夢の代わりにサンリオピューロランドをもらった
プラスティックの黒い目もあの科学繊維の毛皮も
代用品の喜びでそれが夢だった
でも時がたってみんなセックスやドラッグやロックとか様々な
新しい代用品を手に入れてしまう
サンリオピューロランドは代用品の限度を越えてしまった
騙されたがっていた人々が口々に「詐欺だ」と
「失った時間を返してくれ」と入り口で泣き叫ぶ
その叫び声や涙が
色あせたハローキティを満腹に導くことも知らずに
そして涙と声を全て吸い取られたとき
そこには子供たちがいて
皆一様にプラスティックの目で
物欲しそうにサンリオピューロランドを見つめている