☆意味があって表現がある詩のスレ☆

市販されてるごく一般的なマジックを用いるため

うちで飼ってる亀のこうらへ『わ』と記しても
ワカメになるはずもなく

「つい先ほど頂いたばかり」

庭に出て木の下へ『わ』と記そうが
脇の下とか痒くなったりはせず

「社会人は清潔感がなきゃ」


そう断言した途端なぜかヒザを擦りむき

血液のにじむそこへ『わ』『わ』と２つ記して
チワワの愛らしさを脳裏に思い描いたら

「絆創膏を貼らないと」


そんなとき妹が鼻歌まじりでむかって来た　ちいさな檻を片手に


「終わりね」

予想外のセリフが耳へ滑り込み
マジックを妹に取り上げられ

俺は頬へ何か記された　自分の行動や妹の発言などから推理すれば『わ』か？

ワホホ　ホワホ　ホホワ


泡にになる運命をそこはかとなく感じる気が

兄は泡にになる？
泡に？

「こっちを見て、お兄ちゃん」


『ね』


差し出された手鏡に映る俺の頬にそれがあった

『ね』＋『あに』＝『姉に』


「俺を女にする気か？」
「私って言うの」