□■□休息雑談専用 その11□■□

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台風が日本本土に接近し、都道府県の全域に注意報が出ている頃、東京
 は猛暑で疲れきった人々が、急ぎ足でそれぞれの職場に急いだ。一方そ
 れとは別に休まなければならない人々もいる。
 東京多摩地区は精神病患者を収容する施設が多い。都会に疲れ、緑が多
 い茂る静粛の環境に適している。ある中年の女が、暴力団小川一家の組
 員で糞光(仮称)と交際を続けて、風俗に売飛ばされ、堕児は施設に入所
 した。女はある時、店から逃げて手首を切る自殺未遂をした。幸せな人
 生が送れなかった。悲観した。いくら風俗でも働いても容姿と要領が悪
 く、指名などなかった。収入などすべて組に収められた。生活は苦しか
 った。酒が入ると喧嘩の日々が続いた。結婚歴は一度ある。相手は物産
 の仕事をしている韓国籍のやり手だ。妾が何人もいた。女は尽くしても
 夫にとってうっとうしくなっていた。結婚生活はまもなく破綻した。そ
 んな矢先、優しく親切にされたのが糞光だった。女は参り、罠にはまっ
 た。気がついたら風俗で掃除をしていた。女が、自分の子供が韓国人と
 の間に出来なかったのは、自責にとられていた。その頃から精神に異常
 をきたしていた。つまり自分を殺す事で人を見抜く事が出来なかった。
 読めなかったのである。女の名前は鬱見昭子といい、現在、回復傾向が
 あるものの、未遂があるので医師の元で観察中である。