月下の狭い海

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63名前はいらない:03/01/27 21:39 ID:osJe8xAN
空白を埋めるように
私の吐き出した
煙を吸い込む

お前は誰だ

近くに居ること選び
もの言わぬまま付き従った

この形が変わり崩れても
常に私だけを見透かす

お前は誰だ

誰かはお前を無表情だと言う
誰かはお前を無機質だと言った

誰かがお前を傷つけて
そうして放って置いたんだ

何故怒らない 
お前は一体誰なんだ

たぶん誰にもわからない
お前は私だ

わが分身 月よ
64Mana魔名:03/02/01 19:40 ID:vIatE04u
月影の舞が上手なあなたは 海を背に赤い爪をちらつかせる
下から吹き付ける雪混じりのいじわるな風 ふと横を向く
のぞき見た不可思議な世界 狭い門へ急ぐ人の群れに飲まれ
狭い道を心細く進んでいく のぞいてみると人形が手招き
いつもの場所で黙って座る 下では今日も仮面舞踏の練習会
海の響きは懐かしく 空の満月は冷たい涙を一筋垂らした
65容量少な目 ◆/4.7OGB.Lw :03/03/17 04:40 ID:wzMsaB9u


月よ 汝の涙を拭おう
月よ 流れる血を汝に返そう

世界が闇に消えていくたびに
輝き始める月よ
人間が心を病むごとに
紅く燃える月よ

汝は知っているのか
私の名を
汝は知っているのか
己の名を

汝がいつまで
輝き続けるのかを


66名前はいらない:03/03/17 06:07 ID:EFalvkT1
光華に背き
 光陰に怯ゆ
  紅涙を分つ
   嘗ての双生


67名前はいらない:03/03/17 23:25 ID:K54W7PLv
薄絹を纏わせば
艶気を冠るよう
その見優る程の
透きとおす粧し
68名前はいらない:03/03/21 01:22 ID:E/Pe5Eu3
>>66にちょっと驚いた。


いや、漏れが未熟過ぎるだけ。忘れてくらはい。
69ウスイ:03/03/29 22:28 ID:4so+FOA+
僕の手にする醜さや 
暗い月にも届かぬ手
微かに震えるその声さえも 
いつか朽ちてしまうのだろう
70名前はいらない:03/03/30 11:52 ID:4P0dKccO
暗む月に謡う
微温を誘く唄
応作の跫音は
虚空に響かず






71山崎渉:03/04/17 13:51 ID:GAm0uYE/
(^^)
72山崎渉:03/04/20 01:53 ID:1+CNA/cT
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
73名前はいらない:03/04/29 23:07 ID:Py22EpUn
となりに居る感触
真夜中 手さえ触れられずに
もし君が消え去るのなら
僕はきっと明日までもたない

この憎たらしいシンボル
お前のせいで夜空が去らない

きっと 無理だったんだ
そう言い聞かせ間を埋める
高ぶって不規則な呼吸
寝息を期待して耳をすます

この憎たらしいシンボル
お前のせいで夜空が去らない

朝までに覚悟を決めよう
と 考えながらも
僅かな眠気を引きずりだし
狸寝入りしたい自分がいる

蒸し暑さに僅かだけ開いた窓
レースのカーテンから
月が微笑んだ
74山崎渉:03/05/22 03:36 ID:R3rNNKvM
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
75山崎渉:03/05/28 10:57 ID:0k3PpwVO
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
76山崎 渉:03/07/12 12:36 ID:Gu5iF5xl

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
77火尭烏 ◆lXZBPVO3GQ :03/07/13 15:36 ID:6UrjltC7
夜のさざなみを引き止めて
月の光が歌うのを見た

沿岸高速の自動車の
排気もいつもより静かであった

――月は今、この鼻を照らしているか?

真っ暗い水平線を引き止めて
月の光が、歌うのを見た

夏の浜辺のその夜の
熱気も、いつもより柔らかかった
78山崎 渉:03/07/15 11:44 ID:iuxfPmjy

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
79なまえをいれてください:03/07/15 14:04 ID:clAHo4RQ
ハッキリ言ってアメリカなどの多民族国家では黒人の方がアジア人よりもずっと立場は上だよ。
貧弱で弱弱しく、アグレッシブさに欠け、醜いアジア人は黒人のストレス解消のいい的。
黒人は有名スポーツ選手、ミュージシャンを多数輩出してるし、アジア人はかなり彼らに見下されている。
(黒人は白人には頭があがらないため日系料理天などの日本人店員相手に威張り散らしてストレス解消する。
また、日本女はすぐヤラせてくれる肉便器としてとおっている。
「○ドルでどうだ?(俺を買え)」と逆売春を持ちかける黒人男性も多い。)
彼らの見ていないところでこそこそ陰口しか叩けない日本人は滑稽。
80ムシコ:03/07/30 20:24 ID:orDc8uzX


青薔薇を作り出した


 暗闇に咲く淡い青が焔のやう

 何時になれば私を出してくれるのでせうか


 青薔薇のアーチを潜る

 ありもしない妄想に魅せられたあなたの運命


       青くゝ、深くゝ、青ゐ運命を辿る。
81山崎 渉:03/08/02 01:39 ID:GCypsXvY
(^^)
82時代は個人主義:03/08/11 21:45 ID:zM9KYzv/
A型は仲間を作ろうとする時、自分と価値観やリズムが同じ人ばかりを引
き寄せて、波長の合わない人々を避けてしまう傾向があります。そこには、A型
の、周囲に波風を起こしたくない、できるだけ安定した環境を作っておきたい、と
いう思いが働くからです。そんな風にしているうちに、気がついてみたらA型ば
かりの集団になっていた、ということはよくあります。
価値観がある程度同じ方向に向かっていることは大切なことですが、あまり同じ
ような考えの人ばかりが集まることは危険です。和気合いあいのムードにすっ
かり慣れて、「井の中の蛙」になってしまう恐れがあるからです。
A型は、周囲と協調して現状を安定させたい面と、常に向上心を持って現状を
脱皮したい面の両方を、バランスよく保っていくことで、上手に成長していくので
す。
自分と違う考えの人は、衝突も激しく起こるけれど、自分に良い刺激を与え、視
野を広げることにもなるということを考えてみて下さい。
また、人間関係にもけじめをつけようとするA型は、お客と店員など、立場で態
度を大きく変えたりすることがありますが、行き過ぎれば、やはり好ましくない行
動表現に見えます。
83山崎 渉:03/08/15 12:15 ID:6uqIVx7n
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
84名前はいらない:03/09/09 04:46 ID:sBsATgGn
満月へむけ
保つ瞳
85名前はいらない:03/09/19 21:50 ID:07X1mWr7
もがいてやるんだ、
最期まで。
ニンゲンの格好をしているだけだと、
おもわれるのが厭で。

肌を刺す、
冷たい空気がまとわりつく、
この部屋で。
オレは確かに
呼吸をしているんだ。


街灯を頼りに
導く応え、歪み。滅びの呪文。

どうして当たり前として捉えなくなる?
早く変化に気がついて対処をすることだ。

そうでないと消える。
…わかりきったこと。
86中田ヒカル子 ◆STAR/3BBRI :03/09/23 11:15 ID:nr2PF79p
あげ
87Mew ◆mewrkbizfg :03/09/27 04:28 ID:9I+Ni9dt
月下
橋のない島を
悲しい眼で見てる
薄い空に銀色
滑ってゆく
傷口が白い
赤く
ない

僕らはまだ悲しい
88万華鏡倉庫:04/01/26 15:36 ID:UFoG2QcI
生き物が遠くに馳せる想いを、いっそう掻き立てるように、神様が「近くの彼方」にそれを置いた。そういう説をどこかで聞いた憶えがある。
月は、いろいろな顔を持ち、いろいろな意味を持つ。

ヨーロッパには、「新しい月に抱かれた古い月」という言い回しがある。空気が澄み渡った夜に、三日月に縁取られた欠けた領域が、ほのかに明るんで見える。その現象をあらわすうつくしい言葉である。
太陽の光が地球に反射されて、地球の明かりが月を照らしているのだ。天文気象用語では、地球照あるいは地球回照光という。

地球回照光が最初に地球を訪れたとき、いくつかの光子は、もしかすると私のそばを掠めたかもしれないし、あなたに触れたかもしれない。
だから、地球を飛び立ち月に触れて還ってきた光が、涙に着水し瞳孔を抜けて網膜に達したとき、わたしたちは、
「やあ、前にどこかでお会いしませんでしたか?」
そう問いかけたくなるのだし、
古い月を見詰めていると、なんだかじぶんの一部が、月に届いている気がするのだ。
89名前はいらない:04/02/25 02:07 ID:KwVu1XI/
「月下の狭い海」

銀の船に乗り
狭い海を巡る
星屑に座礁し
迷い魚が笑う

銀の皿を取り
狭い海を盛る
溢れ出す波頭
足指を染める

銀の影が去り
狭い海で独り
広い海を思う
遠く近い夢を

90名前はいらない:04/03/24 17:13 ID:Mr4905n/
積もることの無い 海のカケラ

拾って捨てて 音だけ持ち帰る
91万華鏡倉庫:04/03/25 04:09 ID:py2ndZby
潮汐に餓える
92万華鏡倉庫:04/03/26 01:17 ID:ofxmkURS
月とおなじサイズになるまで
潮汐されたくて
93名前はいらない:04/05/10 03:24 ID:JWlQRR0C
月の 下で 踊る くじら
ざわめきながら さざめきながら ささやきながら
誘われて踊る 私も 狭い 海の 中
94名前はいらない:04/05/11 08:56 ID:JhjydFc+
階段から下に
つまづいた魚は死んだ
少女の解けたリボンは
つらつらと何かを語っていて
持ち主を探し恋い慕う
海べりに座り込んだ男は
編んだ髪を連れて
月の中リボンを探す
階段から上に
とびはねた魚は死んだ
狭い階段には少女だけが佇んでいる
95名前はいらない:04/05/27 09:29 ID:A7HfskrL
月長石は割れて

一人さめざめと涙を零す

しゃがんだ波打ち際に おぱあるを探す振りなどしてみて

桜色の貝なんて見つかるわけもないほど青闇で

お日様は最初からなかった

くらげが泣いたから

あの月を見て恋しいと

くらげが泣いたから

割れた欠片は浚われて

またくらげを泣かせてしまう

うつむいて泣いて 仰いで満足気に

零した涙はくらげが飲み込んだ
96名前はいらない:04/06/05 01:46 ID:ZZzACsOe
押入れに閉じ込められた子供が泣いている
叫んで 喚いて 蹴飛ばして
ひしゃげたふすま紙は涙を吸って歪む

自分の中にしゃがみこんだ子供のようなものを見つけては
なるだけ優しく細やかに
白い腕で包み込んでは撫でるので
目の前にいるはずの貴方が
どちらかというと嘲笑って(ワラッテ)いるような気がして仕方ない

這い出してきた子供は障子紙の隙間から覗いている
お櫃を抱え込んでしゃもじをついばむ手を微かに止める
真白い月は冴えない表情を曇り空から垣間見せる
私はこの子をきつく抱いた きつくきつく腹に抱いた
甘いうめき声すらも肉の間に刻み付けて
体内の海に沈みこめるように     抱いた
97名前はいらない:04/06/05 23:48 ID:ZZzACsOe
せまーいうみで ひろーくのびて
ほそーいうでを まよこにひろげ

ら ら ら と うたってみたり

ぷかぷかうかぶのは
いっぱいのしあわせ

ららららら と うたうとなりに
まーるいつきも ぷっかりうかぶ
98名前はいらない:04/06/08 02:31 ID:NPzw/Stp
その先を知らない
その果てを知らない
その淵を知らない

ただ白い砂を 波をけって
身体ひとつ 埋もれにいった

そこに光があるから
そこに水があるから
そこに 力があるから
99名前はいらない:04/06/08 14:11 ID:NBJ8GnhY
ちぎって捨てた
紙くずになったそれ
うずもれた小さな貝殻
気付くのは何

やたらと押し寄せる波に
引き際を知らない私
いつになっても靴を濡らしてしまって
頬を濡らそうと必死だけれど
飛散する塩水は
届く気配など微塵も見せず

手紙は水を吸ってどこまでも
100情景描写撮影所:04/06/14 02:24 ID:/efoiteX
夢で見た景色を
月の浮かぶ狭い海の中で観たい
ただ溺れてしまいたい
101chimney:04/06/16 04:16 ID:YFOBkEfR
ティーカップの中に浮かんだ月は
本当は太陽だったのかもしれない
たまには暗く 浮かびたかったのかもしれない
102chimney:04/06/29 02:43 ID:S0TMaygZ
開花には遅すぎて
満月の夜に会おうねって約束は
僕の知らない内に散ってしまった
見も知らぬ花粉が
不釣合いな蝶を呼ぶ
眼下の水辺に散らすは
細やかな燐片
103かささぎ:04/07/19 02:43 ID:2+hi96hO

月が出ていない
私にはそれがわかる

きまぐれに私のなかの潮はきざす
そのとき窓をひらいて空を見るのはタブーだ
月は出ていないはずだ

私のなかの潮が満ちてきたらマルドロオルの擬譜でも書き綴るか
少年を追ってまがまがしいさいなみを繰り返して

ノートのなかにさんさんと月光を降り注がせよう

しろい少年の遺骸のうえには
サンザシのひとえだでも添えておこうか
104chimney:04/10/05 10:52:57 ID:qGhiF5Ok

わたくしの頭にあるのは ひどく優しい君だけで
浮かんで落ちて 上って沈んで
ひやひやとした液体の中に 気体の内に
寂しいという心持ちか否か
どうか どうか 全て君で決まってしまえばいいのに。
105名前はいらない:04/10/13 04:38:14 ID:7JewqXdb
ありふれた月がかけられる
互いが掌を握り合わせ俯く

濡れた倒木のヒフ
かわいたアルミニウムの匂い
ルールを新たに編み出さんという意志は無く
す、とのびた手首を眺める

目を閉じて解る 躊躇いがちに
誰にも許されず吐く息が
この輪郭を浸すとき
明らかに違う筈のそれは
他ならぬ私が今持つものだ

波の音さえ存在しない
全ての物質という物質が「私」へ
張り詰めた注意を向けてとまっている
二人は組んだ掌の隙間に 海を狭めて押しつぶす
片割れの顔を見ないまま
互いの顔をうつむかせたまま
106名前はいらない:04/10/29 00:04:45 ID:lcfcWGWN
あの日
どうしようもない
二人の頭上
ぽっかりと宙に浮かぶ

ああ あれは多分
満月だったかも知れない

ちっとも笑えない
意地らしさを包むような

もしかすると あれは
満月だったのかも知れない
107chimney:05/02/01 00:46:33 ID:+5f7Il09
月の下に埋めた
使い慣れないスコップを持つ手は珍しくジンジンとかじかんだ
だぁれも通らない暗闇を選んで
踏まれないように端っこを
掘りやすいように柔らかい土を
暗闇で視力の落ちた目で選んだ
草の根を刺し千切って黒げた土を掻き出して
それしか見えてない心もちで

少し浅く ぴったりの大きさ 四角く区切った

埋めたのがなんだったのかそんなことは
私以外の人にはどうでもいいことだ。

埋めて失ったものが自分の心に埋められないものを生んだ
108名前はいらない:2005/03/30(水) 23:14:08 ID:Hn8dhb+X
黒々とした森の奥から
謎の鳴き声が
小さな入り江に木霊する
静けさに
生命の氣が充ちている
私は砂を踏みしめ
潮の香りを深く吸い込むと
心地よい静寂が漲った
月は水面で静かに揺らいでいる


109名前はいらない:2005/04/12(火) 02:57:43 ID:JbHojOAk
このスレ立った日、漏れの誕生日だw
なんかのご縁でパピコしてく。


優しいのは、月なのか、星なのか、夜なのか
静まりかえった寂れた街を
真っ黒な汽車が駆け抜ける

欠け墜ちた月のカケラ
また明日、会おうねって
冷たいコンクリートに溶け込んで


優しいのは、海なのか、空なのか、今なのか
欠け墜ちた夜のカケラ
三日月が淋しそうに
見つめていた
110万華鏡倉庫:2005/04/27(水) 04:03:09 ID:dUC3GUG5
月を追う
月下の狭い海は
いつも月下にあって
海の上にあるときは
自分が広いとかんちがいする
111情景描写撮影所 ◆Imq0studio :2005/05/05(木) 06:02:16 ID:/zipjxwP
ああ さらりと流れる円卓
水面にするりと赤い影
突きながら叫ぶそれを見守る月の光はまるで
すべて見越した母のように見える
112シアトリカルの意味は今更訊かん電波
月の下で 蛹になって くちづけた ガラスの愛の海
(米倉千尋「琥珀のゆりかご」)

>1を思い出すとみょーに被る風景だと最近思う。
ある意味ホラー。