なんかちょーだい
おれのしってるのはこれ
またいつものように天使ちゃんはお見舞いにきました
「あくまちゃん、具合はどう?」
天使ちゃんが聞いてきます
「また・・・来たの・・・?・・・良くないよ・・・・」
あくまちゃんがもそもそと起き上がりながら言いました
「そっか・・・・早く良くなってみんなと遊べるようになるといいね」
天使ちゃんが明るい笑顔でいいました、しかしあくまちゃんはそっぽをむきました
あくまちゃんは天使ちゃんが『みんな』と言うのが嫌でした
(いつだって・・・あたしは『みんな』の中にはいないのに・・・!)
そう思うようになったからです
「どうしたの?あくまちゃん?・・・やっぱり・・・具合良くないみたいね・・・」
「わかったなら早く帰ってよ」
あくまちゃんはそっぽをむいたまま天使ちゃんにいいました、これ以上天使ちゃんが『みんな』
なんて言い出すのが我慢できなかったのでした
「わ、わたし・・・もう帰るね・・・お大事に・・・」
天使ちゃんの声はどこか震えてるようでした
しんと静まり返った病室
点滴の液がまた一つぽたりと落ちていきました
つづく
しとしと雨の降る昼下がりに天使ちゃんがお見舞いに来ました
手にはなにやらスケッチブックを持っています
「今日は雨で退屈なんじゃないかなと思ってもってきたんだよ」
天使ちゃんはにっこり笑って言いましたがあくまちゃんは少しムッとしました
(あたしは雨でも晴れでもずっと病室なのに・・・)
なんてことを考えてるうちに天使ちゃんはてきぱきとお絵かきの準備をはじめました
「ね?ね?お互いの顔を描いて後で見せっこしようよ」
天使ちゃんはそう言うともう一冊のスケッチブックをあくまちゃんに渡しました
「あたしお絵かきなんてしたくないよ」
あくまちゃんがそう言おうとしたとき天使ちゃんがクレヨンの箱のふたを開けました
6 :
名前はいらない:03/02/11 20:48 ID:h1opszjg
「あっ・・・すごい・・・」
あくまちゃんは驚きました 箱の中には何十色というクレヨンがずらりと並んでいました
そしてそれを見てるうちにこのいろいろなクレヨンを使ってみたいと思うようになってきました
「じゃあ・・・ちょっとだけ描いてあげる」
あくまちゃんはそう言ってスケッチブックを開きました
二人はもくもくと互いの顔を描き始めました
ときどき天使ちゃんと目が合うのをあくまちゃんはなんだか照れくさく感じました
7 :
名前はいらない:03/02/11 20:49 ID:h1opszjg
しばらくして天使ちゃんの髪の毛を塗ろうとしたときあくまちゃんはあることに気付きました
「あれ?天使ちゃん、金色が無いよ?」
そう、ずらりと何十色も並んだクレヨンの中に金色だけがありませんでした
「あっ・・・ほんとだ・・・無い・・・。どっかへ無くしちゃったかなあ?」
そういって天使ちゃんがクレヨンの箱をのぞきこんだとき、あくまちゃんはふと天使ちゃんの絵を見ました
・・・黒一色の絵
自分は何色も使って描いてあげてるのに天使ちゃんはあたしに黒しか使ってくれない・・・
確かに髪の毛も翼も黒だけれどくちびるは天使ちゃんと同じうす桃色をしてるのに・
8 :
名前はいらない:03/02/11 20:50 ID:h1opszjg
これは省略されたところも見てほしい
続き
続きが読みたい。読んでママン♪
10 :
はま:03/02/11 20:56 ID:h1opszjg
「もういい!!お絵かきなんてやめる!!」
あくまちゃんは乱暴に自分のスケッチブックを閉じてしまいました
「ど、どうして?いいよ、無理して金色をつかわなくても・・・」
天使ちゃんの言葉にさらにあくまちゃんは腹立たしくなりました
(あなたは黒一色でしかあたしを描いてくれないくせに!!)
11 :
はま:03/02/11 20:57 ID:h1opszjg
「急にどうしたの・・・!?あくまちゃん・・・じゃ、じゃあせめて途中でもいいから絵を見せっこ・・・」
「嫌よ!あなたの絵なんか見たくもないしあたしのも見せたくないわ!!」
そう言うとあくまちゃんは自分の描いていた絵をビリビリと破ってしまいました
その瞬間、わあっと声をあげて天使ちゃんが病室の外へ駆け出していきました
「何よ・・・天使ちゃんが・・・悪いんじゃない・・・!」
雨の音がさらにはげしくなってきました
あくまちゃんは天使ちゃんがおいていったスケッチブックを開きました
やはり黒一色
12 :
名前はいらない:03/02/11 20:57 ID:h1opszjg
しかしよく見るととても薄い青色で波線のようなものが描かれていました
どうやら天使ちゃんは海を描こうとしてたようでした
そしてその線のすぐそばに
『また二人で海へ行きたいね』
と書いてありました
スケッチブックにまた一つ、また一つと涙が落ちていきました
つづく
13 :
名前はいらない:03/02/11 20:58 ID:h1opszjg
朝がやってきました
着替えたり朝食を食べたり看護婦さんが点滴の液をかえたりといつもと同じ朝でした
そして、あとは一人っきり
あくまちゃんは点滴を見つめていました、ときおり窓の外も見ました
「あっ・・・」
あくまちゃんは小さな声を上げました
天使ちゃんです、天使ちゃんがここの病院に向かって歩いてくるのが見えました
「・・・・・」
あくまちゃんは体を起こしました、そしてしばらく天使ちゃんを待っていました
1分・・・2分・・・3分・・・4分・・・5分・・・6分・・・7分・・・
天使ちゃんはまだ病室に来ません
14 :
名前はいらない:03/02/11 21:03 ID:h1opszjg
連続投稿だ・・・
15 :
名前はいらない:03/02/11 21:03 ID:h1opszjg
8分・・・9分・・・10分・・・11分・・・12分・・・13分・・・
まだまだ天使ちゃんは来ません
あくまちゃんは立ち上がり、点滴の台をがらがらと引きずってドアのところに行きました
「天使ちゃん・・・いるんでしょ」
・・・・返事がありません、あくまちゃんはドアを開けました
「あっ・・・・」
「・・・・・・」
声を上げたのは天使ちゃんのほうでした、天使ちゃんは何かばつが悪そうにうつむきました
二人はしばらく黙ってしまいました
16 :
名前はいらない:03/02/11 21:03 ID:h1opszjg
「入りなよ、天使ちゃん」
先に口をひらいたのはあくまちゃんでした
「あ・・・う・・・うん」
天使ちゃんはこくりとうなずくと病室に入ってきました
「どうしているのが分かったの?」
天使ちゃんはとても不思議がっているようでした
「外を見てたからよ、ほら、そこを歩いてたでしょ」
あくまちゃんが指をさして言いました
「・・・そっか・・・・・・・あっ、ここの部屋、海も見えるんだね、ほら」
今度は天使ちゃんが指をさして言いました
あくまちゃんは海なんかとっくに見飽きているのになぜかその時は見たくなりました
今度読んでねママン。楽しみにしているよ。
絵本読まれてるみたい♪ヽ(´ー`)ノ
18 :
名前はいらない:03/02/11 21:06 ID:h1opszjg
窓の外、はるか向こうに海がありました
その海はなんだかいつもよりもきらきらと輝いて見えました
「ねぇ、天使ちゃん、その本は?」
ふいにあくまちゃんがたずねました
天使ちゃんはなんだかぶ厚い本を抱えていました
「えへへ・・・見る?」
天使ちゃんはなぜか恥ずかしそうに笑いました
19 :
名前はいらない:03/02/11 21:06 ID:h1opszjg
「見せたくないなら別にいーわよ」
あくまちゃんはほんとは見たかったのですがちょっと意地悪しました
「もうー、そんなこといわないで、見ようよ、ね? ね?」
「仕方ないわね・・・」
そんなことを言いながら二人はベッドの端に並んで座りました
その本にはなんのタイトルも書かれていませんでしたが可愛らしい刺繍がされてありました
天使ちゃんが表紙をめくりました、そこには昔の天使ちゃんの写真が貼ってありました
「アルバムかぁ・・・」
あくまちゃんは顔をのぞきこみました
20 :
名前はいらない:03/02/11 21:07 ID:h1opszjg
「えへへ・・・これが昔の私・・・今よりちょっと髪が短かったの、そしてこっちのは・・・」
天使ちゃんが一枚一枚説明しながらページをめくっていきます
あくまちゃんはそれをうなずきながら聞いていました
天使ちゃんがまた一つページをめくりました
「あたしだ・・・」
あくまちゃんはそれ以上言葉が出ませんでした
その写真には天使ちゃんに負けないくらいの笑顔の自分が写っていました
んん〜楽しい♪連続投稿、大丈夫?
22 :
名前はいらない:03/02/11 21:10 ID:h1opszjg
背後にはあの海も写っていました
「あくまちゃんの水着姿ってかわいいね」
天使ちゃんがふいにそんなことを言いました
『かわいい』と言われてあくまちゃんは恥ずかしくなって顔が赤くなりました
「こ、この時、天使ちゃんのほうがあたしよりかわいいと思って悔しかったわ」
あくまちゃんは天使ちゃんに赤い顔を見られないようにしながら言いました
海での写真が何枚もありました
23 :
名前はいらない:03/02/11 21:11 ID:h1opszjg
二人で砂のお城をつくるところ
あくまちゃんがそのお城を壊したところ
天使ちゃんが貝殻を並べるところ
あくまちゃんがカニをつかまえたところ
海に沈む夕日を背に二人並んだところ
どの写真のあくまちゃんも元気いっぱいに写っていました
「楽しかったよね・・・・海」
天使ちゃんが言いました
「うん・・・・・」
あくまちゃんが答えました
天使ちゃんが次のページをめくりました
24 :
名前はいらない:03/02/11 21:11 ID:h1opszjg
あとの写真は天使ちゃんと他のお友達との写真でした
そこからあくまちゃんの写った写真はありませんでした
あくまちゃんは急にとても寂しくなりました
なんだかそこから天使ちゃんの思い出から『おいてけぼり』になった気がしたからでした
あくまちゃんはそれ以上は見る気がありませんでした
「もういいよ・・・・」
「え?」
「あたしはもうここから写ってないんでしょ?だったら・・・・・もういいよ」
「・・・・・・・・・」
天使ちゃんは何も言えませんでした
きゅ〜ん、あくまちゃん。
26 :
名前はいらない:03/02/11 21:18 ID:h1opszjg
また二人は黙ってしまいました
「あっ、もうこんな時間・・・・・・・・ごめん、そろそろ・・・私帰るね」
そう言って天使ちゃんが立ち上がりました
「待ってよ」
あくまちゃんが呼び止めました
「これ・・・返すね・・・」
あくまちゃんがあのスケッチブックを天使ちゃんに手渡しました
「あ・・・うん・・・ありがと・・・・・・」
天使ちゃんは急な出来事にただお礼を言うしかできませんでした
「ごめん・・・・ね・・・・・」
あくまちゃんが顔を伏せながら言いました
「うん・・・・・」
天使ちゃんはそれ以上は何も言わずスケッチブックを受け取りました
27 :
名前はいらない:03/02/11 21:19 ID:h1opszjg
「あくまちゃん」
天使ちゃんが呼びました
「私、またあくまちゃんと海へ行きたいの」
天使ちゃんはそう言うと病室のドアのところへ歩いて行きました
そして振り返り
「約束だからね」
と言って病室から出て行きました
「・・・・・・・」
あくまちゃんはただただ黙っていました
――しかしこの約束が守られることはありませんでした、それは天使ちゃんのほうから
破ってしまうのですが、それはもう少しあとになってからのことです
つづく
28 :
名前はいらない:03/02/11 21:19 ID:h1opszjg
夕方になろうとしたときでした、天使ちゃんがやってきました
「あくまちゃん、具合はどう?」
天使ちゃんの呼びかけにあくまちゃんは
「別に・・・悪くはないよ・・・」
あくまちゃんは体を起こしながら言いました
「そうなの・・・良かった・・・」
天使ちゃんはにっこり笑いました
手には大きなカメラを持っていました
あくまちゃんは天使ちゃんが何をするのか分かりました
29 :
名前はいらない:03/02/11 21:25 ID:h1opszjg
「あくまちゃん・・・一緒に・・・写真とろうよ」
予想してたとおりのことを天使ちゃんは言いました
「やめてよ!・・・こんなあたし・・・写して欲しくない・・・」
あくまちゃんは顔をそむけました
「でも・・・・!」
「でも・・・何よ!?」
「私・・・あれから・・・あくまちゃん撮ってない・・・」
あくまちゃんはこの間アルバムをみせてもらったとき言ったことを思い出しました
30 :
名前はいらない:03/02/11 21:25 ID:h1opszjg
『あたしはもうここから写ってないんでしょ?だったら・・・・・もういいよ』
あくまちゃんは少しの間黙っていました、そして
「ほんのちょっとだけ・・・・撮ってもいいよ」
と言いました
「うん」
天使ちゃんは笑顔でうなずきました
二人は写真を撮りはじめました
まず、天使ちゃんがあくまちゃんを一枚
代わりにあくまちゃんが天使ちゃんを一枚
そして看護婦さんに頼んで、二人一緒に一枚
31 :
名前はいらない:03/02/11 21:26 ID:h1opszjg
「もう・・・いいでしょ?」
あくまちゃんが言いました
「・・・・・・うん」
天使ちゃんは寂しそうにうなずきました
ほんとうはもっと撮りたかったのですが
これ以上はあくまちゃんが嫌がると思ったからです
「まだフィルムがあるからもうちょっととってから写真を見せるね」
天使ちゃんはそう言いながらカメラを持ってきたカバンにしまいました
そして今度は一冊のノートを取り出しました
「今度は何よ?」
あくまちゃんは少し不機嫌な顔で言いました
「あくまちゃん、これ、二人でやろうよ」
あくまちゃんは差し出されたノートを受け取りました
そして一枚ページをめくりました
32 :
名前はいらない:03/02/11 21:26 ID:h1opszjg
『 ○月×日
今日は友達のうちでケーキを作りました。生クリームをぬるのがなかなか大変。
そしていちごをたくさんのせて完成! 大きいケーキだったので他のお友達もよんで食べました。
みんなで食べるととてもおいしいよ!あくまちゃんにも食べさせたかったです。
夜は星をみました、そしたら流れ星をみることができました。でも、願い事を言おうと
考えてるうちに消えてしまいました、残念。』
「交換・・・日記」
あくまちゃんはぽつりとつぶやきました
「ね、やろうよ」
天使ちゃんがあくまちゃんの顔をのぞきこみました
「あたしは・・・・やりたくない」
あくまちゃんは冷たく言いました
日記なんて興味がないしおまけに書くような出来事もないからです
33 :
名前はいらない:03/02/11 21:28 ID:h1opszjg
そしてみんなと楽しげな天使ちゃんの様子がうらやましくもあり憎らしくも思えてきました
「でも・・・私は・・・私は・・・もっとあくまちゃんが知りたいの・・・お願い、あくまちゃん」
その声は、どこか震えがちな声でした
「・・・・わかったわよ」
あくまちゃんは仕方なく日記を書くことにしました
「うん・・・じゃ、私・・・もう行くね、お大事に」
そういって天使ちゃんは帰っていきました
その夜、あくまちゃんは日記を書きました
34 :
名前はいらない:03/02/11 21:28 ID:h1opszjg
『 ○月△日
今日は朝起きて着替えてご飯を食べたり点滴を代えたり天使ちゃんと写真を撮ったりしました
おわり 』
「書くことなんて・・・・ないよ・・・」
あくまちゃんはベッドに横になりながらそうつぶやきました
つづく
もう寝なくちゃ。また来る。おやすみ。ヽ(´ー`)ノ
36 :
名前はいらない:03/02/11 21:32 ID:h1opszjg
次の日の朝、天使ちゃんが来ました
「おはよう、あくまちゃん。日記書いてくれた?」
「うん・・・まあ、書いたよ・・・」
あくまちゃんはそう言って天使ちゃんに日記を手渡しました
「わあ・・・なんだか読むのどきどきする」
天使ちゃんはさっそく日記を開きました
「・・・・・」
天使ちゃんはどこか寂しい顔でじっと日記を見つめていました
「あくまちゃん、もうちょっと書いてくれても・・・」
「書けないわよ」
「で、でも・・・・・」
「あたしは天使ちゃんみたいに遊べないもの」
嫌味を込めるかのようにあくまちゃんは言いました
37 :
名前はいらない:03/02/11 21:33 ID:h1opszjg
おやすみ
38 :
名前はいらない:03/02/11 21:34 ID:h1opszjg
その言葉に天使ちゃんは胸がきゅうっと締め付けられました
「あ、ううん、いいの・・・ごめんね、変なこと言って・・・」
「・・・・・」
またいつものように二人は黙ってしまいました
あくまちゃんはなんだかいらいらしました
それはなんだか今日は体調が思わしくないせいもありましたし
この沈黙がいつにもまして重苦しかったせいでもありました
「天使ちゃん、あたし今日は検査がある日だからもう帰ってよ」
まだ検査までには時間がありました
しかしあくまちゃんは早くこの重苦しさから抜け出したかったのでした
「そっか・・・うん・・・お大事に・・・さようなら・・・」
天使ちゃんは顔を伏せながらつぶやくように言いました
「何よ・・・・」
あくまちゃんはとぼとぼと部屋を出て行く天使ちゃんを見つめながら言いました。
39 :
名前はいらない:03/02/11 21:34 ID:h1opszjg
そしてまた次の日の朝も天使ちゃんは来てくれました
「あくまちゃん、おはよう」
「・・・・・おはよ」
あくまちゃんは小さな声で言いました
今日も体調は思わしくありませんでした
「あ、あくまちゃんあのね・・・」
「なに?」
「き、昨日の検査はどうだったの?」
天使ちゃんはほんとうは別のことを言おうとしてました
『あくまちゃんは私が嫌いなの?』
でも、それを言い出すのがとても怖く感じました
40 :
名前はいらない:03/02/11 21:34 ID:h1opszjg
「検査は・・・別に・・・いつもとおんなじだよ」
あくまちゃんがなんだか機嫌が悪そうにいいました
「そっか・・・・・」
天使ちゃんがぽつりと言いました
先ほどから二人はお互いの目を合わせてませんでした
なんだかもやもやした気持ちが二人に広がっていきます
「日記・・・書いてきたんでしょ?」
突然あくまちゃんが話を切り出しました
「あ・・・・うん・・・・」
天使ちゃんがあくまちゃんに日記を手渡しました
あくまちゃんはそれを受け取りましたがすぐには読みませんでした
そしてこう言いました
41 :
名前はいらない:03/02/11 21:35 ID:h1opszjg
「天使ちゃん・・・あたしといて楽しい?」
「・・・・・!」
突然の言葉に天使ちゃんは胸が詰まりました
「私は・・・・楽・・・しいよ」
搾りだすような声で天使ちゃんは答えました
「嘘つかないで」
冷たい口調であくまちゃんは言いました
「嘘じゃ・・・・・ないよ・・・」
「他の友達といるほうがいいんでしょ?」
「うぅっ・・・・・」
天使ちゃんは今にも泣き出しそうな顔になりました
あくまちゃんはそれを見てはっとしました
42 :
名前はいらない:03/02/11 21:37 ID:h1opszjg
「・・・・・ごめん・・・もういいよ」
あくまちゃんの言葉に天使ちゃんは黙ったままでした
また二人黙り込んでしまうのが嫌であくまちゃんは言いました
「天使ちゃん・・・あたし今日も検査があるから・・・帰ってよ・・・」
あくまちゃんは嘘をつきました
ほんとうは今日は検査はありませんでした
でもこれ以上天使ちゃんの顔を見るのがつらくなったからです
「う・・・ん・・・・・」
天使ちゃんはかすかにうなずくとまるで逃げるように病室から出て行きました
あくまちゃんは日記を開きました
43 :
名前はいらない:03/02/11 21:37 ID:h1opszjg
『 ○月□日
今日はみんながピクニックに行こうと誘ってきました。でも私は断りました。
あくまちゃんのことを考えたかったからでした。
いつもみんなと遊んでいてもあくまちゃんのことが頭から離れません。
ねぇ、あくまちゃん、私、あくまちゃんとずっといっしょにいたいの。
またあの海で元気なあくまちゃんといっしょにはしゃぎまわってみたいの。
あくまちゃん、がんばって元気になろうよ。 』
あくまちゃんの目から大粒の涙があふれて止まりませんでした
つづく
44 :
名前はいらない:03/02/11 21:38 ID:h1opszjg
あれから3、4日経ちました
天使ちゃんはしばらく病院へ来ませんでした
そして5日目が過ぎようとした夕方
今にも雨が降り出しそうな曇り空を見つめながら
あくまちゃんは天使ちゃんのことを考えていました
(天使ちゃん・・・あたしのこと・・・嫌いになっちゃったかな・・・)
そんなことを考えているうちに
「あ・・・あくまちゃん・・・」
天使ちゃんです、天使ちゃんがやって来てくれました
あくまちゃんはほんとうは嬉しいはずでした
天使ちゃんに会いたくて仕方がありませんでした
45 :
名前はいらない:03/02/11 21:38 ID:h1opszjg
でも
口から出てきたのは素直な言葉ではありませんでした
「天使ちゃん!どうして今まで来てくれなかったの!!」
今まで寂しかったことの不満をぶつけるかのようにあくまちゃんは怒鳴りました
「えっ・・・・?」
あくまちゃんの言葉に天使ちゃんはびくっとしました
あくまちゃんは続けました
46 :
名前はいらない:03/02/11 21:39 ID:h1opszjg
「やっぱり・・・・・あたしといると天使ちゃん楽しくないんでしょ!?
『あくまちゃんとずっといっしょにいたい』って言っても、ずっと来てくれなかったじゃない!
それなら・・・・・もう・・・・・いっそあたしなんかほっといてよ!!」
「違うのよ!あくまちゃん!」
天使ちゃんの瞳がうるんでいました
「じゃあ、何よ!?」
あくまちゃんが天使ちゃんをにらみました
「・・・・・・・」
ここ最近天使ちゃんが来なかったのはあくまちゃんが怖くなったからです
あくまちゃんの気持がつかめないまま、あくまちゃんに何を言っていいのかさえも
分からなくなってしまったからです
そして自分があくまちゃんにどう思われているか今日こそは聞こうと思ったのに―――
47 :
名前はいらない:03/02/11 21:39 ID:h1opszjg
「・・・・・・・もういいよ!今日は私、日記だけ持って帰るから!!」
今度は天使ちゃんが声を荒げて言いました
あくまちゃんの前で初めて天使ちゃんは怒りました、その瞳は相変わらずうるんだままでした
天使ちゃんの言い方にあくまちゃんはさらに怒りました、そして
「日記?あんな・・・・・日記なんて・・・・・・・捨てちゃったわよ!!」
「そんな・・・!?あ、あくまちゃん・・・ひどい・・・!!」
天使ちゃんは肩を震わせながら言いました
しかしあくまちゃんの『捨てた』と言うのは嘘でした
ほんとうはちゃんと書いていたのです
それも何ページも書いていました
日記にはいろいろな天使ちゃんへの感謝が込められていたのでした
48 :
名前はいらない:03/02/11 21:45 ID:h1opszjg
――いつもお見舞いに来てくれてありがとう――
――いつも体の心配してくれてありがとう――
――いつも励ましてくれてありがとう――
――いつもわがままばっかり言ってごめんね――
――あたしがんばって元気になるね――
――また二人で海に行こうね――
他にも普段言い出せないことがたくさん書いてあったのです
49 :
名前はいらない:03/02/11 21:46 ID:h1opszjg
でも
またいつものように
ついカッとなって
あくまちゃんは
天使ちゃんを傷つけてしまいました
今度は
今まで以上に
深く
50 :
名前はいらない:03/02/11 21:46 ID:h1opszjg
「もう・・・もう・・・・・あくまちゃんなんて知らない!!!」
天使ちゃんは涙をぽろぽろ流しながら病室から駆け出しました
天使ちゃんが廊下に出たときでした
急に看護婦さん達が大勢であくまちゃんの病室に入っていくのが見えました
そしてすぐがらがらとあくまちゃんがベッドで運ばれていきました
51 :
名前はいらない:03/02/11 21:47 ID:h1opszjg
「あくまちゃん!」
天使ちゃんが駆け寄りました
見るとあくまちゃんはたくさん血を吐いていました
「あくまちゃん!!しっかりして!!あくまちゃん!!」
天使ちゃんの呼びかけにあくまちゃんは反応しませんでした
もうその時あくまちゃんに意識はありませんでした
あくまちゃんが入っていった手術室のランプがつきました
52 :
名前はいらない:03/02/11 21:47 ID:h1opszjg
天使ちゃんは駆け出しました
外はひどい嵐でした
天使ちゃんはずぶ濡れになりながら走りました
雨とも涙ともつかないものが頬を流れました
そして天使ちゃんは町のはずれにある教会に着きました
天使ちゃんは神様にお祈りをしました
「神様!おねがいします!どうかあくまちゃんを助けてください!」
53 :
名前はいらない:03/02/11 21:47 ID:h1opszjg
すると突然目の前が白くまぶしく輝きました
そしてその光のなかに神様が立っていました
「あっ神様!私の友達を、あくまちゃんを助けてください!!」
天使ちゃんは必死に頼みました
神様が静かに口を開きました
「天使ちゃん、残念ですが・・・あくまちゃんは今夜私のところに来ることになっています」
「そんな・・・・・」
「天使ちゃんが友達を助けたい気持ちは分かります、でも・・・それはできません」
「どうしてなんですか!?」
めでたしめたし
55 :
名前はいらない:03/02/11 21:49 ID:h1opszjg
「天使ちゃん、命がどうして生まれるか知っていますか?生きるもの全てには『魂』が宿っています」
「・・・・・」
「そしてその魂は死んだ者から生まれてくるものへと受け継がれます。いいかえればその『魂』が
受け継がれなければ命は生まれてこないのです、わかりますね?」
「・・・・・はい」
「今夜、あくまちゃんが死ぬ代わりに別の命が誕生するのです・・・・これは運命なのです」
「でも・・・でも・・・!」
「・・・・・一つだけ、方法があります。あくまちゃんへ『魂』をあげるのです。
56 :
名前はいらない:03/02/11 21:50 ID:h1opszjg
しかしそのためには誰かが命を犠牲にしなくてはなりません。でも、天使ちゃん、
あなたにあくまちゃんのために犠牲になってくれる人を連れて来ることができますか?」
「・・・・・」
しばらくの間沈黙が続きました、そして天使ちゃんがゆっくりと口を開きました
「・・・・・・できます」
「・・・・・それは誰ですか」
「私です」
57 :
名前はいらない:03/02/11 21:50 ID:h1opszjg
「・・・・・・・・・・・・」
「私は今までとても幸せに暮らしてきました。友達もいっぱいできました。
でも・・・あくまちゃんはずっと一人で寂しいまんまでした、私、友達と遊んでいてもいつも
あくまちゃんのことばかり考えてました、私は・・・あくまちゃんが大好きなんです・・・・・
お願いです、神様!私の魂をあくまちゃんにあげてください!」
天使ちゃんはいくつも涙をこぼしながら言いました
神様はしばらく目を閉じて考えていました、そしてゆっくりと目を開けて言いました
「・・・・・あなたはほんとうにそれでいいのですね?」
58 :
名前はいらない:03/02/11 21:51 ID:h1opszjg
「はい・・・・・」
「・・・・・わかりました、あなたの願い、聞き入れてあげましょう」
「ああ・・・神様・・・ありがとう・・・・」
天使ちゃんは安心した顔で言いました
「では・・・目をつぶってください・・・・・」
そう言って神様が手をかざしました
天使ちゃんは静かに目を閉じました
体がぽかぽかしてきて、それでいてなんだかふわふわとした感じになりました
(ごめんね あくまちゃん もう一緒に海行けなくなっちゃうけど・・・)
59 :
名前はいらない:03/02/11 21:51 ID:h1opszjg
いつの間にか嵐はやんでいました
晴れて澄んだ夜空には星がいくつも輝いていました
つづく
60 :
名前はいらない:03/02/11 21:52 ID:h1opszjg
――あれから三ヶ月の月日が経ちました
今日はあくまちゃんが退院する日です
あくまちゃんは久しぶりに病院の外へ出ました
外の太陽のまぶしさと暑さにあくまちゃんは少しくらくらしました
あの日から天使ちゃんは一度も病院に現れませんでした
(もう・・・・・嫌われちゃったよね・・・・・)
あくまちゃんはそう思っていました
手にはあの交換日記を持っていました
あくまちゃんは再び日記を開きました
あれから日記は書いてませんでした
「天使ちゃん・・・・・」
61 :
名前はいらない:03/02/11 21:52 ID:h1opszjg
(天使ちゃん・・・・・会いたい!!)
天使ちゃんに会ってこの日記を見せたい
あやまって仲直りしたい
そしてまたあの海へ行きたい
そんな思いがどんどん強くなっていきました
あくまちゃんは駆け出しました
病み上がりの重い体はうまく動いてくれませんでした
心臓が破裂しそうにどきどきして苦しくなりました
途中何度もころびそうになりながら
それでもあくまちゃんは走りました
あくまちゃんは天使ちゃんの家に行きました
そこに天使ちゃんはいませんでした
62 :
名前はいらない:03/02/11 21:53 ID:h1opszjg
「どこかへ出かけたのかな・・・」
あくまちゃんはまた走りました
公園、原っぱ、河原、他にも天使ちゃんと昔よく行ったところを探しました
それでも天使ちゃんは見つかりません
「天使ちゃん・・・どこ・・・」
涙が一つ頬をつたっていきました
あくまちゃんはなんだか怖くなりました
このまま天使ちゃんに会えない気がしたからです
あくまちゃんは思い切って海へ行ってみました
63 :
名前はいらない:03/02/11 21:54 ID:h1opszjg
しかし天使ちゃんの姿はありませんでした
代わりに天使ちゃんの友達数人がそこで遊んでいました
息を切らしながらあくまちゃんはたずねました
「ねぇ・・・天使ちゃん・・・・・知らない?」
あくまちゃんのその言葉に友達は急に悲しい顔をしました
しばらくして友達の一人が言いました
「天使ちゃん?・・・・・天使ちゃんは・・・・・もういないよ」
「いないって・・・・・どういうこと?」
「天使ちゃんは・・・神様のところへ行ったんだ」
64 :
名前はいらない:03/02/11 21:56 ID:h1opszjg
天使ちゃんの友達もとてもつらいのでした
「い・・・や・・・嫌・・・・・よ・・・・・そんな・・・・・
うわああああぁぁぁぁぁぁん!!!!!」
声を上げてあくまちゃんは走り出しました
何もかも失ったような気持ちでした
あくまちゃんは久しぶりに自分の家に帰りました
しいんと静まり返った家はなぜか少し不気味な感じがしました
あくまちゃんは自分の部屋に行きました
65 :
名前はいらない:03/02/11 21:56 ID:h1opszjg
ベッドに顔を伏せて
そこで大声で泣きました
「天使ちゃん!!天使ちゃあああん!!うわああぁぁぁぁん!!!」
今まで以上に泣きました
止まることなく涙があふれました
「どうして・・・・・どうしてぇ・・・・・!!」
――謝って仲直りしたかった
――また交換日記を始めたかった
――また一緒に海へ行きたかった
いろいろな思いが頭の中を駆け巡りました
66 :
名前はいらない:03/02/11 21:57 ID:h1opszjg
海でのこと、他にもいろいろな場所で遊んだこと
入院してからいつもお見舞いに来てくれたこと
自分が絵を描いて破ってしまったこと
天使ちゃんが写真を撮ってくれたこと
天使ちゃんと交換日記をはじめたこと
最後にけんかしてしまったこと
あくまちゃんは天使ちゃんのことを思い出しながら
いつしか深い眠りについてしまいました
――どれくらいたった頃でしょうか
風がばたばたと部屋のカーテンをなびかせました
その音にあくまちゃんは目を覚ましました
67 :
名前はいらない:03/02/11 21:58 ID:h1opszjg
部屋には、はっきりと明るくそれでいて優しい月の光が差し込んでいました
(風・・・?おかしいな・・・窓は開けてないはずなのに・・・)
泣き続けて真っ赤になった目をこすりながら
起き上がって窓を閉めようとしたとき、ふと机に置いた日記が目に付きました
(あれ・・・?)
閉じてあったはずの日記は開いていました
あくまちゃんは日記を手にとりました
月の光が日記を照らしました
68 :
名前はいらない:03/02/11 21:59 ID:h1opszjg
『 □月△日
今日はあくまちゃんが退院する日です。あくまちゃんが元気になってくれて私は嬉しくなりました。
でもごめんね、あくまちゃん。一緒に海行けなくなっちゃって。私、今はとても遠い所にいるの。
あのね、私、けんかしたあの日にね、あくまちゃんに聞こうと思ってたの。
「あくまちゃん、私のこと、好き?」って。
でも今はもういいの、だって、こんなにも、私のこと日記に書いてあったから。
あくまちゃんの気持ち、ちゃんと私に伝わったよ。私もあくまちゃんに気持ちを伝えます。
あくまちゃん、ずっとずっと・・・大好きだよ
いつまでも・・・・・あくまちゃんは大切な友達だよ
69 :
名前はいらない:03/02/11 22:02 ID:h1opszjg
もう会えないのは寂しいけど・・・私、空の上からあくまちゃんを見守ってるからね
もう泣かないで、笑顔のあくまちゃんを私に見せてね 』
日記の間から何かがひらりと落ちてきました
あくまちゃんはそれを拾い上げました
それはいつしか天使ちゃんと病院で撮った写真でした
二人並んだ写真の裏には文字が書いてありました
『 あくまちゃんへ
退院おめでとう
天使より 』
70 :
名前はいらない:03/02/11 22:03 ID:h1opszjg
「天使ちゃん!!」
そう叫んであくまちゃんは窓の外のベランダに飛び出しました
そこに天使ちゃんの姿はありませんでした
見上げた夜空
真っ白な羽が一枚
あくまちゃんの手元に落ちてきました
あくまちゃんはそれを抱きしめました
「天使・・・ちゃん・・・・・」
涙がまた流れ出てきました
「今までごめんね・・・・・・・・・ありがとう・・・天使ちゃん・・・・・」
泣いた顔のまま、あくまちゃんは笑顔を作りました
71 :
名前はいらない:03/02/11 22:03 ID:h1opszjg
流れ星が一つ、すうっと現れて消えていきました
―てんてきあくまちゃん―
〜お・わ・り〜
あぁ、疲れた
いいお話ですねェ、どうもありがとう
1さん・作ですか?
73 :
名前はいらない:03/02/11 22:09 ID:h1opszjg
いや。みつけてきた
お疲れ様でした。。。
75 :
名前はいらない:03/02/11 22:15 ID:h1opszjg
こんど作ったらここへ!だれか
76 :
ドン亀糞ジジイ星人:03/02/11 22:25 ID:XjMB54H3
>>1 生きていて意味のない人間はまだしも、
他人を不快にさせる人間はゴミ以下だな(w
うわあああん〜〜〜〜〜
どうしてこんなに悲しいお話を書いたの〜〜〜〜
私はこの世で一番「ごんぎつね」というお話が嫌い!!
今回ばかりはドン亀に賛成だわ!!
〜きのう途中で眠った読者〜
78 :
名前はいらない:03/02/12 17:45 ID:NZqcuMpv
79 :
名前はいらない:03/02/12 17:46 ID:NZqcuMpv
このてんてきあくまちゃんって話マジでかんどうもんだから
>>1からどうぞ省略されたところも見てみて
81 :
山崎渉:03/04/17 14:16 ID:GAm0uYE/
(^^)
82 :
山崎渉:03/04/20 01:48 ID:3rQpfsMd
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
83 :
山崎渉:03/05/22 03:30 ID:R3rNNKvM
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
84 :
山崎渉:03/05/28 11:00 ID:91alohpq
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
85 :
山崎 渉:03/07/12 12:32 ID:Gu5iF5xl
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
86 :
山崎 渉:03/07/15 11:45 ID:iuxfPmjy
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
87 :
山崎 渉:03/08/02 01:38 ID:TahhWmQI
(^^)
88 :
山崎 渉:03/08/15 14:01 ID:jFO+cPAl
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
89 :
名前はいらない:
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