568 :
名前はいらない:
[て]
--------------------たにおり
ひとり警棒振ってると
いろんなことが思い出されて
片腕 しびれるほどに
警棒重さを忘れて
くるま 流れるほどに
あれよ
あれよ
あったかコンクリ
しびれて
幸せだったのが
一番よくない
警棒振って
右手 武士ほどに
切れがよろしくて
何処の曲者
胸駆け抜けて
何のつもりか
走馬灯
--------------------やまおり
たくさんの
折目をつけて
きれいな鶴を
クワガタ虫を
紙ふうせんを
簡易箸置きを
折ろうとして
山をおりて
谷をおりて