書いた詩・・評価してあげるよ? Part18

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738星野
『偽りの唄』

あの日の終わりに 求め手にした偽りの唄
「オマエなら大丈夫」「アンタは笑顔が良く似合う」なんて
心にもないこと散々歌い叫んだ

すべてはアナタが 風も凍るあの日を境に
「君と居るのが一番」「夢見て頑張る君が好き」なんて
大好きな言葉言わないから歌ってる

聴けない声を 小さな路地のすみっこで
ただ一人きり 行き交う人々に向けた唄を
絶やさず潜めて 耳澄ます

たとえ僕の唄に本音なんかなくっても
偽りの唄は励ましの唄
彼女の言葉で僕が勇気づけられたように
その半分だけだっていいから
ただ道行くみんなに勇気を捧げたいから
歌い始めた偽りの歌

あの日の君が 偽り歌う僕のこと
叱りに来たら もう二度と離さずにいるのに
潜めた声も 呼応して

僕のこの声が遠くまで響いてくれますように
喉を枯らし歌ったこの歌が届きますように
僕はあの日の風のようになりたくはないから
願い歌った偽りの唄