〜〜詩で遊ぼう!投稿梁山拍 10th edition〜〜

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300冬眠(1)
 赤子もがれて自然薯の
  雪どけに痩せ
他を肥やす
でぷりの腹もう産みきった
後は吾身の砕けぬよう

 放つ土まだシバレの残る
  盛一枚の大きすぎ
我息子(こ)に差し出す皸(あかぎれ)に
憎まれ口の屁をこいた

生きて来ただけ
歳老いただけ
その息子(こ)をココに置いただけ

301冬眠(2):04/01/21 01:14 ID:ANIegYJk
 綺麗でもない嫁ひびな、
  愚痴の代わりに青菜を求め
潮騒まぶして飯くらう
潮風こして汁すする

はよーはよー、
青野菜、若いの柔いの出回らんかな
(さもなきゃ息子、私の仕方なし)
新芽は囲われ
未熟は阿呆燕(つばめ)

空狙うその姿勢ごと食ってやって狙ってやって

だから
違おうよ、
違おうよなあて

凍り割り草の腹に願うか捨て鉢 (屋根からの落雪、音 みたい)

どうか老婆も赤子も下敷きになりませぬよう
願えば嫁を、今から愛せよ

素っ裸になってあっちへ行こうか
ここで脱いで、あちらへ行こうか

足の
汚れ、
気になり君の
もとへ
怖気づき鎌さがして、 切ってここ