方言詩

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 『いぎあだりばつたりほんずなし』

鍛治町二丁目金具屋の よごさ入ったみぢで
真っ黄色の針達磨さなって 呻いでらネゴごど見だじゃ
あだっちゃんだが何だが わんつかウロウロしてらばして
せづねせづねて鳴いではっけでらじゃ

 「泣ーいだぼんずがわーらった」「ほーぎもってーおんどーれ」

生ぎ死にのがじゃめぎ わだってきたんだべな
みんぱ むじゃげでまって
こどばも まがしてまって
なんぼかつけだネゴだばして たんだでねがったべな
さがしぐもね じぇんこもね
だばって けっぱて わだってきたんだべな

真っ黄の待ぢ針がカンネンで じゃっぐどしたネブヅが指で
一本ずづ抜いでぐのは 書がさね程あぐばて
生ぎでも真っ黄せづね 死んでも真っ黄せづね
どへばいべ どもでぎねば たんだネブヅして
ホドゲも居ねば わぁがなってやるはんで
な あんずましぐすれ

 「泣ーいだぼんずがわーらった」「ほーぎもってーおんどーれ」

もうまいね 地べださ結ばさってら
どんずがら 焼ぎ場の香まりすじゃ
追ってもねっちょふけの 胡乱のモツケだばん
そのさぎも渺茫だびょん
ちょさねで つけらっど まっちゅうしかね

せんばの

 【地べださ結ばさてらネゴこ】http://uploader.fam.cx/img/u32288.jpg