375 :
名前はいらない:2005/10/02(日) 17:46:03 ID:o6y+rvN1
しかし俺は途中まで打ち込んだ文章を全て消し、敢えて母音を抜いた、子音だけの言葉を並べた。
「s.n.t..n.nt…」
そして打ち終えると机の隅で埃を冠っていたメモ用紙に
「部屋から出て、母音をさがしてこい」
と素早く明日の自分宛てに手紙を書いてパソコンの電源を落とした。
さっきの書いたメモ用紙をパソコンのディスプレイにセロテープで張り付ると、俺は明日に向けて大きな深呼吸をした。
376 :
名前はいらない:2005/10/02(日) 19:05:27 ID:UGXnHFwi
『きっと夜を越えて 帰ってきて』
そっとつぶやく【もう一人】の自分が居る。
そうだ、再び帰ってくるぞと顔を挙げる。
ふと、青に気づく…
377 :
名前はいらない:2005/10/02(日) 23:22:45 ID:yMpgCn0e
彼のジュリヤン・ソレルの如く 私の理性を働かせる という理想
私を大事なものだと 何時失うか知れない危険なものだと 考え違えてほしいのです
「映画ですか・・・・・・?私は忙しいのですが」
アイスノンをもってして この燃える心を抑え あくまで小生意気に
「どうしてもというのなら、ええ、参りますわ」
こういった妄想を所望致します
詩をかくときにこだわりはいりません
ひとがこうしろといって、素直にいいと思ったら
変えていまいましょう
てらいも気取りもいりません
ありふれた表現を、気にすること自体、ありふれてます
じぶんにとって一番インパクトのあることを
じぶんの純粋なきもちで、純粋な言葉でかたりましょう
みっともないことばが、それこそが、真実です
自分の悲しい過去をつづるとき、涙はでましたか
悔しい過去をつづるとき、気持ちをたたきつけましたか
怒りをこめるとき、ことばは燃えましたか
幸せをかたるとき、花はさきましたか
いびつなほど強い気持ち、かっこ悪い自分
みっともない思想、思い切りはきだして
楽しむのはそれから、徒然なるままにいうことが変わっていきます
大傑作ができました
泣きながら書きました
自慢したくて仕方ありません
もう
人の詩集を読んでも
すっかり色あせて見えます
最高です
自分は天才だったのです
次の日
件の詩を読みました
スッカリ萎びて
惨めな言葉の羅列がありました
もう
この詩は忘れてしまいましょう
次の詩が浮かんでまいりました
いぶせ ますじ で詩に目覚め
いしがき りん に引っ張られ
いばらぎ のりこ に引き摺られ
2ちゃんの海へどんぶらこ
あんな詩 こんな詩
いろんな詩
おれの詩 おれの詩 おれの詩は
どこへいったか おれの詩は
わからない わからない
きのう わからなかったことが
きょう わかったが
そのせいで
きのう わかったことが
きょうには わからなくなっている
わかったことが ふえて
わからないことが ふえる
かわらないようで かわっている
かわっているようで かわっていない
わからない わからない
なにも わからない
その時言わなくてもいい!!!!
具体的にまとめて来い!!!!
不満とはいわば宿題のようなものだ!!!!
383 :
名前はいらない:2006/01/22(日) 23:24:51 ID:HqW3uyUB
オムツゴロウさんの旅行記って途中から始まってるみたいなんですけど、
こういう始まりだったんですか?
>>383 もともと休憩雑談で連載されていたもの。
途中からこちらに移った。
385 :
名前はいらない:2006/01/23(月) 02:04:53 ID:Mp+KWPCP
>>384 そうなんですか、結構おもしろく読めたので。
病床に伏して早二年 回復の兆しは無い このままくち果てて死んで行くのかと思うこともある 不治の病に効く薬は世界の何処にも無い
387 :
名前はいらない:2006/06/06(火) 23:28:44 ID:dkKRhC7B
おむつごろう待ち
気まぐれでいいじゃない
共有したいじゃない
そんなもん集めて
旅をする夏の虫に
あげちゃってもいいじゃない
だってただしくあなたのそれを
優しさって言ってるんだから
ただしくね
光に焼かれて死んじゃって
その前にとんでもない事をしでかして
うらやましい位なのにあなたは
嫌だって言っちゃうんだから
ほら あなたの嫌いな花
小さくて細くて柔らかくて 何よりきれいな花
足元に咲いてるの
傍に立てた箸は 私のもの
390 :
名前はいらない:2006/09/11(月) 19:09:57 ID:Iz748/zc
だいたい昔からおかしい そう思っていた叔母が
だいたい昔からおかしい そう思っていたと
祖母を罵った
6月の長い長い雨は
僕にとっての悲しみの代弁者であり
喪服が一等大事な 黒い悪魔達の不平の対象であった
肺炎をこじらせてしんだ祖母と
昔
話したことを思い出していた
人はしんだらどこへいくの?
空に上がってね 神様になるのよ
神様になったら どうなるの?
雨になってね お花になるのよ
391 :
名前はいらない:2006/09/11(月) 19:11:12 ID:Iz748/zc
少し強くなってきた風に
悪魔の手先みたいな
慣習に並べられた菊が
横雨をあびている
僕はお下がりのスーツのまま
いつもいつも祖母にとがめられていた煙草をくわえ
そのどちらもをずぶぬれにして
すこしだけ
冷たいな、と
思って
このまま死んじゃったら
きっと天国に
僕は行くんだなあなんて
思った
雲の灰色は
どこまでも どこまでも灰色で
空を いや
地上を いや
僕を
包み込んでいた。
392 :
名前はいらない:2006/09/11(月) 19:12:08 ID:Iz748/zc
その雨で風邪を悪くした祖母は
あくまでも花の手入れを止めようとしなかった
から
死んだ。
ずいぶん前に亡くなった祖父が手作りしたという
ずいぶんいびつなレンガに囲まれた
楽園のような 廃墟のような 祖母の庭園は
いまごろ 紫陽花が神様を浴びて
気持ちよさそうにしているだろう
393 :
391と順番が逆になってしまった:2006/09/11(月) 19:12:57 ID:Iz748/zc
少し強くなってきた風に
悪魔の手先みたいな
慣習に並べられた菊が
横雨をあびている
僕はお下がりのスーツのまま
いつもいつも祖母にとがめられていた煙草をくわえ
そのどちらもをずぶぬれにして
すこしだけ
冷たいな、と
思って
このまま死んじゃったら
きっと天国に
僕は行くんだなあなんて
思った
雲の灰色は
どこまでも どこまでも灰色で
空を いや
地上を いや
僕を
包み込んでいた。
394 :
調査員:2006/10/15(日) 14:59:34 ID:09UO3Lz2
「垂れ耳」
うさぎを飼おう
衝動的にそう思った
とは言っても、どんなのが良いか検討つかない
インターネットや本で情報を集めた
長毛は手入れが大変
小型の方が飼い易そう・・・
結局、ネザーランドドワーフかホーランドロップ
どちらかの品種を買うことに決めた
396 :
名前はいらない:2006/11/01(水) 22:31:55 ID:soSa6v4s
こういう詩もかいてみよう
>>389でいってる優しさは
現代の病理に満ち満ちた「やさしさ」じゃねえ
前時代的と言われても構わない
暑苦しいまでに熱い"優しさ"がいい
398 :
◆jbN85JR4tQ :2006/11/21(火) 20:31:41 ID:F3z1IRrK
−苦くないコーヒーは、コーヒーじゃないのよ。
−そう。君はいつもそう、君の定義を覆さないんだ。
−私は私。貴方は貴方。そうじゃない?
−ああ、僕も。カプチーノは好きじゃない。
コーヒーの黒い水面。その美しさが、僕は好きだからね。
−だから貴方は。愛も。言葉も。道具としてしか見ないのよ。
コーヒーは苦く味わうものなの。愛は利用するものじゃないの。
−だから君の愛だって、苦く味わうしかないのさ。
僕の嘘は決して君への愛に反してなどいない。
太陽は地球の周りを回ってなどいないんだよ。
−私は貴方を愛してる。貴方だってそうでしょう。
ただそれだけなの。それだけなの。
月はいつだって空にあるわ。満ち欠けをして、人は闇夜を避けられないのだもの。
−だから人は火を、明かりを、作り出した。
それは、闇夜に対する愛ではないのかい。
夜は、殺されてしまったのかい。
−そうよ。貴方の嘘は、この店のランプを、
この薄暗くて優しい光を、綺麗に掃除してしまったの。
−…愛は何も奪いはしない。
僕の新しいランプを、君に見せてあげたかった、ただ、それだけなんだ。
−…いつかの光はもう戻ってこないのよ。
−罪は、いくら償っても消えることはない。だけどそれは、愛の名の下に。
−そうして貴方は、…私達は、全ての水子達を抱えて生きていくの?
−そう。そして僕は、何も奪うこともなく、全てを償い、生きていく。
とけた角砂糖を、コーヒーから抜き出すことができないように。
(ポチャン、と、角砂糖が黒い波に飲まれ、
その飛沫は、ランプの光と混ざり、新しい輝きを、成した。
皆リッチー・ブラックモアが好きなのに、大人になるとリッチー・ブラックモアが好きだったことに封印するのは何故だろう。
決して封印はしないけど、今更いうことでもないのは確かかな…
ミステリー・テッドが名曲だと信じてる人だけが、リッチーを愛していればいいのかもしれない。
小林克也でさえブラック・ナイトを鳩ポッポの歌詞で歌っちゃうんだもん。
情けないたらありゃしない。
ラジオの世界ではディープ・パープル=ブラック・ナイト。
ディープ・パープルやレインボーの本当の代表曲は、ブラック・ナイトじゃないとリッチー好きはわかってる。
声を大にして言ったところで『‥それで?』なんていわれるのがオチ。
ま、そんな彼を愛して数十年。死ぬまで変わず密そかに愛しますですよ。
時にはボリュームをいっぱいに上げてキル・ザ・キングかノキング・バック・ユア・ドアなんかを爺さんになっても聴くもんね。 …悪いけど。
恐怖心っていうのは書き割りみたいなものだ
恐ろしい怪獣を光に照らして見れば
裏には何も詰まってなどいない
薄っぺらなベニヤ板に描かれた書き割りだったと分かる
一瞬でも怖がらせることが出来れば
その使命の全てを果たすのだ
とあるウサギショップのホームページで
えらく可愛い写真をみつけた
ネザーランドドワーフ オレンジ Doe(女の子)
これだ コイツにしよう
いったれ
でも もう一羽 気になるウサギがいた
月齢が4ヶ月くらいで安くなっていた
ホーランドロップ 黒ぶちの垂れ耳ウサギ
善は急げという訳で
早速その店へ向かう
「いらっしゃいませ。男の子にします?女の子にします?」
その言い方なんか嫌だな
マーキングしないから女の子にします
ざっと店内をみまわす
目移りするね
いた
垂れ耳ウサギ
こっちの方が慣れやすくて
でもデカクなるんだよね
耳もムレソウダシ
「抱いてみますか」
いいんですか?
404 :
名前はいらない:2007/01/07(日) 08:04:09 ID:Y0MbJl7R
信じられるのは自分だけだよ、やっとわかった。
約束
昨日の憂鬱さを張り付けた顔にふわり軽い風がそよぐのを感じる
道端の木の首からぶら下がる薄い隈を白い光が浮きだたせる
片足を引きずりながら
お金はかけなくていいから
優しさを慰めの言葉を、とつまずき
脳天気に転がるもの言わぬ石や草に心を添える余裕なく
以前門の前を通りすぎた見知らぬ男の夜をぼんやり膝に乗せてみる
何かしら頼りたいという思いがあるから日がな一日口を閉ざす
泥まみれになって遊びに興じる大人が歌謡曲のように流れていく
子供はお面をかむるものだと
苛立ちながら
老犬をシャカシャシャンプーし
部屋を模様替えしながら
出口のない泡がぐんぐん下へと沈むように暗くなったとき携帯が鳴り
さらり白んでいく
日常を犠牲に逸れていく陰影
過ぎる夜を濁るにまかせる
弱い自分が疎ましい
仮に男の頭が石のように重くてもそこから動かないわけではないはずだと
さやかそよぐ風
移り変わる季節
守れずにいる約束
掌に握り締めているのだ
談話
不安定な感情がありふれた強い甘い言葉に負けて思いを描いてしまった。
でもその思いは表面的で目が乾き頭痛の毎日が訪れ、睨みつけた白い光窓の外
振り向けば暗い妄言と背中あわせに狂操し続ける日々だったりする。
話を戻そう。
ここには何度か来て傲慢にも、
「○○さん(名指し)好きです」
とかわめくような感じで書いたりした。
失恋の予感とか危機感とかいうより、諦めのほうが底流にあってたま(?)に自棄になったんですが、
それもこうやって書けるし、そろそろ整理がついてきたかなと思ったりする。
常に怠惰の隣で寝転んでいるフラストレーション
考えればあまり喜びを感じないのが変だ
別のことに気をとられてべらべらしたりいいやもう
言いたかったのは不安定な感情がありふれた強い甘い言葉に負けて思いを描いたんだということ
終了です。
ありがとう。
よくあること。なのだろうか。共感の後に何をしたらいいのかよくわからない。とにかくきえない程度にかんがえようか。
>言いたかったのは不安定な感情がありふれた強い甘い言葉に負けて思いを描いたんだということ
相手が静かな人でたまに皮肉を言って笑うぐらいでもその仕草を私が好きだと思ったことには変わりはないよ。
でもその人は誰か別の人が好きみたいで、その相手とは理想の関係を既に結んでて、かなり親密になってきていると思う。
もともと頭アホな私は彼等の話にさえついていけないし、
そんなわけで私は失恋した。
寝る前にハンドクリームを塗るのを忘れたから、塗って寝転がって 睡魔がくるまでぼんやり別のことを考えよう。
でも相手は今生き生きしていて幸せそうだ。
それはなんかすごく…嬉しいことだ。
私も頑張ろう。
おやすみ。悪いけど普通に寝る。
儚いね
なんとなくわかった気がするよ
いつか忘れてしまうんだろな
416 :
名前はいらない:2007/09/08(土) 21:49:58 ID:3iADoCaU BE:1186164959-2BP(1550)
さげ
417 :
名前はいらない:2007/10/09(火) 23:12:21 ID:AixbazwF
あげ
こんなこともあったなって感じ。
>>411 亀レス。案外今も見に来てるかもしれんが
一言だけ。
その二人の関係は、実は作り物の関係かもしれないよ?
どちらかというと、恋愛関係というより仕事仲間みたいな関係。舞台上の恋人同士。
1年くらいかけてよく観察してみろよ。
どっかちぐはぐしてるとこ絶対あるから。
420 :
名前はいらない:2007/12/12(水) 20:28:51 ID:iWfZSVH0
自力で心を動かさなければならない。
ヤフーのニュースを見ると
ニュースの感想の投稿欄が下に有り、さらに「そう思う」と「そう思わない」のボタンが有って
どちらが多数か見られるようになっている。
これは恐ろしい仕掛けである。
自分が「そう思う」を押しているから気づきにくいが、実は「そう思わされている」のだ。
自発的にボタンを押すことで、投稿欄の意見を丸呑みにし、考えることを放棄させられている。
しかも、最近は、ニュースを熟読すらせずに投稿欄をまず読むようになってきていることに気づいた。
これは危険だ。
投稿欄の意見は、高所から見下ろすような意見が多くて気分が良いかもしれない。
だが、見てはいけない。自分でニュースを読み自分で考える事を止めてはいけない。
バラエティー番組にも同じことが言える。
ある事象に対し、タレントが感想を言い、
さらに画面にはその意見を文字で流している。
何かの映像を映すと、右上に小さな画像で、タレントの顔が映る。
映像とタレントの反応を同時に見せている。
視聴者に感動するタイミングを教えるかのようである。
之も危険だ。感動の仕方までテレビに案内されては
言葉は悪いが白痴である。
視聴者は感動の仕方をタレントのコピーになることを知らぬうちに強要されている。
さらに、最近登場したニコニコ動画なるサイトについても言及しておきたい。
一番危険であるのが、このサイトであるからして、声を大にして言いたい。
ここでは、動画を視聴する際に誰かが付けたコメントが文字で画面上を
流れるようになっている。
動画と同時に、だれかの感想を読まされる訳だ。
先に挙げた理由で之も危険だ。
それだけでなく、コメントが簡略なものであるために、極めて形式的で画一的で
あることも問題である。
「腹筋崩壊」「W」「目から液体が」「トラウマ」これらの文字が大量に
頭に飛び込んでくるうちに、感動したときの語彙が痩せてくることに気づく。
自分の言葉で、自分の感性で感動する力を破壊されるのである。
これはおそらく、詩を書くような感受性の高い人間ほど危険性が高いとおもわれる。
とにかく、ニコニコ動画のコメントは見てはいけない。
駄文のシャワーは容易に言語感覚を破壊する。
ネットの文章は誤字が多い。しかも、意図的に誤用して遊んでいるきらいもある。
だが、日本語として本来意味を成さない文を読めば感覚が狂う。
詩人として、時にはネットを離れて文学を手にとるべきだと思う。