130 :
名前はいらない:
何時の間にか「闇」の存在に気付いた僕は
好奇心の赴くまま手の平を「闇」にかざした。
そして自分でも気付かない程のスピードで
飲み込まれて行く・・・落ちて行くスリル。
傷口を広げるだけの「矛盾の薬」を握り締め・・・
僕は「闇」に向かって歩き出した。どこまで続くのだろう・・・
期待と絶望が入り混じる。そしてある場所にたどり着いた。
そこにはひとつの「箱」が置かれていた・・・
僕は鍵も無いのに無理やりこじ開けた。
そこには綺麗な鏡が入っていた。僕はその鏡を覗き込んだ。
鏡には切ないモンスターが写っていた