書いた詩・・評価してあげるよ? Part18

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708ねじ穴 1/2

大気の澱が 朝の底に 沈んでいる
かき回さないよう そっと ドアを閉めた

割れていない水溜りはどこ
並木道の真ん中
あった あった
 
ねじ回しはどこ
右のポケット
あった あった

くるくると ねじ外して
指先に 赤い色のねじ
そっと しゃがみこんで
切っ先を水面に差し込んだ
手を放すと 落ちていく
螺旋を切りさき くるりくるり
透明な中 こつんと震えて
ねじが 
砕け散る

709ねじ穴 2/2:04/03/15 15:38 ID:9Mpa3lcB

これでいいのかしら
君の真後ろ
あった あった
黄色いスクールバス

飴玉はどこ
左のポケット
あった あった

飴玉を車掌に食べさせ
受け取ったチケット
席に座って
半分に千切る
軽くなっていくバスが
大地から離れるのを待った
ぷつん と

私の家はどこ
その窓から真下
あった あった

もう見えるかしら
君の真後ろ
やっと あえた