魔館「宵紅荘」

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157ボルカ ◆CutL/5sw
『幽霊に花束を』

ある朝、俺は決定する。

そうだよ。
インターネットを捨てて
街に出よう。

そこにはもしかしたら、
幽霊がいて
俺を待っているかもしれない。

喫茶店の隅で
本屋さんのレジ裏で
あるいは、パン屋さんの扮装で。
158 :02/09/22 20:26 ID:88RKwTB3
そうだよ。

ピンサロのあの娘が
革命家のあいつが
画学生のあの人が

そんな風に考えたことなかったけど

もしかしたら、まだ
20年の時をこえて、
みんな幽霊になって
俺を待っていてくれるかも知れない。
159名前はいらない:02/09/22 20:26 ID:88RKwTB3
80年代、俺が通った、
「カルマ」ではまだ、薔薇酒を出してるし、
「映画館」のマスターは、まだ元気なんだってね。
知らなかったよ。

自由が俺を裸にする。
めまいが俺を孤独にする。
詩が俺を幽霊にする。

そうさ。
幽霊に
会いに行こう。