〜〜詩で遊ぼう!投稿梁山泊 3rd edition〜〜

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783落ち葉の宝刀
絶望の海にうち捨てられた赤子のよう
定まらない足取りで、ふらふらと
疲れきった私
あまりに魅力的な「森」
色とりどりの葉が、
ひらひらひらひら
舞落ちる
奥へ、奥へ、もっと奥へ
此処ではない何処かへ
ぽっかりと開いた
落ち葉の森へと
憑かれたように迷い込む
黄金、オレンヂ、紅…
色の洪水が
まぶしく理性を解糖する
洛陽の海へと漕ぎ出すボートに乗って
鮮やかな快楽と心地よい感触に身をまかせ
ひらひら 、ひらひらと
母体の中で眠りに落ちた旅人は
安らかな眠りを享受する
始まりは終焉に向かい、終焉は始まりへと続く
森というリリスの中で、始まるのを待っていた