〜〜詩で遊ぼう!投稿梁山泊 3rd edition〜〜
650 :
Human Touch:
どんなに若々しい葉でも
季節が過ぎると
色は変わり
また季節が過ぎると
幹から離れ地面に落ちる
それは
葉がどんなに落ちたくないと
願い
訴え
懇願したとしても
葉の意思などとは関わりなく
いつか必ず落ち葉となり
果てる
という意味ではない
去年の秋
友人から便りが届いた
「あかちゃん、できた」
彼女が結婚したことも知らないうちに
知ってしまったその事実は
なんだか踏んでもいない星のつちをかけられたようで
いっそ旗でも立ててやろうかと・・・
651 :
Human Touch(つづき):02/10/13 06:40 ID:L240tzqb
結婚する気がなくても
仕事してなくても
想うことすらなくても
つけ忘れたわけでもないらしいんだけど、アハッ
でも妊娠して
仕方なく周囲は納得して
結婚して
子供生んで
そしたら仕事も出来て
家族ともうまくいって
そんな偶然のような
でも運命は
きっとふたりが望んでいたからだって
ふたりも言うからそうなのだろう
季節が過ぎれば
生まれた子供は大きくなる
また季節が過ぎれば
もっと大きく
そしていつか必ず
死ぬる
652 :
Human Touch(これでおわり):02/10/13 06:41 ID:L240tzqb
どんな要素が混ざり合って
どんな人々が繋がりの中に呑み込まれ
誕生した形の中に在る唯一の確信は
またひねり歩くように
繋がりの中をとことことことこ
オノレが望み
いつかのオノレが育んだ
オノレともいえる繋がりをまた
オノレの中に呑み込んで呑み込まれて
運命はそう、創られたり創ったり
ともに履行される
葉が落ちて人が死んで
でもそんな概念は運命という繋がりの中にはなくて
だから葉が落ちるのや人が死ぬのは
生きてきた繋がりの線上にただ在るだけで・・・
だって落ちることや死ぬことが悲しかったりするのは
「生きてきた」ってことがとても素晴らしいから
ってそれだけなんだから