〜〜詩で遊ぼう!投稿梁山泊 3rd edition〜〜
748 :
落葉:
冷たい風が柔い頬を突き刺す
キンと張り詰めた空気が朽ちてゆく刹那
川のように流れる道を一心に突き進めば
足元に懐かしい香りがカサカサと鳴く
歩いても歩いても頂上に辿り着けないのは
木立と共存する孤独な時間がここにあるが故
敷きつめられた落ち葉は容赦なく手招きをしている
(なぜそんなに歩くの?
震える鼓動が止むことを知らないから)
朦朧とした意識のまま与えられた生を飲みこむ
沈みゆく夕陽はとても美しく
ゆっくりと落下する心拍で昨日までの僕が色づいてゆく