1 :
◆HZ3iPdF. :
私が言葉と念力の関係について、
考察しますが。考察するだけです。
しかも、私には真剣さが欠けています。
言葉もあまり知りません。私の予想では、
このスレは猛スピードで崩壊するでしょう。
ただし、目的はそこにあるかも知れないし、
目的などというものは、どこにも無いかもしれない。
どちらかというと、無いほうが楽チンであります。
仕方がない。さあ、始めよう。
2 :
名前はいらない:02/09/01 10:22 ID:JvKy5dcd
2げっとズサ
おわりますた
4 :
名前はいらない:02/09/01 10:25 ID:JvKy5dcd
これが即詩状態か…
>>4 おわらせたい。では終わらないんです。
おわりますた。で。終わります。これを念力といいます。(w
6 :
◆HZ3iPdF. :02/09/01 11:02 ID:MYaxWqkF
『無意味くんと不可能くん』
無意味くん、不可能くん
仲良くケンカしなさい
仲良くケンカするのが不可能なら
仲良くケンカするのが無意味なら
お前達、もう二度と近寄るな
お互い、二度と近寄るな
7げっと〜!!
\
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
η η '"'''"~""''"''''' ''
(○) (○) リ__リ
ヽ|〃 ヽ|〃 ノヘハヽヾ ''''~~"""''"'
│ノ*´ワ`)
ノリ つ つ
て ) _) ぴょんぴょん
⌒ヽ/⌒ヽ/⌒ ( /(/
8げっと〜!!
9 :
◆HZ3iPdF. :02/09/02 00:17 ID:uCju0Xwv
『通達』
本日10時15分以降、愛は禁止。違反した者には、
不安、猜疑心、嫉妬心、孤独、絶望、屈辱、幻覚、幻聴、破産、死
のいずれか、またはいくつか、あるいはすべて、を課す。以上。
おんが言葉と念力の関係について、 考察しますが。考察するだけです。
しかも、おんには真剣さが欠けています。 言葉もあまり知りません。
おんの予想では、 このスレは猛スピードで崩おやするずら。 ただし、
目的はそこにあるかも知れんし、 目的などというものは、
どこにも無いかもしれん。 どちらかというと、
無いほうが楽チンであります。 仕方がない。さあ、始めよう。
11 :
名前はいらない:02/09/02 19:03 ID:RyHuNVoK
『距離と角度』
「いいか、距離と角度、これが重要なんだ。距離だけでも、ダメ。
角度だけでも、ダメ。両方が重要なんだ」
俺は白衣を着た顔見知りの男に説明を始めた。最近よく会う男だ。
どういうわけか、白衣を着ている。名前…。名前はわからない。
「例えば、俺が剃刀だとする。そして、あんたが、手首だ。
いや、どちらでもいいんだが、そう、俺が手首で、あんたが
剃刀ということでもいいんだ。どちらでもいい」
白衣の男はゆっくりと何度もうなずいた。その様子が俺を安心させる。
いい感じの奴だ。相変わらず名前は思い出せないが。
12 :
名前はいらない:02/09/02 21:32 ID:r1Psatcm
愛を囁くときって
歴代、同じことばかり言ってるね。
13 :
◆HZ3iPdF. :02/09/02 23:07 ID:RyHuNVoK
『距離と角度』(続き)
「俺とあんたの距離が小さくなっても、それだけじゃ、全然危険じゃない。
手首である俺と、剃刀であるあんたとの距離がだな、いくら縮んでも、それは
危険とは言えないんだ。な、もうわかるよな、問題は距離だけじゃない。そう。
角度なんだよ、角度。俺とあんたの位置関係がだな、ある角度以上にならない
限り、危険とは言えないわけなんだ。な、わかるだろ?」
14 :
◆HZ3iPdF. :02/09/02 23:12 ID:RyHuNVoK
『距離と角度』(終わり)
男は大きくうなずき、俺の説明を100%理解してくれている様子がはっきりと
見てとれた。それは俺にとってこの上ない喜びだった。俺は、理解されている…。
手首である俺がこの剃刀に理解されている。俺はこの男になら、全てを話すこと
ができると確信した。この男になら…。
この剃刀に賭けてみよう。手首である俺は決心した。
15 :
◆HZ3iPdF. :02/09/03 20:43 ID:kD9vXBge
『幸せに飽きたら』@
幸せに飽きたら、僕のことを思い出してください。
安全な場所に飽きたら、僕のいる場所を思い出してください。
安部公房の出来損ない
でもこの板に溢れる糞詩よりはずっといい
17 :
◆HZ3iPdF. :02/09/04 22:43 ID:HGUa9okr
『幸せに飽きたら』A
もしも、そんなことはないというのなら、絶対ありえないというのなら、
僕のことは忘れてください。
僕に関する記憶はすべて、跡形も無く、真っ白に、消去してしまってください。
いやだぴょ〜ん。
あなたが心につけたキスマーク
ほらね、なんだか心が温かい
19 :
◆HZ3iPdF. :02/09/05 20:41 ID:sJFTNNTX
『無理解』
あなたの無理解が必要なのです。
どうか無理解ください。
あなたに理解されることは、
わたしにとって苦痛です。
わたしにとって暴力です。
わたしにとって拷問です。
だから、どうかお願いです。
もしもあなたに慈悲の心があるのなら、
無理解ください。
20 :
名前はいらない:02/09/05 20:46 ID:rAhwXaY1
安部公房って勲章嫌ってたね、なんでだろう、貰えばいいのに。
変な人
21 :
◆HZ3iPdF. :02/09/07 00:21 ID:S5h3imEQ
「勲章を拒んだ」ということが語られるという勲章。
22 :
◆HZ3iPdF. :02/09/07 12:44 ID:PtsUZkcM
『壊れます』
皆さん、私に注目してください。
今から、壊れます。
一瞬ですから、見逃さないでください。
ほら、そこを行くあなた、立ち止まって。
見なきゃ損ですよ。
めったに見れませんから。
一回しかやりませんよ。一回しか。
ほら、ほら、よそ見しないで、
いきますよ、一回だけですよ。
よく見てね、行きますよ。
良い企画であるッ!!
24 :
◆HZ3iPdF. :02/09/08 23:41 ID:dJ/bzHVl
地獄を設計したのは唯物論者に違いない。
25 :
◆HZ3iPdF. :02/09/10 23:35 ID:MfdGq1mW
『誰にも見つからない場所』@
あなたの神経と私の神経
あなたの神経の方が1本多い
だからあなたを信じます
はっきりいって、図太い・・・と。
27 :
◆HZ3iPdF. :02/09/11 19:18 ID:mClAxyG/
『誰にも見つからない場所』@(再)
あなたの神経と私の神経
あなたの神経の方が1本多い
だからあなたを信じます
28 :
◆HZ3iPdF. :02/09/11 19:21 ID:mClAxyG/
『誰にも見つからない場所』A
わたしの神経3本と
あなたの神経2本を
交換しませんか
29 :
◆HZ3iPdF. :02/09/11 23:12 ID:mClAxyG/
『誰にも見つからない場所』B
大丈夫です
誰にも見つからない場所に
隠しておきますから
30 :
◆HZ3iPdF. :02/09/11 23:32 ID:mClAxyG/
『誰にも見つからない場所』C
誰にも見つからない場所
それは、
31 :
◆HZ3iPdF. :02/09/11 23:34 ID:mClAxyG/
『誰にも見つからない場所』D
ここです
32 :
◆HZ3iPdF. :02/09/13 00:20 ID:fFvB/+Np
今の気分を数字で表すと
306182024
俺の気分は
854030911
34 :
◆HZ3iPdF. :02/09/14 14:38 ID:ZmBDKSZS
近頃私の頭が見当たらない。
35 :
◆HZ3iPdF. :02/09/15 22:35 ID:67NEEuel
近頃私の頭以外が見当たらない。
36 :
◆HZ3iPdF. :02/09/18 20:14 ID:fxenTT2C
『私の優しさ』
私の優しさは断崖絶壁の優しさ
私の優しさは孤立無援の優しさ
私の優しさは支離滅裂の優しさ
私の優しさは七転八倒の優しさ
私の優しさは自暴自棄の優しさ
私の優しさは抱腹絶倒の優しさ
暗黒を見つめる電波望遠鏡だけが
私の優しさを知っている
37 :
◆HZ3iPdF. :02/09/19 19:57 ID:yUWMTt59
『非常口』
あらゆるドアは非常口であるから、
すべてのドアには、大きく、はっきりと
「非常口」
の表示がなくてはならない。
これはすべてのドアの義務である。
「非常口」の表示のない、
不届きなドア達に対しては、
今すぐに開放という制裁が必要だ。
今すぐに、である。
38 :
名前はいらない:02/09/20 18:00 ID:KelpEGp8
39 :
名前はいらない:02/09/20 20:30 ID:eGs8enAI
迷惑だ。
40 :
名前はいらない:02/09/20 23:01 ID:D4mWvSSi
41 :
hh:02/09/21 10:04 ID:0+yKv7mA
42 :
名前はいらない:02/09/21 10:18 ID:0+yKv7mA
43 :
名前はいらない:02/09/21 10:46 ID:lKWTB6qb
さて、どうしてこのスレだけが、このように荒らされるのか?
44 :
即アポコギャル:02/09/21 10:51 ID:YqNegOZU
45 :
名前はいらない:02/09/21 11:02 ID:VGB+i23w
>>44 > 織 田 敏 憲
犯罪の温床を宣伝すんな。アホ。
46 :
名前はいらない:02/09/21 11:32 ID:yz7nO1fp
47 :
名前はいらない:02/09/23 22:54 ID:6DTfpLyo
ただ夜の風に 煙だけが流れる
ま、悪いことは言いません。あんたら2チャンネラーに代表される
下界の凡人連中には、ベートーヴェンの晩年の弦楽四重奏がちょうどよいです
から、そのあたりをお聴きなさい。
間違えても、ぼくやドビュッシーの作品は聴かないように。
豚・に・真珠・でございましょう、ファッハッハッハッ・・・・・
で、ぼくのホームページK.OKADAワールド
(URL;
http://debu1957.hp.infoseek.co.jp/)には
あんたら2チャネラーには似合わない私の傑作の音楽がついていますので、
ぜーーーーーったいに来ないで下さいね。
お・だ・ま・り、あたしを誰だと思ってるの? おそれ多くも、あ・た・し・よ。
お・だ・ま・り、あたしを誰だと思ってるの? おそれ多くも、あ・た・し・よ。
お・だ・ま・り、あたしを誰だと思ってるの? おそれ多くも、あ・た・し・よ。
お・だ・ま・り、あたしを誰だと思ってるの? おそれ多くも、あ・た・し・よ。
お・だ・ま・り、あたしを誰だと思ってるの? おそれ多くも、あ・た・し・よ。
51 :
山崎渉:03/01/19 14:00 ID:33JLtwpT
(^^)
有言実行プログラム作動中 欲求に忠実になれ 衝動に従い給え
若葉といつまでも… 若さを永遠に… 嘘っぱちなイミテイション
霧と雨につつまれた妖精達からエキスを抽出して媚薬作りを企んだが
邪念を込めて贈った花束と共にブラックホール逝き超特急へ吹っ飛ばされ
念力によって閉じ込められた 絶望の悲鳴は急ブレーキの音にかき消されたまま
test
学び舎に響くコールユーブンゲン
ノイズ混じりのチャイムが影踏み
銀杏並木の下に隠したのは記念碑
涙の行列には入りたくない
段階別に区分けされたヒヨコが
ニワトリに突付かれても鳴いていられたのは
自分みたいに白目のまま異端の言葉を発さないからだろう
清らかなピアノ線は既に切れた
別れの歌はただの口実で
君らは単に造花で胸を飾りたいだけなんだろう
さようなら君たち
さようなら先生
僕はとうに鉛のピストルでこの頭を貫いていたんだ
放課後の廊下の暗がりに倒れ込んだんだ
学び舎に響けコールユーブンゲン
昨日は垂直に落ちるツバメの夢
今日は君とガソリンかぶって心中の夢
楽しくて手を繋いで最期まで二人笑っていた
内臓まで 全てが灰に生まれ変わるまで
赤い車も一緒に燃やそう
口移したジンジャーエールの味を思い出そう
ステレオからは胎児の鼓動
走りゆく高速道路で寝起きのライオンが叫んでいるよ
これは幕開けにもならない絶望と渇望のモチーフ
全て焼けていく前に君の耳朶を噛んだ
炭化して崩れ逝く君の乾涸びた両目は
僕を睨みつけて夜の獣のように光った
手が剥がれ落ちて
明日の夢はライオンの夢
喉に胎児を詰まらせてジワジワ死んでいくのさ
君は隣町の古本屋でそんな物語を探している
高架下に向けて赤い花束を投げた後で
山に投げ捨てた
ゴミと一緒に
無垢で白くて柔らかなところ
思い出はたくさん
首から下にかけて
撫でたら血が出た本当に
まだ笑っていてくれるね
背後にうっすら冷ややかな
君の
月の明かりを浴びて一番光るのは
銀の車でも廃屋の割れガラスでもなく
君の剥かれた白目だろうね
この下に俺の体が眠るんだろうね
首筋 君に噛みつかれたところが
いまも鈍く熱いんだよ
地層深く潜ったところで
君を待とう君を待とう
ひぐらしにもなれない幼虫のままで
這い上がった空気は何モノにも変えられないというかい
それならば永遠に冷めない湯船におつかり
今 少し揺れたのは
ただのフラツキ
俺のせいなんかじゃないさ
たぶんね
春が来たら
眠ろうか
きっと
二度と起きないから
風が吹いたら
思い出そうか
君を
二度と逢えないから
花が咲いたら
散るだろうか
きっと
そういうサダメだから
生きていたら
笑っているだろうか
きっと
もしも の話だから
薄皮一枚で繋がっている
僕を笑っておくれよ
瀕死の金魚は
夏祭りの置き土産だよ
赤い一張羅で沈んでいる
僕を嘆かないでおくれよ
真摯な気持ちは
この死よりも本物だよ
薄紅色の花弁や
包み込むがくや
大勢のめしべに
取り囲まれたおしべ
この中では
季節が生まれて死んでいくだけだよ
しおれた顔色で笑っている
僕を見ないでおくれよ
老いも若きも芽吹いた息も
すべて車輪に轢かれて轍になるのさ
この下に僕の身体が眠っています
静かに眠らせていてください
あの
細い足首とか
触れられそうな吐息とか
もう思い出させないでください
この上に
どうか色鮮やかなプリムラを咲かせてください
上手に花開いたら
少しは誉めてやってください
空は
何色だったのか
分からなくなる程見上げていたいのです
そこでプリムラが額縁になってくれたら
僕はただの土くれになれるような気がするのです
どうか
お願いです
穴の準備は完了しました
あとは君に埋めて貰いたいのです
そして種を
蒔いて
鉛筆に弾を込めて引き金を一気に
銃口はどこに向けるか分かっているはずだ
サイレン
威嚇する猫
通りを走るHONDA
もう一度生まれ変わるなら
あれの排気口から産声を上げたい
「お」の段の発音で思いっきり叫びながら
深夜の街灯を点滅させたい
暗転
アンテナ
海を見に行こう
波に裸足を遊ばせながら
丸くて青いガラスの欠片を探そう
貝から本当に波の音がするのか検証しよう
どうでもいいことがしたい
ささやかな戯れがしたい
噂は噂のままにしておきたい
いっそこのまま飲み込まれてしまいたい
太陽が海に沈むまでここにいよう
自販機で炭酸飲料を買おう
なにも敷かずに座り込もう
君は体育座りで僕は足を投げ出して
いらない情報なんてほしくない
君が微笑んでいることだけが事実であってほしい
具体的とか言わないでほしい
終わるときには慰めないでほしい
アンテナが揺れて砂嵐
「春一番の音ってすごいのよ、電線が震えて泣いてるみたいなの」
君の大げさな身振りがブレ始めているのが
とても愛しくて悲しい
響く銃声はピアノ弾きにしか届かなかった
せめてモーツァルトのソナタを聴かせて
ここは身動きが取れなくて緩やかな羊水に包まれている
胎盤だ
この音楽が終わったら
俺は吐き出された胎児になる
緒が切れた
みんなサヨナラ
おかしいな
みんな何処に消えたんだろう
風が吹いて砂埃
涙目で見渡しても空は明灰色
電信柱のてっぺんとか
飛来するカラスの群とか
排気ガスとクラクション
放課後に聞こえた河原沿いのサクソフォン
とか
今日は何曜日?
時刻表は夢の中の話?
線路上の人身事故は話の種になる?
とか
おかしいな
始めから
みんなが何処かへ消えてしまうこと
知っていたつもりだったのに
おかしいな
涙目のまま雲が流れていくよ
久々test
気を取り直してtest
僕の背を押すいくつもの白い腕が
人ごみに紛れたふりをして
そこかしこに棲息している
だれに教わるでもなく
僕は目をそらす
左の胸で脈打つ臓器を口から取り出して
餌にでもしてやれば
むさぼるように弄んで
白い腕はやがて
真っ赤な舌に変わる
僕は
まだ温かい脳みその中で
その光景を焼き付けて
いつもの路上で眠るんだぁ
いくつかの幸せな休日を経て
すっかり怠け者になってしまった
気付くと何も残っていない
それはまぁよくある話
僕の名前を必要最低限の人にだけ知ってもらおう
僕の名前をその中で最重要な人に呼んでもらおう
そうすると
答えは見えているわけで
僕はそれを失った
だから無防備に両手を上げてあげよう
僕が笑っていた記憶の中で放棄したその武器で
心臓を貫いておくれ
顔と腹が笑うことを覚えているうちに
カタツムリのブルース
怖がりで痛がり
だからいつも
置いてけぼり
触覚に触れて
引っ込んじまった
僕の人差し指みたいに
うずまき殻はもろくて
躰はトロトロのネトネト
男だか女だか
道路の隅にいるお前
またここに帰ってきたときも
どうかそのままでいてくれよ
僕が紫陽花じゃなくてごめんな
意味もなくワルツ
屋上で寝そべって
階下の夢を見る
空想のヒーローが地面に倒れこんで最終話
つまるところ
もう支配は始まってるってことだ
誰もいない屋上
意味もなくワルツ
1 2 3で飛んで
ここよりも天国に近いところを目指す
そうだ
ときに天国ってやつは
落下して扉を開くものでもある
意味もなくワルツ
誰もいなくとも仮面のまま
影踏みでお相手をどうぞ
止まない音楽を聴いて
誰もいない屋上
階下の夢
落下地点は天国
ハローハロー
宇宙に呼びかける手を振ってもっと軽やかに
糸電話の先で僕は君の肖像画を紡いでしまう
ハローハロー
サイレントムービー観客はいつも僕一人だから
今現在の君と多少食い違ってもそれはご愛嬌
糸電話の向こう側
見えないのは
切れているから 遠くても繋がっているから
ハローハロー
応答してもしなくともいいさ手にとった中古の名作映画
どのセリフも一字一句違わず口ずさむよ ホラ
ハローハロー
ハローハロー
国王は杯を片手に言った
この国の夜明けである!
器楽隊よラッパを鳴らせ!
我が民よ祝福せよ!
双子の銀の鐘が鳴り
毎日広場では人々が歌い踊った
アコーディオンの鍵盤は休むことなく波打ち
踊り子たちは我を忘れて汗を流した
ほの暗い午後
「白線より内側へお入りください」
スピーカーはノイズ混じりに電車の到着を告げ
僕は不透明な背中の群に焦点を合わせて流れに従う
溜息が飽和したビーカーとして
或いは
愛想と高揚を沸騰させた三角フラスコとして
鞄の中にしまい込んだ折り畳み傘が
飴色の雲を知らないことは
とても不幸なことだ
ソノママツヅケテ… アイサツハイラナイ… ヨンデルコトヲ ツタエタクテ
灰色オキシゲンの粉塵が積もり
緑の土壌は季節はずれの冬になりすました
子供たちが無邪気に足跡をつけて回り
僕は窓辺で紅茶を飲みながらそれを眺めていた
香ばしく立ち込めた湯気が
グニャリと渦を巻いて
僕の鼻の穴に入り込み
嗚呼、しまった
僕の家も奴等に侵食されてしまっていたのか
気付いたころには
外で子供がはしゃいでいる
男の子と女の子だろう
彼らはいつ気付くのだろう
夜になっても呼びに来ない母親を探す頃には
愛しい人は皆サラサラとした銀の砂で
閉ざされた二人のままで
校舎の裏にある焼却炉は
長い間固く錠がしてあり
細長く伸びた煙突の先には
鉛の蓋がしてある
その隣の空家には
鼠の糞尿にまみれた畳が沈黙し
台所の錆び色ステンレスは
消えた主人の影を慕い続ける
常軌を逸した夜は
幼いあの子の頬を濡らし
そのまま瞬間冷凍させて
右回りの針に逆らい続ける
僕の右手にある石が見えるだろうか
これで君を映す鏡という鏡を砕いてみせよう
遠くで響く警笛
あれは嫌煙家を模したライターのようなもの
夕暮れ
徘徊するのも良いが
朝
夜明けは好きか
この路上からげらうぇい
安易な表現で破壊と闇を語るな
あの子の黒髪とかそんな感じ
擬似夢遊病
堕胎された胎児を模して這う深夜
こめかみを指差した満月が
熱狂的な支持者と化した午前2時
総勢1人の王国は鉄の揺りかごを居城とする
これより続く晩年を
僕は此処で迎え撃とうと思う
木漏れ日とは どこにあるのか
どこからか泰山木の香り
白の大輪
地中深く
根ざす
逆光を浴びながら見上げた私の友人は
かざした手の下で微かに口元を緩め
「ここに居るよ ここに居るよ ここに居るよ ここに居るよ」
僕はその暗号とも知れない同じ言葉の連なりを子守唄にして
深く
滑車が軋む音だけが風に馴染み
錆びた揺りかごは
寝息の中で願いと遂げた
総勢1人の王国は鉄の揺りかごを居城とする
これより続く晩年を
僕は此処で迎え撃とうと思う
木漏れ日とは どこにあるのか
知らず 泰山木の香り
白の大輪
地中深く
根ざす
逆光を浴びながら見上げた僕の友人は
眩しそうにかざした手の下で微かに口元を緩め
「ここに居るよ ここに居るよ ここに居るよ ここに居るよ」
「ここに居るよ ここに居るよ ここに居るよ」
「ここにいるよ ここに居るよ」
「ここに・・・」
僕はその暗号とも知れない同じ言葉の連なりを子守唄にして
深く
滑車が軋む音だけが風に馴染み
錆びた揺りかごは
寝息の中で願いと遂げた
ここに居るよ
どこからか 聞こえた
滑車が 鳴った
浅い眠りの中で
雨音が静かに感傷をノックした
深夜
逝き場をなくした野良犬が
濡れながら鳴く声がする
遠く
帰りを待ちつづける僕が
頭の上で藍色の傘を回している
睫毛についた雫を冷たい風が舐めて
たまらなくてこぼした塊
窓辺はいつも開けているように
約束した人の顔を思い出せないでいるのは
眠れないでいる僕への報いだろう
ドアは
開けないでいる
白い首
ベッドの上で胡坐を
瞑想 耽って 迷走
頭頂部の蕾が膨らみ
朝露を弾いた 空が白む
そこに音楽はなくて
細かい枝を伸ばして
花 在るが故 クシャミ
清らかを背に向けて
走り去った後姿を追う
結露した首が流したものは
プレパラート上の悲鳴と歓喜
それを精製させて出来上がる
毛細血管浮き出た白い首筋
ガーゼが部屋で息づいている
ベッドの上で絶体絶命
願望 その後の 涙目
僕はいつの間に
その白い首を締めていたのだろうか
僕が眠りこけている間に
空が
たくさん笑っていてくれたら良いと
思う
例えば
君が雨宿りしていても
僕以外の誰かが
一緒にいてくれたら良いと
君は寂しい思いをしないでいてくれたらと
たくさんの虹を覚えていてください
僕よりももっとたくさんの
素敵な事象を知っていてください
僕が眠りこけている間にも
君は
できるだけ笑っていてくれたら良いと
そう願いながら
顔についたシーツの跡を笑い飛ばしてください
壁の女
俺の部屋の壁に 1人
女が いた
いつも同じ微笑みを
壁から俺に 投げかけるが
俺は ただ
見つめ返すだけ だった
ある朝 女が 言った
「あなたは 無能な人ね」
そう言った後はずっと
俺に向かって 笑ってばかりいた
俺は 返す言葉もなく
女が笑うのを
ただ 見つめるだけ だった
女はいつも 同じ太陽を浴びていた
完成された身体は
俄かに 小麦色で
お得意の微笑みを武器に
俺を 侮蔑 した
俺は やはり
見つめることしかできないでいた
それを見て 女は再び喋った
「あなたは本当に
無能な人なのね」
そう 発する口元の
微妙な強張りに
俺はようやく 気付いた
女は 蛍光灯の光を 反射していた
俺は 女の前に立ち
四隅を囲む 画鋲を外し
女を 見よう見真似で
折り畳んでいった
そして 窓を開けて
朝日の昇る方へ 投げた
風が 女を
逆光の中へ 連れ出して行った
もう この部屋に
壁の女は いない
だれもいない。
いるさ。君の詩を読んでる。すばらしいと思うよ。うん
例えば
毎日がお休みです
深夜 おじさん達が道路工事に精を出しています
毎日がお休みだとします
早朝 生まれて10年にも満たない子供達が荷物を背負って歩いています
毎日がお休みです
昼間 ドウラン塗れの人間が映像に流れています
毎日がお休みで
終日 僕は部屋の中で上の空です
毎日がお休み
明日 君は僕以外の誰かと約束を交わすかもしれません
毎日が
「だれもいない。」
嗚咽を漏らさず過ぎていきます
白濁液を鏡にして映る顔はおぼろ
手にあまる感情は指の間からこぼれるものだ
そこになにを投げかけても
最早 女神は現れない
僕を小さな銀のスプーンにしてひとすくいさせても
角砂糖はザラザラとしてカップの底に溜まる一方
ぬるま湯の中では
甘い固体は溶けられない
だめだ何もかもが飽和している
沸騰したヤカンの音で
波紋が消えて
彼女は沈んだ
ひ ょ う め ん ち ょ う り ょ く
あ
もう
だめ
だ
〇 。
゚
。
I have seen these interestingly.
迎合する月に尻を向けて四つん這いに鳴け
まぁるい琥珀に潜む虫がうごめく夜
幾重にも重ねたレンズで
照準を合わせて
眉間を
狙い打て
濁音が
夜中降りつづき
開け放された窓辺の花に
抱えきれない程の淡い願いを捧げて
僕は裸のまま録画した昨日を再生していた
95 :
山崎渉:03/04/17 14:37 ID:h0xijIvJ
(^^)
「誰か応答してください
誰か応答してください」
教室のスピーカーから危機迫る息遣いで声が漏れている
だのに誰もそれに耳を傾けない
いや 聞こえていないのかも
きっと僕にしか聞こえていないんだ うん
そう納得しながら 僕は再びシャーペンを走らせた
ときどき ノイズが混じるその声は
男なのか女なのか判別し難い声だった
教室は昼休みの臭いに溢れてて
僕は早々に昼食を済ませて
その声を聞きながら明日の数学の宿題をしていた
ふいに 黒板の方へ目をやった
とりわけ目立つわけではないクラスの女の子(数回程しか話したことがない)が1人
未開封の弁当箱を持ったまま教卓の前でスピーカーを見つめていた
それはどこかで見たことがある映画のワンシーンのようだった
それから 彼女は白のチョークを手に取り音を立ててこう書きなぐった
「I have ever seen these interestingly. 」
最後のピリオドを書き終えると同時に
彼女は開け放された教室の一番前の窓に向かって走り出し
スカートの裾が窓枠から消えかかった
それから
皆の嬌声と共に白チョークの粉が窓の向こうを覆って
地上4階の教室は思考を止め
残されたカーテンの揺れだけが日常を演じていた
その間も声は助けを求めつづけて
僕は
満たされた胃が凝縮して食道が疼いているのを
放課後までずっと我慢することになった
サイレンは10分後に鳴った
「誰か応答してくださイ
誰カ応答シてクダサい」
待ってた、というより、君の言葉に飢えてた。
続けて、このまままた、もっと深く。
見てる、飢えながら、見てる。
99 :
山崎渉:03/04/20 01:42 ID:1+CNA/cT
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
ねずみ色のコンクリートは僕の影
その下で窒息死したミミズが今も地中へと分解されていた
僕の影はそんなことも知らず
ただ黙々と太陽に晒された僕を真似ているばかり
白熱灯に依存しているのはぼやけた僕の影
四方八方 天井にさえ分身を作って真似るは
夢中で腰を振る僕の行為
その下で彼女が他の誰かを想っていたなんて知らない僕を真似ているばかり
一体いつ彼女の影がお前と交わったというのだろう
お前まで必死になることではないさ
では彼女と君がいつ本当に交わったというのかい
彼女が虚ろな眼で何を見ていたか分からないのかい
ふいに足元を掴まれた声がした
ふわりとした鳥肌
薄眼で見つめていた天井
閉じ込められた背面に僕の背中が見えた
なんてことだ
彼女がお前を見ている
だれもかれも漂っている
足元を
咲き終わったホテイアオイが纏わりついて
動けないでないで途方に暮れているのは
僕だけ
か
消え逝く星に願いを捧げるのはやめたほうがいいよ
消え逝くものは自分の願いでいつも頭がいっぱいなんだから
君の願いを聞いても
叶えられないんだよ
もう消えるんだから
さて
僕はこれから逝くわけだけれど
この手紙を読んだらすぐ燃やしてくれないかなぁ
真っ暗だね。
うん。何も見えないね。
ね、誰もいないね。
うん、誰もいないよね。
耳打して、あのねのねで、どこまで小さな声を聞き取れるのか実験してみよう?
「 」
うん?なんて言ったの?分からないよ。
「 」
なに?なに?
「
どうしよう
もしかして、僕1人になっちゃった?
もしかして?
怠惰な夜だ
飢えているという事実を
一体いつまで説明し続けなければならないのか
背骨が曲がっても生き続けて
食して排泄して
寝て起きて
息を吸って吐いて
今日も明日も
来年も
天井の木目
暗闇に浮かぶ薄いくちびるが
青紫に変わるまで
鳥肌をたてた姿勢で
潜り込んでいる
布団の中
枕もとの時計
独り言をやめてくれないか
淋しいことはそんなにない
淋しいと思う時間があるから淋しいだけであって
結構僕は笑っている
連絡を取り合う人も
笑ってくれている
ただその間を縫うように
感情の襞がめくれて
息が詰まる
でもだいたい笑ってる
僕は誰かを殺したいわけでもなく死にたいわけでもなく
愛しい人がいて僕も愛しく思われていて
ただ純粋に生きている
肌の隙間にキスをする
多分こんなことはもう書かない
「月と三日月」
夜中の学校
グラウンドをいつもの赤い自転車で回る
まるい まぁるい円を描いて
僕は1人で
摂氏2度の轍を作る
落ちかけた三日月が
腐ったバナナ色でぼやけていた
目を瞑って両手放しで
そうだ 手を大きく開いて
怪談にもならないサーカスを始めよう
玉乗りした猫が
僕の手を噛んで
だから僕の手は真っ赤になってしまった
猫はニャアとも鳴かずに
真っ赤な僕の手をちぎってくりぬいて
ぶかぶかの手袋に仕立てて
真っ暗なのに三日月目で
ぷかりぷかりと笑っていた
「娼婦」
ヘビイチゴの毒を知っている?
そう言った女の唇は
野に潜むヘビイチゴの赤で光っていた
ねえ 私の唇はそれと同じようなもの。
この唇で誘って 落とすのよ。
ママ譲りのふくよかな其れは、
真紅の口紅が良く似合うの。
雨が
閉塞し続ける路地裏に降り注ぎ
その音は
下水道に棲息するヘドロの主の喘ぎ声のようであった
女が言った
私、世界で一番この街に降る雨が好き。
春雨がこの夜にだけ豹変したのだろうか
それともこの女の持つ不可思議な力のせいであろうか
やけに体にまとわりついて離れない汗が
首筋から 背中 へそ そして 下半身へ向かって
しなやかな雌蛇のように
その毒の効用を試すように
私の意識を超えていった
愛すべき毒を
札束に代えて
君に
君は瞳を閉じて両腕で描く輪の中にありったけの慈愛と葛藤を凝縮させた
さようなら
ニーチェではないが、もう神は死んだらしい
充分楽しませてもらいました
またいつか、違う場所で違う名前でお会いするかもしれません
陰鬱を無理矢理吐くのはなかなか楽しい作業でした
だれがいるのかは分からないけれど
さようなら
賑やかな甲板で、皆が手鏡もって
誰も聴いてないBGM
口紅直す女
脱ぎ出す男
可愛いでしょ、とクルリ一回転する女の横で
健気でしょと、死んだふりをする女の横で
逞しいだろ、と宙を蹴る男の横で
知的だろ、と朗読をする男
地下のボイラー室
好きな煙草で海明かり吹かし
たまに小さな文字で今日を書き留める
そんな人でも居てくれないと
甲板のアレは、往生際の悪い
幽霊なのだから・・・
違うかも、貴族かも
ただ私には、そうなのに
ここには、初めて書き込みしました・・・
君と初めて知り合ったのは原動機付きキャタピラの中だ
機械にさす油と蒸れた汗の臭いで呼吸も満足にできなかったけれど
窮屈な丸穴は心地良い刺激をもたらすのに格好のシチュエーションだった
まず 僕らは手を握り合った
固い甲殻の外側では今も激しい銃撃戦が繰り広げられ
砲弾が切れたふりをしていた僕らのキャタピラはただのオブジェとなることに専念していた
そうして僕と君は身を寄せ合って泥と油まみれの体を粘液で濡らした
白旗を振るのも忘れて愛撫した
淡く濃い迷彩がユニフォームだから溶け込むことは得意だった
砂嵐も兵士の犠牲も宗教も一家離散も関係なかった
体臭がまた新しい体臭を作って脈はピッチを上げていった
明確な足もなく骨も血もない頑ななキャタピラの中で一対のサナギになった
誰も涙を流すこともなく銃撃戦は終わった
小さな蓋が開かれた頃
僕らは幸せな即身仏になっていた
*********************************************
どうぞこのスレはご自由にお使いください。
といっても僕のものではなく1さんが別にいらっしゃったのです。
それを拝借していたのです。
別に逝くわけではないです。地下の幽霊のようなものです。だいたい彷徨ってます。
ただここで、この名前で書き込む理由がなくなったと思ったからです。
では、またどこかで。
屋根裏にて
題名のないシューベルトが体に纏わりつく
ここは埃と日陰の匂い
明日には発光する午後3時
薄目で覗くと置いてけぼりの日差しが板間の
割れ目から
洗濯カゴを持つ君の足音がして
僕を探して欲しいような
探して欲しくないような
でもやっぱり名前は呼んで欲しいような
そんな どきどき を想像しながら
僕は隣家から流れる音楽のストーリーを膨らませていた
ああ何がやるせなくて俺はまたここに
ああ何者かが呼ぶ呼ばないにしろ俺はまたここに
夏も近いというのに悪寒がグラウンド10周だ
いやその前に刺客然として死角に潜む梅雨こそ憎むべきか
それとも握手して抱き合えとでもいうのか大統領のように
人としての闘争か
いや人からの逃走か
人のようなトルソーか
いやこの場合は銅像か?
違うそんなことが言いたいんではないんだ
俺は ただ
ただ
「ただいま」
おかえり。
>>116 thank you.
名前を失くしてしまったので
もうだれも僕の名前を呼ぶことができない
僕は名刺なんて持っていないから名前が一人歩きしているわけではないのに
このままでいこうか
記号としての名前が僕の存在証明だろうか
いいんだ 僕はここで生きているから
それでもって君が僕を見つけてニヤリとする
それで充分だろう?
曇りの日は太陽がでしゃばっても雨が自己主張してもいけません。
118 :
110:03/05/16 23:07 ID:DY5A+Dbk
okaerinasai w
おかえり。心から。
sofa
白い肉襞にうずもれる
陽だまりが昏睡状態から戻らない
チクタク
チクタクってどこの国の言葉
知らない
そっか
チクタク
チクタク
白いソファが
幸せだと足を軋ませている
君の髪の毛が僕の鼻をムズムズさせるから
力いっぱい顔をくっつけてやった
弾けて
窓ガラスにとまった名も知らない虫が
ぷぅん とソファを旋回して
日差しの方へひるがえっていった
薄目で覗いた窓の向こうは
引っ付き合った二つの体にすっぽりおさまる
あれは明日開くパノラマ
だから今は
窮屈で低い場所で眠る
チクタク
チクタク
だんだん
遠くなる
ああ
なぁ お前
頼むから もう泣いてくれるなよ
鼻の頭が
てらてらと赤く光って間抜けだよ
目が腫れて
ガチャ○ンみたいだよ
怒るなよ
どっちかにしろよ
せめて
泣き止んでから怒ってくれよ
俺のために
123 :
山崎渉:03/05/22 03:23 ID:9hqkSSyZ
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
124 :
山崎渉:03/05/28 11:04 ID:gH/nLI1G
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
哀しみ2号
縮尺二分の一の休日
ガラス瓶の中身が満ち満ちてしまって
哀しみ1号は砕けてしまった
振り出しに戻って破片から作り直した其れは
二度と割れたくないと誓った哀しみ2号
燃料タンクは容量アップ
沈殿→ろ過の自動循環装置付き
液体
それは青かもしれない
未熟ならば青緑
純粋ならセルリアンブルー
早熟なら群青
僕はときどき点検をしなくちゃならない
だってこの2号までも壊したくないからね
夜中其れの扉は開く
細く冷ややかな階段を一人でのぼって
虫眼鏡と懐中電灯で丁寧に整備しなくちゃ
悪い子はだれだ
哀しみ2号は深海まで潜ることもできるし
大気圏に突入することもできる
ふり幅は1号の約2倍(当社比)
哀しみ2号突き抜けてく
突き抜けてく
瓶の蓋から
水滴が
ぴちゃん
前髪を切りすぎてしまった僕は
布団の中に潜り込んだ
「もう 学校に 行く時間よぉー」
下で呼ぶ声は
聞かなかったことにした
夢を見た
たてがみが生えてしまった女の子だ
背中を越えて腰の当たりまで
金色のたてがみ
でも女の子は気付いていなかった
首から下に続く身体を疎ましく思うときはいつも
隣の席のあの子の前髪を思い出す
その下に伸びる
整った鼻の形や
ふわりと伸びた睫毛
どうかどうか前髪に隠されてしまいませんように
どうかどうか前髪が風に吹かれますように
見られたくないものはいつも
あの子に見透かされたがっている
僕のむじゅん
喉が渇いて痛むのです
どうかコップ1杯の水をください
とても後味の悪い夢を見ました
身体中からねっとりとした汗が吹き出ています
寝返りを打つのは得意なのですが
起き上がるのがままならないと訴える僕を
視線で突き放すのをやめてくださいませんか
ああ
そのカーテンは開けないで下さい
遮光してもらわないと
もう僕は布団の中にまで潜らなければならなくなる
肺が
埃と湿気でかびていることくらい
分かったことではないですか
夢の内容ですか
いいえ
やっぱりやめましょう
これ以上僕の偏執の一片を
あなたに晒したくないのです
どうかどうか
そんな顔しか見せてくれないのならもう部屋から出てください
どうしてここに来たんだっけ
もうそれすらも分からない
どうしてここに居続けるんだっけ
もう執着の対象さえ見失ってしまった
なにが違う
なにが変わった
この漠然とした
不安と違和感は何だ
触れ合う言葉は外に
では内にあるのは何だ
痛い痛い痛い
痛みを通り越して訳が分からない
言葉を吐きながらヘラヘラ笑うしかないのだろうか
戯れと作り事と言葉遊びとで埋め尽くされた上辺足す下辺割るニ
思い描く台形はいつも底辺の方が広い
そこに涙を落とせば
誰か気付いてくれるだろうか
そんなに悠長な話だろうか
困惑と沈黙は
とうに始まっているというのに
人の世に吐き出してしまいそうだ
嗚咽なんかいらない
ただ消化しきらなかった汚物が
天井から流れ込むんだ
それは奇妙な沁みを作って
子どもの目をわけも分からず潤ませる
見たくなかった
知りたくなかった
そんなものばかりが
空っぽの胃に詰まる
ああ
夜明けが来ない
産道を温かく照らす
半透明の光や
炊き上がったばかりの
ホカホカした香ばしさが
未熟な僕の一部分を刺激して
少しずつ
痩せた両肩が上がっていく
毛布の奥で
魔法瓶の中を覗く小学生の目をした君が
小さな呪文を呟いて
僕を白い鳩に変えた
先生、チャイムが鳴り止みません。
スピーカーが壊れてしまったのでしょうか。
それとも僕がおかしいのでしょうか。
先生、
チャイムが、
先生、
まばたきやめてください。
先生、
先生やめっ
─サイレン
────コ─ン──
──────キ─ンコ─ンカ─ンコ─ン
─先生?─
日曜日は
少し
酸素が足りないと
紅い頬で
君が言う
遠雷が
耳の奥を
くすぐって
僕らは
裸の多角形に
甘い匂いもない
時限爆弾もない
なのに
こんなに
くっつけあった鼻の頭に
終わる前の涙が流れていくのは
何故だろう
「始まりは日曜日だったよね」
絡まりあった服と下着に
せめて
離れないぼくらを
投影させて
ぬけがらだとしても
炭酸少女はビルの谷で生まれた
白いウェスタンブーツに素足を覗かせて
炭酸少女は廃棄ガスを追い風にして育った
愛車50ccバイク(JAZZ希望)は淡く濃いワイン色
炭酸少女は生まれついての黒髪も知らないし
長い睫毛に守られた大きな瞳はブルーグレイ
炭酸少女は甘くて透明
けれど
ほんのり劇薬チック
ふくよかな午後
振り向かずとも
君を感じる
まぶしくて
涙が出そうだ
139 :
名前はいらない:03/06/15 18:13 ID:laJbNRmv
ああ
141 :
名前はいらない:03/06/28 06:10 ID:DVwOTKor
>1
本当に思うんだよね
念じて通じるものならどんなにだって念じるよ
通じるって何だろ?
受け入れてもらえて初めて通じたと言える?
人によって観念が違うかもしれないね
語学レベルの通じさせ方なら出来るかもしれない
いや出来るだろう しかし
それで受け入れてもらえるとは限らない
sageたほうが良かったかな、スマソ...。
結果オーライ。
髑髏
顎
地球儀
脊髄
大腿骨
鼻腔
三半規管
フラフープ
関節
膝
踝
蝶番
恥骨
耳朶
ぼんのくぼ
えくぼ
ほっぺた
しろくてあかい
にのうで
と
おなか
きみ
夏夜草風
青白く光る半透明のひだひだがあって
それは夜空を貫く程長く巨大だった
僕と君は手を繋いで色違いの帽子を被って
河原近くの畦道を
ひだひだの波を追うようにして
駆けていた
暑さにかまけて伸びきった夏草が膝まで覆う
葉に露を宿して
ふくらはぎ当たりを水滴が伝う
行けども行けども
ひだの端っこはとうとう見つからなかったので
振り返らないままの風に背を向けて
僕たちは
光るひだひだを一掬いして
汗ばんだシャツの中に流し込んだ
ざわついていたのは
風に揺れる草だけだ
多分
「黒い影男と僕の話」↓
「ああいっそ死んじまいたい」
だけどそんなつもりはないのなら
部屋に縄だけでも吊るしておけばいい
何度でも妄想の中で俺の頭は
あの簡素で粗い輪っかをくぐりぬけてる
だけど1度も首がぶら下がったことはないね
薄っぺらで空気みたいな死ぬ気の俺は
頭を輪に通してそのまま体ごと通り抜けちまうからさ
「生きている方がまし」
かどうかは知らないが
「あの子は明日も笑うかな」って思うだけで
明日着て行く服装を考えちまうのさ
全くおめでたい毎日だ
黒い影の男?
なんだそれ聞いたこともないね
疲れた
卒倒してもいいだろうか
もう 起こさないで
百日紅が花壇を占拠してから ここ数日
不幸を装った地球が
扉を頑丈に鍵で閉ざした僕の部屋を
振り落とそうとしているんだ
薄ぐもりのカーテンについた沁みを
誰も見ないで
誰も見ないで
ベッドの中で生きているんだ
子守唄を歌うふりして
扉をノックしないで
窓に小石をぶつけないで
今度 ベランダに立つ時には
きっと宇宙を彷徨っているから
もう僕を起こさないで
優しくしないで
噛みついちゃうよ?
そこにマボロシがあるよ
当り障りのない喜びがあるよ
なにぶん僕は俯き加減で気持ちを量る性質ですので
分度器なしに現で語ることはできないのです
愛情に甘えることはないのですが
ついつい感けてしまうのです
あれは7月に繰り越した五月雨
これは君の雨垂れ
舗道を濡らした転換期は
衝動と焦燥によって引き起こされ
また僕らを浮かれた点に引き離した
対向車線が揺れているよ
夏だから
熱いから
仕方なく汗とか涙とか流れてくんだよ
151 :
山崎 渉:03/07/15 12:05 ID:7z6F/fGC
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
あぼーん
154 :
あゆみ ◆heavENUtBI :03/07/18 02:15 ID:vCbFwEsf
>愛車50ccバイク(JAZZ希望)は淡く濃いワイン色
私の愛車と同じです。
>>149 ところどころが微妙に笑えるのは何故ですか?w
156 :
○。○:03/07/18 22:29 ID:M1ABQSYs
狂わせたお団子兄弟に
眺められて私
君のくちびる触れ浚われる
このアヌスにも 私は
トイレットペーパに包れるきみに恋したかしら
1はもういないのかな。
どうだろう?
1さんはまだいるのかな?
僕もいつまでいるか分からないけど。
159 :
山崎 渉:03/08/02 01:16 ID:TahhWmQI
(^^)
「ひろみ」
ひろみが消えた
忽然とどこかへ行ってしまった
足跡のかわりに☆マークを覗かせて
網状の分かれ道ではぐれてしまった
僕は淋しくて死んでしまいそうなのに
足元の☆マークが
☆★☆★☆★☆★☆★☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★☆ ★ ☆ ★☆
どこへ行ってしまったんだろう
あんなに笑っていたのに
手も繋いでいたはずなのに
高揚も切れ端のネガ
細く複雑に絡み合う糸を束ねて
僕は君を探す
君に探して欲しいと重いながら
そして強く固く束ねたら
それを首にまきつけよう
君に会えないと死んでしまうんだよ
「思いながら」 ・・・鬱。
162 :
山崎 渉:03/08/15 12:59 ID:6uqIVx7n
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
青白い笹の葉を見つけたら
僕はそれで船を作って
赤い花びらが散る深い河に流す
葉脈が ひとすじ ひとすじ
子守唄もやんだ風の中をてぃらてぃらしている
河面から見下ろす影が
見覚えのない顔だったら
きっとバラバラに流れていく赤い花びらは僕自身で
流された船も僕の中のなにかなんだろう
少しずつ 近づいたり
それでも 離れたりしながら
僕は僕を流した見覚えのない誰かを
遠めで見ながら意識ごと遠のいていくんだろう
でもきっとその顔は
僕 に似ているんだろう
保守
165 :
都立家政 ◆MD76fFko5o :03/09/19 23:54 ID:7ojJpTAP
言葉と念力雑談
魔法使いの呪文とかさ
意味不明な言葉だけど
言葉の組み合わせの向こうに
何か最近何かを感じる。
わたしは、ここにいると念じるだけで
ここにいることが出来る
あなたが、そこにいると念じても
わたしはもうそこにはいない
誰かの場所を占領するつもりはないけど
わたしん家の領土はダンボールくらいだし
風よけはないし
友達はいるけど曖昧になっちゃってるし
犬とか、もう、肉になったりして
わたしはでも、好きだよ?
信じなくてもいいけど
わたしはでも、悪気はないよ?
殴らないならなんでもいいけど
寒いんだ、それだけだよ
冷たくて
手が悴んで
目を泳がせていたら
私達の幻影が見えた
ああ嘘なんだと思った
念力のことなんてすっかり忘れているんだよ
少し、つめたい
これが、そうかぁ
わたしのは
少し、つめたいだけか
なんだ
そうか
あなたのはあたたかいの?
ズルしてるんでしょ?
知ってるんだから
あんたのなんか
残酷に消えるんだ
わたしのは少し、つめたい、だけ
そうか、
そう、
なんだ。
誰かいないのかな
鈴の音は消えた
切なげに羊は去った
通り雨は相変わらずだ
私は腕に針を刺していた
気持ち悪い
昨日から傘は
玄関先で主人を待ち続けている
主人は私だろうか
犬が噛みつくのは誰のせいだろうか
政治家は責任転換が上手くなくては
ルーシーの口癖だ
ルーシーとは私のおじいさん
よぼよぼで
一昨日の夜に埋めた
犬が掘り返すので嘆いたくなった
通り雨は昨日から
居座ってたまらない
涙を隠すにはちょうどいいけれど
私はもう涸れてしまっている
瞳から雨水流してもしょうがないし
今日はこのまま頬杖で眠ろう
こんな素敵な日があったら
私はどう思うかな
いつか聞いてみよう
「とぅるとぅるのおと」
電話でわたしのこと呼び出すのはやめて
歩きじゃ到底及ばない場所にいるじゃない
わたしのこと大きく包み込みたいのなら
風呂敷じゃないでしょう大海原でしょう
もしもしもしもし
耳じゃない
口じゃない
吐き出すんだよ
わたしじゃなくて
あなたの血だよ
ゆうべの電話はなんなのよ
呼び出しベルはやんなるよ
断末魔なんて散々よ
生きてるうちにはなしなさいよ
夜の闇のせいだなんて
言い訳はもういらないんだよ
追いかけられている
ゆうべの
音のしない受話器達に
わたしはもう聞こえちゃったかな
だから悲しいのかな
答えてよ
あなただったからって
嘆いたりはしないはずだから
ねぇ
答えて
「水に目玉が落ちる」
水面に私の瞳が
あります
溶かしておいて
レモネードとして飲んで
痛い
ささむけが剥けるような痛さ
あなたが聞こえます
震えている
手紙を
置いてゆきますね
痛い
返す言葉もない痛み
見られない
私は至って
視線じゃない
苦い
焼けるような
冷たさ
痛い痛い
冗談じゃないの
普通じゃないのかな
選んだ方を飲もう
潤していく渇き
言うまでもなく
目玉はぽつり落ちる
向こうを向こうを
のぞいています
『イルイラナイ』
犬が欲している
パンは君にやろう
ふいに口をつぐむように
「なでなでがいいですか?
それともぎゅうがいいですか?」
わたしは何も答えない
何故なら君は
何かに応えてはくれないから
願っています
祈ってはいません
祝福、です
「私は絵描きになりたい」
そうなると港の堤防まで足を運んで
絵描きの使う筆で、私との距離をはかっている
これが私の勤めだから、そう思っています
目を閉じると瞼の裏で
絵がどんどんやってきて、私は溢れちゃって
こうすることで、筆は進むのでしょうか
枯れて、しまうのでしょうか
私は絵描きになろう
目の前の全てが虚像に変わるように
私の嘘を真実にするために
それが私の勤めだと、そう思っています
なにも聞こえやしないが
波の音は私にエールを送るように、超音波で服を切り刻む
エロイ
皮もやぶけて血がどばあ
目の前のヴィジョンは
2次元の君と、3次元の私で
目が段々と馴れてしまって
見えなくなって消えている
居る、けどね
そこに
居る、けどね
絵描きになりたい
そんな言葉も絵の中の1コマに過ぎないので
私は絵を破り捨てて
海へ投げ捨てて
私を破り捨てて
海を投げ捨てて
ぷかり、浮かんでる
瞼の裏での出来事です
わたしは誰ならいいでしょうか
あなたにとって誰ならいいでしょうか
わたしにはわからないから
あなたにもわからないことだから
わたしは誰であればいいかわからないの
わたしは一体誰で
一体何処にいるのでしょうね
それはきっとわかっているから
何を言葉にしていいかわからないのです
わたしは誰ならいいでしょう
あなたにとって誰なら
わたしが幸せなんでしょう
あなたは泣くけれど
それで私の心が痛むなら
わたしは一体誰でいたらいいの
本当のわたしならいいのに
そうにもいかないの
わたしは悲しいから
きっとそうにもいかないのね
「わたしは」
わたしは
わたしは
わたしはわたしは
わたしは
「つづきますね」
わたしは
わたしはわたしはわたしは
わたしは
わたしはわたしは
わたしは
まだまだ
まだまだ
つづきますよ
お腹が鳴る
あなたを食べたい
本当は誰でもいい
それでもあなたを食べた
首がぐるぐるなる
首がぐるぐるなるよう
こわいよう
耳もぐるぐるなります
こわいよう
ほら親指が切れたー
ああこわい
しかめっつら止まらないの
夢さえも冴えない
眠りたい
夢から出てくるよ
貘も逃げ出した
わたしは有害です
「バカ」
言葉は有力だと思われてた時代があって
今はわりと無力で
未来は念力のお陰で結構有力で
それが繰り返されて
言葉が困っています
助けてあげましょう
手を差しのべるとかしないんですか
言葉がないと困るのはあなたじゃない
バカッ!!
ごめんなさい
181 :
名前はいらない:04/02/08 18:52 ID:SRWiadat
文字ってテレパっぽいよね。
気 型
183 :
Himura masurou:04/02/11 13:10 ID:vRpgv1Vx
やめろ!
やめろやめろやめろ!!!
ガンダムに乗せてよ僕を!
今僕が出来る事は地球をザクから救うことくらいなんだよ!!!
やめろ!
やめろやめろやめろ!!!
シャア!
午前午後5時20分にこの世界の一部が破損するのだって知らないわけじゃないんだ!
だけどもうどうしようもないじゃないか!!!
僕を助けてよ!
ねぇ、クララ、ハイジ、ペーター!
おじいさん!!!
僕を…助けてよ…
ねぇ…
…
あ、学校いかなきゃ。
言葉には力がある
この力は悪用もできる
僕らは交通事故を起こす
車は悪用もできる
同義なのだ
そこになにがある?
お前にはそれが見える?
答えなくてもいい
誰がなんと言おうと俺にしかそれは見えない
耳たぶの感度を上げようとしてぷつりと穴を開けたのは去年の春
風が吹くたび顔に張り付く湿った桜のはなびらが憂鬱で仕方なかった
目の前を歩く少年のポケットに潜在するナイフを具現化すれば
この世に咲く桜という桜を切り倒せるはずだ
これは革命だ
春はいい加減目を覚ませばいい
街を歩くしかなかったような晴れた午後には
君のメールを思い出す
君からの最初で最後のメールに書かれた暗号
「死ね」
これはSOSであって
君は今でも俺に助けを求めている
明け方の夢でなら何度でも助けたはずなのに
寝入る頃には君はまた危機に晒される
何度も
何度も
お前には何が見える?
俺にも他の誰にも見えない何かを見ることができるか?
俺はその全てを拾い集め
ある場合には奪わなければならない
死んだように生きていた男が
生まれるように死ぬのを見たのは
僕だけの秘密さ
酔うと必ず「俺を殺せ!」
と絶叫する男がいる
僕達はいつもそれを面白がる
男は翌朝青ざめた頭を抱えながら
「覚えてない」と言う
今度ビデオに撮って見せてやるよと言うと
見たくないと言って寝返りを打つ
そんな夜をいくつか過ごした
「誰か俺を殺してくれ」
死にたいという願望と殺されたいという願望に違いなどないと
その頃は思っていた
眼球の奥から飛び出てしまうくらい
頭蓋の黒い空にくっきりと輪郭を描き乱反射する白い光に
自ら眼を伏せてしまうような
どこに眼を逸らしてもどれだけ眼を瞑っても
その眼を貫く黒と白の縁取りは蓋を被せた記憶から生まれる
じわじわと脳を焦がしながら誰かに
自分のために身を汚して欲しいと願う
それが男が酔うことによって得る欲求だったのかもしれない
男はある夜また叫んだ
だがその日男は自分の部屋に一人だった
殺してくれる人間も
ましてや笑って諌めるような人間もいなかった
彼は自分で自分を殺した
それは黒い絵の具で白い画用紙を塗りつぶすように簡単であっけないこと
今僕は泣ける
誰かがその黒い光を殺してやらなければならなかったのに
僕は泣ける
瞬きで消えては浮かび上がる
光で焼きついた残像のように
青ざめ寝ぼけた顔の男の苦笑いが
泣きそうなくらいに浮腫んだ僕の白い隙間を貫く
「誰か俺を殺せ」
僕は泣ける
背中を撫でるように突き刺す
雲から抜け落ちたばかりの雨が
肉をえぐって心臓を濡らす
身体中の管という管の中で暴れて沸騰するような僕の血が
甘い蒸気となってそこら中に立ち込める
腐食していく
まず内臓から溶けて
薄皮になった体が鈍い音を立てて地面に落ちる
そして眼球の隙間から
どこからともなく1匹の蟻が入り込む
蟻とはどこからともなく現れるものだから
まず彼は僕の内部に触覚で触れるだろう
その生温い蜜を良く尖って発達した口から舐めて
尻から特殊な液を出す
それは仲間を呼ぶサインを発する
地面を這う黒く光る昆虫の列が辿り着くのは
朽ちて内側も無くした肺
ゆるやかに流れを作って濁っていく僕の体内を
彼らは思う存分に強奪していく
地面に崩れ落ちている僕の身体が
ぶよぶよの水袋となっている僕の身体が
内側から生きているように
動く
次第に黒くなる
膨らむ
破裂しそうになる
鼻の頭が眼球が唇が毛穴が左手の小指が太腿の付け根がざわざわと蠢く
そして僕は立ち上がる
いつしか雨は上がり太陽が雲間から目覚めたように顔を出し
何事もなかったような水たまりを蹴って
僕は歩く
背中からはみ出た黒い糸くずのようなものを働かせながら
諸君
春に放たれたそれは実は赤く
かぐわしい
大輪の白百合
の
蕾から漏れてしまった
蜜
である
と
先生が仰ったので
僕らは皆一心不乱に
半分以上優しさでできた立方体の女に
半分以上リビドーでできたその赤くかぐわしい蜜を
そそいだ
僕らは残りの孤独や感傷や思いやりを失いつつある
立方体はやがて膨らみいびつな球体となる
不安定な球体に乗って僕らは顔を白く塗り大きく口を赤で縁取る
喝采が欲しい 欲しい 欲しいんです
哀れみでも中傷でも嘲笑でもなく
僕らは喝采を求めているんです
シンパシーは必要ない
そんなものでは蕾は開かない
笑っているやつも
泣いているやつも
怒っているやつも
なんでもないやつも
信用できない
お前は悲しいやつだね
と
分かったふりをするやつも信用できない
生きようとするな
生きていることを意識して頑張ってますって顔をするな
死ぬな
それだけだ
「右耳の奥で赤ん坊が這いまわつているのだが、
我にはどうすることもできないのであるよ。」
「我の耳朶を気持ち良いと言つてあま噛みするようになつた。
母親の乳を恋しがつておるのやもしれぬ。」
「いつ頃からか我の仕草を模倣するようになつて、
出もしない咳をえづくやうになつた。ははは。」
「今朝方、赤ん坊の、ぱぁぱ、という声で目が覚めた。
我は迂闊にも涙を流してしまつた。」
「七五三の御参りに行つたが、神主は不思議そうにしながらも、
きちんと仕事をしてくれた。あすこは良い神社である。」
「どうやらこれは女子であつたらしい。
赤い着物を見て溜め息をつく。しかし我にはいい反物を買う金がない。」
「梅の飾りの丁度良い簪を見つけた。これを娘にやろうと思う。
我の右耳からはしゃぎ声がする。」
「お前がいるところまで、簪を挿せば、我の鼓膜が破れてしまうということを、忘れていた。
娘が泣きながら我に詫びる。我はそれを制し娘を宥める。右耳に手を優しく当てる。」
「明朝、吐血した。
娘が生まれてから治まつていたのであるが。
娘が怯えながらも我に吐息をふきかける。あたたかい。」
「我は死ぬであろうが、我は我自身について何の悔いはない。
しかし娘を置いていくことが唯一の心残りであり、娘が不憫でならぬ。」
「咳が酷く眠れぬ夜が続く。娘は付き添つて我に声をかけ続ける。
我は恐怖とは違う涙を零す。どうして、どうして、」
「我が死んだら、右耳をそつと掻きだして欲しい。
我の小さな娘を、頼む。」
コロンと、彼の右耳から、長年溜まりに溜まつた耳垢の塊が出てきたのである。
彼には耳掻きの棒を振るわせることなく持つ筋力さえなかつたのである。
遺書に娘とあるが、彼は此れのことを指していたのであろうか。
不可解であるのは、この塊、顔があるのである。
安らかな少女の眠り顔であるように見える。。。。。。。。
晴レ
雨
降レ
死ね
……オカエリ。
それ、怖いよ……。>195
誰も彼も笑い顔を逆さまにして目を青白く染めているが僕にはそれが愉快でたまらない。
宴が中盤に差し掛かり、ひとりふたり、と、席を立っていく。
ふすまを、開けるな。
その、向こうに、下界に追放されてあてもなく歩く孤独な天使が、見つかってしまう。
彼女(彼とも呼べる)の、灰と埃にまみれた金髪を、見てはならない。
みすぼらしく浅い皺を全面に走らせた白衣、その面影を探してはならない。
切れかかった街灯の側で力なく背にたたまれた翼、血が滲んだ、羽のひとつひとつに、罪が零れている。
滴り落ちる、逆らうことなく、僕は雨垂れを月まで落とす。
或いは、野原まで。
手を繋ぐことが素晴らしいのがいけない。
他の誰かを受け入れることで受け入れられると期待し、そしてそれが破られることを受け入れられないのがいけない。
玄関先に立てかけられた傘が一本だけでは支えられないのに一本しかないなんて。
だけどそれ以上は必要ない。
何故なら僕はもう逆さまにしか笑えない。
そうすることでしか、失った君を忘れることができない。
街灯の明かりに小さな虫がぶつかり、弾ける。
その瞬間に、君の眼差しが生まれては、死ぬ。
生首どもよ
言いたいことはそれだけか
199 :
天使:04/04/20 00:02 ID:t/2LiyDV
あ、ここでいいんスか?。あ、ここね。ハイハイ。
[テレキネシス]
・
・
・
流れ星
生まれる前からずっと探していたのに
どうして今迄忘れていたのか
汚れなく
ささやかで
はかない
僕の目蓋をつぶした白い天使は
開きっぱなしの真っ黒な僕の眼球を
楽園の光で照らす
褐色の快楽と原色の熱に
僕の眠りかけた肺は慌てて覚醒する
生まれる前にもそこへ行きたいと願っていたのに
どうして忘れたままで次の場所へ行こうとしているのか
あれは
汚れなく
ささやかで
途方もなく
はかない
「誰も誰かによって殺されない世界」
そこへ行けば僕も
僕を殺さなくて済んだ
の に
202 :
天使:04/04/25 03:35 ID:bpxy5uWj
あ、すいません、タバコ吸っていいスか?。ダメ?あ、ダメね。ハイハイ。
203 :
天使:04/04/26 00:26 ID:tOmVxi12
オレ、向いてないかもなって思うんスよ、この仕事。
どぅスかねぇ。もっと何ツーか、地に足がついた仕事がいいかな、なんて
考えたりするんスけど。
翼も、重たいしね。
204 :
名前はいらない:04/04/26 00:40 ID:8LUUqpxV
グチル天使発見クスクス
205 :
名前はいらない:04/04/26 01:26 ID:kOUfikCn
ゼロって恐い。
だってゼロだぜ?
何にもないんだぜ?
どんなに複雑な計算をしていって、どんなに複雑な答えが出ても、
最後にゼロをかければゼロになるんだぜ?
ゼロって恐い。
ゼロなんて小学生でも普通に使ってるけど、ゼロの実体を想像したことあんのかよ。
実体が存在しないんだぜ?いくら想像しても想像できねーよ!
ゼロほど恐いものなんてこの地球上に存在しないんじゃねーか?
いや、ゼロってものは存在していない数なんだ。
じゃあ何だよ!ゼロって何だよ!!
過去の数学者達はすげーと思うよ。虚数とか無限とか、よく発見したよ。
でも俺は、ゼロを発見したやつが一番すげーと思う。尊敬する。
虚数だって虚数軸上にあるもんな。ゼロはどの軸上でも常に交差部分だ。
俺たちがもし3次元の軸上にいたとしたら、ゼロの地点ではどうなるんだろうな。
やっぱいなくなっちまうのかな。
まじでゼロって恐い。
ゼロってすげー。
206 :
名前はいらない:04/04/26 02:25 ID:8LUUqpxV
[等価交換という言葉]
物質は無くならない
あなたの認識できる場所から少し遠くに行くだけ
少し形を変えるだけで 決して無くならない
「地球で一番安定してる物質は何だか知ってる?」
答えはH2O 水
あなたのHも誰かのOとつながって
やがては 海へと還る
無くなってしまうモノ それが心かもしれない
207 :
名前はいらない:04/04/28 23:45 ID:8UJ+EGXH
俺達が消される前に
俺が消される前に
俺をよく見ておいてくれ
俺の姿を目に焼き付けておいてくれ
俺が消される前に
お前が消される前に
お前をよく見せておいてくれ
お前の姿を目に焼き付けさせてくれ
お前が消される前に
俺達が消される前に
俺達をよく見せておいてやろう
俺達の姿を目に焼き付けさせてやろう
俺達が消される前に
208 :
名前はいらない:04/04/29 00:22 ID:ZAu9PeUH
さて、困ったぞ
君達は、すくなくとも、君は
愛に理由があるとおもっとるようだが
そんなものは、ないのじゃよ
言葉に意味があると思う間違いと
同じようなものじゃ
わからない?
それじゃよ、それ
わからないことも、わかることも、
どちらも、同じじゃ
お前さんは、わしに「わからない」といったが、
それこそは全くもって完璧な、無意味な言葉じゃ
わしが、そんなことに関心があるとでも思ったのかい?
お前さんが「わかった」か「わからない」か?
そんなこと、どうでもいいことじゃ
まさか・・・まさかとは思うが
そんなことにわしが、関心を持っているとでも
思ったのかのお、一瞬でも
209 :
天使:04/04/29 00:44 ID:ZAu9PeUH
いやぁ、今日、オレを見つめてる女の子がいたんで、あせりまくりましたよ、ホント。
普通、見えないんスよ、普通の人には。
一応、オレの後ろを見たんだけど、何もなかったし、ためしにウィンクしたら、いやぁ・・・
まさかとは思ったんスけど、ニコッと微笑んだので、あせる、あせる…。
もうソッコーでその場から飛んで逃げちゃいました。
いるんですよねぇ。こういう人、たまぁにネ。
211 :
名前はいらない:04/11/14 22:57:25 ID:He0InHtx
>>208 言葉に意味がないだなんて変なこと言う人だな
言葉は伝えるために意味を持たせた道具なんだから意味がないなら言葉じゃないのに
あんたの発言こそ無意味。
212 :
名前はいらない:04/11/14 23:19:26 ID:v7oOJqwd
思ってもいないことを口走ってしまった
こんなことなら
言葉を知らない動物でいた方が
賢く生きられたかも知れない
213 :
ikaika ◆YffIGX9Bno :04/11/15 07:02:44 ID:RRrXKHdP
>>211 バカヤロウゥーウ。
言葉が意味に縛られる時代は終わったんだよ。
意味があるから言葉なのか、言葉によって意味は意味を持っているのか。
どっちかわかんね。
意味からの解放。
つまり、僕らは、あいまいでわかけわかんねー世界に
いっちまおうってこった。
ラリッってインドで包丁ふりまわしながらラマダンとかいいながらな。
215 :
名前はいらない:04/11/15 07:36:16 ID:0BUUPhDk
言葉は、カテゴリ。
意味は、後付け。
要は世界をてきとーに切り取って、
走り書きの「意味」を貼り付けたものが、ことば。
216 :
名前はいらない:04/11/15 22:14:30 ID:yuT7PvS6
意味を持たせない言葉は言葉じゃないのじゃないの?
それは音声だとか図柄だとかそういうものじゃないの?
言葉がそれまで持っていた意味を超えて言葉を使うとしても
言葉を使うことによって使い手が何かを表現しようとする限り
言葉は意味を失わないと思う。
ってことじゃなくて、言葉の持つ意味が多様化していることを
「言葉に意味がない」って表現してるの?
そういう意味ならわかるよ。
217 :
ぺぷちど:04/11/15 22:49:06 ID:nNNBuJNu
ちょっと待った〜(^ー^)
言葉があるからこそ、世界を認識し頭で考えることが出来る。
知能というものは、言葉とゆう言語からなりたっているのであって、
思考するさいには、必要不可欠なもの。
もし脳の言語野に障害を受け、
もしくは重度の記憶障害として、
思考のベースとなる母国語をまるで失った場合、
その人間の脳内では、物を認識し理解するための
言語がないため『えんぴつ』といった物質を
手に取り、視覚で感じたとしても
『えんぴつ』がなんであるのかを認識できない。
『木』で出来た『かたい』かじると『にがい』もの、
とゆう認識すら、『木』『かたい』『にがい』とゆう
言葉すら全て失った状態では不可能なのです。
もちろん言葉を全て失った状態のため、
言葉の発声のしかた、声帯の使いかたも解らない…。
言葉があるからこそ、世界を認識し頭で考えることが出来るのでした。
記号と実存が絶対的な=であるという信仰は捨てろ。
言葉があるから、世界を認識できる。
じゃ、言葉が先なのかまたは言葉が世界なのか。
世界などはなくて、言葉が 幻想として つくりだしているだけにもすぎねーじゃねぇか!
その えんぴつが 実存であるえんぴつと=という保障はどこにもないわけで。
考えてるのか、だまされてるのか、考えてるけど、それは無駄な行為かもしれない。
日本語脳のクオリア、英語脳のクオリア。
つーか、世界はテクストにより支えられ、同時にテクストは世界でもあるわけで。
もうどうしようもないんで、その辺は。
淋しい日曜日さんがこの惨状を見て、どう思ってるんだろうなぁ、、、
222 :
名前はいらない:05/01/29 17:52:02 ID:QrRxzL74
あげ
mosikasitaraituka//
ロボットのクオリア