階段のような詩を書く詩人の集い

このエントリーをはてなブックマークに追加
1 ◆XdfFerW0PE
詩自体が階段のような(つまり極端な落差のあるような)詩を書く人々の集い。
試みとして。

2名前はいらない:03/07/18 00:51 ID:iUvHGHFM
        ______ 
       ,;i|||||||||||||||||||||||||||||||ii;、         _/
     /||||||||||||||||||||||||||||||||||||||ii;、        \
  / ̄ ̄\||||||||||||||||||||||||||||||||||||ii;゙ヽ,      /
'" ̄ヽ     ヽ!!||||||||||||||||  ||||||||||!!"ヘ     <  ロマンティックageるよ
ヽ          ゙!!!||||||||||||  |||||||!!   iヽ── /
|||l            ゙゙ヽ、ll,,‐''''""     | ヽ|||||||||ロマンティックageるよ
|||l     ____   ゙l   __   \|||||||||  
||!'    /ヽ、     o゙>┴<"o   /\   |'" ̄| ホントの勇気 見せてくれたら
\  /  |ミミヽ──‐'"ノ≡- ゙'──''彡| |、 |   |
   ̄|    |ミミミ/" ̄ 、,,/|l ̄"'''ヽ彡|| |、/   / ロマンティックageるよ
 ヽ、l|    |ミミミ|  |、────フヽ |彡l| |/  /_
  \/|l    |ミミミ| \_/ ̄ ̄フ_/  |彡|l/    ̄/ ロマンティックageるよ
  \ ノ   l|ミミミ|  \二二、_/  |彡|      フ  
    ̄\  l|ミミミ|    ̄ ̄ ̄  |メ/       \トキメク胸に キラキラ光った
    | \ ヽ\ミヽ    ̄ ̄"'  |/        /
    /  \ヽ、ヾ''''ヽ、_____//       /_夢をageるよ
  /  ヽ ゙ヽ─、──────'/|         ̄/
. /       ゙\ \     / / \__
    ───'''" ̄ ̄ ゙゙̄ヽ、__,,/,-'''" ̄   ゙''─
                                           
3 ◆XdfFerW0PE :03/07/18 00:53 ID:6+ECGxLk
当方真面目にやってます。
どうか荒らさないでください。
44th ◆HdqTLODCXU :03/07/18 00:57 ID:1hRTB4T4
バリアな詩  ステップな詩
5 ◆XdfFerW0PE :03/07/18 01:00 ID:6+ECGxLk
あのね、あなたの事が好き 死ぬほど好き
あなたの息遣いが好き なによりも なによりも
ベッドに残ったあなたの雫が
朝の光を集めて はじけるの
そしたら あたしね あなたの背中に飛び乗るの
ジェットコースターに乗っても あなたとなら平気よ
永遠に止まらないジェットコースターでも 平気
同じフレーズばかり繰り返す壊れたCDプレーヤーだって怖くないよ
イタリア語で繰り返すの
ぴかー ぴかー って
あなたが好き

なに見てんだよ
ちょっと来いや

月が膨れて弾けた

貴方が好き
6 ◆XdfFerW0PE :03/07/18 01:06 ID:6+ECGxLk
>>4
あなたはいつも多くを語りませんね。
芸術家として、懸命だと思います。
芸術家には沈黙が必要だと思います。
そうですとも。

毒林檎にあたって死んだらいいのに。
そう思います。
7快楽童子 ◆plhXCa4.HY :03/07/18 05:13 ID:y0bXGeF5
それ崖だよ
一歩ずつ
登っていく
極端な落差を
埋める
ために
8名前はいらない:03/07/18 13:01 ID:vzCiR8Fy
階段的ってどういう意味?
9名前はいらない:03/07/18 13:10 ID:d2naRSpE
>>1さん
私も8さんと同じことを、たった今たずねようとしていました。
何となくは分るのだけど、、、

どれか詩を見てそのように感動したからスレをたてた?
だとしたら、どんな詩を見てそう思ったのか紹介してくれませんか?
だとしなくても、もう少し説明してもらえませんか?面倒かもしれませんが。
10名前はいらない:03/07/18 13:14 ID:d2naRSpE
>>9
<付け足し>
時間や感情の『流れ。移動。変化。』
みたいなものを強く感じられる詩のことかな?>階段みたいな詩
11名前はいらない:03/07/18 13:19 ID:ylKTVs2I
階段的って
 てっきり
  こういう書き方の
   事かと思ったよ。
12名前はいらない:03/07/18 13:20 ID:d2naRSpE
>>9
<付け足し2>
臨場感があるもの、3D、立体的、体感マシーンみたいなものかな?>階段みたいな詩

ごめんなさいね、何度も。
スレタイに試みとあるし、試みてみたいんだけどね(笑)
13名前はいらない:03/07/18 13:21 ID:d2naRSpE
>>11
昇りにくそうですね、、、(笑)
14名前はいらない:03/07/18 13:29 ID:ZbFEzKt/
階段のような…何だか面白そうですね。
しかし、極端な落差というのは?
ひとつの作品の中でムードが急にがらりと代わるとか、
そういうことですか?
15名前はいらない:03/07/18 16:53 ID:WH02huGU
          /\
        /    \/\
        |\   /    \/\
      /\  \ |\    /    \/\
    /    \  |  \  |\    /    \/\
    |\    /  .|       \  |\    /    \ /\
   / \ \/    |             \  |\   /    \/\
 /    \ |    .|                 \ |\    /    \/\
 |\    /|     |                      \|\    /    \
 |  \ //\                             \ /        \
 |   |/    \                      ウワァン!  /\          >
 |   \    /|                 ヽ(`Д´)ノ  /    \      / .|
 |     \ //\               / (  )  \       \   /    |
 |      |/   \        /\ /    < ヽミ3 \     /| /      |
 |      \    /|   /\/    \      \    /|   /          |
 |        \ //\/    \     \     /|  /                 |
 |         |/   \     \    / | /                    |
 |         \     \   / | /                         .|
 |           \    /| /                              .|
 |            \ /                                  |
 |              .|                                   .|
               |
16 ◆XdfFerW0PE :03/07/18 16:57 ID:6+ECGxLk
たしかに影響を受けた詩人がいてこのスレを立てました。
僕は、技巧とかそういうことに疎いのですが、
詩学7月号の杉本真維子さんの「ひまわり」という詩に感動しました。
いままでこういう詩を読んだ事が無かった。(こういう詩ってなんていうのでしょうか。)
階段的というのは、僕の感じた感覚を具体化していったらそうなったの。
背中を突かれて階段をドタバタと「降りるしかない」むしろ「降りていくしか方法が見つからない。」
もちろん、「突き落とされた」のでありますが。
そういう語りえぬものが私たちに強いる行為をだして欲しい。
そういうことです。
圧倒的なパワーでもって、矛盾だらけの(文脈を欠いた)論理で説得できる力を持った詩。
そういう詩を書く人の集いとして、このスレを立てたのです。
「ひまわり」の場合、「人間の隠し持った狂気」が間髪いれず読者に説得力を行使していると思います。
狂気以外でも、この試み(つまり、語りえぬもの(それは論理も文脈も欠いたなにものか)への帰結)
を実践したい。そう思ってこのスレを立てたのです。
私は、大変、無知であります。

なぜ、こんなに喋ってしまったのか。(反省)
僕は芸術家向きではない。
このレスは、本当はなかったことにしてほしいのですが、
「階段的」とはなにかについて、少しでも理解していただければ幸いです。




17名前はいらない:03/07/18 16:59 ID:WH02huGU
>>16
>>15は?
18 ◆XdfFerW0PE :03/07/18 17:03 ID:6+ECGxLk
階段的なものはつまり語り得ぬなにものかであって、
はっきり言って言葉にして説明できません。
我々詩人は、そういう語り得ぬもの(階段的なもの)に限りない接近を試みるのが職業だと思うのです。
19 ◆XdfFerW0PE :03/07/18 17:05 ID:6+ECGxLk
>>17
残念ながら、違います。
突き落とすための文脈がありません。

20_:03/07/18 17:06 ID:Z+CgKIht
21名前はいらない:03/07/18 17:08 ID:SUgYR3hm
じっと見てようとおもった
22 ◆XdfFerW0PE :03/07/18 17:17 ID:6+ECGxLk
「ひまわり」の形に影響されて(言うのも恥かしいのですが)私自身が書いた詩。既に他サイトで発表しました。大変、未熟ですが。こういう詩を発表していこうと思います。
同じ感覚を共有できた方がいらっしゃたら、どうぞここで、発表してくださいませ。
23 ◆XdfFerW0PE :03/07/18 17:17 ID:6+ECGxLk
「ハルマゲドン」
緩やかなカーブの先に
春が待っていることなんて
誰も知らない
吸い込まれていく快感に
シャッターを押して
写真を見せても
頬杖を崩してくれない

響きあう坂道のさらに向こう側の上り坂
V字型の谷からそれを見上げれば
いつも同じ雲が浮かんでいる
あの雲に天国があるなんて 誰もしらない
飛行船で向かっても たどり着けない
この谷から
それを見ることしかできない
その写真を見せても
虚ろな目は澄んでくれない

世界の終わりの倦怠に

なぁ、激しい事しないか
ロックでも、セックスでも、くすりでも、殺人でも、ない。

はよヤレや
殺すぞ

巨大な観覧車が
音を立てて
転がった

まったく倦怠ってやつは
24名前はいらない:03/07/18 17:19 ID:WH02huGU
>>19
うん
>>21
うん
25名前はいらない:03/07/18 17:21 ID:WH02huGU
ひまわり知らない
で           よ
終ってしまうんだ
26とりあえず書いてみよう:03/07/18 17:24 ID:M1ABQSYs
あちょちょ
階段駆け上り消防車を呼んだ
ここです係員さん だめだめこっち
サドの僕は彼のケツをさする 手摺に凭れ掛る俺たち紅蓮隊
あちょちょ
27 ◆XdfFerW0PE :03/07/18 17:27 ID:6+ECGxLk
>>25
読んで欲しいです。
本当に素晴らしいですよ。
28名前はいらない:03/07/18 17:30 ID:WH02huGU
>>27
グ具ってみる
29_:03/07/18 18:21 ID:Z+CgKIht
30_:03/07/18 18:56 ID:Z+CgKIht
31_:03/07/18 20:02 ID:Z+CgKIht
32ボルカ ◆TcCutL/5sw :03/07/27 00:04 ID:2bJFmbeO
>>16
ちわ。

ひまわりは、すごかったっす。
序破急なんだけど、一直線に持ってかれますよね。
本日は、螺旋階段をイメージしてみます。
33ボルカ ◆TcCutL/5sw :03/07/27 00:08 ID:2bJFmbeO
『階段行きましょう。』

この電車は、動いてる電車です。
そうなの?
そうなんでーす。
ドアが閉まります。

お前は誰?
あなたは、誰なの?
なるほど(笑。
そうなの。

わかったの?
わかったねえ(笑。

だあれ?

なに(笑。
何回言ったら分かるのよ?
おばけ。
あそこにお化けが来てる。
おばけがきてるーよ。

わかったわかった。
わかったの?
そうだね。
わかったよ。

わかったねー(爆笑。
34ボルカ ◆TcCutL/5sw :03/07/27 00:09 ID:2bJFmbeO
そうなんでしょ?
こっちにいれるんだねー。
電機閉めちゃうよ。
電気、締めちゃうんだけど。
太陽の光。
太陽の光が見えたの。
そうなの?

こっち、暗い。
半分と、そうして、暗い。
分かったわかった?この意味がわかるんだね。
そうだねー。
あの意味がわかんないんだよねー。
ちょっとわかんないんだねー。

そうだね。
字を書くんだねー。
字を書くことろだね、そっちはねー。

わたしは、足が痛いの。
さわると、痛いんだね。
痛くなっちゃうでしょ?
もう少しいたら、わたしのおばけが
いたの。
イッパイ私がいたら、いいね(笑。
35ボルカ ◆TcCutL/5sw :03/07/27 00:11 ID:2bJFmbeO
イッパイいると、みんな困っちゃうんだよ。
みんな泣いちゃうんだねー。
一人だけにしてーってね(笑。

アレ怖い。
ちょっと怖いよ。こっちにいな。
こっちにいないと、あれがくるから。

・・・わかったの?
わかったよー。
そう(微笑)。
そんなんだねー。

東京いきまーす。
東京のところに、水が泳いでいます。
ドアが、閉まります。
ご注意ください。

誰か、降りてくださーい。
ちゃんと降りないと、怖いことするんだから(笑。

意味がわかる?
わかるよー。
ちょっと白っぽいです。
そんな、電車なんだよ。

早く行くんだよ。早く、、おんもにいくんだよ。
ドアを閉めて、はやく、街へ行くんだよ。
36ボルカ:03/07/27 00:26 ID:2bJFmbeO
>>33-35
はたぶん、ダメな例だけど(展開が少ないし、視線が少ししか変わらない)、
1さんの言わんとすることは分かるような気がします。

もっと潔く、ストン、トントンと、落ちたいし、読者を一発でぶち込みたい
ですよね。
後で工夫してミヨット。
37名前はいらない:03/07/29 15:28 ID:cCYfU84N
擦れ違う人々は皆下を向いて
誰と暮らす 毎日と暮らす
自分自身さえも見えないこの世界で
人に脅えて暮らしている 

大きな力は 小さな力を 潰していく
小さな力は もっと小さな力を 潰していく
時間の速さ 人の早さ
残酷さはいつも 人間の内側から




 
38名前はいらない:03/07/29 15:35 ID:cCYfU84N
ノドが からから
生きもつかせぬ 最速に
ついていけない 

マイニチ 撫ぜ 暗していく
日々が はいっても 
綴けていけるのは ナゼ
39ムシコ(蟲篭):03/07/30 23:15 ID:orDc8uzX

 色が 渦巻く 中で 

 どれくらい 経ったのか

 理解が 理性が 渦巻く中で 何かが

 何かが 色が 無くなって 透明な中に 何かが

 分からなくなる 中で 私は  私は


 目まぐるしく夥しく蔓延る 私は
黒い色に飲み込まれる。黒い色に脅かされる。黒い色に犯されて 犯されて。
黒い色は寄生する。黒い色は纏わり付く。黒い色は感染していく。
私は  私は  きつい馨りの中で夢幻に堕ちて 最後には


 何も無い 白い 無垢な 薄い蒼と 薄い翠と 薄い朱


   媚びていく  全てが  終わりに  何かが
40山崎 渉:03/08/02 01:08 ID:GCypsXvY
(^^)
41 ◆XdfFerW0PE :03/08/04 20:57 ID:jWCvNX2/
まだ諦めません。
42名前はいらない:03/08/05 19:43 ID:e7C+Eemz
いきなり稲妻!
毛穴まで染み込んで
綺麗になるの

それはショパンの夜想曲の
音(♪)の 羅列の 中の

息苦しくって
顔にかけていた白い布が
落ちて
稲妻が空を裂きました
花が咲き誇り
優しい雨に濡れて
優しい飴を舐めて
もらったの
43名前はいらない:03/08/05 19:43 ID:e7C+Eemz

パパ連れてって
パパ連れてって
テンテは放して
テンテはいやよ

鳴り響く
「ラジオ体操第一!よーい!」
誰も聞いてないの
体育館に木漏れ日があっただけさ

見ろ!
仰視せよ!
凝視せよ!
焼き捨てろ!
焼き付けろ!

プールサイドのイヌが泣いているのは
どうしてだろうか
ワインレッドの水溜りの底で
蟻が死んだ
44 ◆XdfFerW0PE :03/08/06 00:57 ID:8CAa3Xb6
みなさん。投稿ありがとうございました。
抽象的な詩はむかないと思います。
具体的なものをもって詩を書いてみてください。
ボルカさんの詩は、具体性があっておもしろかったです。
45 ◆XdfFerW0PE :03/08/12 11:11 ID:Z0Du4Uie
潮風はシャツをばたつかせる

海の上に停まる電車の中で人は
波に揺れている
開け放たれた車窓からは
一面の海が広がっていて
車輪を覗き込めば
車輪のかわりに
斑に揺れる波のグロテスクさがあった

どこともなく
蝉の泣く声が聞え
いいかげんな ああ いいかげんな
世界、だな
46 ◆XdfFerW0PE :03/08/12 11:12 ID:Z0Du4Uie

いつまでも復旧しない電車
車窓に顔を乗せて
景色を眺める

一つ。海は青なんかじゃない
二つ。空は青なんかじゃない
三つ。雲は真っ白である。

47 ◆XdfFerW0PE :03/08/12 11:12 ID:Z0Du4Uie
風に流されもせず 動かず
もくもくと
佇むだけの
積乱雲の中では
嵐が起きているのだろうか?

積乱雲は遠すぎて 静か過ぎるから

車内の扇風機は
天井にあたるとごっごっと
首を止め また戻ってきた

夜が東の空から沁みだして
窓には闇が広がり
静寂が満ちた

読みかけだった本に栞をはさみこんで
眠りに落ちた
もう目覚める事はないかもしれない

海底に沈んだ電車の中で 
また続きを読めばいいんだから
かまわない
48_:03/08/12 11:21 ID:0LpTTteH
49_:03/08/12 11:28 ID:0LpTTteH
50名前はいらない:03/08/12 12:53 ID:ODE6HYe8
泣きそうな顔を背にしてどたどた歩く
ドアノブを大根を抜くように明け
ドアに悲鳴を上げさせながら閉める
狭いユニットバスで 無理矢理服を脱いで
必要以上の湯をシャワーに吐かせる
俯き 絶望 水と熱湯を繰り返す 落着かない
落ちる リンスが足に 激痛を与える
たがの外れた精神 リンスを掴む 八つ当たり
投げ飛ばす その手がふと 止まった

僕は何をしているのか
僕は何の困難も得ず 全てを解決させるつもりなのか

ふと いや これは 実は日常なのだよ と 誰かがささやく
沸騰するシャワーの音も あの子の表情も 慣れっこではないか
予期された困難 それは如何に 余裕のある事か

憤怒は放心に 溜息は何故か少しの微笑に リンスを持ったまま変わった

安定したお湯で体を流して

彼女へと もう一度向いあおう
ちょっとあやまってから
きちんと すべてと対峙しよう
51名前はいらない:03/08/13 01:06 ID:tBxIgug+
いつまでも
あなたのことが
だいすきです
52名前はいらない:03/08/13 12:42 ID:u66yeJfT
絶望の匂いがした

血の色の息切れ

鋭く伸びる影法師

突き刺さる心臓が

涙の形に

砕けそう

53山崎 渉:03/08/15 12:12 ID:5TkIaFn9
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
54名前はいらない:03/08/16 18:14 ID:18Vc3qjB
大好きな
あなたのために
氏にまする
55名前はいらない:03/08/24 13:43 ID:RM378ejX
難しいトライだけど、応援アゲ。
56名前はいらない:03/08/24 16:29 ID:PwTMP2oZ
人生の試験に落ちた
57名前はいらない:03/08/24 19:46 ID:2pcB8a7l
 彼が静寂に笑った うさぎのようなものを
 いつもと同じくその目にたたえて
 身震いもないのに 風さえ吹かないのに
 カタカタと何か告げたがりに机が揺れて
 窓がひどく汚れていても 日差しはこの暗さを浮き出さすようで
 ホコリが舞い上がったことを目撃した瞬間
 一種の熱が部屋を浸し 僕は憤怒のまま彼に掴みかかった
 なぜそんなままでいるのか それでいいと思っているのか
 いったい変わろうとしないのか いつまでそうやって悲しいのか
 悲しいことをやめないのは 結局フリだけではないのか

 わめいて

 殴った


よくわかんないけど、こんな感じすか
58快楽童子 ◆plhXCa4.HY :03/08/24 19:56 ID:Yo/z2iRr
鼓動がきこえる

鼓動がきこえる
 
とくとく とくとく とくとく

ぼくは かあさんの むねに くっついて

とくとく とくとく とくとく

ぼくのこどう かあさんのこどう


かあさんが死ぬから
ぼくは生まれない

かあさんの心臓は
ぼくの心臓だから

無意識に
ぼくらは
生きているから

体中が
ぶちまけているから

とくとく とくとく

とくとく とくとく

とくとく
59青の羊 ◆pNGtbbWniA :03/08/24 21:00 ID:1oxYabnF

金剛石を鋭利で砕け


砕け

砕けて 万華鏡に綺麗に収まる 星屑たち

綺麗
北極星を ぐるりと囲ってファイヤーダンス
綺麗
真夏の夜を切り裂く 炎 切り取られた影絵
君の横顔
60 ◆XdfFerW0PE :03/08/25 18:20 ID:UqsKT/I0
逆立ちでサーカス見たよ
背中の骨が魚みたいに痛かったぜ
観客の顔が泣いてたり笑ってたりして
象がなんども死にそうだあ
鞭が首吊り処刑みたいにしなってるん!

こうしてると世界なんてどうでもよくって
揺れる世界は王との\Wくぇbフェqb―4亜b5^mhgiンzf\cx0;オウ¥・ zyt
くあうかうあくさくあ

ああ

世界なんて壊れろ
世界なんてない
世界なんてないんだ
世界なんて嘘っぱち
世界なんて手続きだけの書類
世界なんて一通のダイレクトメールに若かない

61 ◆XdfFerW0PE :03/08/25 18:20 ID:UqsKT/I0
あんぐり口を開けている魚
丁寧に磨いだ竹串を突き刺し、
その灰と落ちた眼球を集めれば
安寧に浸る 宵の月が
喉を焼き尽くすのだ!

逆立ちでサーカス見たよ

うん、じゃあさ、セックスしようか

股間を擦り付けあおうか

体液を混ぜ合わせようか

なんでもいいからセックスしよう

おとこでもおんなでもとにかく

世界に確かなものはセックスしかないから

セックスしようか

勃起することだけが世界の証明だから

体が裏返しになって
ぐちゃぐちゃになるまで
セックスしよう
62 ◆XdfFerW0PE :03/08/25 18:36 ID:UqsKT/I0
>>60-61
題:僕がセックスした理由(わけ)
63名前はいらない:03/08/31 01:23 ID:6uJZSfAf
どこまでも
一生あなたと
生きていたい
64なみなみお ◆mCFk32Woec :03/09/26 03:42 ID:xzrZgKLn
「囚われの囚われ」



折かさなる図式的な
らせん階段を逆さに
登りつめる海を
膝小僧だちで
まちうける

はりさける心臓の轟きか
壊われる波の拳か
定かではないものに
耳を澄ませ
まちうける

らせん階段を逆さに
隙間なく満たしてゆく波の風景をまのあたりしつつ
ザルソバをすすりたい


レミファ

ラシド

レミファ

ラシド

レミファ

ラシド
65なみなみお ◆mCFk32Woec :03/09/26 03:43 ID:xzrZgKLn
近い……

眼前に
1億本に束ねられた矢のような
黒々とした波が広がり
放射状にひろがって
階段に膝小僧だちする私を
まばたきに捕らえ 引きずりこむ

突然、肩をどつかれたかのように
いちどのゆらぎ
皮膚に鋲を打たれ
身動きがとれない状態は
お札を貼られすぎた稲荷のようだった

ドドドドドドドド

波は鉛筆ビルの屋上に達し
まぶたをあげると
目下には
燦然と輝く歌舞伎町が回っている

いまだ急激に上昇しつづける海の中
服を剥ぎ取られた私は
頭上の満月に
抱きつこうと
66なみなみお ◆mCFk32Woec :03/09/26 03:44 ID:xzrZgKLn

シラソ
ファ
ミレド

シラソ
ファ
ミレド

空から
大の字で飛んだ
裸の私は
満月に
求愛したが
みごとに
ふられた

コマ劇場前に
大花が
咲く
囚われの
証に
67名前はいらない:03/10/13 21:58 ID:SBTuCrFd
たしかに影響を受けた詩人がいてこのスレを立てました。
僕は、技巧とかそういうことに疎いのですが、
詩学7月号の杉本真維子さんの「ひまわり」という詩に感動しました。
いままでこういう詩を読んだ事が無かった。(こういう詩ってなんていうのでしょうか。)
階段的というのは、僕の感じた感覚を具体化していったらそうなったの。
背中を突かれて階段をドタバタと「降りるしかない」むしろ「降りていくしか方法が見つからない。」
もちろん、「突き落とされた」のでありますが。
そういう語りえぬものが私たちに強いる行為をだして欲しい。
そういうことです。
圧倒的なパワーでもって、矛盾だらけの(文脈を欠いた)論理で説得できる力を持った詩。
そういう詩を書く人の集いとして、このスレを立てたのです。
「ひまわり」の場合、「人間の隠し持った狂気」が間髪いれず読者に説得力を行使していると思います。
狂気以外でも、この試み(つまり、語りえぬもの(それは論理も文脈も欠いたなにものか)への帰結)
を実践したい。そう思ってこのスレを立てたのです。
私は、大変、無知であります。

なぜ、こんなに喋ってしまったのか。(反省)
僕は芸術家向きではない。
このレスは、本当はなかったことにしてほしいのですが、
「階段的」とはなにかについて、少しでも理解していただければ幸いです。
 
私もそう思います。
68名前はいらない:03/10/15 02:43 ID:kwb5WCGa
>>67
アゲてくれてありがとう。

杉本真維子さんの詩集の研究さえもしていなかった。怠けすぎだ。
いまだによくわかりませんが、模倣していこうと思います。
69名前はいらない:03/10/15 22:49 ID:FTcBZT0v
>68
今度詩集が出版されますね。
是非買おうと思ってます。
70買えました!:03/10/28 16:37 ID:Awo+8nQr
杉本真維子さんの詩集「点火期」買いました。
出ていたことは聞いていましたが、どこにもなくて、しかたなく
神田に出向きましたが、置いてあったのがたったの1店のみでした。
とりあえず。ほっとしました。

71名前はいらない:03/11/07 00:02 ID:j1mE72tf
私も買いました。
やっと見つけたのでとっても嬉しいです。
私は皆さんのように上手く語れないので
何処がどういう風に良いとは書けませんが
是非一度読んで頂きたい一冊です。
72名前はいらない:03/11/07 01:19 ID:BtzbDilQ
苦い薬を美味しそうに飲んで
可愛い女の夢見る俺の
心臓の裏には猫が住む

だって愛想笑いで表は筋張ってる
だって現実社会で瞳孔開いてる

女は赤いドレスで俺を呼ぶんだ
73sounds_of_mind:03/11/07 11:28 ID:b4CZJFEj
74なみなみお ◆mCFk32Woec :03/11/07 19:33 ID:JC//eCff
>>71
どこで買いました?
実はいまだ買ってない。。。
申し訳ない。
75名前はいらない:03/11/08 00:55 ID:mhDKiyI9
>74
新宿の紀伊国屋で売ってましたよ。
知人はアマゾンで買うと言ってました。
本屋になければ是非取り寄せてもらって下さい。
76なみなみお ◆mCFk32Woec :03/11/08 00:56 ID:TGNqNeSY
>75
ありがとうございます!
さっそく明日行ってきます。つまり紀伊国屋に!
77なみなみお ◆mCFk32Woec :03/11/08 00:58 ID:TGNqNeSY
あ、ちなみに本館?新館?すいません。
78名前はいらない:03/11/08 01:01 ID:mhDKiyI9
>なみなみおさん
ちょうどここを見ていたんですね。
高島屋の方の紀伊国屋で売ってました。
79名前はいらない:03/11/08 01:06 ID:mhDKiyI9
>なみなみおさん
今まで杉本真維子さんの詩で何が良かったですか?
私は『甘い芽』が良かったです。
80なみなみお ◆mCFk32Woec :03/11/08 02:55 ID:TGNqNeSY
>>79
僕は詩学の載っていた「ひまわり」に衝撃を受けました。
それでこのスレ立てました。
というより、「ひまわり」しか知らないんです。ごめんなさい。
杉本真維子さんの書いたもので見たことがあるのは、「ひまわり」と
「いん・あうと」で書いていらっしゃった批評だけです。
杉本さんに影響を受けて書いた詩を現在「詩モード ざんぼあ」さんに投稿中です。
たぶん掲載されないだろうから、そのときこのスレにその詩を発表したいと考えています。

「点火期」読後にまた来ます。ごめんなさい。出直してきます。
ところで、「甘い芽」はどこで読まれたんですか?
僕は詩学ぐらいしか読んでなくて……。
http://zmall-morld.parfe.jp/
↑自分が運営しているサイトです。宣伝させてください。すいません。
81なみなみお ◆mCFk32Woec :03/11/08 03:00 ID:TGNqNeSY
あ、しまった。。。後付けになりますが。。。

こんばんは。(←挨拶)
詳しい情報ありがとうございます!(←お礼)
82名前はいらない:03/11/12 16:32 ID:gjxjxI5V
ハズレがないですね。
あとがきもキてます。
83なみなみお ◆mCFk32Woec :03/11/16 23:15 ID:UV3mDSCl
きょう買ってきました。
池袋のジュンク堂で。
最後の一冊でした。
ちら読みしただけですが、甘い芽よかったです。
84名前はいらない:03/11/28 01:24 ID:2HuAMuPg
杉本真維子さんの点火期、新宿の紀伊国屋に置いてありましたよー。
今日は買えなかったのですが、明日行って買ってきます。
85名前はいらない:03/11/28 03:20 ID:P/nzY265
うちの近くに流れる川

その上流にはとても綺麗な滝がある

そこは昔からのお気に入りの場所

いつかこの澄んだ清流の音の中で

死にたい
86なみなみお ◆o4TtjLxu9A :03/12/02 17:09 ID:YEQdqmhy
杉本真維子さんの点火期、。
ほんとうにいいですね。聳え立つ世界がすごい。
イナゴの大群がせまってきた。顔らへんに。
満員電車の中で読んでたら、発狂しそうになったこと、たびたび。危ない人ですか?僕は。
どうしてだろう。。。


>80で言っていた詩、zamboaで掲載して頂きました。
下↓に投稿予定。あの頃、杉本さんのひまわりの影響がもっとも強かったです。




87なみなみお ◆o4TtjLxu9A :03/12/02 17:11 ID:YEQdqmhy
「五月の空」
雲が搾られて雨になったころ
ぼくは証言台から引きずり降ろされた
じたばたしていると
警備員が注射針に化けて
ぼくの脇腹に飛んできた
あっけなく体の筋肉は緩んでいくものだ
遠のく意識の奥で 水のうねるような音がした
 
目をあけると
ぼくは脱水機にかけられていた
びしょ濡れの体の爪先から
二つのローラーに巻き込まれていった
すこしだけ気持ちよい
骨がメキメキと折れる音が乾いていた
 
すっかりぺちゃんこになってしまったぼくは
白い和紙のような雲と共に
病院の屋上の黄色い洗濯ひもに吊るされた
 
88なみなみお ◆o4TtjLxu9A :03/12/02 17:11 ID:YEQdqmhy
五月の空は
蓋が落ちたようにドボドボと
光を吐き出していた
洗濯ひもに絡まりながら
花粉の一粒一粒の細部まで識別できた
風が吹くと足と手がバタついた
まるでYシャツのように
 
遥か遠方の夕暮れは果てしなく静かで
干からびたぼくは
若い看護婦に取り囲まれ
四角に折りたたまれ
そっと
箪笥の奥の
光の届かないところに
しまわれた
89名前はいらない:03/12/16 00:08 ID:88zBzOin
ここを読んで杉本真維子さんの詩集を読んでみたいと思ったのですが
なかなか入手が難しそうですね。
まだどこかの書店に置いてありますでしょうか?
90なみなみお ◆mCFk32Woec :03/12/16 02:41 ID:4CqzBk1V
「ガラスコップ」
夜のカフェで
花を見てた
幸せだった

コーヒーの香りが
いつもより硬く
バニラアイスが溶けて
まどろんだ

My favourite thingsが流れていた
時計の針を過去に回すブリキ人形
人が気付かないところに
優しさがあると知った

中指の第二間接から
かぎりなく細く白い糸が
地面と並行に伸びて
花に絡みついた
鋏で糸を切るのは痛そうだったから
煙草の火で燃やし切った
91なみなみお ◆mCFk32Woec :03/12/16 02:42 ID:4CqzBk1V

テーブルの上のガラスコップを
見つめた
テーブルの上のガラスコップは
かすかに震えていただろうか
そしてテーブルに上のガラスコップは
ゆっくり沈んでいった
ゆっくり ゆっくり
誰にもわからないように
ゆっくり
テーブルを
傷つけないように
ゆっくり
ゆっくり
沈んでいく
とぷん 
とぷん 
とぷん
ガラスコップの口に
波ができて
いっせいに
のみこまれていった

どこまで
沈んだろうか
どこまでも
沈んでいるだろう
92なみなみお ◆mCFk32Woec :03/12/16 02:46 ID:4CqzBk1V
>>89
とりあえず、僕が言えるのは、池袋のジュンク堂には、もうないということです。
でも、どこかには、きっとあるはず。新宿紀伊国屋とか。力になれなくてごめんなさい。
ぜひぜひ、読んでみてください。
93なみなみお ◆mCFk32Woec :03/12/26 16:17 ID:YqspxWh3
昨日は死に化粧した
今日は通夜で
明日は葬式
菊は嫌いだから
薔薇を飾ってほしい

みんな死んだ理由を
気にしているけれど
もう教えてあげられない

人が生まれてくることに
人は違和感を感じるのかな
もし本当に 世界が 資源の配分のために
戦争を起したり 奪い合ったりしているなら
人は人が生まれてきたら人を殺すんじゃないかな

僕が生まれてきたとき
人は僕を殺さなかったけど
どうしてだろう ありがとう
村の人がみんなで祝ってくれた
白黒の写真が
途絶えることなく嬉しくて
でもどうして 僕を 殺さなかったの
死んでもわからなかった
94なみなみお ◆mCFk32Woec :03/12/26 16:18 ID:YqspxWh3
明日、煙になって
骨になって
小さな骨壷に入って
小さな骨壷は快適で
仏教徒じゃないけれど
あの響きは好きだから
お経あげてもらって

僕がお母さんのお腹で浮んでいた時のように
僕の微笑んだ顔にお母さんは声をかけてくれるかな
95名前はいらない:04/01/07 22:48 ID:qPmKddPj
杉本真維子さん、また、なみなみおさん
あけましておめでとうございます。
今年もたくさんの感動をおながいします。
96なみなみお ◆mCFk32Woec :04/01/08 16:48 ID:IQZnqIse
>>95
あけまして、おめでとうございます。
ageさん!

「飛行」
青い空港のターミナルビルは
午前五時の静けさで
人っ子一人動かないのです

待合所の片隅にある
子供だましのゲームセンターだけが
ひどく楽しげに稼動しているのです
誰もがまだ寝息をたてているというのに
誰を楽しませようとしているのか
無表情に胸をはずませているのです

まぶたを閉じたまま
心を閉じたまま
満席の座席に身を閉じ
左右に広がった透明の鉄の翼で
醜い小人が踊っている風景を
呆然と考えながら
ギシギシ歯軋りをし
飛行機は音よりも速いと
頷いてみせるのです

空間を限りなく直線で進む僕らは
閉じられた沈黙のままに
面になります
上下をうしないます
天と地がかさなります
97なみなみお ◆mCFk32Woec :04/01/08 16:49 ID:IQZnqIse
僕らはもはや雲の上の
一枚の岩で一枚の音となります

アテンションプリーズ
アテンションプリーズ

みなさま、
まもなく当機は着陸態勢に入り
落下しつづけます
着陸予定地には
誰もおらずまた何もないという
もはや絶望的状況が続きますが
ごらんください
空は
際限なく 
空なのです!
98なみなみお ◆o4TtjLxu9A :04/01/10 17:51 ID:trEHk1Zx
「人間嫌い」
 
 世界から誰もいなくなればいいと思った
 バス運転手もいなければいい
 スクランブル交差点にも誰もいなければいい
 コンビニエンスストアにも誰もいなければいい
 居間から漏れるテレビのひかりだけ
 
 世界に僕以外の誰もいなくなればいいと思った
 昼間は、墓を掘り、死体を丁寧に埋葬し
 夜は、スーパーマーケットを夢中で荒らしながら
 買い物カゴいっぱいにスナック菓子を詰め込む
 
 深夜、環状7号線で手を広げながら走り回り
 疲れたら皇居の宝石がちりばめられた寝台で眠りにつく
 朝、皇居前広場で、また墓を掘る
 東京に飽きたら京都へ京都に飽きたら博多へ
 日本に飽きたらハワイへハワイに飽きたらフランスへ
 豪華客船の舵をとり誰もいない世界の中、旅を続ける
 人っこ一人いない世界があればいいと思った
 会社の昼休み、同僚たちの馬鹿話に大笑いしながら
99yuu ◆j1vYueMMw6 :04/01/10 19:36 ID:kzdKskQM
「居酒屋」


薄暗い居酒屋の中で
若々しく疲れた表情の人が一斉に集まって
久し振りにテーブルを囲んだ
彼らは皆 私の知っている人達であるが
中には全く会話すらしたことの無い人も混じっていた

彼らは各々の忙しさの中で
体力を大きく消耗していることは確かであるが
その疲れた表情の中で 黒い瞳が強く
彼らの未来の中に焦点を定めていることを
私は知っていた
また私は
どういう表情をすることがこの場に相応しいのかを
よく知っていたので
彼らの若々しく疲れた表情を
私は敬意を込めて見つめることにしていた

テーブルには鍋が湯気を立てていた
次々と送られてくる暖かく美味しいものを食べながら
私達は各々の高校時代のことを話したりした
私は精一杯 楽しそうな要素を含めて
自身の過去の劣等性振りを話したし
彼らの昔話を聴いて
そうだったのかと満面の笑みを共に浮かべていた
100yuu ◆j1vYueMMw6 :04/01/10 19:38 ID:kzdKskQM
(続き)
美味しいものを食べ尽し
酒を飲み尽し
さあそろそろ時間かなと満腹感に眼を細めながら
私達は席を立った
店を出ると火照った体に冬の寒気が気持ち良くて
歓楽街の空は白く淡かった
彼らは皆 晴れやかな表情をしていた
私は数年来の親友と二人で駅へと向かい
殆ど無言のまま駅に着くと
私は一人ぼっちになった
ふと今日 話そうと話そうと漠然と思っていたことを
全く話さないで終わってしまった様な気がした
何かよく判らない寂しさが在った
見慣れた地下鉄が来て早く連れ去られることを
ぼんやりとした瞳で私は待っていた
101yuu ◆j1vYueMMw6 :04/01/10 19:42 ID:kzdKskQM
最後の2行、修正。やっぱ倒置で・・。

「ぼんやりとして私は待つことにした
見慣れた地下鉄が来て早く連れ去られることを」
です。
102yuu ◆j1vYueMMw6 :04/01/10 21:31 ID:kzdKskQM
>>100 (続き)以降、再び修正。駄目だこりゃ(w

美味しいものを食べ尽し
酒を飲み尽し
さあそろそろ時間かなと満腹感に眼を細めながら
私達は席を立った
店を出ると火照った体に冬の寒気が気持ち良くて
歓楽街の空は白く淡かった
彼らは皆 晴れやかな表情をしていた
私は数年来の親友と二人で駅へと向かい
殆ど無言のまま駅に着くと
私は一人ぼっちになった
ふと今日 話そうと話そうと漠然と思っていたことを
全く話さないで終わってしまった様な気がした
何かよく判らない寂しさが在った
ぼんやりとした瞳で私は待っていた
見慣れた地下鉄が来て
そのまま何処かへ連れ去られてしまうということを
103名前はいらない:04/01/11 00:54 ID:umZfPFra
yuuって誰?
104なみなみお ◆mCFk32Woec :04/01/11 00:57 ID:c1BsJuxu
>>99-102

>ふと今日 話そうと話そうと漠然と思っていたことを
>全く話さないで終わってしまった様な気がした
>何かよく判らない寂しさが在った
>ぼんやりとした瞳で私は待っていた
>見慣れた地下鉄が来て
>そのまま何処かへ連れ去られてしまうということを

別れ際,ギコチナク手を振る君の姿がありありと,目に浮んだ。
確かな喪失感を感じる。
105なみなみお ◆mCFk32Woec :04/01/11 01:29 ID:c1BsJuxu
「話し合い」
 
 「我が子の腐りかけた死体を抱きつづける裸の母親は清潔だといえるか?」
 「答えのないナゾナゾは永遠に解けないよ。」
 「考える事なんてなにもないわ。ナゾナゾにだって、世界にだって。なにもない。それならどうして」
 「それならどうして?」
 「もういいわ。」
 「そんなわけにはいかない。理性は人である証だよ。君はもっとふざけずにいるべきだ。あらゆることに。」
 「そうね。でも、もう私たち、別れましょう。これ以上の妥協は、なんにもならないと思うの。」
 「おい、待てよ。」

 彼女がそう言って席を立ってから10年帰ってこない
 男は空いた席に向かって一人話し掛けつづけている

 「ナゾナゾを解かなかったのがいけなかったのか?」
 「だけど、そのナゾナゾはどうやっても解けない。答えがないと思う。」
 「死体を裸で抱く母親は、清潔か?」
 「心は清潔であり、体は不潔じゃないか。」
 「答えのない、ナゾナゾに答えを求める方が間違っている。」
 「このナゾナゾに答えがあるのかさえ、俺は知らないんだ。」
 「いきなりいなくなったって、わけがわからない。」
 「ナゾナゾの答えはなんだ?」
 「それ以前に、このナゾナゾに答えはあるのか?」
 「ないだろう。」

 ホコリをかぶった電球のように
 背骨が曲がりはじめたころ
 かたい椅子の上で男は
 人生を後悔する
  
  
106なみなみお ◆mCFk32Woec :04/01/11 01:33 ID:c1BsJuxu
(続き)

 「このナゾナゾには、答えなんてない!それならどうして!」




107名前はいらない:04/01/11 01:49 ID:Jkier3iQ
1がいう「ひまわり」っていう詩が読みたい
だれか書いて。
108yuu ◆j1vYueMMw6 :04/01/11 02:16 ID:d5w0W/eE
>>104 歯切れ悪くてあまり良くない詩のような気がします。
感想有難うっす。

>>105、106
初老の男がうんうんと唸っている光景が眼に浮かぶようです。
答えの無い問いかけに対して理性的に振舞うかもっと愛情豊かに
振舞うか、というようなところで試されているんですかね。この場合
結構男の方に同情してしまいますけどね。詩の読ませ方が上手いなあと
思いました。
109名前はいらない:04/01/11 08:07 ID:umZfPFra
>107
自分で本買えよ。
思潮社から点火期ってタイトルで出てるぞ。
本屋になかったら取り寄せてもらえ。
杉本真維子って人だぞ。
110てす:04/01/11 08:22 ID:pNlPzpIk
乖離した自由に束縛のオルガを捧げよ
セックスとは束縛のもっとも美しいマゾヒズムだ
 交尾の最中に、この束縛から逃れることは出来ない
神はらい拝の途中で、雄と雌に
 オルガスムスを与える。
 
原罪なき自由を手に入れるには、オルガスムスに
 対抗する超越者にならなければならないのだ。
111なみなみお ◆mCFk32Woec :04/01/11 19:47 ID:c1BsJuxu
「少女の髪」
 坊ちゃん刈りの少女は
 おねいさんの流し目に
 口を噤んで
 髪をのばしたいの と
 うちあける
 
 髪の伸びた少女は
 いじわるな少年に
 恋をする
 三つ編みをひっぱらないで と
 泣きながら

 おねいさんになった少女は
 生まれたばかりの娘に
 乳をあたえる
 髪の毛をひっぱる娘に
 限りないまなざしを落としながら 

 お母さんになった少女は
 坊ちゃん刈りの少女に
 うちあけられる
 髪を伸ばしたいの と
 赤くほてった顔で

 おばあさんになった少女は
 白髪混じりの髪を
 櫛で磨ぎながら
 とても静かな家を
 見回り
 一人床につく
 おねいさんや少年や娘の夢をみながら
112なみなみお ◆mCFk32Woec :04/01/11 20:16 ID:c1BsJuxu
>>110
オルガスムスってどんなもんなんでしょ。。。味わってみたい。
GONOWという映画で、マッチョな男が女に「俺とやったらオルガスムス味わえるぜ。」といっていて、
それを観ていらいオルガスムスに興味がある。エロティシズムを感じさせる詩は、かなり好きだが、難しい。
113なみなみお ◆mCFk32Woec :04/01/12 01:23 ID:7Z+wQ1Sw
「キュビズム」

 僕の彼女がキュビズムされて
 透明の四角い箱に押し込められている

 右足の太ももとおでこ
 鼻と顎
 乳房と左足の甲
 こういった具合に
 ぶつぎりにされた体は
 ごちゃまぜなのである

 僕は彼女がまだ写実主義だったころ
 君の肉体だけを愛しているのではない!
 君の魂を愛しているのだ!とよく言ったが
 それはどうやら誤りだった

 透明の箱には
 さらさらの血が八割と白い肉が浮かんであった
 それはまぎれもなく彼女の肉体であり また魂であった
 心筋細胞がぴくりぴくりと脈打っている

 僕が青い野花を沢山摘んできて
 彼女の箱の上にばら撒くと
 彼女の口は閉じたまま
 彼女の目はサヨナラと呟いた

 僕はしばらく
 熱ですこし曇った透明の箱に座り
 昔の彼女の黒髪の健康的な香りや
 はじめて愛し合った日のことを思った
 白く柔和な体のシルエットに興奮したことを
114なみなみお ◆mCFk32Woec :04/01/12 01:28 ID:7Z+wQ1Sw
(続き)

うす赤い骨々が競うあうように浮かんでは沈み
ぼくぼくと乾いた音を鳴らしていた
115なみなみお:04/01/14 03:34 ID:xsAz/eVC
「本棚」

 深夜すぎに
 ぼくの短くて長い人生が
 本棚の上段からころげ落ちて
 ぼくの寝ぼけた顔を覆った
 人生はホコリだらけで手垢まみれで黄ばんだ
 たった100円の文庫本

 幼い頃には手が届かず
 午後四時の淀んだ太陽に浮かびあがるその本を
 恭しく眺めていただけだった

 顔じゅうに広がる人生は
 むせかえるようなくすんだ臭いがして
 息ができなくなりそうで

 にじんだ文字はもはや
判読すらできなかった
116なみなみお ◆mCFk32Woec :04/01/14 03:37 ID:xsAz/eVC


 本棚の上段
 名前もないような本たちのあいだに
 人生を戻して
 静かな午前四時の部屋を見回してから
 ふたたび布団にもぐりこみ
 膝を抱えて眠った

 
117なみなみお ◆mCFk32Woec :04/01/16 02:18 ID:79FaoQKM
「人間の運命」

夜空から産まれた
カラスたちが
群れをつくって
夜から
逃げるように
夕暮れの空を
飛びつづけている

沈黙のまにまに産まれた
人間たちは
沈黙を恐れて
愛を
囁いている
声が途絶えるのは
耐えきれなくて
118名前はいらない:04/01/19 03:30 ID:IXmBBgZY
ここは何のスレ?
119なみなみお ◆mCFk32Woec :04/01/23 02:02 ID:ktqq4VzD
「爪先立ちの新婦」

 夜の煙が
 月の光と調和しながら消えた
 夏の朝
 
 あかるい庭の真中に
 白いハンカチが一枚
 直立していた
 潮風で硬くなった
 黄色い洗濯紐が
 水平線と平行に
 伸びていた

 青白い新婦が
 か細い腕で顔を支えて
 縁側に座り
 洗濯物が乾燥するのを
 ただ待っていた

 瞳のなかの小銀河を
 開いたり閉じたりしながら
 鉛の息を吐く新婦に
 ぼくは舌がうまく口に納まらないような
 歯がゆさを感じていた
120なみなみお ◆mCFk32Woec :04/01/23 02:03 ID:ktqq4VzD
 夕凪が終わって
 海の
 音もなく泣くような
 あたたかな風が戻ると
 新婦はハリガネのように立ちあがり
 陽光に倒れながら
 白いハンカチを取り込んだ

 爪先立ちの新婦を見てしまったぼくは
 指から突然ほどけていった

 木陰の水たまりが
 みるみるうちに
 土に吸い込まれていった
121なみなみお ◆mCFk32Woec :04/01/23 02:06 ID:ktqq4VzD
>>119-120
杉本さんを意識しながら書きました。
みなさんの詩も読みたいです。
122名前はいらない:04/01/24 00:54 ID:z5WqavV0
杉本さんっていうかなみなみおのスレじゃん。
123なみなみお:04/01/24 04:47 ID:QGttK58J
いちおう、階段的詩のスレだけど。
さいきんは俺しか、書いてない……。
わざわざあげてくれるなら、詩書いてよ。
124なみなみお ◆o4TtjLxu9A :04/01/24 07:35 ID:jdY69gES
レポートが終わらない。
2万文字書かなきゃなのに、2千文字でストップしている。
牛乳のんで、腹が痛い。今、気付いたが飼っているカメが俺を見てる。見すぎだと思う。
詩を読みたい。
125くらりnet:04/01/24 10:31 ID:1hoKcmpj
「方位磁石・君から貰った銀の粒。」

僕の中にある優しいもんや暖かいもんなんかはね
君から貰ったもんだから
持ち主に帰りたがるんだよね
きっと
君が僕が優しいなんて勘違いして
君が悲しがると
君から貰った心の粒粒が怒っちゃって
悲しがっちゃったりして
帰りたい。帰りたいって泣くんだよ
でも、僕・・・。
君に全部返せなくて・・・。

いつも心の中に残してる。


時間がなーいのに。浮かんだの書かせてねと。
僕のこれ階段詩になってるかな?
仕事休みなのに・・・。じーとばーの新年会に呼ばれてしまった。
皿洗えばいいでしょ。ぐすん。ぐすん。
おかげで、明日は、振り替えでバイトだよ。ぐすん。ぐすん。
愚痴りたかっただけかも・・・。


126名前はいらない:04/01/24 10:37 ID:jdY69gES
「沈黙!」

 沈黙せよ、隠れよ、そして隠せ
 自分の気持ちも夢も
 魂の深みでそれらは
 夜の星のように黙々と
 昇っては沈むことを繰り返しているがよい
 それに見とれ、黙せよ!
 
 心はどうしたら自分を言い表すことができるのか?
 他人におまえの事がどうして理解できようか?
 お前の生きがいが他人にわかるだろうか?
 心に思うことも口に出せば嘘になる
 泉を掘り返しても、水をかき乱すだけだろう
 ただ泉の水を飲み、沈黙せよ!

 自分自身の中で生きるだけができればよい
 お前の魂の中にはまるまるひとつの
 神秘的で魔法のような思念の世界がある
 その思念を外の騒音が掻き消し
 昼の光が追い散らしてしまう
 それらの思念の歌に耳を傾け、沈黙せよ!
127なみなみお ◆mCFk32Woec :04/01/24 10:49 ID:jdY69gES
>>125
!!!!!!!くらりnetさんおはよう。
階段にはなってないけど、抒情詩だすね。
くらりnetさんの詩は、
なんかまあるいお母さんのおっぱいみたいなものが見えてきます。
そんで、詩の世界がいつも二人の僕と君ってのがヤヴァいイイ。愚痴…カムカム!
ぼくはレポートが終わらないのです。。。

>>126
チュッチェフ作。
128くらりnet:04/01/24 19:47 ID:eQHFGEH7
>127
なみなみおさん、はじめましてぇ〜♪
なんか演歌調なハンドルですね。霊媒師の方でしたか・・・。w
で、僕のは階段詩じゃないんですね。
うーん。もっと、精進してきまーす。
レスありがとぉー。
レポがんばれよー。って、終ったかな?
129なみなみお:04/01/24 20:20 ID:jdY69gES
>>128
はじめましてええ。僕は演歌でじゃないっす。
朝から一度も席をたたずにーー
レポートに専念しているもののーー
一向に進まずーー(爆死)
現在6000文字です。。。
ハッ!!……「朝」っていう対象は、どのように写像されているのだ!?!?

新年会お疲れ様です。
130なみなみお:04/01/24 20:26 ID:jdY69gES
なるほど!「朝が終わる」は写像できるけれど、「朝」単独では像が成り立たないのか!!
写像形式をもたないから!
やっぱり、詩って言うのは、二つ以上の(対象・もの)が結合した時に生まれる事態を獲得する作業だったんだ。
事態を獲得するということは、論理形式を獲得する事であり、その論理形式における「世界」はすべて獲得された事になるんだ!!!!!!!!

131なみなみお ◆mCFk32Woec :04/01/24 21:17 ID:jdY69gES
「ビルの間」
ぼくは哀しい
ぼくはさみしい
君は優しい
君はなつっこい

ぼくは無口
ぼくは人が苦手
君はとまどう
そして離れてく

影と光
その両方が同じくらい欲しい
ビルの間でうずくまっている
ぼくは一人で生きてるんだ
ニヒルに笑ったりしながら
泣きながら君を待つ

だけどぜったい
ぼくに近づいちゃ駄目だよ
君の優しさが
君の不幸にかわるから

ぼくは0
君はいくつだろう

君に近づくぼくは
どうしようもない
死神だ
///
くらりnetさんに感じて、抒情詩書いてみますた。
ダーキーですが。。
132なみなみお ◆mCFk32Woec :04/01/28 01:08 ID:ANULv61+
高田馬場の芳林堂にて、
杉本さんの「点火期」を2冊発見いたしました。
もう、けっこう出回っているみたいですね。
133名前はいらない:04/01/28 22:14 ID:WUlHZCmP
>123
ここって詩を書くスレなの?
134なみなみお ◆mCFk32Woec :04/01/28 23:10 ID:ANULv61+
>>133
杉本さんに影響をうけたひとが、
詩を書いたりするための、
集いのスレです。
(過去ログを読んでみてください。ちなみに1は僕です。)
まぁ、「集い」という言葉が
自分で言ってて
空しいですが、
ぜひ、ご参加を。
あなたと僕だけみたいですし。
集ってるの。
135名前はいらない:04/02/19 20:53 ID:UD3uTqla
出てこい、なみなみお
136なみなみお ◆mCFk32Woec :04/02/20 01:15 ID:y8ghR4n+
なんざんしょ?
ていうか、このスレヤヴァいんでないのん?怖いん。。どうしてか。。
作品投下してええのんかな……。
カメが元気ないんですよ、最近。。。亀インフルエンザとかなんかな。
137なみなみお ◆mCFk32Woec :04/02/20 01:33 ID:y8ghR4n+
なんか、今、ふと思ったが、
杉本さんがあとがきでも触れていたと思ったが、
言葉を絶大に信じる。言葉にした事がそのまま現実を変えてしまうという錯覚が、
杉本さんの詩の魅力だと思った、

>「言ったことは本当になる」
↑「点火期」のあとがきより

たとえば、

夕暮れがひしゃげて、
ランドセルが奈落へと
引きづられていく

という詩(僕の即興)について、
彼女の場合、真剣さ、
危険を冒しているという切迫感があるような気がする。

言葉を過信せずにやっていくか、
言葉の魔術・呪縛にとりつかれてやっていくか、
そのスタンスは詩人によって違うが、
杉本さんの場合は後者の良い例だと思った。

宗左近さんの詩も、杉本さんと同じような感覚を受ける。

詩は可能性だとするならば、
可能性を、あるいは夢を、信じる事で、(これは意志の力と関係するかもしれない。)
現実にしてしまう力・作品を書く。
詩になった時点で、それは詩という一つの現実で、、、。
難しくなってきた。
138なみなみお ◆mCFk32Woec :04/02/20 01:37 ID:y8ghR4n+
以下のことについて、広く意見を求む。

「議題」
☆杉本さんの詩の魅力について
☆このスレの方向性について
139なみなみお ◆mCFk32Woec :04/02/20 01:43 ID:y8ghR4n+
補足説明。
>>137
の>言葉を過信せずにやっていくに位置するもっとも著名な詩人は谷川俊太郎だと思われる。
彼の発言をどこかのスレで読んだが、彼自身、「現実」は「言葉」よりも美しいということを、
「現実の薔薇」は「言葉の薔薇」よりも美しいということで比喩していた。
彼の場合、おそらく、言葉の軽薄さから、あるいは、言葉にたいするあきらめがあるような気がする。
このへん、詩の勉強した事ないので、詳しい事がわからないんで、誰か詳しい人いたら、概論的な話を聞きたいです。
なんていうか、世界に対峙するスタンス的なかんじで。
谷川俊太郎の手法は、日本的なような気がしました。自然をあるがままに受け入れながら、言葉の遊びをするという姿勢があるような気がする。
杉本さん等の場合は、どちらかというと、西洋的な気がします。どうでしょう。
140辻谷:04/02/21 09:39 ID:UsKKcYDJ
141なみなみお ◆mCFk32Woec :04/02/21 16:05 ID:c5kcSXWk
>>140
ご苦労。
142なみなみお ◆mCFk32Woec :04/02/21 16:55 ID:c5kcSXWk
「ピンク・ランデブー」

僕が空を飛んだとき
僕はまだ童貞だった

僕が空を目指したのは
僕のかわいい彼女が空を目指していたからだ

僕のかわいい彼女は頭がイカレテルけど
僕のかわいい彼女は桃のように柔らかかった

僕は陸に橋をかけた
家の玄関から西へ一直線に橋をかけた
僕は邪魔になる家をブルドーザで壊してった

地球はまるいから
このまま一直線に橋をかければ
海の埠頭のように
いつかは空に浮かべるはずだと思った
空の埠頭を造っていた
143なみなみお ◆mCFk32Woec :04/02/21 16:56 ID:c5kcSXWk
火星まで橋をかけようと彼女に誓ったけど
彼女はときどきハンマーで橋を壊した
そういう時、僕はアヒルの真似をして
家の中を走り回った

僕はある日あきらめた
僕は空を飛ぶ自信をなくし
彼女のもとを去ろうとした
彼女はピストルを取り出して死のうとした
僕は焦って彼女と一緒に高層ビルの屋上から飛び降りた

落ちながら
空と僕と彼女はセックスした
彼女は処女じゃなかったけど
悲しくなかった
144なみなみお ◆mCFk32Woec :04/02/24 01:45 ID:gzlYfsr2
『ひまわり』

昨日、高田馬場駅のホームから
突き落としてみた
こころは自然に落下して
夜の線路の間に横たわった

こころは
生きているけれど
透明な風船のようで
もちろん口、足、手もないから
助けを呼ぶことも
自力で動くこともなかった

こころは当然
誰にも見えないから
あんなに人がいても
発見されることなく
たちまち電車にひかれた

ぼくはこころを助けられたけれど
突き落としたのもぼくなのだ
145なみなみお ◆mCFk32Woec :04/02/24 01:46 ID:gzlYfsr2

それにたとえ
人にこころが見えたとしても
ぷかぷかと浮んでいるこころは
幸せそうにみえるだけだろう

ぼくは死んだ
こころを夜に放置したまま
電車にゆられながら
去年の夏に、新宿の美術館でみた
15本のひまわりの絵を
おもい出していた
猛烈な熱風が
ぼくに襲いかかった
146快楽童子 ◆plhXCa4.HY :04/02/25 00:32 ID:YnLHBYi2
猫がミャーと鳴いている
雲が紙芝居のように動いてる
風が吹いているのに気づいた時
財布をドブに落としてしまった

酔っ払いがおえーっと影で動いてる
下駄の音 草履のざ、ざ、ざ
迷ったあげく
袖を引っ張って手を突っ込んだ

周りが輝きだした
ドブはほの暖かくなっていき
手の平に隆起を感じて
わっところげた

「あなたの落としたのはこの金の財布ですか?」
「それともこちらのずた袋のようなものですか?」
顔をしかめたおばさんが出てきた
住人だろうか
おばさんからなんだか猛烈な灰色の腐臭がしだした
目もくれずおばさんの手からもぎとって駆け出した

見るのも嫌な右手を開けてみるとお守りが入っていた
なんだこりゃと思いよくみると
「家内安全」と書かれていた
水で洗うと陰毛がはりついていた

実はそのおばさんが今の嫁なんだが
強烈な出会いにもかかわらず
現在でも平穏に過ごしています
147なみなみお ◆mCFk32Woec :04/02/25 22:23 ID:Tjr76n+I
『別れ』
別れが
部屋を
鳴らす

朝の
道は
残酷だ

ゆるんだネクタイが
通過する電車の
風にあおられて
思いどおりに
うごかない

向こう側で
花が折れて
こちらをみながら
揺れている

心が
通過駅に
うばわれ
終着駅でおりると
花が捻れて
胸が締め付けられる
148名前はいらない:04/02/28 21:51 ID:SRGFiW9f
このスレの方向性として
ここは個人サイトじゃないんだよ。
なみなみおの詩を書かれてもウザイだけ。
149なみなみお ◆mCFk32Woec :04/02/28 22:11 ID:1omx5E9Y
>>148
おけ。
150名前はいらない:04/03/07 14:45 ID:PTE4RzLv
一つのスレが終わったのか。
151なみなみお ◆mCFk32Woec :04/03/07 16:44 ID:d2Z0Ar5e
もうアゲないでおこうよ。
杉本さんの詩をどう読むか書くスレになっただけ。
俺、個人サイト>>80やってるし、
だから特定のスレに詩を投稿するのは間違ってるなぁと納得したから。
杉本さんの詩についての分析をしようとするスレってことでどうか一つお願いします。

ぜんぜん終わってないよ。

誰かが投稿してくれたら、コメント書くし。
152今人:04/03/07 17:08 ID:u+/6YyIF
杉の木の 本に佇む 真草(まことぐさ) 維がれ切れた 子は糸を手繰り

取り残された幼子は
私は「門」のところに「耳」があった、と言う
門前の小僧、経を習う
ただのコピーただの繰り返し
言葉の力を繰り出して
彩りつくして感動ごっこ
ひとの詩を読みて語りて
その詩の言葉の端々に
スタイル感動のインデックスをつけ遊ぶ
それでも詩集製作は一次的なものと私は考える。
その声をもらさぬよう、体の中にひとつだけ、静かな場所を作りたい。という
取り残された幼子は
詩集を刺繍のように維いでいく
その布が破れていることも知らず
切れた親子の糸を信じて手繰り寄せる
そして糸の終わりに目を瞑る
また、初めから手繰り寄せ
この永遠の欠落は詩をもじった言葉の色彩で
埋められてゆく架空の橋を求めていく
取り残された幼子は
「ひらり/らり/り」、この一行で、わたしには・・・、 という
言葉の色彩の万華鏡
こよなく愛する乙女よ
その無限のきらめきの中に欠落の隠れ家を作りつづけるのか
その欠落の此岸と彼岸の間を言葉の墓場にするのか
言葉を殺すなら、また言葉を生かす力があるはず
汝、乙女より女となりて母となり
言葉を殺せるなら言葉の力を生み出す力があるはず

煌きの 言葉綾なす 乙姫の 産みゆく蕾 いつぞひらかむ
153名前はいらない:04/03/09 12:59 ID:h1vq3skP
>>152
ただのコピーただの繰り返し

彩りつくして感動ごっこ

オマエモナー
154なみなみお ◆mCFk32Woec :04/03/09 18:16 ID:LCdT5URm
>>152
この書き込みって、なにかを否定しているわけでもなく、肯定しているわけでもない、
苦渋に満ちた書き込みのような気がするのですが、どうなんでしょうか?

>ただのコピーただの繰り返し

>彩りつくして感動ごっこ

ここは、十分胸にこたえる批判だけど。

>言葉を殺すなら、また言葉を生かす力があるはず
>汝、乙女より女となりて母となり
>言葉を殺せるなら言葉の力を生み出す力があるはず

>煌きの 言葉綾なす 乙姫の 産みゆく蕾 いつぞひらかむ

ここは、随分開けた気持ちになるし。

詩が、最終的にはただのコピーや繰り返しであるのは、もっともだけど、
それを文字にして、言葉にして、コロンブスのように、再発見するのも、
なかなかいいもんではないのでしょうか。
155名前はいらない:04/03/09 19:14 ID:h1vq3skP

批判はどんなものにもつきものだし、大いにけっこうですが、

杉の木の 本に佇む 真草(まことぐさ) 維がれ切れた 子は糸を手繰り

などと、名前で遊ぶ(?)のはどうかなあ。
僕は上の方のフォローがあっても悪意を感じるなあ。

自分の言葉に酔っているのはどっちだか。
何様?(コレもコピーだね)
156なみなみお ◆mCFk32Woec :04/03/09 19:27 ID:LCdT5URm
>>155
2ちゃんねるは、悪意の塊だからね。。。
悪意に満ちる事なんて、
ものすごく簡単なことだって、
誰も気付いていないんだよ。
悪意に満ちるのは、誰でもできるよね。アホらし。
157今人:04/03/09 23:34 ID:Xvb23LH3
「音秘めの嵐を待ちわびて」

隠された欠落の乙姫よ
時間の広がりをメヒョウの乳房で広ろげ

子宮の暖かさの予感で時間の深さを宿す
それは安らぎのためなのか

今までの隠れ家を新しい感性の工房にし
沈黙の圧迫の孵化を待ちわびる

しのび足で音の世界を狙うメヒョウは
一片の音を弦のように輪廻の長さにまで張る

人の魂と言葉の色彩に己の魂をひとつにしようと
それほどに音秘めの心と欠落に苦しむのか

その長き苦痛の器に花を添えるリズムは
季節はずれの嵐の後に

ビートを利かせてやって来るというのか
158なみなみお ◆mCFk32Woec :04/03/14 06:18 ID:E+et8nkq
>>157
よくわからないんだけど、
人についての分析っていうのは、
優しさが無いものは、すべて悪意に見られるわけで、
やはりこの詩も、いくらかの悪意があるような気がしてならない。
欠落とか季節はずれとか、こういうネガティブな言葉で何かを隠喩しているのでしょうか。

ところで、
詩って、絵画の世界の流行の50年あとを追いかけているような気がしました。私信。

159人形使い:04/03/15 02:33 ID:O/xdRwp7
俺の知る限りでは
なみなみおという詩人に
これから言うような類のことを直接ぶつけると
彼はウンコを連発する半壊れモードに突入してしまうので
大きな声で
でも独りつぶやくことにする。

俺がなみなみおに出会ったのは
評価スレの「椅子」という詩だった。
そこでその吐き出された言葉の
無意味で有機的なつながりに
非常に右脳をゆすられた。

そしてみつけたこのスレッドで
「人間嫌い」という詩を読むにあたり
俺がやろうと温めていた案を見事に書ききっていることに
この野郎!と完全に惹きつけられたものである。

以来俺は彼の
参加する要素がほとんど見当たらないHPを
密かに覗き込んで
彼の半生記もしっかり読んだりしているのだ。
160人形使い:04/03/15 02:35 ID:O/xdRwp7
そんな俺であるから
「ホームレス」という詩を読んで
名前なんか記入されていなくても
その鮮やかな表現力
言葉に変換不能な感触で
彼の詩であることなど容易く見抜けた。

その新作「ぶ」
こいつは厄介だった。
はじめ、これをまともに母音から推測しようとした。
でも途中でやめた。
どう考えても無駄だ。
そこで考えた。
これは実験だ。
きっとなみおは俺を試している。
これに意味があるか無いかは問題じゃなくて
これは言語の限界を表現しているのだと思った。
どんなに意味を込めて記述しても
その媒体が共有されたものでなければ意味は無く
その意味で言語には限界があるということを示しているんだと思った。

またこうも思った。
濁音の中に
雑音の中に
微かに聞こえる言葉。
そして全てを否定するようで
最後に受け取れたのは愛。
こんな汚い言葉には少し名付けたくないけれど
度々この名前はしつこいと思われるかもしれないけれど
これはLOVELESSを言語化したものだと思った。
161人形使い:04/03/15 02:37 ID:O/xdRwp7
本人がどう言おうと
俺がそう考えたという事実はゆるがせないわけだ。
深いぜ
なみなみお。
もう一度言うが
これは独り言だ。
162人形使い:04/03/15 05:43 ID:O/xdRwp7
なじってるわけじゃないから。
ファン表明だから。
163なみなみお ◆mCFk32Woec :04/03/15 06:28 ID:c6E+Lr/x
うん。知ってる。
でも、どうしたらいいのかわからなくて、
ずっとパソコンの前に座っていました。
もう泣いてません。人形使い!!
ありがとう。
164なみなみお ◆mCFk32Woec :04/03/15 06:34 ID:c6E+Lr/x
あああ!もう恥かしいから、太陽が昇りきってしまう前に、布団に入ろう。。。

ていうか、「知ってる」っていうのは、人形使いの……についてだよ。
(……っていうのは、今の僕のボキャブラリーでは的確な表現が見つけられないので、沈黙する事にします。)
とにかく、僕は嬉しかったのです。
165人形使い:04/03/15 06:36 ID:O/xdRwp7
あぁ
いい気分で寝れそうだよ。
でも今年で18歳さんがちと気になるんだけどね・・・。
ふぅ・・・。
166なみなみお ◆mCFk32Woec
>165
ちょっとメアドありますか?起きてる?