書いた詩・・評価してあげるよ? Part18

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728BOO ◆VoicePOLT6
「夜と冬」(iii)

駐在さんの赤い光がふらふらと町に漂って
要領のいい子どもたちの瞳を
きわどくかすめていったのも秋だった

仮病が伝染していって
輪郭のないトロンボーンのかすれたリズムと音階が
中間色を放っていたのも夏だった

ソリッドな願いとフラットな景色
ハイ・イメージの無気力なうたた寝に抓まれたような
新しい都市が現れたのも春だった

いま あなたに問いたいのは
最近来ない冬のことではない
毎日訪れる夜のことではない

あなたの履いている靴の値段
いま食べているチーズの種類
きのう観たあの映画の悪口

袋詰めにしたあなたの答えが
ほんのりと赤い光に滲む午後
わたしは安心して制服に包まれ
自転車にまたがる雨の近い通り

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>>727 六華さん
レス有難うございます。琥珀色は実はぼくもよく分からない。とりあえず憂鬱な感じです。このテーマは終了。
黒鉛減速原子炉とか、海上を飛ぶ烏賊とか、人形作家とか。いろいろと複雑なので、別のことをもう少し書けそうです。