顔が見えないことで個性だけ見える
名前がないひとは人に名前をもらう
わたしは
何処からきて 何処に向えばいい?
顔の無い私は白い壁によりかかって
膝をかかえたまま
多分いろんなことを
かかえたまま
動けずにいる動けずにいる
もういいよ
約束を果せなくてもいいよ
誰かのところへいけよ
言葉が つきささる つきささる
幸せに形も色もないけどね
つい先日までは子供だったくせに
きゅうに大人びた顔をして
少し疲れたように微笑んでみせて
泣いたらまた忘れられるだろうか
忘れたい 忘れたくない
知ってほしい 知ってほしくない
もう何もいらない