1 :
やざぁー ◆Ms9bJ4F. :
しゃーないよなー
逆にあたりまえ顔している奴の方がよほどおかしいって
悲観的感性を詩で表現してくれ
それについて俺の独断と偏見で感想を言おう
2 :
やざぁー ◆Ms9bJ4F. :02/06/19 00:32 ID:OhBR1BNH
『いじめ』
またいじめられた
周囲の冷笑がそれに追い討ちをかける
その笑い声の中にあの子の声もする
いじめで苦しいのは、それた行為そのものと言うより
その行為を拒めなかった情けない自分に耐えること
それによって築かれる上下関係に耐えること
そして傷ついてボロボロになった自尊心を回復させることだ
『ノスタルジー』
あの光景 あの空気 あの色 あの匂い
今でも鮮明に思い出される記憶に胸が詰まる
しかしその思い出は「無意味」という絵の具で染められてしまった
だから俺は今これからの時間を一つ一つ染めていこうと思う
それもすぐ、「無意味」に染まってしまうのだろうが・・
『俗物根性』
周りがどう言おうと知ったことか
俺は自分の主体性でのみ動く
しかし自分の評価基準というのは他人のそれに依存しておる部分もあり
両者の境界線を定義するのは至極難しい
評価してくれる人がいなかったらこれほど不幸なことはあるまい
100mを8秒台で走りました 確かに走りました
でもそれは俺以外誰も知りません
それって少し悲しいね
自己満足とは言うものの
実は自分のなかのもう一人の自分と会話しているんだね
俺もあんたを評価するからあんたも俺を評価してください
3 :
やざぁー ◆Ms9bJ4F. :02/06/19 00:32 ID:OhBR1BNH
『ごはん』
ごはんがおいしい
空腹のお腹に食べ物をかき込む
でもおいしければおいしいほど僕はみじめになる
自分に食い物を食う資格んなどあるのか
食べたもののエネルギー
僕はいったい何に使う気なのか
わからないままおいしいごはんをほおばる僕
そう、ごはんを食べろ。そしておいしいと言え。
5 :
車泥棒:02/06/19 01:37 ID:???
夜は街を輝く海にして
恋人たちはずっと踊る
僕もつられて踊った
まるで猿のように踊った
何も考えずに踊った
疲れてきても、肺が痛くなっても、血を吐き続けても踊った
誰も見ていないのに踊った
朝日は街をあざやかに変えて
恋人たちはそれぞれの家に帰る
僕はまだまだ踊っていた
永遠に続きそうなパーティー
でももうすぐ終りそうだ
眠りそうだ
壊れそうだ
死にそうだ
6 :
やざぁー ◆Ms9bJ4F. :02/06/19 01:44 ID:OhBR1BNH
>>5 朝になるとみんな現実にかえって結局はまた同じ鞘の中なんだね
パーティーは刹那でしか存在しない虚像の空間なんだね
7 :
メヒコ:02/06/19 06:18 ID:???
[僕は満月にあこがれていた]
僕は船に乗っている。
あたりは一面、暗い海。
陸地はどこにも見えない。
黒い大海に船はただ浮かんでいる。
僕はこの手で海を掻き、
船を進めようとする。
だが船は大きすぎて
ひとりの力ではびくともしない。
船にはたくさんの人たちが
僕とともに乗っているが、
彼らは船に飾りつけをするのに夢中で、
まるで海を忘れようとしているかのようだ。
彼らに力はないのだろうか?
僕にはそんなことは信じられない。
彼らの目は希望を見ていない。
船の装飾をしているほうが、楽なのだ。
だが彼らだってうすうすと
この絶望状態に気づいている筈だ。
彼らは待っているのだろうか?
誰かが船をひっぱってくれるのを。
彼らはとてもにぎやかにやる。
彼らはとても楽な方法をとる。
海を忘れつづけるために。
力を忘れつづけるために。
僕はまた無駄と知りつつ海を掻き、
ふり返って彼らに呼びかける。
全員の力が必要なのだ!
彼らは僕を無視して笑う。
彼らのボスが装飾道具を配る。
僕にもやれと命じてくる。
どうして僕が頷けようか。
僕にはこの海が見えている。
僕はまた海を見つめる。
僕は海を愛していた。
誰かが赤インクを海に投げ捨てた。
僕はふり向き、涙を流した。
僕は彼らを見つめる。
僕は彼らを愛していた。
僕は飾りつけられた船を見る。
ここは愛せないにおいでいっぱいだ。
不安が激しく彼らのなかで渦巻いている。
気が狂った乗客が殺人事件を起こした。
観衆の目は臆病にまばたく。
船を漕ぐものはいないのか。
海の見えるものはいないのか。
僕はうなだれながら、また海を掻いた。
船がすこし動いたような気がした。
見ると、ひとりの少年が海を掻いている。
少年は僕をまっすぐ見つめていた。
負けるものかとその目は言っていた。
僕も負けるものか、僕は笑った。
死の満月を、ぼくたちは希望の色に変える。
僕たちふたりは力を込めて船を漕いだ。
僕たちふたりはどこまでも進んだ。
どこまでも、どこまでも進んで行こう。
満月をめざしているのかもしれなかった。
しかし、船は動きはしないのだ。
動いたのは、僕たちふたりにすぎなかった。
僕たちはここを立ち去れない。
僕たちはここにいるひとりひとりが歴史なのだ。
僕はあきらめずに海を掻いた。
あのドクロのような、死の満月を
あかるく変える夢にあこがれるから。
少年も、そうだった。
はてしなく広い、暗い海。
僕たちは力の限り、海を掻きつづける。
そのうち力尽きて、深海に身を投げ出そうとも。
無駄だと知りつつ、海を掻きつづける。
10 :
メヒコ:02/06/19 06:34 ID:???
長くてすんまそん。(汗)
失礼いたしました。(ダダーッ)
11 :
やざぁー ◆Ms9bJ4F. :02/06/19 07:40 ID:OhBR1BNH
言いたいことが嫌と言うほど伝わってきた
言うまでもなく、果てしなく広く暗い海に浮かぶ船は現実の社会そのものであろう
そこでもがき苦しむ自分と、それを横目に当たり前のように存在する社会と
自分が自覚するよりもかなり楽観的に見える周囲の人間
そこで突発的に起こる殺人事件、そして自分に近い考えをもった少年の登場
>彼らはとても楽な方法をとる。
>海を忘れつづけるために。
>力を忘れつづけるために。
この部分が好き
くだらん素人の感想だが、とても面白かった
俺も同じような感覚を思春期に経験したからね
>>7-9 特にひねりがあるわけでも、特徴的な単語を使っているわけでもない。
でも、すごくいい。飾りつけとか、愛せないにおいでいっぱいとか、少年の登場とか。
僕はやるけど、彼らはやらない、まる。で終わるような詩は多いと思う。
でも7-9は、きちんとその先の僕を描いている。仲間もでき、二人で、『諦めない』。
赤インクのくだりだけ違和感があるかな。せめて他のモンにすればよかったきがする。
でも全体的に凄く、好きだ。長さも全然感じなかった。絵が、描きたくなった。
>>11 良い詩が見られてよかった。ageてくれてありがとう。
| 都立家政たんハァハァ
\___ ____________________________
V ______________
∧ ∧∧∧ /
( ,,) _ ,,) < 貴方ここ一応、詩板よ
/ つ | \___________
〃(@ ノ /U
U UU
15 :
やざぁー ◆Ms9bJ4F. :02/07/10 22:06 ID:0MMT/6EM
君と過ごした時間は 無実と化しました
君に対する愛情は 無実と化しました
喜怒哀楽の感情は 夢と化しました
強く感じた信念は 無意味と化しました
季節の放つぬくもりは 苦痛と化しました
人から受け取る優しさは 悲壮と化しました
君と過ごした時間は 無実と化しました
君に対する愛情は 無実と化しました
俺には得る物がなかったけど、君たちは得る物があった
いぇ〜い!自殺だ自殺だぅひゃっほぉ〜〜い!!
もう自分の言葉さえ聞きたくない
19 :
TK:
涙は嘘である
泣き続けると
水分が無くなって
死ぬから
涙は嘘である
私に同情する人間は
必ず目頭を押さえるので
同情という感情は嘘である
それで結ばれたことなど無い
私を哀れむ人間も
必ず涙を光らせるので
哀れみなんていう感情も嘘である
その背後に相手の優越が見える
私を指差して笑う人間も
手の甲で涙を拭ったりするので
そのおかしさも嘘である
笑う人間ほど守るものを抱えている
水分が無くなると
死ぬよ
水分が無くなると
死んでしまうんだよ
涙なんか嘘に決まっている