『幽霊に花束を』
ある朝、俺は決定する。
そうだよ。
インターネットを捨てて
街に出よう。
そこにはもしかしたら、
幽霊がいて
俺を待っているかもしれない。
喫茶店の隅で
本屋さんのレジ裏で
あるいは、パン屋さんの扮装で。
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:02/09/22 20:26 ID:88RKwTB3
そうだよ。
ピンサロのあの娘が
革命家のあいつが
画学生のあの人が
そんな風に考えたことなかったけど
もしかしたら、まだ
20年の時をこえて、
みんな幽霊になって
俺を待っていてくれるかも知れない。
80年代、俺が通った、
「カルマ」ではまだ、薔薇酒を出してるし、
「映画館」のマスターは、まだ元気なんだってね。
知らなかったよ。
自由が俺を裸にする。
めまいが俺を孤独にする。
詩が俺を幽霊にする。
そうさ。
幽霊に
会いに行こう。