〜〜詩で遊ぼう!投稿梁山泊 3rd edition〜〜
624 :
てい:
ひらりゆらり
ゆらりひらり
頬がわずかに張り詰める中
私は少し寝坊して
いつかの夢を見ていました
黒服の姉と手をつなぎ
煉瓦の道を歩きながら
ただ周りは黄色の世界
ただ色が降っています
ひらりゆらり
ゆらりひらり
しばらく歩き
ふと私は尋ねます
「この黄色は何?」
姉はしばらく考え
「イチョウの葉よ」
ただそれだけ答えました
そこで私はあわてて目覚め
支度をすまし家を出ます
姉の墓石に向かう途中
夢の道を通ります
今日は道に色が降る
あの日の黄色がいつまでも
ひらりゆらり
ゆらりひらり