104 :
都立家政 ◆MD76fFko5o :
油蝉がないている
電報が届いたあとに ふうりんがなる
居間でバンザイして黒い服を着る
すわって靴下は自分ではく
おばあちゃんが弟のおむつを替えている間に、
白薔薇のアイスを食べる
あとはお母さんの化粧が出来上がるまで、
畳の淵に汽車を走らせる
キハ三十六系 山陰本線 鳥取発、どこか行き。
ハイヤーのすずしいの、すき。
銀杏の木が家のほうにむかって勢いよく走りだす
でる時にお母さんはちゃんと鍵をかけている
ダイエーの横を通るけれどみんなしゃべらない
弟はまだ小さいからいつも寝ている
ハイヤーはいいによいがするので安心する
でる時にお母さんはちゃんと鍵をかけたし
電報がきた後に ふうりんがなったし、
モンスターパニック、してもいい?
窓の向こうから太陽がずっとついてきてた
太陽をずっと見ていたら白の真ん中に黒のぶつぶつがでてきた
黒のぶつぶつをじっ、と見ていたら
お母さんがゲームしてもいいよって言った
クリアしたらおばあちゃんがキスをしてくれた
ずっとここにいていたな、
涼しいし安心する。
お母さんのみていない時に弟が欠伸をした
今日は父が死ぬ日。