1 :
しいな まほろ ◆tYbIWmaS5o :
遅すぎたタマゴ
早すぎたひよこ
未熟なランチ
赤くて細いヨレヨレ線のテーブルクロス
春なのにはっきりとした昼のひかり
「ぼくを暴かないで」ランチが歌う
でこぼこのないクリームシチュー
ひかりを反射しきれないナイフやフォーク
「こんなところはやだ」ランチが歩きだす
庭をこえて
草原をこえて
山をこえて
未熟なランチだって冒険はできる
どんな人に出会うだろう?
「通りには人やら犬やららがいっぱい」
黄色よりは白いランチ
白よりは黄色いランチ
どろりとしているよりは目玉焼きのしろみ
誰も拾おうとはしないよ
犬も食べようとはしないよ
ただ 歩いていった
足音は よちよち
というよりは やちやち
やちやち
というよりは よちよち
さすがの野良猫が
目で追いかける 真白い軒下
「紙飛行機」
あの紙飛行機は ずっと飛びつづけている
ピントのあわない緑を背景に
あの中学2年の秋の日から ずっと
あの紙飛行機が落ちるとき
わたしは嘘を覚えるのだろうか
自分さえも騙してしまう 結論という名の嘘を
わたしは180人以上の 父親を愛してきた
あの紙飛行機は 最初の父親によって
放られた
おそわろぅ カリカリ食品の酸っぱくナイナイおいしいの? 猫が目を細めるのやめて長い尻尾の先噛んでる 大きな目にして顔小さい 学ぼう!おう!さみしんぼにさせられてばかりいないで
//おじゃまぁ 4番get
「猫だ ランチは気づかない」
猫は 武器みたいな緑の目
一瞬後には ひかりを纏って
しゅるりと飛び出す キジの蛇
ランチは ちっとも気づかずに
歌いながらの よっちやち
♪ぼくは愛する だれかがほしい
♪ぼくを愛する だれかがほしい
♪あの山こえたら 会えるかな
猫は しゅるりと飛び出して
ランチの歩みを 食うため止めた
「それから 181番目のランチ」
179番目のランチでも空は飛べない
180番目のランチでも探しものは見つからない
181番目のランチは
やっぱりどろりとしているよりは目玉焼きのしろみで
目玉焼きのしろみよりはカエルのたまご
世界中の猫は
ようやく気づいた
ランチのおいしくなさに
181番目のランチもやっぱり歩いていった
よちよち というよりは やちやち
やちやち というよりは よちよち で
誰も邪魔するものはいなくなった
誰も呼び止めてくれるものはいなくなった
低い背のうえを
紙飛行機がすりぬけていった
【グッド・トリップ・ランチ・ボックス】
ランチボックスに麻薬を詰めて
国境越えのピクニックに出かけよう
警察の目を欺いたらキスが待ってる
しばらくしたらランチにしようよ
空に一番近い山の上で中毒を起こそう
意識を失いそうな青と一つになろう
裏切った仲間のことなんて忘れよう
警察に捕まるのはあいつらだけでいい
そしてもう一回決めて今夜はここで寝よう
目覚めるとランチボックスが無くなっていて
君がいなくなっていて僕は一気にバッドになる
「紙飛行機(2)」
初めて恋したひとは、幼稚園の制服を着て
いた。私はそれを不思議とも思わずに、ただ
心に収めた。小さな胸の内には、なんだか大
きなような心が広がっていて、その中をゆう
くんが歩いていった。彼の制服は、きっと食
べ物やよだれなどといったもので相当に汚か
ったのだろう。でも私は、その綺麗な薄青の
色を、心に収めた。
ゆうくんは私にはどうでもいいひとだった。
彼はすぐに引っ越して遠い町へ行ってしまっ
たのだけれど、私はそれについて悲しんだ覚
えがない。
「紙飛行機(3)」
初めて恋していると自覚したひとは、黒い
詰め襟の制服を着ていた。私は彼に恋する前
から既に恋をしていて、ある日、高野くんを
見つけたというだけの話だったのだけれど。
彼は中学校舎の外につけられた非常階段か
ら、校庭に向かって、白い紙飛行機を投げて
いた。
風に流れていく白い影を見つけた時、私
は教室のベランダでサルビアに水をやって
いた。私はその時に初めて、飛ぶ紙飛行機
を見たのではない。とても遠い昔に、初め
てそれを投げた温かい手が、確かにあった。
それはピントのあわない緑を背景に、ずっ
と私の記憶の中を飛びつづけていた。
早く見つけ出さないと、そのひとはいな
くなってしまうかもしれない。急いでベラ
ンダの手摺りから身を乗り出した私は、2
階から下へ落ちかけたかもしれない。階段
の中程に、私は見つけた。そこに座ってい
るのは、私の恋する相手だった。
「秋の晴れたそら」
そのひとと 丘にのぼって ランチを食べた
ふたりっきりで だけどバリアは張らずに
わたしが作った ランチを食べた
たまごやき 月見串 スクランブルエッグ
炒りたまご ゆでたまご 目玉焼き
エッグサンド たまごいっぱいのクッキー たまごセーキ
「たまごばっかりだね」
「そうでもないよ」
「たまごばっかりだよ」
「そういわれてみると、そうかも」
「おいしそうでもあるし、おいしくなさそうでもある」
「食べてほしい気もするし、なかったことにしたい気もする」
「秋の緑である」
「味はどう?」
「今はまだ、という気もするし、先はない、という気もする」
そんなことより そらを見て
ひよこの雨が 降ってきそうだよ
〜 ラヴなひと ver.GB 〜
コーギー犬のラヴが好きなひと
好き 嫌い が割とハッキリしちゃって 「怒り」や「四字熟語」が苦手なひと
虹色の小人たちが隠れ住むマホロバ村から
ニンゲンのふりしてやって来たよ
Tシャツの背中に穴が開くことを気をつけよう
真っ白い翼がのぞいてしまわないように
「しはたたかい」なんて宣言して
自分ひとりでガムシャラに突っ走るあなただから
あなたを愛することで
なんでもかんでもを愛せる気がしてくるよ
あなたの裏側にあるはずのかなしみも
地球の裏側にあるはずのかなしみも
オット! エプロンのヨレヨレ直そう
フライパンは「シャキーン!」と構えるんだ
二人で踊る町に人の目が白くても
あなたと一緒ならクッキーのお尻に点火もできるさ
だからここにいて
ここにいて欲しい
突然 恥ずかしくなって
マホロバ村にすごすごと帰ったりしたら
怒るぜ いぇい♪
新スレ おめでとう!
&さいたまさいたまさいたま!
ALL OK!
新スレおめ♪
13 :
山崎渉:03/04/17 13:11 ID:GAm0uYE/
(^^)
14 :
山崎渉:03/04/20 02:03 ID:3rQpfsMd
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
立派なたまごの完全体
北極ぎつねの運動会
くたびれにわとり三千回
産んだよたまごを三千回
たまご食い競争
きつねが三千匹
ぱっくん ぐにょぐにょ
ぱっくん ぐにょぐにょ
「こぶたのランチ」
こぶたの名前はランチ
呼ばれるたびに ぶすぅと鳴く
ブレックファストって名づけてくれてたら
はじまりみたいな輝きをもてたのに
ディナーって名づけてくれてたら
豪華な締めくくりを生きられたのに
ランチはまんなか
ねむたいごはん
歯を立てられたら
ぶすぅと抜ける
>>7 詩の書き込みありがとです。
りゅんりゅんの詩はいつも好き。
これは「トゥルー・ロマンス」みたい。
>>12 ありがとです。
雑誌の連載、頑張ってくださいね。応援してます。
「グゥ♪ グゥ♪」
頭に何も思い描かずに
キーボードを叩いて
文字を吐き出す
こういったプロセスを経て出てきた
全く脈絡のない文字たちは
一体どんな意味があるのだろう?
吐く息みたいなモノかもしれない
出たことにこそ意味がある
人間は排泄をする生き物だし
そうだよ 俺は生きてる
今日はこれだけで十分だ
きっと明日に繋がるはず
新スレ、おめでとうございます♪
こっそりROMしていますよ♪
異彩を放つ、マホロバ☆ワールド。
毎度毎度、本当に楽しみでっす!
いぇい♪
20 :
名前はいらない:03/04/26 14:14 ID:8MRh+x90
21 :
名前はいらない:03/04/26 14:26 ID:zH8dzsPZ
糞スレ(w
22 :
はなまる:03/04/26 14:41 ID:bDRt5liC
ぽぽいのぽいか
今日は、お昼がきません。
朝からコーヒーも飲みません。
午後からが全くありません。
もう私には必要のないものなのです。
ポケットにあったメモ張と、お財布と、カギと、
朝の新聞、そして君の、僕の、一番近くの横顔
それらもすべて、並べた卵といっしょに、
ーかしゃんかしゃん、ぺしゃり。ー
潰してしまったのです。
そうして午前中を過ぎてからは、
ーぴたぴた、ぽとん。ー
まったく時というものを無くしてしまいました。
現在(イマ)という気配の無い食卓を
彩るものの要らない、キッチンの冷蔵庫を、
みんなフライパンのふたに閉じこめておきましょうね。
それでは全部焦げないうちに、おやすみなさい。
たまごやき
甘いのが好きな9才と42才
甘いのが嫌いな5才と40才
よくわからない1才
甘くないのと甘いの
別々に詰める運動会の弁当
わたしはおふくろにはなれそうもない
あっ 弁当箱を交換してる!
「猫なし星の人」
私は
猫を知らないあなたに
私の猫を
伝えたい
犬を知らないあなたに 私の犬を
ラヴを知らないあなたに 私のラヴを
私を知らないあなたに 私の私を
伝えたい
それが私の
シデス シデス シデス?
きっとあなたは見たことがある
あなたの猫 あなたの犬
あなたのラヴ 私に似ているあなたの誰か
それでいいよ
でも
ちょっとは未熟に
未知なもの見る目で
シデスネ っていってよね
猫なし星の人みたいに
私やっぱり
敏感なタマネギでいたいな
オレンジ色の薄皮の内側で
白い肌が電気を帯びて
触れられなくても感じている
私そうして
向上するタマネギになりたい
あなたはどうぞ
むいて
めくって
めくれば
空に向かって伸びてゆくタマネギの木が
遠くに見えるでしょう
昇ったら
昇るたびきっと
タマネギの声は聞きとれなくなって
雲の上へ上がったなら
誰も聞いたことのない言葉を喋るでしょう
そうなったら
降りてくるしかないでしょ
タマネギは土の子供だしね
「裸の服の裸(1)」
その人間は
アカの服を着ていた
お風呂場でこすっても
こすってもこすってもこすっ
ても落ちないので
アカも含めて裸ということにした
だから今日ユニクロで買ってきた服を着た
アカの服の上にユニクロの服を着た
ではなく
アカの裸の上にユニクロの服を着た
のだ
そして町へ出てイタリアンレストランで一人でピザを食べた
誰でもアカの服くらい着ているものだが
その人間ほどぶ厚いアカははじめてだ
と厨房からねずみが出てきていった
「外まわり」
みて!
きれいだよ
スーツをばっちり着込んだすべてのセールスマンの外まわりを
ばっちり裸の詩人たちが踊りまわっている
見ようとしなければ見えない
幽霊だけどね☆
>>23 すごく好き。
ゆっくりねかせたい。
ねかせてるうちに、なくなった午後の形とか見えてきたり。
>>24 「よくわからない1歳」かわいい。
たまごやきの「あまい、あまくない」なんて、ほんとうはいろいろ。
きっと好きなママのだったら安心、愛着、ぜんぶあまい?
私は母の中身半熟とろ〜りあまめを盗みたいくらい好きです。
・・・。
31 :
?:03/05/05 21:21 ID:nD/7A7aR
+ AIKOI KISS +
線路の脇で 田舎びた風吹き
砂利と仲良く咲いている
オオイヌノフグリ 俺の目とまる
ほらほら見方を変えてみよう
オオイヌノフグリ これ注目
どうだい? 君は何を感じるかい?
イヌとフグが同居する
新種の生き物(?)誕生だ!
なんて考えたよね?
これは俺だけじゃないはず
君だって そうだろう?
え? 一緒にしないでほしいって? 私はもっとスゴイって?
そうかい なら君の見解をきこうじゃないか さあ どうぞ!
好きなの 私
5月の このゴールデンウィークが
休み多いしぃ
おいおい(汗 人の話きいてないだろ?
だらだらした生活できるから
ほんとうに感謝したい
無視なのか?
そう オオイヌノフグリの "フグリ"の意味はね
なんだと思う?
32 :
?:03/05/05 21:22 ID:nD/7A7aR
いま俺は 無性にペプシが飲みたい
自販機どこかな 出ておいでぇ〜
もしかして あれUFO?
わっ そうだ! ホンモノのUFOだ!
しかもぉ天丼みたいに海老のっけてる!
マジか!? それはどこだ!
海老のっけてること自体 前代未聞じゃないか!
なんて俺が言うとでも思った?
いま言ったよ
ファイナル・アンサですか?
ファイナル・アンサです!
(俺は"みのもんた"の"顔マネ"をしながら さらに君へと近づく)
(君はその場で固唾をのんで 両手かたく握りしめ ひたすら待つ)
(ハッと目と目の合う二人)
(早まる鼓動!)
(スズメの鳴き声どこかで)
正解
ん?
オオイヌノフグリの花の青色も ポポッと赤色
ストーカーとストーカーが求愛したり被害届を出したりして遊んでいるスレはここですか?
34 :
山崎渉:03/05/22 03:14 ID:9hqkSSyZ
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
35 :
山崎渉:03/05/28 11:10 ID:0k3PpwVO
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
36 :
名前はいらない:03/05/31 19:09 ID:5jlp7CM2
sageるためのage5---
37 :
名前はいらない:03/05/31 19:10 ID:Y39jxFV3
yukiってやつに勧めてやってw
39 :
名前はいらない:03/06/01 01:37 ID:X61BoDL5
スレタイ、いいね
まるい未来のトンネルから聞こえた、黄色いキミの声
あまく熟れたバナナをくちにするポーズは無邪気に官能的
ブルーな地下鉄の中で、ヘッドフォンから漏れるノイズ
カフェラッテの味、苦い思い出をやわらげてくれる
グリーンの願いを胸に抱きとめてキミの姿を探してしまう
ロマンチストに裏打ちされた、確信犯的エゴイストを
42 :
:03/06/01 11:56 ID:sQ4lo5OS
「やすらぎ青」
うわわ
アクセルふんであなたをひき殺す
ごめんね女装っ子に殺れて
ニヤニヤにわとり
悪ふざけたおさるサンはマウスをかじり
君を舐め尽すの
道路の真ん中で
愛を語り合いましょう
ちゅーか狙いすぎ?
休日のランチ
シーザーサラダをばりばり ークルトンとパルメザンチーズにフレンチドレッシングー
あかいスウプをすくって、 ートマトとほうれんそう、マカロニとビーンズー
柔らかいとりにくをざっくり ーレモン風味ー
グラスに半分のオレンジジュース、
のみほしたら、白いテーブルで
45 :
山崎 渉:03/07/12 11:52 ID:Cc9F2JY5
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
46 :
山崎 渉:03/07/15 11:54 ID:iuxfPmjy
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
ハッキリ言ってアメリカなどの多民族国家では黒人の方がアジア人よりもずっと立場は上だよ。
貧弱で弱弱しく、アグレッシブさに欠け、醜いアジア人は黒人のストレス解消のいい的。
黒人は有名スポーツ選手、ミュージシャンを多数輩出してるし、アジア人はかなり彼らに見下されている。
(黒人は白人には頭があがらないため日系料理天などの日本人店員相手に威張り散らしてストレス解消する。
また、日本女はすぐヤラせてくれる肉便器としてとおっている。
「○ドルでどうだ?(俺を買え)」と逆売春を持ちかける黒人男性も多い。)
彼らの見ていないところでこそこそ陰口しか叩けない日本人は滑稽。
48 :
山崎 渉:03/08/02 01:34 ID:GCypsXvY
(^^)
49 :
山崎 渉:03/08/15 13:50 ID:6uqIVx7n
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
50 :
練習ねほん ◆FSnm09kHak :03/08/15 13:57 ID:L8Bxsqj2
「NASAのパンフ」
旗をおり
微笑みかけて
また否定して 否定して
中国がお好きな男は月でしょんべんしちゃダメだって
「あれ」
たのもしいスギノ君の隣だから
未熟なランチも背が伸びてしまいそう
暗黒の杉の木のてっぺんに
なんだか赤くてまるいもの
見える?
湖面をまるく割って
出てきたもの
はげあたま?
ずいと
ずずいと
もっと出ろ
出きってしまえ スペースドラゴン フロム 東郷湖
それがきっと今ああやって杉の木のてっぺんにあるもの
(↓つづく)
(↑つづき)
スギノ君とふたり並んでわたし
スギノ君の考えもしないこと
考えてる?
それとも?
手の甲も触れもしないで
たのもしいスギノ君は猫背だけど
わたしがたのもしいというからたのもしくなる
どんどんなる
どんどんなる
赤いりんごすら生る
あ、それってことは、あれって、もしかして
りんごじゃない?
背の高いスギノ君
ねぇ、その背をさらに伸ばして
とって
あの赤くてまるいの、とって
hosyut0o
らん らん らーんちだ
こっちの食堂まーずいぞー
あっちの飯屋まーずいぞー
らん らん らーんちだ
コノスレはEE
>>55 まずいばっかり!笑いましたー
えーっと...。どうしよう。
それはコンビニの 油まみれの惣菜
くつろげると言うには寂しすぎる 斜陽差し込む 食堂
鳩と鴉が闊歩する 公園のベンチと小さすぎるランチボックス
昼休みという隙間を埋めるだけの 未熟なランチ
59 :
しいな まほろ ◆tYbIWmaS5o :03/11/17 20:48 ID:Ui2ePK4N
「骨」
月夜の砂浜に
猫 ならんで二匹
背中がしあわせそうに 笑っているように
わたしには見えました
わたしの背中からは いつから
茶色い「ぶち」が なくなってしまったのだろう
死んださかなは 青かった目を 白くして
かたく濡れて わたしに抱きかかえられていました
抱きしめると 痛い
もう キスもできない
もう 食べる気にもならない
見れば 砂浜に
茶色い「ぶち」の 猫ひとり
白すぎる月が 砂浜をならして
猫の色も さかなの色も
わたしの色も 白でうずめていきました
「完璧なランチ」
まひるのあかり
珠の月
地上に降りて
きみになる
白銀の光の帯
みちあふれて
噛みあわないふたつの
殻がぱくり剥がれて
きみがもれる
薄曇った地上にもれていく
わたしはしろみを舐めている
誰だかしらない職人様によって
こしらえられた嘘白いタイルのうえに
ひとしずくも残さないように
しろみの水溜まりをすすり
海へと向かうしろみを吸い戻し
完璧なランチ
わたしはのぞむ
逃げたしろみ見送りながら
わたしの内だけみたしたしろみ
胸に抱く
「芝刈」
ひとつになりたいのに細胞は
ふたつのものにわかれようとする
逃げないで、黄色い小鳥
あなたの喘ぐ声を聴きたいの
目を開けば
無限のカエルの卵の海だった
ゼリーに沈んでゆく指が
わたしをはだかだときづかせる
こんなにしばられていないのは
やはり、こわい
どこまでも沈んでゆくの?
果てがない自由なのがわたしはこわいの?
わたしは目を閉じる
黄色い小鳥の声投げつけられて
バカ
バーカ
憎たらしい顔で笑うね
わたしバカなんかじゃありません
「芝刈(↑つづき)」
せんよーだ
バーカ
笑うなよバカ
バカのイミがわからなくなってゆく
誰かが庭の芝刈機を押したので
>>58 スーパーの惣菜コーナーのかきあげ
思い出しました。
そのまま食べるとびしょびしょ
かつパサパサで
気分はプァ〜になる...
けど!
あかるい太陽たのしみながら
オーブンで約3分
焼く3分
チーン♪
あはは
あはははは
ほっかほっかのサクサクで
今日もあのひとと
しあわせな時、味わえる気がしてくるよ
未熟なランチは
未熟だからたのしい
気分しだいで
あちこち動く
よちやち動く
>>63 そうなんです。この日たまたま某コンビニのかき揚げ丼でプァ〜になっていたのでした。
スレタイを見て「まさにあのかき揚げ丼のことじゃぁぁ!!」と
お蕎麦屋さんにあるかき揚げ丼は美味しいらしいですね。
もしもコンビニの店員さんに
ラヴがあったなら
ご飯はレンジでほっかほか
かきあげはオーブンでパァ〜リパリ
に
してくれたかな
それとも
仕事の能率と
マニュアルの権威と
あんたそこまでしなくてもそれ余計なお世話
といわれそうな世間の圧力と
に負けて
やっぱり
未熟なランチを提供したかな
わからない
やってみないと
わからない
世の中はわからないことだらけだ
未熟
未熟な世の中
たのしい
あはは
スーパーで買ったフライドチキン
中は生煮え
きちんと揚がっていないチキンに
貪りつきながら
何も言えない僕が
チキンだっただけ
冷えたビール流し込みながら
文句の一つも言えない
チキンがチキンを食っている
汚い部屋の片隅で
チキンがきちんとチキンを食っている
明日はポテトにしておこう
水分ふくんで
ぽてっと
ふくらみあがった
ポテトを
ぽてっと
落として
泣いている
子供は
しあわせだ
熟しすぎたポテトも
しあわせだ
あたしなら
オーブンでパリッと色づける
君の頬
赤く色付ける
美味しそうな頬
我慢なさい
そう言われると
尚更口へ運びたくなる
どうしようもない衝動で
気が狂いそう
官能的で非人道的
cannibalism
違うってば
豚トロ焼こうとしてただけなの
生で食べようとしてただけなの
となりのトントロ トントロ
と、ここまで。
腹の虫がうずくスレですな。
☆
tes
73 :
しいな まほろ ◆tYbIWmaS5o :04/06/09 13:10 ID:v+G737dY
再開...かも。
(快∀楽) カモ…
「エクリチュールの遊びかた(1/2)」
文字が踊りだした白い空間だ
黒い文字は斜めに揺れたり
光りながら滑らかに回転したり
意味から開放された自由さで
それはもう大変
うるさく大騒ぎをしている
その時あたしの意味が
過去と無意識からの馬に乗って
駆け抜けて
踊る文字どもを吹き飛ばした
まっしろけっけになった空間だから
人形ごっこをして遊べる
遊ぼう
「エクリチュールの遊びかた(2/2)」
この「アクチュアリティー」は あたし
その「変容のメカニズム」は あなた
あの「ショーペンハウエル」は恋仇
どの「それ」と関係させてあげましょう
体内時計が狂いはじめるくらいの時間
そうしていると
どこからともなく
あの文字たちが帰ってきた
阻止できないそのパワーで
くっつこうとする
前世から決められていた恋人同士よりも
強いパワーで
迷子の猫がわが家をめざすよりは
弱いパワーで
くっつこうとする
そうして文字が元通りくっついた時
本の意味は
まったく別のものに変わってた
「グラスフィッシュの心」
あの人が選んだ カーテン
は重たい
ずっしりと積もった雪のよう
カーテン
カーテン
カーテン
繰り返していると
ほんとうにこれは"カーテン"という名前の物だったのかな
と思えて来るし
さっさと開けてしまおう カーテン
人工の朝灯を掻き消して 天然の朝日が
なだれ込み 部屋の隅の水槽へ
集中して飛び 吸い込まれた
じゃれあって泳ぐ グラスフィッシュの
十匹の体が全部 光になる
グラスフィッシュ
体が透き通った魚
頭と胸だけが銀色で
あとは丸見えの 骨と鰭(ひれ)だけの魚
なんて寂しい魚 胸の内だけ隠して
仲よく寄り添って 泳いでいる
(↓続)
(↑からの続き)
昨夜は鯵(アジ)を捌いた
白いお腹に包丁を入れて
胸にあるものすべて取り出した
あれと同じようなものが
グラスフィッシュのお腹にも
あるのね でも心はどこにもなかった
心はどこにも 入っていなかった
急に曇った へんな天気
あなたを起こしに行かなくちゃ
階段を昇るたびに 曇った朝日がさらに遠くなる
階段を昇りきった穴蔵に わたしが選んだ布団にくるまって
あなた まるで無防備な
捌かれるのを待つ 鯵みたいに
いま わたしが
白い布団に包丁を入れて
胸にあるものを全て取り出したら
心は出てくるだろうか
(↓続)
(↑からの続き)
わたしが選んだ あなた その心
心
心
ココロ
繰り返していると
それはなんだかコロコロと本当にそこから転がり出てきそうな
気がして
さっさとはぐってしまおう 白い布団
朝食は グラスフィッシュのフライにした
少し後悔 どれも同じハラワタ
ただその銀色の 胸の中身が見たいというだけで
十匹みんな フライにした
そこだけ隠しているのが悪いのよ
そんなに大事なところなら
眩しい銀色で見せびらかしたりしないで
重たいカーテンの裏にでも 隠しておけばいいのに
あなたは空っぽの水槽にまだ気づかずに
あなたが買ってきたグラスフィッシュ
パンにはさんで平らげた
まるで骨も透き通るようないい天気
(了)
80 :
名前はいらない:05/02/18 02:51:56 ID:1QonSX7H
81 :
名前はいらない:
バーガーバーガー!バーガーバーガー!
ご一緒にポテトもいかがですか?
あっじゃあそれ…も、もら…ください、ハイ
バーガーバーガー!バーガーバーガー!
セットですとお飲み物も付きますが…
あ、じゃあセット!え?っあ〜・・・じゃAセットで!
バーガーバーガー!バーガーバーガー!
お飲み物はなn
あ、すいません!ちょっとお金足りなかったんで又来ます!
バーガーバーガー!バーガーバーガー!