怖い 暗い 悲しい  そんな詩ききたい

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151cレール ◆n/ANJuS0Pg
「mountain view」

深く深く霧に沈む 原始の森よ
吐息の腕で いだき付く 迷える君を
夏に夏に隠さんとす か細き道
首を振り頂に 登り着く 真白い昼

 ガラス越しの 見入る眺め、
 俯瞰する目の 明けた錯覚、
 観光船の 楽しい影、
 双魚の形よ 静けき海。
 
霞の器に載せられた 小ぶりな街も
光の夕べに間に合えば 人は喜ぶ
今の君に似し誂えた 真白い昼
麓の道無音に下る 沈める夏