〜〜詩で遊ぼう!投稿梁山泊 3rd edition〜〜

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701涙する身体
カサカサと音をたてて
舞い落ちる葉の死体
虚ろな目は ただ それを追いかける
      心は いつ 死んだのだろう
      身体は 何故 生きてるのだろう
求めても求めても手に入らないのなら
この身体は豚にくれてやろう

始まりには終わりがあるはずなのに
終わりを見つけられない 認められない
その空白を埋めるように 一夜の恋に身を投げる
飢えた醜い豚どもに 餌をくれてやるように

もう 溢れることの無い涙
代わりに 涙溢れる身体
だけど 自分の上で鼻息荒く蠢く豚は何なのだろう

      何でもいい 貴方以外の生き物ならば 何でも

窓の外 カサカサと舞い落ちる葉の死体
やがて 私の中で蠢くそれが果てた時
     祈りのような涙が 溢れたような 気がした