〜〜詩で遊ぼう!投稿梁山泊 3rd edition〜〜

このエントリーをはてなブックマークに追加
682ゆくえ
帰路を急かす風
砂埃とともに撒き上がる枯れ葉は
夕暮れの紫暗へと溶けて消えた

地面に残るいくらかを踏み躙れば
乾いた音とともに砕ける葉
これらは土に沁み還るのだろう
では舞っていった葉はどこへ
どこへ帰るのか

冷たく澄んだ匂いが肺を満たす 
繰り返す呼吸は白く
想いが剥がれ 空を彷徨うように



あぁと 嘆息が漏れた