狂っているから ポイトボイ ポイトーボイ

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632トゥルモギ
「意味が分かりません。」

サンドラが少し怒ったような口調で僕を見上げながらそう言った
そして再び言った、あなたの書く言葉に何か意味があるんですか
僕は逆に尋ねた「意味ってなんだい」。
サンドラは少し言葉に詰まったような素振りを見せたが再び強い口調で言った
だって訳が分からないじゃないですか、意味がないわあなたの言うことは
僕はサンドラに言った「どうして意味が無きゃいけないんだ、意味って何だ」
サンドラはますます怒ったような口ぶりで言った、意味が無きゃつまらないわ
この世の全てのものに意味があるのよ
僕は否定した、「赤ん坊のバブーとかンバァーとかに何の意味がある、
彼らは別に意味なんて意識しちゃいない、ただ何かを口にしたいだけだ」
僕は更に続けて言った「花が美しいのはね、花が美しく咲こうとしているからじゃない
ただあるがままに美しいだけだ。花が咲くことそのものに特別な意味なんてない。
僕らが勝手にそれを見て美しいと感じて、美しいなんて意味をもたせてるだけだ」

「僕らが勝手に意味をもたせてるだけなんだよ」

サンドラは言った、だからってあなたのギェッイギェッイとかロズィヌンボーウとかに
意味があるとは思えないわ、そもそもキッポルボーチョってなんなのと問いかける。
「それは君が意味を分かってないだけだ。君が理解できないのを僕のせいにするんじゃない」
サンドラは激怒した。花瓶を割った。傍にあった傘立てから黒の紳士傘を抜き取り振り回した

それを見て僕は言った。

「君は狂っている。」

ギチョゥーン