893 :
よつめ:04/03/23 02:43 ID:gp1CDSjP
少年の心、純粋につき凶悪(リライト
少年は足掻く もがく
薄笑い浮かべる奴は 殴って黙らす
そんなにおれがおかしいか?そんなにおれが悲しいか?
少年は恋をした 愛してた
彼女は本気で彼を笑った いつも見ていた
そんなにおれがかわいいか?そんなにおれが寂しいか?
少年は涙した 現実を知った
彼女は笑わなくなった 虚ろな目で天井を見てた
涙を慰めでバカにする薄ら笑い 殴って黙らす
黙らせるおれはカッコわるいか?涙するおれは醜いか?
お前らみたいに笑ってりゃいいのか?愛することやめればいいのか?
少年の心、純粋にして凶悪
それ故涙は止まらない 愛することもやめられない
894 :
1未満から:04/03/23 03:04 ID:lkf9dLml
>865
大体のことは星野さんが言ってくれていますので、私は「なぜそうなってしまったか」
の方を。例えばこれは作者さんの中では特に違和感を感じなかったことと思います。
それで書く。ただ、手法はちょっと混乱を招きますね。たいてい、文章というのは
一行目でぱっ、と相手の目を引きます。イメージはここで固定されるわけです。で、
二行目までは同じテイストといっていい。さて、言葉で稚拙さを感じさせることが悪いとは言っていません。
そこにはやはりそうなるだけの必然が欲しいという話なのです。そのためにはやはりいくらかのスペースと
構成力を必要とします。夢を見るように断片的な「いいシーン」だけを描写してしまっていませんか?
『アップダウンを意識させて欲しい 目隠しをしたまま走るのは嫌だし、たいていのやつがやめてしまう』 D
>866
ん〜、ちょっとどうしていいのかわからない。この詩のどこを信じて読み進めればいいのか。
一連で語られる「ゴールのない走り」を主題とするならその後が、「たどり着いたと思ったらゴール」
というなら「栄光」「敗北」など、全体がそぐわなくなってくる。たいてい、詩が難しくなるのは
修飾の部分です。主題が明確だからこそ、深みを与えるためのそれが許されるのです。
『自分がわかることはひとにはなにひとつわからない くらいに考えてみる』 D
>867
これはもう、これを受け入れられるか否か、ということ。全体の調和を取るための空白と
読む段階での一拍とに差がある。昭和の名作を読むときの仕方なさのようなものか。
言葉選びは見事。
『口伝の伝え歩きのようで』 C++
895 :
なすあたま:04/03/23 03:15 ID:oe6pjGur
1未満さま
毎度のご評価有難うございました
この詩は今日作ってみたのですが、調子こいて出さなければ良かったと、
後悔しています。とても、恥ずかしいです。この詩を見た特定の人々は、
これを書いたのが私であることが、はっきりと解ってしまうので、汗”。
どうか、彼らの目に留まりませんように。でも、あいつに対するこの思いを
書き込んでやりたかった。彼がこの世に存在していた証人の一人として。
読んでくれた方々、ありがとう。
>>836 この世界観!もしも、彼女が自分に向かってこんな事を言ってくれたなら、
神様の前で真正面を向いて、彼女への永遠の愛を誓う事が出来るだろうに。
流石です。
あと、星野かねみつさま
心地よい幻想の眩暈を覚えさせてくれる、美しい詩を作られますね。
自分の詩は、フレーズの間の、眩暈のする空間がほとんどないので、
意味の空間がとても狭くて、奥行きや面白みに欠けてしまうんです。
896 :
1未満から:04/03/23 03:22 ID:lkf9dLml
>869
言葉とメッセージの合致はいい。ただ、語呂をあわせるための細工がちょっと過剰気味。
というか、無理にやったからちょっとおかしい、みたいな。終の二行は秀逸。
『脳内補完すれば問題はないのだけれど』 C
>876
メッセージと言葉選び、両方がうまくいっている。途中までは。終わって欲しいところで終わってもらえず、
さらには予想外の方向へ話が進んだ、まるで人気の連載マンガのような。惜しい惜しい惜しい。
五連あたりで「いい話だったね」とエンドマークを付けたい。
『完成と思ってから遠目で見てみる。習字でするように』 C
>883
雰囲気は十分伝わる。ただ、二連と三連の間にあまりにも何かがあった感じで、四連が唐突。
もうすこししっかり描写して、輪郭を持たせて欲しい。
『メッセージ、という言葉は無粋と考えておきます』 C
897 :
くら ◆TLCuAGZ/CY :04/03/23 03:46 ID:zV3jHdgW
「裸足の女の子」
裸足の女の子が夜の街を歩いていく
雪の降りそうな天気の中
どこかで拾ったコートを羽織って
女の子が歩いていくのを
僕はただ見ているだけだった
靴をあげればいい
自分が裸足になればいい
でも僕はできない
だって恥ずかしいから
可愛そうだと思うだけで
自分には助けられないと決め付けた
雪が降ると女の子は冷たくなって
歩くのをやめるだろう
道行く人はそれを見て
可愛そうだと思うだろう
僕もその人たちと流れていく
立ち止まらずに流れていく
898 :
1未満から:04/03/23 03:48 ID:lkf9dLml
>885
一度目はくすりと笑うことができ、二度目はメッセージで考えることができる。
読もうと思わせる詩。言葉が単純なだけに思い出になるのも速そうだけれど、歯切れ良さがなくなるのもなんなので。
『誠の隊訓 探して』 C+
>890
いいですねぇ。実に私好み。って好みでどうこうは極力言わないつもりでいますが。
>永遠に十八と十九をいったりきたりすると思ってたけれど
>君は僕より六十三日早く二十歳になってしまった。
はどこかに挿入して二連で終わったほうがサパーリしたのでは?もう見る人によりけりですが。
『すべてが世界を支えている』 B-
>893
リライト?こちらで拝見した覚えはないような…。それはともかく。
アクセルとブレーキがこまめに踏みかえられている印象。
形として
2 1 2 1の2は2同士、1は1同士で固めたほうが勢いはあったかも。
今のタイプだと非常に読みやすくて親切ではあるんですが。まぁこんな1未満の戯言も
頭の隅に置いておいて、いろんな評価人さんにみていただいてもらってください。
よつめさんに一番合うタイプにあわせるのがいいと思いますよ。
ひえ〜、もうこんな時間か。辺レスと投下はまた明日。それでは。
899 :
846:04/03/23 04:07 ID:xpPoCUwD
評価してくれた方、どうもありがとう。
ぼくももう寝ないと。
900 :
しま:04/03/23 10:24 ID:aIf96Z6z
何もない日曜日
リモコン片手に世界を覗いた
パジャマのままパンをかじって
回る洗濯機ずっと眺めていた
話す事もないのに
懐かしい友達に電話していた
何もない日曜日
君は笑っているだけ
机の上、少し意地悪そうな顔で
901 :
負け犬:04/03/23 11:06 ID:oqXiTxEt
「不変的事実」
俺がどんなに天井見上げたって天井の板はただ茶色に沈黙してるわけで
俺がどんなに悲しくても世界は廻っているわけだ
幸せな俺にも悩みはあるわけで でもそんな悩みは遠い国の誰かさん
にくらべれば蟻より小さい縮こまった悩みなわけ
幸せを持っていることに不幸な誰かさんを見て気づいてしまった俺
死にかけている誰かがいるのに あの子はなにしてるんだろうと
考えている カロリーメイトなんかをかじりながら
不条理かんじながらも日常は廻る 俺が死ぬまで
俺の内に向いている興味の対象 自分勝手な幻想 妄想
世界全体の幸せが来ないうちは個人の幸せはありえないと誰かが言った
そんなことは無理なんだ、そう口に出して自分を嫌悪する
そして僕は嫌悪する
僕は嫌悪する
902 :
天野:04/03/23 11:22 ID:U8OZ7Hb5
地下に潜り穴を掘り続けた 何処に続く? 貴方は知らずに…
土に濡れたスコップを片手に 君の腕を捜していた…
継接ぎの幸せを寄集め撒きながら 君の強さに押し潰されてた
焼付き焼付き 剥がれない掌の跡
千切れた翼で紅く染まる雲間を裂いて
上手に羽ばたく私を見つけて…
繭に篭り画いた永遠は 何処に巡り花ひらくのだろう
朝はやがて闇夜につなのこし 私の身を奪ってゆく…
月明り手探りで重ねあい 縺れては 君の強さになれると信じた
燃え尽き燃え尽き 戻れない約束の場所
千切れた二人で黒く染まる大地を駆けて
上手に羽ばたく私を見つけて…
叫んでも聴こえぬならその手で壊して欲しい
まだ私を「私」と呼べる内に…
抱止める君の腕が穏かな血に変わる
ただ静かに空を仰いだ…
焼付き焼付き 剥がれない掌の跡
千切れた翼で紅く染まる雲間を裂いて
焼付き焼付き 戻れない約束の場所
上手に羽ばたく私を見つけて…
903 :
名前はいらない:04/03/23 12:14 ID:av2V7AG1
僕の手の平一つ反しただけで 世界がひっくり返るわけじゃなくて
僕が手の平を上に掲げ、グッと握っても この群青色の空を掴めるわけじゃなくて
大人は手の平に無限の可能性があるという
僕が求めたものが手に入らないのに 可能性なんて要らない
そう言って 拳をコンクリートに叩きつける
自転車で月を目指す
行ける筈ないのに
バイクに乗り換え再び月を目指す
それでも行ける筈ないのに
軽トラでもう一度だけ月を目指す
どれだけトばしても行ける筈ないのに
どれだけトばしても、トばしても
丘の上に寝転び月に向かって手を伸ばす
届くはずないのに 届きそうなのに
夜空で微笑むあの月へ
「前の人がお題を〜」のスレで書いたやつだけど、気に入ったのでこっちにも貼ります。
「ホモ」
不自然である
明らかに不自然なそれは 僕らであるがこそ
僕らが僕らである証明 ある意味では
僕らは共食いをしない その代わりかな
僕らは戦争をする その代償かな
不自然である
明らかに不自然なそれは 彼らにとっては必然
到底僕には分からない 認めることも出来ない
しかしその歪みは 決して汚いものではなくて
ある部分では とても純粋で美しいのだ
不自然である
906 :
よいどれ:04/03/23 14:22 ID:sozWCpV8
一未満さん。評価(?)ありがとうございました。大量レスお疲れした。
私のは…そんなとこだと思います。
一週間ほどほぼ毎日、せっせと過去物を貼り付け、スレを汚してましたが、
本日をもちまして、めでたく品切れとなります。
ただ、ここに来たおかげで、久しぶりに詩を書く意欲が沸いてきたので、
他スレ等で遊びつつ、また良さそうなのが出来たら、こちらで晒したいと思います。
ご迷惑おかけしました。
907 :
よいどれ:04/03/23 14:24 ID:sozWCpV8
すてきなおんがくがある
あなたは少量のお酒を用意するかもしれない
灰皿をうめつくすほどのタバコに火を点けるかもしれない
爽やかな午後の風を期待して窓をあけるかもしれない
西日を遮るためにカーテンをしめるかもしれない
あるいは何もいらないのかもしれない
漂うすてきなおんがく
あなた一人しかいない時に
あなたが恋人に愛の言葉を囁く時に
あなたが両親に叱られている時に
あなたが親しい友人達と過去の思い出を語らう時に
あるいは誰もいない時かもしれない
何もいらない でもすてきなおんがくがある
誰もいない でも漂うすてきなおんがく
音楽とはそういうものなのだ
漂う すてきなおんがくがある
それを感じるあなたがいる
それだけのことだ
908 :
よいどれ:04/03/23 14:25 ID:sozWCpV8
草原を一陣の風が吹き抜けていった。
物静かな喪失感が胸のうちに波紋を広げる。
長い間、そうとても長い間僕たちは薄暗い曇り空の下に生きてきた。
そしてこれからも
…。
瞼の裏の虚空を見つめながら深く呼吸をする。
奥歯に若干の痛みを覚え、少し顔をしかめる。
まず右手、次いで左手の指を鳴らす。
やがて僕は大地の起伏のみ靴底に感じながら、再び歩き始める。
「ヨリカカル場所ヲ探シテイルンダ。ココハトテモ肌寒イ」
幾層も重なったブ厚い雲に遮られ、微かに断末魔の声をあげる光源。
しかしそれがまだそこに存在するうちは、 −肌寒イ−
手を伸ばし何かを求めよう。
あるいは万事茶番で終わるのかもしれない。
彼らは道化を嘲笑するのかもしれない。
しかしまだ幕は下りない。
草がなびくのだ。
風は強くなり、雨を帯びる。
909 :
丸小石:04/03/23 15:35 ID:wFh0AB5V
真っ赤な夕焼け塔が立つ
高い高い 高い高い
天届く程に突き上がる
凄く凄く ホソイホソイ
真っ直ぐな塔が昇ってく
カメは這い ウサギ駆ける
全部を巻き込み昇ってく
死体の階段 死体の道を
赤塔人 赤塔人!
身の丈遥か空より高く
赤塔人 赤塔人!
血を描いている太陽も
赤塔人 赤塔人!
積み重なる死と ヨクアル言葉で
出来た体は思い出に
赤塔人 赤塔人!
君はちっちゃなおうちの中の
最後で最初の動物と
真っ赤な夕焼け塔が立つ
赤い赤い 赤い赤い
生きた証は結晶化
凄く凄く ヨワイヨワイ
910 :
しま:04/03/23 17:00 ID:UOhEKBMA
夕日は沈みかけている
少し僕を焦らすように
水平線付近、少し速度を緩めて
なごり惜しそうに顔を隠してゆく
古びたドッグのサイレンは
疲れた大人の哀愁と
疲れた子供の空腹を呼び起こし
誰もを家路へと導いてゆく
飲みかけのサイダーの瓶は
キラキラと、今日最後の輝きを見せる
夜を待っている僕は
この瞬間を幾度となく眺めていた
さあ、青く描かれた天井画を取り外し
瞬くような星空を迎え入れよう
宇宙が目覚める夜の始まりだ
ブラッドベリの夜空のように
流れ星が見えたなら
願いの言葉を唱えよう
願いの言葉を唱えよう
鯖の転移関係で100以下まで下がってますがなにか?
912 :
名前はいらない:04/03/23 20:38 ID:UOhEKBMA
ダブルチーズバーガー
唯一本物
「前の人がお題を書き込むスレ」に書いたものなんですけど、どんなもんでしょうか。
お題は「嫌いなタレントとか政治家もどきとか・・いろいろ。死ななくていい。テレビに出るな!」でした。
書いてるうちに変だと思うわけでもなくかといって自信を持つわけでもなく、わからなくなったので人の評価が聞きたくなってしまって。
顔とか地位とか学歴とかそんなのどうでもいい
下らない小話なんて聞きたくない
低俗な笑いなんてないほうがマシ
下劣なマスメディアよ、干渉するな
内面に、内側に、私に
914 :
名前はいらない:04/03/24 00:08 ID:I4fAOGvv
なんだか技術関係のことはサパーリですが下がってますね。
1000も近いですしいろいろ、できる方お願いします。頼りきり失礼。
まずは辺レス。
>なすあたまさん
拙作には身に余るお褒めの言葉、ありがとうございます。私の書く男性はなぜか
いつもへなへなですな。愛されることにさえ臆病だ。
なすあたまさんの作品についても、なすあたまさんのなかで納得がいくかいかないかということ。
ただ、私はなすあたまさんの思いが十分伝わっていると思います。誰もなにも言えなくなるくらいに。
なすあたまさんを友人に持つ人は幸せだろうなぁ。
>よいどれさん
いやぁ、私の読解力のせいでうまいこと言えなくてごめんなさい。
頭が固いやつなので、笑って許してくださるとうれしいです。
それでは続いて感想を。
915 :
1未満から:04/03/24 00:30 ID:I4fAOGvv
あれ?クッキー入ってなかったみたい。914は1未満です。
>897
現代人のもやもや感が非常に良く出ていますね。ただ、なんというか「裸足の女の子」から
入って流れる詩の初めがちょっと重い。もう少しテーマに沿った形で、「重すぎず軽すぎない、ので迷う」
というところを見たかった。冬の夜に裸足の女の子というと、無視してしまうにはまた相応の理由がいりそうです。
『大人な設定だと波にまぎれたかも』 C
>900
うーん。タイトルを激しくきぼんぬ。外意がくみとれません。情景詩だとしてもいい出来ではありますが。
無味乾燥から入ってわずかな彩を感じさせるのはわかりますがあまりに不明瞭なのでこのように。失敬。
『思わせぶりな態度で近づいて』 C-
>901
導入部と核心部は同じトーンで読ませるべきではない。連変えが欲しかったところ。
その他、改行の面で、縦書きの技法を横書きにそのまま転用していることに奇妙さを感じる。
言葉そのものは力があるだけに読みにくさが際立って惜しい。
『同じテーマで誰かが書いた時に、自分はここが違う。と言わせるだけの個性を』 C-
>902
言うなれば、サビの部分だけ聞きたい感じ。それだけ他の部分が見劣りしている。雰囲気あわせのために
言葉を使ったりしていませんか?
『着想から入る姿勢は人それぞれの中のひとつ。思いにふさわしい言葉をあげて』 C-
916 :
1未満から:04/03/24 00:48 ID:I4fAOGvv
>888
きぼんぬ症候群さんごめんなさい!抜かしちゃってました。今からでもよろしければお受け取りください。
スパーン、とくる感じがいいですね。キレイ。ただ、やはり「そう書くべきものをそう書いた」感が。
素直さにオリジナリティを加えて欲しかった。
『完成したものを直すのはすごく難しいけれど』 C-
>903
書かれていること以上のものが来ない。わかるけど心に残っていかない感じ。
心情の吐露に終わらないワンポイントが欲しいところ。言葉そのものについてももう少し突き詰める余地は
あるはず。
『例えば思いを無理やりにでも言い換えてみて』 C-
>905
ちょっとした読みにくさを。句切れが速いことが全体の足を引っ張っている感じ。
説明的な言葉を増やさなければならない。そしてメッセージ核がその分薄くなる。
『難しい〜』 C-
>907
これはいい。無駄なく美しくという感じ。一連のカット割りが見事。読ませて引っ張って
そのまま終わるという。いい匂いだ。
『まるで暖かな家庭のスナップ』 B
>908
これほど難しい言葉で狙う必要はなかったかも。あと、十分アイキャッチには成功しているので
配置には安心感と流れが欲しかった。
『メッセージと舞台だけでも勝負はできる』 C
917 :
1未満から:04/03/24 01:02 ID:I4fAOGvv
>904
非常にスムーズ。四連には、こういった類ではなくもっとスパイスの聞いた言葉を期待したかった。
特に不必要というわけでもないけれど必要ではない。短い詩ではすべてが働いて初めて輝きを持つものです。
『言葉にする行為は基本的にマイナスの行為 なるべく思いを傷つけないように あるいは傷を美しく』 C-
>909
これはこれをこのまま受け取ってもらうことを目指す詩。さて、最後の最後まで(トーンはともかく)
特別こうという表現がなかったのが惜しい。一連の流れに乗っただけ感。
崩さずとも言葉と並べ方で一工夫を
『味が濃いものを食べた後の口に優しく』 C
>910
細かいことだけなのだけれど、全体的に言葉の洗練が欲しい。このままでも問題はないけれど
なんだかぼんやりした感じ。個人的には「焦らす」と「名残おし」の呼応には首をひねってしまう。
ブラッドベリが大きすぎるとも言える。バランスが取れるほどに他の言葉が大きくなればかなりのものに。
『連ごとに区切って考えてみて最高になってから次へ』 C
918 :
1未満から:04/03/24 01:08 ID:I4fAOGvv
>912さん
…ごめんなさい。1未満ギブです。
>913
仲のいい人としゃべるならこう、というくらいのストレートさ。これではなぜあなたが
そうまでマスメディアに対して憤慨していて、どのようにしたいのか、欲求をきちんと言葉にする。
詩としての面白みは修飾に、とは前にもここで言いましたが。
『素材をそのまま出した感じ』 D
では、投下にうつらさせていただきますか。変愛作家1未満げきじょ〜。
919 :
1未満から:04/03/24 01:15 ID:I4fAOGvv
「春はうららか意気揚々 運気最高待ち人来たらず」
こんなにも早く来すぎてしまったのは
僕の愛が溢れたそのせいだと 思ってください
日差しは暖かいけれど
風にはまだまだ泣かされます
あったか〜いのボタンを押して
僕にはまだ苦すぎるけれどあなたが好きなブラックコーヒー
あなたが好きだからあと三十分
格上のブラックと一緒にいます
920 :
1未満から:04/03/24 01:31 ID:I4fAOGvv
「吟遊詩人を彼氏に持てば」
恋をするなら片手をきみに
右手はきみの手を取って
左のその手で自分を磨く
愛する には 愛し合う ことが必要で
愛し合うふたりは互いの両手を背中にまわす
心の音を耳で聞き わかりきっていることを口にして微笑みあう甘さ
もはやきみがいることで立っている僕は
きみがいなくなってしまえばバランスを崩して倒れるだろう
それは想像するに難くなく そして愛し合うとはまさにこういうことだ
きみの瞳に魅入られた僕はきみの手が背中を離れても気づかないだろう
手が離れても残る胸の暖かさが
崩れ落ちる瞬間まできみの影が
きみが雑踏に消えてもふたりの思い出が
だからきみはいつだって僕から離れてくれていいんだよ
921 :
名前はいらない:04/03/24 02:03 ID:OLg70WYr
早春の枝垂れ桜に身をゆだねながら
空を見て、
貴方は私を好きだと言う。
桜散る頃には私を捨てるのですか?と問うと
貴方はまた空を見ながら黙り込む。
922 :
よいどれ:04/03/24 02:09 ID:mTlFu2da
一未満さん評価ありがとうございました。
今回の詩は、さる場所でも晒していたので、900番台に入ってから貼ろうと思っていました。
もし万一パクリだと思った方がいらっしゃっても、本人なのでそっとしておいてください。
…えーと、先にも書きましたが、とりあえずもう評価を求めるほどに蛮勇を奮える詩はありません。
以降現在進行形で書いていきますんで、無駄にスレを消費することもないかと思います。
…というわけで、ここまできてやっと一未満さんの692での質問にお答えします。
>酔った頭で詩を書いた経験がないので、ぜひそこのところの心境を聞きたいところですが。こんどぜひ。
「Bob Marley と 喜納晶吉 は酔っ払い泣かせ」
答えになってないかもしれませんが、多分源泉はそこらへんにあると思います。
長文失礼
923 :
名前はいらない:04/03/24 03:04 ID:Ik5CQ3/r
「桜の記憶」
桜の記憶の季節
土の中の忘れ物
4月の匂いのメロディが
やけに僕らを切なくさせる
タイムカプセルの鼓動が
昔の記憶に色を塗る
いつか僕らの10メートル先
桜の光に照らしてもらえるように・・・
924 :
Akila:04/03/24 10:55 ID:ROUqOKWK
真夜中にカラスの鳴き声
俺を呼ぶのは誰
名乗り出ろよ
カラス使いめ
すぐ側で見ているんだろう?
何が楽しい
俺を見るのがそんなに楽しいか
俺も今 猛烈に楽しいさ
お前をどうしとめようか考えているから
925 :
Akila:04/03/24 10:56 ID:ROUqOKWK
死の使いがやってきた
黒い羽をはばたかせ
ゆうゆうと空を舞う
死の使いはこう言った
青い星を征服する と
どうどうと空を舞い
死の使いがやってきた
僕らの街を壊そうと
大空を舞った
あああすううううんん。
あああすうううんん
あああすううううんんん
ああすうううん
ああすうん
あああすううううんん。
うん
わかったよ。
新しいバイトも見つかって、
taylorのacoustic guitarをかきならして、
bob marleyが好きで、
留年して、
叔父さんからもらった中古のcivicは廃車になったけれど
あああすううううんん。
うん
わかったよ。
ビルの谷間
胸の谷間
華やかにどろどろ
どろどろ歩く人々
三次元に拡張された街を
電車の音が切り裂く
何かが死んだ
何かが死んでいる
今ここからは
青空も見えない
928 :
名前はいらない:04/03/24 17:17 ID:TB/rRux7
孤独を身にまとい
裏切りを繰り返し
人と愛しあった数だけ
罪悪感に浸り
何もなかったように
また繰り返す・・・・・
「サイレンス・ビート」
高まる期待
あいつとの再会
早まる鼓動
懐かしいmemory
過ぎ去った日々に
比例するように
大きすぎるほど
爆発しそうな「逢いたい」
長すぎるほどのTime
二人の距離は離れすぎて
知らない事だらけで
きっと言われるだろう
僕らは変わったと
サイレンス・ビート
心刻むビート
夢見がちだと罵られても
サイレンス・ビート
震えてるMy Heart
この時間だけ
すれ違わないように・・・・
930 :
負け犬:04/03/24 17:34 ID:k87YsK5m
「はいいろのそら」
ああ 静かだ ああ今日は一日中曇りだよ
雨の日や曇りの日は 僕が好む領域だ
晴れの日はなんだか隣の子供が五月蠅いし
雪の日は綺麗すぎて心苦しい
僕ははいいろの空に安堵を覚える
こんな日は誰も僕を要り用としない
こんな日は僕は誰も必要としない
必要なのは静かな音楽と少しのスイーツと時間
誰も必要としない 五月蠅いな
こんな日があったって良いじゃあないか
931 :
Akila:04/03/24 18:41 ID:ROUqOKWK
狂ったように空へ叫んだ
空をこんなに黒くしたのはお前だろう
返せ たった一つの俺の空
すっかりお前色に染まった
こんなことして何が望みだ
返せ たった一つの俺の思い
いっそのことなくしてくれ
この空を 俺ごと
どんなにもがいたって
この空はお前に奪われちまったんだから
人は人を1度くらい蹴落としてきたはずだ
自分はそうは思ってない人も多いはずだ
だが長い人生の中で1度も他の人を蹴落とした
ことがあるだろう
生きることとはそういうことだ
人間なら当然仕事.部活.受験その他いろいろあるだろう
だがその中で人は自分を成長させることが出来る
動物なども生きるために他のものを倒し食べる
人も生きるために動物を食べるそう動物を殺してだ
自分が生きるためには数多くの命を奪っているのだ
生物の命とは儚いものだ何も食べなければ死ぬし
怪我でも死ぬ風邪でも病気でもだし寿命でもだ
人は生きて100年
だがその短い期間を生きるために
ほかの命を犠牲にして生きるだがその期間を生きるのが
神様から頂いたプレゼントなのかもしれない
933 :
◆4Cwl6FS/Q6 :04/03/24 19:16 ID:tu0hCoKT
あげ
934 :
マスター ◆KtLl6mczbM :04/03/24 19:21 ID:LZka6u2c
1未満さん乙です。いつも細かい評価をしていただき、勉強になりまつ。
いくつかまた詩が出来たのでレスさせて下さい。
ただ今回のは個人的なものが強く、似てる感じでもあり
このスレとは似合わない詩ですのでスルーでもかまいません。
『ノア』
強さあり 弱さあり 厳しさありの 優しさあり
そして揺れ動く この気持ち
言葉じゃない 格好じゃない
感じることが 全てだろう
勝ち負けだけでは 語り切れるず
やられているのに輝く者
負けたクセして輝く者
弱いからこそ輝く者までいる
涙あり 笑いあり イケメンあり ブサイクあり
そして揺れ動く この気持ち
言葉じゃない 格好じゃない
感じることが 全てだろう
そして
大の大人が 声からし
大の大人が 席を立ち
大の大人が 素直に拍手
大の大人が 素直に涙
そして 大の大人が 『ありがとう』と叫びだす
935 :
マスター ◆KtLl6mczbM :04/03/24 19:22 ID:LZka6u2c
『ルール』
お前ら そろそろ気付けよそのルール
まるで何かを避けてるようじゃないか?
お前ら そろそろ気付けよそのルール
まるで何かを逃げてるようじゃないか?
お前らにとってホントに望むルールなのか?
お前らにとってホントに満足なルールなのか?
ホントはお前らにも疑念があるんだろ?
もしかするとお前らも気付いてんだろ?
逃げてちゃダメだ 気付いたら闘え
ホントに思ってることを口に出せ
ルールを作った者が避けるなら
そのルールを支持するお前らも避けるのか?
ルールを作った者が逃げるなら
そのルールを支持するお前らも逃げるのか?
ルールを作った者に都合よく支配され
お前らはそれを自由だと叫ぶ
ルールを作った者に都合よく支配され
お前らはそれをなんでもありと叫ぶ
1番大事なことから避けてるクセに
1番大事なことから逃げてるクセに
お前ら ホントにこのままでいいのか?
936 :
マスター ◆KtLl6mczbM :04/03/24 19:24 ID:LZka6u2c
『超越』
変な固定観念 それはパンクへの侮辱か?
変に決められた常識 それはパンクへの冒涜か?
他人を叩く詩ばかりより
自分だけを叩く詩があってもいい
愛の無いラブソングより
童貞の妄想のほうがいい
寝ぼけながら 詩をつくれ
酔っ払いながら 詩をつくれ
やれないなら それを詩にしろ
出来ないなら それを詩にしろ
時間があるなら 数で勝負だ
ダメだと思っても 消さずに残す
失敗だと思っても 消さずに残す
とにかく 数で勝負だ
どんな形なんてどうだっていい
どんな枠なんてどうだっていい
どんなやり方なんてどうだっていい
どんな奴かなんてどうだっていい
937 :
◆4Cwl6FS/Q6 :04/03/24 21:08 ID:tu0hCoKT
評価されない
938 :
名前はいらない:04/03/24 21:28 ID:GYnFcnSU
祈りましょう
939 :
1未満から:04/03/24 23:07 ID:I4fAOGvv
こんばんは、1未満です。なんだかスレも限界に近づいてる様子。
私のいつもの大量レスでパンクしなければよいのですが。
前にも書きましたが私はスレの立て方がわからないのでよければどなたかお願いします。
では辺レスから。
>よいどれさん
いつもながら10分20分で投下してしまう私の詩とは裏腹に、よいどれさんの詩には
時間を経たよさというのがあると思います。またよいどれさんの美しい世界に出会えることを期待しています。
>マスターさん 住人の皆様
こちらこそ。評価するというのはひとつの詩を長く見つめてイメージを掴み、その中で意見を言っていく作業なので
あらぬ方向から自分のイメージが膨らんだりもします。アイデアをもらっているんだと思いながら楽しく読ませてもらっていますので
夜中の作業も心地いい疲れというものです。
このスレはセンス評価スレ。どんな詩でもかまわないと私は考えています。
たまに起こる「1未満ギブ宣言」も1未満の頭が作者さんの深遠な考えを理解できずにいるだけですので、
時間と主義の許す方は解説などしていただければ喜んで感想を書かせていただきます。
では、本日分の感想を。
さ く ら 、
さ く ら 、 、
さ く ら 、 、、
電波塔の一番高いところで約束を交わすと
小指がふっとぶらしい
ほおべにの少女にきをつけろ
前髪がそろっていたら
確実だ
ほら のぼってきてるぜ
さくらをつぶやいて
ほおべにの
おんなが
「かわしましょ」
電波塔の一番高いところで約束を交わすと
小指がふっとぶらしい
しかし雨水を薄めたように
しびれるらしい
941 :
1未満から:04/03/24 23:34 ID:I4fAOGvv
>921
先を越された!それはともかく。空気と言葉がマッチしていていい。
短いだけに細かいことが気にかかりますが。まず改行。
>空を見て、
はどこをどうしようとこの詩の中ではパーツの一部。流されてしまいます。
アイキャッチの手法として特別に見させたうえで次の流れに対して影響を与えたいなら
言葉に工夫を。
>桜散る頃には私を捨てるのですか?と問うと
これはどちらを取るか選択すべき。?と「と問うと」が重複しています。
?なら頭の中で場面を思い浮かべるときにより明確に相手への投げかけが(映画のように)
鮮烈になっていい感じ。「と問うと」では平凡さがこの一文を流させてしまうかと。
『狙いが視覚的効果か思想的効果かで書き方は違うはず』 C
>923
一文一文は非常に心惹かれる。それだけにこの異常なまでのスローテンポが
感動を削ぐ感じ。「桜の記憶〜切なくさせる」と「タイムカプセル〜照らしてもらえるように」
で二連の詩。意味に特別変化がなければ改行・改連は単純にテンポの問題。それだけに慎重に。
最後の三点リーダが目に付きます。余韻は十分言葉から伝わります。もっと自分の言葉を信頼しましょう。
『どのくらいで読みきるべきか、意識してみて』 C
>924
言葉にちょっと稚拙さが。狙いでしょうか。最後の言葉を言うための装置、という感じが
全体からしてしまっています。相手に予想をつかせない工夫が欲しいところ。切り口としては
これまでにない斬新さが。
『安直だけど日本昔話とかによくなるヒントがありそう。あれは名作ぞろい』 C
942 :
なすあたま:
昼下がりの公園
昼休みに通りかかった小さな公園
子供たちはみんなお昼を食べに行っているのだろう
主たちが不在の公園は、無意味の空間に浮かんでいた
あれは、確かシーソーといったっけ
そう、あれは確かジャングルジムという名前だったような
公園は、私の進入を拒絶していた「何しに来た?」とばかりに
図々しく、入ってみる。何と、居心地の悪いことか
公園の中の結構大きな木。枝の風になびく動きはギスギス
している
木馬からは何の表情も読み取れない。単なる物体としか
ブランコに揺られてみた。機械的にきしむ音がした
針のむしろに居る様な気分でたまらなく公園を出ようと
したときに、自転車に乗ったガキ3人組が速攻で飛び込んできた。
公園は、それまでとは別人のように、色めき立った。
ブランコの音も弾んで聞こえる。木馬の表情も、その目に
正気が戻ったよう。木の枝も、おどけたようにに揺れ、
光線をキラキラとちらつかせていた。
私は木に向かって「ちょっと、えこひいきじゃねえのか?」と
口を尖らせながら公園を出た。