〜〜詩で遊ぼう!投稿梁山泊 3rd edition〜〜

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817服飾に非ず
最初は性器を隠した
女は次に乳首を隠した
なぜだかはわからない

僕たちは体内に爆発を隠して生まれてきた
噴き出す汗は太陽の肉汁だ
溢れ出す精液は精神の脳汁だ

丸裸で町へ出た
誰も俺のことを見てくれなかった
不思議だ
犬さえ俺のことを不思議がってくれない

夏の猛暑に私は痒くなっていたのだ
おまけに膝上には猫が住んでいる
あぐらをかいているのがたまらなかった
私は獣のように正座をするべきではなかったのか?

女は丸裸で歩いているのがたまらなく恥ずかしい
気づくまでもなくずっと恥ずかしかったのだ
通行人は男も女も老いも若いも犬も猫も
じろじろなめまわすような湿度で見るから

女はヤツデの葉を拾い 最初は性器を隠した
男はヤツデの葉を拾い 暴力だけを隠した
犬はヤツデの葉を拾い 噛って遊んだ

初めてのSEXの時驚いたことは
女の服を脱がすとそれが落ち葉となって
白いベッドにバラバラになって溶け
唾液色の染みをつくったことであった