・身近なものを刺す視点
・自分を律する厳しさ
・情報システムに携わる人々の姿勢
・女性の仕草の美しさ
・夢に見た話
同志へ。
身をそぎ。
「点晴」
生温かい朝の六畳間 かさかさと乾いた両の肌
立つ背を持たず 長椅子に寄りかかる空集合の寒さ
夢の終わりの 網状に這う優しさは プリズムの発散にて
噛みつかれる腕に まの悪い犬 鳴く声も恨めしく
その結末は訪れる
狂おしい純朴な友愛を君に注ぐ 果てのないサイ振り
二人きりでドライブに出かける 果てのないサイ振り
巧妙な隙間を抜いて 右目に向かう熱射線
ケルト音楽の先にある そのタップを盗み撃つような
けだるさ 昨日夢で歩いた気高い丘に憧れて
アクセルを踏み直す 結末のない現実を見据えて
踏み直す
新スレおめでとうございます、
某所へのコメント遅れてしまった
これでいいと思います、あなたの思い通りだし。
1もいいものがそろってる、僕はどちらに書き込めばいいかなw
スレタイといい、HNといい、PCお好きなんですかね。
詳しいことは分からないが、とにかくおめでとう。
age/sage分からないので取り敢えず匿名(トリプのみ)&sage。
>>3 どもです。
気がむいたら、結構ageると思います。
是非、書いていってください。私はここにいるつもりです。
PC好きなんです。ほんと。
>>4 了解、無駄に時間が流れますが、なんとか載せに来ると思います。
そうですか……自スレですからね。気兼ねなくageたりしましょう。
PC好きですかあ、はは、僕はまったくダメです(笑
キーの上の部分と、ツリー・検索に引っかかったので伺ってみました。
ではでは、引き続きよろしくです。
まいったな、ちゃんとしたコメントが出来ない。
なんかただただすごいなあと。
>>2 目まぐるしく動くイメージに辟易しそうになるものの、
頭の中に詩が、ちゃんと形になってあらわれるのです。
僕の知識が足りない分、あなたの詩を楽しみ切っているということは残念ながらないですが、
やはり馬鹿は馬鹿なりに大きな感動を得ました。
辞書をめくりつつ楽しむと言うのも、変わってていいですъ( ゚ー^)
長いすに乾いた両の肌、どうしてもプラットフォームを連想してしまうw
まあ最終連で否定されるのですが。それも何か上手いなあ。
なんとなくタイトルがぼやけて見えるのは、
僕の知識不足か、はたまた「恋」を持ち出しているからか。
「サイ振り」や、「結末のない」としているあたり、なんとなく作為的な匂いがw
色んなことを言い過ぎそうです、おわり。スレ汚し失礼しました。
散りばめられたすべてがうらやましい。では
>>6 感想ありがとうございます。
前いたスレから詩を移行しよっと。マルチともいう。
「シャッターマンの背中」
幸せに肩を並べる若夫婦が 愚かしく崩れていくこれだけの条件
最後にいい残す言葉はないかい? 目のうえに満天の星空
指輪の話を 何度も何度も 面白おかしく聞かせるレンズマン
僕は一年後輩の トランペットのともこちゃんと寒い夜を明かし
コンビニで無駄な買いものをして 笑い合う こんなはずでは
腕時計を見れば 手前の過去を気取って 斜めにつけた傷
針よりも何よりも そのガラスの
気障ったらしさに吐くツバもないよ
割れた鏡の向こうで 離れる瞬間の放映 男の大きな手も
女の軽やかな手も 引き裂かれて 涙の脳裏
答えを言えば すぐ蛙になって陸に上がる そんなことじゃだめだねと
ともこちゃんに告げる 星空が吸い込む低い声
ああ 別途必要な書類に 目を通さぬまま枯れていくプロジェクトよ
去る男女の能の無さを許して欲しい 今はまだあきらめの日本テイル
歩く距離の倍の速さ 見えなくなる背中 満足のいく写真が
撮れそうだね シャッターマンは つまらぬ試合には
早めにけりをつけるそうだ
「セルフクリーン」
全てはボランティアに始まる 清らかな偽善の手
泣く姿を見て笑っていることなんて 普通ない
誰が得をするわけでもない 圧縮された時間の窓
フーリエ変換された その音声の一端 特性が顔を出す
傷ついた報告などいらない 聞いて欲しいならまず信じる肌
単調な作業の徒然 喋っても喋ってもあなたは聞かない
泣いている きっとまた過呼吸で苦しむ たそがれの匂いは
小心の胸を焼け焦がす どうぞ安らかにお眠り下さい
「少年期」
下卑ている そのシャッターチャンスを見逃して
目の前の ぬるまった麺類に首を垂れる 空想は
空想はひたすらに バス停で見たその女へ
少年期に見せることができた優しさも 今は
苦い汗とともに流れ出ている
坂の向こうがゆがみ すでに歩く足は途絶え
いつか見た その柑橘類の匂いの女の 肢体の仕組みをめぐる
喋り過ぎて虫の入る口
恥ずかしい傷だらけの昼下がり
栗色の髪に触わり 蜜の感触に手足は宙を舞って
バス停に立つ全ての時間が無駄になる どうせ
どうせ俺の 雑巾のような精神では
一国の皇女をさらうこともできず 在るべき姿は
地を這う格好とレンズの鈍いきらめき
坂の向こうがゆがみ すでに歩く足は途絶え
ぷわぷわと宙を舞う手足の音と 代わり映えのない蝉の声のみ
その優しさも 女の前では
あってないようなものだ
(続き)
強い強い蒸発に バス停で飢える俺は見下され
自分の真理を吐き出そうとする けれど
その女の生きた時間など知らない わかるのは
厳しすぎるほどの栗色柑橘類
坂の向こうがゆがみ すでに歩く足は途絶え
匂いを伝えない 麺類はのどを渇かすばかりで
ぷわぷわと漂う現実感が愛しい 後姿を見て
また写真を撮りなおす
優しさゆえに
夜には全ての焼き増しを破り捨て
打ちひしがれて泣く 宙を浮く手足は すぐにでも
その匂いを思い出すことができる
「鳥」
急ぎ足で歩く人々の中を急ぎ足で歩く
手に入った無数の星のくずによって今日はご馳走
言うまでもなく明日の墓場は消えてなくなる
荒野をかける言葉の中に君の瞳が見出せない
恐怖で寝込む
体温が下がる
勇気をもっていたほうが勇敢ととられるかもしれないが
元々そんなものなくたってイブは木の実を食べていた
それなら僕にも出来そうだ
カイワレのような遊休 真冬の海を掛けるように寝転び
じゅうたんの上で歌を歌う
終わらない
これは君のことを重々承知して書いているものです
間違いがあるからといって間違いだとは思わないで
全ては写真機が古いせいです
欲望はいつも新しいせいです
二日の不眠をあとにしてなにもせずに描写していると
爬虫類の面持ちで男が電車にのりこみ
乗り込んだのを忘れたかのように寝込み
鬱のようなふりをする
たいして大変でもないのに
全ては大変なことになる もっと人に見られたいから
ああ火事だ ああ火事だ
「籠城」
独りでいる時は不安なものだ
施錠して
施錠して
施錠する
クリプトグラフィ 体内に潜む一意な証明書
体内に潜む凍れるサッキュバス
何でも喋る奴は嫌な臭いがするものだ
捏造して
暴露して
逆上する
クリプトグラフィ 他人に明かさぬ常なる灯篭舟
他人に明かさぬ面白いネタ話
「正式手続」
君の言っていることが分からない
一人で浮き島を威張って つのぶえを吹く君の朝に
賛同すれば 相槌を打てば 気が晴れるというのか
人類が いつか必ず息絶えることを忘れずに
どう生きろというのか
すがすがしい車のエンジン音
胸を締めつけるネオンの淡色
僕や君やその他大勢が積み重ねてきた とるにたらぬ犯罪
つのぶえの音が刺し貫く 朝ぼらけの毛細管に
誰しも不快を覚えて電話する それも犯罪
納得のいく法の下に 君が立ち退かされていく それも犯罪
そうだ 多くの犯罪に朝が醒め出す 苦さを控えた飲みやすい口当りです
君のみつけた順序を 僕は同じようには繰り返せないが
ただ 不快なつのぶえの音が持つ力は カプセル
細やかな気くばり インターフェイスになりかわって
いずれ彼らをこらしめるでしょう
ネイビーブルー
こんなところにいた。
死に対するしっかりした考え方を持っていても、不慮の事故で
亡くなった女性の遺族の目は見られない。なんてこった。
あぼーん
「左の耳」
右の耳から高周波が聞こえなくなった。
風邪が治ったあとそれだけが残ってしまった。
女の絶叫は右の耳から聞こえない。
鮫洲で降りて7000円のバイト。
品川で降りて僕は、
高級感の争わない空気を吸いながら
女の絶叫を左の耳から聞いている。
心地よくない事を悦楽と言い切るマゾヒズム。
本当はそういう意味だ。
他人の家で自分の知識をひけらかし、
圧倒すれば5000円。
しかしながら鮫洲で降りて7000円のバイト。
メールの中ではみんな忙しそうに、仕方ないくらいに、
夢でもなかろうものを追っかけている。
呆然としながら僕は、女の絶叫を
左の耳から聞いている。
彼女は外国に行ってしまった。
いつもの腹痛が彼女を襲っているだろうか。
傍にいてさえ無力である僕には、
その腹痛が遠い国の王様のように思える。
よかたよかたです。。。ここもです
取り敢えず、保全パピコ。がんがってくださいです。
>>18 いやいや、すごかったですね。
助かったからよかったものの。
書かれたくないから、スレッドが一番下になる直前に
書き込んだのですがやられました。
まあ、しかたなし。
「夢に見た海」
だあれもいない山下公園を小一時間歩き、
港の小船に二人で乗っている。
僕は気遣いのないグレースケールの上下
先生は進路相談の時と同じスーツに身を固める。
言葉薄く、笑っている顔面にあてる目もない。
先生は、魚を捕って食べるために僕を呼んだ。
エンジンの音を聞かせてその馬力を僕に説明する。
すでに君の過去は途絶えて、今年の僕は、小船に乗ることも
先生の船の話を聞くことも、
眠ることさえも、死なないための方法に過ぎない。
網には小さなカニが、何匹も何匹もひっかかっている。
僕は目を瞑って夢の世界に逃げ込んでいる。
嘘として受け取って、潮の香りがトラウマになる、それが怖い。
後ろに立つ過去の君は、それに気づいている。でも今はこの世にいない。
棺桶に二度触れた今年の僕に、この小船は毒薬にしか見えない。
先生は自前の木箱から銛、鉾、錐、鋏、何でも取り出し、
水面に向かって次々に投げつける。鮮やかな流線。
やがて船を取り囲む鮮やかな赤。先生は満足そうに髭を触り、
ちょっと捕ってくるといって海へと飛び込んだ。
本当は魚など、何も捕れていやしない。
「ポートレイト その2」
20021205
ただ じっと見ていることにすら 鼓動があり感動が生まれる
安い話 俺は一人で生活していても なんにでも涙を惜しまず
明日への指針を紙の上から遠ざけて 物思いに耽れば詩人の空
無意味にしないための力 すでにとき遅く歯車が回る
噛み締めるたねの味 凍った窓ガラスからみつけた小さな苗の
息吹が聞こえない 叙情とのたまいながらも これしきの薄情
日記など見たくないほどの 薄っぺらい友愛像 轟音とともに
雪崩れおちていく シャープペンの山を ほくそえむ
一体 いつから今日という鐘はなくなり 俺の盾は構えを変え
全てはモノトーンに変わっていったのか うつろい出すは冬風
次のステップへの盗塁に 身を縮ませて 上手には飛べぬ半身
声をだせ 風を巻け 今や語る口を持つことに浮かれる魔の礎
「同定に至る橋」
1.
自分の胸に微々たる思想を抱える
悲しい気持ちにはきりがないから
同定に至る橋の上で2人は
次の沈黙を仲良く作って歩いている
君と僕は いつもほんの少し違う事を考えている
23 :
名前はいらない:02/12/05 11:24 ID:yIcECrYP
>>1さん
私は障碍歴約40年の男です。前からこのホームペイジを見ていて不思議に思い
また、憤りをおぼえていた者です。
この掲示板では、feelさん、前の大野氏いずれも障害者としての正当な権利や意
見の主張をしたに過ぎず、それを受け入れないばかりか他の主張も、健常者に媚
び諂い、同じ障害者を援護するどころか、貶めている傾向がある。
過去と現在の障碍者を取り巻く扱いは明らかに不当であり、差別であった事は
火を見るより明らかな事実であってそれを改善するという正義の革命は
今以上に性急に行わねばならない障害者の権利は、これを健常者が無条件で
受け入れねばならず、それに異論を唱えるものはすべて差別主義者であると言
わざるを得ない。
あらゆる物事、結婚、就職、就学などに障碍を理由にして断わられる事はあっ
てはならない
もしそれらを行った場合、その個人または団体に対し、刑事または民事で訴え
られるような法律の整備こそが最優先で、また、障碍者差別をなくす唯一の方
法であると確信しています。
障碍、健常のお互いの理解などは不可能です
健常である事は暴君であり、障碍を得ている者は市民であり、強者と弱者、お
互いにお互いの心など酌みようがないのはあたりまえと言えばあたりまえであり
仕方のないことである。
小生も40代にして、いまだに独身なのは障碍のせいではなく障碍を差別視する
世の中の風潮や、世の中の女性の悪しき思想のせいであることは言うまでもなく、
今まで何人もの女性に自分の偽りのない愛を告白して来たが、みな障碍を理由に
断わられてきたという、あからさまな差別を受けてきたのである。
真のバリアフリーや真に差別をなくすという事は健常者と障碍者が話し合い行う
ものではなく、障害者の要求と要望をすべて健常者と社会が受け入れるべき
なのである、現在のような差別発言や、差別発言を行う者への援護の書き込みは
厳に慎まれたい。
障害者特別性交特権の早期実現を!
>>23 あなたの考えがわかったのですが、私に対して伝えたいことは何でしょうか。
私の公表した書き込みの中に差別表現と感じられる物があったのでしょうか。
もし、あったのであればお詫び致します。解釈の制約が緩い内容であること
は自覚しております。私の意図がどのようなものであったにせよ、思いもよ
らない解釈が起こるかとは思います。
ここで書き込みなぞしないで、法律を整備すべきだということでしょうか。
もしそうでしたら、改めて私見を述べさせていただきます。
何にせよ、私は「差別発言や、差別発言を行なう者への援護の書き込み」を
しません。厳に慎んでおります。
コピペにマジレス・・・w
相手にしない。色んなスレに貼られていました。
ん、、書き込み時間がw
ちと早過ぎましたかね。でもまあ、目に留まったのでパピコ。
またです
>>25-26 ああ、やってしまったようですね。
投水。
なんていうか、
>>17なんかは、そうとられてもしかたないかなあと
思う内容だったわけです。言い訳プーですね。
再投水。
まじめ、まじめ、まじめ、こると
マジレス記念で一発あげておこう。
「そうしてまた目が醒めて」
咲いて散る咲いて散る咲いて散る
過去の雲型をとって 焼き菓子の時間に夢うつつ
そうしてまた目が醒めて 暗い仕事場 へやの隅
咲いて散る咲いて散る咲いて散る
量産型ロボットの電源を 切って歩いた時間に夢うつつ
そうしてまた目が醒めて 昼のカレーライスと まずい水
>>27 まあ気にしない、そしてわらいました。
>>17好きですよ、親切だし
裏側が見えるように構成されている、と思った僕はアホなだけ
ではでは、お休みなさいです。
「集大成」
お前を説き伏せる論理を 見つけたステップで 歩いても
なんの その不快を静めることもない むしろ
最後の1ピースを はめこむその音が 静寂を色濃く
色濃く染め上げる
付き合って得をする という 至極あやしい音韻に
惹かれて
今はお前が 何を言いたいのか 必死に考えている
情けないとも なんとも言えず 暗がりに咲く花
完成したパズルに ぐうの音も出ない そんなふたり
「満腹・誘惑」
(これじゃ去年と全然変わらない
女の子同士の関係なんてバカバカしいね)
エメラルドグリーンのつぶらな瞳が かぶる雨
そう これは演奏会の前に起こったことなので 誰もの
冷静さが 水面に跳ね上がり水しぶいた
いつも感動があるんだよ 俺の生活の 淵をこそいで
湯がいてみろよ 感動があるんだよ
だからこそ 満腹で気持ち悪い もう歩く気にもならない
糧があって先が見える この人々の先には 特に何も見えない
石器を抱えた夜の水面なども美しい エメラルドグリーンの
つぶらな瞳の胸に 誤って触れてしまう (ここで打ち切り)
(頭を使えば 俺のことを特別視していないことなど わかるはずだ
それが) 自分の審美眼と 見栄
特有の見栄
また笑っている エメラルドグリーンのつぶらな瞳が ころころと
家では肺炎をわずらい 飼っている犬と遊んだりしている
(一連のフィルムを どれも良く記憶している俺は 丁寧に布を敷き
あるがままの) 姿をさらしてみる
今度は本当に笑いやがった
>>29 おはようございます。
確かに裏のある書き方をしております。
皮肉はいつも溢れていますが、「空しさの大きさ」をまじまじと
考えたのは、この作品を書いた時くらいしかないです。
なかなか同志って集まらないものですね。
あきらめずにがんばります。
「同定に至る橋」
3.
詩にするのに時間を要する そんな感情は
文字にするのには向いていない
ごつごつした言葉の固まりをあなたに見せても
疲れて寝込んでしまうかもしれない
「放物線の青」
同じリズムで歩いた様で 振り向けば虚空に吹きすさむ大風
つないでいた片手も レプリカの冷たい温度
壊れそうなピッチングマシンの
純度は二割
/** 叩いて直すことができるから がむしゃらな青春なのさ **/
串にささり そして人に見せたがる 本心という名の映画
今はまだ 争いのさなか 自分の居場所にパンくずを落とし
壊れそうなピッチングマシンの
純度は二割
35 :
名前はいらない:02/12/07 13:57 ID:fnt1KHAK
303 :まま p7146-ip01aobadori.miyagi.ocn.ne.jp :02/12/06 22:45
様々な妄想の念が螺旋状に己の中で渦巻いた後、
急激なほてりがボクにおしよせてきた。うおおお!!sexしてぇぇぇ!
頭の中が何も無いので、思考はみるみる停止していく。(当たり前だろ
「どうせ、明日も同じ一日明日も仕事」妄想とは裏腹に、日々の無駄な努力が
心の中で警告メッセージを出す。お前は才能無いってね。
やがて、つばをかけられた精子のように、トロリと、怠惰に
眠りのザーメンを俺は、飲み干した。
36 :
きみしにたもいこそなかれ:02/12/07 14:46 ID:hg5CpF5h
あぼーん
「赤」
赤
否応なし つらい枝分かれの先にある新たな出会いに
絵の具のチューブを握って 裏切りの季節を歩こう
巨大なあみだくじ その路程に立つ僕らの歌は
セリナズナ ゴギョウハコベラ ホトケノザ
鈴が 白い鈴が鳴る
目を閉じて 低空飛行で捕まえるのさ
左手に長い蛇が暴れる 16進法が乱れ飛ぶ
赤
また欲しくなったのだね 濃い目好きな女 女の歌にも
最近また飢えて 徘徊するJR蒲田駅の西口
体力が衰えて まじまじ眺めた自分の背中に
ハギオバナ クズオミナエシ フジバカマ
帰郷の途につく夜の撫子たち
目を閉じて 低空飛行の暗い先端にある
鮮烈な色 宙を舞う蛇の森へ 一直線だ
「俺達のまずしさ」
闘い。今日の火花に手向けるだけの毒々しい香水の女達。夕暮れを
その大海に写し取って形をなくす痩せぎすの運動。今まさに俺達の
理性にはばかられる、告白と伝達の合間。
外へ。
数の勝利。かまいたちの肌を冷たく舐める夜の温度。凍れば少しは
気の晴れ様もあり、悔いばかり残る。財布に眠る無駄なディールの
紙幣。紙幣に踊る現代的な子供の後姿。
春の歌を乗り上げよう。錨を上げて出航しよう、どぶへ。
色目にひた走る一つ曲がった酒場の灯り。ネオンピンクの濃度は果
て、追いやられた俺達のうら悲しい挽歌が聞こえてくる。先は常に
一本の道だとサイを投げ、電源を抜いて床につく。
外へ。
これはエスキス。
「自己弁護と片思い」
繁華街で腰履きする危険な匂いも 可愛げに
下手にアメリカナイズされた俺の考え方をなぶるなよ
“絶対子供”に近づく
これくらいの抱きしめ方で涙を流すのか
これはいけない 勝手な加速にまみれている
帰り道は訣別の匂いに裁かれている
「同定に至る橋」
4.
何かを残さないといけない と
なんとなく思う どの瞬間を見ても
僕は老いている
とある未来のために自分を飾り付け
その後はまた裸になっている
「テイク&ギブ」
分かったような気がするのか
それはどこまでも小さなあなただけの要塞
祭壇の黄色く光る紋章が 今も恋しくて
毎日泣いて過ごしている
巨人を見たいと か弱い声であなたは飛び出す
死の予感 ことごとく冷静で 透き通るような瞳には
一頭の馬にまたがる 自分を映して
いざとなれば僕は バッグの中のりんごを
海に捨てるんだ 完全に腐る前に
本当なら リボンをつけて 雨の降る晩に
あなたに捧げるはずだったりんごだ
どうせこの都会に 巨人はもういない
(最初の小人である僕は それを知っていた)
前進しない言葉に怒りを込めて やがてはあるがままの姿で
呪うがいいのだ 傘のないままあなたの暮らしが
要塞とともに溶けていくから 砂のお城と嘲られるから
きっと白髪になり 皺が目立ち か弱い声は震えがかり
何十年間も巨人に会えずに あなたは帰る
そう 乗っていた馬は 谷に落ちて命を落とし
黄色く光る紋章のことも 記憶のもやの向こう
ただひとつ変わらなかった あなたの
いつも死を感じさせる瞳のために
今朝僕は 二つ目のりんごをバッグの中に忍ばせた
「白い壁」
記憶の淵から耐えられず 抜け出そうとしている合図
苦しいポップソングの向こう側からゲストたちがやってくる
おかしい 聞き覚えのある口癖と 照らし合わせのコタツ上
一人部屋なら たよる辞書などなくても いいはずなのに
黒髪の長い髪の女性 歌手という名札のほかに
あるはずだ 草はらを彷彿とさせる あまい不可思議
俺を捕らえブラウン管から離さない 探せば探すだけ
何かがもげていく 隣の 白い壁を見る
何かがもげていく
10年ほど前に父親の転勤で関西に移り住む
慣れない街 どぶ川のにおい 同級生たちの荒くれ
臆病な俺は隠れて 自分の部屋に構えて
砂糖菓子を食べ 深夜番組を見た
深夜番組の使いまわした 偽装パーティは
いつも俺を ぬるくぬるく迎え入れた
手を振っていた スリーサイズが名前のような女達
一人だけ気になった 俺を見る目は ハタチだったはずだ
白い壁に溶け入る歌声 歌詞の安易な物語に苦笑しながら
知らない従姉を紹介させたような 温度を
俺は与えられる
たとえテレビとは言え 苦い顔を向けてしまう弱さ これが弱さ
まだこの脳ラウンドの隅にいるはずだね とりあえず
寒いぬくもりを引伸ばし 煙草を取りにいく いずれ
たくさんのことがわかるだろう
「思想の芋」
目も当てられないほど 優美な配列を
濁すことなく のどの細い声が読み上げる つられて涙
そうだ 涙のために凝縮され掃除されきった30分間の番組のため
僕もあなたも受信料を払っている
〜詩人です 一日に5つは書いています〜
金子さんは腹が立たないと詩を書かない つまり
(つまりで本当は言葉がつまる)僕の言い訳は
書かなくても思想の根は はっているから
勘の強い女の子達はすぐに気がつく ということだ
涙など流さないほうが よっぽどいいんだ
江ノ島のトンビに会いに行こう これからの芋掘りに
協調する人がいないから 喋らないでも何でも
(それにしても ともちゃんはかわいい)
一方的な切ない泣き声に押し付けられて 気も荒立って
力が湧くよ
「ビル街・頭痛」
歴史は繰り返すから歴史を学んだ なのに僕は 戦後を知らなかった
戦争を知るチャンスはいくらでもあった ただ戦後を知らなかった
無駄に明るいアイドルグループの こぼれ落ちそうな歯ぐきの
合間に写る罵倒の数を知らなかった
札束がかくも醜く成りかわり 外車も丸の内のビルも銀座のレストランも
戦後を知らないから けなせる 威張る教師の眼鏡に 虫酸が潜む
木を見て森も見て
その奥に住む 笑顔族だけは見えなかった
からし色に染まるビル街を 頭痛に悩まされながらゆっくりと歩き
家で4.4BSDのusr/src/sys/i386/i386/locore.sでも読んでいた方が
ましだとつぶやきながら ゆっくりと歩き
(インスピレーション)次の角を右に曲がれば 戦後が見える
ゆっくりと歩き
(戦後の後に生まれた僕に 戦後は見えない)
movw $0x1234,%ax
movw %ax,0x472 # warm boot
jmp 1f
.space 0x500 # skip over warm boot shit
(窮屈な思い入れで 勘違いしちゃいけない)
ゆっくりと歩き
「絵はがき・電信」
ポストに投函されゆく遠回しのぬれぎぬ
幸運が必ず訪れるという カキツバタの花言葉に首をもたげ
再びコタツにおしこむ
ああろうそく デジタル言葉の 行方がないよ
つまり お互いの砦にこもって
つまり すれ違いは仕方がなくて
つまり
たしかな電信は 揺らぎながら単調に
(あたかも整理のついた風で この僕をみおろす)
あなたを信じますという ショウブの花言葉にさじを持ち変えて
嫌いな癖をもうひとつ見つける
ああろうそく スリーウェイハンドシェイクに 温もりがないよ
つまり
つまり お互いの砦にこもって
お互いの砦にこもって
つまり
着想に困っている人がいる。
キーボードの前で、便箋の前で、硬直する両の手がある。
たかだか ひとつふたつの野心で 柿の実がなるとは思えん。
(飛び道具を携えて でも 悲しい目つき)
i)言葉の海に浸って悔しい思いをする
ii)あらゆるコミュニケーションは遠回りだと知る
iii)自分の隅で黙り着想が始まる
※考えることと書くことは切り離せるものとする。
「ハシゴの先に」
上手?下手? それをのぼるハシゴ
一段一段を慎重に かつ肩から背を刺す夕焼けに
従順に
語ることで僕らの思いが 輪郭を付けて物になる
今にも プレゼント用の風船に入りそうだ →怖くて閉じこもる
舌の乾きもばれるから こんな店からは早く出よう
ハシゴの乾いた金属質の 一歩一歩が一歩一歩になる音
闇 肩から背を刺す夕焼け 内側には闇の花 →まだ咲かない
怖くて閉じこもる
皆で手を繋ぎながら 街路に描く急流のしぶき
アメリカンドリームとは言わないまでも 常に甘えたい
そんな世界の父親が欲しい 僕らは欲しい
「彫刻展」
錆びつき 手におえない天女 おそらく家事のせいで
この世の全てが家事のせいで
ぼろんだ首すじや脇腹の合間から 一点の朝日
止まった仕草が 逆光でリジェクトされて
俺はかなしい
ホットミルクをつくるには
(今でこそ 電子的な方法に甘んじ)
砂糖の量が決め手になった
洗い場で手が荒れる いつの時代も どの国でも
食器を片付ける時間がゆっくり流れている
ギャップのない かけがえのない流線に喝采が湧いて
錆びた天女が美しく光る
ROMしています。
意思表示です。
>>50 ありがとうございます。励みになります。
最近は、都立家政さんの朗読会になんらかの形で
参加できたらいいなと思ってます。
最近webサイトを見て羨ましがってます。
そのうち、音声合成と詩による作品を作りたいと
考えています。だいぶ先になりそうですが。
何かあればいつでも書いてください。
閑古スレですが。
「気族に告ぐ 愛の連鎖」
死の荒野に ふわり咲く生の花
かくも明るく残酷に刈り取る 農夫達の
言い返せない程太い腕
幾億年か先に太陽系がなく あった事実もない
もとはひとつだった
そう 合意形成だと騒ぐ 大学のにやにや顔の口に
僕は真空管を 突き刺したいよ
幾億年か先に太陽系がなく あった事実もなく
ほんの少しのことだ
もとはひとつだった
なかったことになる
あぁ奈落の底で浮かんでいる視的な単語は ボクとキミを幻想楽園へと導く
まだ落下点に辿り着くまでに時間がある 錆びた流氷を溶かす時間がある
ただの電気信号で結ばれているボクとキミは きっと哀しいほどにオカしくて
そうバブルのように弾けて消えてしまっても きっと哀しいほどに当然の事で
ふとイカロスの翼に乗せてボクの想いを運んでみたいと思ってみたりした
バイナリツリー ここに嘆き 紅潮する 蝶舞う新月の彼方 まだ見ぬ白い手
カクリされた箱庭の堕天使にドロップ飴の降る街並を見せてあげましょう
ダーツでボコボコにされた水鏡に映ったボクとキミの踊る姿は言葉に表せず
カイリされた脳髄の三胚葉にネジを巻き込ませて夢の世界を刷り込みましょう
ある1篇の紙芝居から零れ落ちた雫は キミの耳朶によく似合いそうだね
一見さんはどら猫とともに俺の前にあらわれて 喉をゴロゴロ鳴らして消える
絶えることのない日差しと暗闇の反復 俺はあの娘の部屋でカントを読む
粉なっぽい顔を俺のアルカリで潤したときのあの娘の表情はタレント並み
多い日には星の隙間で涙を流して 風の微笑み顔に詩を送るようにしている
心理学をあの娘に試してみるけれど 何も分からず喘ぎを聞いて時間が経つ
思想の傘の中にいれば 混沌の水に濡れることもないのだろうけど
声のない叫びを聞けるほど俺の耳は進化していないから 何だかかなしい
終検はいつの日にか誰の目の前にも提示される コンピュータでも使おうか
検索しても何も出てこない 俺の頭に何があるのか、誰が分かるというんだ?
>>53-54 以前、あなたの詩に理解の色を示せなかった。
私になんらかの変化があったか、すこし変わりました。
私にとって詩の創作は、掘ることに近いです。
縱読みという基本的にきびしい制約のなかで、定型などは
あまり言っていられない。
事実は分かりませんが、掘るスピードはMana魔名さんと私で
近く感じます。
「おそらく知っている次の言葉」は縱読みの制約をヒントに
進んで行くように感じます。
※infoseekの国語辞典より
・検索
書物・カードなどから、必要な事柄を探し出すこと。
「索引があるので―するのに便利だ」
・探索
さがしもとめること。
「広く資料を―する」
検索って探す場所が分かっていることなんですね。
57 :
山崎渉:03/01/19 13:37 ID:HfSLZrvL
(^^)
「今日の迷子」
基礎インスピレーションが足りない、今日の迷子
顔の白い友人にまたはぐらかされて
やれ文学はどうだ、やれ現代社会はどうだ
それよりお前の
余裕が気になる。
家で書き溜めた悲しみの言葉 手紙の瓶詰めを、
昨日も多摩川に流した。宇奈根の夜は
涼みの匂い。首都高速の音がせせらぎに
とってかわる。
似たような人間を探せば、世間を作って山にこもれば
急なことはいつでも言えて
それでいて不安。走っている無欲の動悸。
川の向こうさえ知らなかった目が
車に乗って、すぐに醒めた。これでまた、
白い友人に近づく。迷子も
迷子でない日が来る。
はじめまして。パソコンぽく書いてみましたです。
<include mystatus.h>
ああ、私の感情はインクルードされる。
標準ライブラリの中からは見つからないなんて!
なんだか爪はじきされた気分。
誰か私用の関数を書いて下さい。
私が書くとGOTO文ばかりで恥ずかしいから、、
でも、誰かのオブジェクトモジュールを組み込まれたら
エラー続出の気配。戻り番地なんて
グローバルアドレスとして記憶してないもの。
ループから抜け出す為の
カウンタを書き忘れて再起動させざるを得ない
プログラム on 旧式オペレーション。
サポートなんて生まれた時からなかったわ。
時代はオープンソースだなんて
このカーネルを覗かれるそんな風に
計算しただけで自らフォーマットしてしまいたい気分。
この欠陥だらけの性格のパッチはどこで配布されてるの?
電話か手紙で問い合わせてから届くのに何週かかるの?
LANネットワークには永遠に未対応。
誰かせめてパラレルケーブルだけでも
双方向通信対応で繋いでね。
>>59 おもろいです。
パソコンに限ったことではないですが、専門用語って
執着力に溢れてますよね。
「GOTO文」の持つ薄暗さに気づけば、この作品の気持ちの流れが
分かるのでしょう。極私的なものをいとおしみ愁う。
力強い接続ですね。
うーむ。私もこれくらい徹底したものを書いてみようかな。
「いじめた記憶」
加担しにいって死に急ぐ。
切ない鼓動を、止せばいいのにつついてあそぶ。
まりもだ、そのとき想像していたのは。
世界を二分する恐怖に襲われて、殺虫剤は蔵に寝沈む。
夕飯がうまいのをいいことに、快眠の末。
ラストシーンは常に幸せな家族物語、遠出する気もなく松の枝。
割れる音を初めて聞いたのは、まだ善悪が、みんな笑顔だった頃だ。
過去一度、上履に石を入れられ、面白がって友人に言って回った。
ほんとうは誰がやったのかなどわかるはずない。
(そういえば強い癖毛を引っ張られたりもしている)
石は、軽んじられた風体の寒さに凍えている。
たとえ、過去にいじめた記憶があったところで、自分に巣食っている
世界を知ろうとは黄昏。己を省みる少年など誰も見られない。
そしてまた殺虫剤のように、蔵に沈んでゆく。
また、焼き魚の良いにおいがしてる。
「けんかのない国」
また嘘をついてしまった。今日に限って夢を背負いこんだ。
たくさんの革靴やハイヒールの音の中で、
僕の嗅覚だけが、くらい蒸し釜のなかにいる。
本当のこと言うためにずいぶん来た。けんかのない国の
頭領になって錆びついた。僕は刀だ。
5センチ四方に切った紙に 自分の本心を書き留めて
小さく折って全員のを集める
リーダーがそれをひとつずつ読み上げて
女の子はきゃあきゃあ言い 男の子は
きっとこいつが書いたんだと はしゃぎちゃかす
生まれ変わろうと努力することで僕らの生活から、
へこんだ片隅の、炎のような瞬間が消えて行く。
常に子供からは遠ざかっている。ずいぶん来た、
ずいぶん来たから、肩をはらって
もういちど内緒のこと話そう 左手の駄菓子が
赤い空に共鳴している もういちど話そう
無言の乗降に獲るものはなく 視力は常に
落ちてゆくものだから。
警笛
「ちゃぽん」
スローガンは短くて心地よい
そして そのシワ寄せを根本さんが食らう
縛り首にあったのだ
夢に向かって進んでいこうと
皆が声を張り上げて縄を引っ張り やがて
信念の株は 無残にももぎ取られて
現実の海に落ちていった
「盲点」
かえすがえす四輪車の往来 管になる情動への無視
歩を進めることで 僕達の安堵は 後ろめたさを増す
暗く ほのかに甘い街灯に 無断で夢想を吊るすな
感傷感傷と口をにまらせて 何にその手を汚している?
分かってくれ 素直にしていると嘘が混ざることを 時が
砂時計がいつも 母親のように 汚れた服を洗濯する
青春が終わる 辛抱強い製薬産業の轟音の下で
感傷感傷と口をにまらせて 何にその手を汚している?
落ち着き過ぎた僕達の 些細ないがみ合いでは
色紙ひとつ折ることもままならない
そして青春が終わる 断定型では言い切れないまま
ブレーキランプに僕達の頬が ひきつり染まるまま
悪口にもならぬテイタラク、げぶす達が手を叩いてからかうぞ。
自分の言葉の刃向かう先が、何処に行くか知ってのことか。
(知っているらしいが)
写生が何を生む?否、写生は残すだけだ。
感情腺に触れもせず積もる未来の灰だ。
これ以上の堆積は、よもや許されない。
捨てられた生ゴミを燃料にして
空を飛ぶ車の話のように
詩人も同じ要領で科学を見られるはずだ。
自分の体と引き換えに表現を採れ。途上の同志よ。
何も言えない口をフィクスする暇を惜しんで。
「虚笑」
声に出して叫んでいよう。今にも倒れそうな隣家の大樹に
肩に降り積もる錆びのうた
孤独は、孤独は安に都会の流れに抗う静物じゃなく
もっと身近にいて、いつも左胸を射抜くような刃物
耐えられない感情の起伏に笑っている。
その独特の合図、食べられない防腐剤。
急に家路が恋しくなる気持悪い黄昏にて、
声に出さず抑えつけよう。錆びは肩からさらさらさらさら
ひとりの時にうたいうた
孤独は、孤独は安に顛末を知った真空中にはなく
もっとぬるく、
もっとぬるい裏道に捨てられた弁当のトレイ
"人間にはいつも欲求があるものですね"
その独特の合図、CMソングの慣れの果て。
小川のせせらぎと涙の気持悪い黄昏にて、
声に出して叫んでいよう。今にも倒れそうな隣家の大樹に
肩に降り積もる錆びのうた
よくわかんないけどスレタイちょっとカコイイ!!
あれ?
保守
色のないもの
見つけないでください
見つけてください
………あったら
迷わずに砕いてください
どうかな?
ん?
書けたかも。
この前まで書けたり書けなかったりで。
やる気失せ。
葬ってください
捨てないでください
75 :
山崎渉:03/04/17 14:14 ID:h0xijIvJ
(^^)
76 :
山崎渉:03/04/20 01:49 ID:1+CNA/cT
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
見えないままでよかった。
理想をカタチにすることの必要性。
それらは君に伝えるためだけの、、、
そんなのは理想でもなんでもないし、
ただの秘められた願望。それだけ。
見えないものだから探していた。
それが見つかったらもう用は無い ね。
だから、そんなのはすこし哀しいと思う。
かちんと来る一言の往来だ。
かなしいと思える内に 刺さった矢を抜いておこう。
もうすぐに全てが嫌になって布団に潜るはずだからね。
書けば泥 読めば煙の 詩に急ぐ詩、 誰も目を当てず
(ここでコリオランの導入部)
ただ人にかちんと思わせることが コツになり
コツのままで。 鏡台の前に座る。 全て脱ぐ。
なさけなや。
ひょうたんのような体格。
ノリについて話そう。
帰ってしまえば、良いのだよ。 スラックスの皺に
今の思想が詰まっている。 お互いの考えを素直に言えば
パリパリに
なるのかもしれない。 (「世界最大のノリしろ」の話)
卑下するのは、常に自分が正しいから。
卑下して、自分の記事を自分で書いて宣伝した。
指で塗るのは、刺すのと別で。 暗いから皺がよって
よってばかりで、パリパリが遠い。パリパリが遠いよ。
パスワードとノリの対位法から。壁に映った人の影から。
0x4B4B4B12 0x4B4B4B98 0xADEADAAA
見えない理想の検索が、/*本当だから*/
僕を見た僕の知人たちに、 大事なものだと言っても
臭いだけなんだよ。
(そういえば 幼稚園から使っていた壷のノリは
ずいぶん臭かったな)
(そういえば)見えない理想は、僕に見えない。
///////////////////////語れない。
形にならない。
そう、説明のつかないこと。
巨大な「見てしまった」の後に 吹きすさぶぬるまった風
(風といっても、サーバールームのタワーから出ている
お世辞にも春の歌とはいえない風)
ルールのそっぽで二人でキス
網の目を這っている無言の推論に 音をつけて
巧いと言うあなた あなたの後ろで待っている人
結局最後は自分のしたいことしかできない 猿となんら変わらぬ
僕の周りは誘惑だらけで でも
最後のギロチンやあなたの後ろで待っている人は
いつも脳裏に焼き付いています
ほしかった車を手に入れたが
走ってみると日本が狭い
こうして自分のことが嫌いになり
先生は僕の後ろで 計画を立てろといっつも言っている
欲しい生活と願っている生活に誤差が出て
ものさしひとつで暮らしてきた 平和な小人の顔が
気苦労で痩せている その巨大な「見てしまった」の後に
あなたの理想は消えたのねと
僕のアイドルが歌っている
「女優」
待つのが仕事だと平気な顔で言いながら
泣き腫らしたあとがある
これには 僕を含め仲間達全員で黙り込み
苦痛を 小銭のごとく部屋中にばら撒いていた
学園都市の気温は 真夏の様だった
出し惜しみやがて朽ち果てる快楽
休暇の隅に追いやられて いまや仲間達の傷は
すべて僕の爪がつけていた 窓を開けて
新しい空気を入れる深夜の戸惑いが
寒い
これからは マナーがあって陣地を侵す
女性の下着などかっこうの例だよ 止め金は
ひとつずつ順序よく外れて 溜めていた涙も
ひとつずつ順序よく流れる
気ままにしゃべって お茶の時間が来て 絡まり
いつも僕を含め仲間達全員が 僕とその子をえさにして
談笑している 少しは変だと思えよと 言おうとするが
泣き腫らした目はあまり見たいものでもない
だから 僕も仲間達と共にけろっとしていた
寒い
「やりばのない」
a.
期待しているといって 間接的に
札束を
白昼堂堂
すり抜けるのが 冬なら良かったのに 調子の悪く
ファーストフード店から「無価値」なにおいが
排気ガスにまぎれて飛んでくる
交換価値はあって 貯蓄価値のない 俺のがまは
底から出る意見のやりばに戸惑っている
b.
ひらがななら平仮名詩 カタカナなら片仮名詩
それじゃ性癖だったら性癖詩かなあ と僕
僕のアイドルは注意する そんなことないよ
よっちゃんが書いたものは よっちゃん詩だよと言う
ぬけぬけと 程度の幸せを食べつづけやがる
僕は今 周り全ての悪要素に恐れ 身をかためて
縁日の型抜きみたいに世界から見えなくなっている
性癖は性癖詩でなく 正義でありたかったが
-続き-
c.
人に笑顔を売って 頼る木がない ちなみに
あいだみつをの 商業指向にかなわない 子犬のごとく
俺は吠える 嫌いだ 嫌いだから俺は買わない
d.
何を涙しているんだ
e.
カメラに笑顔で写らない奴が 俺の前では泣く
いくつも飛んで話す 唐突さに俺が驚くと
すぐに
裏切られたかのような顔をする
そしていつも 穴がみえる
氷の穴 氷のかんざし
そして氷の手品
君は、僕には見えないものが見えている、そんな気がした。
見つめる。その瞳ごしに、どんなふうに映る、風景は?
きっと現実感が無いんだろうな、と思った。なんとはなしに。
だって君の目は不思議に淡い色をしていたから。
僕は、いつだって君の世界を知りたかった。感じたかった。
突き出た空にダイブ。
呆れているのか、それとも惚けているみたいな顔で、
笑った、風に見えた。そのとき。
今は、あの雲よりも遠い虹。
/////////////////////////////////////////////
過去の人の瞳はロマンスそのものだから、形容。
最近の自分がうそつきだと知れば、もう一度形容。
/////////////////////////////////////////////
否定することが癖になったから、甘味が欲しくなっていた。
実際、僕は君と2回くらいしか話したことはないし、
君が実生活の中でどれくらい
汚いことを平気でするかなんて、考えたこともない。
今は砂糖漬けになっていた君の偶像を胸に抱えつつ、
過去の写真になった君の正体を目の当たりにして、一日が苦い。
なんにもないってこと
それはなんでもありってこと
きみのいきたいばしょにどこでもいける
88 :
山崎渉:03/05/22 03:08 ID:R3rNNKvM
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
89 :
山崎渉:03/05/28 11:12 ID:91alohpq
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
「植物が枯れる」(ソナチネ『フェア−』より)
目と鼻の先のような俺とあなたは
湿っぽく 誰も好んで来ないレストラントに構え
今すぐにでも壊せるほどもろく 優柔不断な
ガラス製品越しに向かい合う
無数のルールに囲われた 俺たちの暮らしは
ぬるくてはがゆい優しさに埋もれて
世界中の植物も 息ができない
トレヴィの泉って知ってる?
雪祭りに行きたい。
江ノ島の海は綺麗だね。
投じては沈み またすぐ後に 投じては沈む
引力には逆らえずに 最期をとげる言葉の石
軽妙で乾燥したこのリズムに 鼓動が乗り
じれったい埒が 昔の世界に帰ってゆく
レストラントには灯がともり
俺たちの気流は乱れ 曇ったので席をたつ
過去一度 これが別れにつながるんだと直感して
植物の枯れた葉を 名前もなく撫でた
嬉しいことが悲しいことに成り果て
辛いことがたやすい笑いに変わる こうして俺たちの
触れれば壊れるガラスに 息を吹き込んで
ガラスの中の俺たちができるよ
(続き)
目と鼻の先のような俺とあなたは
どこにいても いつ見ても同じように枯れた葉や茎に
同じような優しさで話し掛けて 日が暮れる
分かっていて 日が暮れる
無数のルールに囲われた 俺たちの暮らしは
ぬるくてはがゆい優しさに埋もれて
世界中の植物も息ができない
好きな人ができたよ。
ごめんなさい。
なんで何も言わないの。
/////////////////////////////////////////////////
もうすぐにでも歌が始まる
始めはスローテンポなんだけど 皆の気をひきつけて
一気に爆発するんだ
/////////////////////////////////////////////////
「プレゼンテーション技法」
3と5で割れて2で割れない数が俺たちの故郷。
今は家に帰ったあと<家>に帰り、
切ない思いだけで手紙が届くかもしれないなどと、
空想の怪物を心のなかでつちかって。
くらえ、俺の詩を。
アイデンティティがない以上、俺の体は痛点だらけだ。
痛みに疼く顔を見てせせらいでりゃいいさ。
エンジニアの資格を得た今の俺に許せるものはない。
適当に嘆いていれば、詩のひとつやふたつ書けるんだろう?
見抜いてやるよ。
そんな詩は、8000億年後の太陽の死を予見していない。
何もお前だけが死ぬわけじゃない。
せめて、摘み取って見せろよ。お前の解脱を。
“歴史”が一教科になるおめでたい道を通ってしまったお前も俺も、
もともと持っているプリズムは似たり寄ったりだ。
だからせめて、摘み取って見せろよ。
93 :
山崎 渉:03/07/12 11:48 ID:Gu5iF5xl
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
94 :
山崎 渉:03/07/15 11:55 ID:91J1lTCd
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
ハッキリ言ってアメリカなどの多民族国家では黒人の方がアジア人よりもずっと立場は上だよ。
貧弱で弱弱しく、アグレッシブさに欠け、醜いアジア人は黒人のストレス解消のいい的。
黒人は有名スポーツ選手、ミュージシャンを多数輩出してるし、アジア人はかなり彼らに見下されている。
(黒人は白人には頭があがらないため日系料理天などの日本人店員相手に威張り散らしてストレス解消する。
また、日本女はすぐヤラせてくれる肉便器としてとおっている。
「○ドルでどうだ?(俺を買え)」と逆売春を持ちかける黒人男性も多い。)
彼らの見ていないところでこそこそ陰口しか叩けない日本人は滑稽。
96 :
山崎 渉:03/08/02 01:34 ID:GCypsXvY
(^^)
97 :
山崎 渉:03/08/15 13:48 ID:jFO+cPAl
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
d(゚∀゚∀゚∀゚)b ブヒャヒャヒャヒャ
d(゚∀゚∀゚∀゚)b ブヒャヒャヒャヒャ
100 d(゚∀゚∀゚∀゚)b ブヒャヒャヒャヒャ
「スイッチ」
分かっている と言われて 何をしたらいい?
太陽の死は 分かっている 僕達は動けない
本当でも嘘でもないことを重ね着していけば その重さだけで
星の中核にもう飛び込める アトモスフェアは常に
誰かが作るものだから さして魅力も感じない
頭皮と肩に降りかかる夏の白雪 雨は急いても教えない
好きだといえる人の角度と同じ角度で傾く背中
君は?と聞かれて一点を見つめていた
だまされて困憊 欲求が音を吸い込んで吐き続ける
見たくないシーンが来たら すぐにでもスイッチを押してやればいい
不完全でも すっかり表情を変えて僕達に迫る
102 :
山崎 渉:03/08/31 14:02 ID:YiMkGmed
「残り火・ネゴ」
覚えておくんだ
俺は お前の静・動を開け放つために呼吸してるんじゃ
ない 覚えておくんだ
庭に咲いた小さい土の その芽吹きを盗み取り
スポットライトをがちゃがちゃと
いじくりまわす お前じゃない
結論に辿り着かないように 彗星が各々の進路を
切り詰めて切り詰めて戻す
長い周期にそれを繰り返す 繰り返す夜に
お前の静は 自身が見ることになる もう片方は
彗星の残り火を写真に収めて
過去が生きていたなどと 過去に収めているうち
覚えておくんだ
俺は お前の動から目を反らしているんじゃ
ない 形はいつも
崩れたときの もとの幻に居座る
ステイの名から もう一度盗んだ芽吹きを 埋めなおし
お前の電照を お前の残り火を見ることだ
「ちくちく」
見えているものの本質を探るターゲットが 君のような女の子であることを
光栄に思います
君が時々嘘をついているのも分かります
僕自身 君に最初の嘘をついてから久しい 距離と言うのは
耳元に発したことの間にあるのではないけれど
自分達がどこまでもひとりであることに気付かされるのは (遊女)
いつの森でも寂しいものです
“告白すれば良いじゃない?”でもなく 立たされた窓辺に薄らかな笑顔の
君やその他僕の愛する女性(像)がいると 化けてしまう僕は
写真を見ると決心に鈍り 形にとどまれば財布を出す
“あきれた”Tちゃん
逃げ出せなくなった泥詩の穴をすぼめ 過去の偉人の一行達で
寝室を構えTちゃんを誘い込む 君への嘘が増える音がします
Tちゃんのボタンが外れる音と似ていて 僕はまたおびえる
「あこがれ」
不安を隠せない 午後の魔物たち
会議の後の
静寂の中で よせてはかえす臭いつきの波
外線電話の丁重な受け答えを まほろば
僕の遠目から追い出し
となりの窓にそびえる ああ重工会社のビルよ
僕もここで一人の息吹を
多くの死から かすめとるよ
嫌われると苦しいのに 急な気遣いに多くの死は
もがれて触られて あこがれになることもついに叶わず
恐れをなして 逃げ出すよ 夜に 逃げ出すよ
価値観
フレーズからこまごまと あなたの態度が見えて
邪魔で
仕方がない かつてはそういう色つやの限度にも
目を潤ませてしゃぶりついていたけれど
今の感動は細長い 冗長な冗長な息吹き
多くの死から 多くの4足歩行の死から
かすめとる息吹だ 解せんと言うなよ 僕は
愛くるしさの煙の中で 物も言えず
洋菓子に口をふくらませるような青年期を
送りたくはない (同意)重工会社のビルよ
僕もここで一人の息吹を
多くのしから かすめとり また
誰が喜ぶかも分かっていない 目的のない
タイピングに向かうよ
感情なんてのは、煩わしいものでしかなくてさ、
不必要なんだよ。
だからこの機械も言葉も、無くなってしまえばいいと、思った。
死にたいと思ったことはいっぺんもないけど、
いっそ消えたいと思ったことなら沢山ある。
どうかあなたの心から私を消して。
左手首の、邪魔な色ばかりが増えていく、
どうしても消えなくて、その黴に蝕まれていくという悪夢。
失礼します。
『邂逅記念』
どうしてくれるんですか。
今この瞬間までちゃんと忘れてたのに。
平穏で退屈な毎日をちゃんと送ってたのに。
ほら、もう思い出せない。
一秒前の空気の色も匂いも温度も。
アナタの言葉で世界が埋まる。
世界の全てが熱を帯びる。
アノトキと同じ鮮明さでワタシに迫ってくる光の束、
そっと音もなく息すらころして
だから消えないで
どうしてアナタの言葉は時を経て尚一層激しく
ワタシの心を揺さぶるんですか。
圧倒的な存在感、無防備に横たわる言葉の束。
効率の悪い感情変換じゃ絶対に追いつけない、
無視されて砕け散って心臓が止まる。
心臓が止まる。
『告白(あるいは浴室における彼女の回想)』
入水自殺は多分俺に向かない。
水底で目を開いても何も見えやしない。
そもそも裸眼で0.01、水中だろうが空中だろうが眼鏡を掛けなきゃ何も見えない。
自分の指すらぼやける様が健全な視力の奴に想像できてたまるか。
「きれいな指ですね。」
深く通る彼女の声。意外に低くて吃驚したんだ。
その時確か俺は何も返せなかった。出会ったときから既にふがいなかった。
さすがは俺。笑うな俺。
「悲しいときには泣かないと、心が死んでしまいますよ。」
ありがちなな言葉でも、彼女が言うなら悪くない。
いつまで。一体いつまでこうしてりゃいい。
息が吸いたい、でもまだだめだ。浴槽から出たところで俺は息を吸えない。
悲しいから泣いてみる。俺の目からちゃんと水は出てるか?
確認するのは彼女だ。赤ん坊のようにゆっくりと手を伸ばし
俺の頬に触れるのは彼女だ。俺の目尻を拭うのは彼女だ。
「あなたと会ってからずっと、目が見えたらいいのにって、そればっかり。」
水中で溶け出す涙。浴槽から出たところで俺は何も見えない。
見たいものももう無いから、別にどうでもいいけど。
(君が笑うと呼吸がほどけた。穏やかにひとを好きになったのは、誓って君が初めてです。)
>>106 感情と論理とをバランスで教えない先生と
だからといって論理を捨てる仲間がいくらでもいた
かまちも こっこも純粋に見える
消えたいことから 消失点から
書くことを始めたいよ
>>107 好きな人でも嫌いな人でも印象に残る人の言葉が
束になって見えるのは分かる気がします。
効率の悪い感情変換
が好きです。でも「効率の悪い感情変換」なんて
言い当てられるようなひとなら
「退屈な毎日」なんて送らないはずです。鬱積の日々だと思う。
それをさらっと退屈と言い切るのならその前置きを読みたい。
空行でもいい。
>>110 有り難うございます。勉強になります。
ここの修行みたいな空気が好きでお邪魔してしまいました。
無責任ですが、覗かせてください。そして書き込ませてください。
それでは失礼します。
『聖徒』
講堂の二階席から聖書を落とした罪は重かった。
凄まじい轟音に舞台の上で説教者までが一瞬止まった。
二階からでも落下地点の床が抜けたのが分かった。
そうか、聖書は重かったのか。
あとで生徒指導に呼びつけられたので手が滑ったと答えた。
それでもがなり声が止みそうになかったので、緩慢な動作で聖書にくちづけた。
生徒指導がゴミでも見るような目つきをしたので
聖句を百辺書いて提出しますと言って勝手に退室した。
十一のとき屋根裏部屋で見つけた聖書は版が古くて酷い日本語だったが、
殆ど理解できない日本語でも何故か読み切ってしまった。
黙示録の次に好きなのが伝道の書だった。新版の聖書ではコヘレトの言葉と訳されていた。
たとい人は百人の子をもうけ、また命長く、そのよわいの日が多くても、
その心が幸福に満足せず、また葬られることがなければ、わたしは言う、
流産の子はその人にまさると。
これはむなしく来て、暗やみの中に去って行き、その名は暗やみにおおわれる。
またこれは日を見ず、物を知らない。けれどもこれは彼よりも安らかである。
たとい彼は千年に倍するほど生きても幸福を見ない。
みな一つ所に行くのではないか。
113 :
続き:04/01/30 12:20 ID:qnmYYwN5
コヘレトは知っていたのだろうか。
ラムネ水の炭酸ようにふつふつと湧き上がる怒りを、
熱い焼き鏝を何度も何度も押しつけられるように屈辱的な怒りを、
瓶の底に溜まっていく澱のように静かな静かな怒りを、コヘレトは
知っていたのだろうか。
聖句の写生は屋上でやろう。昨日女生徒が飛び降りた屋上。
もう一度聖書にくちづけると、かすかに土のにおいがした。
『天国製』
痛みが少ないときにはまず手始めに日記でも読み直そう
過去の自分を恥ずかしがって 身悶えしながら読み直そう
ギブアップしたら次は紅茶、沸騰する直前の湯で淹れよう
おなかがすいたらトップスのケーキ
家に無かったらそうだな、フレンチトーストでも焼けば良いよ
幸せな午後のまどろみに、洗濯物の白がはためく。
これが最後、これが最後と念じて淹れる紅茶はいつも苦い
泣けない子どもは決まってひとりあそびが上手だ
洗濯物を畳むのは決まって私の仕事だ
傾いたきんいろの日差しに目が眩むのは仕方のないこと。
幸せな午後のまどろみは完璧です。あなたがいないことを除いて。
「自分・未来の不安」
真面目にとりあうと 笑われるよと 女友達は
口を揃えてからかっていた
(そんなことは実際にはないけれど)
勇気を振り絞れば この先の俺の面子が立つんだ
分かったところで人間のにおいは
きついな 爆笑の渦
読書の虫としてその子は 嫌われているとか
そういうわけではなかったが
(よく裕也と喋って笑っていたな)
窓の外を見る目が違った 俺にはそう見えた
たがえば そうやって本から虫だけを噛みくだし
軽い調子の平たい野郎に話し掛けて
自分を地上に引き戻した 俺にはそう見えた
話を飲み込むとその子は だから何かという目で
窓の外のように俺を見ていた
(ほらね とせせらう女友達 きついな)
わかっちゃないよ
窓の外に俺を見ていたんだ 甘酸っぱい恋の形を
奪いたいわけじゃない いいよ
>>115 批評って出来ないのでただの感想なのですが、
タイトルと内容の繋がりが気になりました。
あと、最後の連の「いいよ」というのは
俺を見ていても「いいよ」ということなのでしょうか。
何か不思議な感じがしました。
…失礼しました。
>>115 批評って出来ないのでただの感想なのですが、
タイトルと内容の繋がりが気になりました。
あと、最後の連の「いいよ」というのは
俺を見ていても「いいよ」ということなのでしょうか。
何か不思議な感じがしました。
…失礼しました。
うわ、二回書き込んでました。ごめんなさい。
『深海に沈む声』
サチ、君が悲しむから、僕は生まれた。
潮の匂いがする風、白い砂浜で君が微笑む。
もう少しで完成される幸福を壊さぬように
音も光も無い世界でひっそりと僕は生まれた。
羊水が干上がりかわく、辛い辛い日々。
伝えられない言葉にも意味や理由はあるのだろうか。
暗い暗い海の底、宿された胎について君は何も考えない。
考えないから存在しない。
かわいそう、と君が言った。
伝えられない言葉にも意味や理由はあるのだろうか。
愛玩を夢見て眠る、静かな静かな日々。
サチ、君が悲しむから、僕は確かに生まれたのに。
『メタモルフォーゼ』
価値観の違いを嘆く君は電子レンジの中で
ありふれた旋律を温めている途中
僕の精製した新しい悲しみはすぐさま風呂場の排水溝へ
吸い込まれ 浄化され やがて大いなる悲しみの源へと還る
食い違いを避けるにはまず言葉、口を開けど
君の目は涙 言葉はふるえて破裂する
欲望はいつでも部屋の隅で口を開けて待っているが
目を合わせないなら大丈夫 理性の管制下で
焼き切れた神経をちぐはぐに縫いつけながら
思い描くのは蝶 蛹の堅い背が割れそろそろと
這い出るのは柔らかな蝶 湿った羽を広げる
触覚をくねらせながら 見る夢は
いつだって青空・蓮華の花・落下する未来
保守。
「境界線」
薄気味悪い断定語調の後に 舌にのこるほのかな苦味
そんなものを楽しむ上流階級を 薄型テレビの奥で見た
とりあえず僕は 僕の想像が誤解していると知っていて
約束してしまった手前の淡い夕日なのに 未だ信じて歩いて帰る
嘘でもいいからといって 付き合いを通じて 荷物が増えることに
なんの後悔もしていないフィクションを 実話でつくった
感情は語りやすいようにできていない 未だロマンチスト達の
薄型クチビルの奥に潜んでいる 哀れなつぼみだ
僕がユウちゃんを好きなように ユウちゃんも僕を好きで
ただ人類が平和であれば良いなどと ロングロング縄でくくるのだ
ああ未曾有の境界線よ 僕が言いたかった言葉よ 降りて来い
ユウちゃんの言葉が詰まって
いつも集って覗きみていたロンサムワーズは出てこない
だから未曾有の境界線よ ユウちゃんの詰まった怒りよ 降りて来い
薄気味悪い断定語調の後は 実は虚無感しかなかったので
液晶の1枚上手な色染めを 肌で感じるんだよ
(ユウちゃんの 形の良いクチビルがしまる)
>120 ありがとう。
「小さい個人なのにビッグクランチを考えるから」
思い立ったこと ふと 作ることで差別化 Aと非A
でも生きる証 証というか歌 ほしがっている(特に若いうちだから?)
結局人類も地球もこの銀河も 何にもならない ところで
明日や来月、来年のことなどを計りまくってゲームは楽しく進行中だ
なあや 生きることをペンに書き付けないで 謳歌することに決めた
実感とは センスとは おそらくこの部屋ではなくて、
路上のほこりくさい 轍に見出すほうが 妥当だ 見えていることが
聞こえていることが 俺達の時間で
こうして言葉の房に閉じ込められる 頭を使うことが俺達の実感で
センスから生まれてオリジナリティがないと言われて でも俺達の実感だ
なあや 嘘を信じて欲しいわけじゃないから
五感をカラカゼにさらして外にでることにしよう
>>119 日常物からなまものが出てくる。それが感情に重なる。
動いていると思います。情景が。
僕の行動も君の行動も電化製品を通して「物語」のようになり、紙のようになり
そこから破けて(言葉が破裂して)感情(理性の管理下のもの)が出てくる。
湿った蝶が、いかにも外気を浴びていない内なる部分をさらけ出していて好きです。
最後の一行のようなイメージの跳躍は、はっきりとテーマに結びついたほうが
読みやすいのかもしれない。(僕もこういうの好きですけど。)
かこえよ
見るにたえない汚物は 非同一化です
精密な職人技だって日本は世界に誇れます 縄をない 籠をゆい
ぐらつきながらも植えた思想を その泥付きの長靴を見ずに
あっけない愚鈍のつばで吐き捨てる暴挙を
かこえよ
自分からやってみないと分からないものですがねえ。
かこえよじゃなくて名乗れよでもありか。
死にたいという電話がかかってきて
俺だって死にたいくらい大変だよというと
張り合っていつしか馬鹿馬鹿しくなり
笑い転げる
若いって素晴らしいと思っていたら
急に死が怖くなった
茶碗が転がっていくように 時間が転がり
今まで見向きもしなかった石が口を尖らせてしゃべりだし
知人はすべて俯いてしまう
どうすれば勇気になるのか
どうすれば今より先を見据えられるのか
過去はどうして甘く幸せに見えるのか
それなら死にたい すぐに刃物は用意できる
でもその前に電話がしたい