狂っているから ポイトボイ ポイトーボイ

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654トゥルモギ
ウンボラドゥチーニ イッキョボッ
ウンボラドゥチーニ コッケルキョゴッ

マッツィーニがやってくる
遠くの街から、山を越え、谷を越えて、マッツィーニがやってくる
マッツィーニが迫って来る
わあ、やめてやめて
マッツィーニに押し潰されそうになる

ヒガッ ドウッ ゾギゾギッ
歯を食いしばり、精一杯の抵抗を続け、マッツィーニに抵抗しながら
僕はふと、あることを考えた

何故、押し潰されそうなのかと。
何故、僕は抵抗するのか。
今僕を押し潰そうとしている黒く巨大なこのマッツィーニはいったい何なのか?
ああマッツィーニ、お前はいったいどこから来て、何をしようとしている
もっとお前の顔を見せてくれ!

僕が目を見開き、抵抗するのをやめ、縮こまっていた背筋を伸ばし、
マッツィーニに向き合おうと体を起こし顔を上げたそのとき

もうマッツィーニはいなかった。