421 :
万華鏡倉庫:2006/04/17(月) 05:42:36 ID:1BU25ivq
あなたの家は土台からゆっくりと身をもぎ離してわたしをあやした
422 :
万華鏡倉庫:2006/04/17(月) 05:49:26 ID:1BU25ivq
生きてゆく勇気が夜の病棟の階段を登っていった
423 :
万華鏡倉庫:2006/04/22(土) 18:35:57 ID:ybWMg2Fc
私的な美学から逃れられない醜さ
424 :
万華鏡倉庫:2006/05/04(木) 20:00:02 ID:Mf7QiCvI
朝が来る前に来た昼
425 :
万華鏡倉庫:2006/05/05(金) 18:25:49 ID:yRYTiG+y
わからないことがわかるとき わかりきったことがわからない
わたしの餌が母に擬態していたので、わたしの天敵は母なのだと理解する
交わす前に果たされ続ける約束を信じる
ぼくの鼓膜は
あなたの声を聴くために
あつらえられたのだと思う
体中の細胞が
あなたの声を美しく聴き取るこの鼓膜を
賞賛するのがわかる
その賞賛があなたにも届くらしいことが
うれしい
声だけを拒む固有名詞
430 :
名前はいらない:2006/06/03(土) 16:58:51 ID:9Ys82aes
ラヴ
431 :
名前はいらない:2006/06/03(土) 17:50:18 ID:xwGb/T2k
test
0点だったからって
愛してないとは限らないでしょ
あなたのテストに不合格でも
わたしはわたしのことばでする
ラヴだぜ
かたつむりよりも伝わらない
淋しがってる暇はない
高速道路の対向車線見えなくても
それはあるんだよ
確かにあるんだよ
と
信じることをしなきゃ
早く!
対向車線側では正解答がちがってる
あなたの車は見えないけれど
わたしの車にはすべてラヴと書いてある
道草をしてもラヴ
逆走をしてもラヴ
わたしのすることのすべてがラヴだ
あなたのテストではわたしのすべてがラヴでなかった
あなたがテストをしたことはラヴなの
だとわたしは信じる
ラヴステマを受け入れる
プテラノドンと共に
食卓を囲む歌うたい
テレビに貼り付いているように見えるのは
テレビカメラに貼り付いている祖父
テーブルの縁からこぼれる歌を
おおきな口で受け止める矩形の祖母が横目で
関連付けるまでの四半世紀
伸び縮みする時間が転校してくる
「未来の西のほうからきました」と言う
虹の親戚になる
436 :
名前はいらない:2006/08/06(日) 17:51:03 ID:Fv5Tz72B
「一発で決めてやりたいのに」
漂白剤なんだから
顔で息しちゃだめ
イライラするとこ
子犬といっしょ
どうしてわかってくれないの
どうして醜白の素吸い込むの
めっ
お尻を叩いたらロケットのように
飛んで行かれるとめんどうくさいので
まあ
見逃してやるか
なんて愛のないこというと思ってるの
めっ
くどいよ
この詩、くどいよ
きれいにダンボールに収まった廃墟が届く
ヘリコプターとおおかみおとこに似ている鍵で
開けた扉から
魚屋屋の魚が出てきて
活きのいい魚屋を売ってくれた
恥ずかしがり屋さん屋へ行けば
さも買って欲しそうにちょこんと
おじさんたちが媚を売っている
ここまだあったのか
湖の右から頭蓋骨に入る千日の
体毛が落ちる
保守
ラブ成人ホシュ
「え?」
ん
復活の予感?
しいなさん復活しないかな
447 :
名前はいらない:2007/12/23(日) 00:14:38 ID:uvKMEFdo
hosyu
hosyu-
それでも保守
保守兼トリップテスト
保守るさ、ああ
hosyu
hohohosyu
hosyu
455 :
名前はいらない:2008/12/04(木) 10:44:23 ID:ltGcqiEY
万華鏡倉庫
456 :
名前はいらない:2008/12/10(水) 21:08:59 ID:vuR25h/3
x
457 :
ルカ ◆.9LBoPaZEU :2009/04/17(金) 12:36:30 ID:ziPEDtXi
はるりんご
はるりんご
口のなかに残って
いつまでも甘さだけ
残りつづける
私は雨に溶かされてしまった
たやすくぽろぽろと
白い角質を剥がされてしまった
甘い花びらは
ゼリーとなって
身体のラインを転げ落ちる
それでも残りつづける
どんなに無残に汚くされても
あなたに甘さを与えつづける
はるりんご
はるりんご
お前のようになりたいよ
やっちゃうことぐらい
簡単なことはない
ただ腰をあげるのが
ライフワークなだけ
459 :
ルカ ◆.9LBoPaZEU :2009/04/17(金) 12:45:46 ID:ziPEDtXi
「ファイト! 大浜」
あつい
あついよ
ハロゲンライトがあつい
白いリングだ
汚れもわからないくらいの
夕日まみれ効果!
やっちゃえ
大浜
大丈夫だ
お前は今
やる気マンマン
散歩の時間がやって来たビーグル犬のように
やったれ
大浜
お前の人間性に興味はないけど
ソフトビニールの足がウィンナーのように暴れるのが
私は好きだから
動いてくれ
動いてください
私の代わりに
ファイト!
460 :
名前はいらない:2009/04/17(金) 15:24:52 ID:mEx1Cpfr
やっぱり腰が抜けた
「腰抜けザウルス」
原生林を
はさみで切り取って
はい
と渡す
とあなたは
シダの葉っぱに
ちゅってした
フラフラ踊る
腰隠す
藁
はぎ取って
びちょりっと染める
メロンとマンゴで
あなたの手は短くて
ティラノみたい
上玉のなまにくが目の前にあっても
喰らいつくごっこで確かめてから
それでも食べはしないんだけどね
あなたの口は優しくて
ヒクツなブロントみたい
歪んでるの見えてないの?
そんなんじゃフツー生きて行けない
好きじゃなければ
ただの腰抜け
原生林では暴れてよ
ちゅってしないでよ
藁なんかじゃなくて
私を染めてよ
奥まで染めて
メロンとマンゴで
触れている
もみあげ巻かないでよ
顎がうずく
ファック
お お
っ っ
ぱ ぱ
い い
と の
間
滴り落ちる
汗
転落して行って
もう
戻って来ないで
顎にヒゲ
うつるから
「ヤバンジーン」
そいつはとても恐ろしい
カップ焼きそばだ
なにしろ食えない
お湯を捨てないと食えない
おまけに激しく甘い
キャベツを後入れすると
ぎゅっと縮こまったそのかたまりが
麺の上でころころしながら
ヤバンジーン
とどめは火の出るスパイス
お好みにより量を調節
とかいう注意書きすっ飛ばして
ヤバンジーン
全部入れちゃって
ろくにかき回しもしないで
いただきます!
いただきません!
そんな葛藤も一瞬で蹴飛ばして
マヨネーズを取りに走る
小川の冷たい水のなかで
ビールもぼちぼち冷えている
崖の上から
ダイヴしましょう
眼科は雲のようにもこもこの
数十億匹の羊の群れ
スキライネ
とあなたは言ったっけ
私はとても傷ついた
ことばの意味はわからなくても
傷つくことができると知った
十二月の雪降らないアスファルトの上でした
だから私が降るのです
白く柔らかそうな羊どもの上へ
私が落ちるしかない空気の中で
何かの鳥が私を発見して叫びました
「自由落下だ!」
鳥は鳥を呼び
鷹や鳶や雀や烏や
百舌鳥や雲雀や鶯や
杜鵑や鶸や鵯や水鶏まで呼ばれて来て
くちぐちばしに叫びました
「自由落下だ!」
きっと
鳥には珍しかったのでしょう
こういう自由は
ドキドキ
ドキドキ
ばれてるんだろうか?
ばれてたらいいな☆
ゆうべのさかむけ
続けて
窓の雨粒が
幽霊という文字を描いては
すぐに流れ落ちて行く
しいしいと
あちらこちらで
その向こうの緑色の日々を見る
それらは木立のように並んで
道の向こうへ消失している