空白を埋めるように
私の吐き出した
煙を吸い込む
お前は誰だ
近くに居ること選び
もの言わぬまま付き従った
この形が変わり崩れても
常に私だけを見透かす
お前は誰だ
誰かはお前を無表情だと言う
誰かはお前を無機質だと言った
誰かがお前を傷つけて
そうして放って置いたんだ
何故怒らない
お前は一体誰なんだ
たぶん誰にもわからない
お前は私だ
わが分身 月よ
月影の舞が上手なあなたは 海を背に赤い爪をちらつかせる
下から吹き付ける雪混じりのいじわるな風 ふと横を向く
のぞき見た不可思議な世界 狭い門へ急ぐ人の群れに飲まれ
狭い道を心細く進んでいく のぞいてみると人形が手招き
いつもの場所で黙って座る 下では今日も仮面舞踏の練習会
海の響きは懐かしく 空の満月は冷たい涙を一筋垂らした
65 :
容量少な目 ◆/4.7OGB.Lw :03/03/17 04:40 ID:wzMsaB9u
月よ 汝の涙を拭おう
月よ 流れる血を汝に返そう
世界が闇に消えていくたびに
輝き始める月よ
人間が心を病むごとに
紅く燃える月よ
汝は知っているのか
私の名を
汝は知っているのか
己の名を
汝がいつまで
輝き続けるのかを
66 :
名前はいらない:03/03/17 06:07 ID:EFalvkT1
光華に背き
光陰に怯ゆ
紅涙を分つ
嘗ての双生
67 :
名前はいらない:03/03/17 23:25 ID:K54W7PLv
薄絹を纏わせば
艶気を冠るよう
その見優る程の
透きとおす粧し
>>66にちょっと驚いた。
いや、漏れが未熟過ぎるだけ。忘れてくらはい。
69 :
ウスイ:03/03/29 22:28 ID:4so+FOA+
僕の手にする醜さや
暗い月にも届かぬ手
微かに震えるその声さえも
いつか朽ちてしまうのだろう
暗む月に謡う
微温を誘く唄
応作の跫音は
虚空に響かず
71 :
山崎渉:03/04/17 13:51 ID:GAm0uYE/
(^^)
72 :
山崎渉:03/04/20 01:53 ID:1+CNA/cT
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
となりに居る感触
真夜中 手さえ触れられずに
もし君が消え去るのなら
僕はきっと明日までもたない
この憎たらしいシンボル
お前のせいで夜空が去らない
きっと 無理だったんだ
そう言い聞かせ間を埋める
高ぶって不規則な呼吸
寝息を期待して耳をすます
この憎たらしいシンボル
お前のせいで夜空が去らない
朝までに覚悟を決めよう
と 考えながらも
僅かな眠気を引きずりだし
狸寝入りしたい自分がいる
蒸し暑さに僅かだけ開いた窓
レースのカーテンから
月が微笑んだ
74 :
山崎渉:03/05/22 03:36 ID:R3rNNKvM
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
75 :
山崎渉:03/05/28 10:57 ID:0k3PpwVO
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
76 :
山崎 渉:03/07/12 12:36 ID:Gu5iF5xl
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
夜のさざなみを引き止めて
月の光が歌うのを見た
沿岸高速の自動車の
排気もいつもより静かであった
――月は今、この鼻を照らしているか?
真っ暗い水平線を引き止めて
月の光が、歌うのを見た
夏の浜辺のその夜の
熱気も、いつもより柔らかかった
78 :
山崎 渉:03/07/15 11:44 ID:iuxfPmjy
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
ハッキリ言ってアメリカなどの多民族国家では黒人の方がアジア人よりもずっと立場は上だよ。
貧弱で弱弱しく、アグレッシブさに欠け、醜いアジア人は黒人のストレス解消のいい的。
黒人は有名スポーツ選手、ミュージシャンを多数輩出してるし、アジア人はかなり彼らに見下されている。
(黒人は白人には頭があがらないため日系料理天などの日本人店員相手に威張り散らしてストレス解消する。
また、日本女はすぐヤラせてくれる肉便器としてとおっている。
「○ドルでどうだ?(俺を買え)」と逆売春を持ちかける黒人男性も多い。)
彼らの見ていないところでこそこそ陰口しか叩けない日本人は滑稽。
80 :
ムシコ:03/07/30 20:24 ID:orDc8uzX
青薔薇を作り出した
暗闇に咲く淡い青が焔のやう
何時になれば私を出してくれるのでせうか
青薔薇のアーチを潜る
ありもしない妄想に魅せられたあなたの運命
青くゝ、深くゝ、青ゐ運命を辿る。
81 :
山崎 渉:03/08/02 01:39 ID:GCypsXvY
(^^)
A型は仲間を作ろうとする時、自分と価値観やリズムが同じ人ばかりを引
き寄せて、波長の合わない人々を避けてしまう傾向があります。そこには、A型
の、周囲に波風を起こしたくない、できるだけ安定した環境を作っておきたい、と
いう思いが働くからです。そんな風にしているうちに、気がついてみたらA型ば
かりの集団になっていた、ということはよくあります。
価値観がある程度同じ方向に向かっていることは大切なことですが、あまり同じ
ような考えの人ばかりが集まることは危険です。和気合いあいのムードにすっ
かり慣れて、「井の中の蛙」になってしまう恐れがあるからです。
A型は、周囲と協調して現状を安定させたい面と、常に向上心を持って現状を
脱皮したい面の両方を、バランスよく保っていくことで、上手に成長していくので
す。
自分と違う考えの人は、衝突も激しく起こるけれど、自分に良い刺激を与え、視
野を広げることにもなるということを考えてみて下さい。
また、人間関係にもけじめをつけようとするA型は、お客と店員など、立場で態
度を大きく変えたりすることがありますが、行き過ぎれば、やはり好ましくない行
動表現に見えます。
83 :
山崎 渉:03/08/15 12:15 ID:6uqIVx7n
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
満月へむけ
保つ瞳
もがいてやるんだ、
最期まで。
ニンゲンの格好をしているだけだと、
おもわれるのが厭で。
肌を刺す、
冷たい空気がまとわりつく、
この部屋で。
オレは確かに
呼吸をしているんだ。
街灯を頼りに
導く応え、歪み。滅びの呪文。
どうして当たり前として捉えなくなる?
早く変化に気がついて対処をすることだ。
そうでないと消える。
…わかりきったこと。
86 :
中田ヒカル子 ◆STAR/3BBRI :03/09/23 11:15 ID:nr2PF79p
あげ
月下
橋のない島を
悲しい眼で見てる
薄い空に銀色
滑ってゆく
傷口が白い
赤く
ない
僕らはまだ悲しい
88 :
万華鏡倉庫:04/01/26 15:36 ID:UFoG2QcI
生き物が遠くに馳せる想いを、いっそう掻き立てるように、神様が「近くの彼方」にそれを置いた。そういう説をどこかで聞いた憶えがある。
月は、いろいろな顔を持ち、いろいろな意味を持つ。
ヨーロッパには、「新しい月に抱かれた古い月」という言い回しがある。空気が澄み渡った夜に、三日月に縁取られた欠けた領域が、ほのかに明るんで見える。その現象をあらわすうつくしい言葉である。
太陽の光が地球に反射されて、地球の明かりが月を照らしているのだ。天文気象用語では、地球照あるいは地球回照光という。
地球回照光が最初に地球を訪れたとき、いくつかの光子は、もしかすると私のそばを掠めたかもしれないし、あなたに触れたかもしれない。
だから、地球を飛び立ち月に触れて還ってきた光が、涙に着水し瞳孔を抜けて網膜に達したとき、わたしたちは、
「やあ、前にどこかでお会いしませんでしたか?」
そう問いかけたくなるのだし、
古い月を見詰めていると、なんだかじぶんの一部が、月に届いている気がするのだ。
「月下の狭い海」
銀の船に乗り
狭い海を巡る
星屑に座礁し
迷い魚が笑う
銀の皿を取り
狭い海を盛る
溢れ出す波頭
足指を染める
銀の影が去り
狭い海で独り
広い海を思う
遠く近い夢を
積もることの無い 海のカケラ
拾って捨てて 音だけ持ち帰る
91 :
万華鏡倉庫:04/03/25 04:09 ID:py2ndZby
潮汐に餓える
92 :
万華鏡倉庫:04/03/26 01:17 ID:ofxmkURS
月とおなじサイズになるまで
潮汐されたくて
月の 下で 踊る くじら
ざわめきながら さざめきながら ささやきながら
誘われて踊る 私も 狭い 海の 中
階段から下に
つまづいた魚は死んだ
少女の解けたリボンは
つらつらと何かを語っていて
持ち主を探し恋い慕う
海べりに座り込んだ男は
編んだ髪を連れて
月の中リボンを探す
階段から上に
とびはねた魚は死んだ
狭い階段には少女だけが佇んでいる
月長石は割れて
一人さめざめと涙を零す
しゃがんだ波打ち際に おぱあるを探す振りなどしてみて
桜色の貝なんて見つかるわけもないほど青闇で
お日様は最初からなかった
くらげが泣いたから
あの月を見て恋しいと
くらげが泣いたから
割れた欠片は浚われて
またくらげを泣かせてしまう
うつむいて泣いて 仰いで満足気に
零した涙はくらげが飲み込んだ
押入れに閉じ込められた子供が泣いている
叫んで 喚いて 蹴飛ばして
ひしゃげたふすま紙は涙を吸って歪む
自分の中にしゃがみこんだ子供のようなものを見つけては
なるだけ優しく細やかに
白い腕で包み込んでは撫でるので
目の前にいるはずの貴方が
どちらかというと嘲笑って(ワラッテ)いるような気がして仕方ない
這い出してきた子供は障子紙の隙間から覗いている
お櫃を抱え込んでしゃもじをついばむ手を微かに止める
真白い月は冴えない表情を曇り空から垣間見せる
私はこの子をきつく抱いた きつくきつく腹に抱いた
甘いうめき声すらも肉の間に刻み付けて
体内の海に沈みこめるように 抱いた
せまーいうみで ひろーくのびて
ほそーいうでを まよこにひろげ
ら ら ら と うたってみたり
ぷかぷかうかぶのは
いっぱいのしあわせ
ららららら と うたうとなりに
まーるいつきも ぷっかりうかぶ
その先を知らない
その果てを知らない
その淵を知らない
ただ白い砂を 波をけって
身体ひとつ 埋もれにいった
そこに光があるから
そこに水があるから
そこに 力があるから
ちぎって捨てた
紙くずになったそれ
うずもれた小さな貝殻
気付くのは何
やたらと押し寄せる波に
引き際を知らない私
いつになっても靴を濡らしてしまって
頬を濡らそうと必死だけれど
飛散する塩水は
届く気配など微塵も見せず
手紙は水を吸ってどこまでも
夢で見た景色を
月の浮かぶ狭い海の中で観たい
ただ溺れてしまいたい
ティーカップの中に浮かんだ月は
本当は太陽だったのかもしれない
たまには暗く 浮かびたかったのかもしれない
開花には遅すぎて
満月の夜に会おうねって約束は
僕の知らない内に散ってしまった
見も知らぬ花粉が
不釣合いな蝶を呼ぶ
眼下の水辺に散らすは
細やかな燐片
103 :
かささぎ:04/07/19 02:43 ID:2+hi96hO
月が出ていない
私にはそれがわかる
きまぐれに私のなかの潮はきざす
そのとき窓をひらいて空を見るのはタブーだ
月は出ていないはずだ
私のなかの潮が満ちてきたらマルドロオルの擬譜でも書き綴るか
少年を追ってまがまがしいさいなみを繰り返して
ノートのなかにさんさんと月光を降り注がせよう
しろい少年の遺骸のうえには
サンザシのひとえだでも添えておこうか
わたくしの頭にあるのは ひどく優しい君だけで
浮かんで落ちて 上って沈んで
ひやひやとした液体の中に 気体の内に
寂しいという心持ちか否か
どうか どうか 全て君で決まってしまえばいいのに。
ありふれた月がかけられる
互いが掌を握り合わせ俯く
濡れた倒木のヒフ
かわいたアルミニウムの匂い
ルールを新たに編み出さんという意志は無く
す、とのびた手首を眺める
目を閉じて解る 躊躇いがちに
誰にも許されず吐く息が
この輪郭を浸すとき
明らかに違う筈のそれは
他ならぬ私が今持つものだ
波の音さえ存在しない
全ての物質という物質が「私」へ
張り詰めた注意を向けてとまっている
二人は組んだ掌の隙間に 海を狭めて押しつぶす
片割れの顔を見ないまま
互いの顔をうつむかせたまま
あの日
どうしようもない
二人の頭上
ぽっかりと宙に浮かぶ
ああ あれは多分
満月だったかも知れない
ちっとも笑えない
意地らしさを包むような
もしかすると あれは
満月だったのかも知れない
月の下に埋めた
使い慣れないスコップを持つ手は珍しくジンジンとかじかんだ
だぁれも通らない暗闇を選んで
踏まれないように端っこを
掘りやすいように柔らかい土を
暗闇で視力の落ちた目で選んだ
草の根を刺し千切って黒げた土を掻き出して
それしか見えてない心もちで
少し浅く ぴったりの大きさ 四角く区切った
埋めたのがなんだったのかそんなことは
私以外の人にはどうでもいいことだ。
埋めて失ったものが自分の心に埋められないものを生んだ
黒々とした森の奥から
謎の鳴き声が
小さな入り江に木霊する
静けさに
生命の氣が充ちている
私は砂を踏みしめ
潮の香りを深く吸い込むと
心地よい静寂が漲った
月は水面で静かに揺らいでいる
109 :
名前はいらない:2005/04/12(火) 02:57:43 ID:JbHojOAk
このスレ立った日、漏れの誕生日だw
なんかのご縁でパピコしてく。
優しいのは、月なのか、星なのか、夜なのか
静まりかえった寂れた街を
真っ黒な汽車が駆け抜ける
欠け墜ちた月のカケラ
また明日、会おうねって
冷たいコンクリートに溶け込んで
優しいのは、海なのか、空なのか、今なのか
欠け墜ちた夜のカケラ
三日月が淋しそうに
見つめていた
110 :
万華鏡倉庫:2005/04/27(水) 04:03:09 ID:dUC3GUG5
月を追う
月下の狭い海は
いつも月下にあって
海の上にあるときは
自分が広いとかんちがいする
ああ さらりと流れる円卓
水面にするりと赤い影
突きながら叫ぶそれを見守る月の光はまるで
すべて見越した母のように見える
月の下で 蛹になって くちづけた ガラスの愛の海
(米倉千尋「琥珀のゆりかご」)
>1を思い出すとみょーに被る風景だと最近思う。
ある意味ホラー。