃなかったのか
試されるべき相手ならもう見つかったんだろう
まだまだぬるい まだまだあまい
足りないものだらけだ 知らないことだらけだ
馬鹿野郎 こんな所で何くすぶってんだ
夕暮れ 私と太陽の間に雲が割って入って
赤と淡い紫が交わるそこに焦点が合ったとき
こればっかりは笑えないと笑った後でこらえてた涙があふれた
「手」
繋がってなきゃ おかしくなりそうだ
手を差し出すから 握り返しておくれよ
世界は立体を映し出してまわるまわる
僕も自分とそれを天秤にかけておどるおどる
ある日突然のように あるいはやっと要領を得たように
君だって変わりゆくんだろう 僕が昨日の僕でなくなっていくように
どっちが先か後かなんてわからない
そのために神様とかこしらえたんだろう
僕になどハカり切れないし
拒まれたって攻めることなんて出来ない
でも今僕がしたいことならわかる
でも今僕に出来ることならわかる
気の聞いた返事なんてなくたっていい
手を差し出すから 握り返しておくれよ
訂正 すいません。
788 後ろから3行目「私」⇔「僕」
再び訂正 あいすいません。
789 後ろから2行目「聞」→「利」
「君と僕がひとことの言葉だった時」
ネットの上で君と出会ってから
そろそろ十年が経とうとしている
もう君を思い出すことも殆どなくなったけれど
僕は十年前と変わらずネットの上にいる
1998年 僕と君はとても仲がよかった
じゃれあったり ボケたりツッこんだり
新しい顔文字を作ってコピーしあったり
時々真剣になってお互いの悩みに答えたり
でも話していた事は何も思い出せない
僕は君の本当の名前を知らなかった
君も僕の本当の名前を知らなかっただろう
僕たちは仲が良かった
けれどそれはネットの境界を越える種のものではなかった
君がこの時何を抱えていたのか知ることもなかったのだから
突然掲示板に君の死が書き込まれた
末期の胃がんだったらしい
「らしい」
それが僕が掴める事実の精一杯だった
重大なはずの君の死を僕はあやふやな言葉でしか掴めなかった
思えば確かなことなど何一つなかった
君が名古屋に住む22歳の大学生だったことも
僕と君が仲が良かったことも
君が死んだことも
全てがモニターの向こうの
あやふやな言葉でしかなかった
僕はそれが無性に悲しかった
(続き)
それからどれ位か経って
僕はやはりネットで知り合った人と
現実に顔を合わせることになった
その人は顔をほころばせて僕に言った
「モニターに向かっている時はちょっと不安だった
君が本当に存在しているのか実感持てなかったから」
1998年 僕にとって君がひとことの言葉でしかなかった時
僕もまた 君にとって あるいは誰かにとって
ひとことの言葉でしかなかった
僕たちが使っていた掲示板は削除されてもうない
チャットのログなんていちいち保存したりはしなかった
言葉はそこに留めようとする意思がなければ失われてしまう
こうして君のことを思い出しながら煙草を燻らせるこの世界より
ネットはもっとあいまいで不分明だ
しかし今はそれが悲しいことだとは思わない
言葉は失われ消えてしまうけど
そこに余韻や残響は残るはずから
1998年 僕と君がひとことの言葉だった時
流れては消えてゆくあやふやな言葉だった時
僕は確かに幸せだった
あれからもうすぐ十年
2007年もそろそろ暮れてゆきます
君はどこにいますか
僕は今もひとことの言葉を続けています
「少年ジューシー」
僕の惑星は健康な呼吸を長く忘れて
大気層を放ったまま地表ばかりが立派になって
正しい自転の速度ばかりに気を払っている
僕という一人称が変転を繰り返した
忌まわしくまた懐かしい
遥かなカンブリア時代をそのままに
僕の惑星のマグマは今も
硬い地表の底で対流を続けている
そしてそれはたまにあふれ出しては僕を困らせる
僕の惑星の地表を幼いマグマで覆ってしまう
僕は呼吸を思い出して苦しくなってしまう
少年ジューシー
君は僕の卵の中身
君は僕に人懐こく声をかけて
僕をカンブリアのかつての動乱へと振り向かせる
少年ジューシー
僕は君への挨拶の仕方をしらない
だからいつも悪態をついては
僕からあふれ出た君を惑星の外へ放り出す
おっちょこちょいの少年ジューシー
猪突猛進の少年ジューシー
先走りの少年ジューシー
僕の惑星はいつも君を放逐してきた
僕の平静な地平を脅かす厄介者として
でも君のしつこさは僕の惑星が白亜紀になっても
氷河期を迎えてもいつまでも止む気配がない
少年ジューシー
マグマの君をいかに放り出すかの算段はやめだ
そろそろ君と話をしよう
君を僕の硬い地表に迎えよう
君が僕の惑星の新しい海となるなら
それでいい
少年ジューシー
もういちどカンブリアの話をしてくれよ
幼くてちょっぴり莫迦だったけど
ひたむきだったあの頃の
記念
「ばたん」
階下の部屋のドアが閉まる大きな音がして
まだ自分以外の誰かが生きていることに驚愕する
世界は気の赴くまま人を滅ぼすのに
それを静かにさせる大きな沈黙を持たないのだ
黙っていると飢えてしまうから
昨日買った菓子パンをむしゃむしゃと食う
階下または階上の 暗く寒い部屋の中で
同じように誰かがむしゃむしゃと食事している
小さな音を 大きな音が遮る
大きな音を より大きな音が
入口と出口をなくした部屋のなかを
小さな音で一杯にして僕は漸く耳を塞いだ
あさまで飲んで
いが荒れて
しにそうになって
てを震わせながら
るすでんを呪った夜
798 :
乱れ雪:2007/12/26(水) 04:58:00 ID:eBw2vbIi
吐く息とタバコの煙の違いがわからなくなった頃、僕はいないはずのサンタに訳もなく祈った。
寒い時代の、寒い季節の、寒い夜空は星が皮肉にも綺麗だった。
北風の下に、安酒は冷たすぎる。酔えばわからなくなるだろうけど。
だけど、この眼は誤魔化すな言う。
だけど、冷えた頬は逃げようと言う。
北斗七星には手を伸ばしても届かず、白い息は魂の欠片で、セブンスターは僕の生きざまで。
行き交う車は流星群。
銀河は死人の生きざまで。
星は皆、乱れ雪。
歩調を合わすこともなく。淡々と。
人は皆、乱れ雪。
淡い純白を背負いながら。舞い降りて。
>799 うい、どもです。
801 :
名前はいらない:2007/12/27(木) 04:28:43 ID:k5pl+HOF
田代靖彦は性犯罪者です。
主に幼稚園生以下の女の子を盗撮して
家のPCに保存して性の欲求を満たしている。
また、その画像や動画を使って商売をしようと考えている模様です。
警察には通報してますが近くの方はご用心してください。
埼玉県三郷市在住。
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2A は知障
俺にもアンチが憑いたのか?出世したもんだ。
「産卵期」
ぷっつりと途切れた世界の末端で
巨大な隔たりの向こうを私の子供が泣いている
顧みられることのない覆された陶器の器
ばら撒かれたかつての欲動の時間が眠りに落ちる
その自然な眠りを荒廃した寺院の鐘は目覚めさせようとして
小さな世界の檻のなかで重たい波濤を遣わせる
そして私は頭痛する
よみがった悲嘆や憎悪が私の頭蓋骨を変異させる
血管や臓器のなかを苛苛と巡回していた世界への欲動は
漸く見つけた出口へ殺到する 私は激しく頭痛する
張り出した頭蓋骨の突端は大きく膨張しその重さに手をつく
したたり落ちた苦悶の汗には早くも微生物が発生し
こうして母性という偉大なものとは無縁の私の産卵が始まる
大きく膨れ上がった頭蓋骨に今亀裂が走る
私は嗚咽とともに頭痛を産卵した
何度も何度も繰り返し私は私の帰心そのものを産卵した
夥しい 指先で軽く潰れるような小さな卵たちは
木製の床の上で固まりしばらく静寂を寝床にして眠った
そしてその眠りに退屈すると
少しずつぷちぷちと音を立てて彼らは生まれ出てきた
蜘蛛だった
母性によらず生まれてきた我が子
しかし私は彼ら全てを愛さなかった
私は床に這いつくばって
彼等のうち動きの遅い蜘蛛から次々と潰してゆく
それぞれ驚愕も表さず逃げ散ってゆく我が子たちを
私は這いつくばりながら追い縋りやはり動きの鈍い者から潰してゆく
足の速い子蜘蛛たちは真っ先に家具の影に隠れ
あるいは戸の隙間を潜って外へと脱出していった
散乱した夥しい子蜘蛛たちの死骸の上に私は仰臥した
これでよしと思った
生き残った蜘蛛たちはいずれ適当な宿主を求めさ迷い寄生するだろう
そして再び宿主の頭蓋からまた蜘蛛たちがあふれ出る
私もまたその蜘蛛たちの媒介者に過ぎない
自分のDNAがいささか混じった蜘蛛たちの成長を見守ろう
私の散乱は母性によるものではなかった
だが今私から一目散に逃げ走り新たな宿主を探し奔走する蜘蛛たち
そんな彼らに私は喩えようも無い愛情を抱えている
そうか私は世界の末端で とうとう母になれたのだ
無題
年の功のせいかな それとも世界自体のせいかな
はっきりしないけど 世界はますます回り続けてる
タイムマシーンでもない限り たった一度の今年がまた終わろうとしている
年中秒刻みになんて僕には土台無理なので
月並みだけどこんな年の瀬には想ってみるよ
言葉にしたくてたまらなくなって
誰にとも無くうわごとの様に吐いてみるよ
時代と年齢と性格の 毎日のバランスの上で
僕はいったい何をしてきたんだっけ
ただ優しくなりたかったんだっけ
ただ強くなりたかったんだっけ
ただ格好良くなりたかったんだっけ
ただ賢くなりたかったんだっけ
ただ何かに勝ちたかったんだっけ
ただ唯一の自分でいたかったんだっけ
ただ思いや考えを巡らしたかったんだっけ
ただ誰かと手を繋いでいたかったんだっけ
ずいぶんとたくさん真に受けてきたけど
いつにしろ何か一つだけという訳ではなかった
そして今 心を豊かにする事自体も真に受けようとしている僕には
いったい何が待ち受けているのかな
この背を押すものは何だったっけ
大切なものは何だったっけ
それを見失わずにいられてるかな
僕は僕を保ち得てるかな
ワープこそループ 足元すくわれるなよ 僕よ
ブレ幅やその具合も一つの妙味だとしても
中線を見失う事無く行けよ 僕よ
忘れそうなら何度でも思い出せよ
燃えるたいまつに木をくべて 絶やすことなく
咲く花に水をやって 枯らすことなく
心安らぐ象景に足を伸ばして 磨り減らすことなく
他の誰のものでもないんだから 謳々に歌えよ
そして未来の僕よ 貴方は僕を通過していくのだから
ある意味では 貴方は
今のこの僕が産み出した 僕の子供の様なものだよ
好きな形で好きなだけ 今の僕の中にあるもの 持っていけよ泥棒
幾百の折衷の皺の上に
蔑ろにしない分だけ一方で手に入るだろう歓びは
僕ではなく貴方のものなのだから
今の僕の分までかみしめておくれよ
そして構わない 未来の僕よ
あの頃もまた若かったと
大きな懐で笑い飛ばしておくれよ
今の僕はそれこそを むしろ望んでいる気がするんだよ
その代わり未来の僕よ 忘れないでおくれよ
(続)
今の僕がこんな事を想っていたということを
内側とも外側とも言えないところから
とにもかくにも聞こえる声に
今の僕が耳を澄ましていたということを
お初にお目にかかります
早速書かせていただきます
キミトカナデル
君にとっての僕の嫌な部分があるよね
変わるのは少しずつでいいからね って
言いつけ守らず瞬時に変わる 理想でいたいから
逆に僕にとって君の嫌なトコあるわけなく
ずっと今の色を放っていてくれよ って
でもちょっとごまかしてみたりして 笑顔を見たいから
君と僕とが描くグラデーション
幸せ色に染まっていく
少し黒ずんだトコがあっても この大きな愛で塗りつぶそう
さぁ一緒に幸せな愛を奏でよう
今までたくさんいろんなことあったよね
でも時間が早いのはどうしてだろう って
もっとずっと一緒にいたいよ 明日も会えるのに
泣いたことや笑ったこと どっちがどれだけ多いかな
そんなんイチイチ思い出してたらこの恋終わったみたいだから
今から創っていけばいいのさ 笑顔や泣き顔 全て愛しい
君が僕にくれた手料理
幸せな味がしたんだよ
少し不味いトコがあっても この嬉しさを味付けしよう
そして一緒に幸せな未来を奏でよう
僕はこれからもずっと「守」を唄うから
君もこれからもずっと「愛」でハモってね
君と僕とが唄ってきた愛
幸せな響きがするんだよ
少し下手くそな歌い方でも 見本の楽譜は僕らが創るから
さぁ一緒に幸せな愛を奏でよう
さぁ一緒に幸せな愛を さぁ一緒に幸せな愛を
>>800 アンチじゃなく、素晴らしいってことです。負けました。
「喃語」
生きている事実が細い糸のように風にぶら下っている
僕達はそれを時々悲しみながら新しい本に綴じ込んで
その分厚い備忘録に古い埃を重ねてゆく
それでいいと認めないからには僕達は生まれなかった
長すぎる産道の途中で息苦しさに喘ぎながら僕達は
小さな肺で手をつなぎあって世界にお互いを引っ張り出したのだ
今僕達の前には分岐された道が用意されている
右足を右の道 左足を左の道に踏み出し一歩一歩進んでは
少しずつ身体を二つに裂いていこうよ
どちらかの道に残される僕達の半身の
忌避され続けた激痛が僕達を苛みし活かし続けるだろう
そして二本目三本目と何本も手足を生やして
僕達は分岐を迎えては身体を引き裂いてその痛みに涙する
その為に僕達は小さくなり大きくなり時々異形になっては端の道を歩く
生きていることが窓枠に嵌め殺しされている時は後ろを振り向いて
さあ見てご覧よ 死屍累々だ
少なくとも僕達の世界風景の中では
優しい羊飼いは皆死に絶えてしまった
高層建築の切っ先の上に
寂しい断絶はびゅうびゅうと痛がっている
硬くまた冷えたアスファルトを裸の足裏に乗せると
初めて生まれたままの手と足に
血が巡っているという事実を知るだろう
その清潔な腕で僕達は女を抱こう
はじめてのようにおずおずと
震える身体で優しくしよう
風切羽など永遠に抜かれたままでいい
「喃語3」
僕達はこの国の
巨大な地図を書く事に熱心だった
だが微細な等高線や網羅する裏路地
地図記号の分布にはまるで無関心だった
僕達の 明瞭だが愚かな地図は
明らかな地名と区割された地区のみが正しかった
その地図だけを見て
その地図だけを信じて
僕達は旅を続けてきたが
ようやく僕達は旅先に迷いを生じ始めている
このままこの地図を信じ続けるのか
或いは僕達をより俯瞰させ
微細で精密な地図を作り直すのか
それとも地図などは焼き捨てて
万の灰に分解させ
個別の方向感覚によって個別の旅に出発するのか
僕達の地図は無表情の瞳のまま
僕達の旅の行方を見つめている
「寒気団」
肌の中身を刺されるようで
わたしはじっとまるくなる
それからすぐにはっとして
ああ彼女が来るわ、と呟く
かわいらしい彼女は
いまに真夜中を纏って猛突進してくるだろう
わたしはそれを柔らかく受け止め
あまいお菓子を与え
うつくしい恋の物語と
たくさんの人が死ぬこと
を話し
彼女を溶かしていかなければならない
溶けた彼女が蒸発して消えるころ
きっと彼がやってくる
わたしはにっこり笑って
あまいキスをして
自由なセックスを楽しんだ後
彼と一緒に眠るのだ
わたしの頬に触れたものは
彼女のかけらではなかった
わたしの指でしかなかった
冷えたそれに息を吹きかけ
「ああ星がとても近い」
「雪売り男の断章」
男はただ自身をモチーフとした一枚の絵を
一生をかけて描き続けた
それは男の望んだ人生ではなかったが
余儀のない道であるゆえに
男は今日もプラスチックの水入れに何本かの筆を突っ込み
余人には理解しがたい構図を幾つかの色で染め上げてゆく
例えば
男が雪を売るのなら夏場に限ったことだった
断じて冬ではない
男の売る雪は南極や北極 グリーンランドの雪
のような色のついた雪ではなく
平凡な冬山に積もった平凡なただの雪だろう
掻き入れた雪を冷凍車やクーラーバッグなどに詰めて
それを溶かさないようする知恵なども働かせない
それだけに雪はたやすく溶け落ちる
もとより商業的な価値の低いただの雪だが
溶けてしまえばさらに値打ちのないただの水だ
しかし男はこの上なく愚直だから
深い籠の底に僅かに残った雪の一塊に喜びを見出すだろう
一人二人の客の笑顔に心癒されるだろう
筆が折れるときもある
切らした絵具を買う金がないときもある
だが男は彫刻家に転身したり 平凡な勤め人になったりはしない
それは余儀のない道であるのだから
男には絵を描くことしかできないのだから
一目では理解できない巨大な絵を
雪はとろとろと深い籠の中で溶けてゆく
男の歳月そのもののように
値打ちのない水に変わり果てる
人は男を莫迦阿呆と呼ばわる
だが籠から滴り落ちた水で咽喉を潤す鳥
男の通った後に出来る水溜りで遊ぶ子供
それを知らず男は雪を売り続ける
積もった歳月を溶かすため
籠に残った僅かな雪を喜ぶため
「ループ」
腐ったりんごは捨てないで
溶けたアイスは凍らせるよ
もう終わったと言うのなら
その前に抱き合ってみよう
もうすぐ嵐がくるんだろう
すべてを壊しながら進む嵐
ぼくらなら
その中で立っていられるさ
何度でもここからはじめる
不毛さに呆れてぼくは笑う
報われなさにきみは泣いた
それでももう一度
ふたりきりで眠ろう
朝が来て夜が消える
嵐が来て愛が光る
アマモリトオル ◆yjVBsR9W2Aさん
雨さんのときからの隠れファンです(*^_^*)
すみません、♂ですけど・・・
「喃語4」
敗北の屋根が僕達を失うとき
春を形容した雨がすべり降りた
束縛の窓が僕達を失うとき
陽の光は影を遠く押しのけた
鍵を投げた僕達はドアノブを壊し
つよい風に初めてまばたきをする
振り返るとそこには何もない
何もなかった
それが僕達をひととき凍えさせる
だがその寒さの裏側は既に朝だ
倒れながらゆこう
泣きながら歩もう
僕達はもう生きているんだ
『追伸、各駅停車』
風景はすっかり焦点がぼやけているのに、時計の針はたゆみなく。
昨日までの思い出は噛んだら水の味がした。それでも川は流れ流れて、日付の小石をまた一つ。
ギロチンのような時計の針に追いやられ、終電に乗り遅れのないようにやっぱり今日も祈っていた。
ホントにボクは掬われたくて、海の中でもがきながら手を伸ばし、誰かいないかと手を伸ばし、沈没しかける船をただ見つめている。
海面に浮かぶ星に願いを。天の川を覆う波に赦しを求めて。
サヨナラを書いた手紙をちぎり、最後にどうかと追伸を書いてぐしゃぐしゃにして、切符を握り、ステイションに別れを告げて、駅員だけに頭を下げて。
今日も一日終わったんだねと目をつむる。
そうして列車は発車する。
途中、誰もが夢を通過する。
踏切を越えたむこうに、プラットホームが見えてくる。
「島の父」
島の父はむかし
はるか海の沖で山を高くした
陸の浜辺には
僕達の舟が棄てられている
かつて僕達が
何度も上陸を試みた舟だ
母はその中で
海図の書き直しに忙殺された
僕はふたつのグローブに
一個の軟球を抱えて櫂を漕いだ
島へと続く海は呆れるほど静かで
しかし一匹の魚も見つけられなかった
高い島影のてっぺんで
時々低いしわぶきの声がひびく
それに安心していいのか
心配すればいいのか
どうやっても辿り着けないし
食料も尽きてしまったので
僕達は陸に帰ると
浜辺から手紙を瓶に詰めていくつも流した
百通手紙を流した頃
一通だけ返事が流れ着いた
あれから母はもう舟に乗らない
浜辺で貝を拾っては
たまに遠い島影をながめる
島の父はむかし
はるか海の沖で山を高くした
時々低いしわぶきの声がひびく
それを聞きながら僕は二つのグローブを磨く
820 :
名前はいらない:2008/03/06(木) 22:22:58 ID:i2yheyG+
百合
畳の部屋から
庭の
桃
カンナの葉
紫蘇の葉を眺める
どんな花も
どんな葉も
どんな植物も
人の心を
癒す
821 :
名前はいらない:2008/03/06(木) 22:33:32 ID:i2yheyG+
百合が咲いていた。
夕暮れの帰り道
交差点の奥の道から
ずっと
百合は交差点を見つめてた。
何故か通るたび悲しくなって
何故か涙がでそうになって
822 :
名前はいらない:2008/03/06(木) 22:43:34 ID:i2yheyG+
白百合
みをつくし
曙染
君死に給ふこと勿れ
恋ふるとて
いかが語らむ
皷いだけば
しら玉の
冥府のくら戸は
823 :
ゆめみるちへいせん:2008/03/06(木) 22:49:20 ID:pC3zi0Zv
リスがガラスをたたく音で目を覚ました
夜のうちに撒いた餌にちゃんと気づいてくれたようだ
わくわくする気持ちを押し殺しながらそっと窓のそばによると
尻尾だけが窓枠の上でふさふさと揺れている
息を吸い込んで二秒間ぴっと止める
鼻から吐く
ストーブに火をかけたいけれど我慢する
窓を鳴らさないようにそっと台所に歩いて
魔法瓶に半分ほど残ったぬるいレモネードをカップに注ぐ
まだリスはそこにいる
耳をひくひくとさせながらベートーベンのような趣きで餌を食んでいる
スリッパを滑らせて
南欧の街路樹のように揺れる尻尾を見ながら
もう一度眠ることを考える
少女の巻き毛
使い古した懐中時計
電気で燈る街灯
この土地にもかつてはあったのだろう
軋んで崩れる隣の土地の小屋
発電機のぐるるとうなる音を聞きながら
キャッチボールの夢を見る
二度と戻らぬ地平を
二度と戻らぬ言霊を
リスはまだそこにいる
824 :
名前はいらない:2008/03/06(木) 22:57:21 ID:i2yheyG+
地平線ってなんだ?
825 :
名前はいらない:2008/03/06(木) 23:00:06 ID:i2yheyG+
街路樹ってなんだ?
826 :
名前はいらない:2008/03/06(木) 23:18:20 ID:IuXPeTAP
名前
私の名前は母がつけたのだそうです
保育器の中で必死に生きる
今にも消えてしまいそうな
小さな命を護る力となれと
私の名前は叔母から貰ったのだそうです
平凡でもいい
誰かにとって
かけがえのない人間になれるようにと
私は
何千何万回とこの名を呼ばれる度
その重みに
その思いに
縛られてしまった自分に
絶望するのです
827 :
名前はいらない:2008/03/06(木) 23:56:07 ID:i2yheyG+
街路樹全部丸坊主にしちゃえ
828 :
名前はいらない:2008/03/07(金) 00:19:29 ID:g1Ms5yQ9
夕焼けに背を向けて
歩き出す方向は
迷わずに家
しっぽを振るのは ご機嫌な証拠
ここに座って
おかあさんの帰りを待つ
隣の家から
おいしそうな匂いがしてきた
遠くを見つめる瞳
なんとなく
かっこいいぞ
僕の名は 「ポチ」
名など要らない ただ流行に流されるだけ
個性など要らない ただ大衆を演じるだけ
そして今日も 名も無い人形の 変わり無い 日常がある
無くなっていく。
自分が、無くなっていく。
日に、陰に、風に晒され。
いつか、無くしたくないと思い、壁で囲った。
その内側から、溶けていく。
自分が、自分であるために
自分を、自分だと信じられる証を
僕は失っていく
ヒト
僕ではないダレカ
ワタシではないアナタ
ヒト
テンのあつまり
テンのかけら
ワタシ
僕ではないアナタ
アナタの中の僕
僕の見る世界
ワタシの見る世界
僕の居る世界
ワタシの居ない世界
ワタシは僕の、夢をミル
め、大きなメ
ひとみ、大きなヒトミ
メはやがて、有って無いモノに
ヒトミは、いつまでも、無くならない
だから僕は、ヒトミが怖い
ひとみに写るワタシは溶けてゆく
ひとみに僕は写らない
僕を形にしないで
僕をミナイデ
風に乗って、空を漂い
波を歩いて、大地で眠ろう
思いを言葉に
ココロをカタチに
見上げた先に、世界がある
正気じゃ持てない
胸ぐらを広げ
爪でえぐる
固くて白い物に当たるまで
途中で酒を飲んだ
普段は飲まない
額の汗は拭っても
意味がなく
口角が上がり続ける
鮮やかな赤を尻目に
目標物を発見
その前に邪魔なモノを折る
案外脆い
音をたててすぐ折れた
やっと掴めた
胸が高鳴る
同じ物を掴んでるからだろう
836 :
sole:2008/03/07(金) 21:26:06 ID:mjC5F7i6
悲鳴
いつか君が泣く日には
僕は手を叩いて笑ってあげる
優しすぎる君には
泣くための理由が見つけられない
誰のせいでも、何のせいでもなく
泣ける人間はいるというのに
君に許されたのは悲しい笑顔だけ
だから
いつか君が泣く日には
僕が君をズタズタに傷つけてあげる
君が泣く理由を見出せるように
強い君には
泣き方がわからない
涙で汚れた顔を、歪んだ表情を
美しいものだと言う人間がいるというのに
君はその醜さを恐れている
だから
いつか君が泣く日には
僕が世界中の鏡を割ってあげる
君がその醜さなど恐れずに泣けるように
いつか君が泣くその瞬間
僕は手を叩いて喉が張り裂けるまで笑い続けよう
君の泣き声が誰にも聞こえないように
いつか君が泣くその日
君と僕だけの世界に響き渡るのは
君の悲鳴?
それとも、僕の悲鳴?
837 :
名前はいらない:2008/03/07(金) 21:31:08 ID:PP9I9vGW
なんなんだ?
どれだけ偉そうなんだ…
口から出た音は、言葉にナって
文字に、アナタだけの意味を宿す
生まれたとき、皆、泣いた
僕の音が、アナタに響きますように
ワタシの音が、僕を包みますように
どこかへいって
母親が子供に言った
どこへいこうか
子供は考える
なぜ僕はここにいるの?
そら つき
みず うみ
ちり まい
ゆめ うむ
しずくを、むねに
詩う
小さな体で、この世界へ
精一杯の、メッセージを
音が響き合う、小さな庭で
あの子は、前だけを、見て
祈るように、信じるように
両手をあわせて
長い、長い,ミチ
カタチを失い、イミは無く
それでも
前へ、前へ
オトのいらない、あの場所へ
もう埋め立て始まったのか。
いつかTVでみた、少女の語り手に
心からの感謝を
ワタシが消えてしまう前に。
ありがとう
845 :
名前はいらない:2008/03/08(土) 12:59:20 ID:TX2wojOZ
あの人の
足音が遠くなっていく
さっきまでの青空 笑顔
あれは何だったんだろう?
思い出と記憶
プリズムの反射のようだ
この通り雨が去っていったら
きっと
子供の頃の自分が向かえに来る
指の先から
ちいさな希望が
明るく照らすから
「前」
昼間駅前で見たどっかの誰かは
きっと役割も無くブラブラなんかしてるから
足元だっておぼつかない
僕だって似たようなもんだ
ビルの屋上で端に立ったら見事にすくむ
身体は正直だ
僕を見放してない
それに逆らってまで何かをなし得たいなんて僕なら思わない
暴く方も暴かれる方も煮え切らない役回り
その後で何が出来るかって
戻らないものは戻らないとして また前を向く事ぐらいしか
ムシがよくても例えば僕なら思い付かない
かっこ悪くても僕はまだ生きていたい
原始時代にさかのぼるなんて 机の上でも僕には我慢できない
制約も何も無い自由な世界なんて
その為にまた別の大事な何かをとっぱいでもしなきゃ無理だ
憧れはすれど 伝説になどなりたくもない
そもそもがなれそうもない
20代半ばやそこらでなんて死にたくも無いから
どっかの誰かがやたらともてはやす「嘘」も当たり前の様に付く
ファッションモデルの様になんていかなくても あこぎにだろうが当然笑う
前を向いていい
前を向いていい
僕は 前を向いていい
あいつはあいつで 前を向いていい
腹を据えて 前を向いたらいい
僕はまた歳を取り戻す
僕はまた老け返す
新しい若さとともに
とにかく余裕などあまりない
退屈の華よ
今はお前の出しゃ張る幕じゃない
847 :
未羅琥留:2008/03/10(月) 20:24:22 ID:u7HmKRDo
(^オ^)(^ハ^)(^ツ^)(^デ^)(^ス^) ♪
848 :
未羅琥留:2008/03/10(月) 20:34:04 ID:u7HmKRDo
「ただ書きたい」
私はジーパンが好きである 新しいのを履く時はいつもわくわくする
死んでしまった ゴールデンハムスター 待遇の不備を嘆く
6畳の部屋は私のお気に入り 稼ぎで買ったものを所狭しと置いている
冬は暖房をつけない 重ね着で過ごす 毛布がただただ気持ちいいのだ
朝はコーヒーを飲むのが日課である
最近のマイブームはバイトである
スカイプで知り合った友達に悩みを相談している
私の全て、私の全て 私の全てって何だろう
あの人が好き 変わらず好き これは運命だと思ってる
複雑怪奇 素直で陽気 ミステリアス
今日はただただ 書きたいの・・・
849 :
名前はいらない:2008/03/10(月) 20:55:00 ID:GPjeXoz7
童謡ですよ
月光になって波は砕けて
リョンのバイオリン弾きが
あたしの心を奪って行くった
ドールーラララドールーラ
春の花になって嵐になって
リョンのバイオリン弾きが
あたしの耳を奪って行った
ドールーラララドールーラ
流れる雲になって暑い夏になって
リョンのバイオリン弾きが
あたしの両手を奪って行った
ドールーラララドールーラ
氷柱になって吹雪きになって
リョンのバイオリン弾きが
あたしの両目を奪って行った
ドールーラララドールーラ
だからあたしはお化けなの
どこへ行っても風が吹く
窓を開ければ蜘蛛の巣が
ドールーラララドールーラ
850 :
晃:2008/03/11(火) 01:33:52 ID:nbVE7ebU
「ラストゲーム」
何時の間にかゲームは最高潮を迎え、
互いに甘い気だるさで微睡んでいた。
暗い部屋の片隅で格闘する僕達。
痺れと汗が混じり合って、止まらない。
頭に白光がよぎった。
矢を放った跡が見えた。
僕から打ち出された無数の矢達は、的を目掛けて突き進む。
「どうか矢よ、止まれ。願わくば…貫け。」
思わぬ遊戯の終幕にうなだれた君の肩を抱き、僕は微笑んだ。今夜は新月、彼女もまた新月であった。
僕は勝利した。賭けの代償として、これからは彼女は永遠に僕から離れられない。
生命の躍動を感じるのも、そう遅くはないはずだから。
851 :
花が咲くまち:2008/03/11(火) 14:50:38 ID:UVInEv+t
惨事のおやつに、人は蜜の味を覚えた。
それを不幸と呼んで、そこかしこに虫のように群がって、満たされない町を染める。
蜜を溜め込んで肥った町は、歩くことも難しく、人を避け、子どもの願いを裂き。
ある人は食べることのないお菓子をひたすら作って
それを口にするだけの者がいて
そうしてこの町は一日を終えていく。
だけど、子どもたちは種を埋めて。だけど、信じる者たちは涙を与えて。
避けられ、裂けられた、花が咲く。月は朔。
優しい蜜を求めて蝶がゆっくりと飛ぶ。
852 :
名前はいらない:2008/03/11(火) 18:40:26 ID:j5fVwYdy
言いたいことは一つだけ
知には限界がある
853 :
晃:2008/03/13(木) 01:45:18 ID:m8PHmtL5
「コンタクトレンズ」
もし恋人も毎日交換出来たら、どんなに楽だろうか。
売り文句は「毎日新鮮、毎日刺激的。手軽に恋を楽しめます。」
浮気の心配は0。
離婚率も大幅低下。
失恋だって引きずらない。
きっと毎朝、新しい恋人に口づける快感は計り知れないだろうな。
日常だけでダンスや音楽と同じものを生み出すなんて
手間はかかるけど安い
たまたまか経験が実を結んだか
理屈は抜きで
暴れまくる
「傘職人」
心は一滴の雨のために焼け爛れる温度まで乾燥を願った
自ら迎え入れた春の錯覚は細い一本の糸に吊るされている
それを引き上げ続ける一人の痩せた人夫は
肉に深く糸を食い込ませ私を待っていた
私は知っている 人夫はもうすぐ力尽きて落ちてくる
私が知っている いずれ暗く長い雨期がやってくる
街路の上で靴底を焼きながら一本一本傘の骨を拾う
長い骨短い骨 曲がったもの折れたもの
それらを選別し組み合わせ私は一振りの傘を作ろうとする
春の隔たりに降る尖った雨のために
私は一振りの丈夫な傘を作る職人であろうとする
心の行き場がなくて、ただただ苦しい
目の前の道は闇に閉ざされて
どこに向かって歩いていけばいいのかすらわからない
歩き出そうとする度に
君の幻影に後ろ髪をつかまれて
いつまで経っても前に進めない
857 :
名前はいらない:2008/04/04(金) 00:49:33 ID:yLGk4yK7
舞い散る桜が、雪になり
ワタシの上に、降り積もる
埋もれてく
埋もれてく
一粒、一粒は小さな重さ、
それはやがて積み上がり
ワタシは、動かなくなる。
今日か、明日か、それとも?
すくった雪が、いつか桜へと変わる日まで
あなたは、ワタシよりずっと多くのモノを見ていた。
あなたは、ワタシよりずっと多くのコトを考えていた。
あなたが息をする度
ワタシの胸は震えるのだ
あなたが自身を責める度
ワタシの胸は抉れるのだ
あなたがワタシの胸に触れる度
ボクは涙を流す
ワタシは眠ろうと思う
それが、あなたの、ボクの、為になるのならば
ワタシが、ワタシであることを
止めてもいいと思えるのだ
あなたが好きだ
あなたはワタシが嫌いだ。
知ってる、でも、ボクはあなたとワタシが好きだ。
あたたかな日差しの下へ
−植木節〜♪−
あんたの愛はこの夢の世界に集約され
彼女の思いは奥行きの広がりを探ろうともがく
彼女があんたを嫌い?
そりゃ違うだろう
いくらなんでもそんなこと言ったら
彼女が可哀相だよ
苦労した分だけ見えたものが多く
考える材料がそろってたという事
でね〜の
身の回りに充分気を付けながら
元気で生きていて欲しい筈さ
なぜなら奴らの的は彼女だろう
そうなんでね〜の
あんたの元気な様子が見たいだろうよ
きっとね・・・。
よけいなお世話でこりゃ又失礼!
861 :
名前はいらない:2008/04/07(月) 04:01:29 ID:5AeWmGqN
久しぶりに人に執着したんだ
キミにボクを救ってほしくて
862 :
名前はいらない:2008/04/07(月) 22:26:56 ID:ktk+G311
泣きたい気分を堪える時の
歯茎が口いっぱいに膨れ上がるような痺れ
指先に刺さった棘は熱く脈打ちながら心惑わせる
居心地の悪い部屋ですり切れたメロディが廻るよ
昨日過ごした時間が夢のように遠い
馴染みのない一対の目が
薄目を開けて何事か語り欲している
何故か懐かしく感じながらじっと見詰め合う
めざめるな、光を探すな、危険がシグナルを告げるよ
エメラルド色がかった空色の其れは恋に似ている
肌と肌がぴったりと重なり合い
空っぽの両手が満たされる
はち切れそうな頭だけの怪物になって
やけにお腹が空いている
飢えは癒されるべきだ 耐える術を知らないから
浅ましく貪る似て非なるモノ
幸福というやつをボンヤリと考える
其れはひどくよそよそしい顔をしている
行き過ぎるだけで留まることを知らず
香りだけが残る
そそる甘い記憶が胸を詰まらせて
切ない溜息に変わるよ
罪人みたいに傷つきながら見る夢
書き間違っちゃった。
ま いっかー
潮騒は単調なワルツ
カクテルは砕ける波の飛沫を封じて琥珀色
酔うほどに惑乱の月よ
未練は残っても
後悔はしていない
それほどに それほどに ただ大切な人だったのだもの
なんて言っちゃって お行儀いいふりをして
言い聞かせてるだけ
なりふりかまわぬ勇気も 持てないだけのくせに
866 :
名前はいらない:2008/04/09(水) 12:56:02 ID:2Gd5LIxY
独り言かい?
???さあ〜
868 :
名前はいらない:2008/04/09(水) 15:59:36 ID:Wh5i4Yo7
漲って来た!(?)
街が綺麗だ
妖しげな骨董屋に並ぶ 曰くつきの宝石みたいに
僕らは魔法に慣れっこで
下水のヘドロを飲んだって酔える気分だから
奇妙な踊り子さながらに
泳ぎまわって洞穴にたどりつく
君と僕の夜
スリリングな夜だ
何故だろう 怖いよ 気のせいだといって
むかいくる 長い宴の
むつみあい いだきあい 別離こぬ空と海の
赤く燃える日没の島
いつかむかいくる 長い 長い宴の
むつみあい いだきあい 別離こぬ空と海が見える日に
赤く燃える日没の島へ渡り
幻を追う無益な行為を
子供のように 笑うもいい
読み返すと誤解されそうな表現だった
どう読んでも自由だから
むかいくる で読むのやめますた
やっぱり妙な感じ 帰ろ
875 :
◆ZIIQIs.HCM :2008/04/12(土) 22:05:23 ID:kvQQpYsZ
「パスワード」
ナイフがきらめき
自分の皮膚の柔らかさを知る
ピアノが狂っても
自分の大脳の異常には気付けない
汗で滑り落ちた
涙が覆い隠した
唾に溺れ死んだ
感情を いまさら
掘り起こすのはとても苦しい
いつまで待ってもバスは来ない
未完の映画にエンドロールはない
ああ
あなたの弾くギター
もう一度聞きたい
ナイフを握り直し
自分の骨の密度と硬度を知る
ピアノを調律して
自分が好きだった曲を思い出そう
きっと 弾ける
876 :
名前はいらない:2008/04/12(土) 22:41:59 ID:hUgInWDh
そういうことか
事務所引っ越さないと
どういう意味かわからないけど
私あなたを好きだったと思うよ
この仮想世界で
楽しい夢だった
ありがとう
陽気の良い午後
陰のない草原で寝そべって眺める名も知らぬ小花
人気ない川原で温もる無口な小石のように幸せ
あなたはあなたの道を
わたしはわたしの道を
生きる
わたしは誰か所有物である
その誰かは私を必要と縋る
私は何時も迷宮の中
私の迷宮
抜け出すのは私
もしその時に
あなたが見つけられたら
変わらないふたりなら
晴れ渡る空の下で会えたらいい
実験君には困ったもんだね
でも 面白かったよ
おやすみなさい
883 :
名前はいらない:2008/04/13(日) 19:37:52 ID:0l+8c2xY
情報リテラシー
隣の席では老けた男が散々絡んで未来を予知なんかしてる
教授が超能力を否定して
論文書いてる
なんだこれ
NASAにも勝るじゃねーか
簡単に馬鹿にしてくれるな
この優しさは誰も救わない
その愚かさは私だけを狙う
>>363 心理的に、思い当たる状態で、これ拝見して暫く言葉が出なかった。
憐れみも、義務も、愛ではないと思いますよ。
私なら哀しいけれど両方とも要らないな〜と思います。
とても正直な方ですね。
>>885 済みません。誤アップです。(ボ−ド間違いです。)
根のない草は薄弱な意志に育ち
実のない花を咲かせては
枯れるがごとに種をまく
自然は そう有るべき姿ゆえに尊い
美の基準はそこに無く ナルシスは存在せず
望郷の想いは絶たれる
イブは知恵の実を食べ アダムは孤独を恐れ
蛇は神になりたかった
楽園の崩壊は天と地の調和を乱し
惑星はその存在理由を失う
真実はタブー
虚飾を多く纏う者こそ権力者なのだ
真実は武器にならない
彼は孤独だ 彼女も孤独である
蛇は知恵の神でありながら 醜怪な姿をしている
力こそ有効な世に 鎧は不可欠であり常道
常なる者を教本に道徳は説かれ
人々は雄弁だ
吾を讃えよ 吾を崇め
汝蔑み 汝を恥じよ
それはそう言っている
窮屈に着ぶくれて息もつけない人々は
微笑みこそ幸せと一様に笑う
見てくれとは裏腹に薄っぺらなファッション
感覚はつま先まで壊死しつつある
快楽も分かつ相手さえいれば自慰行為には当たらない
己の舌を味わいながらする会話と理由は同じだ
同様の秤に乗りながら 重さが違うと得意満面で
立ち止まること 脇道にそれることを
切実に欲しながらやみくもに歩き続ける
歪んだ鑑だらけの部屋で街で
彼等は傷ついて血管を切り裂く夢にうなされる
楽園は 弱者の戯言であり人性の堕落なのだ
なぜならそれは勝者の論理に当てはまらない
故に人々は
虫食いだらけの奥歯を?み 噛み締めて
解放の瞬間はこうもあろうかと
推測たくましく求めるのだろう
彼は孤独だ 彼女も孤独である
蛇は知恵の神でありながら 醜怪な姿をしている
889 :
名前はいらない:2008/04/19(土) 00:56:45 ID:0A0W78Hg
見下ろす雲の下
小さなためいきと共に
なぜ口元には笑みが浮かぶ?
だって、
人は遠い昔から同じ劇を演じているようだ
ならば自分はそっと幸せを連れ出したい
誰にも気づかれぬよう・・・
白い衣装は
二人だけのために
思い出は抱えきれない花束に
風だけが本当の事を語ってくれる
891 :
破亜斗:2008/04/23(水) 09:25:25 ID:8fbez58D
壊れそうなほど 胸を叩く音
携帯握り締めて 朝夜を走った
『だいすきだったよ』
画面に光る 君からのメール
ゾッとするくらい 君らしくない言葉
電話で笑っていたのが 昨日の夜なら
君を傷つける事 言っちゃったのかな?
病院のベッドに眠る君の
いつもと匂いが違うね 蝋燭の匂い
疲れて眠ってるのか なんて
気付かないふりして 笑いかけて
血の付いた 唇にキスをする
抱きしめた手が凍えてしまいそう
心が溶けるほど 暖かかったのに
昨日に戻れる魔法があれば
命の99%をあげるから 教えてください
残りの1%で 伝えたいんだ
『俺はずっと大好きだよ』 って
10の文字に 100の想いを込めて
892 :
名前はいらない:2008/04/23(水) 15:18:48 ID:ADfysJ78
薔薇
i" / ノ ,-、 ヽゞ、` ノム≦ シ 厶
} / `ー、 , /i⌒ヽ |`三=-、、 ミ そ
{ i \ ( 「 〉}|| , -―-- 、;;_,. -‐ ミミ: ミ ̄``ー、≦==、 ミ
ー\ | / ,, V / ' _ ‐ -- ‐ _ ヾ ミ `` ` ヾ ミ、
゚| ・ | ( / /|彳 j `  ̄ ´ ', ミ__ ・ _,.、 `! ミ
*o ゚ "`i " ! |ノ, f '´ ̄`ヽ ィ'" ̄`' ! 、`ミミヽ rz彡‐`ヽ | fYj
o○+ / Vシ, { -一,、 : : ,ー- t シ-一,、,゙' r' ー-' | }}!
゚|i | ( , 、)ー l 〈fヾ! ` ̄''" : :` ` ̄´ }リ^!`ー 'ノ !、`ー ' | リノ
o。! |! ーv__ / | {じ{! r :. .: 、 ij'゙ノ.. ,イ 'ヽ }チ
。*゚ l .レ '" / | ゝヘ `^.:.:^´ fT′゚ ´...:^ー^:':... ゚ 卞
*o゚ |! ( / / l 小 .:.:,._‐_‐_、:.:.. ル ヽ r ζ竺=ァ‐、 ノ
。 | ・ o ゚ Y ノ l ト、 :. 'ヾ'三'シ` .:.:./!゚ 丶 `二´ 丶 /l
|o |・゚ ,.‐-ヽ ノ l ,.‐-.! ヾ`:.. `"´ ..:/ l ,.‐-.ノ丶、 ,.,. ' l
* ゚ l| / "''‐' " } \ \:._:_:_:_.:/ l 、 i } ヽ
|l + ゚o i ` -、{! /_ __`ヽ ` -、{! /_ \ ` -、{! /_ \
o○ | | ヽ. ヾ´  ̄ `ヽ ヾ´  ̄ `ヽ ヾ´  ̄ `ヽ
893 :
名前はいらない:2008/04/24(木) 00:18:01 ID:FOsR0p/3
きみの泣き顔は見たくない
なんて嘘を言って
ほんとうは
きみに会いたくないだけ
894 :
名前はいらない:2008/04/24(木) 11:35:40 ID:JkyDLeU8
自首しないといけないやつがいる
殴ってもオールオッケーなやつがいる
895 :
名前はいらない:2008/04/24(木) 21:49:34 ID:JkyDLeU8
自壊の風
安価なロボットは言いました
ソウテイガイノジョウキョウニオチイリマシタ
プログラミングヲヤリナオシテクダサイ
高価なロボットは言いました
ソウテイガイノジョウニオチイリマシタ
フヨウブツヲハイジョシテクダサイ
ただひとつの違いは風に乗ってコウノトリが自尊心を落として行ったことだったのでした
896 :
名前はいらない:2008/04/24(木) 22:30:02 ID:JkyDLeU8
ロマンポルノ総裁
ロマンポルノ総裁はロマンポルノ夜景が好きだった
周りでは子供たちがはしゃいでいたけど
ロマンポルノ総裁はロマンポルノ夜景が好きだった
背中越しに流れるタキシードの線がネオン街を彩っているように見えた
止まない雨ってあったんだ
897 :
名前はいらない:2008/04/25(金) 00:14:44 ID:9IyLYwgJ
俺は事務所が何処にあるかも知らないし
詩板の人間はまったくみたことがないし
空間は賃貸であって
え?って感じだし
898 :
名前はいらない:2008/04/25(金) 09:33:25 ID:9IyLYwgJ
いやー顔面が変形するまで殴ったとか
車椅子になっちゃったとか
想像も出来ない嘘
凄いね
899 :
テスト:2008/04/26(土) 21:47:10 ID:mtHfNoQ+
脳みそ分裂病
900 :
がく:2008/04/27(日) 20:12:45 ID:nAVAAlTt
友達増やしたって
そんなところ辿り着けやしない
901 :
名前はいらない:2008/04/27(日) 21:13:59 ID:nAVAAlTt
最悪や
なんでこんなことせなあかんねん
枯れ葉
902 :
名前はいらない:2008/04/27(日) 21:33:32 ID:nAVAAlTt
ムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつく
903 :
名前はいらない:2008/04/27(日) 21:52:11 ID:nAVAAlTt
信用してねぇんだ
泣いても独り
904 :
名前はいらない:2008/04/27(日) 21:54:19 ID:nAVAAlTt
自分のした罪の重さにどーせ耐えられないんだろ
ばーか
905 :
名前はいらない:2008/04/29(火) 00:03:21 ID:DtlGw7xk
一応詩板なんだからさw
906 :
名前はいらない:2008/04/29(火) 00:05:57 ID:xIOC7NUt
それはどういう意味?
907 :
名前はいらない:2008/04/29(火) 00:09:58 ID:xIOC7NUt
いやなんとなくわかった
908 :
名前はいらない:2008/04/29(火) 00:52:36 ID:Tx8clY86
909 :
名前はいらない:2008/04/29(火) 03:00:58 ID:K81ZZifF
今日も安心して眠くなれれば、満足なのに、夜更けまで眠られず、夜明けの鳥のさえずりが朝の歓びを歌っていく。
今日もおやすみと眠られるだけでわたしは良かったよ。
さよなら さよなら 明日も同じように朝を迎えてしまうのに。
さよなら さよなら 明日はよく眠れるように。
久遠は 我々の内にも外にも無縁のもの
幸福は 其々に見合った才知であり錯覚であり
等分の 時にはそれ以上の痛み
其は気まぐれな天女の振舞うソーマ
其れゆえの苦悩でさえ
あてどなく玩具をあさる退屈の憤りに比べれば
快楽には違いまいと
不毛の果てない路上に
小さな不安の種が降る
芋虫同様 のたくり のたくり
慄きに身を揉むよりなお
荒ぶる巨獣の群れに出会う衝撃を
いっそ甘美と感じるだろう自分の
愚者然たる俗物ぶりに呆れつつ
あてどなく玩具をあさる退屈の憤りに比べれば
其れも快楽に違いまい
心の神は肉体を支配し
地の掟は針の目を以って射る
彼は罪を認めない
罪悪を信じない
ビロードの砂漠と夜の森
苔生した古城跡に消えた神々の古謡
祖先はみな詩人に生まれつき
旅人はセンチメンタルな歌い手だった
彼らが一人寝の夜呼び出した魂の偶像に
含羞の流し目をくれる私の姿は
千年飢えた囚人のよだれ同様醜悪だと
彼は蔑みの微笑でなじった
同じ絆を身に宿し
新たに喜びと憎しみの契りを交わし
それによって煉獄の炎の内に追い落とされ
哀れ縋るものとて無い私に
脅し賺し 宥め嗜め
激情のまま正気を求め 狂気の宴を強要して
そのつど それを受け入れることで
心の寝所の荒んだ様を見つめる私は
偽りであり 絶対の神である
罪の背中に爪を立て
罪の腕に支えられ
罪の唇に口付ける
この呪わしい肉を削ぎ落としても 骨は残るのだろうか
互いに惹きつけ合った血の脈動の記憶と
私の骨は残るのだろうか
道徳的であれと心を悩ませながら
その実ちっともそれに献身的でない私は
裏切りと叛逆の幻惑的な名の下に
一日の一秒たりとも休まる間も無く疲労しながら
彼へそして己への嫌悪と憎悪に肥えてゆく
偶然の不幸は
愛とすら呼べぬ絆を二人にくれておいて
腐った泥沼の淵には私一人放り出した
嘗ては神の住まう所であった成れの果て
切り崩されてゆく周囲の土塊は
仕舞いに私自身を喰らい尽くそうものと
頼りない悔恨の祈りを嘲笑う
想像力を本気にしてはいけませんよ。
どこかこの空の下
巡り合わない私の片割れ
辛くはないか
寒くはないか
思いを馳せると少し泣ける
そんな涙も愛しく嬉しい
914 :
名前はいらない:2008/05/06(火) 00:40:59 ID:qBtj8SNX
ケーキに乗っかったケーキ
これは痴女なのか
受け入れがたい裏切りなのか
どんな味かわからないのだが
とにかく後味は甘いんだ
915 :
名前はいらない:2008/05/06(火) 01:17:17 ID:u5NrWUl9
そこまで簡単に消却するのは難しい
それも、今の程度の展望ではまだ
言われてはいそうですかとそうすると沽券に関わる気がする
それに、目と目で通じ合うような感じがものすごく気持ち悪い
これは結局そっちに頑張ってもらうしかない
君は六月の薔薇
霧にまかれて惑う薔薇
君の香は雫に濡れ地に閉ざされて
灰色のコートの衿を立てる誰かは
この世に君の在ることを忘れる
君は孤独
夏の終わりに尽きる日よりも
とても
傲慢な虚栄心は自業の罠
誇らかに微笑む君は手折られやすい
強かな欲望は鋭い鋏
計略好きな好奇心は君を傷つける
君は六月の薔薇
ひそっりと真白い真珠を抱いて
幸福な夢に酔えばいい
誰も君を見ず 誰も君を傷つけない
君の美は君に移り 君の香は君に纏う
やがて雨は上がり
日差しは強く照りつける
満ち足りた君は
鮮やかに笑み誇り
そう
鮮やかに咲き誇る
918 :
◆ZIIQIs.HCM :2008/05/12(月) 16:50:53 ID:aVRyfLcB
「虹」
霧のような雨が降って
あなたの右肩ばかり濡らした
とても細かいその雨で
わたしにはもう何も見えない
あの向こうに
だれか いる?
辺りに満ちる水の匂い
時々震えるあなたの体
溺れるように鈍る五感
夢の中にいるみたい
とは
言えないままだった
つめがつめたい
これは駄洒落かしらね
わたしの右手は
あなたの左手を奪った
このまま眠ってしまいたい
と言ったら
許さないよ
と
あなたは言った
919 :
名前はいらない:2008/05/12(月) 17:35:50 ID:mkBmU90H
ブスの歌
自分で認めてるブス
モールスキンの黒のコート着てもブスには変わらない
萌えるぜ
闇を切り裂け
不細工の歌
過ちの数は数え切れないぞ
闇を切り裂け
ブサイクの歌
920 :
名前はいらない:2008/05/13(火) 17:20:50 ID:cXOuieDx
ニルバーナ
おんにゃのこはかわゆい
かりくび五センチの会話
膣からはい出るのは勇気がいる
ずっとこのままいたいのはやまやま
嵌まらないで俺の居場所
過保護なレース
チキンなレストランで驚いた
921 :
名前はいらない:2008/05/13(火) 17:28:29 ID:q9i/W4aq
そりゃそうさ。
ずいぶん楽にやってたよ?
922 :
名前はいらない:2008/05/13(火) 17:35:24 ID:cXOuieDx
お前とセックスするときだけ
痴漢になるおれは
たぶんラッキーマン
いかに脱線するかが鍵さ
セックスはレール
地面は快感
車輪とコンクリートが火花を散らしたら
お前はイチコロ
923 :
名前はいらない:2008/05/13(火) 18:13:25 ID:q9i/W4aq
下郎。
例えば誰かを傷つけて
返す刀で傷ついて
それでもきっと歯を食いしばり
私は生きて行くのだろうな
925 :
晃:2008/06/07(土) 18:16:11 ID:VCmolJiC
悪戯な言葉を並べるより、さっさと口づければいい。
愛は、焦らすものじゃない。黙って肯定すべし。
926 :
名前はいらない:2008/06/07(土) 19:40:01 ID:cyJJCuyA
ウザ。
927 :
名前はいらない:2008/06/07(土) 20:02:37 ID:Z9z4/DQd
ここで宝塚がきても正直逆効果だ
なんだ なに扱いだ
飼い殺しか放置プレイか
928 :
晃:2008/06/07(土) 20:03:22 ID:VCmolJiC
わからない奴は一生わからなくていい。俺の愛は自由自在だ。
929 :
名前はいらない:2008/06/07(土) 20:06:37 ID:Z9z4/DQd
存在の意味がわからない
迎えにくるなら早く来ればいいのに
来る気がない
嫌がらせばかり
結果が全部裏目に出てるだけなのか
なんでもするなら全部しろよ
境目の基準はどこのアホが決めたんだ?
930 :
名前はいらない:2008/06/07(土) 20:10:55 ID:cyJJCuyA
それは素晴らしい。
931 :
名前はいらない:2008/06/07(土) 20:16:58 ID:Z9z4/DQd
嫉妬?貴様は何に嫉妬ててるんだ
慰謝料はらわなきゃいけないし
生活費だって払わなきゃいけないだろ
そりゃ辛いに決まってるだろ
932 :
名前はいらない:2008/06/07(土) 20:17:01 ID:cyJJCuyA
所であんたの進んできた道は、相手を最後まで幸福にするのか?
933 :
名前はいらない:2008/06/07(土) 20:28:01 ID:Z9z4/DQd
おおそれが悪魔のラストクエスチョンか(笑)
934 :
名前はいらない:2008/06/07(土) 20:31:29 ID:cyJJCuyA
悪いがあんたの考えている事は半分しか理解できない。
今という瞬間を誇るのは良いが、その続きには何がある?
935 :
名前はいらない:2008/06/07(土) 20:42:17 ID:Z9z4/DQd
そりゃ俺が聞きたいよ(笑)
俺を疑ってるというよりは
自分のしたことに引け目を感じてるんじゃないのか…
936 :
名前はいらない:2008/06/07(土) 20:51:45 ID:cyJJCuyA
晃とかいう将来のハゲに聞いてる。
937 :
名前はいらない:2008/06/07(土) 20:57:38 ID:Z9z4/DQd
だいたいよぉ〜
君はなんのために親と口裏合わせてるんだ?
君が僕に住居と生活費と末端の人間と会話出来るようにしてくれるんだろ…
何も変わらないじゃないか…
938 :
晃:2008/06/07(土) 21:13:47 ID:VCmolJiC
全ての事物に「永遠」は存在しない。もちろん「愛」もだ。だから俺はその一瞬、一瞬、相手を大事に想っている。だがその「瞬間」が続けば「永遠に近い何か」にはなれると思う。だから、愛することをただ肯定する。
自分さえも「幸せ」に出来ない奴が、相手を「幸せ」にする人間にはなれっこない。まぁ俺の持論だから理解しなくてもいいさ。
939 :
名前はいらない:2008/06/07(土) 21:53:19 ID:ITU7KTQr
愛することはきついことと喜びが7:3くらいだったりするのがいいのかもね
これからどんなことがあっても、自分の一番近くに存在するのはこの人だって言える人がパートナーじゃないかな
特に言葉がないとしても、パートナーとの愛を守り通すことは幸せであると思えれば
自分は幸せだと言えるんじゃないのかなぁ
何度かパートナーが現れることはあるかもしれないけど、その時の自分の気持ちに正直に向き合っていれば
答えって見つかると思うなー
恋人はベターハーフだから
940 :
不幸:2008/06/07(土) 21:56:27 ID:/Ou+YLcY
近い何かではなく永遠と言い切り給え。
その口で。
941 :
晃:2008/06/07(土) 22:19:24 ID:VCmolJiC
時の移り変わりは非情なもんだからな。永遠など不確かだよ。だから瞬間に相手を全力で愛してる。俺は俺に自信があるから、この生き方で満足だ。
これ以上討論しても答えは出ないし、スレ違いだ。もうやめておこう。
942 :
続不幸:2008/06/07(土) 22:45:22 ID:/Ou+YLcY
またきてよん。
943 :
名前はいらない:2008/06/07(土) 22:59:40 ID:cyJJCuyA
一々下らない事を言わせるなよ?
お前のために大切な何かをささげて行った子はその後どうなる?
一時の思い出の為に、人生に傷がつくとは考えないのか?
お前は傲慢だよ。
今が大事か。
その考えに固まってろ。
944 :
名前はいらない:2008/06/07(土) 23:04:31 ID:cyJJCuyA
広い海や、高い空と比べて、
お前の把握はどちらが高い?
945 :
名前はいらない:2008/06/07(土) 23:17:46 ID:Pi94+Np1
>>944 他人の人生を自分の人生と同じくらい大事に守ろうとしてくれる、あなたのような存在にうってつけの場所があったね。
946 :
晃:2008/06/07(土) 23:32:42 ID:VCmolJiC
お前こそよく文章を読め。俺は「俺が相手を愛するのを肯定する」と言っているんだ。俺は「愛されるよりも愛したい」派だから。瞬間を積み重ねることによって永遠に近づけたいと思ってるんだ。現に今だってずっとたった一人だけを愛してる。それが誇りだし、幸せなんだよ。
>>943、お前の愛の形は、それでいいと思う。お前の考え方もわかる。ただ俺の愛の形を蔑む権利はない。愛は人それぞれ千差万別なのさ。
さあ、もう争いは終わりにしてまた詩を書いていこうな。
947 :
名前はいらない:2008/06/07(土) 23:47:11 ID:cyJJCuyA
全ての事物に永遠は存在しない?
当たり前の事偉そうにほざいてろ腐れ仏が。
お前の書き込みなんざ誰も読んで無いんだよナルシスト。
大体その晃とかいう虫酸の走る名前も止めてくれるか?
948 :
名前はいらない:2008/06/07(土) 23:57:41 ID:cyJJCuyA
悪かったな。
色々あって、かなりイラついてるみたいだな。
949 :
名前はいらない:2008/06/29(日) 23:29:58 ID:jlJw+flk
君は全て忘れてしまうだろう
あの夏のことや、夜のぬくもり
僕がいたことさえ思い出せなくなるかもしれない
でもきっとそれでいい
幸せは犠牲の上に成り立つもの
愛を持って僕は受け入れよう
さようなら
また、いつか
さようなら
950 :
名前はいらない:2008/06/30(月) 01:22:39 ID:pmsbWj5n
死にてこそ 喜ばるる 変態の
長谷川隆喜 生ける 甲斐無し
長谷川櫂という異常者が藤沢近辺を徘徊して居るという噂を耳に挟んだ。
この長谷川隆喜(長谷川櫂は偽名)は稀代の低能で、幼年期から性格劣悪、
知能劣弱、外見醜悪無比にして、万人嫌悪の的だったらしい。
なにしろ熊本県下の朝鮮人部落の癩病筋の下賤な家筋に生まれ、誰からも相手に
されずに育った「下の下」の存在でしかないからだ。蛆虫以下と言ってもイイだろう。
癩患者の中でもイヤらしく、おぞましい性質の故に唾棄す可き変態として嫌悪されていたとのこと。
当然ながら、女には一切洟も引っかけられず、隠れては幼児に猥褻行為を働くようになったとか。
賤奴の分際で、かかる性的悪戯を犯した悪質な俳句詠みの長谷川は存在価値絶無であろう。
たとえ劣等感のかたまりの如き陰険卑劣な山出しである点を考慮したにせよ。
「生まれなかったほうが良かったのに」という言葉が当てはまるのは、
まさしく此のド変態の長谷川の事だろうな。
今は藤沢市辺りに住んで居るらしい。
近隣の皆さん方、よくよく御注意されたし!
聞くところによると、この北鮮人・長谷川隆喜は、口を開けば愚鈍さと痴呆さ
の限りをさらけ出して恥じない低劣無比な田舎者のクズ、下の下の存在でしかないという。
こんな阿呆で下賤な蛆虫に劣る存在を容認して来た讀賣、朝日新聞社に「社会の木鐸」たる資格はナイ!
角川書店などは出版社ですら無い芸人風情を相手にする低俗プロだから、化け物を見せ物代わりに使ってみたんだろう。
東海大学もコヤツを早く放逐しなければ、「最底辺の学校」という汚名を永久に雪げなくなるだろう。
食品に金属や毒物等、異物を混入させて無辜の人々に多大なる迷惑をかけて回って居るのも長谷川だとか。
去勢豚の長谷川チョンめ!さっさと鬱で自殺しろーっ!!!
分かったナ!
951 :
なぞの少女:2008/07/26(土) 15:30:18 ID:GjRHzt01
金持ちになりたい。
952 :
空:2008/07/26(土) 18:16:52 ID:/My+OXRn
世の中は残酷。光が見えない。
953 :
名前はいらない:2008/07/30(水) 23:56:42 ID:j1aDIuAy
受け入れもせず
無干渉でもない
はっきり言って邪魔なんですけど…
954 :
名前はいらない:2008/07/31(木) 00:04:53 ID:j1aDIuAy
無理な瞳
お前の瞳 俺の瞳
二億四千万の瞳
たかが瞳 されど瞳
お前の瞳 無理な瞳
955 :
◆ZIIQIs.HCM :2008/07/31(木) 02:30:22 ID:kNCxIMsD
「アスファルト」
そんな言葉を
信じるつもりはなかった
嵐のあとに転がる折れた傘を
拾い集めるように
わたしが奪った魚のまぶたを
見つけ出すように
夕焼けの意味のない寂しさを
掘り起こすように
あなたが
あなたたちが
言うから
折れた傘で橋をつくろう
まぶたは魚に返してあげよう
夕焼けを見れば泣けばいい
いつかきっと迎えが来る
あなたは
わたしは
行ってしまう
そのとき 笑って手を振るために
再び歩き出すために
信じるつもりはなかった
けれど頑なままではいられなかった
遅い
笑ってしまうほど遅い
春が来る
芽吹くよ
956 :
名前はいらない:2008/08/02(土) 21:39:27 ID:aufXAOrd
瀕死のうた
金
×
2
957 :
名前はいらない:2008/08/02(土) 21:44:03 ID:aufXAOrd
ナンセンスなこと
現実と空想を結び付けること
他人に期待すること
死を自覚しないこと
死してなお生き続けること
958 :
名前はいらない:2008/08/02(土) 21:54:06 ID:aufXAOrd
東京で生きるということ
首都圏では気温が高い
それに反比例して俺の気分は落ち込んでいる
例えば俺が昨日エレベーターの中で花子さんを見たのとはあまり関係がない
隣の部屋から喘ぎ声が聞こえていた頃 その反対側の兄ちゃんは気が狂っていた
俺はその頃から耳が遠くなった
昨年エレベーターの中からダイブする中学生をみたころ感覚が鈍くなっていくのが手にとるようにわかった
959 :
名前はいらない:2008/08/02(土) 22:01:59 ID:aufXAOrd
下手くそな日本語とは縁がない
がそんなことは俺は知らなかった
そうだ 僕は知らなかった
それでも僕は知っていたことがある
それは僕が半分だけ知っていたということ
でもきっと気付かなかったんじゃない
舐めてたんだ舐めてたんだ
960 :
名前はいらない:2008/08/02(土) 22:06:13 ID:aufXAOrd
舐めたけど固かった痛かった柔らかかった
喉を通らなくて僕は出来るだけ無茶苦茶にしてやろうとは思わなかった
でも僕は時々思わない
いや思う
僕はきっと真面目
僕はキットカット
少し手が震えた
東京にいるぼくと
長崎にいるきみとの
あいだに
おおきな虹が
かかればいいのに
無題
机の上のカードを開けてみたら
「とぅるりら」と書かれていた。
何度も何度も引き裂き破り捨てた。
またカードを開けてみると今度は
「ひゅうるり」と書かれていた。
ハサミで百万回切り刻んでやった。
またカードを開いてみると今度は
「ぼくはここにいるよ」と書かれていた。
正確に正確に狙いを定めて
「ぼく」のど真ん中にナイフを突き立てた。
ゆび
ねえきみ、指は20本ちゃんとついてるかい。
右手と左足で10本。
左手と右足で10本だぜ。
じまんじゃないけど。
おれはさ。
指折り数えて1から数え始めると
いつも12以降が数えられない。
指ってほんと20本あるか。
みくちゃんに数えてもらったけど
みくちゃんも12本目から数えられない。
ふたりでいる
くもりの日はさ。
12本目のゆびがずきんずきんする。
ふたりで
そら塞ぐくもをみてると
ずきんずきんする。
むしょうにやけどしたいんだ。
ずきんずきん。
ずきんずきん。
脈打って腫れるゆび。
964 :
名前はいらない:2008/08/03(日) 04:52:43 ID:IQxPhAOp
じょうずになったね
これであんしんでくる
ちゅっ(ほも)
965 :
名前はいらない:2008/08/03(日) 11:01:12 ID:efUY3mzJ
君多分おかしい
つないだ手に約束を込めた
かさなる影はすぐ離れ
響く足音は振り返らない
すれ違う気配に目を閉じて
また一人留まり泣いた
967 :
名前はいらない:2008/08/04(月) 03:23:42 ID:51Jnpyjw
ぼくはきみがすきだから
いろいろ揺さぶられてしまうのね
自分以外の誰かになりたい
その寂しさはまだ知らないから
みんな幸せそう
969 :
名前はいらない:2008/08/26(火) 19:29:07 ID:F8teQ518
あなたを愛していいですか
私にあなたを愛する資格はありますか
隣で寄り添っていたい 私にその資格はありますか
心が病んでしまっているのでしょうか
あなたにはもう別の愛する人が居るのかな
愛されたい 愛したい 側に居たい
あなたを愛してます 愛していてもいいですか
私はあなたに欲張りだと思われていますか
愛する人は一人きり かけがえのないあなた
味のしない砂漠が僕の上にねそべっている
喉が渇いた
水をくれ…
あなたを愛していたと
そう思っていた季節がありました
でもそれはすべて嘘のように
わたしは半年前にいらないレシートにくるんで捨ててしまった
よ
972 :
ローカルルール変更議論中@自治スレ:2008/09/15(月) 06:15:13 ID:yMsggtzc
そりゃ大変だ
973 :
ローカルルール変更議論中@自治スレ:2008/09/17(水) 16:06:49 ID:/3Mb2sC0
974 :
ローカルルール変更議論中@自治スレ:2008/09/17(水) 17:59:11 ID:YEsxWiCG
夜空にきらめくは天の涙か
はたまたこの世にいない君の姿か
私はまだまだ行けそうにない
975 :
ローカルルール変更議論中@自治スレ:2008/09/17(水) 18:08:57 ID:OmSCfuhZ
また嘘つきやがったなコイツ
弱者アピールキモいぞお前
976 :
名前はいらない:2008/09/23(火) 16:22:38 ID:hmur0uky
嘘?それは真実
977 :
名前はいらない:2008/09/23(火) 16:42:41 ID:aKqWKyG/
分かっているという虚栄、ご苦労様です。
「空席」
君が残したただの机は
存在感など微塵もみせずに
休み時間にも
ぽつんと
孤独を主張している
いや主張さえしてないのだ
だって椅子や机はしゃべらないもの
979 :
名前はいらない:2008/09/23(火) 21:00:20 ID:hmur0uky
人生、楽ありゃ、苦もあるさ!
980 :
名前はいらない:2008/09/24(水) 23:25:07 ID:H1CT+oXR
甲高い喘ぎ声を出す
硬い体をねじ込む
愉快なパレードだ
ズズン
まだとまらないよとまれない
僕らは僕の信号機を頼りに
赤を青を黄色を時には無視して
音を立てながら営む
営む
981 :
名前はいらない:2008/09/25(木) 02:21:46 ID:miOK4FRc
982 :
名前はいらない:
・・・アナタハ・・・カミヲ・・・シンジマスカ・・・