懐かしいベンチに座って
あなたの来るのを待っていた
私の生きている日々は今
もうすぐ終わりに近づいている
私はあと どれだけ歌えるだろう?
苺ラムネの賞味期限はあと少ししかない
しけた砂糖を噛み砕く
負けないことを誓ったことがある
それは今でも生き続けている
小さな頃揺らしたあのぶらんこは 少し血の匂いがした
どうも。今度は落とさないようにがんばってみます。
来年、私は受験生になるので、もうパソコンは触らなくなります。
あと少しだけ、今の私にしか書けないものって、あるとおもうから、
最後にいろいろ書き残しておこうと思います。
あと少しだけ、よろしくおねがいします。
偏頭痛が差別心を増長する
夜の橙のぞわぞわしたライトを飛び越えて
醜い兎になった
二百五十五号線や中学校も飛び越えてゆく
そうして兎はいつか燃え尽きるのだろう
噛み砕かれた夜だかの呪文のように
美しい死にかたをして 燃える
きれいな それは
きれいな
4 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/11/20 20:37 ID:vuf6hwEA
酔わせて酔わせてください
もう前も後ろも分からなくなるほどに
そうしたら愛別離苦の慈悲なく
私はあなたの喉に喰らいつけるはずだ
5 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/11/22 00:25 ID:jilhV3wK
人と人の隙間を埋めたがっている
あなたは不恰好な存在だ
粘土を塗りつけたとしても
いつかはひび割れるのでしょう
一輪の小さな黄色い薔薇を
大きな鏡の前にそっと生けた
それはあの日の墓場の光景にも似て
何か一つの願いのように
私が祈りつづける一つのことのように
6 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/11/22 00:28 ID:jilhV3wK
「蜂蜜石鹸」
消して掴めないいとしいしろい泡は
むかしむかし例えられた
何かの恋のようだ
背徳心と裏切りを脱いで
女は風呂に入る
7 :
ヽ(*´ー`)ノ ◆bnmjdO.VgI :03/11/23 03:34 ID:T6HR9+7W
人間には花を咲かすことが出来ない
人間には花を咲かすことが出来る
どっちがより正しい?
そんなことはどうでもいい
何故花そのものに生まれてこなかったのだろう
蜜蜂の針のように愛されたかった
それは捨て身であるということだ
種を撒くな 花を摘むな お前らのものじゃない
いけん。あげてもた。
新スレおめでとうです。今度は落ちないといいデすネ。
おきてましたか。僕は寝付けないでおりましたよ。
>今度は落ちないといいデすネ。
今度かあ。
11 :
いかいか(浮遊系) ◆YffIGX9Bno :03/11/23 04:36 ID:uCL7F0RV
黒猫がある寒い月夜の晩に彗星に乗ってやってきたとしよう
ぼくらはその黒猫がいつも横断歩道を歩くのを見ている
そしてまたぼくらは夏の日差しの下で黒猫が死んでいく姿もしっている
だろう
そうしてまた幾何学が世界を食らいつくす寸前に
見る夢とやらに軽く会釈をして熟睡しよう
イメージとやらに恋をしすぎて時々ぼくらは黒猫を忘れる
そうなったら世界は終わりだなってリリィという女性は言う
>>10 何でもないです。気付いてらしてもそうでなくとも、流してください。
13 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/11/23 11:06 ID:nujHflaI
>>7 ありがとうございます。
花って綺麗なのかしたたかなのか、よくわかりませんね。
彼岸花の根は毒性だそうです。
いかにも白く
いかにも黒く
私は中途半端に成り代わる
強かで毒性を帯びる
そう言った事実を臆すような人間でありたい
という嘘を言う
自分がただ星に一つだけある花になればよかったのだ
私がただ一つだけなら
硝子のケースに入れてもらえたのに
>>11 お久しぶりですね。とても。
昔鉛筆のような尻尾をした黒猫をどうしようもなく愛してしまったことがあります
猫の片目は見えませんでした。
その感情の根源は 同情心や社会的背徳心なのか、
私の本能たる純粋無垢のスープなのか
それを考え出した時に
私はもう 黒猫を まっすぐに見ることはできなくなってゆくのです
そのことが本当に とても悲しい
とても
だから時々詩に書きます
猫はそのことを知りません
だから それは無償であったと私は納得しようと心がけるのです
文字というものに憧れた
清新な銀色をした音楽のように
僕にとっては特別なもの
そこに痛みがある
気づけば触れていた
カサブタをめくる
傷をなぞる
血を舐める
僕はそうしないでいられなかった
文字というものを拾い集めていく僕に
目的はない
僕はもっと速く弾きたい
僕はもっと速く弾きたい
16 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/11/23 22:51 ID:nujHflaI
今まで見たことのない夜光虫が今 列車の横を掠めていった
この銀の窓枠にはなんと彫ってあるのだろう
僕には読めない言葉だ
悲しみと怒りを綯交ぜに
彼女の表情はいつまでも白い
それは今夜が満月だからだ
知らない国の砂漠で死のう
それが唯一
しっかりした目的だった。
なんだつてさふいふことを言ふのだ
わたくしはわたくしなりに
がむばつてきたのです
らしゃめんが怒鳴りつける
英国紳士は下らない交配を好んだ
誇りとか 強さとか
痛さとか 深さとか
女は知ってる
全部知ってる
全部、全部
黒い花弁が
碧色の空を背に
すっくと立つ様は
何よりも強く映えるから
見つめていたい気持にさせる
新スレおめでとう。
19 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/11/26 22:32 ID:+xYCTqoR
>>18 ありがとうありがとう。
この前知ったんだけど、黒い百合って、本当にあるそうです。
花言葉は、「秘められた恋」。
毎日昇って落ちる間
太陽に憧れていた
枯れて死んでしまうまで
愛されることはなかったけれど
黒くしかいられない
事実をゆがめなかった紫外線
月の光ですら好きだった
好きだった
妬き殺されたってよかったのに
ふざけた態度をとって罵られた
「じゃあお前の明日に答えはあるのか」
赤い兵隊が行く様を 祖母と二人 見ていた
私はそうやって愛されなかった
黒い髪の毛を鋏で切った日
大きくて広い世界の指針が 角度が
酷いように捩じ曲げられた
信じるものって何なんだ
これから私は大人になる
糞みたいな大人になる
愛されるための言葉なんて要らない
ナイフが欲しい
愛が欲しい
愛が欲しい
約束した小指を千切って
瓶に詰めたら
あなたは美味しく頂いてくれますか
おつきさまがみえませんおつきさまがみえません
煩い、黙れ、東へ向かえ
闇夜の中でたった一本の剣を持たされた
そうして私は今も歩きつづけている
22 :
いかいか(浮遊系) ◆YffIGX9Bno :03/11/27 07:22 ID:FOJAGlXq
>>21 ちぎられた小指はむざんにも腐敗を描き出し
悪臭を流し始め捨てられた
月とやらはいつの間にか頭上で輝いている
そういうもんだと
剣が落ちていてそいつを拾って勝手にその剣に
意味や価値やなんやらを見出して自分勝手に
突き進むドンキホーテ
これが痛烈な批判だとだれに読めようか
23 :
いかいか(浮遊系) ◆YffIGX9Bno :03/11/27 07:25 ID:FOJAGlXq
青臭い少女は
勝手な舞台を作り上げ
その酔いの内に自己を見出す
張りぼてだらけの世界を斜め読みすれば
勝手な肯定が自分を完成させてくれるだと
ナイフとやらを握ることが特別で
愛をほしいながらも愛を当ててくれる大人を否定する
それはまるで洗濯機
24 :
いかいか(浮遊系) ◆YffIGX9Bno :03/11/27 07:29 ID:FOJAGlXq
まじめにふんばるか。
洗濯機のなかで生まれて
落ちていくそしてまたすくい挙げては
干される
落ちるしずくが円を描き
それが空のまぶしさを反射する
角度は良好
熱量も良好
降水量があまりにも増えすぎてだれもがいつも
花柄の傘をさすなら
それそれできれいなんだろうな
あまりにも無残に切り刻まれた詩がここにちらばっている
あの紳士の背中にも
だめだぁー。最近かけねぇ。
25 :
名前はいらない:03/11/27 10:25 ID:pB2cq7D7
26 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/11/27 21:45 ID:wR6d1L/x
>>22-23 ただ黙って 理由なんて見つけずに
暖かいキスをして眠る夜があってもいい
時には自分の言葉を信じてみてもいい
黒猫の寂しさ 強さ
あなたが一番知っているはず
おなかに穴が空いている
そのうろに風 冷たく吹き込んでいく
そこには何もない?
私は知らないけれど
きっと何かあるはずだと思う
あなたは少なくとも、知ってる
27 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/11/27 21:49 ID:wR6d1L/x
>>24 雨の日はあなぐらのように部屋を暗くして
ぢつと悲しくも温くもある音に耳を済まします。
そうして僕は、生物の、根源的なリズムに還つてゆくやうな気がします。
あなたが選んでくれた柄なら きつと素敵に咲きます。
くるくる廻して遊ぶでせう。
そうしたら
幾つも幾つも
素敵になるでせう。
28 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/11/27 21:54 ID:wR6d1L/x
寒い映画を見た 嘔吐しそうだ
今日一日を費やして 十九枚もの絵を描いた
総て駄作だ
もうお腹が痛くて歩けません
でも休むことが 時に苦痛になりえることを
僕は知ってる
蜜がそこにあった
そしたら後で、毒になった
罰かもしれない罰かもしれない
御免なさい、御免なさい、御免なさい
もう祖父にもらったロザリオはなくしてしまったのだ
明日から僕は堕ちてゆくのだろう
どこかに安心している自分がいた。
29 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/11/27 21:56 ID:wR6d1L/x
犬の夢を最近よく見る
もういない犬の夢だ
僕は犬の面影を覚えていた自分を嬉しく思い、
また犬がもういないという事実を再確信して涙する
ああ、普通だ それが何なんだ
僕は犬が好きだった
今でも愛してる
それだけが一番大切なんだ
嫉妬深いと云う黄薔薇が、鏡の前で枯れていた
もう、何とも謂えなかった。
冷たい水の中で叫んで遊ぶ夢を見た
勤勉に務めて、もういない人間に逢う夢を見た
神様
もういっかい、もういっかい
懺悔なんてものしたら
(何をどうすればいのか、全く分からないけれど)
そういう所に連れて行ってくれますか?
いや、止そう、それは期待だ
32 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/11/28 19:54 ID:F3QILl6W
ふと立ち止まって周りを見てみる
みんな黒い顔をはっつけて
黙って本を読んでいた
僕はもう寝てられなかった
言いようがないくらい悲しくって、言葉なんてもう欲しくなくなった
この錆の自転車はお爺様が買ってくれたものだ
僕はそのまま進んだ
このまま逃げよう
逃げてしまおう
帰る所がない 目指すものもない人間は
僕はトモユキが言葉の要らない友達だということを、何より理解していた。
あの日もそうだった。あの日の夜の坂道、言葉なんていらなかった。
僕は黙って、自転車で急な山の坂道を、落ちるように滑った。
背中のトモユキも黙っていた。肩に置かれた手の、重みが増したような気がした。
そこからは僕らの生まれた街が見渡せた。
人口の街灯、家電、ビルの明かりが、星よりも強く光っている。
逆に、僕らのいる場所は暗かった。
闇の中をゆっくり、ゆっくり、パラシュートで落下しているような錯覚に、一瞬襲われた。
トモユキは黙っていた。
僕も黙っていた。
僕は大人になっても、この感覚を覚えていることができるだろうか?
言葉に出したら幾分つまらないことだったが、僕らにとっては何より重要なことだった。
ふと、本気で泣きそうになっている自分がいた。
僕は何にもしていない
嗚呼、喉も枯れていないのだ
何も喪わない
死なない
生温い
この掌の上には大方のものがあって
何もない
嗚呼
どうするんだ
生きるのか?
死ぬのか?
それも決定できていないじゃないか
泣くな
泣くな
今からでもいい
何を喪うか決めよう
長く黒い髪の毛が傷んで傷んでもう収拾がつかない
あたしの欲しいものなんて何処にもない
あるけど、この世界中には何処にもない
誰も持っていない
だからあたしは自分で創る
でも、それもおっつかない
欲しい 欲しい
欲しいものは 一生欲しい
誰かあたしの欲しいものを創ってください
怖い、怖い、
正直言うと、
僕は死ぬのが怖いんだ。
自分から選んだんだろう?
「黒」。
闇を怖がってちゃ生きてはいけない
それでも僕はもう、怖くて怖くて仕方がない
何にもできないんだ
何にもできないんだ
「この雨は西方浄土からやってくる」
貴方は大法螺吹き
ごくりと飲み込んだそれは
きちんと酸の味がした
どうして何処にもいてくれない?
どうして何処にもいてくれない?
私はもう探しつづけるのに疲れてしまった
それは私のものという証拠は無いが、私のものでないという証拠も無いのだ。
くたびれたコートは、お日様の匂いがした。
それで、始めた私は沈むように睡る。
ああ、疲れた、もう、疲れてしまった。
ゴーリキーが「どんぞこ」と呟いた。
「いや、まだまだこれからさ」と船主は下を向いた。
私はもう、朝なんてこなければいいと思った。
39 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/11/30 01:01 ID:PYe4Lruw
大きな鏡がある
二枚
君は誰?
君は誰?
どうしてそんなに醜いんだ
どうして
40 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/11/30 23:24 ID:PYe4Lruw
空が巨きすぎて
夕陽に焼け殺されると錯覚
目を瞑ることも
赦してくれない
太陽
黙って私は泣いている
空が何かしたんじゃない
私は勝手に泣いている
其処にはカラスの声しかなかった
私はこんなに巨きな空を
見たことは無かったのだ
暗い部屋が、真っ赤に染まっていた
闇と夕が混在していた
私の密やかな密やかな存在を
かぎつけられる者など
もうこの世界にはいなかった
例えば僕が死んだら
例えば僕は死ぬ
例えば 死ぬよ
>>42 死ぬことは、正直怖いです。
でも、「死にたい」というより「死んでみたい」と思うことはあります。
水ですか? 火ですか?
飛び降りたら、潰れてしまいますよ。
生きてたら、今夜のきれいな昴も仰げますよ。
44 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/01 23:53 ID:TyRJeO4W
切実なものを伝えるために
時々歴史の上では「死」というパフォーマンスが繰り返されてきた
営みは繰り返す
人は人に影響する
黒や赤や煙草や音楽の入った渦の中に
巻き込まれながら生きなければならない うつし世
このループはいつ終わる?
死者でも生者でもない者になりたい
45 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/02 19:33 ID:sUhrzqF6
ブルー
ブルー
ブルー
青は重ねすぎて いつか汚い黒になった
キャンパスを裂く
したいように裂く
笑って、
ねえ、笑って?
好きだよ
46 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/04 00:58 ID:bwG3UvcF
金色の蝋燭に青く不健康なともし火
「君はまっとうに生きられない、何故なら僕と同んなじだから」
体外離脱を無限のループで繰り返す
それだけ私はこヽろの中に堕ちてゆく
「知らない、知らない、知ってるのは、あなただけ・・・」
あなたは逃げる 私以外のものから逃げつづける
そうして私も目を瞑り、同じ夢の中、また堕ちてゆく
朝起きて、白い靴を履く 空気を吸う
太陽を見る
こんなにも
生きていくのにうしろめたさを持つのは何故だろうか
夜半
二時過ぎ
私のお腹の上に乗っかって
軽く首をしめてきた あなたに
もう一度逢いたい
『煩悩』
パジャマを脱いだら
数珠も取れていて
洗濯機の中で
千切れた
八十八の
煩悩が
廻っていた
恐怖と性欲は何れか勝らん
苺の色をした肉
僕はできる限りその弱さに付け入って
もう攫ってしまいたい
硝子のケージに閉じ込めて
まともになんか 生きさせてあげない
君だってそれを望んでいる
残酷なものにはできるだけ触れたくない
確実にある
この陸の上にも 海の上にも
確実にある
悲鳴がある
時々愛を感じる
でもそれは幻想だった
幻想だったんだ
そこには狂ったものしかない
狂う事もできないものが一番不幸だ
でも私は不幸でいい
卑怯でいい
悪いけど目を逸らす
そんなものをいちいち、見る必要は無い
どうせ助けられないのだから
世界って何なんだ
世界って何なんだ
反吐が出そうだ
本当に
本当にこんな風になったのは
生まれて初めてだ
でもきっと忘れるんだろう
もう視覚的にやられてしまった
チョコレートも受け付けない
「夢」は甘えだ
本当に叶えようとすることがそこにあるなら
物を惜しまない花は
黙って咲きつづける
暗くて愛しい写真のように
マスカラの影を落として
アネモネと謂う言葉は儚い
摘むだけで散ってしまう
ひとひらのゆめだ
次は何に生まれよう
55 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/07 00:10 ID:a5vMMZHX
「青春なんて者は何処にも無い
多分 何処にも無い」
あなたがそう謂うから 私も其れを疑わないようになってしまう
もともと思想なんて無い
けど
依存を許したくない
それだけが、切実な真実だった。
56 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/07 00:11 ID:a5vMMZHX
本当に欲しいものは
何処にも無い
最後に自分の心の中で見つかる
神様、神様
何度名前を呼んだだろう
何もかも許せるような人間になりたい
頭痛を治すような温度を
持ち得た人間が
最もいとおしいように
何か一つでいい
信じられるキレイなものが欲しい
幻想だ
また幻想だ
あたしは有りもしない業を背負ってるんだ
蝋燭消したら全部終わりだ
肌が荒れる
それが元に戻らなくなるような日も
近い気がする
傾かない強い軸さえあれば
総てことは解決するのかもしれない
でもそんな物は無い
頭の中に青い花が咲いていた
どうも真っ白な鴉がそれを狙っているらしい
僕はその鴉を捕まえて羽を全部毟った
羽を毟られ本質だけが残った鴉は石で出来ていた
僕はそれを
それを?
目を覚ましたら地面が揺れている気がした
しかし実際には揺れているのは僕自身だった
63 :
藪鳩 ◆l/lqH.nIfg :03/12/07 23:59 ID:pI6RyBWZ
「太陽」
ここから眺めていると
きまっておなじ場所で
いつも誰かが泣いてる
僕はクシャっと缶をへこませて
その方向から目をそらす
息を止めて想像をはじめる
恐れることを想像する
絶望の時を想像する
心が言うことをきかなくなる
今日が何曜日だかすぐに答えられるかい
僕らにそんなことどうだっていい
君はすぐにでも眠りにつける夜更けにいるんだ
汗をかくくらいに息をして眠ればいい
太陽に色なんてないのに
どこかの校庭で今日も子供が太陽を描いては色を塗るんだ
君の太陽は何色だい
>>62 「頭の青い花は麻薬です
または媚薬です」
手先が痺れて揺れている
業に入り交ざった熱い悦楽
君だけのエンターテイメント
堕ちたらきっと
吐きつづけた言葉をまた呑む
それを繰り返してループ成立
地獄?
白い鴉を誰が振り返るんだ
>>63 喚き声を殺すのはほんとうは簡単
君が太陽なんかを青く塗ったからあの日曜日は青くなった
つまらない花になりたい
沈んでしまうまで憧れ続ける
その向こうに色などは存在しない
黒く光を妬んで愛するだけだ
愛されないで枯れることに一種の誇りを見出すのが人間だ
ずっと、南天していればいいのに・・・・・・
66 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/08 22:46 ID:b1OpWKVC
秘密の色をした空を
小さな精神の箱の中で
私はあなたと眺めた
その思い出は分厚いガラスに封印されている
実をいうとただ感傷的だという
実に卑怯な思い出だ
けれどそれが、一番大切だ
67 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/08 22:48 ID:b1OpWKVC
どうしても
どうしても
見つからない
大切にしていたはずなのに ロザリオ
もう部屋はレプリカであふれている
本物はもう多分この世の中の何処にもない
68 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/08 22:50 ID:b1OpWKVC
眠る前に 時々
「このまま死ぬ哉」
と実に浅薄に思う
瞳を閉じれば 底には白い小さな歯車が噛み合って廻っていて、
輪廻、
と唱えるより先に、
キスして、
と呟いている
そうしたら大分幸福に眠れる
ほんとうだ
69 :
名前はいらない:03/12/08 23:31 ID:b0xef0mu
live till died
70 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/13 17:57 ID:7yLpU3rZ
>>69 英語よく分からない。
「死ぬまで生きろ」ってこと? うーん、英語喋れたらなぁ。
71 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/13 17:58 ID:7yLpU3rZ
今日の夕飯はカレーにしてやる。
72 :
しとね:03/12/13 19:01 ID:xNOlPCaG
夜は怖い
真暗だから
何も見えなくなるから
でも
其の方がイイのかもしれないね
この汚れた私の手を
見なくて済むんだから
赤黒い液体が染み付いた
この両の手は
もう元には戻らないから
昼間でも見えることがないように
いっそのこと
キリオトシちゃおうかな・・・?
73 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/15 21:07 ID:9VRJyms7
>>72 赤くて黒ければ、
見ようによってはきれいかもしれませんよ
切り落としたら
痛いですよ
好きな人と手もつなげませんよ
それでもいいならどうぞ
74 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/15 21:08 ID:9VRJyms7
何処を探し求めても
白い薔薇は置いてなかった
僕の姿は酔狂だろうか
こんな冬の夜に
白い薔薇を求めるのは
明日は彼女の誕生日だ
ただ
白じゃないと駄目なんだ
白じゃないと駄目なんだ
75 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/15 21:11 ID:9VRJyms7
白い薔薇
然しホワイト・クイーンなら厭わしい
パールなら受け付けない
ロサ・ギガンティアでなければ
そうでなければ
彼女の掌に花びらを落とす
其れだけを
こんなに愉しく想像できるだろうか?
花は何処にも無かった。
76 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/15 21:13 ID:9VRJyms7
友達が変わってゆく
強くなることは
寂しいことだと
時々思う
「大切なものは残ります、
人は変わります、
年をとります、
それでも、
大切なものは残ります」
77 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/17 20:20 ID:u/GTOuFM
あと少しだ
あと少しだ
触れ合うことに意味を求めつづける
無理矢理に求めつづける
なら、この旅は何だろう?
意味なんて無い、
そう言われるのが
それを認めてしまうのが
私は一番怖いんだ
78 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/17 20:21 ID:u/GTOuFM
彼女の細い首にロザリオを引っ掛けた
僕がそれで縛った気がした
ああ
折れないで 首
笑わないで
悲しそうに
「関係」という名前で結びたくない
彼女は僕の何でも無い
それが最も望ましい
79 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/17 20:22 ID:u/GTOuFM
この世に綺麗で大切なものは確実にあるし
僕はそれを知ってる瞳を閉じればまだ見える
君はずっとそのままでいて
君はずっとずっとずっと
80 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/17 20:23 ID:u/GTOuFM
「ねがい:という言葉は動かない
神聖な言葉だ
81 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/18 18:37 ID:PWf1MOpl
夜の色の中で子どもが無茶苦茶に踊る
南無三、叫んで彼は死にに行く
勇気という言葉に騙されている
「立て、立て、燃えろ、死ぬまで、立て、死ね」
あの軍服の男の眼鏡はいい色をしていた
密かな悦楽の色だということに彼は気付いていただろうか
神聖なものに香水をかけよう
そうしたらお前は死ぬに値するものになる
今のままのような悲しい事は、もう起こらないきっと
82 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/18 18:41 ID:PWf1MOpl
嘘吐き屋から三つほど嘘を買った
一つはピンク色で一つは臭くて一つは重かった
象徴のような黒い車は進んでいく
助手席のケイトは黙ったままだ
私のバッグに何が入ってる?
彼はクッキーだと思ってる
本当は嘘が三つ入ってる
あざむく相手を間違えた!
閃くように気付いた瞬間、彼はバッグの中のビニールを取り出して
三ついっぺんに吸い込んだ
83 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/18 18:43 ID:PWf1MOpl
髪は黒く、肌は白く
そういう形を厭わしく思う時がある
どうしてもっと軽く飛べないんだろう?
寂しく重たい色にまとわれてばかりいる
「紋白蝶は、世界で一番しあわせな蝶なんだ」
84 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/21 01:01 ID:UG8wAJMQ
あの蝉の声がもう返らない十四歳の鼓膜の中に染み付いて今も
息をしている強くなる夏が来る
細い人差し指を乾いた唇に押し当てて沈黙した
大きな瞳を見つめた息ができないそれで十分だった
この血を根絶やしにされたって後悔しない方法がいくつかあって
愛というよりこの欲を叶えるならば別にそんなことはどうでも良かった
体があるということが先ず不便だもう混ざり合ってしまいたい気持ち
あなたと骨も肉も全て
熱い
そんな感情が確かにあった
早く思い出させて
早く
あなたのその手で
85 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/21 01:03 ID:UG8wAJMQ
秘密を共有するという危険に
正直私は酔っていた
だから危険が危険であるという事実にすら気付かなかった。
君の泣き声が壁の向こうから聞こえる
私はそれを無視して砂漠を歩いてゆく
月の無い砂漠だ
それは乾いた夢だった。
86 :
名前はいらない:03/12/21 03:52 ID:rwpWiIfU
この喉を切り裂けば貴方の名前を叫ばずにすむわね
この目がなければ貴方を見ないですむわね
コノココロガアナタヲシラナケレバアナタヲオモワナイデスンダノニ
87 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/21 19:33 ID:UG8wAJMQ
>>86 夜半、ナイフを持ち出してなんでもいいから切り裂いてやろうと思ったことがある
人がいる変わっていくハッカの瞳をしている
例えそこに叶わない事実が横たわっていても
時間が経っても
もう逢えなかったとしても
きれいごととかそれ以前に
私は忘れない
忘れないでいる
大切なものは残るから
あなたと触れ合ったという事実を
ずっと持ちつづけていたいと思う
リプトンが好き
あの日の午後のフィルムはきれいだった
あの言葉だけは大切だった
あと少しだけ
消えるまでの間に
小さな絵を描こうと思う
犬はもういなくて
今年は犬がもういないから
雪の上に小さな足跡もつかない
その事実を歪めず誇張せず風化せず
留めておくことは可能だろうか?
(僕が最も願う最上のことだ)
浅いみじめな言葉を並べて
何かを求めていた僕はただ、
ノートに書き殴りつづけた。
いつしかマルボロも無くなったし
夜明けの空は下卑た色になってゆく
どんな気持ちで あのころ
この話を書いたんだろう
世界の色が変わって見えた
どこまでもどこまでもすんでいく言葉
枷が枷であると意識している人間である事が
自由である上での最高の形だった
僕は今縛られている?
自由?
只ノートの上の言葉は浅くて薄い、
もうあの映画で僕は泣く事は出来ない
「堕ちてゆくことであの人と一緒になれるんなら、
あたしはそれでいいのよ」
女優は言った。
男が紫色のタクシーから降りてくるのを見計らって
黄色い酒に真珠を沈めた
もう誰も見てない、
もう誰も見てない、
誰も顧みない人になりたい
誰もいなくてもただ堕ちていってやる
それだけはしてやる
求めていることをいつしか忘れてしまった
敵があからさまな声を立てて笑う
負けた、負けた、負けた、
ゲームに負けた時に思い浮かぶのは
喪ったものじゃなかった
前に負けた記憶だった
そこにある切った爪、
どこかに棄てといて下さいな、
叙情的な、飾ったデコレーションも、纏めて棄ててしまえばいい、
死ねばいい、
最低になることこそ人間の道理なら、
ああもう何を考えていたんだっけ、
さよなら、
>ゲームに負けた時に思い浮かぶのは
>喪ったものじゃなかった
>前に負けた記憶だった
同感です。はい。
>>93 その次には憎しみが自分を襲う
いや憎しみを求めている
そんな自分がいる
感情に依存している
美しい夜なんて、実はこの世界のどこにも無い
美しいと認めるのは
その時自分が世界の中の特定の位置に存在して
空気の色を認めているからだ
モス・グリーン。
君の瞳の色より深い
新しい知らない色
ある意味それは偽物に近いんだろう
でもずっとこうしていたい
はっきり言うと、電車からの夜はきれいだ
銀河鉄道は行く
馬鹿らしい夜がふけていく
ずっとこうしていたい
そう思ったのはどれくらいぶりだろう
しあわせを言葉に表そうとしたら
幾分つまらないものになってしまう
君はずっと黙していて
浅い言葉を並べるのは
私だけでいい
それでもうれしいんだ
97 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/22 22:58 ID:QIP6giY5
ひとひらの小さな花弁は官能的だ
尾が黒ければ尚更
知的理解に興奮する
君は立派に絶望的にロマンチストで変態だ
盗め
盗んで、
盗め
汚い空を飛べ
98 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/23 20:21 ID:tTmwdwXf
いっしょに笑おう
死なないでいて欲しい
それだけが願いだ
私はあなたが必要です、
そうはっきり言ってあげられたら楽なのだけど
君の肩が泣いていた
いいよ
君のためなら何でも壊してあげる
99 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/23 20:27 ID:tTmwdwXf
君の小さな小さな傷を見つけてしまった
僕は見ない振りした君は気付いた
全てに気付いた
蝶のペンダントは高くて素敵です
いつか大人になったらそれよりきれいなのを買ってあげよう
僕が死んだら僕の骨を 灰を
君が好きなように拾って
できれば冷たい海に棄てて 残りは君の鞄へ
そうしたいんだ
だから死なないで
(それでも死なないで、って僕は言えない
あまりに君のことがわかりすぎる)
100 :
100ゲト:03/12/24 17:00 ID:zwy2mfWT
あたしを殺したあなたの目は
いままでで
一番綺麗に見えた
101 :
ユエ:03/12/24 18:00 ID:jvBEf2Hk
貴方の目の色が好き。とても綺麗ね。
その瞳に映るのは誰?
私は死ぬまで映らないのでしょうね。
102 :
てす:03/12/25 04:54 ID:HC7QlUjE
おいてきぼりにされた紅茶を見つめて
私が泣いた
初めて交わした口付けの味を忘れてしまった
カラスみたいに
毎日が華トンボ
毎日がクリスマス・・・
[黒い花束]
誰かが『死んだ』と言う
僕も『ああ、死んだ』と返す
黒い蝶々が飛んだ
神はダンスして意味も無く泣いた
『生きる』と言う人がいた
僕は『なんだって』、と呟いた
飛びついてやめさせようとしたのだけれど
その腕は案外に強かった
鏡の中で恐ろしいものが歌う
僕はその歌を愛するだろうと思う
歌い主は……悲しい顔をしている
僕は愛するだろうと思う
苦痛も一緒に愛するだろうと思う
僕は愛せないだろうと思う
何も愛せないだろうと思う
凄まじく鋭い亀裂が走るだろうと思う
そしたら死なずにはおられないだろうと思う
『愛せない』と言った
他愛もなく『愛せない』と返した
黒い蝶々が飛んだ
別になんということも無かった
104 :
しんしん:03/12/25 05:34 ID:978ci1tO
>>ゆり様
スレタイのリリィって どんな意味なんでしょう
僕の好きな歌にも リリィ って歌があります
105 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/25 10:54 ID:FXpuVkXE
>>100 あなたがあたし以外の人間に殺されるぐらいならあたしが殺します
あたしはあなたに殺されたいです
でもどちらかというと殺したいです
106 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/25 10:56 ID:FXpuVkXE
>>102 瞳の色に騙されたことがある
綺麗で澄んで澄んで澄んで熱い官能的な赤い瞳が
只のビー球だったと気付くのにどれだけ時間がかかったか
107 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/25 11:01 ID:FXpuVkXE
↑すいません。
>>101 でした。
今度こそ
>>102 の方へ。
その鴉は強いシルエットを保ちつづけている
雪が降る
黒は敗けない
茶色いオルガンを忘れない
強い 強い黒い影
鴉は女である時点で終わったのだ
口付けには温度があった
それが間違いだった
108 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/25 11:04 ID:FXpuVkXE
>>103 黒アゲハ夫人は若くして未亡人
ワトスン博士の死を毎朝悼んでいる
だから毎日黒い服
だから毎日黒い靴
どうしてそんなに細い?
僕は抱きしめたい衝動に駆られた息が続かない
細い細いアゲハ夫人
この世界から逃がしてあげたい
本当は白い薔薇が好きなんだ
109 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/25 11:06 ID:FXpuVkXE
>>104 英語で「百合の花」と言う意味です。
百合って日本の花なのか、異国の花なのか。
日本の花だといいな。
110 :
ユエ:03/12/26 02:40 ID:K6GG9TaP
スキダ!アイシテル!
簡単に口にしないでくださいナ。
スベテがスキ?(笑)
貴方達はあたしの何を見てるのさ?
本当のワタクシなんて誰にも理解できないでしょ?
あたしは貴方たちが嫌いなんです★
111 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/27 00:39 ID:utv/AwR7
>>110 簡単なひとひらの嘘が
後になって、
痛くて大切なものになる時があります。
112 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/27 00:44 ID:utv/AwR7
君とどれだけ何を共有しているのか
私が君に安らぎを覚えている時に
君は同じような感情を抱いてくれていたでしょうか?
頷くから
私はあなたを疑わない癖をつけてしまった
「総て信じられる」って
誰が決めたのか解からないのに
過ぎ行くものはいつだって切ない
もうすぐこの烏色の服を脱いで大人になる
私と君は何を共有していたのか
それは多分一生わからない
113 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/27 00:45 ID:utv/AwR7
君へのプレゼント
君が喜べば喜ぶほど
僕の何かは濁っていく
縛ってるみたいで悲しい
114 :
ユエ:03/12/27 03:53 ID:M1CHf2rk
貴方に恋を致しました。
自分の無力さをしりました。
愛してた人を裏切りました。
永遠を捨てました。
115 :
白鑞金 ◆XQOqpD8gDY :03/12/27 06:50 ID:YJwrUeAr
>>112 >私と君は何を共有していたのか
>それは多分一生わからない
かもしれません。
すこしづづすれ違いながら…、
存在と時間 言葉さえもが
こくこくと 裏切りをほのめかしつつゆらゆられ もう彼方でしょう
見えませぬ
ところで、百合は、世界中の温暖地で約3700種が分布していると。
ちょっと酷のあるリアリストでもある僕から、けさの雪が書かせています。
116 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/27 10:42 ID:utv/AwR7
>>114 永遠なんて、無い方がいいですね。
限られたものほどそれを大切に出来るから
永遠なんて
終わりがこない恋なんて
恋じゃないのかも知れない
君のロザリオは重い、
君のロザリオは重い、
君のことはずっと忘れない
117 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/27 10:44 ID:utv/AwR7
>>115 共有という幻想は阿片です
朝焼けを睨んで私は凍傷を待った
「りっか」
君の長い人差し指が
その白い雪に触れたとき
私は只涙が出たのでした。
118 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/27 10:45 ID:utv/AwR7
日本の百合がいいなぁ。
山百合でも白百合でも。
あ、黒百合か。
119 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/27 10:48 ID:utv/AwR7
濃い影を落として
細い足でシクラメンは立つ
ブラウン管は腐っている
どうしてそんなに音が必要なのか?
沈黙が欲しい
沈黙が欲しい
雪が降ってるんだ雪が降ってるんだ
あなたは黙っていた
生涯この人のような人に逢うことはもう無いだろう。
[冬と蝶々]
黒いアゲハの 羽の上に
白い真冬の 雪が降る
夏の翼も 枯れて閉じ
羽の淵から 凍りつく
白い真冬に 夏の羽
黒いアゲハに 凍る雪
下を向く黒百合
121 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/27 14:23 ID:utv/AwR7
>>120 夏という言葉に触れるだけで
強くなれる気がする
死に所が無い蝶々は
強くなれる気がする
いつでもいつでも
こんなにも寒い
寒いことは切実だ
誰も彼女の死には気付かない
見えないところで消えることのみ
それのみ彼女の願いだ
122 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/27 14:30 ID:utv/AwR7
下月は如人に向けて謂った。
「ねぇ……君は、ずっと、生きていて」
「死ぬ必要は無いよ」とも謂った。
如人は黙って昴を仰いでいた。
冬の星は震えている。空全体で、震えている。
オリオンの光が引き伸ばされて、もう何が何だか分からなくなった。
泣いているのだと、下月は気付いた。
「生きていて」
そう謂うまでに、どれだけ時間がかかっただろう。
下月は、如人のことが解かりすぎた。
自分は、それでも死んだリッカには叶わないと知っている。
それでも解かりすぎたから。
だから、その一言がいえなかった。
二人の距離は近すぎたのかもしれない。
多分、二人同じことを考えていた。
123 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/27 14:34 ID:utv/AwR7
如人は数珠を併せて合掌した。
そして、とても長い間黙っていた。
124 :
ユエ:03/12/27 14:56 ID:UhHYXXCy
貴方は死にました
私の中で殺しました
125 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/27 18:30 ID:utv/AwR7
126 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/27 18:38 ID:utv/AwR7
雪白色の精錬された菊の花を
「あの世の花だ」と君は指さした。
廻る廻る輪廻の花
というのは嘘であたしは死んだら
もうあなたに逢える自信ないです
この体温や遺伝子に出会える自信ないです
(生きていて)
127 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/28 18:54 ID:kJQWvcXz
消えてしまうこと
それ自体に現実味のある感覚が付いてこない
私は確かにここに存在していた
じゃあ存在していたそのものは何だったのか
私の名前?
言葉?
音?
私はそれによってありもしない風に形作られていた。
それは「私」だった。
私は消えます。
何を以ってどう消えるのか、今となっては解からないけれど
見えない黒い場所にひとつ
「私」という事象が確かに存在していた。
それは電気だった。
粒子だった。
私は消えます。
「私」でもない「私」は消えます。
今夜はハムにしてやる。
>>128 今、ハム食いながら詩板見てたんでめっちゃドキッとした、、、
130 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/28 19:35 ID:kJQWvcXz
>>129 ハムはアロエの次ぐらいにおいしいです。
一番美味しいのはアセロラです。
>>127 僕らは精神だ。その身体は世界だ。
時間も空間も、全て僕らの所有するところの世界にある。
君は要するに時間を忘れているのだ。
「それ」は風化した過去の中から君が覗き見ている、
君自身の精神の浸透に他ならない。
過去という時点は消えはしない。
過去のあなたも消えはしない。
ただ僕らには見えなくなるのだ。
過去において一度接合されたものは、
現在においても、未来においても、
二度とその関係を切断され得ないのだ。
だから、君は消えない。
ただもう過去を見なくなる。
132 :
白鑞金 ◆XQOqpD8gDY :03/12/28 21:46 ID:yQMtrjab
にもかかわらず、新しい過去を見い出すことは
いついかなるときにおいても可能である。
然り。現在の名の下に。
消えるのはあなたの
億分の1にも満たないその ことばだけ
そしてあなたでさえその残ったものの数パーセントにしかすぎない
いまどきの黴の生えた科学でさえ
アインシュタインを7パーセントと置くしかできないその
未知のせかい
あなたはそのうちの 何パーセントを消す いいえ 消せるといえるのでしょう
けれどもわたしがひとつだけ言えること
わたしのなかのあなたのパーセント
あなたには絶対に消せないでしょう
135 :
ユエ:03/12/30 04:10 ID:ALvf8IRD
こんな事をしていたい訳じゃない
心と体のバランスがトレマセン
真実は一つです
願いは一つです
それでも何もしない自分は最低だ
136 :
白鑞金 ◆XQOqpD8gDY :03/12/30 05:46 ID:fRviL/bt
>心と体のバランスがトレマセン
>真実は一つです
そうだなあ、バランスかあ。
ひとりでブランコ、無理です。
ソイツハ カナシイ。
それはそうと、
十六世紀のイタリアに、
ジョルダーノ・ブルーノという人がおったそうな。
彼はいった。
「ウチュウ ナンテ イッパイ アル ボウチョウ ダッテ シテル!」
異端裁判の結果、
火炙りに処せられた。
二十一セイキ ノ コンニチ カレ ノ 書 ハ ナオ 光芒 ヲ 放ッテ
イマス。
137 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/30 13:37 ID:6KI5IGr/
>>131 女は古くなるのを厭います
今ここにいないもの
美しいもの
それだけで
立派な死因にはなる
浅い言葉を並べつづけた
もう取り戻せない感情がある
浅い言葉を並べつづけた
磨り減って、旧くなる自分がいた
138 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/30 13:40 ID:6KI5IGr/
>>134 あなたの中の私は消せません
そうしてあなたも
本当の私を消すことはありません
その代わり
触れることも出来ません
あなたの私は時間と共に
少しづつ消えゆくでしょう
最初に触れた生々しい感情も色も
言葉も
磨耗して旧くなる
(それでも私の置き場書があることは、
どこか希望を見出してしまいそうになります)
139 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/30 13:41 ID:6KI5IGr/
>>135 今はきっと冬
眠って春が来れば
きれいな花も咲くでしょう
それは柔らかい色と水を含んでいるでしょう
140 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/30 13:44 ID:6KI5IGr/
>>136 アイザック・アシモフの書で
彼の名前を見たことがあります。
私が例え科学者だったとしても
私は沈黙しているかもしれません
その死は尊いのかもしれません
141 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/30 13:47 ID:6KI5IGr/
昔シグナルと言う言葉を好んでいた時期がある、
僕は手紙を書いた、
花も咲かない季節だった、
妹はココアを飲んでいた、
夜の昴はいつも以上に、
煌めいていた、
「東京は星が見えますか
あなたは生きているのですか
そこで生まれて死ぬ
それは
美学ですか
それとも単純な自然ですか
あなたは綺麗に生きてください」
142 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/30 13:48 ID:6KI5IGr/
おもしろい言葉を幾つも知っている
それは高い
使う度に金が要る
フェンスの向こう側の少年は
私に連れ出してくれと言う事 のみ
要求した
それはやさしさだった
143 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/30 14:30 ID:6KI5IGr/
「秘密の花園」
あたしの家には、昔「門」がありました。
とても錆びていて、汚い門でした。
御爺様に聞いたのですが、零落する前には、
大層立派な、黒塗りの門だったそうです。
鍵は通りました。
中の部分は錆びついておらず、
十年の時を経て、あたしはそのもんの向こう側に行きました。
草が生えて生えて生えて、煉瓦の壁の蔦は、枯れたものの上にまた蔓延っていました。
蜘蛛の巣がありました。
そこに蜘蛛はいませんでした。
ここには生きたものはまるで無い、切り取られた静寂の空間だ、
と少し、詩人めいたことを思いました。
その時、私は生きているものを見ました。
少年でした。
少年は、車椅子ごと倒れて、草の中で眠っていました。
144 :
ユエ:03/12/30 16:55 ID:9ijPAdvg
この想いがいつか過去になるのなら
なぜ恋に落ちたのだろうか。
なぜ出逢ってしまったのか
過ぎ行く時間が憎い。
ワタシヲ
知らない貴方。
すれ違う為の出会いなんていらない
145 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/31 12:53 ID:zHFVckye
>>144 私はあの人を恨まない
例えもう生涯触れ合うことはなくても
あの人のおかげで今ここにいる
空の色がすばらしいって
今感じることができる
146 :
ゆり ◆YURIRsZ6T6 :03/12/31 12:56 ID:zHFVckye
何かを突き詰めるために歩いていた。
結局、私が求めていたものは、こんなちっぽけなものだったのかと
時々思う
知らない色の風が吹く
恋に似た感情を抱いて死んでいく
あなたのことを忘れずに死んでいく
あなたは大切だった
あなただけは私の中にずっと残る
そのことが一番大切だ
147 :
ユエ:04/01/01 02:57 ID:5MLvSU2w
日本ではアケマシテオメデトウ
貴方のいる所はまだ年明けてないわね。
148 :
革命屋 ◆CWrkED2m.c :04/01/01 23:56 ID:/XlrRRd4
地球を二周半して僕はまな板の鯉になった
そしてまた何度かの葛藤が包丁と共に振り下ろされる
#夜明け
氷塊と鳴き声のファイルが同時にDLされる
背景は黒でプリントアウト
#信号機
点滅の点線を赤 黄 青 でつなげていく
オペラは拍手喝采
149 :
革命屋 ◆CWrkED2m.c :04/01/02 00:03 ID:yZBnuIXr
「こんな夢を見た」
僕は横断歩道の真ん中にいる
多くの人が僕の周りを歩いている
だけどみんなうつむいている
突然みんないなくなった
でも向こう側では僕が僕をにらんでいる
いっぱいいるんだ
空は空でさけているそこからにらんだ目が一つだけ
僕を見下ろしている
また下を向いて上を見直した
僕がたくさんおちてきた
みんな骨が折れる音がする
150 :
革命屋 ◆CWrkED2m.c :04/01/02 00:05 ID:yZBnuIXr
恋愛の音は
hyu−hyu−
そしてやるときは
pannpan
音の回転数が
世界の指針だ
151 :
革命屋 ◆CWrkED2m.c :04/01/02 00:08 ID:yZBnuIXr
「対話」
ツタンカーメンの解答用紙
微々たる浮世絵
存在の糧
または
白熱電球
そして
くだらない金
手の中で必死に何かを聞いた
スローカーブーはいつもより
ゆっくり投げられた
悲しいことにはあめ玉一つ
それで十分
152 :
名前はいらない:04/01/02 06:13 ID:5+ZW0P/z
さよなら
153 :
てす:04/01/02 07:12 ID:7L+425Mf
降らない雨
迷宮の花園
天はその口を閉じ
鐘楼からは
日乾し煉瓦の
まだ、この世界に果てがあると
信じていた時代の
月琴の音が
154 :
ヽ(*´ー`)ノ ◆bnmjdO.VgI :04/01/02 20:16 ID:SMhVAIuZ
目を閉じて投げたボールがどこへ飛んでいくのか
155 :
ユエ:04/01/03 15:29 ID:OYZ4xhaI
今更キズイタ訳じゃない、
本当は解ってました
一緒にいるのは誰でもいいんです。
貴方じゃなくてもいいんです。
本当に十二月三十一日きっかりに
いなくなるんだね。
さよなら元気で
きっといつか
あなたは帰ってくる
信じてここに
百合の花畑を築こうか
別に特別なことじゃない
でもきっと
無駄なことでもない
私たちjはあなたが
一緒にまた言葉に落ちてくれる日を
静かに静かに待ち続けよう
「いってらっしゃい」
夢の中に入り込んだ イメージのかけらから
あなたがほしがってるものを 探し出してる
紅茶の中に映ってる 曇った空のグレイ
あなたがもちあげていって 昼に溶けてた
好きなのはあなたの全てじゃなくて
風のような 傷跡のような 海の響きのような エロティック
159 :
ヽ(*´ー`)ノ ◆bnmjdO.VgI :04/01/14 16:23 ID:PWoDBKsz
落ちてしまう
[冬の終わりに見た夢]
空には冷たい霧があり
僕が一人で見ていると
僕の他には誰も居ず
生活も、
自動販売機も
途中で微かに
停止している
このアスファルトは
空に包まれているわけだから
だから宇宙が眠っているのではない。
木の眠り
その夢の音
胎児がいる
どこでなく
胎児が笑って
音を立てず
生
を見
て
あ、これは地球の
死
。
言葉の無い恋なんて
コギト・エルゴ・スム
あなたに恋をしていました
162 :
ユエ:04/01/17 15:37 ID:aDxQ54rm
何度生まれ変わっても、結ばれない二人、
叶わぬ恋、
二人の時間は重ならない、
言葉さえ、通じない、
すれ違っても気がつかない、
でも、ずっと、ずっと、貴方だけを想ってる。
[観客]
蜜を 流す
春の 花も
やがて 土に
茎を 投げる
蜜の 香り
たどる 昆虫(むし)は
花の 落ちた
土の 上に
まだ まだ まだ
迷子 みたいに
座っている
164 :
名前はいらない:04/01/28 07:38 ID:45zfkaST
age
165 :
名前はいらない:04/01/31 23:42 ID:Vbaw73Zn
揚げ
166 :
名前はいらない:04/02/29 17:58 ID:0QlBVaaU
保守
ホシュ
もう春ですね
春に百合の花は咲くのだろうか
夏の百合が好きだ
漆黒の闇に浮かぶマリアの腕輪
蛍色の手触りに安らぎを憶えた
アリアの旋律に風の形を感じて
パリの午後にはあなたと遊ぼう
フィエルテの海へ漕ぎ出す前に
そして梅雨がくる
172 :
名前はいらない:04/06/02 02:03 ID:YWnwe9eJ
保守
173 :
まーじ:04/06/02 19:45 ID:qXg3g/6v
ゆり坊はどうした? 小説でも書いてるのかな? あげとくよ。
もう戻ってこないかもなあ。
ゆりさんの詩読んでいて、心情の綺麗さに
惹かれることがしばしばありますね。
受験勉強中とのことなので、まあ無理せず
頑張ってください、て感じです。ではでは。
ホシ
177 :
名前はいらない:04/08/28 15:00 ID:r/iXsw1g
ホッシュ
ほっほぅ
179 :
名前はいらない:
あげ