〜〜詩で遊ぼう!投稿梁山泊 3rd edition〜〜
醒めきった空から
発熱する地平は
ほんの三千メートル
と、わかったときには
夏が終わった、と
ほんのすこし気が付いた
ひとりっきりの部屋で
ねむけとあこがれのなかで
頭のなかをつめたくしていた
そんな時に見えたものを
もういい加減捨て去るだろうぼくらは
むかしの写真をみつけても
いまの景色をかき消すことはなく
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続き:02/09/04 01:58 ID:TJtUwVc6
それでもあのときの前駆症状は
われてこわれゆく
ことばを
震えないように
きこえないようにぼくらに
ぶつけてやろうとした
泣き叫びながら
インド象の突撃が
威圧しながら泥だらけで
ぼくらの家を崩してやろうとして
やってきたはずのそれはしかし
網戸ごしに切り裂かれ
圧縮されたはずのグロテスクな
残塊にぶつかった時には
鋭さと痛みに耐えかねて
いい風だ、と
ぼくらはつぶやいた