11 :
ありん:
ありふれた街 ありふれた人混み
あの日雑踏にまみれた僕に声をかけてくれたのは天の翼。
ありふれた天使。
真っ白な翼隠して、気取ったイントネーション、キュートな声が耳に甘く。
同じ空の下、同じ言葉で。
出会いはいつでも運命で。いつでも真っ赤な糸に結ばれて。
ありふれた午後 ありふれた談笑
あの時泣いている君に気づいたのは文法の美しさに見とれたから。
飽き知らず天使。
真っ白な心探して、まだ残る傷跡の痛み忘れたくて、シュールな冗談が苦笑い誘う。
早く教えて、君の名前。
出会いはいつでも偶然で。いつでも真っ赤な意図に彩られ。
ありん。こんなことってあるのかな。
ありん。ありえない。
ありん。嬉しくて。
ありん。ありがとう。