生と死の歌を。

このエントリーをはてなブックマークに追加
52名前はいらない
「 二 人 」

死にそうな気持ちのまま
生きている人と
生きたいと願いながら
死に往く人がいて

二人の未来は
まったく別方向へ向かっているのに
辿りつく場所はきっと同じ

欲しいものはまるで違うけれど
何処か芯の中にある痛みが
二人の中で触れあって

だから
顔も知らない同志が
時に育む気持ちは

例え「死」を介在していたとしても
手応えを伴い培われる

それだけは唯一、幻ではないと
二人は 確かに思うのです