命がけで詩を批評するスレ 二番塚

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901クロラ ◆oNwpnhIJYU :03/04/13 10:55 ID:mludiX2V
久しぶりに。

------------------------
(タイトルなし)

 ひとの居ない小さな道で
 猿に出逢うと
 私はまるで、背が少しずつ、縮んでいくみたいで
 猿の瞳を見つめてしまうと
 いつの間にかアスファルトのでこぼこの段差に足を捕られてしまいそうで

 昨日食べたものの中に
 薄緑色のアイスキャンディーがあったということが
 その堅さとか、匂いとかが
 マンホールの丸さに似ているということ

 などが、私の瞳を覗き込む猿の瞳に映っている私の
 瞳の中の猿にはすべて見通されていることだろう、と

 しかし、猿が交通事故に遭って
 赤黒い目印に変わってしまうことなどは
 空想から一歩も外へ飛び出していかないので
 私はまるで、ひとの居ない、小さな部屋に居るように、安心して
 誰も居ない、小さな部屋を覗いているビデオカメラのレンズように安心しているんだ!
902東京Benn大津:03/04/15 04:20 ID:EgmIVCVk
<惨事>
1:オレ詞かいてます
2:Fly me to the moon
3:眠れない人が誰かに伝えたい
4:0時〜5時
5:いつ、どこで、誰が
6:言いたい事だけをイって
7:直感で消えない咳をしても=Sympathy=
8:このスレのコテハンさん狂人に月評価してage
9:酔っ払いこの「アクム」の■赤■黒■
10:素人も意味不明を詩で表現してほしいんです
11:ふと心に浮かんだレトリック
12:命懸けでまた会う日まで恐縮です
903のり:03/04/15 04:25 ID:lOYMkGUy
  「幸せ」

今日、花を見つけたよ。
今日、「好きだ」って言って貰えた。
今日、あなたがそこにいた。
今日、あなたが笑っていた。
本当に幸せだよ。

幸せを見つけるとき、そこに一杯哀しみもあった。
今も心の奥に哀しみがあるんだ。
だから、幸せが見えたんだね。

明日もまた、哀しいことがあるかも知れないね。
でも、今日の幸せが心の奥にきっとあるね。
あなたがそこにいた幸せが。

904白鑞金 ◆XQOqpD8gDY :03/04/15 04:37 ID:ZKWFW8y6
>>902
>2:Fly me to the moon
スレ主の白鑞金といいます。「惨事」と題された中、2番目に上げられた理由
など説明願えればありがたいのですが。列挙という形では、少々困惑を感じて
しまいました。
905あぼーん:03/04/15 04:44 ID:xPrmi5dG
あぼーん
906東京Benn大津:03/04/15 04:48 ID:EgmIVCVk
約40分前時点に於ける、当板アクセスの際の状態を自然主義的に
列挙したまでであり、他意はございません。
907名前はいらない:03/04/15 04:54 ID:lLvI4o0/
908堕天使:03/04/16 12:36 ID:sqH0UZea
909sawatari:03/04/16 17:18 ID:Tad0xKiv
念願のHPが出来つつあります。一度着てみてください。
http://www.h3.dion.ne.jp/~sawatari/index.html
910名前はいらない:03/04/18 00:22 ID:Rv/bkbky
age
911名前が欲しい:03/04/19 00:49 ID:S46OyG/q
普遍の真理を詠った詩に共感
美しい単語の配列に感動
ほろ酔い機嫌の天才達に夢中
沸騰点の低い心を持つ幸せ
912白鑞金 ◆XQOqpD8gDY :03/04/19 00:58 ID:jcVE3VG1
>>911
>沸騰点の低い心を持つ幸せ→臨界点へ控えめな心で幸せ
913Pork:03/04/19 21:48 ID:jx89tdOr
>>812

ある主の空気を作る事には成功していると思います。
しかし短いなかでも、場面が大地であったり海であったり
行数を使わないだけに曖昧さは困惑を生むでしょう。
あるいは荒波が一つの比喩であったとしても。
また、これは感性によって違ってきますので一概には
言えないのですが情感をまねく語が登場しないように思います。
むしろ情感を感じた事実を語として表現しているように
思われます。
914Pork:03/04/19 21:49 ID:jx89tdOr
>>813

味がありますね。
しかし緩急がないのは難しいのではないでしょうか。
起承転結の類いがないという事はある種のリスクです。
新しい定型を生み出そうとしているともいえるでしょう。

現実味のある語を選んで使用しているようですが
冷静に計算すると十年で二十四回ほど行方不明に
なるという事はかなり幻想的なはずです。
なにか私が誤解をしているような気もします。
しかしその幻想を感じさせるものが欲しいです。
915Pork:03/04/19 21:49 ID:jx89tdOr
>>814
その表現のスタイルには罪はないです。
語彙も豊富なようです。

しかし時間と空間の不明確さが気になりました。
郷愁は一般的に遠くにあって思うものですが
実際に母校の庭に立っているように読めます。

また、そこを旅立っていた事ですとか
その先の展開についても書いていますが
この表現対象の切り替えが明確ではないため
これもまた伝えたい事を、ポイントが不明確に
なっています。
916山崎渉:03/04/20 01:32 ID:tQHi8HIt
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
917やきそば:03/04/20 01:52 ID:jvpYvmjz
>>914
む〜、深い。
ありがとう。また、よろしく。
918やきそば:03/04/20 01:58 ID:jvpYvmjz
さっそく、次。 新作。

実際、唄書きなので、基本的に、歌詞の形になっておりますが、
そこらへんは、自由に鑑賞して下さい。

よろしくお願い。


    〜春の雨の後〜

ちぎれてった雲が ようやく陽に光る
ぬるく頬を湿らす 風が横切る
春の雨の後に 僕は少し ニタリ
体を斜めにして 十字路を蹴った

夕べの風に 花は吹き散ったか
水たまりに捨てられた 冬のアドレス  
春の雨の後に 僕は少し ニタリ
軽くなった踵が 帰ろうと言った

春の雨の後に 僕は少し ニタリ
軽くなった踵が 帰ろうと言った…
919名前はいらない:03/04/20 02:35 ID:mVYOsuJ3

お前が格好いいと思っている言葉を
お前は面と向かって人に吐いたことがない
そもそもお前は誰かと話したことがない
相手の方を見ながら、独り言を繰り返しているだけだ
920採点:03/04/20 16:53 ID:Q5/01OLw
>>851,>>919,>>341,>>596,>>584の詩の批評求む。
自分ばかり採点するのも何だし。
921Pork:03/04/20 17:14 ID:vEVaGGkL
>>920

うん。批評家が少ないのは寂しい事だよね。
922非常勤:03/04/20 17:29 ID:+tvERSjO
>>921
此れまで、再三のご批評、thanksです。
ついに卒業も見え始めましたが、Pork主任のスレッド
第3楽章の立上がりを見て安心しています。
私も昨秋来の皆さんの作品やResを読み直させて貰い、
笑ったり、愚考を巡らせている所です。
923特になし:03/04/22 05:39 ID:Ab2YBrIZ
>>851『歌を歌おう』
【構成】
L1:呼びかけ
L2:歌声♪
L3:状態、提案(不特定多数へ向けての?自らの内面へ向けての?)
L4:♪
L5:L6:状態、願望、、、
【印象】
詩全般の志向する所を一言に要約するなら、生命感の発露の言語的表出、とでもいうことになるのでしょうか。
生存してあらばこそ人は喜、怒、哀、楽、そのいちいちを言葉に託す生物であると。
こんな場面が思い出されました。
大学院へ籍を措いていた頃、朝、研究室の扉を開け、車座に着席するや否や、決まって
「ああ、今日も好い日だ。人生は何と素晴らしい。」
とひとり言つことの習慣化していた退官まぢかのProf.のいらした事を。
毎朝、耳にするにつけ、当惑を禁じ得ない私でした。額面どうりに受け止めて良いものか、反語的表現なのか、はたまた余人には推量し難い含蓄の秘められた言葉であるのか判断に苦しんだものでした。
類似の印象を、この作品から感じました。いわゆる「明るい詩」に触れるにつけ、多少の違和感を覚える厨房時代よりの私です。
生が、きらめき、飛翔するものであるとしたら、人はそこに自足する筈で、敢えて個の喜びを言語化する理由は何なのか、といった疑問です。
詩のOriginに就いて詳しい方のご意見を仰ぎたいものです。
924特になし:03/04/22 06:24 ID:Ab2YBrIZ
>>919
【構成】
L1:お前が
L2:お前は
L3:そもそもお前は
L4:相手の、、、だけだ
【印象】
上記、語りかけにより読者への挑発、詰問、問題提起を意図された作品かと読解しました。
L2:人に→異星人に
L3:お前は→人類は
・・・・と置き換えて読み返してみると、特別の破綻、問題提起のない、至極穏健な作品と言えはすまいか。
925Pork:03/04/26 21:10 ID:IXlq3PBe
>>821-822

長いのは苦手ですが、がんばってみます。

まず形而上的なものを扱っているようで
案外身近な事を主題としているようなので
そのつもりで見てゆきたいと思います。

まずobjetct達のふるまいがなにやら
ユーモラスに感じました。こここそ
抽象化が働いた部分なのでしょうが
それにもかかわらず彼らが
多彩な振る舞いをする所が面白いです。

おなじく多彩な暗喩が味わいがありますが
そのすべてが理解できるかといえばできません
でした。しかし、まあ、理解できれば良いという
物でもなし味わいが楽しめるのでよいかと思います。
そんなobjectも良いのではないですかね。
926ベラドンナ:03/04/26 23:34 ID:/+U0sGyu
18日遅れの赤子
3日きりの命
9人の尽きせぬ涙
生涯忘れ得ぬ名前

927思い出せない:03/04/27 05:16 ID:CPz52KH/
>>584「仏陀の声」
【構成】
L1:広義の形容
L2:同上
L3:否定vs否定:L4
L5〜:メッセージ、希望(読者へ向けての?作者の内面へ向けての?)
【印象】
以前>>569でも触れたのですが、旧スレより拝見し(ゼウス)(プロメテウス)(新国家ニューポリス)etc.といった語を作品世界を照らすためのアクセント、スパイスの類と心得ていました。
さしずめ、心理学の某流派の術語を緩用するならanimaを芸術家するためのanimus的用法とでもいった所でしょうか。
具体的には、こうした語が丁度、ひ弱な女の子が拳を振上げて何か強がりを主張している、といった印象でした。
作品の独特ではあっても、こじんまりとした世界が却って強調されてしまう、或いは意識的にそうしている、との感に捉えられていた従来でした。
(つづきあります)
PS.作中の宗教関係の用語に関しては云々出来る能力ありません。
ただ、漠然とカミハホトケニナイと思う許りの私です。
928思い出せない:03/04/27 06:16 ID:CPz52KH/
>>341「英雄と悲劇の復活」
【構成】、、、こんな見方をしてみました。
L1:<る>→<る>
L2:<ろ><ら><る>→<る>
L4:<り>→<る>
L5:<れ>→<れ>
、、、以下、略。
50音「ら」行を意識的に活用してリズム感を付与しようとの試みかと推察します。
これはreadingする事により納得できるように思えます。
【印象】
>>362でHPの紹介あり、作品への印象が変わって来ました。
この作品でも、ややもすれば表題として「或る愛の・・・」とか名付けたくなる様な所、
、、、至高の存在へ、地獄から、黄金の光、神風特攻隊のように、、、
つまり人間界の愛から抜出して、美の完成へ精神的な異次元へ到達する為の過程、
一種、霊性獲得の為の物語とそれに伴う悲劇、といった所なのでしょうか。
作中の語が表現の一素材というより、何か抽象的な目標それ自体を為しているといった印象です。
他、HP内の日記、俳諧等、大部の作品とあわせ連作の一環として読むと理解され易くなるのではないかと思われました。
しかし総体として、文字を記すことへの思い、丹念さ、一途さを感ぜざるを得なかった。
>>360同様、異論、反論、自注ほかございましたら、お願いします。
どうも、お粗末で申し訳ありませんでした。
929Pork:03/04/29 13:22 ID:Hh+2hIdN
>>823

孤独のようなものが一つのテーマとなっているように読めました。

特徴的なのは多くの場合には、こうしたテーマの場合には
孤独感が動機として書かれることが多いのに対して放置
されるというある種客観的な視点が強く出ている事でしょう。
その孤独の解消のために、ただ待つという姿は印象的ですね。
ただ象徴的な表現の積み重ねるあまり、わかり難くなっている
ことは否めず、どこかに確固たる立脚点を据えておいたほうが
印象的な表現も引き立つのではないかと思います。
930ひかる:03/04/29 17:45 ID:FCHmjPvF
「淫乱女とのセックスを目指して」



 僕はまだ童貞です
 そんな中 淫乱女 久美ちゃんと出会いました
 メールでラブコールの連続
 簡単に彼女を落としました 
 愛なんて幻想で女なんかクズだがセックスを楽しもう
 ああ 明日は彼女との初デート
 キスと抱擁は約束させられたがセックスまでいきそうだ
 だましてこの女をモノにしよう
 セックスがどんなものか味わってみよう
 美男子の女遊びの始まり....


  by ひかる (2003/4/29)
931ひかる:03/04/29 17:46 ID:FCHmjPvF
「コンドームはどこにある」
 


 見当たらない見当たらない
 コンドームが見当たらない
 僕は明日のセックスに期待してコンドームを探しているのに
 コンドームが見当たらない
 どこの薬局にもコンドームが見当たらない
 孕ませる訳にはいかないし でもセックスは初体験 やってみたいし
 中出し駄目なら顔かけ腹かけするわけにもいかないし
 だってせんずりするのは恥ずかしいじゃん
 コンドームよどこにある


   by ひかる (2003/4/29)


932白鑞金 ◆XQOqpD8gDY :03/04/29 20:30 ID:hzlGvlbE
>>930>>931
石橋を砕いて渡る気構えを。いつのまにかスケールが小さくなっているような
感じがします。大風呂敷は問題外として、発想に自在さ、豊かさ、楽しさを。
四畳半が流行れば四畳半を、ではけしてないと思いますよ。
933:03/04/29 22:31 ID:1IgSzJJ2
>>596あけさん
、、、にも批評のリクエストありますよ。
前、一度してたっけ?
934Pork:03/04/30 23:03 ID:/JDEKO7j
>>825

そう、しかし、だ・・・・。
それもまた一つのバリエーション、
ある種の不寛容のなのかも知れない、
涙に耽るひと時を許されぬかも知れぬと
そんな、憂慮を抱かせるのです。
世界の広さと難しさは、そんな不安を
含むほどなのでしょう。
それとも一つの皮肉なのでしょうか。
絶望を知るものにはあまりに真摯な
姿勢でまぶしいほどなのです。
935名前はいらない:03/05/01 16:10 ID:2xixgph8
彼が商売を再開する日
きっと渋谷には長い行列が出来るだろう
僕らは雨がふっているのを見るのが好きだからその日はきっと雨がふっているだろう
その光景はきっとたいして壮観で警官はなんと間違えるだろう
警官を馬鹿にすることはこの世で1番面白い

彼が商売を再開する日
ひさびさに僕らは愉快な気持ちになれるだろう
都内のさまざまな場所からさまざまな人間、学生、会社員、画家、主婦、工員、老人
なんかが集まり
粉やカプセル、葉なんかを大きく高く腕に掲げ空に見せ付けるだろう
そうして僕らの禁断症状は何か叫びながらゆっくり、あるいは性急に溶け始めるだろう

彼が商売を再開する日
僕らの靴紐がかまって貰いたそうに解けるが僕たちは誰も見ない
学校には教師しかいなくなる
電話なんか電話じゃなくなるんだ ひどく愉快だろう
彼は弱虫だから留置場ではきっと檻の中に入れなくって
母国の言葉で何か祈ったんだろう
「壁はなんの罪も犯さない、どんな壁も自由に」
僕らは彼のわからない言葉から運ばれてくるものが大好きだ
誕生日にもらったペットボトルや奥歯を大切そうに抱えながら
覚えるべき事は覚えたし あとはニコニコするだけ

彼が商売を再開する日
いなくなった君のお父さんがふらっとそこへ戻ってくる
僕らは夜じゃない
白い太陽なんだよ
936j’:03/05/02 16:40 ID:/v9RKVbg
937あけ:03/05/03 00:25 ID:/dpX87Go
す〜いすいすい
すいようび
あなたもよろこぶ
すいようび
938北条綱成 ◆WkC5FA63bs :03/05/03 14:30 ID:hrfQd7Pk
僕の詞も批評お願いします。たくさんあるので他の批評スレにも
分割して書き込みます。
939北条綱成 ◆WkC5FA63bs :03/05/03 14:30 ID:hrfQd7Pk
がんがん夢を育てたよ。
さなえちゃんが今日もかわいく見えたのも
そのせいなのかなあ。
必死に手を伸ばせば空を飛べる気がしたよ。
940北条綱成 ◆WkC5FA63bs :03/05/03 14:30 ID:hrfQd7Pk
ドラえもんってたくさんいると信じたい。
夢じゃないものもあるかな。
目をつぶしても見えないものがあるなら
心眼って何かな。
941北条綱成 ◆WkC5FA63bs :03/05/03 14:31 ID:hrfQd7Pk
歌を聴いてると歌詞を深読みしすぎて
いつも危ない想像をしてしまうね。
今日も土が茶色く見えた。
942名前はいらない:03/05/03 14:34 ID:3TPZNrq1
943名前はいらない:03/05/03 21:06 ID:1puz+Jbt
944Pork:03/05/03 23:31 ID:DN/qh350
>>826

恋愛詩が多いご時世、「僕たち」は少し誤解をしました。

で、問題の「キラキラ」です。
これが希望であるなら随分と立場が弱いと思いました。
最後の三行だけですから登場するのは。
まあ、些細といえばささいです。

どう読めたかという話をしますと、
欲望と出会いと好奇心と別れという
キーワード、そして人から人へ心移ろう
ことから、これもある種の恋愛詩であると
しかし随分と肉感的だと感じました。

そういう時代なのだと妙に納得しましたが
そうした情景を描くのならば、ストレートに
描出しても良いのではないでしょうか。
疑問も感じずに遍歴を表現しているにしても
掘り下げて、どういう欲望か、心の移ろいか
丁寧に書いてはどうでしょう。

ああ、でもマブシサに夢中なのかも知れませんね。
945Pork:03/05/04 00:10 ID:+lrqtmHS
ありゃ、リンクが多すぎたか・・・・


>>838

つまるところ、明示的な三角関係ではないのですね。
素直に感情を出していると思います。
欲をいうと動機をもう少し読んでみたいですね。

つまり鍵は「出てしまうと」どうなるかという点でしょうか。
そして出てしまう前に伝える事には、あなたにも困惑が
あるのではないのでしょうか。
946クロラ ◆oNwpnhIJYU :03/05/04 20:08 ID:2SxBY/wI
「竹」

 170センチメートルのてっぺんに立って
 きみはあたりを見回している
 電信柱にのぼったほうが用は済むと思うけれど
 気にいってくれたのならすごく嬉しい

 でも雨が降ると地面がぬかるんでしまって
 僕の足はだんだんと埋まってしまう
 なんだか140センチメートルになった気分
 でもこんな景色もだいぶ気に入っている

 やがて血液が冷えて黒ずんでしまうと
 まるで古くなった浴槽にこびり付いた
 水垢のように悪戯を感じさせない
 からだの奥深く、深く、深く、悪戯を隠している

 こうして病人のように顔まで埋まって
 眼球に直接張り付くものを
 「視界」と呼ぶのはどんな気分だろう
 頑強な竹の根が水道管を貫いているのが見える
947アビ:03/05/04 23:49 ID:r+ToCygW
このフチに立とうと云うのだ。筆や鎚の先が限りなく折れる仕組みを措いて向かい合う。
てのひらに一杯の火の根、水の種。
三つのわだちに、こうもりの耳やふくろうの眼が群がる。憧れたかったもの、果てたかっ
たものがおかしい。
傘を差す。あそびめが入って 排して、眠って 回って、身を研ぐ人の目盛りの影に、苦
い薬を添わせる。
黒のあぶくをたてたスープ。さじの吃水線で、にじんだ角や鋏がかち合っている。オモリ
には足りない。吹き溜まりからはるかに離れて。再度、振る舞いを違えよう。
誇らしげにしまわれる主人公たち。無内容で退屈なものに黙って忘れられない。なまぐさ
く息衝く。
鹵のような説法に、にわか月をからませる ほぐす。それから、双子の犠牲。
映画館は、ここではハナサレナイ乳売りのらっぱが響いて、壁を剥がされていく。先は坂。
どちらにもけばけばしい。
軸線と葉脈。魔法の代価を払ってください。
948名前はいらない:03/05/05 00:06 ID:QaC9vEAb
笑ってないのに
本当は
笑ってないのに
皆、自分を騙している事も
隠したくて
恥ずかしくて
誰にも
本当の自分なんて
見せられない
そうやって本当の自分を
隠してきた
傷つけてきた
失ってきた
誰にも
見せた事の無い
自分を
見て欲しかった
でもそれも
わがままかな
949名前はいらない:03/05/05 00:09 ID:uyLG18LD
勢いよく坂を駆け下りる
腕をぐんと横に伸ばし
くらえ
ラリアッーーーート
なぎ倒されろこどもたち
アスファルトに沈め
泣く隙は与えない

みんなそうなんだからみんな知ってる
狡猾さに知能が追いつかない可愛さが評価されることを知っている狡猾さを

人間社会の螺旋を切断しろ
一瞬の出来事だ
泣く隙は与えない
950Pork
>>839

ちょっとK.595を聞いてみました。
旋律が覚えられません。悲しい。

オペラではないですし旋律が複雑になるのも
当然かもしれません。

で、詩の方ですがなるほど似た印象を受けます。
語の調子とか流れとかですね。

感情的に非常にニュートラルな印象が面白いというか
興味深いです。所々に価値判断が出てきますが、
そうした部分でも既に結論が出ていて思い悩みが
見られません。こうした事も含めて理系的な感じがします。

モーツアルトにしては無骨な語が選ばれている事が
気になる点でしょうか。確かにそれはある種の複雑さを
生み出してはいますが、軽やかさに通じる成分も
欲しい所です。冷静な部分がそうなのかもしれませんが
やや種類が違うのではないかと思いました。