ちょっとずつ、ちょっとずつで わかってくるんだ
少しの視界から思い描いた 失明を
湿気と 空からの耳につながるものとに置き換えてみたり
それでも何か感じられなくなったら なんて
世界は
愛おしくおもえてくるのでしょうか、私に
どうして。
陽光の下に。
頭の脳のしわのいっぽんいっぽんがぐるぐる、ぐるぐるしてる忘れられぬ詩に。
穏やかな気持ちに。静謐な環境に。
価値重き瞬間というものに。
思い出なんてもんじゃない、記憶探知機
まるで太陽で出来た写真
眩しいように真っ白だったり
夢を閉ざすような真っ黒だったり
カタカタ、かたかた、ポンコツが
らせん状のその日時々のエンジンを備えるように
いつといういつかを想定するたび
私は
詩を
綴るのです
恐らくはきっと、
詩であろうものを