Mixture（混合）

楽しいものを求めても
（守りたいし　
　　　　　　　見ていたい）
最後にはいつも
　（壊れやすく　
　　　　　　　　　消えやすくて）
もっと寂しく　
　（見つかりにくく）
見つかりにくい
　（あなたも）
見つかって
　（よかった）

校庭で
（雲は空を背泳ぎし）
真っ白な靴下に土ついて
（静かすぎる星たちは突然歌いだす）
悲しいような　嬉しいような
（空という名の海の下に私たちが）
迷い道
（あなたの瞳はやさしいね）

熱ったかい蒸タオルを
（素敵な月の光で）
君の額に乗せてあげよう
（虹は出せないだろうか）
ため息が鼻の奥から這い出して
（きゅうきゅうしゃのサイレンが）
目玉はゆらりと夢をみる
（まるで葉っぱが人々のようで笑ってしまった）
耳の後ろも拭いてあげよう
（心に傷があるなんて）
キュ　と音がするように
（微かなんだけど）
すると君は蘇える
（苦笑してしまったよ）

くちづけは
（私が笑みをこぼしたら）
古今東西問わずして
（安心したみたいに）
愛を伝える最上級の手段
（世界の誰かに知らせている）
そして私の心の中を
（目を細めて）
ちょっとだけ覗けるおまじない
（誰も気づかないんだ）

七月の空は海のこども
（ふっくらと帯びて）
むこうから白いくじらがやってくる
（あかるくあかるく）
どこまで行っても限りがなくて
（プラネタリウムの天井のように）
どこまで行ってもかまわないから
（すべてつつみこんで）
のんびりゆったり泳いでる
（まるで風まかせ）

3つの罪
覗きたい探りたい全てを知りたい
（人間ってのは　罪な生き物）
壊れるとわかってるなら覗かない
（包みたい気持ちが）
探って消えてしまうならそっとする
（嘆き苦しむあなたを）
全てを知のは大罪です
（あなたを遠ざけるのでしょう）

へっろーとなにげなく
（あなたはなにもしらないのね）
肩を叩いてみましたら
（突然コースアウト）
振り返ったのはロシア人
（肋骨が2〜3本折れまして）
美しい瞳に吸い込まれ
（タンカーはあかくあかく）
鼻毛も確かに金髪でした
（車窓からの夕陽は美しかった）

ミックスキャロット（生協のじゅーす）飲む
（生ニンジン食え）
甘さが人生に染み渡る
（カロチンよりよかチン）
野菜が新鮮な愛よりも
（生臭なオンナですぅ）
大事な今のわたし
（誰か肥やしにして）

「詠うこと」

詠いたい
（光を）
詠いたい
（闇を）
僕は
（君を）
詠いたい
（僕を）
ああ
（優しい雨にうたれて）
それが
（静寂の世界に）
詩人なのだと
（音を望み）
今さら気付く
（泣く）

視線の片隅で　いまだに喧嘩を続けてる　僕は見て見ぬ振りだけど
(人生には敵がいるんだねぇ　どうにかして淘汰してやろう)
興味無いんだ　他の人が何していようと　僕にかまわないで下さい
(人生には敵がいるんだねぇ　どうにかして淘汰してやろう)
馴れ馴れしく僕に障るなよ　空っぽのダンス・ゼリー　消えてしまえ
(たった一つの旋律で　僕の脳味噌なんて単純なもんさ　すぐに消えてしまった)
馴れ馴れしく僕に障るなよ　空っぽのダンス・ゼリー　消えてしまえ

開けてはならない箱を
開けた途端
ありとあらゆる災厄が
（横たわり）
世界中に飛び出していったという 「パンドラの箱」
（伝えなきゃ）
ただ一つその箱の中に残っていたのが希望なんだ
（早くしないと）
私にとって希望の入った
（別の歌がはじまって）
「パンドラの箱」はどこなんだろう？
（待っていたんだよって）

かれいどすこーぷのあな
(再現前される曼荼羅)
ちゃんぷるー♪ルン
(複合体の単純な真理)
みだれてさいけでりっく
(『美は乱調にあり』)

恋が始まる十三夜
（胸につまる言葉たち）
恋におぼれる十五夜
（一度口を開いたらさらけだしそうで）
不安を感じる十六夜
（大人になりきれてない私には）
あなたを想う立待ち月
（怖くてできなかった）
考えあぐねて居待ち月
（元気でいてよ）
潔(いさぎよ)くあれ寝待ち月
（貴方の返事は聞かないけれど）

悔いなく戦ったに乾杯！
（ありがとう）
勝敗は「ドロー」
（ありがとう）
理解しあうことは大変な作業
（言葉たち）
それをなくしてあるものか！
（確かなものは）
瞼を閉じて布団に潜り込んだ
（見上げる空に星ひとつ）

流れる涙は「成長色」してました

いつものように
（何気に）
あなたが好き
（ほんとはね）
だからあなたもあたしを好きと言って
（気取らない愛は何処に）
優しさのかたちは
（戻らないのよ）
きっとハートではなくて
（壊れてしまった）
尖ったツララみたいに
（オルゴオルの調べ）

太陽を浴びた（オレンジ色の）体に
部屋は静かに（淋しげに）ひんやりとして
産毛の生えた（命のはじまりの）トマトをかじると
時計の針がピンと立った（生きている）
子供の声が聞こえた（天使の奏でる）
子供達の笑う声が通りすぎた（するりと）
花の咲く音はあんなだろうか（力強くて）
星のこぼれる音はあんなだろうか（どこか愛しくて）
澄みわたった空に凪(な)がれる（懐かしい）
わたげのように軽やかな（あこがれ）
子供達の笑い声が（しなしなと）
まだ少し部屋に浮かんでいる（触れてみようか）

無くしてみて初めて書ける詩がある
（子供たちはおびえる）
予想外の展開天地が逆さになり
（人をおそう狼の群れ）
身体に芯が抜けるようなことがあっても
（真実は知っているが）
私は綴る
（それが全てだった）
失うと恐かったものが突然なくなると
（何が残っているのか）
以外な自分も見えてきて
（手に掴んでみる）
新しい息吹が芽生えてきたり
（はかりしれない）
複雑な心境　新天地
（砂嵐と共に消えないうちに）

私の夢は今(ことばなど忘れた)
およそ十二グラムの(ぬくもりの地図)
ちっぽけな楕円球(騒がしい羽根などいらない)
遠く離れた(静かな翼が欲しい)
四次元くらいの空間で(誰かに宛てたこの手紙)
禁猟区の二十八丁目あたり(君に届くだろうか)
誰も見かけた事のない(文字のないこの手紙)
色彩で(夢に投函した手紙)
相も変わらず(愛は変わらず)
飛行している(飛んでゆけ！！)

ああ　　
勇気を出して踏み出せば
まぎれる場所が見つかるだろうか
（ため息まじりの朝がくる）
ああ
手足を伸ばしても
誰の心にもつっかえないんだ
（涙も乾いて夜がふける）
ああ　きっと
その手足は
透明で　いくつもあって
（この日を迎えるために）
ああ　きっと
その空で
からまりあえば
一風になる
（おめでとう）

せせらぎを残しつつ（波に飲み込まれても）
休むことなく（可笑しいぐらいに）
永遠に流れ行く（立派なことだ）
何者にも阻まれること無く（勇敢に）
海まで（激流となれ）
そしてあなたは雲となり（優しさを失わず）
またここに戻ってくる（偉大なる女神よ）
雄大さを感じさせつつ（いつもの鋭利なナイフとはうらはらに）
あなたは命を育むため（いくつもの時を越え聖地に召還）
再びここに戻ってくる（君の名は）

君の肩が水平線に並ぶのを見たい
（夕陽のシルエット）
言葉が骨を振るわせた
（なんということもなしに）
少ない記憶に戻りたい
（汚れた手を大きく広げ）
君の言葉はもうただ少し皮膚を暖めるだけ
（ おやすみって引き止めてちょうだい）

合わせる唇は
マシュマロ
（わたしの言葉は）
背中に受けるも
マシュマロ
（いつも未完成）
蕩けて　流れて　消えて
（未完成のまま）
マシュマロ
（わたしは未完成）

夏が好き
（あなたと出会った海で）
さざなみと夕映えの口づけ
（重なり合う影も）
右の耳に貝殻を耳にあてると
（時を忘れた）
左の耳から愛を囁いた
（あなただけは）
月の光に揺れてた浜木綿
（失いたくなかった）
唇は露にぬれて
（季節は変っても）

マザー・シップが還ってきた
（宇宙一周の航海の果てに）
人々の歓喜の渦を貫いて
（退屈からやっと目覚める）
すべてが桔梗色に染まる
（オリエンタルな）
夢のような星空のもと
（歴史的一瞬）
凱旋のパレード
（檻の中の異星人たち）
絶え間なく続く万歳と拍手
（百鬼夜行さながらの）
年老いた天使たちを天に解き放ち
（酸素と自由を求めて）
サーチライトが都市を彩る
（天使たちを射落とす）
そして地球に光が戻ってくる
（拡散されて判別も出来ない）

>>23

まちごうた
（馬鹿だなぁ）

＜訂正＞

夏が好き
（あなたと出会った海で）
さざなみと夕映えの口づけ
（重なり合う影も）
右の耳に貝殻をあてると
（時を忘れた）
左の耳から愛を囁いた
（あなただけは）
月の光に揺れてた浜木綿
（失いたくなかった）
唇は露にぬれて
（季節は変っても）

答えは無理に出さなくていい
（あの時の石鹸のかおり）
この世界に存在する
（冷めた目で見ないで）
それだけでいいじゃない
（一瞬よろこんだじゃない）
一瞬が永遠に変わるその輝きを
（分かりそうになっては）
あなたと共に生きること
（これも試練なのかな？）
再会に胸弾んだ今朝の太陽は眩しい
（自分が消えてしまうみたい）

「舞〜ｐａｐｉｌｉｏｎ」
例えば僕が貴女を愛してしまったら
(この愛らしい薔薇のような貴女を)
酷く世界は音を立てて崩れるだろう
(汚い罵声に汚されて)
荒野に咲いたこの薔薇に蝶々が舞い降りたならば
(僕の掌に愛を　貴女を)
全ての矛盾が消えて貴女だけが残るだろう
(勝者は貴女　敗者は僕)
貴女はやがて僕という麻薬を求めるだろう
(そうこれが僕の全てだから)

不幸も闇も絶望も悲しみも苦しみも
アシタガアルカラ
（あの時のガラス細工はもういらない）
疑いも憂いも不安も無い
アカルイアシタ
（なんていつも大嘘つき）
それはきっと貴女の空の向こうにあるんだ
嘘の無い暖かいその日は
必ず必ずやって来るよね？
（ちっ　て舌打ち）
形の無い何かを信じるなんて馬鹿げている？
（耳鳴りは　はるか遠くから）
みんな前を向いているんだよ
アシタガアルカラ
（簡単な言葉でやってくる）

「落日」

例えば
休日の午後に
ふと自分の在処を探して
（給料の遣い道はどうしよう）
例えば
ふと録リたまっていた
ビデオを映して
（惰性とか故意とか
そんなものすら無くて）
例えば
キーボードの上に
言葉が見つからない
（活字がもう　全部同じだ）
朝　半分寝ながらテレビを
見ていたら可愛い娘が映ってて
（可愛いものは可愛い　それを
超えるもの無し）
可愛いなあと思いながらまた寝たり

夕暮れの河川敷の土手に寝転んで
（芝生と土が気持ち良くて）
何か
もっと若い頃　確信をしていた何かを
（只　飢えと若さのみと）
私は
見失ってしまった
（日が落ちてゆき）

言葉なんてただの道具
（昼間泣けない男たちが）
あなたの口から出た瞬間
（溜めてた涙を捨てるんです）
言葉はあなたの魂を宿し
（夜な夜な笑えない女たちが）
心不乱にあの人の心に響けと飛び出します
（今までとは違ったあなたを見届けるんです）

>>30
最期の1行
>一心不乱に　一が抜けてた。

微熱くん 2001/07/27「かげろう」
　　　　　　　　×
yuki 2001/07/27「空のさかな」

手をつないで　いて
離さないで　いて
（ぷかぷか浮いているから）

涙を拭かないで　いて
そのままで　いて
（傍に来て抱きしめて）
風ならきっと
そのままで
かわいていく　から
（沈むと思うけどそれでもいいなら）
もう　いない
あなたの
（バタ足しないで）
存在がどうして
感じてしまうの　だろう
（ぴったり寄り添って）
かげろうの　よう　に
（両手で抱きしめて）

もしわたしに特別な力があるのなら
（ふうわり　ふわり）
あの人にあげたい
わたしの半分
（白い色で心を消し去ってください）
すべてをあげると
今度はあの人が寂しがるから
（綿毛の温もりで心を平らにしてください）

さがしていました
（ずっと・・・・ずっと・・・・）
いるはずもない　後ろ姿を
ふっくらした手を
愛らしいほっぺを
（・・・・笑い声を・・・・・）

愛しています
（愛しています）
愛しています
（愛しています）
愛しています
（ずっとずっと愛しています）

あなたが、天使になった日から
ずっとずっと　口をつぐんできました
（苦しくて）
苦しくて
（苦しくて）
そんな自分を隠して来ました
どうしようもない思いがありました
（どうしようもない悲しみも）
恐くて振り返れなかった自分がいます

たくさんの時が流れて
たくさんの時間に癒され
たくさんの心に暖められ
（やっと・・・・・）

手のひらには何もなかったよ
ただ・・・・・
（あったかかっただけ）
ただ・・・・・
（しあわせだっただけ）

ずっと・・・・・
（さがすんだ・・・・・）

いいしれぬ
（午前0時の針の音）
不安と　哀しみと　怒りと
焦燥と　絶望と　脱力感と
眠れぬ夜とを
（鋭い意志でえぐりたかったのはあなた）

ああ神様
すべてを　やりすごす力と
明るい声と　動く力を　お与えください
（逃げ出したくなる不安）

今日のために　僕はたどつきました
（誰か僕を探してくれないか）
決して　平坦な道ではなかったけれど
（もっと真剣に探してくれないか！）
色んな人に　さわられてかわいがられてきました
（できかけのゼリーのようにやわらかく）
しんなりと　口にしてくれる人がいて
（いつまでも飢えていたいから）
保ち　持続することができました
（増殖する僕の脳波に）
きっとこれから先も
（くもり空見上げた）
このようにして　生きてゆくのです
（すべてを閉ざしたまま）
2がつ17にち
また　来年の　今日まで
（放射性物質をいっぱい浴びたいんだ）

安らぎのために　僕は彷徨いました
（誰かデザートをくれないか）
決して　回り道ではないけれど
（僕は甘い感覚に冒されている）
色んな人に　寄り道をして甘えてきた
（カスタードプリンはいかが？）
「永遠をどうぞ」と　口にしてくれる人がいて
（壊さずに食べてください）
浸り　停滞することも考えてみる
（増殖する僕の甘味欲に）
だけど今は見えない誰かのために
（フォークを突き刺した）
永遠は道標となって　
（すべてを欠片に戻し）
僕は彷徨い続けるんだ　きっと
（胃液が明日を溶かした）

ＯＨＡＴＵ 投稿日： 2001/08/01
　　　　×
yuki 投稿日： 2001/07/31

懺悔はいらない
（きみにとっては）
聖母マリアが呟いた
（水溜りに写るものが全て）
あの抱擁が真実であるならば
（僕にとっては）
真実の行いであるならば
（水溜りに写らないものが全て）
懺悔は不要
永遠の誓いの源と
信じた身体が受け入れた
（悲しいね　悲しくない？
　笑えるな　おかしくない？）

マリアの元に頷いた

>>38
yuki 投稿日： 2001/07/31
　　　　×
ＯＨＡＴＵ 投稿日： 2001/08/01 でした。上下反対でした。すまそー。

春の野辺に立ち
名も知らぬ花達に問う
かき消された希望の行方を
遠い空
（君の通る道）
（君の眺める風景）
すきまに横たわる
冬の日の夢
風に揺れる花の群れよ
一本の茎に
命を繋ぐ花達の答えは
続く空
（同じ風を感じられるのなら）
私達二人の中に
生涯生き続ける
あの時の希望
（私
　少し早足ででもついていく）

新たなる希望
（今度は決して　
　見失わないように）